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セッション説明 : 「近可積分ハミルトン系」 (近可積分ハミルトン系の数理と応用)

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Academic year: 2021

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(1)

2

部 (

近可積分系

) セッション説明

平田吉博

*

2

日目 (平或

14

3

5

日) は, 本研究会の主題である近可積分系につい て,

5

つの講演が行われた1. この小文は, 第

2

日目の講演に先立って行われたセツ ション説明の概要である. まず近可積分ハミルトン系とは, ハミルトニアン

$H=Ho(I)\dotplus\epsilon H_{1}(I, \theta)+\epsilon^{2}H_{2}(I, \theta)+\cdots$ (1)

$I\in \mathrm{R}^{N}$, $\theta\in T^{N}$, $0<\epsilon<<1$

により定義される $2N$次元力学系

$j_{=}- \frac{\partial H}{\partial\theta}$, $\dot{\theta}=\frac{\partial H}{\partial I}$ (2)

のことを指す. ここで, $I,$ $\theta$ はそれぞれ作用変数, 角変数と呼ばれる. また, $H_{i},$ $i=$

$0,1,$ $\ldots$ には適当な滑らかさが仮定される2. H. Poincare’ は, これを「力学の基本 問題」 と呼んだ. この, 力学の基本問題に対する研究は,「提案者」 Poincare’によって始まり,

1900

年代前半のしぼらくの空白の後,

1950

年代からのいわゆる $\mathrm{K}$AM 理論以降, また 活発になっている (小西氏による第

1

日目のセツション説明参照). 近年において は, 数理的・応用的両面から様々なアプローチが行われており, そのため研究は大 変多岐に渡っている. 講演者には, 近可積分ハミルトン系研究の進む道を模索するため, 最近の研究 状況を報告すると共に, 現象・応用分野, 力学系・可積分系分野の両方に示唆を 与えるような講演を依頼した. 一口に近可積分ハミルトン系研究と言っても, 上 で述べたようにそのアプローチ・目的は多岐に渡っている. そのため大変大雑把 ではあるが,

近可積分ハミルトン系研究の方針を独断と偏見に基づき以下のよう

に分類してみた. ・対象について. - トーラスありきとするもの. すなわち, 安定構造のまわりに不安定領域 があると考えるもの.

$*\mathrm{E}$-mail:hirata@ncube humannagoya-u.ac.jp

1講演者の日程の都合上, 伊藤秀一氏 (金沢大) の講演は, 1 日目に行われた.

2普通, 物理屋は解析性を仮定する場合が多い.

数理解析研究所講究録 1282 巻 2002 年 55-56

(2)

不安定多様体から始めるもの

.

すなわち, 不安定領域の骨組みから理解 しようとするもの. ・アプローチに関すること. - 手法の確立を目指すもの. - 対象を決めて, それに暑苦しくたち向かうもの. ・自由度について. -

2

自由度系を掘り下げていくもの. - 主に多自由度系を対象とするもの.

各講演者を上の分類に従ってまとめたものを表

1

に示す. 表

1:

講演者の分類 (筆者の独断

;

敬称略) 実際の講演においては,

各講演者の最近の研究とその周辺の状況まで含めて講

演して頂いた.

そして現在までに何がどこまでわかってぃるのかを述べて頂くと

共に, 今後向かうべき方向にも触れて頂き, 活発な議論が行われた.

56

参照

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