体育における教師や仲間からの言葉がけが他者受容感に及ぼす影響
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(2) 北海道教育人学紀要(教育科学編)第56巻 第1弓一 JournalofHokkaidoUniversityofEducation(Education)Vol.56,No.1. 平成17年8月 August,2005. 体育における教師や仲間からの言葉がけが. 他者受容感に及ぼす影響 吉村 功・日角 知世* 北海道教育人学教育学部函館校保健体育研究室 *札幌市立月寒束小学校. Theinfluencesofwordsfromateacherorpeersupon acceptancebyothersinthecontextofphysicaleducation. YOSHIMURAKohandHIZUMITomoyo* DepartmentofPhysicalEducation,HakodateCampus, HokkaidoUniversityofEducation,HakodateO40−8567 *TsukisamuhigashiElementarySchool,SapporoO62−0053. 概 要 本研究の主要目的は,体育授業における先生や仲間からの言葉がけが,他者受容感の獲得に いかに影響しているかを明らかにすることである.そのためにまず,中学生を対象として,体 育授業での成功場面や失敗場面で,先生や仲間からどのような言葉を与えられるとうれしいか を調査した.そこで抽出された各々の言葉について,生徒が感じるうれしさの程度,および先 生や仲間から実際に与えられた経験の程度を求めた.その結果,うれしさの程度および経験の 程度とも,予想以上に低い値が示された.次にこれらの言葉について,生徒の自己認知タイプ の程度による,うれしいと感じる言葉の特徴を分析した.そして,主要目的を検証するために,. 先生や仲間からの言葉を受けた経験程度と他者受容感との相関分析,および経験程度の高低に よる他者受容感の比較分析を試みた.その結果,先生や仲間からの言葉を受けた経験程度が高 い程,他者受容感を高く獲得していることが明らかになった.. 1 はじめに 学習活動において,内発的な学習意欲での取り. 容感の3つの要素をあげている.このうちの他者 受容感とは,自分がまわりの人から受け入れられ ている,認められているという気持ちを意味して. 組みが重要視されている.桜井(1997)は内発的. いる.そしてこの他者受容感は,内発的学習意欲. 学習意欲の発現プロセスの中で,内発的学習意欲. のみなもととしての機能だけではなく,他者受容. のみなもととして,有能感,自己決定感,他者受. 感を得ていることにより,周りの人の思惑に頓着. 183.
(3) 吉村. 功・口角 知世. せず,自分が学習し成長することに価値を置く熟. 自己が大人に近づくと同時にその対象となる大人. 達目標へと結びつくことが示されている(桜井,. との関係は非常に微妙で複雑なものとなる.教師. 1997;吉村,2001).. はまさにその対象の一人である.そこで本研究で. 岡沢・北・諏訪(1996),岡沢・北(1998)は,. 「体育授業における運動有能感は,できる自信だ. は,調査対象を中学生とし,研究を進めることに した.. けを捉えるのではなく,できる自信を支える周辺 の要因も含めて捉えなければならない」と述べて いる.そして「身体的有能さの認知(運動が上手 にできるという自信)」に,「統制感(練習すれば,. 2 調査方法 1)調査対象者. 努力すればできそうだといった自信)」と「受容. 調査1として函館市内の中学生221名を対象に,. 感(教師や周りの友だちから受け入れられている. 調査2として札幌市内および大阪府内の中学生. という自信)」を含めて,運動有能感を捉えている.. 500名を対象に,平成15年10ノー、−ノ12月に調査を実施. これらのことから,他者受容感を高めることは,. した.なお調査2では,先生からの言葉に対する. 学習活動での意欲や目標設定,あるいは有能感と. 調査と仲間からの言葉に対する調査を別々に行. 深く関与すると言える.そして西田(2002)が「言. い,回答に不備のあった者を除き,前者では235,. 葉は人を動かす」と述べているように,他者から. 後者では218,計453名による有効回答を得た(有. 与えられる言葉によって他者受容感が獲得される. 効回答率90.6%).. ものと思われる.そこで本研究では,体育授業に. 2)−1 調査1の内容. おいて教師や仲間といった他者からの言葉がけ. 体育授業において,先生や仲間からどのような. が,他者受容感の獲得にいかに影響しているかを. 言葉をかけられると他者受容感を得られるかを明. 明らかにすることを目的とした.その際,まず他. らかにするため,以下に示した成功場面,失敗場. 者からの言葉がけの具体的内容を見出す必要があ. 面での質問内容を示し,自由記述によって回答を. る.そこで,体育での成功経験時および失敗経験. 求めた.. 時において,教師や仲間からどのような言葉を与. 【成功場面】:「成功場面(新しい技ができたと. えられるとうれしいと感じるか,その言葉の内容. き,目標が達成できたとき,試合で得点を決めた. を調査し,それらの言葉に対するうれしさの程度. ときなど)において,00からどのようなことを. および経験程度を求めた.そして,これらの言葉. 言われると,自分は00から受け入れられ,認め. へのうれしさの程度や経験程度と他者受容感との. られていると思いますか」. 関係を分析することにした.. さらに,うれしいと感じる言葉をどう受け取る. 【失敗場面】:「失敗場面(試合中にファウルを. したり失敗してしまったとき,上手に技ができな. かについては,個々のタイプによりその受け取り. かったときなど)において,00からどのような. 方が異なることも考えられる.安達ほか(2000). ことを言われると,自分は00から受け入れられ,. は,児童の自己認知タイプをいくつか取り上げ,. 認められていると思いますか」. そのタイプごとにうれしいと感じる言葉との相関. (なお,上記の00には,“先生’’“仲間’’が入る.. を求めている.本研究では,各自己認知タイプの. したがって,成功場面一先生から,成功場面一仲. 高低によって,うれしいと感じる言葉にどのよう. 間から,失敗場面一先生から,失敗場面一仲間か. な差異があるのかを明らかにしていく.. ら,の4場面への回答を求めた.). ところで,思春期を過ごす中学生にとって,学. 校生括における友人関係の在り方は重要な意味を 持つ(田中,2003).また思春期の彼らにとって,. 184.
