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<研究ノート>英語授業における小グループでの発表活動の活用

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Academic year: 2021

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(1)英 語 授 業 にお け る小 グル ー プで の発 表活 動 の 活用 Small-grouppresentationactivitiesintheEnglishclasseroom. 下 絵津子 1.は. じめ に. 経 済 産 業 省 は2006年. 、 「職 場 や 地 域 社 会 で 多 様 な 人 々 と仕 事 を し て い くた め に 必 要 な 基. 礎 力 」 と し て 「社 会 人 基 礎 力 」 を 提 唱 し た 。 「社 会 人 基 礎 力 」 は 「前 に 踏 み 出 す 力 」 「考 え 抜 く力 」 「チ ー ム で 働 く力 」 の3つ. の 能 力 か ら な り、 大 学 教 育 に お い て も重 要 な 要 素 と考. え ら れ る 。 こ れ ら は 英 語 の 授 業 に お い て も意 識 し た い 能 力 で あ り 、 本 稿 で 報 告 す る よ う な 発 表 活 動 も社 会 人 基 礎 力 養 成 の 一 端 を担 う と 考 え ら れ る 。 「チ ー ム で 働 く力 」 の 能 力 要 素 で あ る 「自分 の 意 見 を 分 か り や す く伝 え る 力 」 や. 「相 手 の 意 見 を丁 寧 に 聴 く力 」 の 促 進 に. つ な が る 活 動 と い え よ う。 一 方 、 発 表 に は 不 安 が つ き も の だ 。 人 前 で 話 す こ とが 好 き で 不 安 を感 じ な い 人 も い る だ ろ うが 、 母 語 で の 発 表 に して も程 度 に 差 は あ れ 、 多 くの 人 が 不 安 や 緊 張 を感 じる で あ ろ う。 学 習 者 が 第 二 言 語 を学 習 す る際 に、 学 習 や コ ミュ ニ ケ ー シ ョンの理 解 や文 法 面 で大 変 な 思 い を 重 ね 、 間 違 い を 犯 す こ とが 嫌 だ と感 じ る と状 況 不 安 と い う も の が 生 じ る 。 こ の 状 況 不 安 が 繰 り返 し起 こ る と、 第 二 言 語 を 使 用 す る 際 に は 不 安 に な る と い う条 件 反 射 的 状 況 を 生 み 出 し て し ま う(Maclntyre&Gardner,1989,Maclntyre,1999で. 引 用)。 外 国 語 不 安. の 意 味 す る 概 念 に は 複 数 の 側 面 が あ り、 そ の た め 外 国 語 不 安 と外 国 語 運 用 結 果 ・達 成 度 の 関 係 は 一 様 で は な い と 考 え ら れ 、 学 習 に 否 定 的 な 効 果 を も た ら す 不 安(debilitative anxiety)と. 学 習 に 肯 定 的 な 効 果 を も た らす 不 安(facilitativeanxiety)の. 研 究 も あ る(Horwitz,2010)。. 役 割 を指 摘 す る. し か し、 多 くの 研 究 者 は 不 安 を で き る だ け 解 消 し た 学 習 環. 境 で 学 習 す る こ とが よ り効 果 的 な 学 習 に つ な が る と い う 考 え で 一 致 し て い る(Horwitz& Young,1991;Young,1999)。 「外 国 語 不 安 」 に は 練 習 の 少 な さが 関 係 す る と考 え ら れ る 。 日 本 の 英 語 学 習 者 は 一 般 的 に英 語 で話 をす る機 会 が 非 常 に 限 られ て い る。 英 語 を話 す 留 学 生 の友 達 が い る 、英 会 話 学 校 に通 っ て い る な どの機 会 が あ る学 習 者 は教 室 以 外 で英 語 を話 す 機 会 が あ る か も しれ な い が 、 そ うで な け れ ば英 語 で発 話 す る の は英 語 の教 室 内 だ け、 そ して 、熱 心 に英 語 学 習 に取 り組 む 学 生 で も、 自宅 で 音 源 を 聞 い て 繰 り返 し た り音 読 を し た りす る く ら い で 、 人 と の コ. 一133一.

(2) 教 養 ・外 国語 教 育 セ ンタ ー紀 要. ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン に 英 語 を 利 用 す る こ と は ほ と ん ど な い と い う 場 合 も多 い と 思 わ れ る 。 さ ら に 、 英 語 の 教 室 内 で は テ キ ス トの 音 読 や ロ ー ル プ レ イ で 決 ま り文 句 の 発 話 を す る か も し れ ない が 、 母 語 の 日本 語 で コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン を と る こ とに慣 れ 、 人 数 の多 い教 室 で は、 英 語 で 発 話 す る機 会 が 限 ら れ て い る こ と も 多 い だ ろ う 。 練 習 の 機 会 が 少 な い た め 「外 国 語 不 安 」 が 高 ま る と い う こ と も考 え ら れ よ う 。 そ の よ う な外 国 語 不 安 を 少 しで も解 消 す る 、 そ して 外 国 語 を 使 う 機 会 を 少 しで も増 や す な ど の 狙 い か ら 、 筆 者 の ク ラ ス で は 小 グ ル ー プ で の 発 表 を 複 数 回 繰 り返 す 方 法 を 用 い て 発 表 活 動 を行 っ た 。 本 稿 で は 、 そ の 活 動 内 容 と 、 活 動 終 了 後 に 質 問 紙 を 用 い て 調 べ た 学 生 の 反応 を報 告 す る。. 2.背. 景:「 英 語 演 習1」. の授業内容. こ こ で 報 告 す る 発 表 活 動 は 「英 語 演 習1」. の 授 業 活 動 の 一 部 と し て 行 っ た 。 「英 語 演 習. 1」 の カ リ キ ュ ラ ム 上 の 位 置 づ け を 簡 単 に 説 明 す る 。 総 合 社 会 学 部 の 英 語 プ ロ グ ラ ム で は 基 本 的 な 総 合 力 の 育 成 を 目 指 す 「基 幹 科 目 」 と 応 用 力 の 養 成 を 目標 と した 「発 展 科 目」 が 配 置 さ れ て お り、 「英 語 演 習1」 イ ン グ リ ッ シ ュ1」 い る(留 の1年. は 「基 幹 科 目 」 の 一 つ と し て 、 「英 語 演 習2」 「オ ー ラ ル ・. 「オ ー ラ ル ・イ ン グ リ ッ シ ュ2」. と と も に一 般 学 生 の 必 修科 目と な って. 学 生 は 必 修 科 目 で は な い)。 こ れ ら の 授 業 は1年. 生 が1学. 期 に1週. 間4コ. マ(半. 期 計4単. 位 ず つ)の. 次 に配 置 され てお り、 ほ とん ど 授 業 を受 け る こ とに な っ て い. る。 「英 語 演 習1」. の授 業 概 要 は、 下 記 の とお りで あ る。. 「近 大Can-Doフ. レ ー ム ワ ー ク 」 に 基 づ い て1、 基 礎 的 な 英 語 総 合 能 力 を養 う 。 リ ス ニ ン. グ や 、 音 読 、 パ ラ グ ラ フ リ ー デ ィ ン グ を徹 底 す る 。 多 読 教 材 等 を 通 して 基 本 的 な 語 彙 ・ 文 法 の 定 着 を 図 り、 速 読 能 力 の 基 礎 を養 う 。 ま た 、 日 本 語 や 英 語 で 意 見 交 換 を す る 、 英 語 で 文 章 に ま と め る 、 英 語 で 発 表 す る な ど の 活 動 を 通 して 、 発 信 型 ス キ ル を 養 う 。 パ ラ グ ラ フ ラ イ テ ィ ン グ へ の 導 入 活 動 も行 う 。 週2回. の 授 業 の 内1回. は コ ン ピュ ー タ室 で 、. 発 音 ソ フ トを用 い た 発 音 練 習 、 ワ ー ドを 用 い た ラ イ テ ィ ン グ 練 習 、 イ ン タ ー ネ ッ トを 用 い て 情 報 収 集 や 英 文 チ ェ ッ ク な ど を 行 う 。 原 則 と して 授 業 開 始 時 に小 テ ス トを 毎 回 実 施 す る 。(「平 成22年. 度 総 合 社 会 学 部 講 義 要 項 」p.48). 授 業 概 要 が 示 す よ う に 、 総 合 的 な 英 語 能 力 を 養 成 す る こ と が 目標 と して 設 定 さ れ 、 授 業 の 中 で は 多 様 な 活 動 を行 っ た 。 全 ク ラ ス 共 通 の 活 動 と して 、 ラ イ テ ィ ン グ評 価 ソ フ ト Criterionを. 利 用 し た エ ッ セ イ ラ イ テ ィ ン グ の 活 動 に も力 を 入 れ た が 、 こ こ で は 詳 細 の 記. 述 は 割 愛 す る。. 一134一.

