看 護
早
期
体 験
実
習
に
お
け
る
学
生
の視 点
か らみ
た
学習経
験
Students
’
Views
ofLearning
Experiences
as
aResult
of
Early
Exposure
to
Clinical
Practice
浅 井 直美
要 約
看 護早期 体 験 実習に おける教 育 活 動の効果 を評 価 するため に,
学生の視 点か らみた学 習 経 験の特徴を 明 ら かにし た.
看護大学1年次に在 籍する23 名の レ ポー
トを分析 対 象と し, 質 的 帰納 的研 究 技 法に よっ て抽出 し た181
の 学 習 経 験の 内容を分 析し た.
結果,
学生の 学 習 経 験は21の サブカ テ ゴ リー
に分 類さ れ,
意味内容の類 似 性 に よっ て,(
1)
生活 者と して素 直な感 情 を抱 き, 患 者の気 持 ちに同化 する,
(2 )援 助者とし ての 自己意 識が芽牛 える,
(3
) 現実 を 知 覚し援 助 者と して の価 値 観を模 索 する, (4) 生活 者や援 助 者とし て,
患 者の思い を推 察す る,
(5
) 学 習者と して,
学 習 す る 価値や今 後の 自己の 学 習姿勢を発 見する,
の 5つ の カ テ ゴ リー
に統 合さ れた.
キー
ワー
ド早期体験
,
臨 地 実習,
看 護 学生,
学習 経 験,
視点 は じめ
に早 期 体 験 (
Early
Expc
)sure )は,
看 護 職 者にな ること を 冂指し て 入学し
,
入学 後の早い 時期に実 習を体 験 させ る ことに より,
看 護 専門科目へ の知 的 関心を高め て い くの に効果 的 な方 法である と考 えら れてい る‘.
2002 年,
厚生労働省の 看護 学教 育の 在 り方に関する検 討 会1/ で は,
大 学に おける看 護実 践 能 力の育 成に向 け た検 討が な さ れ,
臨地実 習とい う教 育形 態が 重要な 意 味を持つ ことや,
条 件が整え ば,
早 期の学年 次か ら糸日、
み込 むこ との必 要 性 が 報 告 さ れ た.
こ の よう
な 背 景の 中,
看諺i
教 育におい て早期 体験実 習を導入 す る体制 が 整い つ つ ある.
安 酸31は,
看 護 学 実 習における学生の経 験を 重要 視 し,
臨 床の中での 直接 的 経 験を推 奨し てい る.
これ まで,
看 護早 期 体 験 実 習における学生の経験 内 容を明ら かにし た研 究では,
実習の プロ グラムお よ び 実 習の体験 内容に照 ら し た学生の 記述 内容の 分 析斗
:−
71 や,
看 護活 動を観 察したこ とによ る学生の学びの 内 容 分 杼や
,
援助の あ り方に関 する学 生の 学びの 内 容 分 棚 や,
学生の主観的体験の うち学生 自 ら が意味 を 見 出 し た経験の 内 容 分 析1°1が あっ た,
これ らの研 究 を通 して,
学生の学びの 内容や学生 が情 報を どの ように活 用し,
経験と してい るの かにつ い ては明らかにさ れて い る,
早 期 体 験 実 習は人 学後の早い段階で行わ れ る実 習の た め,
学生 が 日常 生 活援助 を行 うこ と はなく, また看 護 学の分 析 的 思考 を幕盤と した看護 過程の展 開は行わ ない.
現 段 階において,
早 期 体 験 実 習は実 習 形態が確 立 してい ない のが現状であ る.
そこ で,
学生の多
くの 体 験の中か ら,
学生 がレポー
トに記 述 し,
意味づけ し た認 識内容は,
学生の どの よう な 視 点か らみ た認 識 内 容であ るの か を 明 らか する ことが 必 要 と考 えた.
視 点 と は どこか ら 見てい る かとい うときと, ど こを見てい る か とい うときの 2つ の意 味で使われ る が,
どこを見 て い るかとい うときは, 多 くの場合, どこか ら見てい る か をある程 度示唆 する冂 ’ と言われ てい る.
その た め,
こ こ で は,
視 点 をどこ か ら見てい る か とい う意 味 で使うこ と とした.
学生 が どの ような視 点で の経 験を 意味 が あ るとして い るのかを 明 らか にすれば,
学生に とっ て は自 分の 経 験を意 味づ ける こ と を促 進で きる,
また,
教 師 にとっ て は,
学生の経 験の教 材化を検 討 す るこ とができ, さ ら に, 教授 方 法を検 討 する こ とが で きる.
そこ で , 学生 が記述した早期 体 験 実 習 終 了後の課 題 レポ
ー
トの分 析を行い,
学生 が どのような視 点か ら認 識 してい るのか とい う観 点か ら学 習経 験の内容を明ら か に した.
31 桐生短 期 大 学 紀 要.
第18写.
2007研 究 目的
看 護 早期体 験 実 習に お いて,
学生の視 点か ら み た学 生 が 意 味づ けした学習 経 験の内容を明ら かにする.
用 語
の操
作 的
定義
「体 験 」を主 観の認 識であ り
,
客 観的 な意識 化 に は い たっ てい ない 認 識と し た,
「経 験」を体 験の中か ら,
学生 が意識 化 し た 認 識 内 容とし た.
