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知的資産マネジメントの現状と課題

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Academic year: 2021

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(1)論 説. 知的資産マネジメントの現状と課題. 岡. 田. 1.はじめに. 依. 里. の知的キャパシティを拡張することにより知的 アウトプットとしての知的資産を増強する組織.  知的資産マネジメントは本来,日本発のコン. 的取組み」と定義する.ここに,ヒトの知,組. セプトだと考える.知識経営(Knowledge. 織,プロセス,知的財産,ビジネスモデル,と. Management:ナレッジ・マネジメント)を世. いった,企業に将来的に価値をもたらす諸要因. 界的に経営学の1大潮流とした「知識創造企業」. を考え,これらの価値を高めることにより企業. 1)は,そもそも,日本企業の日々の経営を率直. 価値の向上をはかることを,知的資産マネジメ. に記述したものである.. ントとよぶ.本稿ではアメリカ企業の知的資産.  ところが,ナレッジ・マネジメント,という. マネジメントの型を概観し,何らかのインプリ. と,今日多くの日本人はなぜか,外国発のもの. ケーションを得ることとしたい.. だと考えている.なぜだろうか..  まず次節で,アメリカ企業による知的資産マ.  おそらく,日本発の「知識経営」や知的資産. ネジメントの特徴として,「システム」による. マネジメントを,日本企業は無意識のうちに行. 知的資産マネジメントを概観する.次に,近年. っているのに対して,それを1つの経営スタイ. のアメリカ企業の動向として,多様性を加味し. ル(型)としてまとめ,実践することにおいて,. た知的資産マネジメントを述べる.最後に,若. 日本企業よりもアメリカ企業や北欧企業の方が. 干のインプリケーションを得る.. 勝っていたのだろう.事実,北欧企業のスカン デイアは日本企業の経営実践を参考として「知. 2.システムによる知的資産マネジメント. 的資産経営」を生み出し,それを1つの型とし. 2.1情報システムによる知的資産マネジメント. て組織にビルトインした.また,アメリカ企業.  知的資産マネジメントの発祥が日本だとして. は情報技術を駆使した1つの「システム」とし. も,アメリカ企業で行われている知的資産マネ. て,「知的資産マネジメント」を実践している.. ジメントには,1つの大きな特徴があると考え.  ここに「知的資産マネジメント」を,「企業. る.その特徴の1つとして,「システム」の構 築と運用による知的資産経営があげられる.こ れは,組織的な知的活動により,「システム」.  !)Nonaka,1. And H. Takeuchi,丁舵1(ηow・Z84gε一. を生み出し,ヒトのキャパシティを超えた成果. Crεα∫加g Co〃4フαのノ’How J{zpαηθ56 Coηzραη’θ5 Crθα’θ飾θ. をあげる,という知的資産マネジメントの型で. Dyηα謝。5 qプ1ηηovα’∫oη, London:Oxford University Press,. 1995:邦訳:梅本勝博:訳『知識創造企業』東洋経済新. ある.アメリカの場合とくに,情報技術を利用. 報社,1996年.. したシステムに,特徴があると思われる..

