転 倒
・転落事 故予 防
の
た め
の ア セ
ス
メ
ン
ト
ス
コア
シ
ー
ト
の
活
用
実 態
山本
か よ
,江川幸
二
,吉永 喜久恵,北川 恵
,大
釜
徳
政
,山本 喜代子
* ,井
上
薫
*,藤 田京子
*,神
戸市看
護 大学
,
*西 神 戸 医 療セ ン ター
キー
ワー
ド;転
倒 転落
事 故,
アセ スメン トス コアシー
ト,
活 用 実態
,
安 全 管 理Praetical
Use
ofAssessment
Score
Shee
撹 oPrevent
Accidental
Falls
Kayo
YAMAMOTO
,Koji
EGAWA
,KikUe
YOSHINAGA
,Megumi
KITAGAWA
,Kiyoko
YAMAMOTO
*,Kaoru
INOUE
*,Kyoko
FUJITA
*Kobe
City
College
Of
Nursing
, *Nishi
−
Kobe
Medical
Center
Key
words :accidentalfalls
,
assessment score sheet,
practical use of assessment score sheet,
saf己ty
management1
.
は じめ に
平 成
11
年
度
厚
生 科 学 研 究 医 療
リス クマ ネ ジ メン ト構 築
に閧
す る研 究 班
で収 集
さ れ た看 護
の ヒヤ リ・
ハ ッ ト事 例
ll,
148
件
の中
で,
転 倒
・
転 落
に関 す
る事 例 は
1
,754 件 (
15
.
7
%
)
であっ た。 これ は,
注射
・
点滴
・
IVH
な どに関 す
る ヒ ヤ リ・
ハ ッ ト事 例
に次
い で多 く (
高 橋
他
,
2000 )
,
入 院中
の患
者
にとっ て転倒
・
転落事 故
は,
日常 生 活 動 作
の拡 大 や 看 護 者 と
の信 頼 関 係
に影 響 を与
え る(
山
口他
,2002)
。 な かでも
高齢 者
は,
転 倒
・
転
落 事 故
によっ て大 腿 骨 骨 折
を合 併 しや す く
,
寝
たき り
の大
き
な原因
にっ な が る可能 性
が高
い 。 そ の た め,今
後
さ らに加 速 す
る高 齢 社 会
におい て,
日常 生 活
の支 援
に携
わ る看護 師
が患
者
の転倒
・
転落 事故
を
いかに防
止
す
る か は,
重 要
な課 題
であ る
といえ
よう
。
本邦
に お け る転倒
・転落事 故予 防
に関
す る研
究
は,
過
去
の転
倒
・
転 落 事 例 を分 析
し,
実 行 可 能 な 防 止 策 を
考 察
し た も の(
高 橋他
,2000
;川
村
,
2003
;高 井他
,
2000
)
,
転倒
・
転 落 事故
を起
こ し やす
い特 性
・
要 因項 目
を入
院時
に アセス メ ン ト し,
危険度
を
数値
によっ て示
す
こと
で,
事 故 防 止 を 図
ること を 目的 と した
ア セ ス メ ン トス コ ア シー
ト(
以下
ス コ ア シー
ト)
の作 成
(
相
澤
他
,2001
) や そ
の活 用 状 況
に関 す
る調 査
,
改 善 策 を検
討
し
たも
の(
篠
2000
;馬
上
他
,
2002)
が大 半
であ
っ た。転 倒
・
転 落 事 故
を予 防 す
るた めに は,
看 護 師
が転
倒
・
転 落
の危険度
を
ア セス メン トし, ケ ァプラ ンを立
て,
転倒
・
転落 事故予 防
の看護
ケアを
実践
す
ることが
重
要
であ
る。
しか し
,
看 護 師 が ど
の よう
に スコ ア シー
トを活 用
し,
転 倒
・
転 落
事 故 予
防
の看
護
ケアプラン に反 映 さ
せ ている
のか,
その実 態
にっ い て研 究
さ れ たも
の は見 当
た ら な い。ス コ ァ シ
ー
トが転 倒
・
転 落 予 防
の看 護
ケアプラン に どのよ う に反 映
され
て い るのか を
明
らか
にす
ること
は,
現 行
の ス コ ア シー
トの見
直
しや 転 倒
・
転落
に対
す
る看
護 師
の予防行
動 を 阻 害 し
て いる要 因 を検 討 す
る機 会 と
なり
,
看 護
ケア の質
向
上
,
転 倒
・
転 落事 故
の予
防
が期
待
でき
ると
考
え る。そ こ で
,
本 研 究
で は,
看 護 師
が転 倒
・
転
落事 故
を防
止 す
る ため
,ど
の よう
にス コア シー
トを活 用 し
,
転 倒
・
転 落 予 防
の看 護 実 践
に反
映
さ せて いるのか を明
ら か に す ること を目
的
と し,
今 後
の活
用のあ
り方 を検 討 す
る。
H
.
研 究 方 法
1.
