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日本人看護師が用いている外国人患者とのコミュニケーション技術の特徴

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Academic year: 2021

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(1)

14tanαF:ο″α′Jb″′″α′θ′」apanθSθ ″護s24g οare praοιゴοθ a72ど Sι″哉 Vol。4,No。1/2015 1JJNS Print cdition Publishcd Dヽ rD,Original articlc,ISSN 2187‐ 6142

日本人看護 師が用 いてい る外 国人患者 との

コ ミュニケーシ ョン技術 の特徴

Communication skills employed by Japanese nurses du五 ng the management offoreign patiellts

村瀬 由貴

1)岩

脇 陽子

2)西

田 直子

2)滝

下 幸栄

"

松岡 知子 " 1ヒ島 謙吾

2)

Yuki

ⅣIurase l),Yoko lwa、vaki2),Naoko Nishida2),

hkieTakishita",Tomoko MatsuOka9,Kengo Kitttima2)

l Kyoto Koka Womcn's IJnivcrsity Dcpartmcnt ofNursing,Iく yoto,」apan 2.喩 yOtO Prefectural Universiり ofMediCine School ofNursing,Kyoto,Japall Email:y‐murasc@m滅1.kOka acJp:Yuki MURASE

Rcceivcd」an.14th,2015;rcviscd Fcb,1 5th,2015;acccptcd Apr,23th 2015

ABSTRACT

Purpose:to reveal the details of communication strategies with patients used by nurses with experience in caring

for foreign patients。

ⅣIethod: SeⅡlistructured interviews were conducted with 19 nurses who have experience in caring for foreign patients. The data obtained in these interviews was qualitatively analyzed using a content analysis approach from B.Berison(1957)。 Results:2 core categories,5 categories,and 29 subcategories were extracted as commu… nication strategies used by nurses. The core category of``understanding the cultural diversity of foreign pa¨ tients"was generated from the categories of“ cultural diversity of foreign patients"and``understanding the cul‐ tural backgrounds of foreign patients."The core category of“ using resources to better relate to foreign patients" was generated from the``leveraging physical and human resources,''“ Verbal and nonverbal communicatiom、Ⅳith

foreign patients,''and“ ideas for providing better care to foreign patients"categories.

Conclusion:It was shown that nurses who``understand the cultural diversity of foreign patients"take care of those patients with ideas for``leveraging resources to relate to foreign patients."This rlnding Suggests the need to modifν nursing education to incorporate communication strategies that help nurses to understand the culture of foreign patients and use various physical and human resources.

キー ワー ド:外国人患者 、 コ ミュニ ケー シ ョン技 術 、患者―看護 師 関係

は じめに

国際 交 通 網 の発 達 を背 景 に

,

日本 にお い て も 様 々な文化 を有す る人 々 と接す る機 会が多 くなっ てい る。それ に伴 い

,外

国人 が医療機 関 を利 用す る割合 は高 くなつてお り

,多

種多様 な文化や考 え 方

,宗

教 を持 つ外 国人患者 と接す る機 会が増 えて い る。 この こ とは

,医

療施設 において外 国語 ので きる医療 スタ ッフ不足や

,院

内表示や各種文書・ 食事 。関わ り方等 の多言語 。異文化対応 の整備 不 足 な ど様 々な問題 を生 じさせ てい る. 外 国 人 の看 護 に関す る 「文 化 を考慮 した看護

(Transcultural Nursing)」 は,Leininger(1995)

に よつて提唱 され てい る[1].欧米諸国では 「文化 を考慮 した看護」が

,看

護教育 のカ リキュラムに 明確 に位 置づ け られ

,教

授 され てい る

.一

方, 日 本 にお ける異文化 間能力 を高 め る教育 は

,ほ

とん どな され ていないのが現状 で あ る。今後益 々

,異

な る文化や価値観 を持つ人々が共 に暮 らす多文化 社会へ と移行す る 日本 において

,国

籍・ 文化 。宗 教 を尊重 した 「文化 を考慮 した看護 」 を実践 で き る能力 を育成 してい くことが求 め られてい る. 日本 にお ける外 国人患者 の看護 に関す る先行文 献では,浅山 ら(2007)や福井(2009)が外 国人患者 の COpright◎ 2015ル″′ “αあκα′力“rreα′グJψα“ωι″“rSt電 “″pra″θια“″s″″

(2)

病院受診 お よび健康観 を研 究 し

,様

々な国籍 の外 国人が治療す る医療機 関が不足 してい るこ とを指 摘 してい る[2‐3].医 療通訳お よび多言語対応では, 鈴木 ら(2006)や ,藤原(2007)が多言語 に対応す る必 要性 を

,伊

藤 (2004),前田(2010)は医療通訳 の重 要性 を述べ てい る[4‐ 7]。 また

,安

達 ら(2003),野 中 ら(2010)は外 国人患者 の看護 ケア を

,久

保 田 ら (1999),藤原 ら(2007)は在 日外 国人の周産期 ケアに 取 り組 み

,文

化 を考慮 したケアの必要性 を強調 し てい る[8‐11].在 日外国人支援 では,田 崎 ら(2006), 歌川 ら(2010)が

,在

日外 国人 の市町村 に よる言語 サー ビスや コ ミュニテ ィづ くりな どの育児支援 を 報告 してい る[12‐13].さ らに

,外

国人の精神保健 では

,平

野(2001)が在 日外 国人 の精神 的健康

,歌

川(2008)は在 日外 国人 の異文化 ス トレスにつ いて 研 究 し

,外

国人 が異文化 ス トレス を抱 え るこ とを 明 らかに してい る[14‐15]. この よ うに 日本 にお ける外国人 の文化 を考慮 し た看護 に関す る研 究 はまだ少 な く