(4) 体育における数恥や仲開からの言葉がけが他者受芥感に及ぼす影響. 2)−2 調査2の内容. 動種目や具体的場面を設定したものではなかった. (1)他者からの言葉に対するうれしさの程度およ. からであろう.しかしながら,この理由を考慮し. び経験の程度. たとしても,ごく一般的な言葉が求められている. 調査1で抽出された回答をまとめ,4場面ごと. ということは,我々が普段耳にし,使われる言葉. に項目を設定した.そして,それぞれの項目につ. を,教師がいかに発するかということが問われる. いて,言われてうれしいと感じる程度を5段階評. ことになる.そこで,今までに言われた経験の程. 定尺度(最高にうれしい∼何とも思わない),また,. 今までにどの程度言われたことがあるかについて. 表1−1 成功場面における先生からのうれしい言 葉の内容とうれしさの程度. 4段階評定尺度(よく言われた∼全く言われたこ とがない)によって回答を求めた.. 言葉の内容. 平均値 SD. すごい. 3.0. 上手だね. 2.8. 1.18. さすが やるな ナイス その調子. 2.7. 1.20. 2.7. 1.19. 2.6. 1.02. 努力したね がんばった. 2.5. 1.14. 2.4. 0.95. やったね こうしたらもっと良くなるよ. 2.4. 1.18. 2.4. 1.12. おめでとう そういうプレイが人切. 2.4. 1.09. 2.3. 1.01. 己有能感要因」の4要因(21項目)を示している.. できると信じていた. 2.2. 1.25. 本研究ではそれらの項目を用い,6段階評定尺度. OK. 2.1. 1.07. 意外だな. 1.7. 0.97. (2)他者受容感尺度. 岡沢ら(1996)が示した運動有能感の因子構造 のうち,受容感で取り上げられた項目に2項目を 加え(体育の時間という限定表現をした項目),. 6段階評定尺度(とてもそうである∼全くそうで ない)によって回答を求めた. (3)自己認知タイプ. 安達ら(2000)は,児童の自己認知タイプとし て,「活発要因」「まじめ要因」「気の強さ要因」「自. 1.22. 2.6. 1.15. (とてもそうである∼全くそうでない)によって 回答を求めた. 表1−2 失敗場面における先生からのうれしい言 葉の内容とうれしさの程度. 3 結果と考察 言葉の内容. 平均倍 SD. 前よりうまくなっている がんばれ. 2.7. 1.12. 2.5. 1.07. あなたはやればできる. 2.4. 1.16. 人丈夫 次はこうした方がいいよ. 2.3. 1.06. 2.3. 1.06. ファイト ドンマイ 惜しい. 2.3. 1.05. 2.2. 1.05. 2.2. 1.01. 失敗することもある 気にしないで もう一回挑戦してごらん. 2.2. 1.07. の程度言われたことがあるかについてまとめてあ. 落ち着いて. る.. 失敗は成功の元. 2.1. 1.10. 1.9. 0.95. 葉が抽出されたが,どの言葉もごく一般的で抽象. しっかり 残念だったね しょうがない まあいい. 1.8. 0.89. 1.7. 0.88. 1.6. 0.91. 1.5. 0.90. 1)先生からの言葉. 体育授業での成功場面,あるいは失敗場面にお いて,先生から言われてうれしい言葉として,以. 下のような言葉が挙げられていた.表1−1,表 1−2には,抽出された言葉の内容,およびそれ らの言葉を言われた時に感じるうれしさの程度の. 平均値ならびに標準偏差が示してある.また表2 −1,表2−2には,これらの言葉を今までにど. 成功場面では15項目,失敗場面では18項目の言. 的な表現内容であり,新奇性や特殊性を含んだ言 葉ではない.これは,本調査での質問が特定の運. (何も言わない). 2.1. 1.01. 2.1. 1.04. 2.1. 1.03. 185.
