• 検索結果がありません。

➣宮崎市公共施設使用料設定基準

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2018

シェア "➣宮崎市公共施設使用料設定基準"

Copied!
19
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

宮崎市公共施設使用料設定基準

~ 持 続 可 能 な 、 最 適 な 公 共 施 設 サ ー ビ ス の 提 供 を 目 指 し て ~

平 成28年 7月

宮崎市 企画財政 部財政課

(2)

は じ め に

宮 崎 市 は 、こ れ ま で 、人 口 増 加 や 市 民 ニ ー ズ の 多 様 化 な ど に 対 応 す る た め 、さ ま ざ ま な 公 共 施 設 を 整 備 し て き ま し た 。 さ ら に 、 平 成18年1月 に 3町 と 、 平 成2 2年3 月 に1町 と 合 併 し た 結 果 、多 数 の 公 共 施 設 を 保 有 す る こ と に な り ま し た 。そ の 多 く は 、 3 0年 以 上 経 過 し 老 朽 化 が 進 ん で い る 施 設 で あ り 、 今 後 、 多 額 の 修 繕 更 新 費 用 ( 大 規 模 な 改 修 や 建 て 替 え の 費 用 ) が 必 要 に な り ま す 。

そ の 一 方 で 、 本 市 の 人 口 は 、 平 成 2 5年 度 を ピ ー ク に 減 少 し て お り 、 今 後 、 生 産 年 齢 人 口( 1 5 ~ 64歳 )の 減 少 に よ る 税 収 の 減 、老 年 人 口( 65歳 以 上 )の 増 加 に よ る 社 会 保 障 費 の 増 な ど 、 本 市 の 財 政 は 、 さ ら に 厳 し さ を 増 す と 見 込 ま れ ま す 。

こ の よ う な 状 況 を 踏 ま え 、本 市 が 、将 来 に わ た っ て 、真 に 必 要 な 公 共 施 設 サ ー ビ ス を 提 供 す る た め 、公 共 施 設 の 管 理 運 営 に お け る「 新 た な 考 え 方 」を「 宮 崎 市 公 共 施 設 経 営 基 本 方 針 」と し て 定 め 、こ の 方 針 の も と 、全 庁 的 に 公 共 施 設 の 点 検・見 直 し を 行 い 、 持 続 的 な 、 最 適 な 公 共 施 設 サ ー ビ ス を 提 供 す る こ と と し た と こ ろ で す 。

こ の 「 宮 崎 市 公 共 施 設 経 営 基 本 方 針 」 に 基 づ き 、 本 市 で は 平 成 2 5年 度 か ら 施 設 評 価 に 取 り 組 み 、本 市 が 保 有 す る 公 共 施 設 の う ち 約 1 ,0 0 0 施 設 を 3 年 に わ た っ て 評 価 し 、 施 設 の 見 直 し を 実 施 し て い ま す 。

(3)

( 目 次 )

第 1 設 定 基 準 の 概 要 ・・ ・・・ ・・ ・ ・・ ・・・ ・・ ・・ ・・ ・・ 1

1 策 定 の 目 的 ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・ 1

2 設 定 基 準 の 位 置 づ け ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・ 1 3 設 定 基 準 の 対 象 施 設 ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・ 1 第 2 設 定 基 準 策 定 の 背 景 ( 現 状 と 課 題 ) ・・ ・・・ ・・ ・ ・・ ・・・ ・・ ・・ ・・ ・・ 3 1 人 口 構 造 の 変 化 ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・ 3 2 社 会 保 障 費 の 増 加 ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・ 4 3 公 共 施 設 の 老 朽 化 ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・ 4 4 市 民 ア ン ケ ー ト の 結 果 ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・ 4

5 そ の 他 の 課 題 ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・ 5

6 課 題 解 決 の た め に ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・ 5 第 3 使 用 料 算 定 の 基 本 的 な 考 え 方 ・・ ・・・ ・・ ・ ・・ ・・・ ・・ ・・ ・・ ・・ 6 1 使 用 料 の 算 定 方 法 ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・ 6 2 原 価 ( コ ス ト ) ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・ 6 3 受 益 者 負 担 割 合 ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・ 7 第 4 原 価 ( コ ス ト ) の 算 定 ・・ ・・・ ・・ ・ ・・ ・・・ ・・ ・・ ・・ ・・ 8 1 原 価 ( コ ス ト ) の 考 え 方 ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・ 8 2 原 価 ( コ ス ト ) の 範 囲 ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・・ 8 第 5 受 益 者 負 担 割 合 の 設 定 ・・ ・・・ ・・ ・ ・・ ・・・ ・・ ・・ ・・ ・・ 1 0 1 公 共 性 の 強 弱 の 判 断 ( 市 場 性 ) ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・ 1 0 2 公 共 性 の 強 弱 の 判 断 ( 必 要 性 ) ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・ 1 0 3 受 益 者 負 担 割 合 の 設 定 ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・ 1 0 第 6 受 益 者 負 担 割 合 表 ・・ ・・・ ・・ ・ ・・ ・・・ ・・ ・・ ・・ ・・ 1 2 1 主 な 施 設 の 受 益 者 負 担 割 合 と そ の 理 由 ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・ 1 2 第 7 使 用 料 の 算 定 ・・ ・・・ ・・ ・ ・・ ・・・ ・・ ・・ ・・ ・・ 1 4 1 使 用 料 の 算 定 に お け る 条 件 ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・ 1 4 2 ス ペ ー ス 単 位 で の 貸 出 施 設 の 算 定 方 法 ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・ 1 4 3 個 人 単 位 で の 利 用 施 設 の 算 定 方 法 ・・・・・・・ ・・・・・・・・ ・・・・・ 1 4