「学 習経 験 」を看 護
i
早期 体 験 実習 に おい て,多
くの 経 験の 中から, 学生自ら がレポー
トに記 述 し たこ とに より意 味づけした認 識 内容と した.
「学 生の視 点 」 を 看 護 早 期体験 実習において
,
学生 が レポー
トに記 述 し たときの学 生の立 ち 位置とした.
研 究方 法
L
研究 対象
関 東 地 方のA
大 学 看 護 学 科第 1学 年の 学生80
名の う ち,
研究 参加 に 同意した59
名の学生 を研究対 象と した.
研 究 参加に同意 した学生
59
名の課 題レポー
トか ら, 無 作 為に抽 出 し,
サ ブ カ テ ゴ リー
の飽 和を確認 し た23 名の課題 レポー
トを分 析 対 象とした.
2.
デー
タ収 集方法研 究 に 同意が 得 ら れ た 場 合 は
,
同 意 書 と と もに学生 が記 録し た看 護 早 期 体 験 実 習の課題 レポー
トとと もに 提出 をし て もらっ た.59
名 か ら餠 究 協 力の同 意 を得た.
3.
分析 方 法Berelson
,
Bm:の内 容 分 析に基づ き,
以 下の 手 順で 行っ た.
1) 記録単位の 抽 出学生 が 記 述 した レポ
ー
トよ り,
実 習で体験 したこ と に よ る認 識 内容の記 述 を記録 単 位とした.一
つ の文 脈 の中で, 学生の異なる認 識 内 容 を表す 記 述 が 複 数 あっ た場合は, 認 識内容を表す 記 述に分 割 して,
複数の 記 録 単 位とし て扱っ た.
2
) カ テ ゴ リー
化学生の認 識 内容の記録 単 位を
,
抽 象度を高めてサプ カ テ ゴリー
化した.
さ ら に, 個々 の内 容 と全 サ ブ カテ ゴ リー
の 中での 位 置づけ, 各サブ カ テゴ リー
問の 関 係 か ら,
サブ カテゴ リー
ネー
ムの適切 性 につ い て検 討し た 上で命 名した.
サ ブ カテ ゴ リー
は さらに高 次概 念で カテ ゴ リー
化し,
同様に し て命 名し た.
3)
分 析の信 頼 性・
妥 当性 デー
タ分 析 過程におい て は,
信 頼 性・
妥 当性を保 持 桐生短期大学 紀 妛.
第18号.
2007 32 で きる よう看 護 教 育に携わ る教 師2名と臨 床看 護 師 1名 の協 議に よっ て行っ た.
4.
倫理 的 配慮 研 究 対 象の 80 名の学 生に 説 明書 を用い て研 究の 趣 旨・
内容 を説 明 し た.
説 明事
項は,
研究の 目 的,
個人の プラ イバ シー
の保 護,
(鋼
究 参加 あるい は不 参 加の場 合の利益と不 利益,
自由意 志によ る参 加と同 意撤回の 自 由,
成績には一
切関 係しない こ と,
研 究 成 果の 公 表,
研 究終 了 後の デー
タ等の破 棄 方 法,
閾い合わ せ先
,
とした.
研 究 協 力の 同 意が得られた 場 合 に は,
同 意 書 に署名を して も らっ た.
看
護 早 期
体 験実
習
の概 要
L
実 習の位 置づ け 保 健 師助産 師看 護 師 学校 養 成 所 指 定規 則第 7条の看 護師 学校 養 成 所の指 定基 準で示さ れ た教 育 内 容 (臨地 実 習 )の基 礎 看 護 学 実 習に位 置づ け ら れてい る,
2,
実 施 時 期 実 施 時 期は,
大 学 第 1学 年次の 前 期 (5月〜7
月)で あ る.
学牛 は看 讓i
早期 体 験 実 習と並 行して看 讓i
学原論 の講 義を受 講し てい る.
3.
実習の 目 的実 習の 目的は
,
「学習の初期に おい て,
医療の場を 知 り健 康 障害を もっ た 人々 と直接関わ る こ と を通 して, 看 護の機 能・
役 割につ い て 理解 する.
」お よび,
「実習 を 通 して,
今後の学 習の 動機づけ とする.
」である.
4.
実 習の 方法 実 習は学 内講義と病 院 実 習に よ り行われ る.
学 内講 義は,
医 療に関連 す る様々 な業種と業 務 内容をテー
マ に7
回の 講義が行わ れ,
病 院 実 習は病 棟・
外 来 実習,
施 設 見学,
病 棟オ リエ ンテー
リン グ に より行わ れ る.
病 棟 実 習で は看護自11i1名と学生1名が共に行 動し,
学生 は合 計8
時 間の 看 護 活 動の実 際を見 学 する,
外来実習 では 再 来 患者に学生 が同行する.
ま た,
施 設見 学で は 医療 廃 棄 物 集荷 所な ど を見 学し,
院 内オリエ ンテー
リ ングは,
病 院 案 内 図 を基 にグルー
プで病棟以外の病 院 内を自 由に見学する.
5.
実習の ま とめ 個々 に タ イ トルを設定し,
実 習を通して学んだこと をレポー
ト し,
こ の課 題 レポー
トを分 析 対 象とし た.
誄 題 レポー
ト提出後に設 定さ れ た報告 会では,
グ ルー
プ ご と に任意の テー
マ を 設定し,
テー
マ に関 連 し た主 な体験 内 容 と全 体で討議 し たい こ と,
今 後の課題 を ま と め て報 告 し,
検討した.
