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局所進行子宮頸癌に対する画像誘導小線源治療

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Academic year: 2021

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局所進行子宮頸癌に対する画像誘導小線源治療

野田 真永

1 群馬県前橋市昭和町3-39-15 群馬大学医学部附属病院放射線科 本邦での子宮頸癌に対する放射線療法の治療成績は早期 症例では手術療法に匹敵し, 手術非適応となる局所進行期 症例でも約半数の患者が 5年生存することが示されてい る. 子宮頸癌の局所制御において, 線量集中性に優れた腔 内照射などの小線源治療の果たす役割は大きい. 従来から 腔内照射では, 正側 2方向の X 線写真を用いて, A 点など の画一的な基準点に対する線量処方を行う 2次元治療計画 に基づき施行されてきた. これに対し, MRI や CT などを用いた 3次元治療計画に 基づき小線源治療を施行するのが 3次元画像誘導小線源治 療 (3D-IGBT) である. アプリケータ装着状態での CT 画 像を用いて治療計画を行うと, 子宮の外輪郭の同定および 膀胱, 直腸/S状結腸, 小腸などの子宮周囲の臓器の描出が 可能となる. これにより子宮局所への適切な線量投与およ び子宮周囲臓器に対する不要な線量投与の軽減が可能とな る. CT 画像を用いた直腸評価点における線量と直腸晩期 出血発生率との関連を発表した (図 1). 直腸 CT 評価点に 30Gy/15回の全骨盤照射と 28Gy/4回の小線源治療が照射 されることにより, 約 25%の子宮頸癌患者に Grade 1の直 腸出血が出現する (図 2).本法を用いることにより,従来の 画一的な A 点線量処方による 2次元小線源治療と比べ, 局 所制御率の向上ならびに晩期障害予防を期待できる. さら に, 小線源治療時に内診所見や MRI 所見を加えることで, 腫瘍輪郭同定が容易になり, 症例固有の腫瘍進展に応じた 3次元小線源治療計画作成が可能となる. また, 本邦で採用 されている中央遮 外部照射も勘案した 線量 布表示を 解析し, 本邦の画像誘導小線源治療の有効性と安全性を検 証している. また, 従来はタンデム・オボイドのみによる定型的な腔 内照射では腫瘍への線量投与が不十 となることが予測さ れる不整形巨大腫瘍症例などに対しては, 組織内照射が施 行可能施設においては 慮されていた. このような症例に, 腔内照射と組織内照射という異種の小線源治療を組み合わ せた組織内照射併用小線源治療 (ハイブリッド小線源治 ― 89― 文献情報 投稿履歴: 受付 平成28年11月30日 採択 平成28年12月8日 論文別刷請求先: 野田真永 〒371-8511 群馬県前橋市昭和町3-39-15 群馬大学医学部附属病院放射線科 電話:027-220-8383 E-mail:snoda@gunma-u.ac.jp

北関東医学会奨励賞

2017;67:89∼90 図1 アプリケーター装着状態における従来用いられていた評 価点 (ICRU #38)と CT を用いた直腸上の評価点(CTRP)

(2)

療) の適応を 慮する施設も増えてきた. 同治療は腔内照 射におけるアプリケータ挿入の簡 性と組織内照射におけ る線量 布の良好性の両者を合わせ持つことが特徴であ る. 本受賞講演では, 本邦でも導入施設数が増加している 3D-IGBT について, その有用性について概説する. 謝辞 平成 28年度北関東医学会奨励賞受賞にあたり, ご推薦 および御指導頂きました群馬大学大学院医学系研究科腫瘍 放射線学, 中野隆 教授をはじめ教室員の皆様に厚く御礼 申し上げます. 引用文献

1. Noda SE, Ohno T, Nakano T, et al. Late rectal complica-tions evaluated by computed tomography-based dose calcu-lations in patients with cervical carcinoma undergoing high-dose-rate brachytherapy. Int J Radiat Oncol Biol Phys 2007;69:118-124.

2. Tamaki T, Noda SE, Nakano T, et al. Filling the gap in central shielding:Three-dimensional analysis of the EQD2 dose in radiotherapy for cervical cancer with the central shielding technique. J Radiat Res 2015;56:804-810. 3. Oike T, Noda SE, Nakano T et al. Can combined

intracavitary/interstitial approach be an alternative to inter-stitial brachytherapy with the Martinez Universal Perineal Interstitial Template (MUPIT) in computed tomography-guided adaptive brachytherapy for bulky and/or irregularly shaped gynecological tumors? Radiat Oncol 2014:222. 局所進行子宮頸癌に対する画像誘導小線源治療

図2 CT を用いた直腸評価点における 線量と直腸晩期出血 発生率との関連

参照

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