対 象者
A
県 内
の総 合 病 院
に所 属 す る看 護
師
と その看護 師
が ケアに携
わっ て い る患 者 を 対 象 者
と し た。
対 象 施 設
にお け る転 倒
・
転 落 事
故件数
の中
で,
も
っ とも
多
く
転倒
・
転落 事故
が発
生 し
た患
者
は, ス コ アシー
ト(
資 料
L
2
)
に よ る転 倒
・
転 落
の危 険 度
が皿 の患
者
で あった。 よっ50
神戸市看護大 学紀要
Vol
,
10,
2006 て,
本 研 究
で は,
転 倒
・
転 落
の危 険 度
皿の患 者
に研 究
へ の参
加
を依頼
し た。 な お,
本
研
究
で用
いたス コア シー
トは,
日本 看 護 協 会 看 護 業 務 基 準 集
に掲 載
され
て いる横 浜市
立
病院
が作成
し たス コ ア シー
トを
参 考
に対象施
設
に て一
部 改 変
さ れ たも
の である。2 ,
調
査
期間
平 成
16
年
8
月
25
日〜
平 成
17
年
2
月
1
日
3 ,
調 査
方法
本 研 究
で は,
参 加 観 察 法
と半 構 成 的 面 接 法
を用
いた質 的帰納的研 究方法
を用
い た。1
) 参 加 観 察 法
研 究 者
は,
日勤
帯
に観
察
者 と
いう立 場
で看 護 師
に同
行
し た。看 護 師
がス コ ア シー
トを活 用
して,
転 倒
・
転
落
の危険度
皿の患
者
に対
し,ど
の よ う な内容
の ケアを
行
い,
転倒
・
転落事故
を予
防
して い る のかに注 目
して,
ケア場 面 を観 察 し
た。 ま た,
看 護 師
はど
のよう
な状 況
の と きにス コ アシー
ト の再 評 価
や ケアプラ ン の変 更
を行
っ て いる
のか
にっ い ても観 察 した
。
2
)半構成 的
面
接法
参 加 観 察 終 了 後
,
看 護 師
に ス コ ア シー
トを どの よう
に活用
し
てい るのか,
観 察
し
た場面
か ら
看護 師
が行
っ てい た転 倒
・
転 落 事 故
の予 防
につ な がる ケ
ア の理 由 や
その時
の思
いな ど にっ い てイン タビュー
を行
っ た。
4 .
分
析方法
半構成的面 接法
,参加観察
法
で得
られ
た デー
タを
繰
り
返 し読
み,
デー
タの意味
内容
を解 釈
し た。一
っ の意味 を な す 現 象
に適 切
であ
る と考 え られ
る名 前 を
っけ
,
観
察
デー
タ,
インタビュー
デー
タか ら抽 出
さ れ た概念
を 比 較 検 討 し
た。
同 じ現 象
に属 す
る と考
えられ
る概 念
を グ
ルー
プ化
し,
その中
心
的
意
味
を
抽 出
して カテゴ リー
を 見 出 した
。皿
.
倫 理 的 配 慮
神
戸
市
看 護
大
学
倫
理委員会
で承 認
を得
た研
究協力 依
頼書
に基
づき
,研 究
参 加 者
であ
る看 護 師 と患 者
・
家 族
に対
して研 究
の目
的
,
方 法
,
研
究参加
・途
中
辞 退
の自
由
,
プ ラ イバ シー
の保 護
にっ い て文 書
で説 明
し,
署 名
によ る研
究
参
加
の同意
を得
た。w
.結
果
1 ,
対 象 者
の概 要
対 象 者
は,
表
1
に示 す
よう
に看 護 師
6
名
と患者
4
名
(
男 性
3 名
,
女 性
1
名
)
で あっ た。看護 師
の年齢
は平 均
26.
3
歳
であ
り,経
験 年 数
は2
年
〜
11
年
であ
っ た。面
接
は,
看護 師 1 人
に対
し
て1
〜
2 回行
い,
平
均
15
分
であ
った
。患 者
の年 齢
は57
歳
〜81
歳
であ り
,
平
均年 齢
は685 歳
で あっ た。2 .
