兵庫教育大学研究紀要第39巻 2011年9月 pp.77-84
対象とする障害種を変更した特別支援学校に対する調査研究
一新たに加わった障害種の児童生徒への指導体制を中心に-R
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handicap-石 橋 由 紀 子 *
吉 利 宗 久 * *
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本研究では、複数の障害種に変更した特別支援学校における、新たに加わった障害種の児童生徒への指導体制について 調査し、実態と課題を明らかにすることを目的とした。その結果、障害のある児童生徒の地域就学の保障にむけ、知的障 害、肢体不自由を対象障害種に加えた学校が多く見られ、 障害種ごとの部門設置がなされている学校はおよそ半数であっ た。部門設置により、担任教師を決定する際に専門性(免許、勤務経験)がより考慮されること、計画的な研修の実施が 促されることなどがうかがわれた。しかし、今回の調査からは日々の指導実践との関連性は十分に確認することができず、 継続した検討が必要である。 キーワード:特別支援学校、対象とする障害種の変更,指導体制 Key words : special education schools, modified the type of handicap, systems of teaching 1.はじめに 平成19年4月から、従来の盲学校、聾学校及び養護学 校の制度に代わって、特別支援学校の制度が創設された。 これは、「今後の特別支援教育の在り方について(最終 報告)J(2003年3月)、「特別支援教育を推進するための 制度の在り方について(答申)J
(平成17年12月)におい て提言された、複数の障害種別を受け入れる特別支援学 校の構想が制度化されたものであるO このような制度改 正の背景には、障害の重度・重複化への対応、障害のあ る児童生徒の地域就学の実現といった要因が挙げられるO 複数の障害種を受け入れる特別支援学校への変更は、 すでに全国的に多くの自治体において着手されているほ か、教育課程の在り方についての研究(国立特別支援教 育総合研究所, 2010)が進められているO しかし、これ までの研究においては、対象とする障害種を変更するに あたって、特別支援学校がどのように指導体制を整備し、 対応しようとしているのかについては十分に明らかにさ れていない。特に、対象とする障害種を変更した特別支 援学校の実態を横断的に調査した研究は十分とは言えな しミ。 そこで、本研究では、複数の障害種に変更した特別支 援学校における、新たに加わった障害種の児童生徒への 指導体制について調査し、実態と課題を明らかにするこ とを目的とする。1
1
.調査方法
1.調査対象 丈部科学省のホームページに掲載されている「複数の 対象障害種に変更した特別支援学校の一覧(平成20年4 月変更分)J、「特別支援学校が対象とする障害種別の変 更について(平成19年4月1日現在)J、「平成18年度ま でに複数の障害種別を対象としている学校j をもとに、 複数の障害種に対応する特別支援学校122校に対して質 問紙を郵送した。なお、「複数の対象障害種に変更した 特別支援学校の一覧(平成20年4月変更分)Jのうち、 新設校2校は調査対象から除外した。 得られた回答は79校であった(回収率64.8%)。そし て、開校時から複数の障害種を対象としている学校 (29 校)を除く50校のうち、回答の不備が多かった3回答は 分析の対象から除き、 47回答を分析の対象とした。回答 は,教頭もしくは新たに加わった障害種の児童生徒への 指導体制に詳しい先生に依頼した。2
.
調査期間 2010年2月末から3月末であった。3
.