,外

国人患者 に 対す るコ ミュニケー シ ョン技術 につ いての研究は み られ ない

.看

護 師が外 国人患者 に どの よ うな コ ミュニケー シ ョン技術 を用いてい るのかが明 らか にできれば

,言

葉が通 じにくい外国人患者に対 し て よ りよい看護実践を提供す ることにつながるこ とが考えられ る。また

,外

国人患者 とのコミュニ ケーシ ョン技術の方法を看護教育の中で活用す る 一助 となることが本研究のね らいである. Ⅱ

.研

究 の 目的 本研究は, 日本人看護師が用いている外国人患 者 とのコ ミュニケーシ ョン技術の特徴を明 らかに す ることを目的 とする. Ⅲ

.用

語 の 定 義 外国人患者:日本国籍 を有 さない 18歳 以上の患 者であ り

,

日本語 を解 さない

,あ

るいは 日本語で の会話が困難な外国人 とする. コ ミュニケー シ ョン技術 :本研 究 にお ける 「コ ミュニケー シ ョン技術」とは

,外

国人患者―看護 師 の相互間の関係性 を築 く手段 とす る. Ⅳ

.研

究 方 法 1.研 究 対 象 者 外国人患者を看護 した経験を有する

,現

在病院 に就業する看護師 20名.

2.デ

ー タ収 集 期 間 平成

23年

7月 ∼11月.

3.デ

ー タ 収 集 方 法 近畿圏内の外 国人患者 の受診 の多い病院 の看護 部長 に電話 あるいは

Eメ

ール で研究協力 を依頼 し た。その 中で承諾 が得 られ

,看

護部長 に よ り選定 され た対象者 に

,研

究 に関す る説 明 を 口頭 と文書 を用いて行 い

,書

面で同意 を得た。 半構成 的面接法 に基づいて

,外

国人患者 を看護 した経験 の 中で体験 した困難

,外

国人患者 を看護 す る際 に注意 してい るこ とや 工夫

,活

用 してい る もの

,外

国人患者 を看護す る際 に 自分 自身が大切 に してい るこ とについて問いなが ら

,対

象者 に語 つて もらった。また面接内容 は対象者 の同意 を得 て

ICレ

コー ダーに録音 し

,逐

語化 した.

4.分

析 方 法 面接法 に よって得 られ た看護 師のデー タを分析 対象 とした。研 究方法 として

,BerlsOn.Bの

内容 分析 の手法 を参考 に した[16].Berlsonの内容分析 (content analysis)は 現れ たテーマや概念 に沿 つ て

,会

話 的・ 質的情報 を組織化 し統合す る分析方 法 で ある

.患

者 と医療 関係者 との コ ミュニケー シ ョンを分析す る方法 として

,推

論的特性 を伴 わず に 文 章 に 明 示 され た 内 容 を 忠 実 に 反 映 す る Berlsonの 手法が適 当で あ る と判断 した。分析 に あた り面接 内容か ら逐語録 を作成 した

.次

に 「外 国 人 患者 に対 して行 って い る コ ミュニ ケー シ ョ ン」 について語 られた部分 を文脈 に留意 しなが ら 1つのま とま りを もつた意味 ごとに区切 つて取 り 出 し

,内

容 を示す コー ドを作成 した。そ して

,コ

ー ドを内容 の類似性 によ リグループ分類 し

,サ

ブ カテ ゴ リー と した

.サ

ブカテ ゴ リー を さらに内容 の類似性 によ り集約 しグループ分類 し

,カ

テ ゴ リ ー をつ けた。集約 した コー ドとサブカテ ゴ リー, カテ ゴ リーの一致

,さ

らにカテ ゴ リーの妥 当性, 信頼性 を検討 しコアカテ ゴ リー を決定 した。 5。 妥 当 性 の 確 保 なお

,妥

当性

,信

頼性 を確保す るた め

,分

析結 果 を質的研究 に精通 した

3名

の看護系大学教員 に 提示 し

,分

析結果 の信頼性 と妥 当性 の向上 に努 め た。

6.倫

理 的 配 慮 本研 究は所属す る大学 医学倫理審査委員 会 にて 承認 され た (RBMR‐E‐

352).対

象者 には

,研

究者 か ら研 究 の趣 旨

,匿

名性 の確保

,プ

ライバ シーの 保護

,研

究へ の 自由な参加 と途 中辞退お よび 中断 の保証

,研

究参加 に よる不利益 が生 じない こ とを 書面 と口頭 で説明 した

.対

象者 お よび提供事例 の 匿名性 を確保す る とともに

,収

集 したデー タは厳 重 に管理 した。 Copyright◎2015.ル″ι “α′′θ“α′Л9″“″″ rJ″α “ωι″“お′“ g cα “P″`′ たια″″sryの

(3)

日本人が用いてい る外 国人患者 との コ ミュニケー シ ョン技術 A 看護師長 B スタッフ C スタッフ D 看護師長 E 看護師長 F 看護師長 G スタッフ H 看護師長 I スタッフ 」 │ スタッフ K スタッフ L スタッフ M スタッフ N スタッフ 0 スタッフ P スタッフ Q スタッフ R スタッフ S スタッフ 3年課 程 3年課 程 3年課 程 短 大 (3年) 3年課 程 3年課 程 3年課 程 2年課 程 3年課 程 短 大(3年) 3年課 程 大 学 大 学 大 学 3年課 程 3年課 程 3年課 程 3年課 程 3年課 程 V。 結 果