(5) 吉村 表2−1 成功場面で先生から言われた言葉の経験. 番目に挙げられている.. の程度 言葉の内容. 功・口角 知世. 2)仲間からの言葉 平均値 SD. 体育授業での成功場面,あるいは失敗場面にお. こうしたらもっと良くなるよ がんばった その調子. 2.2. 2.0. 0.86. ナイス そういうプレイが人切 すごい. 1.9. 0.89. の程度の平均値ならびに標準偏差,さらにはこれ. 1.9. 0.82. らの言葉を今までにどの程度言われたことがある. 1.8. 0.85. やるな 上手だね. 1.8. 0.87. 1.8. 0.85. 努力したね. 1.8. 0.83. OK. 1.8. 0.87. やったね. 1.7. 0.86. さすが おめでとう 意外だな できると信じていた. 1.7. 0.81. 1.7. 0.79. 1.6. 0.82. すごい. 2.9. 1.4. 0.68. 上手だね 君のおかげ. 2.9. 1.16. 2.7. 1.23. ナイス やったね おめでとう いいね. 2.6. 1.14. 2.6. 1.09. その調子. 2.3. 1.00. 私に教えて やればできるじゃない がんばった. 2.3. 1.21. 2.2. 0.98. できてよかったね こうしたらもっと良くなるよ できると信じていた. 2.2. 0.95. 2.2. 1.10. 0.93. 2.1. 0.88. 表2−2 失敗場面で先生から言われた言葉の経験 の程度 言葉の内容. 平均値 SD 2.2. 1.12. 惜しい. 2.1. 0.89. がんばれ 次はこうした方がいいよ. 2.0. 0.93. 1.9. 0.87. 前よりうまくなっている ドンマイ. 1.9. 0.85. 1.8. 0.88. 落ち着いて もう一回挑戦してごらん. 1.8. 0.85. 1.8. 0.79. しっかり. 1.8. 0.82. 人丈夫 まあいい. 1.8. 0.81. 1.7. 0.78. あなたはやればできる 気にしないで しょうがない. 1.7. 0.80. 1.7. 0.79. 1.7. 0.77. 残念だったね. 1.7. 0.77. ファイト. 1.7. 0.76. (何も言わない). 失敗することもある 失敗は成功の元. 1.7. 0.78. 1.5. 0.71. いて,仲間から言われてうれしい言葉の内容,お よびそれらの言葉を言われた時に感じるうれしさ. かについて,表3−1∼表4−2に示してある. 成功場面では14項目,失敗場面では15項目抽出. 表3−1 成功場面における仲間からのうれしい言 葉の内容とうれしさの程度 言葉の内容. 平均値 SD 1.06. 2.5 2.5. 1.08 0.97. 2.3. 1.16. 2.1. 1.14. 表3−2 失敗場面における仲間からのうれしい言 葉の内容とうれしさの程度 言葉の内容 ドンマイ. 平均値 SD 2.7. 1.20. がんばれ. 2.5. 1.10. 人丈夫 ファイト 気にしないで. 2.5. 1.10. 2.3. 1.11. 2.3. 1.04. すごかったと思う. 2.2. 1.19. 何とかなる. 2.1. 1.08. “次,次”. 2.1. 1.00. 惜しい. 2.1. 0.97. 2.0. 0.99. 1.9. 1.00. いこと,あるいは実際には先生は言葉を発してい. 次期待している 次はこうした方がいいよ しょうがない. 1.9. 0.94. たとしても,生徒たちにはそれが伝わっていない. しっかり. 1.8. 0.96. 実態が読み取れる.これは特に失敗場面で顕著で. 違う視点からやってみれば. 1.7. 度をみると,平均値が2点代前半以卜であり,生 徒たちが先生からの言葉を受ける程度が極めて低. あり,「先生が何も言わない」という項目が第一. 186. (何も言わない). 1.6. 0.91 1.14.
(6) 体育における数恥や仲開からの言葉がけが他者受芥感に及ぼす影響. 表4−1 成功場面で仲間から言われた言葉の経験. 黒田(2003)は,体育授業での失敗時に仲間に声. の程度. 言葉の内容. をかけることを遮る心理的要因として「怒り」「羞 平均値 SD. 恥心」「無言による配慮」「激励」「非重大性の認知」. すごい. 2.5. ナイス 上手だね. 2.5 2.3. 0.90. やったね いいね. 2.3. 0.95. を明らかにしている.このような指摘も踏まえ,. 2.3. 0.85. 仲間同士の声の掛け合い方について検討を深める. がんばった. 2.3. 0.88. こうしたらもっと良くなるよ その調子. 2.2. 1.01. 2.2. 0.85. できてよかったね おめでとう やればできるじゃない. 2.1. 0.86. 2.1. 0.94. 2.0. 0.88. 私に教えて 君のおかげ できると信じていた. 1.9. 0.91. していた.本調査は中学生を対象としており,思. 1.7. 0.81. 春期の彼らにとって,質問紙上とはいえ,うれし. 1.5. 0.74. 0.88 1.02. を挙げ,これらが仲間同士の人間関係や技能水準 の違いによって,各要因への感じ方が異なること. 必要があろう.. ところで,先生からの言葉においても仲間から の言葉においても,他者から言葉を受けた時に感 じるうれしさの程度が,予想以上に低い得点を示. さの程度を率直に回答することへの抵抗感が生じ ていたかもしれない.しかしながら,上述のよう. 表4−2 失敗場面で仲間から言われた言葉の経験. に,実際に言われた経験が少ないため,これらの. の程度 言葉の内容. ドンマイ. 言葉を受けた時の自分の感情への気付きが低いの 平均値 SD. ではないかと考えられる.. 2.7. 1.04. がんばれ 惜しい 気にしないで. 2.5. 0.98. 2.4. 0.90. 2.3. 0.95. 人丈夫. 2.3. 0.94. “次,次”. 2.2. 0.96. ファイト しょうがない. 2.1. 0.95. 2.1. 0.87. めた.そして,平均値プラスSD以上の者を認知. しっかり. 2.1. 0.90. の高い群(H群),平均値マイナスSD以下の者. (何も言わない). 3)自己認知タイプの高低による他者からの言葉 のうれしさ程度の比較 自己認知タイプの要因である,活発要因,まじ め要因,気の強さ要因,自己有能感要因のそれぞ. れについて,まず平均値と標準偏差(SD)を求. 2.0. 1.08. 何とかなる 次はこうした方がいいよ. 1.9. 0.87. 1.9. 0.88. H群とL群を独立変数,他者(先生および仲間). すごかったと思う 次期待している. 1.8. 0.90. からの言葉の内容(項目)に対するうれしさの程. 1.7. 0.74. 違う視点からやってみれば. 1.5. 0.78. を認知の低い群(L群)とした.各要因について,. 度を従属変数としたt検定を行った. 表5−1には,各自己認知タイプの高低による,. 成功場面での先生からの言葉のうれしさ程度の比 され,仲間からの言葉においても,一般的に使わ. 較について,表5−2には,同じく失敗場面での. れる言葉が挙げられていた.仲間から言われたこ. うれしさ程度の比較についての結果が示してあ. との経験程度をみると,先生からの言葉の経験程. る.また表6−1には,同様に,成功場面での仲. 度よりは,若干ではあるが,その度合いが高いよ. 間からの言葉のうれしさ程度の比較について,表. うに思われる.しかしながら,その経験程度は決. 6−2には,失敗場面での仲間からの言葉のうれ. して高いとは言えず,普段の体育授業で,仲間同. しさ程度の比較についての結果が示してある.. 士がこのような平易な言葉をいかに掛け合うかが. 全体的に見ると,約6割以上の言葉の内容(項. 重要となるであろう.だが実際には仲間同士でも. 目)について,自己認知タイプのH群がL群より. 声をかけあうことは容易いことではない.吉村・. 有意に高い値を示しており,活発,まじめ,気の. 187.