第 8 そ の 他 ・・ ・・・ ・・ ・ ・・ ・・・ ・・ ・・ ・・ ・・ 1 5

(4)

第 1

設 定 基 準 の 概 要

策 定 の 目 的

本 基 準 は 、「 宮 崎 市 公 共 施 設 経 営 基 本 方 針 」に 基 づ き 、「 持 続 可 能 な 、最 適 な 公 共 施 設 サ ー ビ ス の 提 供 」を 実 現 す る た め に 、適 正 な 公 共 施 設 の 使 用 料 を 設 定 し 、公 共 施 設 を 利 用 す る 市 民 と 利 用 し な い 市 民 と の 負 担 の 公 平 性 を 保 つ こ と 、子 ど も や 孫 た ち 将 来 世 代 の 負 担 を 軽 減 し て い く こ と 、 を 目 的 と し ま す 。

設 定 基 準 の 位 置 づ け

本 市 を 運 営 す る に あ た っ て の 最 上 位 計 画 で あ る「 第 四 次 宮 崎 市 総 合 計 画 」の 基 本 目 標 の 一 つ と し て 、「 市 民 が 主 体 と な っ た ま ち づ く り と 効 率 的 で 信 頼 さ れ る 行 財 政 運 営 」が 掲 げ ら れ て い ま す 。こ の 基 本 目 標 を 達 成 す る た め の 具 体 的 な 計 画 と し て「 宮 崎 市 行 財 政 改 革 大 綱 」 が あ り ま す 。

本 基 準 は 、同 大 綱 の 実 施 計 画 項 目 の 一 つ で あ る「 使 用 料・手 数 料 の 適 正 化 」の う ち 、公 共 施 設 の 使 用 料 の 適 正 化 の た め の 基 本 的 な 考 え 方 を 示 す も の で 、市 の 公 共 施 設 の 使 用 料 設 定 に お け る 指 針 と な る も の で す 。

設 定 基 準 の 対 象 施 設

本 基 準 の 対 象 と な る 施 設 は 、法 令 等 で 使 用 料 を 徴 収 で き な い 等 の 施 設( 次 頁 の 表 参 照 ) を 除 く す べ て の 公 の 施 設 で す 。

そ し て 、施 設 を 利 用 す る 市 民 と 利 用 し な い 市 民 と の 負 担 の 公 平 性 を 図 る た め 、原 則 と し て 使 用 料 を 設 定 す る も の と し ま す 。

た だ し 、市 政 に お い て 重 点 的 に 推 進 す べ き も の に つ い て は 、減 免 で 対 応 す る ほ か 、 目 的 外 使 用 に つ い て は 、 別 途 算 定 す る こ と と し ま す 。

■本基準の位置づけ ★第四次宮崎市総合計画

★宮崎市行財政改革大綱 

  効率的で信頼される行政運営の確立 具 体 的 な 取 組

 効率的で信頼される  行政運営が行われている

使用料・手数料の適正化   ➢公共施設使用料の適正化

   「 宮 崎 市 公 共 施 設 使 用 料 設 定 基 準 」         基 本 目 標 1

 市民が主体となったまちづくりと  効率的で信頼される行財政運営

      重 点 目 標 1 - 2 総 合 計 画 の 個 別 目 標 に 基 づ い た 視 点  効率的で信頼される行政経営

      個 別 目 標 1 - 2 - 1 目標達成の

(5)

■使用料基準の対象外となる施設

施 設 例

法令等で使用料を徴収できない施設 小中学校、図書館

法令等で算 定方法や 徴収基準 額に準じ て使用料 を

算定する施設

市営住宅、保育所、幼稚園、

児童クラブ 社会福祉施設

公営企業に係る施設 上下水道、病院、中央卸売市場

利用者が幼 児・児童 に限定さ れること から使用 料

を徴収することが好ましくない施設

児童館、児童センター、児童プール

利用者が高 齢者に限 定される ことから 使用料を 徴

収することが好ましくない施設及び施設の一部

〔施設〕老人いこいの家、老人福祉セ

ンター、高岡老人福祉館

〔施設の一部〕浴室(総合福祉保健セ

ンター、佐土原地域福祉センター、西

部地区農村環境改善センター)、高齢

者ふれあい室

不特定多数の市民に常時開放することを目的とし

ている施設

公園施設(無料)、運動広場等

(6)

第 2

設 定 基 準 策 定 の 背 景 ( 現 状 と 課 題 )

人 口 構 造 の 変 化

本 市 の 平 成22年( 20 1 0年 )に お け る 総 人 口 は 、40 0 ,5 8 3人 で し た が 、す で に 本 市 の 人 口 は 、 平 成2 5年 ( 20 1 3年 ) を ピ ー ク に 減 少 に 転 じ て い ま す 。

人 口 問 題 研 究 所 の 将 来 人 口 推 計 で は 、 平 成4 2年 ( 2 03 0年 ) に 37 9 ,8 5 9 人 、 平 成5 2年 ( 2 04 0年 ) に 3 5 5,4 3 3人 と な り 、 こ れ を も と に 国 が 延 長 し た 推 計 で は 、 平 成72年 ( 2 0 60年 ) に 2 92 ,80 7人 に 減 少 す る と さ れ て い ま す 。

