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研究会推薦博士論文速報 : モバイルアドホックネットワークのルーティングに関する研究

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Academic year: 2021

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(1)連載 ─ 研究会推薦博士論文速報 ─ 学位論文題目       氏 名 推薦研究会 推薦文. モバイルアドホックネットワークのルーティングに関する研究   大学 宮崎大学 取得年月 2009 年 3 月  学位種別 博士(工学) 油田 健太郎(大分工業高等専門学校制御情報工学科 助教) モバイルコンピューティングとユビキタス通信 本論文は,アドホックネットワークにおける新しいルーティング方式として,頑健なデータ通信 のため位置情報を用いて複数の経路を構築する方式,各ノードへの複数の基準点からの到達ホッ プ数を用いることで,位置情報を用いるのと同程度の性能を達成するルーティング方式と位置推 定方式を提案し,本分野の発展に貢献した..  近年,移動端末のみを用いて適宜構成さ. 基準点A (0,3,3,3). れる“モバイルアドホックネットワーク”が 注目されている.これは端末同士が直接あ. (1,3,2,3). るいは別の端末の中継を介して情報交換す. (2,3,1,3). るもので,固定インフラを必要としないこと. 基準点C (3,3,0,3). から災害時の通信ネットワークや環境計測 でのセンサネットワーク等の分野で特に期. (1,2,3,3) (2,1,3,3). 10. 6. (2,1,2,2) 2. (1,2,2,2) 12. S 8. D. (3,1,3,2). 4. (3,2,3,1). 6. 基準点D (3,3,3,0). (2,2,1,2) (2,2,2,1) 14. 基準点B (3,0,3,3). (3,3,1,2) (3,3,2,1). ノルム. (a)複数経路構築手法(b) ベクトル間の距離に基づく手法(c)ノルムと実距離の相関関係. 待されている.ただし,端末の移動やバッ テリ切れによる通信リンクの切断が頻繁に生じるため,リンク. ホップ数(中継数)を要素とするベクトルを各端末上に作成し,. 切れに対してロバストなルーティング手法の開発と省電力化. そのベクトル間の距離に基づいてルーティングを行うという新. の実現が重要な課題となっている.. たな手法(b)を提案した.そして,同手法により,地理的位置.  本論文では,このようなネットワークでの省電力でロバスト. 情報を用いなくとも従来手法と遜色のない通信量の削減が低. なルーティング手法の実現を目的とした.まず,単一の経路. コストで実現できることを示した.また,各データを“どこで”. 構築のみを行う既存の手法を拡張して,経路構築時に複数の. 取得したのかという位置情報の取得に関して,すべてのセンサ. バックアップ経路を同時に構築しておくことによりロバストな. 端末に位置情報を直接取得させるのではなく,一部の端末の. ルーティングを効率よく実現する手法 (a) を提案し,その有効. みにそれを持たせ,他については “各端末のホップベクトルの差. 性を示した.次に,重要な応用分野であるセンサネットワー. のノルム”と“実距離”との間にある相関関係から距離を推定し. クを対象として,省電力化を実現する新たな手法を導入した.. て各端末の位置を推定する手法 (c) を提案し,その有効性を示. ここでは,GPS 等から得る地理的位置情報を利用して通信量. した.. を削減することにより省電力化を図るという従来のコストのか. (平成 22 年 3 月 30 日受付). かる方法ではなく,ネットワーク上のいくつかの基準点からの. 情報処理 Vol.52 No.2 Feb. 2011. 223.

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