(2) 70(70). 横浜経営研究 第24巻 第1・2号(2003) 【図1】組織における知の構成 ビジネスモデル 一一剛一}一一一脚一. 知的資産. ヒトの知. 組織 顧客. i経営者,. プロセス. ]業員). 知的財産 鼈鼈鼈鼈鼈鼈鼈鼈鼈 出所:Sullivan, P. H.,γa1ロe−Drfveη1h亡ellec亡αal Capf亡aUohn Willey&Sons,2001.. サリバン,P.H.◆著,森田松太郎監訳,『知的資本経営の神髄』東洋経済新報社,2001年に加筆修正..  情報技術を駆使したシステムにより,古くか. は顧客の視点に徹底した経営を行うため,全世. ら知識共有を進めてきた組織として,アメリカ. 界的に情報技術投資を行い,顧客データの蓄積. の大手監査法人やマッキンゼーのようなコンサ. と有効活用で業績を回復させた.この旨は半田. ルティング会社があげられる.監査法人にせよ. [2001]2)で紹介されているが,ここでヒルトン. コンサルティング会社にせよ,ソルーションを. ホテルの徹底は,1人1人の顧客の情緒的側面. 提供すべき課題として,まったく新しいものも. に訴えるもので,実際に体験する価値のあるも. あるかもしれないが,たいていはどこかの部署. のである.つまり,あたかも宿泊客の1人1人. ですでに起こったことが多い.したがって,解. に対して応対がなされているかのように錯覚さ. 決すべき課題とそのときに提供したソルーショ. せるシステムが構築されているのである..     ど. ンを,データベースに蓄積し,それを組織のど.  アマゾン・ドット・コムでは,一度書籍を購. こからでも(もちろんグローバルな組織のどこ. 入すると,次回から画面を開くたびに自分自身. からでも)取り出すことができれば,解決が早. の名前が現れ,呼びかけられる.これは,購入. い.. した書籍と類似の書籍を次々と薦めるのと異な.  こうした知識共有のシステムは,1990年前後. り,顧客の側にある種の満足感を与える.それ. から多くの日本企業でも用いられるようになっ. と同じことを,ヒルトンホテルでは電話での応. た.アサヒビールの「情報玉手箱」(販売ノウ. 対として行う.受話器をあげてオペレーターや. ハウを蓄積したデータベース)や富士ゼロック. フロントに電話をすると,部屋番号を伝える以. スの「何でも相談センター」(顧客の質問には. 前に,即座に自分自身の名前が自然な声で呼び. 何でも答えることをモットーとし,そのために,. かけられる.こうした応対に対して,顧客の方. 実際にあった顧客からの質問とそれに対する回. ではまるで,ホテルを1人で独占しているかの. 答をデータベース化.顧客の文脈を含んだ知識. 感覚を味わう.こうした感覚は,パソコンの画. を企業に取り込む効果を期待.)は有名である.. 面で呼びかけられる以上のものである..  こうした知識共有のシステムを,顧客満足の「.  通常,情報技術によるシステム,というと,. 徹底,という顧客の情緒的側面に利用した例と して,ヒルトンホテルがあげられる.ヒルトン. ホテルは知名度の高いホテルだが,一時期業績.  2)半田純一「3つの落とし穴」『日経ビジネス』. の低迷に悩んだ.そうした折,ヒルトンホテル. 2001年6月,.

(3) 知的資産マネジメントの現状と課題(岡田依里). (71)71. 情緒的側面を抜きにしたものであるかの印象を. か,というと疑問である.さらに,それが「中. 与える.しかし,ヒルトンホテルが構築したシ. 長期的な企業価値向上」という観点から行われ. ステムは,単純な知識共有とその活用を超えて,. ているかどうかは,疑問である.筆者と日本. 顧客の五感に訴えるものである..  このほか,情報技術を利用したシステムの例. CFO協会とが共同で行った上場企業500社財務 担当役員向けアンケート(無作為抽出)による. としては,1箇所での成功を他の事業や地域に. と,部門間でのコーディネートが,財務部門を. も適用するグローバル企業経営や,組織の部局. も交えて適切になされていることがうかがわれ. を横断して,ある部署での成功を他の部署にも. る回答は,ほとんどなかった4).. 応用する例としてもられる.日本では,イオン が情報システムを介して,知のプラットフォー. 2.3 情報発信の一貫性を維持する組織的取り. ムを全社的に共有している..   組み  情報発信の一貫性を確保するための組織的取. 2.2 組織的システムによる知的資産マネジメ. 組み,としての「システム」として顕著なもの.   ント. に,ビューレット・パッカード(以下HPと略.  