1.研

究 対 象 者 の概 要 研究対象者は

,表

1に

示すように近畿圏内に所 在する病床数

300床

以上の総合病院

5施

設に勤務 す る看護 師

16名

,助

産師

3名

であつた

.性

別 は 19名 とも女性 であ り,年齢 は

20歳

代∼50歳代 で, 平均臨床経験年数 は12.6年であった。また

,英

語 の話せ る看護師は19名 中2名であ り,スペイ ン語 の話せ る看護師が 1名であつた。面接時間は一人 当た り

40分

か ら

50分

程度 であつた. 表1対象 者 の 属 性 対 象 者 職 位 年 齢 臨 床 経 験 年 数 看 護 基 礎 教 育1日本 語 以外 の 言 語 (1)【

外国人患者の文化の多様性】

【外 国人患者 の文化 の多様性 】のカテ ゴ リーは, [多様 な来 日目的 を持つ外 国人患者][多様 な言語 を 持 つ 外 国 人 患 者][多様 な 宗 教 を持 つ 外 国 人 患 者][多様 な習慣 を持 つ外 国人患者][多様 な食 文化 を持 つ外 国人患者][文化 の違 い にス トレス を持つ 外 国人患者]の 6つのサブカテ ゴ リーか ら生成 され た。 「神社 の玉砂利 が外 国の方には歩 きづ らい よ う で

,転

んで骨折 され て受診 された」「日本滞在 中に 脳 出血 を発症 されて

,救

急搬送 され てきた」「留学 中に妻 が妊娠 。出産で受診 され た」 な ど不慮 の事 故 あるい は疾病 に よって留学・旅行 中あるいは 日 本在住 中に受診 していた。その うち 日本 で手術 を 受 けてい ることもあ り,「娘 さんが 日本人の方 とご 結婚 され たので,治療 のために来 日されたJな ど, 治療 のために来 日す る外 国人患者 もみ られ た。ア ジア系留学生お よび就業 目的で来 日してい る在住 者 が多数 を占める外 国人患者 と, 日本有数 の観 光 地 にあるため

,欧

米系旅行者 が多数 を 占める外 国 人患者 の地域性 が認 め られ,[多様 な来 日目的 を持 つ外国人患者]がみ られた。 [多様 な言語 を持つ外 国人患者]では,「 日本 に住 む外 国人 また留学生 の多 くは学歴 が高 く, 日本語 を 日常会話程度 な ら話せ る方 が多い」や 「日本語 が少 しで も理解 で きる外国人患者 との コ ミュニケ ー シ ョンはスムーズにい く」 とい う発言が多 く見 られ た。また 「英語 も 日本語 も通 じないカ ンボジ ア語 しかわか らない」や 「留学生の妻 な ど

,配

偶 者 として来 日した 中国人患者 は 日本語 を全 く理解 できない ことが多い」「旅行 として来 日した フラン ス人の方です け ど

,英

語 は理解 され ていた よ うで すが

,発

言 はフランス語 で した」な どであつた。 [多様 な宗教 を持つ外 国人患者]では,「イス ラム 教 を信仰 し

,毎

日決 まつた時間 にお祈 りを されて いま した」「ヒン ドゥー教 を信仰 され ていたので, 食事 の制約 が あ りま した」 な ど宗教上の戒律 を守 る外国人患者 と,「カ トリック教信者 なので

,堕

胎 は絶対 に許 され ない

.で

も母子 ともに危 険 な状態 で

,宗

教 の戒律 に反す ることに対 して苦悩 され て いた」 とい う宗教上の戒律 を守 ることができず苦 悩す る外 国人患者 な ど

,自

らの信仰す る宗教 の戒 律 を守 り

,守

ることが困難 な状況 に直面 していた。 [多様 な慣習 を持つ外 国人患者]では,「富裕層 の 方 は帝王切 開で出産 され ます が

,来

日され てか ら 日本 の 自然分娩 の方法 を知 り

,自

然分娩 を希望す る中国人が多い」とい う分娩方法の選択や,「坐月 子 (ズォユエ ズ

)と

いわれ る

,産

後 に水 に触れ る 20 6 8 25 25 21 6 32 17 18 17 3 4 3 8 8 8 3 9

2.看

護 師 が外 国人 患者 に実 践 して い る コ ミュニ ケー シ ョン技 術 外国人患者を看護 した経験のある看護師の語 り の中から「看護師が外国人患者に実践 しているコ ミュニケー シ ョン技術 」の面接 か ら得 られ た 589 記録単位 を分析 した。その結果

,2つ

の コアカテ ゴ リー と

5つ

のカテ ゴ リー

,29の

サブカテ ゴ リー が抽 出 され た。表

2に

は外 国人患者 との コ ミュニ ケー シ ョン技術 の コアカテ ゴ リー

,カ

テ ゴ リー, サブカテ ゴ リー を示 した。以下 にカテ ゴ リー ごと に内容 を述べ てい く

.尚 ,本

文 中の『 』 は コア カテゴリー,【 】はカテゴリー

,[ ]は

サブカテ ゴリー,「 」は看護師の言葉の要約を示す.

1)『 外国人患者の文化の多様性の理解』

『外国人患者の文化の多様性の理解』のコア

カテゴリーは

,【

外国人患者の文化の多様性】と

外国人患者の背景にある文化の理解】のカテ

ゴ リー か ら生成 され た. 41 28 32 45 46 42 26 52 39 40 40 25 26 25 33 29 28 24 30 . ・   一       語 一                      一 無 無 無 一 無 無 無 無 無 . 無 ・ 婦 や 無 無 無 婦 無 一 無 一 無 一 無 一     ス                           一

Copyright◎2015 ルterれαria″α′Jθ

r4α′グJttα″ωι

““rsing tte′“`′

たια “α sryの

(4)

こ とを避 け

,安

静 に して家族 か らの全面的な支援 を受 けて過 ごす 中国の風習 を守 つてい る中国人褥 婦 がいた」 とい う育児方法 に違 いの ある外 国人患 者,「胎盤 を 自分 の庭 に埋 める風習があるので