(3) 英 語 授 業 にお け る小 グ ル ー プ で の発 表 活 動 の活 用. 総 合 社 会 学 部 の3つ. の 専 攻(環. 心 理 系 の 学 生(271名)は. 境 系. ・心 理 系. 合 同 で10ク. ・社 会 マ ス メ デ ィ ア 系)の. うち 、環 境 系 と. ラ ス 、 社 会 マ ス メ デ ィ ア 系 の 学 生(227名)は8ク. ラ ス の 習 熟 度 別 の ク ラ ス が 設 け ら れ て い る 。 テ キ ス トに つ い て は 、 各 ク ラ ス の 担 当 者 が 授 業 の 趣 旨 に 沿 い 担 当 ク ラ ス の レベ ル を 考 慮 し た う え で 選 択 し た 。 筆 者 は 環 境 系 上 位 ク ラ ス(ク. ラ スAと. を 担 当 し て い る が(レ. す る)と. 社 会 マ ス メ デ ィ ア 系 の 上 位 ク ラ ス(ク. ベ ル と 受 講 者 数 に つ い て は 表1を. 参 照)、. ・心 理 系 の. ラ スBと. す る). こ れ らの ク ラス で は三 修. 社 出 版 の"LifeinOurGlobalVillage"(AndradeandAndrade,2009)を. 採 用. し た。. "C yberWorld&Technology,""Globalization,""Society,""Environment,""Helping OurselvesandHelpingOthers"を 計20の. テ ー マ に 、 そ れ ぞ れ の セ ク シ ョ ン に4ユ. ニ ッ トず つ 、. ユ ニ ッ ト か ら な る テ キ ス ト で あ る 。 例 え ば 、"CyberWorld&Technology"の. セ. ク シ ョ ン で は"Unit1:CellPhones,""Unit2:0nlineSocialNetworking,""Unit3:Cyber LifeTipsandTroubles,""Unit4:VendingMachinesinJapan"が. 、"Globalization"の. セ. ク シ ョ ン で は"Unit5:IndianITWorkersinJapan,""Unit6:TheGlobalEconomy," "U nit7:FairTrade,"``Unit8:FromTestTubetoTable"の 前 期. ・後 期 と も に5つ. Unitl7ま. ユ ニ ッ トが 設 け ら れ て い る 。. の 多 様 な テ ー マ を 扱 い た い と い う 趣 旨 か ら 、 前 期 はUnit1か. で の 奇 数 の ユ ニ ッ ト を 扱 っ た(Unit19ま. ら. で 扱 う予 定 だ っ た が 、 授 業 の 進 行 状. 況 に よ り 変 更 し た)。 後 期 は 偶 数 の ユ ニ ッ ト を 扱 っ て い く予 定 で あ る 。 授 業 の 評 価 は 、 小 テ ス ト10%、 15%、Criterionを し 、 計100点. 期 末 試 験30%、. 多 読 課 題10%、. 利 用 し た ラ イ テ ィ ン グ 試 験20%、. 授 業 の 予 習 な どの課 題. そ し て こ こ で 報 告 す る 発 表 を15%と. 満 点 で行 っ た。. 表1.ク. ラ スA・. レベ ル*. レベ ル と受 講 者 数. 上位の低. 中位の高. 男. 男. 男. 女. 3. 15. 1. 2 Q︾. 3. ク ラ スB1. 女. 1 1. 上位の高 0. ク ラ スAO. ク ラ スBの. *レ ベ ル は学 期 初 め に 実 施 し た 「 英 語 運 用 能 力 テ ス ト(A 能 力 評価 協 会)の 結 果 に よ る。. 一135一. 女. 受講者数計 男. 女. 全体. 13131629 1171330 .C.E.Placement)」(英. 語運用.

(4) 教 養 ・外 国語 教 育 セ ンタ ー紀 要. 3.発. 表 課 題:内. 容 と形 式. 学 期 初 め、 個 人発 表 と グ ル ー プ発 表 を学 期 中 の課 題 と して設 定 す る予 定 に して い た が 、 発 表 以 外 の 課 題(ラ. イ テ ィ ン グ や テ キ ス トの 予 習 ・復 習 な ど)や. 授 業 進 捗 状 況 を 考 慮 し、. 当 学 期 の 発 表 課 題 は 個 人 発 表 の み と した 。 発 表 活 動 で は ニ ュ ー ス レ タ ー ま た は パ ワ ー ポ イ ン トの 作 成 を 課 題 と し た 。 「英 語 演 習1」 の ラ イ テ ィ ン グ 共 通 中 間 試 験 が 終 了 し て す ぐ の6月 表 課 題 の ガ イ ドラ イ ン を 説 明 し、7月 行 い 、 第2週. 目(28回. 発 表 の ッ ー ル に2つ. 中25回. 目)の. 第1週. 中 旬(28回. 目(28回. 中23回. 中18回 目)の. 目 の 授 業 内)に. 発. 授 業 で リハ ー サ ル を. 授 業 で発 表 の本 番 を行 う こ と と した。. の 選 択 肢 を 設 け た の は 、(1)選 ぶ と い う作 業 に よ っ て 学 生 に そ の 活 動. の 取 り組 み へ の 主 体 性 を 感 じて ほ しい 、 そ して(2)英 語 能 力 以 外 の 発 表 技 術 の 個 人 差 に で き る だ け 対 応 し た い と い う理 由 が あ っ た 。Glasser(1998)が. 選 択 心 理 学 の考 え 方 で 指 摘 し. て い る よ う に 、 自 分 で 選 び 行 動 を コ ン トロ ー ル して い る と い う 意 識 が 、 肯 定 的 な 動 機 づ け に つ な が っ て い く と考 え ら れ る 。 ま た 、 コ ン ピ ュ ー タ ソ フ トの 利 用 技 術 に は 個 人 差 が あ り、 そ の 技 術 取 得 自体 は 英 語 の 授 業 で の 主 な 目 的 で は な い こ と を 考 慮 し、 作 成 す る 資 料 は 「手 書 き で も よ い 」 と い う 選 択 肢 も用 意 し た 。(実 際 に は 手 書 き で 作 成 し た 学 生 は い な か っ た 。) 発 表 活 動 の 目 的 は 以 下 の2点. を 学 生 に 説 明 した 。. (1)授. 業 を 通 して 学 ん だ こ と を 再 利 用 し、 ク ラ ス メ ー トと 共 有 す る 。. (2)授. 業 で 学 ん だ こ と と 関 連 す る情 報 を 、 イ ン タ ー ネ ッ トや 文 献 を 活 用 して 収 集 し、 ク ラ ス メ ー トと 共 有 す る 。. 発 表 の 内 容 は 、 授 業 で 扱 っ た テ キ ス トの ユ ニ ッ トの 中 か ら 一 つ 選 び 、(1)そ の ユ ニ ッ トの 内 容 の 簡 単 な ま と め と(2)調 べ た 関 連 情 報 を 含 む こ と と し、 資 料 に は 出 典 情 報(ウ トの ア ド レ ス や 本 の 名 前 な ど)を. ェ ブサ イ. 必 ず 明 記 す る よ う 指 示 を した 。. ニ ュ ー ス レ タ ー と パ ワ ー ポ イ ン トの 発 表 に つ い て は 、 図1の. よ う な注 意 事 項 を学 生 に提. 示 した 。 評 価 の 観 点 ・基 準 は 「資 料 内 容 が 興 味 深 く充 実 し て い る か 」 が1∼5点 は 分 か りや す い か 」 が1∼5点 分 未 満=1点. ・2分 以 上3分. 、 そ し て 「発 表 時 間(3∼5分)は 未 満=3点. ・3∼5分. 以 上=5点)と. 、 「発 表 の 説 明. 適 切 か 」 が5点. 満 点(2. し、 こ れ ら の 観 点 を 意. 識 し な が ら 発 表 の 準 備 に取 り組 め る よ う 、 発 表 課 題 を 説 明 した 際 に 学 生 に 明 示 した 。 発 表 は 、 前 述 の 通 り、 リ ハ ー サ ル(28回 授 業)と. い う 形 で 実 施 し た が 、2回. 中23回. と も2人. 目 の 授 業)と. 本 番(28回. 中25回. 目の. 組 を基 本 と して 発 表 し た 。 ペ ア で 互 い に 発 表. す る と い う 形 式 で あ る 。 授 業 出 席 者 が 奇 数 人 数 の 場 合 は教 員 が パ ー トナ ー に な っ た り、 発. 一136一.