年 齢 別( 3 区 分 )で 見 る と 、生 産 年 齢 人 口 が 大 き く 減 少 す る こ と が 予 想 さ れ て お り 、 5 0年 後 の 人 口 割 合 予 測 で は 、 老 年 人 口 が3 9 % 、 生 産 年 齢 人 口 が 51 % と な っ て お り 、 6 5歳 以 上 の 高 齢 者1人 を1. 3人 で 支 え る 計 算 に な り ま す 。

こ の よ う な 国 の 推 計 を も と に 、本 市 で は 合 計 特 殊 出 生 率 の 改 善 、若 年 層 の 転 出 の 抑 制 に よ る 将 来 推 計 人 口 モ デ ル を 設 定 し て い ま す が 、こ の モ デ ル を 実 現 し た 場 合 に お い て も 、高 齢 化 に よ る 社 会 保 障 費 の 増 大 や 生 産 年 齢 人 口 の 減 に 伴 う 税 収 減 は 避 け ら れ な い も の と 考 え て い ま す 。

■宮崎市の近年の人口推移

2010年 2011年 2012年 2013年 2014年

400,583 401,654 402,436 402,572 402,433

■宮崎市の人口の将来推計(人口問題研究所)

1980年 1990年 2000年 2010年 2020年 2030年 2040年 2050年 2060年

年少人口 (15歳未満)

81,400 75,749 64,161 58,326 52,023 43,877 39,793 35,267 30,148

生産年齢人口 (15歳以上65歳未満)

220,867 247,863 264,428 254,185 229,952 213,099 187,600 165,746 149,914

老年人口 (65歳以上)

27,379 40,503 63,184 85,048 114,327 122,882 128,039 124,235 112,745

合  計 329,751 365,080 392,178 400,583 396,302 379,859 355,433 325,248 292,807 区  分

国勢調査実数 人口問題研究所 推計

人口問題研究所 ベースによる推計

■宮崎市の将来推計人口モデル

2010年 2015年 2020年 2025年 2030年 2035年 2040年 2045年 2050年 2055年 2060年

年少人口 (15歳未満)

58,366 56,311 54,661 53,087 51,950 52,097 52,788 53,345 53,443 52,792 52,107

生産年齢人口 (15歳以上65歳未満)

256,155 241,955 229,758 221,229 213,679 205,139 192,848 183,776 178,639 176,004 173,385

老年人口 (65歳以上)

86,065 103,039 114,494 120,408 123,530 125,328 129,022 128,926 125,398 119,820 114,309

(7)

社 会 保 障 費 の 増 加

少 子 高 齢 化 が 進 む 中 、福 祉 に か か る 経 費( 扶 助 費 )と 医 療・介 護 関 係 と い っ た 社 会 保 障 関 係 の 特 別 会 計 へ の 繰 出 金 は 年 々 増 加 し 、 平 成26年 度 決 算 に お い て は 全 体 の 約4割 を 占 め る ま で に な っ て い ま す 。

公 共 施 設 の 老 朽 化

現 在 、市 が 保 有 し て い る 公 共 施 設 の 延 べ 床 面 積 は 、約13 1万 ㎡( 平 成2 6年 度 時 点 )と な っ て お り 、仮 に す べ て の 施 設 を 保 有 し つ づ け た 場 合 の 今 後 の 修 繕 更 新 費 用 は 、 50年 間 の 総 額 で 約 6,7 00億 円 と 試 算 し て い ま す 。 こ れ を1年 あ た り に 平 均 す る と 約1 34億 円 と な り 、 平 成 27年 度 に お け る 修 繕 更 新 費 用 の 当 初 予 算 額 約4 8億 円 の 約3倍 に あ た り ま す 。

市 民 ア ン ケ ー ト の 結 果

こ の よ う な 現 状 を 踏 ま え て 、公 共 施 設 が 抱 え る 課 題 を 解 決 す る た め に 取 り 組 む べ き 内 容 に つ い て 、 平 成2 5年1 2月 に 無 作 為 に 抽 出 し た 市 民 2 ,0 00人 を 対 象 に 市 民 ア ン ケ ー ト を 実 施 し ま し た 。そ の 結 果 、経 費 や 施 設 数 の 削 減 や 民 間 活 用 な ど の「 施 設 の 見 直 し 」が74 . 4% と1番 割 合 が 多 く 、「 使 用 料 の 値 上 げ 」が 1 9. 4% と2番 目 に

■社会保障費(扶助費+社会保障関係の特別会計繰出金)の推移

391 410 433 521 542 564 575 597 27.9% 29.3% 30.6% 34.5% 35.9% 36.7% 37.7% 37.9% 30 0 40 0 50 0 60 0

H19決算 H20決算 H21決算 H22決算 H23決算 H24決算 H25決算 H26決算 普 通 会 計 全 体 に 占 め る

社 会 保 障 費 の 割 合

億円

社会保障費の推移

■公共施設の今後の修繕更新費用推計

0 50 100 150 200 250 300 2 0 1 6 2 0 1 8 2 0 2 0 2 0 2 2 2 0 2 4 2 0 2 6 2 0 2 8 2 0 3 0 2 0 3 2 2 0 3 4 2 0 3 6 2 0 3 8 2 0 4 0 2 0 4 2 2 0 4 4 2 0 4 6 2 0 4 8 2 0 5 0 2 0 5 2 2 0 5 4 2 0 5 6 2 0 5 8 2 0 6 0 2 0 6 2 2 0 6 4

その他 住宅 学校

億円

➢50年間の総額は6,700億円、 年平均は134億円の見込みです ➢学校関係と市営住宅が全体の

約65%を占めます

(8)