しかし,「システム」による知的資産マネジ. 称)の取組みがあげられる5).HPは,プリンタ. メントは,必ずしも情報技術によるシステムと. ー,パソコン,サーバー,といった情報技術機. は限らない.組織構造のシステム的運用,とし. 器で,平均的な製品を製造する企業である(ア. ての「システム」も存在する.. メリカでは日本と異なり,高価なプレミアムの.  旭化成は,アイデア段階から,研究・技術開. ついた製品は必ずしも好まれないので,HPの. 発だけでなく,マーケティング,財務,知的財. 製品を「平均的な製品」といったとしても,こ. 産部が参加し,プロジェクトの継続・中止の判. れは決して悪く言っているわけではない).. 断を行う.技術的成功可能性や将来の収益性に.  ここで,HPが外部に向けて発信する情報を 作成・加工するために構築したシステムの例を. ついて,不確実性が減少しない場合には,プロ. 客(市場)からの「ニーズ」と技術「シーズ」. 紹介する.1つ1つの部署に,重複した人材が 配置され,システマティックに連携がとれてい ること,作成・加工する情報の内容そのもの,. のすり合わせに効果がある.しかしそれだけで. というよりも,作成・加工のプ買セスに力点が. はない.収益性と結びつかないプロジェクトが. おかれていることが,ポイントである.. システマティックに削減されてゆく.こうして,.  HPでは外部に向けて情報発信を行うにあた. 何を選択し,どこに資源を集中すればよいか,. って,個別の情報,事業・地域セグメントとし. という「選択と集中」を,組織的に行うことを 可能とする3).. ての情報と,企業全体としての情報との一貫 性・統合性に,事細かな配慮が払われている..  日本企業の場合,意識的にせよ無意識にせよ,. 従来,HPが発信する情報は,セグメントの数. ジェクトを中止する..  このシステムは,近年問題となっている,顧. 社内的な知識共有を強みとして,80年代まで業 績を伸ばしてきた.しかし現在,過度の知識共 有の結果,従業員の転職にともない営業秘密や.  3)岡田依里馬『知歯戦略経営』日本経済新聞社,. 技術が流出する,という問題が生じている.. 2003年..  その一方で,本当に顧客市場の視点,技術の.  4)岡田・日本CFO協会「知的資産の財務マネジ. 視点,財務の視点,知的財産の視点,という異. メント」『CFO FORUM』第3号,2002年12月.  5)以下,知的財産研究所「特許・技術のディス. なる視点間でのコーディネートがなされている. クロジャーを考える研究会」報告書,2003年3月参照..

(4) 72(72). 横浜経営研究 第24巻 第1・2号(2003). 値情報と企業全体の数値情報との問に整合性が. それのチームで役割分担がなされるとともに,. とれず,またある資料で発信した情報と別の媒. それぞれで開示する情報の整合性保持にも留意. 体で発信した情報との整合性も,とれていなか. される.. った..  ③として,開示のチェックは,内部監査委員.  HPの情報発信体制に変化を与えたきっかけ の1つは,アメリカの財務会計基準書131号で,. 会で行われる.この委員会は,開示委員会のメ. 企業内部管理のセグメントを外部報告用セグメ. 成される.. ントと一致させるべき旨の要請であった.この.  こうしたシステマティックな情報生産活動に. 情報を発信するのに,整合性がとれていなけれ. より作成された情報が,それぞれの媒体をとお. ば,対外的に信頼性を失することとなる.. して開示される..  HPは情報発信を行う組織を改組し,次のプ.  以上のように,外部に発信する情報を加工す. ロセスを経てシステマティックに外部報告用の. る,という企業活動の1つについて,体系的な. 情報が作成されるようにした.すなわち,①財. システムが構築されている.また,作成・加工. 務報告部で財務情報を作成する,②開示委員会. のプロセスに注意が払われている.さらに,各. で部局横断的な情報作成のプロセスを管理する,. 段階で重複した人材が配置され,さらに,. ③開示検討委員会で開示内容をチェックする,. CFO,全社的コントローラー,セグメントの. ④開示を行う.. コントローラー等,部局横断的に人材が配置さ.  ①としてHPでは,財務報告部を設置,この. れ,互いの知識を交換できるようになっている.. 部署が企業内部の財務情報と外部報告の両者を.  このように,アメリカの知的資産経営で顕著. 扱う部門として,財務情報を扱う中心的な位置. な特徴は,システムの構築とその効果的運用に. を占める.この部門には37名の人員が所属し,. よる業務プロセスの改善にあるといえる.. コントローラーやCFOも含まれる.