(5) 英 語 授 業 にお け る小 グ ル ー プ で の発 表 活 動 の活 用. TaskA:Newsle廿erCreation a)ワ. ー ド等 を 活 用 し て も よ い で す し、 手 書 き で 作 成 し て も 構 い ま せ ん 。. b)B4で1枚. 以 上 の 分 量 で 。A3で2枚. た だ し、 発 表 時 間 は3∼5分 c)発. な どで もよい です。枚 数 の制 限 はあ りませ ん。. 。 そ の 時 間 内 で 発 表 で き る よ う練 習 し て お き ま す 。. 表 日 は コ ピ ー し た も の を2部. 持 っ て き ま す 。(ニ ュ ー ス レ タ ー を1部. 提 出). TaskB:PowerPointPresentation a)PowerPointPresentationの b)ス. ラ イ ド5枚 間 は3∼5分. c)発. 以 上(表. ソ フ トを 利 用 し て 発 表 し ま す 。 紙 を 含 む)。 ス ラ イ ド数 の 制 限 は あ り ま せ ん 。 た だ し 、 発 表 時. 。 そ の 時 間 内 で 発 表 で き る よ う練 習 し て お き ま す 。. 表 日 は 電 子 フ ァ イ ル を 忘 れ ず に 。 パ ワ ー ポ イ ン トを に ス ラ イ ド が4∼9つ. 「 配 布 資 料 」 で 印 刷(1ペ. 入 る 形 式 で 印 刷 ・枚 数 が 多 い 場 合 は 裏 表 印 刷)し. ージ. 、 そ れ を提. 出 しま す。. 図1.「. 英 語 演 習1」. 表 を 見 る 側 が1人 生Aと. 学 生Bが. で 学 生 へ 配 布 の プ リ ン トの 一 部. で は な く2人. に な っ た りす る な ど し て 対 応 し た 。 図2に. 互 い に 発 表 を 終 え た 後 、 学 生Aが. あ る よ うに 、学. 隣 の 組 へ 移 動 し別 な 学 生Bと. う、 と い うパ タ ー ン を 繰 り返 し た が 、 リハ ー サ ル で は3回. 、 本 番 で は4回. 発 表 しあ. の 発 表 を行 っ. た 。 こ の 形 式 を と る こ と で 、(1)小 さ い グ ル ー プ で の 発 表 に よ り 緊 張 感 が 和 ら ぐ 、(2)ス ペ ー ス の 限 ら れ た パ ソ コ ン室 で よ り発 表 が 見 や す い 環 境 を 作 り出 す 、(3)発 表 を 複 数 回 繰 り 返 す こ と で 反 省 か ら改 善 へ つ な げ る 機 会 を 増 や す 、 そ し て(4)英 語 を 使 う機 会 を 少 し で も増 や す と い う狙 い が あ っ た 。 発 表 の 際 に は 、 学 生 は サ ウ ン ド ・レ コ ー ダ ー を 利 用 し て 発 表 を録 音 し た 。 最 終 的 に 一 番 よ く で き た と思 う発 表 の 録 音 を 電 子 フ ァ イ ル で 教 員 に 提 出 し た 。 録 音 す る こ と で 発 表 時 間 の 長 さ も一 目 で 分 か り、 学 生 に と っ て は 自分 の 発 表 の 評 価 の 一 目安 と な っ た よ う だ 。 教 員 は こ の サ ウ ン ド ・レ コ ー ダ ー の フ ァ イ ル と別 途 提 出 し た 資 料(パ で 印 刷 した も の か ニ ュ ー ス レ タ ー)を 学 生 も 、1回. ワ ー ポ イ ン ト を配 布 資 料. も と に 前 述 の 評 価 基 準 で15点. の 発 表 が 終 わ る た び に 、 同 様 の 評 価 基 準 に15点. 満 点 の 評 価 を行 っ た 。. 満 点 で相 手 の発 表 の 評 価. を 行 っ た 。 配 布 さ れ た 評 価 用 紙 に 点 数 と よ か っ た 点 、 改 善 が 必 要 だ と思 わ れ る 点 を 記 入 し、 そ れ を 口 頭 で 相 手 に 伝 え た 。 全 て の 発 表 を 終 え た 後 、 自 己 評 価 も 同 じ15点. 満 点 で行. い 、 評 価 用 紙 に 記 入 し た 。 こ の 評 価 用 紙 は 回 収 し教 員 が 確 認 の う え 返 却 し て お り 、 本 稿 で の分 析 の デ ー タ と して は利 用 して い な い。. 一137一.

(6) 國麗 画 鵠農. 鵠鶉 國麗 画. 教 養 ・外 国語 教 育 セ ンタ ー紀 要. n〔. 「====)〔Fi). 口. 図2.パ. 4.学. 起====』 日. ◎. 学 生A:1回. の発 表 が 終 わ る た び に,隣 の 組 へ移 動 した 。. ◎. 学 生B:発. 薗. デ ス ク トップ の パ ソ コ ン. 表 後,そ の 現 場 に留 ま り,新 た なパ ー トナ ー を待 っ た。. ソ コ ン 室 で の 発 表 時 の 流 れ(イ. メ ー ジ). 生 の反 応. 発 表 本 番 を 終 え て 翌 週(28回. 中26回. 目 の 授 業)、 今 回 の 発 表 課 題 に 関 す る 学 生 の 反 応. を 知 る た め に 、 質 問 紙 に よ る 調 査 を 行 っ た 。 教 員 は そ れ ぞ れ の 学 生 の 発 表 を15点. 満 点で. 評 価 して い た が 、 こ の 質 問 紙 調 査 は 教 員 の 評 価 結 果 を 学 生 に 知 らせ る 前 に 実 施 し た 。 質 問 項 目 は(1)発 表 を10点. 満 点 で 自 己 評 価 す る と何 点 か 、(2)2人 組 で の 発 表 形 式 に つ い て ど う. 思 う か 、(3)リ ハ ー サ ル で3回. 、 本 番 で4回. の 発 表 を した こ と に つ い て ど う 思 う か 、(4)発 表. を 通 して 何 を 学 ん だ か 、 そ して(5)発 表 で 大 変 だ っ た 点 は何 か の5項 入 時 間 を15分. 程 度 と っ た あ と、 教 員 の 評 価 を 学 生 に 渡 し、(1)の 記 入 欄 の 横 に 教 員 の 点 数. も 記 入 し て も ら っ た 。 ク ラ スAと 数29名. 目で あ る 。(1)∼(5)の 記. の う ち24名. 、30名. ク ラ スBの. の う ち25名. 両 方 で 質 問 紙 調 査 を行 い 、 そ れ ぞ れ 受 講 者. の 計49名. が 回 答 した。 こ こ で は 質 問項 目ご と に. 学 生 の 回 答 を報 告 す る。. (1)自. 己 評 価 と教 員 評 価. 自 己 評 価 は 総 合 評 価 で10点 合 格 」、7点. 満 点 で 、5点. 以 下 が 「合 格 ラ イ ン以 下 」、6点 が. 「な ん と か. が 「改 善 点 は あ る が 、 割 と よ くで き た 」、8点 が 「改 善 点 は あ る が 、 と て も よ. くで き た 」、9点 が. 「改 善 点 は あ る が 、 非 常 に よ く で き た 」、10点. が 「完 壁 だ っ た 」 とい う. 基 準 で 学 生 自 身 が 行 っ た 。 上 述 の 通 り、 学 生 は 教 員 の 評 価 を 知 る 前 に 自 己 評 価 し た 。 教 員 の 評 価 は 項 目別 評 価 と な っ て お り、 先 述 の 通 り、 「資 料 内 容 が 興 味 深 く充 実 し て い る か 」. 一138一.