割 合 が 多 い 結 果 に な り ま し た 。

そ の 他 の 課 題

本 市 の 施 設 使 用 料 に つ い て は 、こ れ ま で 近 隣 の 自 治 体 を 参 考 に す る な ど 、施 設 ご と に 独 自 に 設 定 し て お り 、統 一 的 な 基 準 で 算 定 し て い ま せ ん 。さ ら に 、二 度 の 市 町 村 合 併 に よ り 、類 似 す る 施 設 が 増 え た も の の 、施 設 ご と に 設 定 さ れ て い る 使 用 料 が 異 な る た め 、同 じ 利 用 用 途 で あ り な が ら も 市 域・町 域 な ど に よ り 料 金 設 定 に 差 異 が 生 じ て い ま す 。

課 題 解 決 の た め に

こ の よ う に 少 子 高 齢 化 に よ る 人 口 構 造 の 変 化 に よ り 、税 収 な ど の 本 市 の 歳 入 が 減 少 と な る 一 方 で 、 社 会 保 障 費 に つ い て は 今 後 も 増 加 し て い く こ と が 見 込 ま れ ま す 。

ま た 、本 市 が 保 有 す る 公 共 施 設 に つ い て も 、今 後 、必 要 と な る 修 繕 更 新 費 を 考 慮 す る と 、 そ の す べ て を 将 来 に わ た っ て 保 有 す る こ と は 不 可 能 で す 。

保 有 す る 施 設 の 維 持 管 理 費 を 税 金 だ け で 賄 う こ と は 、施 設 を 利 用 す る 市 民 と 施 設 を 利 用 し な い 市 民 と の 公 平 性 を 損 な う こ と か ら 、公 平 性 を 保 つ た め に は 、施 設 を 利 用 す る 市 民 ( 受 益 者 ) に 相 応 の 負 担 を し て い た だ く 必 要 が あ り ま す 。

今 回 、本 市 と し て の 統 一 的 な 施 設 使 用 料 の 設 定 基 準 を 策 定 し 、各 施 設 の 使 用 料 を 適 正 な 金 額 に 順 次 見 直 し て い く こ と で 、こ れ ら の 課 題 の 解 決 に 取 り 組 ん で い き ま す 。

■平成25年12月市民アンケートの結果(抜粋)

【 問 1 0 】

1 .使用料の値上げ 2.税金の投入 3.施設の見直し ( 経費や施設数の削減、民間活用など) 4 .わからない

回   答

宮崎市で は、人口増加や市民ニーズの多様性な どに対応するため、さま ざま な公共施設を整備してきました。今後、人口の減少に よる税収の減、少子高齢化による

社会保障費の増に よりまして、約1 ,0 0 0 のすべての施設を将来にわたって維持(保有)し続けることは非常に 困難に な ると考えられま す。

そこで 、公共施設の将来に ついてお聞きしま す。

将来も必要な 公共施設を維持(保有)し続けるためには 、どのようにすれば良いと思いますか。あな たの考えに もっとも近いものを選んで ください(1 ~4 から選択)。

施設の見直し (経費や施設 数の削減、民 間活用など) 430人 (74.4%)

使用料の 値上げ 112人(19.4%)

税金の投入 10人(1.7%) 無回答8人

(1.4%) わからない

(9)

第 3

使 用 料 算 定 の 基 本 的 な 考 え 方

使 用 料 の 算 定 方 法

使 用 料 の 算 定 は 、積 算 根 拠 を 明 確 に し て 、市 民 の み な さ ん へ の 説 明 責 任 を 果 た す た め に 、 施 設 の 維 持 管 理 の た め に 必 要 と な る 「 原 価 ( コ ス ト )」 と 「 受 益 者 負 担 割 合 」 に 基 づ く 算 定 方 法 と し ま す 。

原 価( コ ス ト )に つ い て は 、施 設 の 維 持 管 理 に 必 要 と な る「 人 に か か る 経 費 」と 「 物 に か か る 経 費 」 を 算 定 し ま す 。

受 益 者 負 担 割 合 に つ い て は 、「 生 活 し て い く 上 で の 必 要 性 の 度 合 い 」 と 「 民 間 に よ る サ ー ビ ス 提 供 の 度 合 い 」に よ り 、そ の 施 設 の 公 共 性 の 大 小 を 判 別 し て 、施 設 を 利 用 す る 市 民( 受 益 者 )が 負 担 す る 使 用 料 と 、施 設 を 利 用 し な い 市 民 も 負 担 し て い る 税 金 ( 公 費 ) の 負 担 割 合 を 決 定 し ま す 。

原 価 ( コ ス ト )

受 益 者 負 担 の 原 則 に 基 づ き 、施 設 の 維 持 管 理 に 必 要 と な る 経 費 の 一 部 を 、施 設 を 利 用 す る 市 民 に 適 正 に 負 担 し て も ら う た め に は 、使 用 料 の 算 定 基 礎 と な る 原 価( コ ス ト ) を 明 確 に す る 必 要 が あ り ま す 。

原 価( コ ス ト )に 含 め る 経 費 と は 、サ ー ビ ス の 提 供 や 施 設 の 維 持 管 理 に 直 接 従 事 す る 職 員 の 人 件 費( 人 に か か る 経 費 )と 、サ ー ビ ス の 提 供 や 施 設 を 維 持 管 理 し て い く 上 で 必 要 と な る 物 件 費 ( 物 に か か る 経 費 )、 と い っ た 「 維 持 管 理 費 」 と 「 事 業 運 営 費 」 と し ま す 。