(7) 吉村 功・口角 知世 表5−1 自己認知タイプの高低による,成功場面での先生から言われた言葉のうれしさ程度の比較 活発要因 言葉の内容. まじめ要因. 気の強さ要因. 自己有能感要因. H群 L群 df=74 H群 L群 df=75 H群 L群 df=72 H群 L群 df=83. M M t偵 M M t偵 M M t偵 M M t偵. SD SD 有意水準 SD SD 有意水準 SD SD 有意水準 SD すごい 卜手だね さすが やるな ナイス その調子 努力したね がんばった やったね こうしたらもっと良くなるよ おめでとう. そういうプレイが人切 できると信じていた OK. 3.3. 2.5. 2.56. 1.17 1.29. *. 3.2. 2.95. 2.4. 1.25 1.20 3.0. **. 2.5. 3.4. 2.3. 2.2. 3.3. 2.56. 1.34 1.07. *. 3.3. 4.66. **. 2.6. 3.0. **. 2.25. 3.6. 1.24 1.25. 2.5. †. 1.70. 2.6. 1.37 1.37. 2.5. 3.3. 2.4. 2.4. 1.43 1.19. 3.34. **. 0.77. 3.1 2.4. 1.40 1.27. 2.9. 3.62. **. 1.32 1.17. 2.8. 4.04. **. *. 1.361.24 4.18. 2.2. 1.25 1.13. 3.2. 1.36 1.21. 2.2. 1.22 1.20. 2.3. 4.51. **. 1.31 0.92. 1.63. 1.33 1.33 3.0. 3.6. 1.25 1.12. SD 有意水準. *. 1.50. 3.1 2.3. 3.02. 1.27 1.17 **. 2.9 2.3 1.81 3.0 2.1 3.33 2.9 2.4 1.68 3.2 2.3 2.84 1.371.15 2.7. †. 2.4. 1.29 0.98. 1.08. 1.13 1.05 2.5. 0.71. 1.25 1.13 2.6. 2.12. 1.01 0.78 2.6 2.6. *. 2.1 1.84 †. 2.4. 2.7. 2.0. †. 2.7. **. 2.7 1.7. 2.6. 2.3. 2.9. 1.51. 2.6 1.6. 1.46 0.89. 2.3 1.8. 2.31. 1.02 1.02. *. 2.5 1.7 1.02 0.88. −1.74. †. **. 1.27 1.05. 2.8. 1.5 1.6. 0.82 0.95. 3.56. 2.16. *. 2.2. 2.9. 1.32 1.25. 2.1 1.50. 2.1 *. 3.09. 2.1. **. 2.10. 2.99. 2.3 1.9. 2.3. 0.97. 2.9. 2.2. 2.74. **. 2.7 1.9. 1.36. 1.481.20. 2.4. 2.0. 1.06 0.95. 1.6 1.6. 2.4 1.8. 1.34 0.99 0.00. 1.33 0.87. *. 者からの言葉が先生からであるか,仲間からであ. く認知している者よりも,他者から言われた言葉. るかによる特徴が見受けられた.すなわち,気の. をうれしいと捉えていた.その中でも特に,まじ. 強さ要因においては,有意差が認められた項目は,. め要因については8割以上のうれしさ項目で有意. 先生からの言葉では約4割弱なのに対し,仲間か. 差が認められ,まじめであると思っている生徒は. らの言葉では約9割にも及んでいる.中学校期に. そう思っていない生徒よりも,成功や失敗場面に. おいては,仲間との関係性に非常にデリケートと. おいて,先生や仲間から与えられる言葉をうれし. なり,自己を閉ざしたり自己表現がうまくできな. いと感じているようである.逆に,活発要因につ. かったりすることもある.学校生括の1場面であ. いては,他の要因と比較すると,有意差の認めら. る体育授業においても,自分自身を気が弱いと感. れた項目は少なかった(約4割).. じている者は,仲間からの言葉に対する受け取り. 3.. **. 1.9 1.4. 強さ,自己有能感を高く認知している者の方が低. 方,感じ方に影響しているのかもしれない.. 1.9. 2.7 1.8. **:p<.01,*:p<.05,†:p<.10. 気の強さ要因と自己有能感要因においては,他. 3.00. †. 1.77. 1.211.01 †. −0.07. 2.72. **. 2.6. 1.311.15. 2.0. 1.511.21 3.93. 1.08. **. 1.15 0.78 * 1.19 0.75 ** 1.25 0.90 ** 1.26 0.98 **. 2.3 1.9. 2.47. 1.43 1.20. 2.7. 4.67. *. 1.02. 1.98. 2.1. 2.5. 2.79. 1.15 1.13. 1.09 0.90. 1.29 1.19 1.07. 3.1 2.5. 1.211.21. 2.2. 1.22 1.12 2.0. 1.19 1.15. 2.01. 2.6. 1.35. 2.3. 1.17 1.10. 3.83. 1.03 1.08. 1.39 1.18. 0.631.19. 2.3. 2.6. 1.18 0.78. **. 2.4. 1.19 1.04. 3.00. 2.9 1.9. 0.73. 2.1 1.36. 2.1. **. 1.39 1.23 **. 2.8. 2.83. **. 1.13 1.05. 1.15 1.12. 2.5. **. 2.0. 1.01 0.85. 1.19 1.05 2.5. 2.7. 1.50 1.26 3.69. 2.6 1.9. 1.22 1.09. 2.1. 1.171.25. **. 3.1 2.2. 1.08 1.98. 2.4. 1.5 1.8. 188. 2.42. 2.02.
