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鉄道向け状態監視用センサーネットワークのM2Mクラウドアプリケーション開発

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第 80 回全国大会. 1D-05. 鉄道向け状態監視用センサーネットワークの M2M クラウドアプリケーション開発 野末. 道子†. 流王. 智子†. 岩澤. 永照†. 加辺. 徹‡. 岩城 高橋. 公益財団法人鉄道総合技術研究所†. 1. はじめに 鉄道は車両,軌道,電力設備,信号通信設備, 土木構造物等の膨大な設備から構成され,これ ら設備の適切な維持管理が欠かせない.加えて 鉄道開発は他の社会インフラと比較しても早く 進み,戦前や高度経済成長期に建設されたもの も多いため,それらの老朽化と近年の地震や異 常気象に伴うゲリラ豪雨など,自然災害の発生 による設備への影響も大きな問題である. そこで近年,鉄道環境において ICT を活用設 備の検査・メンテナンス技術の効率化など,鉄 道設備の維持管理の高度化へ向けた要望が高ま っている.例えばリアルタイムでセンサーデー タをクラウド上に蓄積し,AI 技術を活用して異 常検知や予知を行い,その結果を瞬時に現地の 担当者に伝えて保守を行う等,多くの場面での 活用が期待されている. 筆者らは,平成 26 年より国立研究開発法人情 報通信研究機構(NICT)の委託研究テーマ「ソ ーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研 究開発」において,図1に示すような Wi-SUN. 図1. Wi-SUN 状態監視システムの構成 (copyright©2017 IEICE). Development of M2M Cloud Application for Railway Sensor Network Condition Monitoring System † Michiko Nozue, Satoko Ryuo, Nagateru Iwasawa, Nariya Iwaki, Tomoki Kawamura, Kazuki Nakamura ・Railway Technical Research Institute, ‡ Toru Kabe, Natsuki Takahashi ・ ISB Corporation. 3-9. 詞也†. 川村. 智輝†. 中村. 一城†. 夏樹‡ 株式会社アイ・エス・ビー‡. を活用した鉄道設備のモニタリングシステムに ついて実証実験を通じた研究開発を進めている [1]. 本稿では,このうち特に鉄道斜面状態監視 センサーネットワーク用 M2M クラウドアプリケ ーションについて報告する. 2. 鉄道向け状態監視センサーネットワークの モード遷移アプリケーション 本章では,データの取得や伝送頻度を遷移させ るアプリケーションについて述べる。 鉄道沿線に設置する状態監視用センサーネ ットワークを構築する上では電源設計が重要な 要件のひとつである.多くの現場において電源 の確保は難しく,バッテリ駆動のセンサーで省 電力運用が要求されることが多い.そこで本研 究における実証実験では,Wi-SUN センサーの電 源をソーラーパネルと蓄電池により確保するこ ととした.さらに,消費電力を抑えつつ,適切 な周期でデータを取得するため,通常は Wi-SUN センサーをスリープ状態としておき,定周期で ウェイクアップさせて計測・伝送を行うが,非 常時には,より高い計測・伝送頻度に変更でき るモード遷移機構を導入した.このモード遷移 には,以下の二種類がある. 1)センサー自身の計測値が閾値を超える変化 を生じた場合に自ら計測・伝送頻度を変更 する自律遷移(以後「自律制御」)[2] 2)監視対象物に設置された他のセンサーのモ ードや降雨などの気象条件,降雨などの気 象条件,さらには人が指定する条件など外 部からの情報により,計測・伝送頻度を変 更する外部遷移(以後「外部制御」)[3] 本稿では,上記の2つのモード遷移機能のう ち、「外部制御」について,ルーターに接続す るエッジノードと Web アプリ上のユーザーイン タフェース(U/I)から直接手入力でモードを指 定する機能を開発したので紹介する(図2). 外部制御の手順は次の通りである。 エッジノードでは,ルーターが集約したセンサ ーデータを取得し(①),そのデータ間の比較解析 処理を行う(②).解析の結果,例えば土壌水分計. Copyright 2018 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