一 方 で 、建 て 替 え や 大 規 模 な 修 繕 と い っ た 施 設 整 備 費 に つ い て は 、公 の 施 設 は 市 民 全 体 の 財 産 で あ り 、世 代 を 超 え て 、誰 も が 利 用 で き る 機 会 が あ る こ と か ら 、そ の 費 用 は 公 費 で 負 担 す る こ と と し て 、 原 価 ( コ ス ト ) に は 含 め な い こ と と し ま す 。

な お 、施 設 の 利 用 の 際 に 使 用 す る か ど う か を 選 択 で き る 、備 品 や 照 明 に か か る 経 費 に つ い て は 別 途 算 定 す る こ と と し ま す が 、原 則 と し て 、利 用 す る 市 民 に そ の 全 額 を 負 担 し て い た だ く こ と に し ま す 。

使用料

原価(コスト)

×

受益者負担割合

経費

施設設置費

維 持 管 理 費 事 業 運 営 費

財源

公 費

公 費 受 益 者 原価

(10)

受 益 者 負 担 割 合

公 共 施 設 な ど の 維 持 管 理 に か か る 経 費 に つ い て は 、施 設 使 用 と い う サ ー ビ ス の 対 価 と し て 、利 用 者 か ら の 使 用 料 で そ の 一 部 を 賄 っ て い ま す 。利 用 者 か ら す る と 、使 用 料 は 当 然 安 価 で あ る こ と が 望 ま し い の で す が 、そ う す る と 必 要 と な る 経 費 の 大 半 を 市 税 で 負 担 す る こ と に な り 、施 設 を 利 用 す る 市 民 と 利 用 し な い 市 民 と の 間 で 公 平 性 が 失 わ れ る こ と に な り ま す 。

(11)

第 4

原 価 ( コ ス ト ) の 算 定

原 価 ( コ ス ト ) の 考 え 方

施 設 の 維 持 管 理 費 と 事 業 運 営 費 と い っ た 経 費 に つ い て 、施 設 を 利 用 す る 市 民 に 負 担 し て も ら う た め に は 、施 設 使 用 料 の 算 定 の 基 礎 と な る 原 価( コ ス ト )の 範 囲 を 明 確 に す る 必 要 が あ り ま す 。

施 設 に か か る 経 費 に は 、 維 持 管 理 費 や 事 業 運 営 費 と い っ た ラ ン ニ ン グ コ ス ト と 、 施 設 建 設 費 や 土 地 取 得 費 な ど の イ ニ シ ャ ル コ ス ト が あ り ま す が 、施 設 使 用 料 の 算 定 に あ た っ て は 、公 費 で 負 担 す る イ ニ シ ャ ル コ ス ト は 含 め ず 、ラ ン ニ ン グ コ ス ト の み を 原 価 ( コ ス ト ) の 範 囲 と し ま す 。

原 価 ( コ ス ト ) の 範 囲

施 設 使 用 料 の 算 定 基 礎 と な る 原 価( コ ス ト )に 含 ま れ る 維 持 管 理 費・事 業 運 営 費 の 範 囲 は 、 人 に か か る 経 費 と 物 に か か る 経 費 に な り ま す 。

人 に か か る 経 費 に つ い て は 、サ ー ビ ス の 提 供 や 施 設 の 維 持 管 理 に 直 接 従 事 す る 職 員 の 人 件 費 を そ の 範 囲 と し ま す 。具 体 的 に は そ の 施 設 に 配 置 さ れ て い る 正 職 員 や 嘱 託 職 員 に か か る 経 費 と な り ま す 。

物 に か か る 経 費 に つ い て は 、サ ー ビ ス の 提 供 や 施 設 を 維 持 管 理 し て い く 上 で 必 要 と な る 物 件 費 を そ の 範 囲 と し ま す 。具 体 的 に は そ の 施 設 の 運 営 に 必 要 と な る 事 務 用 品 費 や 光 熱 水 費 、委 託 料 な ど の 経 費 の ほ か 通 常 の 維 持 補 修 の た め の 費 用 と な り ま す 。

施設を利用する

市民のみが負担

施設を利用する市民・利用しない市民の両方が負担

施設にかかる全体費用

施設設置費 (イニシャルコスト) 施設にかかる維持管理費・事業運営費

(ランニングコスト)

使用料 (受益者負担分)

公費負担 施設の性質による

公費負担分

建設費・土地取得費等 人にかかる経費・物にかかる経費

原価(コスト)に算定する費用

人にかかる費用 人件費

サービスの提供や施設を維持管理する業務 に直接従事する職員に要する経費

物にかかる費用

物件費 維持補修費

(12)

人件費の内訳

給 与

報 酬

手 当

共済費

物件費・維持補修費の内訳

共済費 臨時職員に対する社会保険料等

賃 金 臨時職員に対する賃金

旅 費 打ち合わせ等の出張にかかる費用

消耗品費 事務用品等の費用

燃料費 ガソリン・灯油・ガスなどの費用

印刷製本費 コピー料金・パンフレットなどの印刷にかかる費用

光熱水費 電気料金・上下水道料金などの費用

修繕料 施設や備品の修理にかかる費用

通信運搬費 電話料金・郵便料金などの費用

広告料 広告にかかる費用

手数料 クリーニング代などの費用

保険料 火災保険などの費用

委託料 指定管理料や施設の保守点検にかかる費用

(13)

第 5

受 益 者 負 担 割 合 の 設 定

公 共 性 の 強 弱 の 判 断 ( 市 場 性 )