スコア シー
ト
の活 用
実態
参加観察法
と面接
法
に よっ て得
られ
た デー
タを 分 析
し た結 果
,
表
2
に示
す よ うに10
のカテ ゴ リー
と具 体
的 な
ス コ ア シー
ト の活 用 状 況 を示 す
24
の サ ブ カテ ゴリ
ー
が抽 出
され
た。 な お,
カ テ ゴ リー
は【 】
, サ ブ カテ ゴ リー
はく〉 で
示 す
。
デー
タの引用
は小 文字
を用
いて表
記
し,
デー
タ末
尾
に看
護
師
のケー
ス番 号 を示
す
。
1
) 【
そ れ ぞ れ の看
護
師
の考
え方 を 優 先
さ せ て い る】
患 者
の転 倒
・
転 落
に対
す
る危険度
は,
ス コ ァ シー
ト を入院 時
に記
載
す るこ と で予
見
でき
,危 険度
にあ
わせ た対 策
や評 価 基 準 も
ス コ ア シー
ト に記
載
さ れて いる。しか し
,
看
護
師
は,
<自分 な り
の基
準
で危 険 度 を判 断
し て いる
〉 <自分
なり
の基 準
で転 倒 防止 対 策
を とっ て いる〉状
況
で あ り,
ス コ ア シー
ト よ りも各 自
の感 性
表1
対 象 者の属 性患者
ID
患者
の 年 齢性
別主
たる疾 患
ADL
過 去 の 転 倒 回数
A 81歳
男前
立腺
が ん車椅子
3回
B 77歳
男 前立腺が ん床
上 な しC
59
歳 男 腎 不 全車椅
子 1回D
57歳 女 腎 臓が ん床上
な し転倒
・
転 落事故
予防
のた めの ア セ ス メ ン ト ス コ ア シー
ト の活
用実態
51
2
カテ リー
一
覧 カテ ゴ リー
サブカ テ ゴ リー
コー
ド 【そ れ ぞ れの 看 護師
の考
え方
を優 先
させ て いる】 <自分な りの基準で危険度を判断 し ている〉・
スコア シー
ト の危険度よりも看護 師の判 断を優先さ せて いる・
看護師の感覚で危険度
を判 断してい る・
退院前
は転
倒に対
す る認識
が甘
くな る・
眠剤
の内
服は転
倒の危 険が高いと認識 して いる・
転倒の因子があると注意が高 まる・
ADL が 上がっ て く る と転倒
しな い か注意して み て い る・
すべ て の患者
にスコア シー
トを つ ける必要 性が あるか疑 問である・
日中の活動 を見ることで夜 間の転倒リスクを予測す
る・
危険
な環境
や患者
の性格
に注 目
して いる・
スコァシー
トの点数
のっ1
け方に対 して看護師間で統一
されていない。
日中は転倒歴 があ る人や危険度2
以i
上の人
に対
してスコア シー
トを活
用しているF
<自分
な りの基準
で転倒防
止対策
を とっている〉・
まず 患者
の伏況
をみ てスコア シー
トの対策
が妥当
か どうかをみ る・
転倒
を予防
する た めスリッパやルー
トの長さ,
点滴棒が あ た らないようスベー
スが確 保できて い るかなどに注 目 している・
患者
が勝手
に動か ないよう欲
求 を満たすよう働 きかけ て いる・
1人でポー
タ ブル トイレ に移らないよう,
ポー
タ ブル トイレ の位置を離し ている・
患者
の看
護師
に対
する遠 慮か ら生じ る転倒
は避け たい・
ス コアシー
ト の評価はできて いないが,
患者の状況にあわせ た予防対策 は行えて いる・
セ デー
ショ ン中
の患者
に対
しては転倒
の危険性
と仕事
のしやすさをあわせた対策
をとっ
て いる 【患 者の気 持 ち を陲
先
させ る】
〈患者の要望 を重視す る〉轟
磁 碁
より覊
の要鏃
先 してしまう’
予防爛
儲
の意向劉
〈患者
の自尊
心を傷
つけたく
ない 〉・
患者
の自尊
心を傷
っ け る ため転倒
したことを意識
させ たくないという思いがある1
:
糶 黷
廳 糶
嚇
患
感
トに危灘 を注意できないi
【評 価シ ス テムが定着
していない】
〈基準 どお りに評価 して いる〉・
排 尿行動 が始 まると きな どは再評価の指標になっ ている・
第一
歩行 を した後,1
轍
騨 腕 脇
1
纛 驫
穽癌
讖 爨
動
した と きを評価
の酸
と しi
<看
護師
の感性でス コ アシー
トを評価す
るかどう
かを決
めて いる〉灘櫞
鑼
鬣攤
鬚
1
靉
擁
燕
鷲
籌
i
〈評価が浸透 していない〉・
スコア シー
トの評価が浸透して いない・
再 評価が浸透して いない のはスタッフ1
の転倒予防
に対
する意識
の甘
さ や予測性
が弱
いか ら1
〈評価のタイミングがつかみにくい〉・
泌 尿器科 はどのタイミングで評価 して良いか難 しい 〈評価方
法の理解不足がある〉置
・
評 価のしくみがわかって いな い1
【
ス コ ア シー
ト は 有 効であ る】 望 〈看護師
の危険性
の認識
に役立
つ 〉・
ス コア シー
トは転倒予防
の意識
づけに なっ
ている・
自分
の責任
にな るた め転倒 ;
鴨
礪
灘獵 編
惹
も草
留暴
一
♪
齲
爵
ま塁
驪 総
彰箸
矧
・
入 院時に スコア シー
トをつ けること は転倒予 防に対する意識づけにな る理
〈患者
に転倒
予防
を意識
してもらえる〉・
患者
ど一
緒
にスコア シー
トをつけて い る ので患者
にも転倒
予防
を意識
してもらえ る1 〈
具体
的 な対策
が明
記 してあるため 役立つ 〉・
ス ゴアシー
トによっ
て対策
が明確
に なりわ かり.