(7) 英 語 授 業 にお け る小 グ ル ー プ で の発 表 活 動 の活 用. (1∼5点)、. 「発 表 の 説 明 は 分 か りや す い か 」(1∼5点)、. は 適 切 か 」(2分0未 点 か ら15点. 満=1点;2分. 以 上3分. そ し て 「発 表 時 間(3∼5分). 未 満=3点;3∼5分. 以 上=5点)と. い う観. 満 点 で行 っ た。. 学 生 の 自 己 評 価 と教 員 評 価 は 評 価 の 基 準 と規 準 が 異 な る こ と か ら単 純 な 比 較 は で き な い が 、 学 生 の 自 己 評 価 の 全 体 の 平 均 値 は10点. 満 点 で6.35点(63.5%)、. 平 均 値 は15点. 、 自 己 評 価 の 低 さ が 印 象 的 で あ る(表2・. 満 点 中12.13点(81.0%)と. 3)。 一 方 、 図3・ 図4の. 学 生Bや. い う 学 生(そ. 学 生P、. ク ラ スBの. 学 生0の. 学 生Vの. 員 評 価 ・自 己 評 価 は14点. 相 関 の 度 合 い は強 くな い 。 ク ラ. よ うに教 員 評 価 は低 い が 自己 評 価 は高 い と. れ ぞ れ 教 員 評 価 ・自 己 評 価 は10.5点. 逆 に ク ラ スAの. 表. グ ラ フ が 示 す よ う に 、 学 生 の 評 価 と教 員 の 評 価 の 傾 向 が 似 て い る. の は 興 味 深 い 。 しか し ピ ア ソ ン の 積 率 相 関 係 数 は0.29で スAの. 教 員 の 評 価 の全 体 の. ・8点;10点. ・8点;10点. ・8点)や. 、. よ う に 教 員 評 価 は 高 い が 自 己 評 価 が 極 め て 低 い と い う 学 生(教 ・2点)も. 様 に 相 関 係 数 を 求 め る と、0.64と. い る 。 こ れ ら の 回 答 を 「外 れ 値 」 と し て 除 外 し て 同. な り、 や や 強 い 相 関 が 示 さ れ る 。. 教 員 評 価 が 低 いが 自己評 価 が 高 い学 生 につ い て 、 そ の原 因 は 明 らか で は な いが 、教 員 の 提 示 し た 評 価 項 目 を 意 識 し て い な か っ た 可 能 性 が 考 え ら れ る 。 例 え ば 、 パ ワ ー ポ イ ン トの ア ニ メ ー シ ョ ン な ど に 非 常 に 力 を 入 れ て お り 、 自 己 評 価 で は そ の 点 を非 常 に 高 く評 価 し た が 教 員 側 の 評 価 で は そ の 点 は 評 価 に 反 映 さ れ て い な か っ た り 、 発 表 時 間 が2分. 程 度 で基 準. 値 に 満 た な か っ た た め に 減 点 に な っ た り し た と い う こ とが 考 え ら れ る 。 逆 の 場 合 に つ い て も そ の 背 景 は 明 らか で は な い が 、 前 者 ・後 者 と も 、 学 生 と個 別 に 面 談 を し て 学 生 の 意 識 と 取 り組 み を 把 握 し た り、 発 表 後 に 評 価 項 目 ご と に 振 り返 り の 時 間 を 確 保 し た りす る な ど で き れ ば 、 学 習 を よ り効 果 的 に 支 援 で き た か も し れ な い 。. 表2.自. 己 評 価(10点. 満 点) ク ラ スA(n=24)ク. 平 均点 数(点). 表3.教. 員 評 価(15点. 6.21. 6.81. 全 体(n=49) 6.35. 満 点) ク ラ スA(n=24)ク. 平 均点 数(点). ラ スB(n=25). ラ スB(n=25). 12.04. 12.20. 一139一. 全 体(n=49) 12.13.

(8) 教 養 ・外 国語 教 育 セ ンタ ー紀 要. 学生. 学 生 旦←. 16. 当. 生. ↓. 14 ↓ 12 点. 10. 数8. '、'、. 、、. 、'. 6. '. 、'. '. ・ 一一一一・自 己 評 価(10点. 満 点). 教 員 評 価(15点. 満 点). '\'. 4 2 0. ACEG. lKMOQSUW 学 生A∼X. 図3.ク. ラスAの. 自己 評価 と教 員 評価. 16. 学. 14. 0 12 10 ノし. 藪8. ノ 、、. ・'\!\. ,'、 、. 6. 、'. 、. 、 ,ノ. ・ 一一一一・自 己 評 価(10点. 満 点). 教 員 評 価(15点. 満 点). 、,、. 、 、. 、 、. 4 2 0 ACEGIKMOQSUWY 学 生A∼Y 図4.ク. (2)発. ラ スBの. 自 己 評 価 と教 員 評 価. 表形式. 発 表 形 式 に つ い て は 、 大 多 数 の 学 生 が2人 た(図5)。 4人. 組 を基 本 とす る発 表 形 式 が よか った と評 価 し. 聞 き 手 が も う 少 し多 い ほ う が よ か っ た と 回 答 し た 学 生3人. は そ れ ぞ れ 、2人. ・. ・5人 程 度 の 聞 き手 が い る と よ か っ た と し、 そ の 理 由 は 、 そ れ ぞ れ 無 回 答 、 「2人 だ. と 、 あ ま り 「発 表 」 と か 「プ レ ゼ ン テ ー シ ョ ン」 と い う感 じが し な か っ た の で 」、 「2人 き. 一140一.