調査内容 調査内容は、①対象とする障害種を変更した時期及び 変更内容、②対象とする障害種の変更に伴う指導体制の 整備から構成した。 皿 結 果 と 考 察 1.対象とする障害種を変更した時期及び変更内容 対象とする障害種を変更した時期について尋ねたとこ ろ(有効回答47)、1980年代に5校、 1990年代に2校み られたが、学校教育法が改正された2007年以降が25校 (53.2%)を占めていた(図1)。 設置されている学部及び対象とする障害種を変更した *兵庫教育大学大学院特別支援教育専攻特別支援教育コーディネーターコース**岡山大学大学院教育学研究科 平成23年4月21日受理久 o士・ 刀之 利 二と ロ 由紀子 橋 石
•
•
(校) 12 10 8 4 2 6 2 0 0 9 年 2 0 0 8 年 2 0 0 7 年 2 0 0 6 年 2 0 0 5 年 2 0 0 4 年 2 0 0 3 年 2 0 0 2 年 2 0 0 1 年 2 0 0 0 年 1 9 9 9 年 1 9 9 8 年 1 9 9 7 年 1 9 9 6 年 1 9 9 5 年 1 9 9 4 年 1 9 9 3 年 1 9 9 2 年 1 9 9 1 年 1 9 9 0 年 1 9 8 9 年 1 9 8 8 年 1 9 8 7 年 1 9 8 6 年 1 9 8 5 年 1 9 8 4 年 1 9 8 3 年。
対象とする障害種を変更した時期(N=47) 変更前後の対象障害種 (N=46)変更
新の
が委麿害産
41
18
知
的
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自由
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対 象
庄
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表2 学部を尋ねたところ、表1の通りであった (有効回答46)。 小学部・ 中学部・高等部において、対象とする障害種が 変更されている学校が多く (小学部では86.7%、中学部 では86.9%が変更)、とりわけ高等部では97.9%において 変更されていた。一方、幼稚部を設置している学校は 4 校と少なく、 うち 1校のみが対象とする障害種を変更し ていた。 図142
18
17
9病弱
視覚障
害
聴覚障害
設置学部及び対象とする障害種を変更した学部 (N=46) 表16
1
対
象
と
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害
種
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した数
2
7
設
置
学部数
学校の在籍児童生徒数の数的増加への対応も大きな要因 であると考えられる。 対象とする障害種が変更された理由を複数回答で尋ね た結果を示したものが図2である (有効回答47)0回答 を見てみると、「障害のある児童生徒の地域での就学を 保証するため」が最も多く (72.3%.34回答)、「近隣の 特別支援学校の児童生徒数の適正化をはかるためjが 34.0% 06回答)、「在籍する児童生徒の障害の重度重複 化に対応するため」が19.1% (9回答)、「近隣の病院・ 施設等に入院・入所する児童生徒の就学を保障するため」 8.5% (4回答)、「近隣の特別支援学校と統合するため」 6.4% (3回答)、「その他J
19.1% (9回答)と続いた。 全校の児童生徒数に占める新たに加わった障害種の児 童生徒数を見てみると (有効回答47)、全校児童生徒数 の平均は128.5人であり、新たに加わった障害種の児童 生徒の平均人数は36.0人、 全校児童生徒数に占める割合 の平均は28.0%であった。全校児童生徒に占める新たに 加わった障害種の児童生徒の割合を見たところ (図3)、3
9
3
9
1
4
45
45
幼稚部
小
学部
中学部
高等部
43
さらに、対象とする障害種の変更前後における対象障 害種を尋ねたところ (有効回答46)、知的障害は変更前 18校、変更後41校、肢体不自由は変更前18校、変更後42 校であった。また、病弱は変更前9校、変更後17校、視 覚障害は変更前l校、変更後6校、 聴覚障害は変更前2 校、変更後7校であった。これは、対象障害種の変更後 において、 本設問の有効回答46校のうち、 知的障害は 89.1%、肢体不自由は91.3%、病弱は37.0%、視覚障害 は13.0%、聴覚障害は15.2%が対象障害種となったこと を示しており、障害種別による違いが明らかとなった。 特別支援学校長会 (2010)等の調査では、知的障害・肢 体不自由の児童生徒数の増加が報告されており、障害種 別の変更の背景には、知的障害・肢体不自由の特別支援44
対象とする障害種を変更した特別支援学校に対する調査研究一新たに加わった障害種の児童生徒への指導体制を中心にー 障害のある児童生徒の地域での就学を保障するため 近 隣の特別支援学校の児童生徒数の適正化をはかるため 在籍する児童生徒の障害の重度重複化に対応するため 近隣の病院施設等に入院ー入所する児童生徒の就学を保障するため 近隣の特別支援学校と統合するため その他 0.0 20.0 40.0 60.0 72J3 80.0 100.0
(
%
)
図2 対象とする障害種が変更された理由(N=47) (校)16 14 12 10 8 6 4 2。
O 10 20 30 40 50 60 70 80 90%
%
%
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%
%
%
%
10 以 以 以 以 以 以 以 以 以%
上 上 上 上 上 上 上 上 上 宋 j前 20 30 40 50 60 70 80 90 100 満%
未 未満%
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満未 未満%
未満%
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図3 全校児童生徒に占める新たに加わった障害種の児童生徒の割合o
~10% 未満が14校と最も多く 、 50% 未満が84.8% (39 回答)を占めていた。2
.