民 間 に よ る サ ー ビ ス の 提 供 の 度 合 い に よ り 公 共 性 の 大 小 を 判 断 し ま す 。こ の 判 断 に あ た っ て は 、民 間 に よ る 同 種 ま た は 類 似 サ ー ビ ス の 提 供 が あ る か 、事 業 と し て の 採 算 性 に よ り 行 政 と 民 間 の 競 合 が 成 り 立 つ か 、と い っ た 観 点 か ら「 公 共 的 」と「 市 場 的 」 に 区 分 し ま す 。

公 共 性 の 強 弱 の 判 断 ( 必 要 性 )

生 活 し て い く 上 で の 必 要 性 の 度 合 い に よ り 公 共 性 の 大 小 を 判 断 し ま す 。こ の 判 断 に あ た っ て は 、日 常 生 活 を し て い く 上 で 必 要 と な る も の か 、そ の サ ー ビ ス の 利 用 層 は 世 代 を 問 わ ず に 広 い も の な の か 、個 人 の 価 値 観 や 嗜 好 に よ り 利 用 す る も の な の か 、 と い っ た 観 点 に よ り 、「 選 択 的 」 と 「 必 需 的 」 に 区 分 し ま す 。

受 益 者 負 担 割 合 の 設 定

こ の 市 場 性 と 必 要 性 の 2 軸 の 区 分 に よ り 4 つ の 領 域 を 設 定 し 、そ れ ぞ れ の 領 域 の 受 益 者 負 担 割 合 を5 0% 、 75 % 、 10 0 % の 3 段 階 で 割 り 振 り ま す 。

・「 市 場 的 」 か つ 「 選 択 的 」 な 施 設 の 受 益 者 負 担 割 合 → 1 00 % ・「 市 場 的 」 か つ 「 必 需 的 」 な 施 設 の 受 益 者 負 担 割 合 → 7 5% ・「 公 共 的 」 か つ 「 選 択 的 」 な 施 設 の 受 益 者 負 担 割 合 → 7 5% ・「 公 共 的 」 か つ 「 必 需 的 」 な 施 設 の 受 益 者 負 担 割 合 → 5 0%

民間によるサービス提供の度合いによる区分(たて軸・市場性)

・ 市場的

市内において民間による同種(類似)のサービスがすでに提

供されており、手軽に利用が望める施設

民間においても採算性があり、すでに行政と民間の競合が成

り立っている施設

区分 性  質 公共性

公共的

民間による同種または類似サービスの提供がない施設(全国

的にはあるが本市への進出が望めないものを含む)

採算性等の問題により民間によるサービスの提供が望めない

施設

市 場 的 公 共 的

市 場 的 公 共 的

生活していく上での必要性の度合い(よこ軸・必要性)

・ ・

・ ・

公共性

区分 選 択 的 必 需 的

日 常 生 活 を よ り 豊 か な も の に す る た

め 、 そ れ ぞ れ の 価 値 観 や 好 み に よ っ

て、利用を選択できる施設

日 常生 活を して いく 上で 必要 とさ れる

生 活水 準を 確保 する ため 、世 代を 問わ

ず広く利用される施設 性質

個 人的 な趣 味や レク リエ ーシ ョン の範

囲として利用される施設

日 常生 活を して いく 上で 必要 とな る知

識・教養などを習得するための施設

必 要 性

(14)

生活していく上での必要性の度合い

受益者による負担割合

サー

公共的

7 5 %

5 0 %

1 0 0 %

7 5 %

市場的

必要性

公 共 性

が 弱 い

(15)

第 6

受 益 者 負 担 割 合 表

主 な 施 設 の 受 益 者 負 担 割 合 と そ の 理 由

施 設 の サ ー ビ ス の 性 質 に よ り 、施 設 を 分 類 し 、そ れ ぞ れ 4 つ の 領 域 に あ て は め て い き ま す 。 原 則 と し て 施 設 ご と に5 0 % 、 7 5 % 、 1 00 % の 3 段 階 で 設 定 し て い き ま す が 、当 然 、利 用 の 目 的 が 同 一 と な る よ う な 他 の 類 似 施 設 の 負 担 割 合 と の バ ラ ン ス も 考 慮 し ま す 。

主 な 施 設 に つ い て 、そ れ ぞ れ 受 益 者 負 担 割 合 を 設 定 し て み る と 、下 図 の よ う に 分 類 さ れ ま す 。

ま た 、 そ の 分 類 の 理 由 に つ い て は 、 次 項 の よ う な 考 え 方 に よ る も の で す 。

選 択 的

必 需 的

生活していく上での必要性の度合い 民

サー

公共的

7 5 %

50 %

1 0 0 %

75 %

市場的

必要性 市

公立公民館・交流センター

福祉保健センター 等 文化施設・展示施設

体育館・プール・野球場

動物園・フローランテ 等

物産センター・キャンプ場

温泉施設・浴室施設

(16)

施 設 種 別 主 な 施 設 必 要 性 市 場 性 受 益 者 負 担 割 合 設 定 の 理 由

物産センター

道の駅フェニックス 城の駅

田野物産センター ビタミン館 四季の夢

選択的 市場的 100%

・個人の趣味やレクリエーションの場として選択 的に使用する施設であり、必要性が弱い ・民間にも同種・類似するサービスが提供されて いる施設であり、市場性が強い

キャンプ場

白浜オートキャンプ場 椿山キャンプ場

選択的 市場的 100%

・個人の趣味やレクリエーションの場として選択 的に使用する施設であり、必要性が弱い ・民間にも同種・類似するサービスが提供されて いる施設であり、市場性が強い

温泉施設

自然休養村センター 歓鯨館

高岡温泉やすらぎの郷

選択的 市場的 100%

・日常生活をより便利で快適なものにするために 選択的に使用する施設であり、必要性が弱い ・民間にも同種・類似するサービスが提供されて いる施設であり、市場性が強い