(9) 英 語 授 業 にお け る小 グ ル ー プ で の発 表 活 動 の活 用. り で は 少 し気 ま ず い と 思 っ た 」. ■2人 組 の 発 表 が よ か っ た(42). と し て い る 。 「ク ラ ス 全 体 の 前. 031. ■聞 き手 が も う少 し多 い ほ うが よ か っ た(3). で 発 表 した か っ た 」 と 回 答 し た も の は い な い が 、 「2人 組 と. ロクラス全体 の前で発表 したか っ た(0). ク ラ ス 全 体 の 前 の 両 方 を した か っ た 」 と 回 答 し た の は3名. □2人 組 の 発 表 と ク ラス全 体 の前 で の 発 表 の 、 両 方 した か っ た(3). 、. 理 由 は 「両 方 で や っ て 点 を つ け た 方 が1人 29人. 42. に発 表す るの と 図5.発. ■ そ の他(1). 表 形 式 に 関 す る 回 答(N=49). に発 表 す る の で は違 う の. で よ か っ た と思 う 」 「powerpointっ. て そ う い う も ん か と 」 「発 表 を 聞 け な か っ た 人 が い た. か ら 」 と 挙 げ て い る 。 「そ の 他 」 と 回 答 し た 学 生 は 「2人 組 で や っ て 、 上 手 な 人 は み ん な の 前 で や る 。 上 手 な 人 の 発 表 を 今 後 の 参 考 に し た か っ た 。」 と説 明 し て い る 。(回 答 は 学 生 の 記 載 通 り。 以 下 も 同 じ。 た だ し筆 者 の 加 筆 は 〔. 〕 で 示 す こ と とす る 。). 2人 組 で の 発 表 が よ か っ た と した 理 由 は 主 に 次 の1)∼5)に. 分 け られ る。 そ れぞ れ、 他 の. 項 目 と重 な る 部 分 も あ る が 、 学 生 の 回 答 例 を 挙 げ る 。 1)あ. ま り緊 張 せ ず に 落 ち 着 い て 発 表 で き る 。 ・2人. だ とあ ま り緊 張 し な か っ た か ら。. ・ 緊 張 せ ず に 、 伝 え た い こ と を伝 え や す か っ た 。 2)相. 手 の 反 応 を 意 識 し な が ら発 表 で き る 。 ・ 相 手 の 反 応 が 分 か りや す い か ら 。 ・ 相 手 の 目 を見 て 発 表 で き る か ら 。 ・ 落 ち 着 い て 発 表 で き た し 、1人. 3)互. の 人 に 伝 え よ う と 思 え た か ら 。 〔1)と も 関 連 〕. い の 発 表 へ の フ ィ ー ドバ ッ ク が し や す い 。 ・ お互 い に細 か い 内容 まで 知 る こ とが で きる か ら。 ・. リ ラ ッ ク ス し て 出 来 た し、 細 か い ア ドバ イ ス も 、 も ら え た か ら。 〔1)と も 関 連〕. ・ 相 手 に 改 善 点 を教 え て あ げ な け れ ば な ら な い の で 真 剣 に 集 中 して 聞 け た か ら 。 4)発. 表 が 見 や す い 、 聞 きや す い 。 ・ 声 が き き や す い 。 質 問 が し や す い 。 〔3)と も 関 連 〕 ・2人. 組 だ とそ の 人 に 聞 こ え や す い だ ろ うか ら。. ・ ニ ュー ス ペ ー パ ー. 〔=ニ ュ ー ス レ タ ー 〕 な の で. 見 て も ら え な くな る と思 う か ら 。 〔5)と も 関 連 〕2. 一141一. 〔聞 き 手 が 多 く な る と 〕 皆 に.

(10) 教 養 ・外 国語 教 育 セ ンタ ー紀 要. 5)相. 手 が 自 分 の 発 表 へ 注 意 を 向 け て くれ る 。 ・ 集 中 で き る し、 して も ら え る か ら。 ・1対1だ. っ た ら 、 ち ゃ ん と 聞 い て くれ る か ら 。. ・ 大 人 数 の 前 で 発 表 だ と 自 分 の が 聞 い て も ら え て な い だ ろ う な と い う不 安 感 に 襲 われ る。 下 記 の(4)発 表 を 通 して 学 ん だ こ と 、(5)発 表 で 大 変 だ っ た こ と で 報 告 す る 通 り、 多 くの 学 生 が 相 手 に 分 か りや す く伝 え る こ と を 学 ん だ 、 そ れ が 大 変 だ っ た 、 と 回 答 し て い る 。2人 組 の 発 表 で は 聞 き 手 が 集 中 して 聞 い て くれ る と い う 意 識 か ら 発 表 側 は相 手 の 注 意 を 引 く工 夫 を しな くて も よ い と 考 え る と い っ た 消 極 的 な 傾 向 は 見 ら れ な か っ た 。 む し ろ 、 聞 き手 の 反 応 が 分 か りや す い 状 況 で あ る だ け に 、 相 手 に伝 わ っ て い る か 、 相 手 が 理 解 して くれ て い る か 、 そ して 相 手 が 内 容 に 興 味 を 持 っ て くれ て い る か 、 と い う 点 を よ り意 識 した の で は な い か と考 え ら れ る 。 あ る 学 生 は 、 発 表 を 通 し て 学 ん だ こ と と し て 、 「ク ラ ス の 前 で の 発 表 だ と 、 何 人 が し っ か り聞 い て くれ て い る か わ か ら な い 分 楽 だ が 、 二 人 組 だ と確 実 に し っ か り聞 か れ て い る の で 、 大 勢 の 前 で 発 表 す る の と は 違 っ た 難 し さ が あ る こ と を 知 っ た 。」 と 回 答 して い る 。 た だ し、 大 人 数 の 場 で の 発 表 の 場 合 と 比 較 研 究 は して お ら ず 、 向 学 心 の 高 い 学 生 は ど ち ら の 状 況 で も 同 じ よ う に 熱 心 に 取 り組 み 、 低 い 場 合 は ど ち ら の 場 合 で もあ ま り熱 心 に 取 り 組 ま な い 、 と い う こ と も 予 想 さ れ る 。 しか し、 大 多 数 の 学 生 が2人. 組 で の 発 表 を 評 価 して. お り、 よ り リ ラ ッ ク ス し た 状 態 で 、 相 手 の 注 意 を 引 く な ど の 発 表 の 基 本 技 術 を 学 ぶ こ と は 、 今 後 様 々 な 発 表 形 態 を体 験 す る こ と が 見 込 ま れ る 学 生 た ち に と っ て 、 効 果 的 な 発 表 学 習 の ス テ ッ プ とい え るの で は ない か 。 大 人 数 の 前 で の 発 表 を練 習 す る 必 要 もあ ろ う 。 今 後 の 大 学 生 活 の 中 で 、 そ して 卒 業 後 企 業 に就 職 した り大 学 院 へ 進 学 した りす る な か で 学 生 が 経 験 す る 発 表 は 、 主 に 複 数 、 と き に は 大 人 数 の 前 で の 発 表 と 考 え ら れ る 。 そ の よ う な 発 表 の 機 会 に慣 れ る こ と も大 切 だ 。2人 組 と ク ラ ス 全 体 の 前 で の 発 表 の 両 方 を体 験 した か っ た と い う 学 生 の コ メ ン トに もあ っ た よ う に 、 そ れ ぞ れ の 発 表 形 式 で 求 め ら れ る 技 術 は 同 じ で は な い 。1年 生 後 期 、 そ して そ れ 以 降 の 英 語 の 授 業 の 中 で 様 々 な発 表 形 態 を 学 生 が 体 験 で き る よ う 配 慮 した い と 思 う 。. (3)発. 表回数. 学 生 は 、 前 述 の 発 表 形 式 に 従 っ て(図2)、 表 を 繰 り返 し た 。 そ の 発 表 回 数 に 関 し て 、49名 る(図6)。. リ ハ ー サ ル の 日 に3回 中36名. 、 本 番 の 日 に4回. 発. が 「ち ょ う ど よ い 」 と 回 答 して い. 下 記 の よ う に 、 何 度 か 繰 り返 す こ と で 発 表 に 慣 れ る と い う こ と と、 回 を重 ね. 一142一.