対象とする障害種の変更に伴う指導体制の整備 新たに加わった障害種の児童生徒についての部門編成、 学扱編成について尋ねた (有 効 回 答45)。障害種ごとに 部門を設けている学校は25校、設けていない学校は20校 であった。さらに、設けていない学校のうち、障害種ご とに学級を編成しているのは9校であった。 対象とする障害種が変更される際に実施された事柄に ついて複数回答で尋ねた結果を示したものが、図4であ る (有 効 回 答47)0I
教 職 員 向 け の 研 修 会 の 開 催J
(76.6 %、 36回答)、「指導のための教材教具の購入J
(72.3%、 34回答)、「専門性のある特別支援学校からの教職員の人 事 異 動J(68.1%、 11回答)、「受け入れのための校舎の 増改築J
(63.8%、30回答)が多く、「教員免許を有する 教 職 員 の 人事異 動J
(23.4%、 32回答)、「長期研 修 へ の 教師の派遣J
04.9%、7回答)は低調で=あった。 ここで、障害種ごとの部門設置の有無と対象とする障 害種が変更される際に実施された事柄をクロス集計した ところ、図5のような結果になった。「教職員向けの研 修会の開催j、「指導のための教材教具の購入」について石 橋 由 紀 子 吉 利 宗 久 教 職 員 向 け の 研 修 会 の 開 催 指導のための教材教具の購入 専門性のある特別支援学校からの教職員の人 事 異 動 受け入れのための校舎の増改築 教員免許を有する教職員の人事異動 長 期 研 修 へ の 教 師 の 派 遣
6
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6
1
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2
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8
0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 100.0 (%) 図4 対象とする障害種の変更に伴う指導体制の整備(N=47) (%) 100 80 60 40 20。
:
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:
指 教 長 学 専 教 lす 導 職 期 校門 員 入 の 員 研 か 性 員 免 のれ T二 向 修 事 ら の の許 増 の のめ 開 け 遣 J ¥ 異 の あ 人 を 改 た 購の 催 の の 動教る 事有 築 め 入教 研 教 職 特 異す の 材 修 師 員 別 動る 4支 教 会 の の支 教 舎 具 の i仮 人 援 職 図5 部門設置の有無別一対象とする障害種が、変更される際に実施された事柄 は大きな差はなかったが、「専門性のある特別支援学校 からの教職員の人事異動jでは部門設置されている方が、 されていないより 2倍近く実施されていた。 教育課程の変更について尋ねたところ (有効回答47)、 「従来の教育課程で変更前の障害種の児童生徒に対応し、 新たに加わった障害種の児童生徒に対しては、新たな教 育課程を編成し対応しているjとの回答が最も多く、2
9
回答 (62%)であった。続いて、「新たな教育課程を編 成し、それを変更前の障害種の児童生徒、および新たに 加わった障害種の児童生徒に対応できるようにしている」 が 11回答 (23%)であった。「従来の教育課程で、新た に加わった障害種の児童生徒にも対応しているjは5回 答(11%)と少なかった。 新たに加わった障害種の児童生徒の担任の決定の際の対象とする障害種を変更した特別支援学校に対する調査研究一新たに加わった障害種の児童生徒への指導体制を中心にー 新たな教育課程を編 成し、従来及び新た な障害種別の児童生 徒に対応,11,23% その他,2,4出 従来の教育課程で、 新たに加わった障害 種の児童生徒にも対 町,、5,11出 図6 障害種の変更に伴う教育課程の変更(N=47) 新たに加わった障害種についての指導経験 本人の希望 新たに加わった障害種の特別支援学校での勤務経験 熱意・人柄 所有する免許状 その他 新たに加わった障害種についての長期研修 特に配慮していない 新たに加わった障害種について専門性のある教員が多くいないため、 配慮できない