結 果
看 護早期 体 験 実習 に おい て, 学 生の視 点から みた学 習 経 験は
,
対 象23 事 例の レ ポー
トか ら,
183記録単位 を抽 出 した.
内容 が 抽象的 な もの や意味 内 容 が 不 明 な もの を除い た181記 録単 位を 分 析 した結 果,
21サ ブカ テ ゴリー
を抽 出 し,
最終的 に【
生 活 者 と して素 直な感 情 を抱 き,
患 者の気持 ちに同化する】
,【
援 助者と して の 自己意識 が 芽 生えるL
【
現 実 を 知 覚 し援助 者 として の価値 観を模 索する】
,【
生活者や援 助者として,
患者 の 思い を推 察 す る】【
学 習 者 と して,
学 習 す る 価値や 今 後の自己の学 習姿 勢を発 見する】,
の5
つ の カ テ ゴ リー
を 抽出 した(
表ユ).
以下,.
各カ テ ゴ リー
を 【 】で,
サ ブ カ テ ゴ リー
を 〈 〉 で,
記 録 単位 を 「 」で示す.
1.
【生活 者と して素 直な感 情を抱 き,
患 者の気 持ちに 同 化 する】 このカテ ゴリー
は,
学生 が 生活 者と しての視 点で医 療の現場を見た とき,
過 去の経 験とは異 な り現実に驚 き,
患 者と同様の体 験を通し素直な感情を抱 き,
目の 前に存在 した 患 者の気持 ち を感じ取っ た経 験 を示 した,
〈目の前に存 在した 患者の気持ちに同 化 す る〉,
〈生 活 者とし て現 実に驚き,
素 直な感 情を抱 く〉,
<患 者と同 様の体 験を通し,
素 直な感 情を 抱 く〉 の3サ ブ カテ ゴ リー
, 40 記録 単位で構成され,
全 体の22.
1%を占めた.
「私は この病 院に入っ て人の 多さ と診 療 科の多さに 驚い てしまっ た.
.
.
1
と学生は実 習以前の体 験か ら獲 得 し た経験と は異な り, 現実に対し驚き,一
.
一
人の生活者 とし て素 直な感 情を抱い た.
また,
「患 者と と もに行 動し, 待.
ち時間が長 く診 察 時間が短い と思っ た.
」と 患 者と同様の体 験を 通 し,
学生は 生活者と して の素直 な 感 情 を 抱い た.
さ ら に,
「自分の 不安を 打 ち 明 け る 相 談 相手を欲 してい るようだっ た.
」と目の 前に存 在 し た 患者の気 持ち を 自然と感 じ とっ た 経 験 を示 した.
2.【
援助 者 と しての 自己意識 が 芽 生える】
この カ テ ゴリー
は,
患 者の反 応に喜 びの感 情 や 患 者 へ の 関心 を 抱 き,
援助で き ない 自己 を認めつ つ も,
援 助 し たい という
願 望 を抱 き,
援助 者 と しての 自己意識 を自覚するとい う経 験を示 した.
〈自己に対する患者の反 応に快い感 情を抱 く〉,
〈患 表1.
学生 の 視 点から み た学習 経 験 カ テ ゴリー
サ ブ カ テ ゴ リー
記 録単位 数 % 生活者と し て 素 直 な感 情 を 抱 き 患 者 の 気 持 ち に 同 化す る 目 の 前 に存 在し た 患者 (家 族 )の気 持ち に 同化す る 生 活 者 と し て 現 実 に 驚 き,
素 直 な 感情を 抱 く 患者と 同様の 体験を 通 し素直な感 情を抱く t6 8.
8 15 8.
3一旦
5ρ
援 助 者と し ての自己意 識 が 芽 生 える 自己 に対す る患 者の 反応に快い感 情 を抱 く 患 者に援 助でき ない 自 己 を知 覚 する 援 助 者と し て 目指す看 護 師 像を 思い描く 目 の 前 の 患 者 に援助 し たい と願 望 す る 出会っ ていない他の患 者を知り たい と興 味 を抱く 他 者から見 た自己 を意 識し援 助 者の一
人と し て自覚を 持つ 4 2.
24 2.
24 2.
22 1.
11 0.
61 0.
6 現 実 を知 覚し援 助 者 とし て の価 値 観 を模 索 する 援 助 者 とし て の資質や患 者に対 する姿 勢 や行 動に価 値 を見 出 す 現 実 を知り患 者へ の影 響 を想 像 する 援 助 者 として現 状が改 善 され ること を期 待 し,
改 善 す べきことを考 える 援助 者と して現 状に対 する問題 意識 を抱 く 患 者 と援助 者の相互 作 用 を意 識 する 具体 的 な看 護 援 助の難しさを知 覚 する 患 者にとっての援助 者の存 在を 問い 始め る 看護 師の患 者に対 する姿 勢に感 動 する 48 26.
5 26 14.
414 7,
7 95433 08277「
Q2211 生 活 者や援 助 者と し て,
患 者の思い を推 察 する 生活 者や援 助 者と し て患 者の援助 者に対 する思い を推 察 する 4 2.
2 学 習 者と して,
学 習する 価 値や今 後の自己の方 向 性 を発 見 する 今 後の自己の学 習へ の姿 勢に気づ く 学 習した内 容を実 行 する ことは難しい と感じ る 現 在の学 習 内 容の価 値を見 出 す 6 3.
32 1.