,母

国 に持 ち帰 りたい と話 され たネパール人患者 がい た」 な ど, と りわ け妊娠 。出産 に関す る多様 な慣 習 がみ られ た。 「産後 にいい と言 われてい るわかめスープ を摂 取す る韓 国人患者」や,「刺激物 は許可 されていな いのに

,病

院 にカ レー を持 ち込んで食べ るネパー ル人患者」「昔か らの伝統的な薬草のスープを持 っ て こられ た中国人の ご家族がいた」な ど[多様 な食 文化 を持つ外 国人患者]力れヽた. 「外 国人患者 が 日本 の慣習 に合 わせてい るよ う な感 じが します」 とい う発言 か ら日本 に合 わせ よ うとす る外 国人患者や 「自分 が 日本語で話す には 不 自由なので

,言

いたい ことが あって もだまって しま う

Jと

の発言か ら,[文化 の違 いによるス トレ スを持つ外国人患者]がみ られた。 (2)【

外国人患者の背景にある文化の理

解】

【外 国人患者 の背景 にあ る文化 の理解 】のカテ ゴ リーは,[外国人患者 の育 った国 を知 る

H外

国人 患者 の育児 を知 る][外国人患者 の食文化 を理解す る

H外

国人患者 の宗教 に基づ く生活 の仕方 を知 る] [外国人患者 の言語 を知 る][外 国人患者への接 し方 を理解す る][外国人患者 を受 け入れ る][外国人患 者 の慣 習 を尊重す る][外国人患者 の経済状況 に合 わせ る]の

9つ

のサブカテ ゴ リー か ら生成 された。 [外国人患者 の育 つた国 を知 る]では,「カ ンボジ アの ことを知 ろ うとい う気持 ちで接 した」「い ろい ろな文化 を知 つてその人の思 うよ うな看護やお産 を して も らえた らな と思 う」 な ど患者 の国に興味 を持つ ことや,「その国の しきた りを知 ってお くほ う力れヽい」「文化が違 うとい うか

,根

本的に思 つて い ることが違 うってい うの を理解 していない と自 分 がまい つて しま う」「文化 が違 うこ とを認 めるこ とで 自分 が楽 にな る」 な ど

,患

者 の国の文化 と日 本 の文化 の違い を認識 していた. [外国人患者 の育児 を知 る]では,「患者 の国の育 児書 を見 る」「日本 のお母 さんは肥満 にな らない こ とを気 にす るが

,中

国人のお母 さん は太 るこ とを 望む」「新生児 の脚 を ぐる ぐる巻 きに して脚 がまつ す ぐ成長す るよ うにす る風習 が ある」 な ど育児 に 関す る国の違 いや,「文化 の差

,違

い を理解 して こ ち らの押 しつ け に な らない よ うに した ほ うがい い」「育児方法は国によつて違 うので

,あ

ま り考 え を押 しつ けない よ うに してい る

J等

の育児 に関す る国の違 い を押 しつ けないな どであつた. [外国人患者 の食文化 を理解す る]では,「戒律 を 大事 に してい る文化 の人たちだか ら

,そ

の配慮は しない とい けない」 と外 国人患者 の食文化 を尊重 し,「欧米 の患者 さんには重湯が気持 ち悪い と感 じ るみたいで

,食

事 の調整 を した」「流動食 をコー ン スー プ とかに変えなが ら

,固

形 になつて きた時点 で好 きなパ ンな どを持 ち込 んで きて も らつた」な ど

,外

国人患者 の食文化 の違 い を知 る。その上で 「栄養士による病院食の調整 を した」「戒律 に触れ ない よ うに調味料 に も注意 して もらいま した」 と 食事 を外 国人患者 に合 わせ ていた。 「その (お祈 り

)時

間帯 を避 けてか ら

,患

者 さ んの状態 を見 に行 っていた」 な ど患者 の宗教 にお ける生活規範 を知 るこ とで訪 室時間を調整 し,「イ ス ラムの人や

,男

性 と女性 との文化 的背景 に注意 してい る」「不浄の手で触 らない」等 の宗教上のタ ブー を知 ることで,[外国人患者 の宗教 に基づ く生 活 の仕方 を知 る

]よ

うに努 めていた。 「英語で話せ る人がい るとす ごく安心す る, と 患者 さんに言われた」「い ろんな国の人がい るので, 英語 だ け とは限 らない」等 の発 言 よ り英語 だ けで な く他 の言語 を知 る必要性 も感 じていた。 と りわ け 「一言

,患

者 さんの国の言葉 が出 るだ けで も安 心す るかな,と思 う」と[外国人患者 の言語 を知 る] こ との必要性 を感 じていた。 「言葉が通 じない ことで苦手 と思わず

,コ

ミュ ニケーシ ョンを とることでケアに到達できる」「訪 室す るこ とが大事」 との よ うに

,外

国人患者 と接 し,「一緒 に コ ミュニケー シ ョンを とる」「一緒 に 行 きます」と一緒 に行動 して接 し方 を知 ることで, I外国人患者 へ の接 し方 を理解 す る]よ うに してい た。 「その人 を知 りたい とか

,何

を考 えてい るのか な と思 うこ と

.言

葉 を気 に しす ぎてい る気 が しま す.この人が どうして ほ しい と思つてい るのかな, とか関心 じゃないかな と思 う」「できるだけ何 で も 言 つて欲 しい な と思 う

.英

語 で もなんで もいいの で。私達 も気づ けるので

,我

慢 され てい るほ うが 困 るな と思 う」な ど

,外

国人患者 に関心 を寄せ な が ら,「 自然 と笑顔 になつて しまいます 」「外 国人 患者 の部屋へ積極 的 に行 きたいなつて思 う」 とい う外国人患者 と接す ることを楽 しみなが ら,[外国 人患者 を受 け入れ る]こ とを実行 していた。 「ハ グを求め られた時は応 じる」「ラス トネーム で呼ぶ」 な ど相手 の国の慣 習 に合 わせ た挨拶