浴室施設

田野総合福祉館 清武総合福祉センター

選択的 市場的 100%

・生活上で住居以外の浴室を利用するかは選択的 であり、必要性が弱い

・民間からのサービス提供も十分であり、市場性 が強い

テニスコート

中央公園 生目の杜運動公園 清武総合運動公園

選択的 市場的 100%

・個人の趣味やレクリエーションの場として選択 的に使用する施設であり、必要性が弱い ・民間にも同種・類似するサービスが提供されて いる施設であり、市場性が強い

駐車場

Y・YPARK 上野町駐車場

選択的 市場的 100%

・日常生活をより便利で快適なものにするために 選択的に使用する施設であり、必要性が弱い ・民間にも同種・類似するサービスが提供されて いる施設であり、市場性が強い

文化施設

市民文化ホール 市民プラザ

選択的 公共的 75%

・コンサートなど個人の価値観や嗜好により選択 的に利用される施設であり、必要性が弱い ・民間による同種・類似するサービスの提供がな い施設であり、市場性が弱い

展示施設

科学技術館 生目の杜遊古館

選択的 公共的 75%

・個人の趣味やレクリエーションの場として選択 的に使用する施設であり、必要性が弱い ・民間による同種・類似するサービスの提供がな い施設であり、市場性が弱い

スポーツ施設 ※テニスコート除く

体育館 野球場 武道場 プール

選択的 公共的 75%

・個人の趣味やレクリエーションの場として選択 的に使用する施設であり、必要性が弱い ・民間による同種・類似するサービスの提供がな い施設であり、市場性が弱い

動物園 フローランテ

フェニックス自然動物園 フローランテ宮崎

選択的 公共的 75%

・個人の趣味やレクリエーションの場として選択 的に使用する施設であり、必要性が弱い ・民間による同種・類似するサービスの提供がな い施設であり、市場性が弱い

公立公民館 交流センター

中央公民館 高岡交流プラザ

必需的 公共的 50%

・受益者が多く、その年齢層も幅広い施設であ り、必要性が強い

・民間による同種・類似するサービスの提供がな い施設であり、市場性が弱い

福祉保健センター 総合福祉保健センター 必需的 公共的 50%

・受益者が多く、その年齢層も幅広い施設であ り、必要性が強い

(17)

第 7

使 用 料 の 算 定

使 用 料 の 算 定 に お け る 条 件

実 際 の 使 用 料 の 算 定 に お い て は 、 下 記 の 条 件 に 基 づ き 算 定 す る こ と と し ま す 。

条 件 ①

貸 出 ス ペ ー ス ご と に 使 用 料 を 徴 収 す る 施 設 に つ い て は 、稼 働 率 が1 00 % と 仮 定 し て 算 出 す る

条 件 ②

個 人 単 位 で 使 用 料 を 徴 収 す る 施 設 に つ い て は 、年 間 の 目 標 利 用 者 数 を 達 成 で き る も の と 仮 定 し て 算 出 す る

条 件 ③

実 際 に 市 の 収 入 と な っ て い る 使 用 料 で は な く 、 減 免 し て い る 使 用 料 も 含 め る

つ ま り 、 実 際 に 必 要 な 原 価 ( コ ス ト ) に 対 し て 、「 稼 働 率 が 1 0 0 % ま た は 年 間 目 標 利 用 者 数 を 達 成 」か つ「 減 免 す る 使 用 料 が0円 」の 場 合 に 、受 益 者 負 担 割 合 分 を 賄 え る よ う な 金 額 で 使 用 料 を 算 定 し ま す 。

こ の よ う な 条 件 で 、本 来 あ る べ き 施 設 使 用 料 を 設 定 し た 後 は 、施 設 の 稼 働 率 ま た は 年 間 利 用 者 数 を で き る 限 り1 0 0% に 近 づ け る よ う に 努 め る と と も に 、使 用 料 を 減 免 す る 対 象 に つ い て も 同 時 に 見 直 し て い く こ と と し ま す 。

ス ペ ー ス 単 位 で の 貸 出 施 設 の 算 定 方 法

ホ ー ル や 体 育 館 な ど 1 室 ( 面 ) に つ き 使 用 料 を 徴 収 す る 施 設 に つ い て は 、 1 室 あ た り の 原 価 ( コ ス ト ) × 受 益 者 負 担 割 合

で 使 用 料 を 算 定 し ま す 。

個 人 単 位 で の 利 用 施 設 の 算 定 方 法

プ ー ル や 動 物 園 な ど 利 用 者 1 人 に つ き 使 用 料 を 徴 収 す る 施 設 に つ い て は 、 1 人 あ た り の 原 価 ( コ ス ト ) × 受 益 者 負 担 割 合

で 使 用 料 を 算 定 し ま す 。

手 順 ① : 1 人 あ た り の 原 価 ( コ ス ト ) = 施 設 全 体 の 原 価 ( コ ス ト ) ÷ 年 間 目 標 利 用 者 数

手 順 ② : 1 人 あ た り の 使 用 料 = 1 人 あ た り の 原 価 ( コ ス ト ) × 受 益 者 負 担 割 合

手 順 ① : 1 ㎡ あ た り の 原 価 ( 時 間 ) = 施 設 全 体 の 原 価 ( コ ス ト ) ÷ 貸 出 可 能 面 積 ÷ 年 間 開 館 時

手 順 ② : 1 室 あ た り の 原 価 ( コ ス ト ) = 1 ㎡ あ た り の 原 価 × 室 面 積 × 貸 出 可 能 時 間

(18)