11 0.
6 i81 100 33 桐生短 期 大 学 紀 要.
第18号.
2007者に援 助で き ない 自己 を知 覚 する 〉, 〈援 助 者とし て冂 指 す 看 護師像を思い描 く〉
,
〈目の前の患 者に援 助した い と願 望 する 〉, 〈出会っ てい ない他の患 者を知りたい と興 味を 抱く〉,
〈他 者か ら見た自己を意識し援 助 者の一
入とし て自覚を持つ 〉 の6 サブ カテゴ リー
, 17記録 単 位か ら構 成さ れ,
全体の 8,
8%を占めた,
「何 もで きない私 にありがとうと患者か ら言っ ても らえ, うれ し く なっ た.
」と, 学生 は自己 に対する患 者か らの 反応に喜びの快 い感 情 を 抱い た.
ま た,
「自 分は患者に対する対応 が 分 か らず,
患者の ニー
ドを察 す るこ とができな かっ たように 思 う.
」と患 者 に 援 助 でき ない 自 己 を 知覚してい た.一
方,
「もっ と性 格の 違 う患 者ともお話を してみ たい と思っ た.
」や 「同 じ 患 者にま た 合っ て,
知 識 を もっ た私でケア し たい と思 っ た.
」と他の 患者へ の 興 味や,
目の前の患 者に援助 し たい と願 望 を抱い てい た.
さ らに,
「実 習 着を着て い るか らには,
患 者やその家 族にとっ て医 療 者の よう に思 わ れるの で,
自覚を持っ た行 動をする こと が必 要 と思っ た.
」や 「た と え看 護 師は忙しくても元気な顔 で,
さ ま ざ ま なこ とに気を使える看護 師を め ざしたい と思っ た.
」と,
患 者やその家 族か ら見た自己を意 識 し,
援 助者の一
人 とし て の 自覚を持ち始め, 自己 のLl
指 す 看 護 師像を確立 してい た.
3.【
現 実 を 知 覚 し援助 者 と しての価 値観を模 索する】
こ の カテ ゴ リー
は,
医療の現 場で実 際に起こっ てい る現 実を知覚し,
患 者へ の影 響を想 像し,
現 実に対 す る 問 題 意 識 を 抱 く一
方で,
援助 者の技に感動 し,
援 助 者の行 動の 目的に価 値を 見 出 し,
援助 者とし て の価 値 観 を 探 り始 め た 経 験 を 示 し た.
<援 助 者 と しての資 質や患 者に対 する姿勢や行 動に 価値を 見 出 す 〉,
<現 実 を 知 り患者へ の 影響 を想 像 す る〉, 〈援助 者 と して現 状 が 改善さ れ るこ と を期 待し,
改 善すべ きこ とを考 える〉,
〈援助 者 として現 状に対 す る 問 題 意 識 を 抱 く〉,
<患者と援助者の相互作 用を 意識 する 〉,
〈具 体的 な看 護援 助の 難し さ を知 覚する〉,
〈患 者 にとっ ての看 護 師の存 在 を 問い 始め る〉,
〈看 護 師の 患者に対 する姿 勢に感 動 する〉 の8
サ ブカテ ゴ リー
,
ll2記 録 単位か ら構 成 さ れ,
全 体の61.
9
% を 占 め,
最 も多くの割 合 を 占 め た.
「ナ
ー
ス コー
ルが鳴っ てか ら,
しばら く経っ てか ら 看護師 が患 者の と こ ろに 行 くの を見て,
も しナー
ス コー
ル を押して す ぐに看 護師 が来て く れ ると期 待 してい る患者 がい た ら,
その待っ てい る 問に 『忘 れ ちゃ っ た の か な』と孤 独 感 をおぼえて し まうの で はない か.
」 と,
学牛 は医療の現 場で実 際 に起こっ て い る 現 実 を 知 桐生短期 大 学紀 要.
第18号.
2007 34 り, 患 者へ の 影 響を想 像 して い た.
ま た, 「ス タ ッフ は・
人で は解 決で きない 問 題も,
カン フ ァ レン スで多 くの 人と話 し合うこ と で よ りよい解 決 策 を見つ け るこ とがで きる と思う.
1
や 「遠 慮せ ずに何で も言っ て く だ さい とい う姿勢と笑顔で患 者に 接 する, これ が 看 護 師として の 患 者に対 する気 持ちの 持ち方と思っ た.
」 と表現 して い た.
学 生 は看護 師の行 動 を 見て,
看護 師 の 行 動のEi
的 を自ら発 見し,
その 目的に価 値を 見 出 し,
援助 者 と しての資 質や 患 者に対 す る 重要な姿 勢を 発 見してい た.
しか しその一
方で,
学生 は 「患 者がで き ること は 自分でや るこ と も治 療につ な が る しその加 減も難しい と 思っ た.
」と援 助 者と して具 体 的な援 助 の価値づけ を する過程で,
援 助 してい くこ との難しさ を知 っ た.
ま た,
「患者さんは た だでさ え日常の生活 に制 限 が か け ら れてい る の に,
看 護 師に気までつ かわ な くてはい けない のは お か しい と思 う.
」と,
現 実を 知覚した学生は, 援 助 者と して のあ り方 を模 索する過 程で,
問題 意 識を抱い て い た.
さ らに,
「お年よ りの 患 者が きちん と薬の 袋の字を確認で きる ように, 字 を 大きくする必 要があると思っ た.