,呼

び方 を使用 していた。「母国 と葬儀 の方法が違 つた ので

,遺

体のまま帰国 された」「胎盤 を庭 に埋 める Copyright◎2015.勲′ιrκα″ “″ Jο “"″り rJψακωι ““rSiag c″cP“`′ たια “″s′″の

(5)

日本人が用いてい る外 国人患者 との コ ミュニケー シ ョン技術 風習 に対応す るた めに書類手続 きを行 った」 な ど 患者 の国の埋葬方法や 出産時の儀式 を尊重 し,「中 国の伝統や生活 が あるので

,そ

れ は違 うよと言 え ない こ とが あ りま した」「人それ ぞれ だ と思 うし, 本人 の言 うよ うに して も らつて」 と外 国人患者 の 生活習慣 を理解 し,[外国人患者 の慣習 を尊重す る] こ とを心が けていた。 「で きるだけ早 く手術 を して入院期間を短 くす るこ と」 と患者 の経済状況 を理解 した上 で医師 と の連携 を とっていた。また長期化す る患者 の場合 は 「ご本 人 と相談 して途 中で経管栄養 に切 り替 え ま した。薬 も点滴 だ と医療費 が莫 大 にな るので注 入食 とい う形 に して」「日本 だ と普通 に してい るこ とが外 国の方 には莫大 な費用 だか らち ょっ とで も 削減 で きるよ うに」 と患者 の経済状況 に よ り治療 方法 を変更 し,[患者 の経済状況 に合 わせ る]よ うに していた。

2)『

資源 を活 用 した外 国人 患者 へ の関わ

り方』

『資源を活用 した外国人患者への関わり方』の

コアカテゴリーは

,【

物的 。人的資源の活用】【

国人患者 との言語 。非言語の使い方】【

外国人患者

のケアにつなげるための工夫】のカテゴリーから

生成された。

(1)【

物的。

人的資源の活用】

【物的 。人的資源 の活用 】のカテ ゴ リーは,[会 話集・辞書 の使用][看護 に用い る物 品を見せ るI英 語 がで きる医師・看護師 に よる説 明][医療通訳者 の 利 用][外国人患者 の家族・友人 に よる通訳][保健セ ンター に よる支援]の6つのサブカテ ゴ リーか ら生 成 された. 「看護師が使 う基本的な問診 の時に使 うよ うな 会話本や辞書 を準備す るJ「手術前 に紙 にあ らか じ め “痛 い

"と

か “気分 が悪い

"と

か “トイ レに行 きたい

"を

患者 さん と決 めておいて

,紙

で指 して も らつた」「音声変換機能 のある電子辞書 を活用 し てい る」な ど[会話集・辞書の使用]をしてい ること がわか った。 また,「ガー グルベース ンで うがい を して もらう 場合 な どは

,実

際 に使 う物 を持 って行 って

,自

分 で真似 を してみ る」「検温 の時は血圧計 とかを見せ る。そ うす る と腕 を出 して くれ るので

,測

らせ て も らつた」な ど[看護 に使用す る物 品を見せ る]こ と で患者 と意思疎通 を図 つていた。病状説 明や看護 上 の指導 の場面では 「英語 ので きる医師 に通訳 し て もら う」「英語 のできるスタ ッフによる指導」「英 語 ので き るス タ ッフに よる部屋持 ちや

,通

訳 を し て もらう」な ど[英語 ができる医師・看護師 に よる 説明]を行 つていた。 さらに,「足 りない ものを補 う存在 として通訳が い ると思 う」「外来の時か ら通訳の介入 による指導 を してい る」「通訳 が来 る曜 日に出生証明書や会計 な どの事務 手続 きな ど全 てす る」等 の発言か ら, [医療通訳者 の利 用]をす るこ とで事務 的 な手続 き 等 の説 明 を行 っていた。 しか しなが ら 「お産 は時 間がバ ラバ ラなので

,分

娩時 に通訳 はいない」「通 訳 の方 がいて ほ しかった」等 の発言 か ら医療通訳 者 の需要 に対 して供給 が不十分 な現状 がみ られ た. 英語 ので きるス タ ッフや 医療通訳者 がいない場 合 には,「出産時に立 ち会 った夫が通訳 を した」「日 本語 がわか る外国人患者 の友人 に通訳 を して も ら つた」 な ど[外国人患者 の家族・友 人 に よる通訳] を活用 していた。 退院支援 として 「電話だ けで は状況 がわか らな いので

,保

健 セ ンター の方 に早 めに訪 問 していた だいた」「保健セ ンターに連絡 して家庭訪 問 して も らつた

.来

日して 日が浅 く

,お

知 り合 いがいない 方 だ つたので

,中

国人 のお母 さんを紹介 して くだ さ り

,お

友達 になつて くれ る とい う形 になつた と 報告 を受 けて安心 した」な ど,[保健セ ンターの介 入 による支援]がお こなわれ ていた。 (2)【

外国人患者 との言語・非言語の使い

方】

【外 国人患者 との言語・ 非言語 の】のカテ ゴ リー は

,[外

国 人 患者 に わ か りや す い 言 葉 で説 明す る][外国人患者 にわか りやす く質 問す る][非言語 的 コ ミュニケー シ ョンを駆使す る]の 3つのサブカ テ ゴ リーか ら生成 され た. まず

,言

語 の使 い方では

,看

護師 は 「やや こ し い言葉 を使 わない」「英語 よ りも簡単な 日本語 のほ うが通 じる」な ど簡単でわか りやす い言葉 で話 し, [外国人患者 にわか りやす い言葉 で伝 える]こ とを 心が けていた。また