やす くなっ
た・
スコア シ
ー
ト は初 心者の看護 師にとって,
具体 的な対策が明記してあるた め役立って いる 〈入院時に活用 している〉・
入 院時は意識的に スコ ア シー
トを見て いる・
入院時は一
番注意してみて いる 【患 者の状 態 把 握 が不十
分な場合
,
スコ アシー
トを活
用 す る】
<初 めての受 け持つ時に活 用 してい る 〉・
患 者の状 態を把握 して いない場合,
スコア シー
トを活用 している・
初めて受 け持
っ 患者
はス コアシー
トを活用
している・
患者
の状
態が把握
できたら,
毎回
スコ ア シー
トを活 用して いない・
入院が長 くな る とスコア シー
トは見なくなって いる <患者
の状
態が変
化した時
に活 用し て いる〉・
患者
に変化
があった場合
、
スコア シー
トを注意 してみ て い る・
転倒
の リスクが 高いと感 じた患者 (状況変化により)に対 してはスコア シー
トの意識 は高 くなる・
(
昼間
の か か わりが わ か らな いの で)
日中
の評価
に沿
って夜間
、予防策
を実行
する 【患者を見守 る人の数 が少
ない場合
,
スコア シー
トを活用 す る】 <家族が側にいない場合は活 用 して いる〉・
家族 がいればス コア シー
トをあまり活 用 していない 〈夜
間帯
に活
用している〉・
夜
間帯
はスコア シー
トを注意
して み る・
準夜帯
にスコア シー
トを活
用 する 〈個別性のある具体策を考え られない〉・
(先輩のよ うに)個別性のあ る具体的な対策が思い浮かばない【
決
め ら れ た と お りに活 用 す る 】 <ア セ ス メント項目の意味付 けがわ か らない〉・
スコア シー
トの ア セ ス メ ン ト項 目にっ いて意味づけがわか らないまま使用 して いる…
【どのよ うに改善
した らよいかわか らない】・
スコァシー
トを改善
した こ とで危険度
の精度
は増
した が対策
は変
わっ
ていない (が,
どのように改善 したらい い のかわからない) 〈状況の変化 に対応 しきれない〉・
患 者の急 な状況の変化に対応 しきれない【
効
果的
な 転 倒 予防策
を導
き出 すの は 難 しい】
< 患者の行動を予測する ことが難し い 〉・
看 護師の思ってもいないよ うなこと が転 倒にっ な が る・
患者の行動
を意識
的に と ら え て予 測することが大切である (内容は予測できなかっ
たことが転倒にっながっ
た ということ から)・
転倒を予 防するのは難しいが,
予 測を して予防策
を考
え る こ と は楽
しい・
予防策
を具体的
に導
き出
すのは難
しい 〈環境対策以外の予防策は考えて い な い〉・
患 者のADL
アップが転倒予防につながるという認識はない 【情報
を 共有
す る こ とで転
倒 予 防 を より効 果 的に し て いる 】 <カンファレンスを有効に活用 して いる〉・
予 防対策はカン フ ァレンスかスタッ フ間で情報 を交換 した内容で決 定 して いる・
カン ファ レ ン ス によっ て転倒対策
が具体的
にな る・
患者
の状況
に変化
があっ た ら カン ファ レ ン スで再評
価 している <情報の共有化 による意識付けを図っ て い る 〉・
申 し送 りで情報を共有化 することが転倒の意 識付 けに なっ てい る52
神戸 市 看 護 大 学 紀 要 Vol.
10,
2006(
直観)
に基
づいた危 険
度
の ア セス メ ン トや対策
評
価
を優
先
さ せて いた。(
1
)
〈自
分 な り
の基 準
で危 険 度 を 判 断 し
ている
〉看護 師
は,
ス コアシー
ト の危険度
が1
以上
のハ イ リ スクな患 者
であ
っ ても
,
日常 生 活 動 作
が自立
して い る,
ま た は,
過 去
に転 倒
し た経 験
が ない場 合
は,看
護 師
自
身
で危 険 度
が低
い と判 断
し,
ス コ ア シー
トを
それ
ほ ど重
視
して はいな かっ た。 ま た,眠剤
の内服
の有
無
や リ ハ ビリ開始
な どでADL
がア ップ してき
た患 者
,
落
ち着
きが
ない患
者
に対
し
ては,
それ ぞ れ
の看
護
師
が
自分
の感 牲
に基
づ い て転 倒
・
転落
の危 険
が高
い と認
識
して いた。
そ して,
明
ら か に転 倒
・転 落
の リスク が低
いであ ろ う
と考
え ら れ る若
い患 者
ヘ ス コ ア シー
トをっけ
る こと
に対
し
て疑
問
を感 じ
ていた
。 こ の よう
に,
看 護
師
は,
スコ ア シー
ト の危 険 度
よ り も看 護 師
そ れ ぞ れの基準
で患 者
の転 倒
・
転 落 事 故
に対 す
る危 険 度 を予 測 し
て いた。 な ん か 明 らかに怪 しそ うな 人 は,
(スコアシー
ト) 見 る し,
スコア シ
ー
トが なく
ても気
をつけ
る けど,
そん なに一
まあ,