」と学生は現状に対 する問 題が改 善さ れ る こと を期 待し改 善 すべ きこと を 考えてい た.
「忙しい ときで も看護 師 さ ん は一
歩 病 室 に入っ た ら常に笑 顔で患 者と接し,
い つ で も親切 に対 応 し てい たこ と が すごい と感じた.
」と患 者に対 する 看 護 師の姿 勢に感 動 してい た.
そ して,
「患 者さ ん が イライラ し た り, 元気が なくなっ た りするときに看 護 師の存 在が 重要になっ て くると思 う.
」や 「看 護 師が 常に患 者に声をかけて行っ てい た の を見て, それ が き っ か け と なっ て,
次の 会話へ と発 展してい っ てい る よ うに思っ た.
」と患者にとっ て の援 助 者の存 在 意 義を 問い 始め,
さ らに患者と援助 者の相互作 用を 意識し て い た.
4.【
生 活 者や援 助者とし て患者の思い を推 察する】 この カテ ゴ リー
は,
今まで の カ テ ゴリー
で示 した 生 活者・
援 助 者とし て の独立 し た視 点か ら で は な く, 生 活者の視 点と援 助 者とし ての視 点の両 方を行っ たり来 た りしなが ら,
患 者の思い を推し測っ た経験を 示し た.
<生活者や援 助者と して患者の援 助 者に対 する思い を推 察 する 〉 の1
つ のサ ブカ テ ゴ リー,4
記録 単 位か ら 構 成 さ れ,
全体の2,
2%を占めた.
「患者の立場で
,
同じ ような状 況であっ た な ら ば,
ゆ っ く り話し をし て,
自分の病 気を共 有し , 何 気ない や さ しい 心 温 まる・
言を かけても らい たい.
」と,
学 生 は患 者と同じような状 況であっ た ら と 生活 者と して 患 者の立 場 を考えつ つ,
援 助者と しての価 値 観も考え併せな が ら援助者であっ た ら どのよ
う
な 言葉を か け た ら よい か と考え な が ら,
援 助者に対 する患者の思い を 押し測っ て い た.
5.【
学習 者 と して,
学 習す る価 値や今 後の 自己の学 習 姿 勢を発 見 する】 このカテ ゴリー
は,
学生 が学 習者と して の 自己 を 患 者に助 けられ た と実 感し,
学 習し た内容を実行 する こ と を難しい と感じ る一
方で,
学習す る価 値を 見 出し, 今 後の自己の学 習 姿 勢を発 見した経験を示した.
〈今 後の自己の学 習へ の姿 勢に気づ く〉 , <学習 し た 内 容を実行 する こと は難しい と感じ る 〉
,
〈現 在の学 習 内 容の価 値を見 出す〉 の3サブ カ テ ゴリー
,9
記録 単 位 か ら構成 さ れ,
全体の5.
0%を占めた.
「実 際に授 業で聞い て,
理解した こと を その ま ま実 行に移 すこ と は とて も難しい こと だ と わ かっ た.
」と , 実 際に医療現場を見て,
学習 した内容をド1
分 が 実行す る こ と は難 しい と知っ た.一
方,
「今勉 強 して い る こ とがい か に大切であるか を 知っ た,
」と,
学 習の 価 値 を見 出し, 「こ れ か ら自分が何 を考え なが ら学んで い けばい い の か が少しわ か っ た.
」と,
今 後の 学 習姿勢 を 発 見 してい た.
考
察
看 護早期 体 験 実習 にお ける学 生の視 点か ら みた学 習 経 験 には,【
生 活 者 と して素 直 な 感 情 を 抱 き,
患 者の 気 持ちに同 化 する】
,【
援 助者と して の 自己 意識が芽生 える】,
【現 実を知 覚 し援助 者 として の価 値 観 を模 索 す るL
【
生活者や援助 者 と して, 患者の思い を推 察 する】
【学 習 者とし て,
学 習 する価 値や今 後の 自己の 学習姿 勢を発見 する】の5つ の カテゴ リー
が 内 包 されて い る こ とが明ら かになっ た.
以 ド,
この 5つ の カ テゴ リー
の内 容と特徴, 有 効な教 授 活動 につ い て考
察す る.
【生 活 者と して 素 直 な感 情 を抱 き
,
患 者の気 持ちに 同化 する】経 験は,
学生が 生活 者と しての視 点か ら医 療の 現 場を見た とき, 過 去の 経 験と は異 な り現 実に驚 き, 患 者と 同様の 体験を通 し素 直な感情 を抱 き,
目の 前に存 在し た患 者の気持ち を感じ取っ た経 験であっ た.
迂11〕は
,
個 人 的 理 論の基 本 的機 能の一
つ と して,
人 は経 験デー
タを 同化して人 生の種々 の問 題 を 解 決 する と述べ てい る が,
初回実 習で医 療の 現場を見た学生 は, 過 去の体 験か ら得た医 療現 場の イメー
ジ と重 ね 合 わせ る が,
イメー
ジと異なり驚 くとい う感 情 を示 して い た.
“
ltT
き”
は予想 し な かっ た認 知 作 業へ の注意の 集中が起こり,“
驚 き”
か ら“
恐れ”
や“
怒 り”
や “ 好 奇 心”
とい う活 動に自然に移行 する141 と 言わ れて 35 い るように,
この経験 を機に学生は次の思考へ と発展 さ せる.