(2) 情報処理学会第 80 回全国大会. 図2. 外部制御によるモード変更. の計測値が大幅に上昇し,傾斜計の計測の周期 を変更した方が良い等の状況が生じた場合に は,それぞれの Wi-SUN センサーの計測・伝送 頻度を変更するための閾値変更要求をアプリケ ーションサーバーに送信する(③)。これを受信し たアプリケーションサーバーでは最新の各セン サーの閾値を蓄積する(④).また U/I からの閾値 指定もエッジノードからの要求同様に受け付け る(⑤).変更を指示する閾値はルーターにプッシ ュ型配信(⑥)され,各 Wi-SUN センサーがルータ ーとの通信を開始する際に発行する閾値要求コ マンド(⑦)に応じてルーターが保持する閾値が送 信され,状態が遷移する(⑧). 今回開発した Wi-SUN 状態監視システムでは、 上記のような機能を持つセンサーで取得したデ ータを沿線に設置したルーターで集約し,3G 回 線を用いて M2M クラウドに伝送する. 3. データ表示 Web アプリケーションの開発 鉄道沿線の状態監視の場合には,センサーの 設置場所や計測項目を直感的に分かりやすく示 すことが求められる.そこで地図や写真など, 利用者の要求に応じてセンサー設置場所を図示 し,所望のセンサーのデータを簡易に表示する. ことが可能な Web アプリケーションを開発した (図3). 基本表示画面はセンサーの設置位置,センサ ーデータ表示エリア,個々のセンサーの最新デ ータから構成される.当該地区で参照可能な気 象観測データについては,設備そのものの状態 監視用センサーとは別ブロック(画面左側)に 表示する画面構成とした. またセンサーのモード遷移状態が一目で分か るようにするため,それぞれのセンサーの情報 を,モード別の色分け表示とした.閲覧したい センサーのデータはグラフエリアにセンサーの アイコンをドラッグ&ドロップすることで簡易に 表示,重ね合わせ比較をすることができる. さらに,突発的に現地の状況を確認しなけれ ばならないなど,自分の職場のデスクトップ環 境のないユーザーであっても,事前に許可され たユーザーであればインターネット網を介し, 携帯端末などを利用して,どこからでも設備の 状態を確認することが可能となる。 4. おわりに 本稿では,鉄道向け状態監視システムのアプ リケーション開発について報告した.展示会等 の機会を通じて,センサーネットワークの構築 や,開発したアプリケーションについて鉄道事 業者との情報交換を行ってきた.その結果、デ ータ表示 Web アプリケーションの表示方法や使 い勝手など,改良すべき部分があることが分か った. 鉄道事業者等からの意見を参考に,引き続き 実用に向けたセンサーネットワークの表示用ア プリケーション開発を進めていく予定である. 謝辞 本研究の実施にあたり,現地試験にご協力いた だきました西武鉄道株式会社の関係の皆様に深く 感謝いたします.また本研究成果は,国立研究開 発法人情報通信研究機構(NICT)の委託研究「ソ ーシャル・ビッグデータ利活用・基盤技術の研究 開発」により得られたものです. 文献. 図3. [1] 岩澤永照他, “Wi-SUN センサネットワークによる 鉄道斜面の状態監視”, 平成 29 年度電気学会産業 応用部門大会予稿集, 2017. [2] 野末道子他, “鉄道設備モニタリングへの Wi-SUN 技術の適用について: 鉄道土構造物を対象とし て”, 電子情報通信学会.信学技法, RCS2017-25, pp.41-46, 2017. [3] 小川啓吾他, “高品質・低負荷・省電力なフィール ド監視システム”, 電子情報通信学会.信学技報, vol. 117, no. 329, CS2017–73, pp. 79–84, 2017.. データ表示 Web アプリケーションの基本画面. 3-10. Copyright 2018 Information Processing Society of Japan. All Rights Reserved..

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参照

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