危 険 度1
ぐらいだ けど,
自立し てるし一
とかってなったらあん ま リ
毎
回毎
回絶対 (
スコ ア シー
トを)
見直
し て る かって 言 わ れ る と
,
して ないと き も あ り ま す。
(
評価
) しない といけないな あ一
っ と は思 う んです け どね。
な ん と な く大丈夫
かな
?っ て いうので た ぶん 評価
さ れて いな
い。
入院
のと き は 「あっ危
険度
H
や」
, と か 「危険 度
皿や」
っ てゆって た け ど
,
結
局そ の人そ ん な に動
かへ ん し,
と か,
キャラ ク ター
的に,
な ん か 危 険 は ないって 思 った ら,
な ん か その時点
でち ょっ とやっ ぱ意 識
が薄
れ るじゃな
いで すかあ
。(看 護 師
1
)’
(
2
)
〈自
分 な
りの基
準
で転倒防
止
対策
を とっ てい る〉臨床 経 験 が 豊 富 な
看
護
師
は,
ス コア シー
トに記 載 さ
れてい る危 険 防止 対策
だけ
に とらわ れ ず
,
今
ま
で の経
験
に基
づいた環 境 整 備
や患 者
の要 求
が満
た さ れ るよ う先
回 り
の看
護
を実 施
す
る な ど,
患者
の状
況
に合
わ せ た自分
なり
の予防対 策
を
実施
し
ていた。足
元の ス リッパとか,
物
とか,
あ
と ルー
トの長 さ
とか,
す ごい
気
にな り ま す。例
え ば,長
い ド レー
ン類
とかであ れば
,
(
点 滴 )スタ ン ドに,
すって る よう なときな ん か はすご く気になって
,
ルー
トの 工夫 を という か,
ちょっ と,
こす ら
な
いよ うな 固定
を した りと か。
あ と はス リッパの位
置 とか,
あ とスタン ドであ れ ば,
床 頭 台,
オー
バー
テー
ブルが ガチャガチャガチャガチャ
あ
たって,
押
しな
がら行
かな
くてい い よ うなスペ
ー
スにこだ わ りま す ね。(
看護師
6
)
2
) 【
患 者
の気 持 ち を 優 先 さ
せる 】
ス コア シ
ー
トの事故 防止対 策
を患
者
に拒否
され
た場
合
,
看 護 師
は く患 者
の要 望
を重 視 す
る〉関
わり方
を優
先
さ せてお り,
対策
を実 施 し
て いな
い状 況
であ
った
。ま
た,
患 者
が転 倒
して し まっ
た際
,
看 護
師
は自信喪失
にっ な が る た め,
〈患 者
の自 尊 心 を傷
つけ た くな
い 〉 という思
いを抱
き,
ス トレー
トに転倒
の危 険性
を
注
意
でき
ない状
況
でもあ
っ た。
こ のよう
に看 護 師
は,
患 者
の気 持
ち を優 先
さ せ た か か わり
を して いた。(
1
)
〈患
者
の要 望 を重 視 す る
〉看
護
師
は,
ス コア シー
ト に記
載
さ れて い るベ ッ ド周
囲
の環 境 整 備 対 策 を 患者
に実 施
しよう
と試
み た が,
患
者
が その対策
を拒 否
し た場合
,
患
者
の要
望 を
優先
し
,
対 策
の実 施 を見 合 わ
せ ていた
。実 際ス コア シ
ー
ト に書
い て て も,
読書
灯つ け ようと した ら,
「やっぱ リ,
そ れ も う明 るいか らつ け ん といて一
」とかっ て言 われたら
,
も うつ けないま まになっ ていた り,
みん なスコアシ
ー
トで確
認す るん じゃな
くて,
本人が
そう
やって
言 う
か ら…
も うスコア シ
ー
ト優 先っ て いうよ りは,
そっ ち の ほう (患者の要望)に優 先。 (
看護 師
1
)
(
2
)
〈患 者
の自尊
心を傷
つけ た くな
い 〉看
護
師
は,
患 者
の自尊心
を
傷
っ け たく
な い と い う思
い から
,
患 者
が転 倒
して しま
っ た際
,
そ の事 実
を患 者
に直接伝
えてい な かっ た。A 氏
は退
院
を
間
近
に控
えて いた が
,
す
で に2
回 転 倒 事 故 を お
こし
て いた。看 護 師
が受
け
持
っ前夜
,
ト イレに行
こう と し た際
足
が
ふら
っき
,3
回 目
の転 倒 事 故
が生
じて いた。看護 師
が朝
,
A
氏
の部
屋 を初
めて訪
室す
る。A
氏 はベッ ドに 横 に なっ て いる
。
看 護 師 がA 氏の左 側に近づき 点滴
をつ な
げ
る と,
「A
さ ん,
痛
み は大
丈 夫です
?痛
い こと は な い です ?昨 日打っ た とこ で…
覚 え て ない?」 と尋 ね る。「
覚
え てない こ と はない。 ボケ て しまっ た ん か な ?情 け ないな あ
一…
。
迷 惑 か け た な あ一…
」 と
A
氏
が看
護 師
に申
しわ
けな
さそう
に答
える。 「睡 眠剤 飲
んでる しね。 私 た ちでも薬のん だ らボー
っ とす るしね。
ん一,
転 倒し たら お
うち
にも帰
られな く
な る しね。 ちょっ と気