ま た,
「人との相互関係が認め ら れてい る」 とするための4
つ の 要素の うちの 1つ に 「相 手の うち な る経 験に同調し,
受 け入 れるこ と」が ある/
s / と示さ れ てい る が,
学生が患 者と同様の体 験をするこ とに よ り,
素 直な感 情を 抱い たこと は,
患 者の経 験に同 調 し,
自然と患 者の気 持 ちを受 け人れた経 験となっ た.
さ ら に学生 は自分の 目の 前い る患 者と同じ 生活者と し てその状況 を感じと る こ とに よ り,
患 者の 気持ち を感 じ取っ て い た,
基 礎 教 育課程の 初期 段階にある学生 は,
実 際に看 護援 助を提 供 する経 験はしてい ない.
だ か らこそ, 生活 者としての 立 場でその場の 状況をとら える ことが で きるの で はない か と考える.
したがっ て , この経験は早 期体験 実習で は重要 な 経 験で はないか と考 える
.
この 経験 を もと に援 助 者の 立 場 に なっ た とき,
患 者の気持 ち をt
分 に考 えら れ る 援 助 者とな り得るの で はない だろ うか.
教 師は学生に対 し,
こ の よ う な 経 験 は 患 者 と同 じ 円線でその場の状 況 を と らえるこ と につ な が り,
大変 重要であるこ と,
ま た,
援助 を す る 立 場になっ ても 生 活 者 としての視 点 は 重 要であ ること を学生 に意識づ け を す るこ と が 必要で ある.
【
援助 者 と して の 自己意識 が芽生 え る】
経験 は,
喜 びの 感 情や患者へ の 関 心 を抱 き,
援助でき ない 自己 を 認 めつ つ も,
援 助 したい とい う願 望 を 抱 き,
援助 者と して の自己 意 識を自覚 するとい う経 験であっ た,
学 生は早 期 体 験 実 習におい て,
初 めて看 護 学 生 とし て患 者と接 する.
とまどい や不 安を伴い な が らで はあ る が,
患 著か らの 感謝の言 葉 に 素 直 に喜ん でい た.
臨 地 実 習 に お け る 思考パ ター
ンに影響 す る 要 因として,
知 識・
感情・
自己モ ニ タリング・
自己 開 示 があるこ とを 坂口 らi6・
1 が 明 ら か に してい る.
ま た, さ まざま な経験 を一
つ の まとま りにす る ための接合 的 な 力 が 感 情であ る17 )とい わ れてい る.
この ように,
学生 が 快 感情を抱 い た経験は学生の 思考に影響 し,
学生は患者に援助で き ない 自己 を 知 覚 しな が ら も,
援助 し たい とい う願 望 につ なが り,
援助 者として の意識 を自覚 した.
さ らに,
他 者か ら見た自己 を意識 し,
援助者として見 ら れて い るこ とを 知 り, 援助 者として自覚を持 ち始め てい た.
した がっ て
,
早期体 験 実習に おい て学生 に対 する患 者の 反 応に学 生 が快い感 情 を抱い た 経 験 を教 師 は 十 分 に認め るこ とが重要で あり,
また,
こ の ような経 験が で き るよう な 環 境 調 整 を して い くこ とも必 要で あ る.
さ らに,
患 者 に援 助で き ない 自 己 を 自覚した学生に は,
援助できない こ と は援助 者として の学 習 を して い 桐 生 短 期 大 学 紀 要,
第18号,
2007ない ため こ の段階の 時期で は当然であるこ と を理 解で きるように関わっ てい くこ とが必 要である
,
さ らに,
学生の 援助 者とし て の自己意 識が芽生えた経 験を学生 自身が意味があると認められ る ように関 わっ て い くこ とが必 要で ある.
【現 実を知 覚し援 助 者として の 価 値 観を模 索 する】 経 験は医 療の 現 場で実 際に起こっ てい る現実を知 覚 し, 患 者へ の影 響を想 像 し , 現 実に対 する問 題 意 識を 抱 く一
方で,
援 助 者の技に感動 し,
援 助 者の行動の 囗 的に価 値を見 出し, 援 助 者とし ての価 値 観を探 り始め た経 験であっ た.
実際 に 看 護 が 提供さ れてい る 場では
,
「暗 黙 知」が 非 常に多い と言われて い る.
申村1”1/
は,
暗黙 知は身
体 性 や 技 能 と密 接 な 関 係 を も ち,
その 延 長 上に,
“
生 き て い るもの”
へ の 認 識につ い ては,
い っ そう個 人 的で あ るこ とが 要 求 さ れ ると述べ てい る.
この よ うに看護 の対象は,
個 人 的で あ り,
その 対象に応 じた看 護i
も ま た無限であ る.
学 生 が医 療の現 場でおこっ てい る さ ま ざま な 体 験を通 し,
実 際に起 こ っ て い るこ とを 知覚 し,
そ れ により さ まざま な 思考へ と発 展 してい っ た.
学生 は実際に起こ っ てい る事実に着目 し,
その事 実が どの ようなこ とであるか 思考を深めるこ とに よ り患 者 へ の影響を考え,
問題 意識を 抱 き改 善さ れるべ きこと を考 えて い た.
さ らに実 際の 援助者の技に感 動 し,
援 助者として の価 値 観 を 学 生 な り に探 りは じめ た 段 階で あっ た.