この部門 は,外部報告としては,証券取引委員会(SEC). ンバー,内部監査担当者,コントローラーで構. 3.多様性による知的資産マネジメント. に提出する報告様式(年次報告様式としての.  アメリカの知的資産経営で近年重視されるの. 10−Kと臨時報告様式としての8−K)に責任. が,多様性の尊重であるといえる.. をもつ部門である..  多様性の尊重は,グローバル企業ではさして.  機能の1つとして,外部報告内容の首尾一貫. 目新しいことではない.たとえばIBMは1960年. 性を保持することがあげられる.すなわち,グ. 代から多国籍化し,80年代にはすでに,グロー. ループ全体と各セグメントが外部からどのよう 持されているかどうかに,留意される.. バルなネットワークを全世界に張り巡らせて 「超国籍企業」の珍しい典型例とされてきた. 超国籍として経営を展開する,ということは,.  ②として,財務情報作成のプロセスに責任を. 世界の最適地で部品を調達し,別の最適地で組. もつシステムとして,開示委員会(disclosure. み立て,ニューヨークの研究所で研究開発を集. committee)が設置されている.この委員会は,. 中的に行うと同時に,各地の研究所を有機的に. 1)IRチーム(投資家向け),2)コミュニケー. 連携させ,ということを行わなければならない.. ション・チーム(マスメディア向け),3)法務. そうした関係上IBMでは,古くから進出先国の. チーム(SEC・証券バイヤー向け),4)財務. 文化を尊重せざるを得なかった.IBMの海外子 会社についての調査から浮き彫りにされた各地. に見られるか,数値の整合性・比較可能性が保. (treasury)チーム(銀行,格付機i心向け),5). 企業財務チーム,6)エグゼクティブ・カウン. セル(CEOならびにCFO)で構成され,それ. の経営上の「文化」が,経営学的視点からの 「文化」の研究として1つの契機となったこと.

(5) 知的資産マネジメントの現状と課題(岡田依里). (73)73. からもわかるように,IBMではその経営実践の 必要から,多様性の問題に早くから直面してい. マネジメントの型である.. た.. インテルが持続可能な成長インデックスへの組.  ところが今日の傾向には,必ずしも超国籍を. み込みを誇りとし,多様性をあえて組織的に受. 意識しているわけではなくても,企業経営の中. け入れる根拠としては,ヒトのキャパシティ,. に多様性をビルトインさせようとする視点がみ. ひいては組織のキャパシティを高めることが意. られる.たとえばインテルは,技術指向的企業. 識されているのかもしれない6).. の代表とされており,別に超国籍企業としての 文化の多様性に直面しているわけでもない.に.  こうした日本企業の例を参考にして考えると,. 4.インプリケーション. もかかわらず,資本市場の指数の1つである持.  以上,アメリカ企業の知的資産マネジメント. 続的成長インデックス(Sustainability. の現状を,ケースにより概観してきた.アメリ. Development Index)に企業として加えられて. カ企業として従来からもっている特色として,. いることを,大々的に宣伝している.. 組織内にシステムを構築し,それを効果的に運.  このインデックスに加えられる企業は,企業. 用することにより,プロセス改善を図ることが. の戦略,組織,コーポレート・ガバナンス,と. あげられる.日本企業が1980年代,バブル経済. いった観点の他に,文化の多様性をもつ組織で. を体験している間,アメリカ企業が,製品の品. あるかどうかを問題とされている.すなわち,. 質,というよりも,経営そのものの品質を高め. 従業員の構成において,民族等の多様性を認め. ることに注力してきた旨7)は,今日ではよく知. るかどうか,が問題とされる.. られるようになった.経営そのものの品質が端.  IBMのような超国籍企業であれば,現地の従 業員雇用がイコール,民族の多様性となり,ま. 的にあわられる部分として,組織,プロセス,. た最終消費者に直結した製品をつくるため,多. 果的構築によるプロセスの改善は,従来の日本. 様な人員を抱えなければ,消費者ニーズをつか. 企業に若干欠けていた視点である.. むことができないであろう.しかし,インテル.  日本企業では,意識的・無意識的にも,知識. の場合には,メモリー,チップなどが製品であ. 共有を行い,そこから生まれる強みで業績をの. り,顧客は必ずしも最終消費者ではない.その. ばしてきた.しかし,ある一面で,過度の知識. 