いつ け な あか ん ね。」 と や さ し く言 う
。
(看 護 師2
) こ の場 面
に対
し,
看 護 師
2
は以
下
のよ う に語
っ ていた。3
回目 だった し,
たぶ ん,
も うこれ 以 上こう しま しょう,
あ あ し ま しょ
う
っていう
こ とで,
本人
の自信
,
退 院
に向
け て の,
自信 喪 失につな がっ た り もす る と思っ た し,
あ ん まリ
本人
を責
め るよう
に言
わ ない でおこう と思って,
でもやっぱ り, 注 意 しても らわ ないといけない こと は 注 意 して も ら
転倒
・
転落事故予 防
の ための アセ スメン トスコアシー
トの活 用 実 態53
わ な きゃい けない こ と で,
言わ な い と いけ ない か ら,
でき る だ け会 話の中で,
軽 く言 お う と 思って,
本 人の キャラクタ
ー
も考
え たらす ご く真
面 目なほう
で す し,
そ ん なにボ
ケ ボケ し てる 方でも全 然 ないです し,
そ ん なね,
しっか りいわ ないといけ ないって こと はないと思っ たの で
,
会話
のなかで
気
をつけ よ うねってい うこと を 言 え た ら いいな あっと思 って。
(
看
護師
2
)
3
)
【
評 価
シ ステ厶が 定 着 し
ていな
い】
ス コ ア シ
ー
トは ,患
者
の状
況 が
変化
し た際
,危 険度
の再 評 価
を行 う
よう
になっ て いた。 スコ ア シー
ト に は,
リハ ビ リを
開始
し
たと き
,
セデー
ショ ンを か け
る時
な
ど再
評
価
の指
標
と な る基 準
が記
載
さ れ
て いる。看 護 師
の中
には, その く基
準
どお り
に評価
し
て いる
〉も
のも
いた が,
多
く
の看
護
師
は そ れ ぞ れの く看護 師
の感性
で スコ ア シー
トを
評価
す る か ど うか を 決 め
て いる
〉状 況
であ り,
ス タッ フ間
で く評
価
が 漫 透 してい な い〉様
子
がう
か が え た。
な かには
,
<評 価
のタ イ
ミングが
つか
み にく
い 〉 〈評
価方法
の 理解
不 足
が あ る 〉 た め,
評価
方 法 自体
を 理解
して いない看 護 師
もいた。 こ のよう
に,
ス コ ア シー
トの評価
シ ス テム は確 立
してお らず
,
定着
していない状 況
であ
っ た。以 下
に く看 護 師
の感 性
でス コア シー
トを
評価
す る か どう
かを 決
め て い る〉,
<評価
が浸 透
して
いな
い 〉 につ いて記 す
。
(
t
)
〈看
護
師
の感 性
で スコア シー
トを
評価
す る か ど
う か を
決
めて い る〉ス コ ア シ
ー
トの評 価
につ い ては
,
術 後 患 者 が 第
一
歩
行
を
し た際
や
リハ ビ リを開始
し た際
な ど,
評
価基準
が定
め ら れて いた
。
し
か し,
現 状
で は それ ぞ れ
の看 護 師
の判断
で評
価
を
行
う か ど う か決
めて おり
,
転倒
の リス クが高 くな けれ ば評 価 され
ないま ま
であ
った
。
(スコ ア シ
ー
トの評価
は)
あん ま り一。
カ ル テ に(
評価
を
)書
いてた り,
ま あ,
気の利 く人 だっ た ら,
スコアシー
トを なおすと か。 す る け ど
,
大し て危険
は な さ そ う だなと 思っ た ら ま あいっ か一
っ て言 う感 じで。
(看 護 師1
)その人 を
見
て年齢
,
高齢
だ しちょっ とふら
ついてる
か ら評
価 しとこう か なっていう 程 度でやってるの で
,
全員
にやってない か ら
,
そ れ は どうな ん だ ろうっ て思 う。
(看
護師
5
)(
Z
)
〈評 価 が 浸 透 し
て いな
い〉ス コ ア シ
ー
トの評
価基 準
は定
め れていた が,
意識
し て いないと評 価
が行
われ
て い な い状 況
であ
り,
ス タッ フ間
で浸透
して い な かっ たQ今ちょっ と あ ん ま リ(
評
価 )してない と思 う んです。 リー
ダー
が
申
し送り の と き に しっか り と いっ てもらうと いうこ と で浸透 して行 くは
ず
な ん で す け ど。
そ れ が まあ,
どっか で抜けて しまっ た りす る と
,
評 価 したこと す ら知
らな
くってみたいな。
(
看 護師
2
)
4
) 【
ス コ ア シー
トは有 効
であ
る】
ス コ ア シ
ー
トを
用
い ること
に より
,
今 ま
で漠 然 と し
て いた患 者
の危
険度
は点 数化
さ れ る。 そのた め, スコ ア シー
トを
記入
す
ることによっ て く看
護
師
の危 険 性
の認 識
に役
立
つ 〉 <患 者
に転
倒 予
防
を意 識
しても
ら える
〉と
看
護
師
は感 じ
てお り
,転
倒
・
転 落 事 故
の予 防