した がっ て
,
早期 体験実習におい て は学 生 に医 療で 起こっ て い る こ と を教 師が選 択し,
体 験 させ る とい う ので はな く,
学生 が自 由に医 療の現 場で起こっ て い る 現 実か ら 自 分の 思考を 自 由にの ば して い け る よ うに関 わっ て い くこ とが重要で ある.
また,
学 生 が着目 し た 事実 をどの ように考え るのかと学 生の 思考を発 展 さ せ て い くこ とが重要で ある.
【生活 者や援 助 者として
,
患 者の思い を推 察する1
経 験は, 生活 者や援助 者 と して の独立 し た視 点か らで はなく,
生活 者と援 助 者とし ての視 点を併せ持っ た視 点か ら患 者の 立場につ い て思考
し た経 験であっ た.
井上1り
・
は実 習に おい て学牛 は 牛活 者,
援助者,
学習 者として の視点が あ るこ とを 明 らか に してい る が, 今 回, 生活 者・
援 助者と して独立 した視 点で はない,
生 活 者と援 助 者と しての視 点を併せ持っ た視 点 が あ るこ とが明ら かになっ た.
林2/)♪は患 者の立場に立つ とい うこ とが,
看護の 教 科 書にも定 義づけさ れ てい ない 現状にある こ と を指摘 し てい る,
こ の ように,
学生は患 者の立場に立つ ことが 桐生.
短期 大学 紀 要.
第18号.
2007 36 どの ような ことである か, 生活 者と し ての視 点か ら で は限 界があ り, また, 援 助 者の視 点か らだ けで も限界 があり, 両 ノ∫の視 点を行っ た り来た り し なが ら考 え, 患 者の立 場につ い て思考して いたこ とが 明 ら かになっ た.
したがっ て, 教 師 には学 生 が 思考してい る段 階 に お い て,
・
つ の視 点か らで はな く,
生 活 者や援助 者とし て の両 方の視 点 を行っ た り来 た り して思考す るこ とで 見え るこ と がある こ と を意 識づ け して い くこ とが 重 要 である と考え る,
また,
学 生 に答 えを 求 め るような 関 わりで はな く,
学生 がなぜ その ように 思考するの か,
学 生の思 考 を 発 展 させ て い ける ような 関 わ りが 重 要で あ る と考 える.
【
学 習 者 と して,
学習 する価値や今後の 自 己の学 習 姿 勢を発 見する】経 験は,
学生 が学習 者と して の自己 を 患 者に助 け ら れ た と実感し,
学 習した 内容を 実行す るこ と を 難 しい と感 じる一
方で,
学習 する価 値を見出 し,
今 後の 自己の 学 習 姿 勢を発 見した経 験であっ た.
学習 す る 意 志 は 内有的 な動機であ り,
学 習す るこ と 自体の 中に,
その 源とその報 酬の 両方を見出すの であ る21.
と言 わ れてい るように,
学 習する本人 が学 習する こと自体に仙 値があると認める ことができ れ ば,
学生 は自然と学 習を深め てい ける.
学習の初 期段階である 早期 体 験 実習に おい て,
学 習 する価 値を見 出せ れば今 後の学 習へ の動 機づけにつ な がると考える.
さらに,
自 発 的 な 学 習 は好奇 心,
能力の欲求,
モ デル を 見習おう とする熱望,
杜会 的相互性とい う深い意味で の献 身を 攴える自然のエ ネル ギー
によ り促 進 され るコ1・
/
と 言 わ れ て い るが,
学生 が 実 習の場で 見習い たい と思 え た看 護 師 に魅 力 を感 じた 経 験 は,
モ デル を見 習 おうと す る熱 望であ り,
今後の学習へ の動 機づけ となっ た と考える.
した がっ て,
教 師 は 学 生に自 ら 学 習の佃i
値を 見 出 せ る よ うに,
学 習 者と しての 自 己 を考え さ せる機 会を与 える こ とが 重 要で ある.
また,
〒一
い 段 階で,
自 己の 目 標とする看 護i
師 に 出 会い,
その看 護 師 をロー
ル モ デル とする こ と が重 要で あるこ と を意 識づける必 要 が ある.
また
,
実習終了後,
学 生 が 実 習で体 験 したこ とがど の よう
なこ とで あ り,
どの よう な 意味を もつ の か,
あ ら ゆる視点か ら 客観的 に考
える 機 会 を 与えることが 必 要であ る,
以E
,
本 研 究に よっ て明 ら かになっ た,
学 生の視 点 か ら み た 学 習 経 験の5
つ の カテ ゴ リー
につ い て,
その 内 容と特 徴,
有 効な 教授 活 動につ い て 考 察した.
今 後,
研究対象を増 や し,
この結 果の精 度 を高め,
学 生 の専 門 職 業 人へ の成 長 過 程で カ テ ゴ リー
の順序性につ い て検証 してい く必 要 が ある.
結 論
看 護 学生
59
名を対象に, 看 護 早 期体験 実習における 学生の 学習経 験の 内容 を 明 ら かにするため,
23 名の 学 生の レポー
ト記述 内容を分析 した.
その結 果,
以 下 の こ とが 明 らかになっ た.
L
学 生の学 習 経 験 は,5
つ のカテ ゴ リー
に統 合され た.
2.
カテ ゴ リー
の うち,
【現 実を知 覚し援 助 者とし ての価 値 観 を模 索す る
】
は,
最も多くの割 合で,
全体 の4L5 % を占めてい た.
3.