意味で,従業員の構成員にあえて多様性を認め. 共有のために,他企業への機密情報流出があり,. る必要は,IBMほどにはないはずである.それ なのに,なぜあえて,多様性を加味しようとす. またある一面で,異なる部門間のコーディネー. るのか.単なる企業イメージだけの問題なのか,. 他企業への技術流出がある一方で,高度な技術. それとも,別に意味があるのだろうか.. 開発が収益性や企業価値と必ずしも結びついて.  組織内に多様性をあえてつくり出している日. いない実態が,一部上場企業無作為抽出アンケ. 本企業の例としては,富士ゼロックスがあげら. ートからも見受けられる.. ビジネスモデルがあげられよう.システムの効. トが適切になされていない点が見受けられる.. れる.富士ゼロックスの場合,従業員のキャパ. ・また,日本企業は組織的・全社的な情報発信. シティを高めるため,部局横断的なプロジェク. や資本市;場とのコミュニケーションについて,. ト・チームを社内で募集し,すぐにビジネスに. 結びつくとは限らないようなものであっても何 か調査等を行わせる.こうした活動をとおして,.  6)岡田依里国「アメリカ企業の知的資本経営」. 異なる分野の知識にふれ,新しい能力を開発す.  7)高梨智弘,日本ナ1/ッジ・マネジメント学会. る潜在性が高まる.これは,典型的な知的資産. 資料,2000年.. 『Brain Trust』第3号,2002年4月..

(6) 74(74). 横浜経営研究 第24巻 第1・2号(2003). 再考の余地がある.筆者と日本CFO協会が共 同で行ったアンケートでは,少なくとも8割方. 析した.そもそも,知識経営は日本発であり,. の企業が,知的資産をIRの重要な材料としてと. ある.その基本を見直し,さらに戦略的方向性. ららえている.しかし,現実には多くの;場合,. や資本市場との関係等形式的側面を強化するこ. 知的財産や技術,といった,将来企業に価値を. とにより,短期的視点ではなく,中長期的に企. もたらすことが期待される非財務情報を一元的. 業価値を高める経営スタイルの模索を心がけた. に発信する組織的体制ができていない.その点,. い.. 知的資産マネジメントはその延長にあるもので. たとえばいくつかの企業で,IR部門と広報部門 参 考 文 献. が一体となるだけでなく,技術者がIR部門に配 属されたり技術担当役員がロードショーに出場. 半田純一 「3つの落とし穴」『日経ビジネス』. したりする動きが見られ,今後が期待される..   2001年6月..  ところで日本企業は,知的資産マネジメント. Nonaka,1. And H. Takeuchi,丁血e Kηowledge   Orθa亡加g Compally!110w∫apaηese Compaηfes. についてアメリカ企業に対してよい影響をも与.   Crθa亡e亡he Dyη∂mfcs of 1ねηova亡10η, London:. えていると思われる.アメリカ企業の今日の特.   Oxford University Press,1995:邦訳:梅本勝   博訳『知識創造企業』東洋経済新報社、1996年. 岡田・日本CFO協会「知的財産の財務マネジメント」. 徴として,組織内に意識的に多様性をつくり出 すことに配慮されているのが観察される.これ は,ヒトのキャパシティを高めることによる知.   『CFO FORUM』第3号,2002年12月. 岡田依戯著『知財戦略経営』日本経済新聞社,2003   年.. 的資産マネジメントである.多くの日本企業で. 岡田町里「アメリカ企業の知的資本経営」『Brain. はこうした試みを無意識に行ってきたと拝察さ.   Trust』第3号,2003年4月.. れるが,たとえば富士ゼロックスが意識的に多. Sullivan, P. H.,γa1ロe−Drゴveη1η亡ellec亡αal Capゴ亡a1,. 様性を作り出す経営を行ってきた..   田松太郎監訳,『知的資本経営の真髄』東洋経済.  本稿では,システムの強みを生かしたアメリ.   新し報社,2001年.. カ企業の知的資産マネジメントとの比較におい.   John Willey&Sons,2001.サリバン, P.H.著,森. 高梨智弘,日本ナレッジ・マネジメント学会資料、   2000年.. て日本企業の知的資産マネジメントの特徴を分 〔おかだ えり 横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授〕.

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