第 8

そ の 他

同 一 目 的 施 設 間 で の 調 整 に つ い て

施 設 使 用 料 の 算 定 に あ た っ て は 、原 則 と し て 同 一 の 利 用 用 途 の 場 合 は 、同 一 の 料 金 に な る よ う に 調 整 し ま す 。

こ れ は 、二 度 の 市 町 村 合 併 に よ り 旧 市 域・旧 町 域 の エ リ ア で 施 設 使 用 料 が 異 な っ て い る 現 状 が あ る こ と や 、施 設 設 置 の 経 緯 な ど に よ り 、同 一 の 利 用 用 途 で あ り な が ら 、 施 設 を 所 管 す る 部 局 が 異 な る 場 合 が あ る た め で す 。

ま た 、新 し い 施 設 は 修 繕 費 な ど の 維 持 管 理 費 が 低 廉 に 抑 え ら れ る た め 使 用 料 を 安 く す る べ き と い う 考 え も あ れ ば 、一 方 で は 、利 用 者 の 快 適 性 や 満 足 度 が 高 ま る こ と か ら 使 用 料 を 高 く す る べ き と い う 考 え 方 も あ り ま す 。

こ の よ う に 相 反 す る 考 え 方 が あ り ま す が 、そ れ ぞ れ の 施 設 の 長 期 的 な 経 費 を 比 較 す る と 、経 過 年 数 に か か わ ら ず 標 準 化 し た 料 金 設 定 と す る こ と が 適 切 で あ り 、公 の 施 設 の 使 用 料 と し て は 、利 用 者 に 提 供 さ れ る サ ー ビ ス が 同 じ も の は 同 じ 料 金 で あ る ほ う が わ か り や す い と 考 え ら れ ま す 。

こ れ ら の 考 え 方 の も と 、 施 設 の 「 古 い 」「 新 し い 」 に か か わ ら ず 基 本 的 に は 同 一 の 使 用 料 を 設 定 す る こ と と し ま す 。

激 変 緩 和 措 置 に つ い て

施 設 使 用 料 を 見 直 し た 結 果 、現 在 の 使 用 料 を 大 幅 に 上 回 っ て し ま う 場 合 に は 、利 用 者 の 負 担 が 増 加 し 、そ の 結 果 、施 設 の 利 用 が 大 幅 に 低 下 し て し ま う お そ れ が あ り 、 そ の 施 設 の 収 支 の バ ラ ン ス を 悪 化 さ せ て し ま う こ と も 想 定 さ れ ま す 。

こ の よ う な 場 合 は 、激 変 緩 和 措 置 と し て 、値 上 げ 後 の 使 用 料 を お お む ね1 .5倍 を 上 限 と し ま す 。こ の 激 変 緩 和 措 置 に よ る 使 用 料 で の 利 用 状 況 を 見 極 め な が ら 、次 回 の 使 用 料 見 直 し に 取 り 組 む こ と と し ま す 。

た だ し 、使 用 料 の 改 定 が 1 .5倍 を 超 え る 場 合 で も 、施 設 の 利 用 が 大 幅 に 低 下 す る と は 言 え な い 場 合 も あ り ま す の で 、激 変 緩 和 措 置 を 設 け る か ど う か に つ い て は 、施 設 ご と に 判 断 す る こ と と し ま す 。

減 免 ・ 免 除 の 取 扱 い に つ い て

(19)

・ 身 体 障 が い 者 手 帳 ・ 療 育 手 帳 ・ 精 神 障 が い 者 保 健 福 祉 手 帳 を 所 持 す る 者 及 び そ の 介 護 者 が 利 用 す る 場 合

・ 要 介 護 ( 支 援 ) 認 定 を 受 け て い る 者 及 び そ の 介 護 者 が 利 用 す る 場 合 ・ 市 内 の 幼 稚 園 、 小 学 校 、 中 学 校 、 高 等 学 校 に 在 籍 す る 者 が 利 用 す る 場 合 ・公 益 的 な 活 動 に 対 し て 市 が 支 援 す る「 地 域 団 体 」が 、団 体 の 設 置 趣 旨 に 沿 っ た

活 動 で 利 用 す る 場 合 ・ 市 が 主 催 、 共 催 す る 場 合

施 設 使 用 料 の 見 直 し の サ イ ク ル に つ い て

参照

関連したドキュメント

て当期の損金の額に算入することができるか否かなどが争われた事件におい

12―1 法第 12 条において準用する定率法第 20 条の 3 及び令第 37 条において 準用する定率法施行令第 61 条の 2 の規定の適用については、定率法基本通達 20 の 3―1、20 の 3―2

建築基準法施行令(昭和 25 年政令第 338 号)第 130 条の 4 第 5 号に規定する施設で国土交通大臣が指定する施設. 情報通信施設 情報通信 イ 電気通信事業法(昭和

( (再輸出貨物の用途外使用等の届出) )の規定による届出又は同令第 38 条( (再輸 出免税貨物の亡失又は滅却の場合の準用規定)

医療法上の病床種別と当該特定入院料が施設基準上求めている看護配置に

この標準設計基準に定めのない場合は,技術基準その他の関係法令等に

「二酸化窒素に係る環境基準について」(昭和 53 年、環境庁告示第 38 号)に規定する方法のう ちオゾンを用いる化学発光法に基づく自動測

柏崎刈羽原子力発電所6号及び7号炉においては, 「実用発電用原子炉及びその附 属施設の位置、構造及び設備の基準に関する規則」 (以下,