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10.第4章:ゲームの理論(2)

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Academic year: 2021

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(1)

1

4−5 展開形ゲーム

これまでのゲーム : 1回のみ

プレーヤーが同時に戦略を実行

(戦略形)

利得表による分析

but

現実的には、より複雑な状況が考えられる

展開形ゲーム : 意思決定が多期間にわたる

プレーヤーの行動に順序がある

「ゲームの木」による分析

(例) 参入の問題

最後から遡って考えていくと 答えが見つかる!

プレーヤーが順番に戦略を実行

ライバル店の出店に対して どのように対応するか?

(2)

2

「チェーンストアパラドクス」

A地区

A店

値下げして競争? 黙認して共存? Bマーケット 参入 新規 ある地域に唯一の既存企業が存在しているとき、新規企業の 参入が計画されているならば、新規企業は参入に成功し、 既存企業は結局、協調することになる 結論 参入阻止のためには? 相手が戦略を選択する前に自社の利得を変えることによって、 自社に有利なように、相手の戦略を変更させることが可能

(3)

3

参入する 参入しない (10、0) A B

値下げ競争 共存 (−2,−2) (5,5) ※ 伊藤元重 「はじめての経済学(上)」 (日経文庫)p181-194より抜粋

: node(ノード)…

各プレーヤーの意思決定の場所 分岐点

: path(パス)…

プレーヤーの行動の選択肢 枝

考え方

展開形ゲームの場合、ある1部分だけを取り出しても、それ自体を1つの 独立したゲームとして分析できる

「部分ゲーム」(サブゲーム)

後から前に逆戻って行動を確定していく

→ 「バックワード・インダクション」

(4)

① 後のA店 についての反応を切りとって考える

(B店が参入するとき)

A店にとって最適なのは?

値下げ 共存

(−2

(5

② B店の行動に戻って考える

参入する 参入しない

5)

0)

共存

③ このゲーム全体のナッシュ均衡は?

※ 最後の部分ゲームから順に最初の分岐点まで遡って 各プレーヤーが選択した 戦略を考えると、すべてのそれぞれの部分ゲームにおいて、各プレーヤーが ナッシュ均衡を選択

(5)

5

すべてにおいてナッシュ均衡となる

戦略の組み合わせ=ゲーム全体での均衡

(「

部分ゲーム完全均衡

」)

サブゲーム・パーフェクト

「厳しい価格競争をしかける」というA店の脅しは効果があるのか?

→ 空脅しでは参入を阻止できない

この例のゲームの場合、

合理的な判断の結果として、新規企業は参入に成功し、

既存企業は結局、協調することになる

現実の直感とは異なる?? (ゼルテンによって指摘)

結論

(6)

参入を阻止するためにはどのようにすればよいか?

コミットメント

相手の行動よりも先に自分が行動を変えることによって、

相手の行動に影響を与え、自分にとって有利な方向にする

A店は

Bマーケットが参入する前に

「店舗を拡大するか」、「店舗を維持するか」

を検討する

店舗維持の場合 : これまでと同様のゲーム

店舗拡大の場合 : A店は店舗拡大のために大きなコストがかかる

but

Bマーケットが参入してきても

Bマーケットに勝てる魅力的な店舗

に変えることができる

(自分の将来の行動を先に決めておく)

Bが参入 Bが打撃 A店

(7)

7

店舗維持 店舗拡大 参入 参入しない 競争 共存 参入 参入しない 競争 共存 (-2, -2) (5, 5) (10, 0) (2, -3) (0, 3) (7, 0)

このとき、部分ゲーム完全均衡は?

(8)

「一見無駄に見える大型店舗を持つという行動をとることにより、 Bが参入したときに競争することが合理的になるような体質に 変わっていることを見せつけ、Bの参入をくじき、自らの利得を 上げることが実現」 (伊藤元重 p193より)

Aは

コミットメントによる参入阻止

現実には? ・地方のショッピングセンターには大きな規模のものが多い ・一見すると過剰な出店に思える(コンビニ、ファストフードなど) ・製造業でも過剰な生産設備を有している ライバルの進出を阻止する効果

参照

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