,質

問す る場合 には 「

YES,

NOで

答 え られ るよ うな質問 をす る」「〇か

で 返事 を して も らろた」「国による発音の違 いや単語 の意味 を考慮 しなが ら聞 く」 と繰 り返 し確認 しな が ら,[外国人患者 にわか りやす く質問す る]よ うに していた。 非言語 の使 い方 では,「検温時の質問はジェスチ ャーで伝 わ る」「言葉 はわか らな くて も

,成

り立つ 時が ある」等 の発言 か ら身振 り手振 りを使 い, さ らに「顔 の表情で表現す る」「笑顔 を心がける」「親 しみ ある態度 を心がける」「泣いてい る時 に さす つ た りして触れ る」等,タ ッチ ングを使用す るな ど, [非言語 的 コ ミュニケー シ ョンを駆使す る]こ とで Copyright◎ 2015.ル″′ “α′′θ“α′力““α′″ rJap“ “`““ぉ′″g“″″racrたια“″srzの

(6)

外国人患者 と関わつていた。 (3)【

外国人患者のケアにつなげるための

工夫】

【外 国人患者 のケアにつ なげ るための工夫 】の カテ ゴ リー は,〔言葉 が通 じない こ とを観 察 で補 う〕〔外国人患者 が困つてい ることを確認 して対応 す る〕 〔日本 人患者 と同 じよ うにケア を行 う〕[外 国人患者 と向 き合 う][言葉 が通 じない こ とを気遣 う]の

3つ

のサブカテ ゴ リーか ら生成 された。 [言葉 が通 じない こ とを観 察 で補 う]サブカテ ゴ リーでは,「赤 ちゃんを浪1ることに よつて母乳の確 立 とかを確認 した」「ジェスチャー と実際に触 つて 観察す る」等 の発言 よ り観 察 に基づ いたアセ スメ ン トを行 っていた

.ま

た 「痛 みの程度で

,な

にが 起 きてい るのか をアセ スメン トしない とい けない ので

,思

いつ く単語 を使 って

,

じつ く り顔 を見 な が ら実際 に触 つて観察 してい る」「患者 の体位や表 情 な どで痛み の程度 を観 察す る」等

,患

者 の表情 や姿勢 を観察 していた。そ して,「透析時 は急変 の 予兆を捉 えに くいので,こまめな血圧測定 を行 う」 「皮膚色か ら顔色 な どが判断つ きづ らいため

,注

意深 く観 察す る」等 の発言 よ り人種 の特徴 な ども 踏 まえなが ら観 察 していた. 「(言葉 が通 じない ことを

)外

国人患者 が一番不 安 に思つてい る と思 う」「コ ミュニケーシ ョンの困 難 さがス トレスになつてい るのでは と思 う」「しん どい ことをわか ってあげ られ るか気 にな る」等の 発言 よ り言葉 が通 じない こ とに よる外 国人患者 の 大変 さを察 していた。「安静度 の拡大時の説 明や, 禁止肢位 の説 明な どが難 しい」「手術 の翌 日の第一 歩行 は看護 師 と一緒 に と説 明 していたけ ど

,行

つ た ら歩 いていた」「導尿時 に差恥心 を配慮 して夫 に 席 を外 して も ら うよ うに言 つた ら

,な

ぜ私達 を離 す のだ と言 われ たJ「日本人 の認知症患者 だ と言 つ てい るこ とに対 して返 してあげ る と興奮 が治 ま る け ど

,言

葉 がわか らないので, 日本人 と同 じ対応 がで きない」等

,外

国人患者 へ の説 明に苦慮 しな が ら外 国人患者 に 〔言葉が通 じない ことを気遣 う〕 こ とを行 っていた. また,「患者 が困つていた ら

,で

きるだ けその場 で角渠決で きるよ うに してい る」「困つてい るこ とは ないです か?と聞 くと

,気

になつてい るこ とを言 つて くだ さるので

,そ

のつ ど対応 させ ていただい ています 」等

,外

国人患者 の困 つてい るこ とを聞 き,「

ICUで

リラ ックス して もらうた めに音楽の聴 ける個室 を準備 」す るこ とで言葉 が通 じに くい外 国人患者 のス トレスを減 らしていた。「本 当に理解 してい るのか

,何

回 も確認 しない といけない な と 思 う」「納得 されてい るかを確認す ること」等の発 言 よ り外 国人患者 が納得 してい るか確認 し,[外国 人 患者 の 困 つてい る こ とを確認 して対応 す る]こ とを していた。 看護師は,「は じめは

,言

葉 も通 じない し

,何

か あつた らどうしよ うと思 つてす ごく緊張 した」「外 国人患者 と接す ることで 自信 がついた」 との発言 に よ り外 国人患者 を看護 した体験 を活 か していた。 「言葉が通 じないか らあき らめるん じゃな くて, 伝 えよ うと努力す る」「伝 えよ うと努力 をす ると関 係性 が築 ける」「ジェスチ ャー とか気持 ち

,何

が し たい とい うのが相 手 に伝 われ ば言葉 の壁 は越 え ら れ る

,伝

える気持 ちだ と思 う」等

,外

国人患者 に 伝 える気持 ちを大事 に していた。「向き合 つてい る よって こ とを出せ るよ うにす る」「長期 間関わ るこ とで信頼 関係 は変化す る と思 う」等 の発言 よ り外 国人患者 に看護者 が 向 き合 つてい る こ とを伝 え, 「異常時や病院に相談す るべ きことを何度 も説明 す る」「伝 わ らな くて 当た り前 と思つて積極的に近 づ かない といけない」等の発言 よ り諦 めず に伝 え 続 け る こ とで[外国人患者 と向 き合 う]こ とをお こ なつていた。 一方で,「人種や国籍や言葉 も一つ の個性 と思 つ てい る」 の よ うに人種 。国籍 に こだわ らず 「文化 の配慮 は必要だが, 日本人 と変 わ らない対応 を し てい る」「患者 に伝 わ りやすい言語 で話す以外 は 日 本 人 と同 じよ うにす る」「日本人の患者 と同 じよ う に専門用語 を噛み砕 いて説 明す る」「日本人の患者 と同 じよ うに時間 をか けて聞 く」 と文化的・言語 的配慮以外 は,[日 本人患者 と同 じよ うにケアを行 う]を実践 していた。 これ らの こ とか ら