(11) 英 語 授 業 にお け る小 グ ル ー プ で の発 表 活 動 の活 用. ■. もか. 口.   う@ ほ いた 多 っ とか つよ もが. 11. き る と思 う か ら 。 ・. リ ハ ー サ ル で3回. や っ た ら慣 れ て. 36. き て、 発 表 もス ム ー ズ に い っ た. 図6.発. よ て くD なq 少 とた. ・ 場 慣 れ と、 原 稿 を覚 え る こ とが で. つ つ. 口. れ た主 な理 由で あ る。. よ ど , つ  よ 36 ちー. 2. い. る 中 で 改 善 して い け た と い う こ と が 挙 げ ら. 表 形 式 に 関 す る 回 答(N=49). か ら。 ●. 回 を重 ね る ご と に ス ピ ー チ が よ くな っ て い っ た か ら 。. ・ ち ょ う ど慣 れ て くる 回 数 だ か ら 。 ●. 友 達 の を見 て 、 自分 の 改 善 点 な ど が 分 か り、 改 善 す る 時 間 が あ っ た 。. ・ 改 善 し な が ら発 表 の 練 習 が で き た か ら 。 ・1回. の 発 表 の 問 に 訂 正 とか で き る か ら。. ・ 毎 回 言 わ れ た 反 省 点 を 次 に 活 か せ て 、 多 く も少 な く も な く、 ち ょ う ど よ か っ た 。 ・ 回 数 を重 ね る こ と で 、 改 善 点 な ど が 見 え て き た か ら 。 ま た 、 毎 回 サ ウ ン ド ・レ コ ー ダ ー で 発 表 を 録 音 し 、 最 後 に 一 番 良 く で き た と思 う も の を 選 ん で 教 員 に 録 音 の 電 子 フ ァ イ ル を 提 出 した が 、 「よ り一 番 良 い の を 選 ん で 提 出 で き る か ら」 と い う点 を 理 由 と し て 挙 げ た 学 生 も い た 。 さ ら に 、2名. の 学 生 は 発 表 回 数 が 「も っ と多 い ほ う が よ か っ た 」 と 回 答 し 、1人. 善 点 を何 度 も直 す 事 が 出 来 る か ら。」 と コ メ ン ト し て い る 。 も う1人 つ く っ た し」 と 回 答 し た が 、 こ の 学 生 は 発 表 を2人. は 「改. は 「い や 、 せ っ か く. 組 と ク ラ ス 全 体 の 前 と両 方 し た か っ た. と も 回 答 し て お り、 力 を 入 れ て 作 っ た 作 品 を 多 くの 人 に 見 て ほ し い と い う 気 持 ち は 肯 け る。 一 方 「も っ と少 な く て よ か っ た 」 と し た の が11人. 、5人. に1人. 程 度 の 割 合 で あ る。 同. じ こ と を 繰 り返 し て も意 味 が な い 、 つ ま ら な い 、 飽 き る と い う こ とが 挙 げ ら れ た 主 な 理 由 で あ る。 ・ 同 じ文 を よ み す ぎ て つ ま ら な くな っ た 。 ・ 読 む こ とに疲 れ た 。 ・ 何 回 か や っ て い る と だ れ て くる か ら 。 ・ 何 回 も や る と マ ン ネ リ す る し 、 慣 れ て くる と早 口 に な っ て し ま っ た りす る 。 ・ 同 じ 内 容 ば か り言 う の は 飽 き る し 、 聞 き 手 も新 鮮 味 が な くな る 。 ・ 同 じ 日 に 何 回 や っ て も 同 じ。 本 番 で も3回 ・1日. で よか っ た 。. に 多 く し て も、 言 わ れ た 改 善 点 を す ぐ に は 直 せ な い 。. 一143一.

(12) 教 養 ・外 国語 教 育 セ ンタ ー紀 要. 発 表 の 聞 き手 は毎 回 異 な るパ ー トナ ー か ら違 う内 容 の 発 表 を聞 くの で 、 「聞 き手 も新 鮮 味 が な くな る」 とい うの は、 単 に発 表 者 側 の気 持 ちが 反 映 した もの と考 え られ る。 パ ソ コ ン室 で の発 表 で は 移 動 す る側 は毎 回 ロ グ オ フ ・ロ グオ ンを繰 り返 した こ と もあ り、 「 移動 が め ん ど くさか った 」 と回 答 した 学 生 もい た 。 以 上 の 回 答 を比 較 す る と、 回 を重 ね る こ とで何 か しらの 改 善 を行 えた 、 感 じ られ た とい う学生 は繰 り返 しの発 表 が よか った と評価 し、 改 善 が う ま く行 えず 毎 回同 じ内 容 を繰 り返 した学 生 は繰 り返 しの 発 表 に意 義 を見 い だ せ なか った とい え る。 発 表 で は原稿 を準 備 しそ れ を読 む 学 生 も多 か った 。 回 を重 ね る中 で 「原稿 を読 む の で は な く内 容 を覚 えて 話 せ る よ う に」 と学 生 に口 頭 で伝 えは した が 、 実 際 に原稿 を も と に メモ を用 意 す る時 間 を与 え る な どの 改 善 を手 助 け す るス テ ッ プ を設 けて い れ ば よ り効 果 的 で あ った だ ろ う。 リハ ー サ ル と 本 番 の 日 を別 に設 け て い た の で 、 リハ ー サ ル で 改 善 点 を しっか り洗 い 出 し、 本 番 で は原 稿 の 読 み 上 げ で は な くメモ を利 用 した発 表 をす る とい った よ う に明確 な段 階 を踏 み 、 各 学 生 が 改 善 を実 感 で き る繰 り返 し作 業 が で きれ ば よか った と考 え る。 また 、 発 表 後 、 発 表 回数 や 形 式(聞. き手 グ ル ー プ の サ イ ズ)に. つ い て の 感 想 を含 め た リ フ レ ク シ ョ ン を ク ラス. メ ー トと共 有 す る機 会 を持 て ば、 学 習 へ の 肯 定 的 な態 度 育 成 に役 立 った の で は ない か と思 う。. (4)学. んだ こと. 質 問 紙 の4つ. 目 の 質 問 は 、 「今 回 の 発 表 を 通 し て ど の よ う な こ と を 学 び ま し た か 。」 で. あ っ た 。 学 生 の 回 答 は さ ま ざ ま で あ る が 、 あ る 一 定 の 傾 向 が 明 らか に な っ た 。 回 答 は 、1) 内 容 に 関 す る も の 、2)発 表 の 仕 方 に 関 す る こ と 、 そ して3)英 語 で 発 表 す る こ と に 関 す る こ と の3つ. に 大 別 で き る 。 下 記 に 回 答 例 を挙 げ る 。. 1)内. 容 に関 す る もの. ・ 環境問題. 〔に つ い て 学 ん だ 。〕. ・ フ ェ ア ト レ ー ドに 関 して 発 表 し た の で 、 フ ェ ア ト レ ー ドで ど の よ う な も の が 売 られ て い る の か 、 ど う い う経 緯 を た ど っ て き た の か 学 ぶ こ とが で き た 。 ・ 教 科 書 で や っ た 内 容 が も っ と身 近 に 起 っ て い る こ とが わ か っ た 。 ・ 自分 の 調 べ た内 容 につ い て 今 まで 知 らなか っ た事 ま で知 れ て良 か っ た。 2)発. 表 の仕 方 に関 す る こ と. ・ 伝 え る こ との 難 し さ 。 ・ 発 表 の 仕 方 、 ま とめ 方 。 ・ 発 表 時 の 工 夫 の 仕 方 、 ス ラ イ ドの ま と め 方 と 、 相 手 に 伝 わ りや す い よ う な 工 夫. 一144一.