生 活者・
援 助者と しての 視 点を併せ持っ た視 点が ある ことが明ら かになっ た.
4.
学生は生活 者・
援 助 者・
学習者と, 立ち位置を 自由に変え
,
実 習に おい て体 験 内 容を意 味づ け し,
学 習 経 験とし てい た.
引用 文 献
i)村松淳子 :信頼 関係の構 築をめざした早期 体 験 実習
.
弟 16回H
本 看 護 学 教 育学 学会講演集,16
: 58,
2006.
2)厚生労 労働省 :大学 に お け る看護 実践 能 力の育成 の充 実に向 けて.
平成14年度眉護 学 教 育の在 り方 に 関 する検討会報 告 書.2002.
3)安酸 史 子 :経 験 型 実 習 教 育の 考え方.
Qual
Nurs,
5 :568−
576,
1999,
4) 鈴木一
枝, 越 川 良 江 ら :看護学生の基礎 看護見学 実習に お ける経験の 分 析,
帝 京 平 成 短 期 大 学 紀 要, 6 :107−
110.
1996.
5)金城 忍,
嘉手 苅 英子ら :実習 記録か らみ た基 礎 看讓
i
見 学 実習 に お ける学 生の学び と意 義.
円看科 学会 講集
.
23 :337, 2003.
6
) 佐 藤 洋子,
平 塚 志 保ら :看護 教育に お け るEarly
Exposureの有 効 性の検討
.
[」本 看 護 学 教 育 学 会 第15
回一
$’
;寅集,
15 :189,
2005.
7) 山口智子,
上 野範子ら :初回基礎 看 護i
学実習の レ ポー
トの分 析 (その 1)一
早期 体 験 実習の学 習効 果に焦 点をあて て一.
日木 看 護 学教 育学会 第17
回 講 演 集,
17 :117,
2007,
8
) 近藤 裕子,
南 妙 子 :初回看 護学実習で看 護学 生 が 観 察し た看 護 活 動か らの学び.
凵本 看 護 研 究 学 会 誌,
28
(3
) :122,
2005.
9
) 鈴 木 淳子,
島田千恵子ら :基礎 看 護 学 実習に おけ る学生の学びに関 する縦 断 的研 究 第 1報.
日本看 護 学 教 育 学 会 12 回講 集
.
12 :200, 2〔)02.
10)浅 井直美,
小林 瑞 枝ら :看 護 早期 体 験 実 習に おけ 37 る学生 の意味化し た経 験の構造.
Kitakanto Med J,
57
:17−
27,
2007,
11
)宮崎清孝, 上 野直樹 :認 知科 学選 書正視点.
東京大 学 出 版 会
(
東 京)
,3−4,1985.
12)Berelson
.
B ,
稲垣 三千 男ら (訳 ) :内 容 分 析.
みす ず 書房 (東京)
,1957.
13)
迂 平治郎 :自 己 意 識 と他 者 意 識.
北 大 路書房 (京 者B
),
25−26,
1993.
14 )戸田止直 :感 情一
入 を動か してい る 適 応 プロ グラ ム,
東 京 大 学 出版 会 (東 京 ),
63−
65,
1992,
15 )CaroL Leppanen Montgomery :神 郡 博,
濱 畑 章 子(訳 ) :ケ アリン グ の理論と実践
.
医 学 書 院 (東京 ), 22
−
24, 1995.
16)坂口千鶴, 森出美奈子 ら :臨地実習 に お ける看 護学生の思考過 程の 明確 化 (第 2報)
一
学生の 思考 過 程のパ ター
ンと その影響 要 因一.
日本 赤 十字 看護
i
大学紀要, 12 :21−32.
1998.
17)早川操 :デュー
一
イの探 求教 育 学一
相互成長をめざす人 間 形成論 再
考一.
名 占屋 大 学 出 版 会 (名古 屋 ),
192−
195,
1994.
18
)中 村雄二 郎 :臨床の知 と は何か.
岩 波 新 書 (東 京),
42−
44,1992.
19)
井 上 映 子,
峯 馨ら :リハ ビリテー
ショ ン看 護実習 にお ける学生の意味化 した経験の構 造,Kitakan−
toMed
J,55
:225−234,2005.
20
)林 智 了 :場面 想定 法を 用い た 「患者の立場に立 つ 」 思 考 内 容の検 討一
看 護 学 生 を対 象とし た 調 査 か ら一 .
群 馬 保 健 学 紀 要,27
:33−41
,2006.
2D BruncrJ,
S,
出浦武 雄 ら(
訳) :教 授 理 論の 建設
,
黎 明 書 房 (名 古 屋),166−189,1966.
桐生短 期 大学 紀 要.
第18号,
2007Students'
Views
of
Learning
Experiences
as aResult
ofEarly
Exposure
to
Clinical
Practice
Naomi
Asai
Abstract
To evaluate theeducational activities of early exposure toclinical practice,we clarified thecharacteristics of thelearning expe-riencefromtheviewpoints of infiuencefactorsupon students' recognition. Clinical
practice
reports by23students inthe firstyear
of nursing university were analyzed, and
181
experiences extractedby
thequalitative
inductive
techniquewere analyzed.Results:
theextracted experiences were c]assfiedinto
21
sub-categories, which werefurther
integrated
according tothe
similaritiesof theirmeanings and contents into5 core-categories:
(1)
having honestfeelingsas a livingbcing and assimilating thepatients'foelings,