に対 す
る意識
を高
めて いた。 ま た,
ス コア シー
トに は危
険度
に合
わ
せた予 防対 策
が明 記 さ れ
て いる た め,
彼 ら
は
く具
体 的
な
対策
が 明 記
して あ る
た め役
立
つ 〉と感
じ ていた。 こ の よう
に,
ス コ ア シー
ト の活 用
は,
転 倒
・
転 落事故予 防
に有効
であ るこ と が う か が え た。以 下
に 〈具
体
的 な 対 策 が 明 記 し
てあ る た め 役 立
つ 〉 につ い て記
す。 〈具 体 的 な 対 策 が 明記
してあ る た め 役
立
つ 〉経験
の少
ない初
心
者
の看 護
師
にと
って は,
自 ら転
倒
・
転
落 事 故
の予 防 対 策
を考
え実 践 す
ること は困 難
で あ る。 ス コア シー
トに は,
患 者
の危険
度
に合 わ
せた 具 体 的 な
予 防 対 策
が記
載
さ れて い る た め役 立
っ ていた。 転 倒 対 策 を 考 えてっ て言 わ れても ど ういう ふ うなこと をし た ら い い の かが
,
いまい ちわ
か らな かっ た んです
け れ ども
,
あ れ(
ス コ ア シー
ト) 全部
ね,
(ベッ ドを) 壁 寄せると か
,
書
い てある じゃない ですか,
だから多
分,
じゃあこ う い う対 策 法 と かが あ る ん だっていうのが わ か るっていうか
,
環境 整備
と かも どう して い い のか も全 くわ か ら な かった け ど
,
あ れ が あ れ ば,
じゃあこの人
は こう
して いけ る・
・
何
か,
方 向性
じゃないけ ど…
わ か る か らい いか な一
って 思いま す。
(看 護 師5)5
) 【
患
者
の状
態 把 握 が
不十
分 な
場 合
,
スコ アシー
トを 活 用 す る 】
看護 師
ら は, ス コ ア シー
トを 患
者
の 日常
生 活 行 動
の把 握
が不 十 分
なく入
院時
に活 用
している〉 <初
めて の受
け持
つ時
に活用
し
て いる
〉 <患
者
の状 態 が 変 化 した
時
に活 用 し
ている
〉状 況
であ
った
。 その一
方
で,
入
院
が長
く な り,
状
況 が安 定
し た患
者
に対
して は,
あ る程
度 患 者
の状 況 を 把 握
でき
た時点
で ス コ ア シー
トを活
用
して い な か っ た。6
) 【
患 者 を 見
守
る 人
の数
が 少 な
い場
合
,
ス コ ア シー
ト
を
活
用
す
る
】
日
勤 帯
に比
べ,
看 護 師
の数 が 少 な く
なる夜 間
帯
な ど,
危険度
の高
い患 者
へ の対 応
が手 薄
に な る場 合
,
看 護 師
54
神 戸 市 看 護 大 学 紀 要Vol
.
10
,
2006
はス コ ア シー
ト に記載
さ れて いる対策
を
活
用
し ていた。 ま た,
患者
の家族
が側
に いない場合
,
頻
回
に患者
のも
と
へ足 を 運 び
,
ス コ ァシー
トに記 載
され
ている環 境 整
備
の対
策
を実 施
して い た。 しか し,
家 族
が 患者
のそ ば につ い て いる場 合 は
,
家 族 が 患 者 を 見 守
っ てくれ る と
考
え, ス コ ア シー
トを あ まり
活
用
して い な かっ た。 こ の よう
に,
看 護 師 ら
は患 者
を見 守
る人
の数
が少
な い く夜
間
帯
に活
用
して い る〉 <家族
が側
に いな
い場 合
は活 用 し
ている
〉状 況
であ
った
。以 下
く夜 間 帯
に活 用 し
て い る〉 にっ い て記
す。 〈夜 間 帯
に活 用 し
ている
〉過
去
に転倒
・
転 落事故
を起
こ した患
者
の大半
は,夜
間
の排 尿 時 や 眠 剤 服 用 後
であっ た。 日中
は,
患 者
を見
守
る看 護 師
の数
が多
い た め,
受
け持
っ患
者
の人
数
も
少
数
です
み,
看 護 師
が頻 回
に訪 室 す
ることで転 倒
・
転 落
事 故 を 予 防
でき
る。
し か し,
夜 間 帯
は,
看 護
師
の数
が少
ない う えに眠剤
の内
服 や
夜 間
の排
尿
行動
な ど患 者
の転
倒
・
転 落
リス クも
高
く
な る。
そのた め,
看 護
師
は,少
ない人数
で も予 防
が効 果 的
に で き る よ うスコ ア シー
ト に記 し
てあ
る夜 間 帯
に備 え た 対 策 を 実 施 し
ていた
。夜
間は人 数 も少 ない し,
スコ ア シー
トで排
尿パ ター
ンを見て
,
あ そこ(
スコアシー
ト)に書
いてるの で,
そのあ た りに
訪
室す る よう
にす
る と か,
読書
灯つけ るであ る とかベッ ド柵上げる であ るとか そ ういうの は,
夜 間のほうが やっぱリ重 視 してま す ね。
(
中略)
日中は,
いっ くら でも看護 婦
は
多
いし,
見 にいくことは でき る し,