(13) 英 語 授 業 にお け る小 グ ル ー プ で の発 表 活 動 の活 用. な どで 、他 の 人 の発 表 が とて も参考 に な っ た 。 ・ わ か りや す く伝 え る に は 、 ど う し た ら い い か 考 え さ せ ら れ た 。 ・. も っ と は っ き り話 さ な い と 相 手 に 上 手 く伝 わ ら な い こ とが わ か っ た 。(発 音 や テ ン ポ な ど). ・. ど う い う工 夫 を し た ら相 手 が 興 味 を も っ て 聞 い て くれ る か と い う こ と 。. ・ 発 表 す る力 が. 〔つ 〕 い た と 思 う 。 言 語 は 違 え ど 英 語 の プ レ ゼ ン を 通 して 発 表 の. ス キ ル を磨 く こ と が で き た し 、 他 の 人 の プ レ ゼ ン か ら 見 習 う こ と も あ っ た 。 ・ 面 白 く な い 発 表 を し て も 聞 い て も ら え な い こ と。 準 備 は 事 前 に し っ か り し て お か な い とい け な い とい う こ と。 ・ 相 手 が 理 解 し て い る か 気 を つ け な が ら話 す こ と。 話 の 強 弱 に よ っ て 自 分 の 主 張 を伝 え る こ と。 発 音 の 大 切 さ 。 相 手 を 評 価 し な い と い け な い の で 、 き ち ん と話 を き くこ と。 3)英. 語 で 発 表 す る こ とに 関す る こ と. ・ 人 前 で 英 語 の 発 表 をす る 難 し さ 。 ・ 相 手 の 知 ら な い こ と を英 語 で 伝 え る こ と は 難 し か っ た 。 ・Wordで. 英 語 を 打 つ の に も だ い ぶ 慣 れ て き ま し た 。 発 表 す る に は し っ か り原 稿. も つ く ら な あ か ん と思 っ た 。 ・ 英 語 で 発 表 す る の は 難 し い 。 日本 語 で も難 しい の に 、 少 し難 しす ぎ た 。3分. と. い う 時 間 が 、 長 く感 じ た 。 ・ 人 に 英 語 で 情 報 を伝 え る こ と の 難 し さ。 い か に 聞 き手 に わ か り や す い よ う に 内 容 を伝 え る か を学 ん だ 。 ・ 全 て 英 語 で の ス ピ ー チ は 難 しい と 感 じた 。 「学 ん だ こ と 」 と し て 大 変 だ っ た 点 、 難 し い と 思 っ た 点 を 挙 げ て い る 学 生 も 少 な く な い 。 質 問 紙 調 査 の 最 後 の 項 目 、 「大 変 だ っ た こ と」 と 関 連 す る と こ ろ だ 。. (5)大. 変 だったこ と. 質 問 紙 最 後 の 項 目 は 、 「今 回 の 発 表 で ど の よ う な 点 が 大 変 で し た か 。」 と い う 質 問 で あ っ た。 今 回 の発 表 課 題 を通 して学 ん だ こ とは 、裏 返 せ ば大 変 だ っ た ポ イ ン トと して 印象 に 残 っ て い た の で あ ろ う。(4)で 報 告 し た 「学 ん だ こ と」 と 同 様 の 回 答 を 書 い て い る 学 生 も 少 な く な い 。 あ る 学 生 は 「学 ん だ こ と」 へ の 回 答 と し て 「聞 く人 に よ っ て 文 章 量 が 多 い と か 、 も う ち ょ っ と 内 容 が 濃 い 方 が 良 い と か と ら え 方 が 違 う の だ な と思 い ま し た 。 人 そ れ ぞ れ 感 じ 方 が 違 う の で み ん な に 分 か りや す くす る の は 難 し い と 思 い ま し た 。」 と 述 べ て い. 一145一.

(14) 教 養 ・外 国語 教 育 セ ンタ ー紀 要. る。 (4)で コ メ ン トの 多 か っ た 発 表 の 仕 方 に つ い て は 、 大 変 だ っ た こ と と して 次 の よ う な こ と が挙 げ られ た 。 ・ 時 間 を 気 に し な が ら し ゃ べ る こ と。 相 手 が 理 解 し て い る か ど う か を 注 意 し て 話 す こ と。 ・ わ か りや す く伝 え る 点 。 見 や す く て ふ ざ け す ぎ な い ス ラ イ ドを 作 る こ と。 ・ 長 い 文 章 を コ ン パ ク トに ま と め る こ と 。 ど こ ま で をPowerPointに. のせ て 、 ど こ. ま で を 口 頭 で 話 す か 。 〔の 配 分 を 考 え る こ と〕 ・ パ ワ ー ポ イ ン トの シ ー ト に 見 や す くわ か り や す く し ま と め る の が 難 し か っ た 。 ま た 話 す ス ピ ー ドや 話 し 方 に よ っ て も相 手 の 理 解 度 が 変 わ っ て く る の で 調 節 しづ ら か っ た。 英 語 で の 発 表 に つ い て は 、 聞 き 手 に伝 わ る 英 語 を 考 え る の が 大 変 だ っ た よ う だ 。 難 しい 日 本 語 を そ の ま ま 英 語 に す る と 、 自分 で も 分 か ら な い よ う な 文 章 が で き た り単 語 が 出 て き た りす る 。 主 語 の 省 か れ た 日 本 語 の 文 や 曖 昧 な 表 現 を 、 ま ず は 英 語 に しや す い 日本 語 で 表 現 し て み る 、 つ ま り 「中 間 日本 語 」(荒 木 、1994)を. 利 用 し て 英 文 を 作 る こ と も大 切 だ 。. 下 記 の よ う な コ メ ン トか ら 、 聞 き 手 に 分 か る 英 語 を 考 え る 点 で 苦 労 した 様 子 が う か が え る。 ・ 〔大 変 だ っ た の は 〕 英 語 で 人 に 分 か りや す く伝 え る こ と。 ・ 調 べ て 出 て き た 日本 語 の 情 報 を 英 語 に 訳 す の が 大 変 だ っ た 。 ・ イ ン タ ー ネ ッ トの サ イ トで は 日本 語 で 色 々 明 記 さ れ て い た の で 、 そ れ を わ か りや す い 英 語 に す る の が と て も苦. 〔し〕 か っ た 。 そ れ を 説 明 す る た め の 文 を 考 え る の. も大 変 だ っ た 。 ど の よ う に し た ら相 手 に 伝 わ る の か 、 ど う し た ら 面 白 く感 じて く れ る か な ど色 々 考 え た 。 ・ は じ め に 日 本 語 で 土 台 を 作 る け ど 、 英 文 に し よ う と し た ら、 「英 文 に で き る 日 本 語 」 を考 え な あか んの が 大 変 や っ た。 ・ 英 文 法 をい か に簡 単 にす るか 。 発 音 を キ レイ にす る意 識 が で きなか っ た。 ・ 文 章 を 英 語 に か え て 、 な お か つ 相 手 に わ か りや す い 文 に し な け れ ば い け な い 点 、 説 明 す る 文 も、 わ か りや す く簡 潔 に し な け れ ば い け な い とい う こ と。 ・. 日本 語 の よ う に う ま く人 に 伝 え る こ と が で き な か っ た 。 む ず か しい 単 語 を で き る だ け つ か わ な い よ う に し よ う とす る こ とが 大 変 で し た 。. ま た 、 発 表 課 題 で は テ キ ス トか ら 選 ん だ ユ ニ ッ トの 要 約 と そ れ に 関 連 す る 情 報 を 収 集 す る こ と に な っ て い た が 、 情 報 収 集 な ど も大 変 な 点 と して 挙 げ る 学 生 もい た 。. 一146一.