(8) 体育における数恥や仲開からの言葉がけが他者受芥感に及ぼす影響 表5−2 自己認知タイプの高低による,失敗場面での先生から言われた言葉のうれしさ程度の比較 活発要因 言葉の内容. まじめ要因. 自己有能感要因. 気の強さ要因. H群 L群 df=74 H群 L群 df=75 H群 L群 df=72 H群 L群 df=83. M M t偵 M M t偵 M M t偵 M M t偵. SD SD 有意水準 SD SD 有意水準 SD SD 有意水準 SD 前よりうまくなっている がんばれ. 2.9 2.7. 人丈夫 次はこうした方がいいよ ファイト ドンマイ 惜しい 失敗することもある 気にしないで もう一回挑戦してごらん 落ち着いて 失敗は成功の元 しっかり 残念だったね しょうがない まあいい. 1.63. 2.3. 1.62 1.08. 2.0. 2.02. 2.2. *. 2.1. 2.4. 2.0. 0.99 0.68 1.9 1.7. 1.51 2.56 *. 1.69. 0.87 0.71 1.7 1.4. **. 1.12 0.85. 2.5 1.8 *. 2.6. *. 1.8 1.5. 1.10 1.03. 1.7 1.4. 1.07 0.87 1.15. 2.8. *. 2.7. 2.0. 2.. 2.0. 1.121.10. 1.78. †. 2.9. 2.1. 2.1 1.39. 2.2. 1.92. †. 2.5. 1.181.13. 2.68. 2.0. 0.. 2.0. 1.. 1.26. 2.4. † 2.0. 2.2 1.9. 1.48. 1.07. 2.6. 2.1 1.. 1.40 1.28. 2.3 1.6 **. 3.23. 1.12 0.95. 1.9 1.8. 2.5 1.7. 3.4. **. 0.50. 2.1 1.7. 1.5. 2.2 1.5. 3.5. 1.03 0.94 1.9 1.5. 1.62. 1.12 0.81 **. 1.9 1.6. 0.98. 2.2 1.5. 2.8. 1.14 0.91 ** 1.5 1.5. 0.00. 1.04 0.84. 1.8 1.4 *. **:p<.01,*:p<.05,†:p<.10. 一方,自己有能感要因においては,仲間からの. 2.. **. 2.4. 1.26. 2.2. *. 2.70. 2.09. 2.0. 1.10 0.73 1.26. 2.1 1.38. 1.18 1.08. 2.41. 1.77. 2.61. 1.25 1.14 **. 1.00 0.86 †. 0.92. 1.09 1.14. 2.3. 2.05. 1.8 1.4. 2.93. 2.4 1.9. 1.05 0.72. 2.1 1.7. 2.3 2.1. 2.4. 1.00 1.10. 2.2. 2.4. 2.47. 1.91. *. 1.11. 2.0. 1.32 1.05. 2.1 1.6. 1.13 0.86. **. 1.16 0.88. 1.66. 2.8. 1.24 1.15. 1.07 0.93. 3.42. 0.94 0.92 1.35. **. 1.10 0.93. 0.90 0.83. 1.19. 2.0. 1.09 1.08. 2.3 1.9. 1.00 0.91. 0.89 0.61 † 1.7 1.5. *. 2.4 1.5. *. 2.46. 2.5 1.9. 2.42. 2.4. † 2.6. 1.22 1.17. 1.35 1.03. 2.4 1.8. 1.06 0.89. 0.70. 1.07. 2.6 1.9. 2.5. 2.84. **. 1.30 1.04. 0.99 0.79 1.7 1.4. **. 1.07. 1.211.10. 1.02 0.88 2.71. 2.9. 1.061.20 2.2. *. 1.17 0.88. 1.13 1.06. 1.25 1.09 2.2 1.7. *. 1.18 0.86. 0.69. 1.09 0.90 2.4. 2.04. 2.6. 1.40 1.31. 2.3. 2.1 1.75. 1.09 1.07 1.86. 1.27. 1.08 1.01. 2.5 1.8. 1.21 0.92. 1.08 0.81 † 2.0. 2.18. 2.4 1.8. 0.78. 2.2. 2.5 1.9. 1.19 0.97. *. 1.07 1.02. 1.03 1.01. 2.2. **. 2.5. 2.1 1.02. 2.4 1.9. 3.14. 1.051.00 †. 1.23 1.11. 2.5. 2.9. 1.30 1.24. 1.26 1.13. 1.12 1.09. 2.1 1.30. 1.63. 1.10 0.92. 2.5 1.9. 2.1 1.37. 1.13 0.97 2.4. **. 2.4 1.9. 2.1 1.55. 2.4. 2.5. 2.1 1.91. 1.12 0.94. 1.09 0.99 2.4. 3.92. 2.6 1.8. 0.45. 1.13 1.03 2.5. 2.7. 2.8. 1.19 1.09. 2.8 1.8. 1.17 0.99. 1.02 0.95 2.5. 3.14 **. 1.26 1.19. 1.09 1.03. 2.3. 2.2. 1.08 1.05. 2.3. 1.23 1.19. 2.5. 3.0. 1.24 1.04. 1.12 1.16 2.6. あなたはやればできる. 2.4. 1.211.11. SD 有意水準. れる.そのような生徒にこそ,教帥はいかによろ. 言葉では約4割の項目で有意差がみられたのに対. こびや楽しさを与えるかが問われるであろう.そ. し,先生からの言葉では約7割もの項目で有意差. してそこには,言葉をどのように掛けるか,教師. が認められた.これはつまり,自分自身の能力を. と生徒とにどのような関係性が築けるかが重要と. 低く捉えている者は,先生からの言葉に対するう. なると思われる.. れしさが相対的に低いことを含有するとも考えら. 189. 2.2.