異 変 に きつ く,
異 変っ ていうか,
こら あ 危 ないと思った ら,
そこ に看 護 婦は いっぱい い るわ けだか らそ れで
対策
は取 れる の で。
(
看護 師
2)
7
) 【決 め られ た と お
り に活 用 す る】
経験豊
富
な看 護 師
は,
自分
なり
の基 準
に基
づ い て患
者
の危 険 度 を 判 断
し,
ス コア シー
ト の予 防策 を患 者
に合
わ せて ア レ ンジで きて いた が,経 験
の少
ない看
護
師
は,
〈 ア セ ス メ ン ト項
目の意 味
づけ が わ か らな
い 〉ま まス コ ア シー
トを活
用
していた。 ま た,
患
者
の個
別
性
に合 わ
せた 対 策 を 実 施 す
ることが 必 要
であ
ると
は感 じ
て いる ものの,
ス コア シー
トの対策
ど おり
に実施
す
る ことで精
一
杯
で あ り,
<個 別 性
のあ
る具 体 策 を考
え られ な
い 〉状
況
で あっ た。以
下
に く個
別
性
のあ る具
体策
を 考 え ら れ な
い 〉 にっ い て述
べ る 。 〈個
別
性
のあ
る具
体策
を
考
え られ な
い〉スコ ア シ
ー
トに記 載 し
てあ
る対 策 を
そのま ま
用
いる ので は なく
,
そ れ ぞ れの患者
に合
わ せ た予
防策
を実施
す
る こと が必 要
であ
る と感
じて い るも
の の,
経 験
が十
分
では ない看護 師
に とっ て は,個別性
を
踏
ま えた具 体
策
が な か な か考
え ら れ ない状況
であっ た。 徘 徊マッ トの使い方 も何 だ ろ う。
上の人 (先 輩 )の対 策を み て る と
,
何か 足 ま で は下ろ さなく て も例
えば,
点 滴 棒が 動いた ら (徘 徊マッ トが ) 鳴 る よ う に す る とか
,
人に合
わ
せた対策
とか を やっ てた りす
るので,
た だ(
徘徊
マ ッ ト を) 敷 け ばい いわ け じゃない し,
う一
ん。
何 か そ ういうとこまで頭 が まわってす ごいなっ て思っ た りとか はす るの で
,
やっ ぱ りま だ ね,
全 然 経 験 不 足だ か ら,
上 の人が やっ て るのを
今
も見て て やってるのがいっぱい いっぱいって いうか,
そ ういう状 態 な の が 多いで す。
(看 護 師5
)8
)【
ど の よう
に改 善
した ら よ
いか わ か らな
い】
以 前 使 用
して い たス コ ア シー
トを見 直
し,
アセ ス メ ン ト項 目
を充 実
さ せ ること
に よっ て危 険 度
の精 度 が 増
す
よう改 善
し たも
のが現 在 使 用
して いるス コ ア シー
ト で あ る。
改善
し たこ とに よ っ て,
危 険 度
の精 度
は増
し た が,
患者
の転 倒事故
は未
だ生
じて い る た め,
看護師
ら
は新
た な対 策 を
ス コ ア シー
ト に記 載 す
るべきだ
と感
じてい る もの の,
どの よ う に した ら よい の か わ か ら な い状 況
であ
った
。9
) 【
効
果
的
な
転 倒予防策
を
導
き
出す
の は難
しい】
看 護 師
は,
ス コ ア シー
ト に記
載
して ある予
防策
を実
施
し てい るも
の の,
めま ぐ
るし く
変化
す
る患 者
の く状
況
の変 化 に対 応 しき れ な
い〉と感
じて い た。 ま た,
看
護 師
が予 測
し ない よ う な行 動 が 転 倒
にっ なが
るた め く患 者
の行 動
を予 測 す
る こ と が難
し い〉と感
じてい た。 さら
に,看
護
師
は,環 境
整
備
を中
心
と した予
防 策
は実
施
して い る が,
<環
境 対策
以
外
の予防策
は考
え
て いな
い〉状 況
であ
り,
患 者
の筋 力 を
ア ップ
さ せ る な ど,
患
者 自身
に直接 働
き か け る よ う なアプロー
チ は考
えて い な か っ た。
こ の よう
に看 護 師 ら
は,
患 者
の状 態
に合
わ せ た効
果
的
な予防策
を
導
き
出
す
の は難
しい と感 じ
てい た。
以 下
く患 者
の行 動
を予 測 す る
ことが 難
しい 〉 につ い て記 す
。 〈患 者
の行動 を 予 測 す る
ことが 難 し
い 〉看
護
師
は,
ス コ ア シー
ト に基
づい て危 険度
の予防対
策 を行
っ て い ても
,
思
いも
よら
な い ことが転
倒
にっ な がり
,
患者
の行動
を
予 測す
る こ と は難
し い と感
じ てい た。あ
る患者
さ ん が,
ポー
タ ブル の便器
に座
っ て て,
看 護婦
も横 に い た み たいな んです け ど,
背 も たれ (ふ た) が 「パタッ」っ て急に
外
れたみ た い で,
看 護 婦そ んなこと思っ てないか ら
,
間に合 わな
くって後
ろか ら:コテ ンとなっ た…
。
転 倒