(15) 英 語 授 業 にお け る小 グ ル ー プ で の発 表 活 動 の活 用. ・. 自分 で 発 表 す る 内 容 を探 して こ な くて は な ら な か っ た 点. ・ 要 約 す る と こ ろ と情 報 を探 し て き て ま と め る と こ ろ (4)の学 ん だ こ とへ の 回 答 と し て 、 「元 々 あ る 情 報+α. 自分 の 意 見 を 入 れ る こ と の 大 事 さ. が 改 め て 分 か っ た 」 と述 べ て い る 学 生 も い る 。 情 報 収 集 力 は 基 本 的 な ア カ デ ミ ッ ク ・リ テ ラ シ ー と考 え ら れ 、 今 後 の 大 学 生 活 、 そ し て 大 学 卒 業 後 に も重 要 な 能 力 で あ る 。 英 語 で 読 む 活 動 が 教 科 書 に あ る 準 備 さ れ た テ ク ス ト内 で 完 結 す る の で は な く、 さ ら に 知 識 を 広 め 、 深 め る た め 、 そ し て 自 ら発 信 す る 情 報 を 入 手 す る た め 、 今 後 の 授 業 の 課 題 に も情 報 収 集 課 題 を 取 り入 れ て い き た い 。 最 後 に、 物 理 的 な 問題 点 を挙 げ る学 生 もい た。 ・ 家 に パ ワ ー ポ イ ン トが な か っ た こ と 。 ・ 時 間 を 測 ら な け れ ば い け な い と こ ろ と、 終 わ っ た らす ぐ に ロ グ オ フ し て 移 動 し な け れ ば な らな か っ た こ と。 教 室 の 利 用 制 限 や 学 習 環 境 の 改 善 は 教 師 が 考 慮 す る べ き と こ ろ だ が 、 何 か し ら 限 りの あ る 学 習 環 境 に な っ て し ま う こ と は 避 け ら れ ず 、 与 え ら れ た 環 境 を上 手 に 利 用 し て い く こ と も学 習 ス トラ テ ジ ー の 一 つ と し て 習 得 を 促 し た い と こ ろ だ 。. 5.ま. とめ. 本 稿 で報 告 した小 グ ル ー プ で の発 表 活 動 は 、学 生 の評 価 は比 較 的 良好 で あ っ た 。大 多 数 が2人 組 の発 表 を よ か っ た と し、 複 数 回 の発 表 回 数 も改 善 に つ なが っ た と評 価 して い る。 授 業 活 動 の 目的 を理 解 し、 そ の活 動 に意 義 を見 出 した場 合 に は、 学 習 者 は そ の活 動 を肯 定 的 に評 価 し、 そ こ か ら学 ぶ 内 容 も充 実 す る と考 え られ る 。 発 表 回数 に つ い て 、 「ち ょ う ど よか っ た」 と した学 生 は そ こか ら学 ん だ、 パ フ ォー マ ンス の改 善 につ な げ た 、 とい う意 識 が あ っ た が 、 「もっ と少 な くて よか っ た」 と した 学 生 は そ こ に学 び を見 い だ せ なか っ た よ うだ。 今 回 は利 用 した デ ー タ数 が 少 な く、肯 定 的 回答 者 数 と否 定 的 回答 者 数 の グ ル ー プ 問 で母 数 に差 が あ る た め統 計 的比 較 分 析 を行 っ て い な いが 、実 際 のパ フ ォー マ ンス の評 価 点 数 と質 問 紙 調 査 の 回答 結 果 との相 関 関係 を分 析 して み る と、活 動 へ の意 識 とパ フ ォー マ ン ス の相 関 関係 もさ らに具 体 的 に 明 らか に な る だ ろ う。3 授 業 活 動 につ い て は学 生 が そ の 目的 を理 解 し、意 味 深 い取 り組 みが で きる よ う、支 援 し て い く必 要 が あ る。 学 生 の 自己評 価 と教 員 評 価 の相 関 関係 算 出 に お い て外 れ値 と判 断 され た 回答 な どは、 教 員 と学 生 の発 表 へ の認 識 の違 い を示 唆 す る値 と考 え られ る 。活 動 を最 大 限 に活 用 す る た め に教 員 と学 生 、 そ して学 生 同士 で の対 話 の機 会 を持 ち 、学 習 へ の取 り組 み を促 した い。 発 表 の形 式 に よっ て は ビデ オ を撮 っ て リフ レク シ ョンを行 うな ど、改 善 の. 一147一.

(16) 教 養 ・外 国語 教 育 セ ンタ ー紀 要. 取 り組 み 方 も工 夫 した い と こ ろだ 。 最 後 に、 学 生 の 発 表 の ピ ア評価 と教 員 評価 との相 関 関係 につ い て も言 及 した い 。 今 回 は 学 生 の 自己 評価 と教員 評価 の相 関 関係 を算 出 した 。 外 れ値 を除 くと相 関 性 が や や 強 い が 示 され た が 、 評価 の基 準 や 規 準 が 異 な る もの の 比 較 で あ った の で 、 同 じ基 準 ・規 準 で 出 た点 数 の比 較 をす る と よ り強 い相 関 性 が 見 られ るか も しれ ない 。 さ らに、 学 生 は 自分 自身 の 評 価 だ け で は な く、 ク ラス メー トの 評価 を して い るの で 、 そ の 数 値 と教 員 評 価 との 関 係 を分 析 す る と、 学 生 の視 点 と教 員 の視 点 の 差 異 や 共 通要 素 が よ り明 らか に な る と期 待 され る。 今 後 の研 究 の 課 題 で あ る。. 注. 1ヨ. ー ロ ッパ 言 語 共 通 参 照 枠 組 み(CommonEuropeanFrameworkofReferencefor Languages)を ∼20年. 参 考 に 、 近 畿 大 学 語 学 教 育 部 カ リ キ ュ ラ ム 委 員 会 で 検 討 し(平. 成19. 度) 、 リ ス ニ ン グ 、 ス ピ ー キ ン グ 、 リ ー デ ィ ン グ 、 ラ イ テ ィ ン グ 、 文 法 と語 彙. の 分 野 に つ い て そ れ ぞ れ5つ. の レベ ル に分 け て そ の レベ ル で で きる こ と を記 述 した言. 語 能 力 の枠 組 み 。 2ニ. ュ ー ス レ ター を ク ラス全 体 の 前 で発 表 す る場 合 に は、 実 物 映 写 機 を利 用 す る、 あ る い は ク ラス 人 数分 の コ ピー を用 意 す る な どの対 応 が で きる。. 3発. 表 回 数 に つ い て 「ち ょ う ど よ い 」 あ る い は 「も っ と 多 い ほ う が よ か っ た 」 と 回 答 し た38名 評 価(15点. と 「も っ と 少 な く て よ か っ た 」 と し たll名 満 点)の. 平 均 は そ れ ぞ れ 、6.47点. の 自 己 評 価(10点. と12.14点. 、6.73点. 満 点)と. と12.10点. 教員. で あ った 。. 数 値 上 は あ ま り差 が 見 ら れ な か っ た が 、 分 析 用 の デ ー タ 数 は 少 な く、 各 グ ル ー プ の 人 数 に も差 が あ るた め 比 較 が で き ない 。. 一148一.

(17) 英語授業 にお ける小 グループでの発表活動 の活用. 参 考 文 献(英. 語). Andrade, M., & Andrade, H. (2009). Life in our global village. Egn Glasser, W. (1998). Choice theory: A new psychology of personal freedom. New York: HarperCollins. Horwitz, E, K., Young, D. J. (1991). Language. anxiety: From theory and research to. classroom implications. Upper Saddle River, New Jersey, Prentice-Hall. Horwitz, E. K., (2010). Foreign and second language anxiety, Language Teaching, 43 (2), 154-167. Maclntyre,. P. D., & Gardner,. R. C. (1989). Anxiety. and second-language. learning:. Toward a theoretical clarification. Language Learning, 39, 251-275. Maclntyre,. P. D, (1999). Language teachers.. anxiety: A review of the research. In D. J. Young (Ed.), Affect in foreign. for language. language and second. language learning: A practical guide to creating a low-anxiety classroom atmosphere, (pp. 24-45). Boston, Massachusetts:. McGraw-Hill.. Young, D. J. (Ed.) (1999). Affect in foreign language and second language learning: A practical guide to creating a low-anxiety classroom atmosphere. Boston, Massachusetts:. McGraw-Hill.. 参考 文 献(日 本 語). 荒 木 博 之(1994)『 経済産業省. 日本 語 が 見 え る と英 語 も見 え る 一 新 英 語 教 育 論 』 中 公 新 書. 「社 会 人 基 礎 力 」 ト ッ プ ペ ー ジ ∼ 社 会 で い き い き と活 躍 す る 若 者 の 育 成 を 目指 し て<http://wwwmetLgαjp/policy/kisoryoku/index血tm>平 月9日. アクセス. 成22年8.

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参照

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