(9) 吉村 功・口角 知世 表6−1 自己認知タイプの高低による,成功場面での仲間から言われた言葉のうれしさ程度の比較 活発要因 言葉の内容. まじめ要因. 気の強さ要因. 自己有能感要因. H群 L群 df=67 H群 L群 df=62 H群 L群 df=72 H群 L群 df=83. M M t偵 M M t偵 M M t偵 M M t偵. SD SD 有意水準 SD SD 有意水準 SD SD 有意水準 SD すごい 卜手だね 君のおかげ ナイス やったね おめでとう いいね その調子 私に教えて やればできるじゃない. がんばった できてよかったね. 2.8. 0.54. 2.24. 1.32 1.31 3.0. *. 2.5. 1.35. 2.1 1.83. 2.6. 1.25. 2.2. 2.1. 1.06 0.89 2.0. 2.4 1.8. 2.8. *. 1.90 2.16 *. *. 2.1 1.9. 1.01. 1.75. *. 2.4 1.8. 1.24 1.09. 0.96 0.91. 2.3 1.9. 2.5. 0.84 0.88 1.29. 2.4 1.9. 1.37. 2.3. 2.8. * 0.05. 2.5 1.9. 1.541.15 2.90. 1.. †. 2.3 1.8. 1.6. 1.55 0.88. 2.0 *. 2.18. 2.3 1.9. 1.. 1.23 0.93. 2.22. *. 1.09 0.94 0.99. 2.2 2.4. 2.0. 0.81. 2.0. 1.22. 1.411.03 2.4 1.8 *. 2.04. 1.49 0.86. 2.3 1.7 †. 程度の平均値を独立変数,他者受容感の平均得点. 係. を従属変数とした相関分析を行った.それらの結. 先生から与えられた言葉の経験程度と他者受容. 果が表7に示してある.いずれについても有意な. 感との関係をみるために,成功場面での15項目の. 正の相関が認められ,うれしい言葉を受けた経験. 言葉の経験程度の平均値を独立変数,他者受容感. の程度が他者受容感に関与すると考えられる.. の平均得点を従属変数とし,同様に,失敗場面で. ところで,対象者個々によって,うれしいと感. の18項目の言葉の経験程度の平均値を独立変数,. じる言葉の内容と程度は異なっている.そこで,. 他者受容感の平均得点を従属変数とした相関分析. 個々がうれしいと強く実感している言葉の経験程. を行った.そして仲間から与えられた言葉につい. 度の違いが他者受容感にいかに影響しているかを. ても同様に,成功場面での14項目の言葉の経験程. 検討するため,以下のような方法によって分析を. 度の平均値を独立変数,他者受容感の平均得点を. 試みた.. 従属変数とし,失敗場面での15項目の言葉の経験. ①各項目のうち,対象者個々にとってうれしさの. 190. 2.30. 2.1 2.1. **:p<.01,*:p<.05,†:p<.10”. 4)うれしい言葉の経験程度と他者受容感との関. 0.90. 1.34. 2.1. 2.1 1.88 †. 2.2 1.9. 1.23 0.98. 1.22 1.17. 2.7. 2.0. 1.06 1.08. 2.4. 1.25 1.02. **. 2.5. 1.84. †. 2.7. 2.62. 2.5 1.8. 2.11. 2.70. **. 1.15 1.13 0.78. 2.24. *. *. 2.7. 2.3. 1.17 1.02. 2.0. 1.341.18. 1.11 0.81. 2.5 1.9. 0.96 1.08. 1.08. 1.18 1.08. 2.43. *. 2.55. 1.30 1.17. 2.89. **. 2.7. 1.08 0.91. 2.5 1.8. 0.96 0.94. 1.01 0.89. *. 0.76 0.98. 2.2. 3.06. 2.3. 1.36 1.24. 2.29. 2.2. 1.61. *. 2.8. 1.191.12. 2.3. 2.3. 2.9. 3.2. 1.35 1.24 3.28. **. 0.96 1.15. 2.6 1.9. 1.40 1.11. 2.68. 2.9. 2.52. 1.22 1.24. **. 2.2 1.9. *. 1.031.01 † †. 3.2. 3.1 2.5. 2.02. **. 1.06 1.16. 2.30. 2.1. 2.6. 2.11. *. 2.1. * 2.1. 2.30. 1.55 1.22. 2.4. 1.04 0.92. 2.2. 1.011.01. 1.63. 1.00 0.81. 2.0. †. 2.4 *. 3.15. **. 3.0. 3.2. 1.27 1.17. 2.3. 1.27 1.08. 3.0. 2.28. *. 3.3. 1.88 1.95. 1.111.33. 2.0. 2.4 1.8 1.32 0.85. 2.9. 2.04. 1.20 0.84 2.6. 2.9. 2.5. 1.28 1.05. 2.4. 1.26 1.27. 1.08 1.26. 1.291.25. 2.63. *. 1.291.18 †. 2.4. 2.5. 3.1 2.5 3.0. 3.2. 1.17 1.18. 1.331.28 †. 2.4. 1.211.18. 2.6. 2.25 *. 1.22 1.34. 1.32 1.12. 2.7. 2.6. 3.4. 1.63. 1.42 1.12 2.8. 3.2. 1.16 1.05. 3.1 2.4. 2.3 こうしたらもっと良くなるよ. 2.6. 1.24 1.05. SD 有意水準. 1.9.