,看

護 師 は『 外 国人患者 の文 化 の多様性 の理解』を した上で,『資源 を活用 した 外 国人患者へ の関わ り方』 を工夫 しなが ら外 国人 患者 とコ ミュニケー シ ョンを と り

,看

護 を実践 し ていた。 Copyright◎2015.ル″Fr2α″0“α′Jθ″ “α′グ Jψ “ ωι ““ パ′ “ g“″p“ι′た′ακ″s″″

(7)

日本人が用いてい る外 国人患者 との コ ミュニケー シ ョン技術 コアカテゴリー カテゴリー 表2外国人患者とのコミュニケーション技術のコアカテゴリー、カテゴリー、サブカテゴリー 敏 感 に な る こ とだ と主 張 して い る[1].小 野 ら (2011)は 「看護者 が 自己の文化 に気づ き

,ケ

ア対 象者 とな る人 々のそれ とは違 うことに気 づ くこ と が

,文

化 的知識や文化 的技能 の獲得 につ なが り, 看護者 の異文化間能力 は高まつてい く」 と述べて い る[18].看護師は異な る文化背景 を持つ外国人患 者 を理解す るために も, 自国の文化 に気づ くこ と が とて も大切 である。 そ して

,外

国人患者 の育 った国

,育

児方法

,宗

教 に基づ く生活 の仕方,言語,食文化,経済状態, 外 国人患者 に合 わせ た接 し方 な ど『 外 国人患者 の 文化 の多様性 の理解』 を した上で

,で

き る限 り外 国人患者 の慣習 を尊重 してい くこ とが求 め られ る.

2.外

国 人 患 者 に 用 い られ て い る 看 護 師 の コ ミュ ニ ケ ー シ ョン技 術 本研究では

,看

護師は辞書や会話集 な どの物的 資源 と医療通訳者な どの人的資源 を活用 しなが ら, 表情や身振 り手振 りを加 えて

,わ

か りやすい質問 と説明方法で外国人患者に対 して意思疎通を図つ てい るこ とが明 らか となつた。また,「ジェスチ ャ ーや気持 ち

,何

が したい とい うのが伝 われ ば

,言

葉 の壁 は乗 り越 えるこ とがで きる」との発言か ら, 多 くの看護師 は言葉 が十分伝 わ らない外 国人患者 に身振 り手振 りな どを使用 して

,伝

えよ うとい う 気持 ちで接す ることで,「なん とな くで も伝 わ る」 と感 じてお り

,言

葉 よ りも気持 ちが大事 と理解 し ていた。その上で異 な る文化 を持つ外 国人患者 で あるこ とを認識 し “あなたに向き合 つてい るよ" とい う気持 ち と姿勢 で接 し

,コ

ミュニケー シ ョン を取 つてい くことで外 国人患者 と関係 を築 いてい た。 野 中 ら(2010)は 「看護師が多様 な文化背景 を持 つ在 日外国人患者 と関係 を構築す るためには

,患

者 との間 に存在す る文化的 「違 い」 を認識 し, 自 らの価値観や知識 と照 らし合 わせ なが ら

,患

者 か らの歩み寄 りを感 じ

,そ

れ を原動力 として患者 に 歩み寄 ろ うとす るプ ロセ スが重要」 と述べてい る [9].看 護師 は

,外

国人患者 の心情 を理解 して[外国 人患者 と向き合 う]こ とで

,外

国人患者 と人間関係 を築いてい くこ とが可能 にな るもの と推察 され る. 英語や スペイ ン語 が堪能 で海外在住経験 があ る 看護 師か らは

,人

種や 国籍 も個性 の一つ と捉 え, 日本人患者 と文化や言葉 の配慮以外 は 日本人患者 と同 じよ うに接 してい る との意見や 「言葉 が通 じ ないのはそんなに重要 ではない」 との発言 がみ ら れ た

.対

象者 は外 国人 として関わる経験 を持 つて お り

,そ

の経験か ら 「外 国人患者 との関わ りに言 葉 は重要 ではない

.気

持 ちや相 手に対す る興味が 多様な来日目的を持つ外国人患者 多様な言語を持つ外国人患者 外国人患者の文化の 多様性 多様な宗教を持つ外国人患者 多様な慣習を持つ外国人患者 多様な食文化を持つ外国人患者 文化の連しヽこよるストレスを持つ外国人患者 外国人患者の育った国を知る 外国人患者の文化の 多様性の理解 外国人患者の育児を知る 外国人患者の食文化を理解する 外国人患者の宗教に基づく生活の仕方を知る 外国人患者の背景に ある文化の理解 外国人患者の言語を知る 外国人患者への接し方を理解する 外国人患者を受け入れる 外国人患者の慣習を尊重する 思者の経済状況に合わせる 会話集 辞書の使用 看護に用いる物品を見せる 物的・人的資源の 活 用 英語ができる医師 看護師による説明 医療通訳者の利用 外国人患者の家族 友人による通訳 保健センターによる支援 資源を活用した 外国人患者への関わり方 外国人患者にわかりやすい言葉で説明する 外国人患者にわかりやすく質F.5する 非言語的コミュニケーションを駆使する 言葉が通じないことを観察で補う 外国人患者のケアに つなげるための工夫 外国人患者と向き合う 言葉が通じないことを気遣う Ⅵ