コ
6.8コ
4.5 0.0 0.0 20.0 186.4 J 70.5 J 63.6I
52.s 147.7 40.0 60.0 80.0 100.0 (%) 図7 新たに加わった障害種の児童生徒の担任決定における配慮事項(N=44) 配慮、事項について複数回答で尋ねた(有効回答44)0最 も多かったのは、 「新たに加わった障害種についての指 導 経験J
(38回答,86.4%)、次いで 「本 人 の 希 望J
(31 回答, 70.5%)、「新たに加わった障害種の特別支援学校 での勤務 経 験J
(28回答.63.6%)、「熱意・人柄J
(23回 答.52.3%)、「所有する免許状J
(21回答.47.7%)であっ た。 一方、 「特 に 配慮していない」はl回答 (2.3%)、 「新たに加わった障害種について専門性のある教員が多 くいないため、配慮、できないjとの回答はなかった。こ れまでの指導経験、 勤務経験等の専門性を考慮しながら、 本人の希望、熱意・人柄といった要素も含めて決定され ていることカf明らかとなった。 さらに、部門設置の有無と新たに加わった障害種の児 童生徒の担任の決定の際の配慮事項をクロス集計したと ころ、 図8のような結果になった。部門設置の有無にか かわらず、もっとも重視されるのは 「新たに加わった障 害種についての指導経験jであったが、部門設置されて いる場合には、第2に重視されるものは 「新たに加わっ た障害種の特別支援学校での勤務経験J
I
本人の希望J
で、第4は 「熱意・人柄jであった。部門設置されてい久 o士・ 刀之 利 二と 口 由紀子 橋 石 園 部 門 設 置 田 部 門 設 置 市 (%) 100 80 60
4
0
20 00.0 新たに加わった障害種 について専門性のある 教員が多くいないため、 配慮できない 特に配慮していない 熱意・人柄 本人の希望 新たに加わった障害種 についての長期研修 新たに加わった障害種 の特別支援学校での勤 務経験 新たに加わった障害種 についての指導経験 所有する免許状 O 部門設置の有無別一新たに加わった障害種の児童生徒の担任決定における配慮事項 図8 4 13.9 3. 13.7 3.6 13.5 3.5 13.2 適切な指導がなされている 指導の見通しが立てられている 適切な評価がなされている 担任には、指導について相談できる相手が校内にいる 適切な実態把握ができている 指導に関する研修が計画的に実施されている 指導について、重点的に助言が行われている 指導について、ノウハウが蓄積されている 指導に必要な教材教具が繍っている 4。
新たに加わった障害種の児童生徒の指導・研修(
N
=
4
4
)
が立てられているJ
r
適 切 な指導 が な さ れ て い るJ
(
3
.
9
)
が続いた。一方、 低 か っ た の は 「指 導 に必要 な 教材教 具 が揃っているJ
(3.2)であり、 「指導 に つ い て、重 点的 に助言 が 行 わ れ て い るJ
r
指導 に つ い て ノ ウハウ が 蓄 積 されているjが そ れ ぞ れ3.5であった。 ここで 、 部門設 置 の 有無と新たに加わ っ た 障 害 種 の 児 童生徒 の指導・ 研修内容をクロス集計したところ、 図10 の よ う な 結 果 に な っ たO 部門設 置 の 有無による差は必ず 図9 な い 場 合 に は 、 第2に重視 さ れ る も の は 「熱 意 ・人柄」、 第3に重視されるものは 「本人 の 希 望jであった。 新 た に 加 わ っ た 障 害 種 の児童生徒の指導・研 修につい て5
件法(
5
=全くそう思う4
=
そう思う.3
=どち らでもない. 2 =そう思わない. 1 =全くそう思わない) で尋ね(
4
4
回 答)、 そ の平均 を 示 し た の が 図9
であるO もっとも多かったのは 「担任には、指導について相談 で き る 相 手 が 校内にいるJ
(
4
.