(10) 体育における数恥や仲開からの言葉がけが他者受芥感に及ぼす影響 表6−2 自己認知タイプの高低による,失敗場面での仲間から言われた言葉のうれしさ程度の比較 活発要因 言葉の内容. まじめ要因. 気の強さ要因. 自己有能感要因. H群 L群 df=67 H群 L群 df=62 H群 L群 df=72 H群 L群 df=83. M M t偵 M M t偵 M M t偵 M M t偵. SD SD 有意水準 SD SD 有意水準 SD SD 有意水準 SD ドンマイ がんばれ 人丈夫 ファイト 気にしないで すごかったと思う 何とかなる “次,次”. 惜しい 次期待している 次はこうした方がいいよ しょうがない しっかり. 3.0. 2.2. 2.7. *. 2.2. 2.4. †. 2.3. 3.0. 2.7. 2.15 *. 2.1. 0.61. 1.52 0.81. **. 2.1 1.7. 1.28 0.79. †. 1.45 1.00. 1.97. 1.16 0.74. †. 2.0 1.8. 0.79. **. *. 2.0. 1.26 0.85. **. 1.05 0.99. 1.7 1.7. −0.12. 0.93 0.82. 1.9 1.6. 0.93 0.93. 2.0 1.8. 0.88. 1.15 0.87. 1.30 0.78. 1.09 0.89. *. 2.0 1.6. 1.29 0.91 2.0. −1.39. 1.18 1.34. 1.3. † **. −2.34 *. 2.2 1.7. 1.4. 2.3 1.8. 1.7. 1.99. 2.0 1.8. 0.6. 3.26. 2.1 1.4. 2.7. 1.36 0.65. †. **. 1.74. 2.0 1.9. 1.53. 2.0 1.7. 2.2 1.5 *. 成功場面 失敗場面 仲間からの言葉の経験と他者受容感 r=0.37** r=0.39**. 0.97. 0.92 1.45. †. 1.3. 1.81. 1.8 1.5. 0.9. 1.24 0.78. 2.1 −2.21 *. 2.0 1.6. 1.38 0.81. 2.0 1.5. 1.4. 2.44. 1.7. 2.1 −1.18. 1.15 1.56. ④経験多群,経験少群を独立変数,他者受容感の. 先生からの言葉の経験と他者受容感 r=0.42** r=0.41**. 0.. 1.19 1.04. **:p<.01,*:p<.05,†:p<.10 表7 言葉を得た経験程度と他者受容感の相関. 1.9. †. 1.17 0.85. 1.28 0.77 1.39. 0.52. 2.3 1.7. 1.210.89. 2.1 1.6. 2.47. 2.1. 1.02 0.80. 1.18 0.87 0.93. 1.. †. †. 3.76. 2.1 1.7. 1.17 0.89. 2.0. 0.72 1.39. **. 1.25 0.88. 2.1 1.5. 0.86. 1.99. †. 1.37 0.96. 2.4 1.5. 1.28 0.72. 2.3 1.8. 1.01. 2.5 1.9. 2.3. 2.59. 2.4 1.9. 3.29. *. 1.411.07. *. 0.99 0.89. 2.4 1.5. 0.12. 1.16 1.05. 2.74. **. 3.00. 3.17. 2.7 1.7. 1.06 0.86. 2.3 1.6. 1.12 0.87. 1.26 0.72. **. 1.32 0.92 *. 2.45. 1.29 0.87. 2.5 1.8. 2.36. 2.1. 2.3. 1.410.97. 2.5 1.6. 1.66. 2.7. 2.1 1.17. 1.23 0.92. 2.4 1.8. 2.29. **. 2.5. 2.7. 1.111.16. 2.8 1.9. 2.68. 2.1 1.7. 1.10 0.89. 0.97 1.00. **. 3.39. 1.21 0.91. 3.39. 1.20 0.99. 1.21 0.95. 2.2 1.7. 2.1 1.5. 2.34. *. 2.2 **. 4.01. **. 2.1. 1.34 0.99. 2.6 1.8. 1.73. 3.0. 3.2. 1.24 0.97. 2.9 1.8. 2.07. *. 3.83. **. 1.16 0.96. 2.5 1.9. 2.5 1.9. 3.44. 2.1. 1.26 0.79. 1.39. 1.00 0.89. 2.5 1.5. 1.6. 3.31. **. 2.3. 3.3. 1.30 1.01. 2.1. 1.23 1.03. 1.22 0.98. 2.0. 2.86. **. 1.12 1.16. 2.0. 1.35 0.91. 2.3. 2.0. 1.16 1.05. 0.64. 1.13 0.93 2.6. 2.9. 1.27 1.06. 1.95. 1.39 0.97. 1.8 1.6 違う視点からやってみたら. 2.61. 0.24 1.00. SD 有意水準. 得点を従属変数とし,t検定を行う.. 表8−1には先生からの言葉について,表8− 2には仲間からの言葉についての分析結果が示し. **:p<.01. てある.先生からの言葉,仲間からの言葉のいず 程度が3以上の項目を対象者ごとに摘出する.. れにおいても,かつ,成功場面,失敗場面のいず. ②上記の項目について,個々人の経験程度の平均. れにおいても,個々人が実際にうれしいと強く感. 値を算出する.. じる言葉を,他者から与えられた経験が多いほど,. ⑨上記の結果,平均値の高い者(約10%)を経験. 他者受容感が高いことが明らかにされた.した. 多群,平均値の低い者(約10%)を経験少群とす. がって,生徒がうれしいと感じる言葉を多く与え. る.. ることが,他者受容感を高めるために重要である. 191.