.考

1.外

国 人 患 者 の 文 化 の 多 様 性 を 理 解 す る必 要 性 今回の研究か ら

,様

々な文化背景を有す る外国 人患者が医療機関を利用 してお り

,看

護師は外国 人患者の文化の違いや慣習に戸惑いを感 じていた。 とりわけお産に関す る慣習についての戸惑いは多 くみ られたが

,外

国人褥婦の行 つている行動は, 子供が健やかに育つ ことを願 つての風習であつた. このよ うに 日本で妊娠 。出産を経験する外国人女 性への関わ り方 として,[外国人患者の育児 を知 る] ことが必要であることがわかった。 文化 の違 い に よ るス トレス に関 して は

,山

下 ら (2008)は 「日本 の文 化 や 風 習 に対 して の慣 れ や 理 解 が不 十 分 で あ り

,言

語 が障壁 とな り

,

うま く解 決 で きず に精神 的 な ス トレスが 生 じて い る」 と述 べ てい る[17].本研 究 で も,日 本 で 医療 を受 け る外 国人 患者 は

,多

様 な言語 と宗 教

,慣

,食

文 化 を 持 ち,[文化 の違 い に よるス トレス を持 つ外 国人 患 者]が再確 認 で きた. Leiningerは「文化 を考慮 した看護 」がで きる能 力 を育成 して い くには

,外

国人 患者 の持 つ 文 化 に 外国人患者との言語・ 非言語の使い方 外国人患者が困つていることを確認して対応する 日本人患者と同じようにケアを行う Copyright◎2015.ル′ι′ “α′′θ“α′ Jθ″Frtα′″FJapα “ωι″″お′″ g“″′ “ d'cc ακ″s″

(8)

大事であ る」 と捉 えていた。 これ は

,外

国人患者 の国籍や言語

,宗

教 な ど様 々な文化背景 を理解 し た上で,関心 を持 ち患者 のケアを行 うことであ り, 看護 師 は

,国

籍 。人種 を問わず

,対

象者 に個別 的 な関心 をまず 目を向けるこ とが

,言

語 の壁 を越 え 表情 の変化や しぐさで対象者 の思い を感 じ取 るこ とにつ なが るこ とと考 え られ た。その上で,『資源 の活用 と外国人患者への関わ り方』 を駆使 して看 護 ケアを成 立 させ るもの と推察 され た. そのた めには

,看

護 師 は外 国人患者 の文化 の多 様性 に敏感 にな ることが大切 で あ る。外 国人患者 の文化 に敏感 になるには

,看

護 師 は 自国の文化 に も敏感 であ ることが求 め られ ることである. 以上の よ うに

,外

国人患者 を理解す るには外 国 人 の育 った国

,育

児方法

,宗

教 に基づ く生活 の仕 方

,言

,食

文化

,経

済状態 な どの背景 を理解 し た上で

,で

きる限 り外 国人患者 の慣 習 を尊重 して い く必要がある。そ して

,言

葉 が通 じない外 国人 患者 に対 して物的 。人的資源 を活用 しなが ら

,看

護 師 自身 の表情や身振 り手振 りで意思疎通 を図 る こ とが外 国人患者 に対す る看護師の コ ミュニケー シ ョン技術 の特徴である。 看 護 へ の 示 唆 看護 師 は

,言

葉 が通 じない場合 において も

,観

察 に基づ いたアセ スメ ン トを行 い

,言

葉 が通 じな くて も外 国人患者 に看護 を実践 していた

.看

護師 自身 は言語 が不十分 であ る とい う困難感や否 定的 な側 面 を抱 きなが らも

,一

方 では

,実

際 に看護 が 提供 で きてい る とい う肯定的側 面 もみ られ ていた. そのため

,看

護師 は外 国人患者 との言葉 が通 じる 語 学力 を持 つてい るか に とらわれず

,患

者 と向き 合 い外 国人患者 をケア してい くこ とが重要 で あ る。 また

,外

国人患者 との コ ミュニケー シ ョン技術 の 看護教育 において は

,文

化 を学習す る機会 を作 る こ と

,言

葉 だ けに とらわれず に異文化 に対応 す る 看護 ケア を実践能力 として培 うこ とが大切 で ある. 研 究 の 限 界 本研 究は

,逐

語録 のカテ ゴ リー化 に伴 い

,研

究 者 自身 に よる査定

,複

数 の研 究者 に よる検討 に よ つて

,デ

ー タの信頼性 と妥 当性 について確保 した た め,_特段 の問題 は生 じていない と考 え る

.し

か し近畿圏 内に勤務す る看護 師 のみ を対象 としてい るため

,看

護 師の外 国人患者 に実践 してい るコ ミ ュニケー シ ョン技術 に対す るすべての事象が包括 されたかの検証 は行 われてい ない。 今後 は

,全

国規模 の調査お よび大学病院等 を含 めた フィール ドや対象者 を拡大 した研究 の必要が ある。

.結

外 国人患者 の コ ミュニケー シ ョン技術 として, 看護 師は外 国人患者 の文化 の多様性 に敏感 にな る こ とが大切 である。そのために

,外

国人患者 の背 景 を理解 し

,慣

習 を尊重 してい くこ と

,ま

た様 々 な物的 。人的資源 を活用 しなが ら外 国人患者 と意 思疎通 を図 るスキル が求 め られ る。 これ らを踏 ま え

,看

護 師が実践 してい るコ ミュニケー シ ョン技 術 についての教育の必要性 が示唆 され た. く文 献

>

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,看

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,小

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,他

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,他

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,新

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参照

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