0
)であり、
「指導 の 見通し対象とする障害種を変更した特別支援学校に対する調査研究一新たに加わった障害種の児童生徒への指導体制を中心にー 4.5 4 3.5 3 2.5 2 1.5 0.5
。
教 指 相 っ 担 が 指 的 指 適 適 指 適 相 っ 担 具導 手 ぃ 任 計導 に導 切 切 て導 切 手 ぃ 任 カ{I二 が て に れ 画 に 助 に で な れ な らの れ な が て に 揃 必 絞 相 は て 的 関 て 言 つ き実 て 評 れ 見 て 指 絞 相 は っ要 内 談 、 い に す ; が い て態 ぃ{面 て 通 い導 内 談 、 て な に で 指 る 実 る 行 て い把 る が し、し る が に で 指 い教 いき導 施 研 わ 重 る据i な る が な いき導 る材 る る に さ修 れ 点 が さ 立 さ る る に 図10 部門設置の有無別一新たに加わった障害種の児童生徒の指導・研修 専門性のある特別支援学校のセン合一的機能を、必要に応じて 利用できる体制が整っている 専門性のある外部機関と、必要に応じて連携できる体制が整つ ている 対象とする障害種を変更したことにより、セン9一的機能がより よく展開できる。
2 3 4 5 図11 外部機関との連携 しも大きくはないものの、部門設置がなされることによっ て、諸々の指導・研修内容が充実することはうかがえるO なかでも差が大きかったのは、 「指導に関する研修 が 計 画 的 に 実施されているJ
r
指 導 に つ い て 重 点 的 に助言 が 行われているJ
r
適切な指導がなされている」であった。 部門設置により、指導に対するパックアップ体制が促進 するものと考えられる。 外部機関との連携について5
件法(
5
=全くそう思う,4=
そう思う,3
=どちらでもない,2
=そう思わない, 1 = 全 く そ う 思 わ な い ) で 尋 ね ( 有 効 回 答44)、その平 均を示したのが図11であるO 在籍児童生徒の指導におけ る外部機関との連携に関する項目は 「専門性のある外部 機関と、 必要 に 応 じ て連携 で き る 体制が 整 って い るj (4.0)、「専門性のある特別支援学校のセンター的機能を、 必要に応じて利用できる体制が整っているJ
(
3
.
7
)
であっ た。 一方、 「対象とする障害種を変更したことにより、 センター的機能がよりよく展開できるjについては評価 が低く、 3.4であった。 百.おわりに 今回の調査から、障害のある児童生徒の地域就学の保 障にむけ、知的障害、肢体不自由を対象障害種に加えた 学 校 が 多 く 見 ら れ た。 障 害 種 ご と の 部門設置が推奨さ れるなか、部門を設置している学校はおよそ半数であっ たO 部 門 設 置 に よ り 、 担任教 師 を 決 定 す る 際 に 専 門性 (免許、勤務経験)がより考慮されること、 計画 的 な 研 修 の 実 施 が促されることなどがうかがわれた。しかし、 今回の調査からは日々の指導実践との関連性は 十分に確 認することができず、継続した検討が必要である。 本研究は横断的なものであり、地域の実情等が考慮さ石 橋 由 紀 子 吉 利 宗 久 れていない。地域性を考慮した検討が必要であるO 謝辞 ご多忙の中、調査にご協力いただきました皆様に感謝 申し上げます。 文 献 「複数の対象障害種に変更した特別支援学校の一覧 (平成20年4月変更分)