(11) 吉村. 功・口角 知世. と言える.しかしながら,前述の結果で示された. ④うれしいと感じる言葉を多く他者から受けた者. ように,生徒たちは体育授業においてうれしいと. ほど,他者受容感が高かった.. 感じる言葉を受けた経験が乏しい.これは特に,. これらを踏まえると,各場面,各個々の特性に. 先生からの言葉について顕著に示されている.今. 応じ,うれしいと感じる言葉を,まずは教師が数. 回の調査より,うれしいと感じる言葉は特殊な内. 多く発することが生徒の他者受容感の獲得につな. 容の言葉ではない.普段使われる平易な言葉を,. がり,それが運動有能感を高め,内発的学習意欲. 場面に応じていかに的確に数多く発していくかが. の向上へとつながっていくと考えられる.ただし. 大切であろう.. 繰り返しになるが,教師の発する言葉の頻度は低 く,あるいは生徒たちには実感として伝わってい. 表8−1 うれしいと強く感じる言葉を先生から受 けた程度の違いによる他者受容感の比較 先生から. 成功場面. 低いのはなぜか,あるいは言葉を掛けていたとし 失敗場面. N M SD N M SD 経験多群 経験少群. 56 56. 3.20 1.31 2.37 1.12. ても,生徒たちの心になかなか響いていかない要 因は何かを検討することも,今後の課題となるで. 55 3.10 2.24 46 1.20 1.04. 3.603…(110). t値(df). ないのが現状である.教師が言葉をかける頻度が. 3.811…(99) **:p<.01. あろう,. 付記:本研究の一部は,スポーツ教育学会第24 回大会にて発表した.. 表8−2 うれしいと強く感じる言葉を仲間から受 参考文献. けた程度の違いによる他者受容感の比較 仲間から. 成功場面 N. 経験多群 経験少群 t値(df). 49 45. M SD N. 失敗場面. 4.45 1.05 3.84 1.09 2.755**(92). 33 45. 安達紀子・上野三千代・河野久美子・芳賀明子(2000) 教師の言葉かけと児童の感じ方の関連.日本教育心理. M SD. 4.74 0.89 3.59 1.13 4.818**(76) **:p<.01. 学会第42回大会号.60−62. 西田 保(2002)学習意欲を高める動機づけ.市村操一. ほか編,体育授業の心理学.大修館書店,pp.25−30. 岡沢祥訓・北其佐美(1998)運動有能感の構造とその測. 定方法,体育科教育,第46巻第8号,69−71. 岡沢祥訓・北兵佐美・諏訪祐一郎(1996)運動有能感の. 4 まとめ. 構造とその発達及び性差に関する研究,スポーツ教育. 学研究,第66巻第2号,145−155. 本研究結果より,以下のことが明らかになった. ①体育授業での成功場面,失敗場面において,先. 生や仲間からどのような言葉を与えられるとうれ しいか,その言葉の内容が抽出された.そしてそ. 桜井茂男(1995)「無気力」の教育社会心理学一飯気力が 発牛するメカニズムを探る−.風間書房. 桜井茂男(1997)学習意欲の心理学一自ら学ぶ子どもを. 育てる−.誠信書房. 田中敏政(2003)地域社会に見られる具体的要因.菊池. れは,普段聞き慣れた,ごく一般的な言葉であっ. 和典編.親・教師・友人と子どもの関係.開隆堂山版.. た.. pp.132−134.. ②上述の言葉を実際に受けた経験程度は予想以上 に低いものであり,その経験の低さが影響してい るためか,うれしいと感じる言葉の程度も高い値 ではなかった.. 古村 功(2001)体育授業における社会的特性と学習目 標との関係,日本体育学会第52回大会号,246. 古村 功・黒田永輔(2003)体育場何のミスに対する仲 間からの反応.北海道教育大学紀要(教育科学編),第. 53巻第2号,131−138.. ⑨生徒自身の自己認知タイプ,及びその認知の高 低によって,うれしいと感じる程度に特徴が見ら. (吉村 功 函館校助教授). れた.. (日角 知世 札幌市立月寒東′ト学校教諭). 192.
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