高校生の問題対応能力を高める集団指導について相互理解的な人間関係の構築を目指す取組としての高等学校におけるクラスワイドSSTの実践研究
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(2) 上させることによって困難さを解決しようと. する問題を抱えていることから、思いを伝える. する技法である。統合失調症の治療から学校教. スキルの内容についての授業を、1年生の2ク. 育にまで幅広く利用されている。. ラスで4回実施した。生徒たちがイメージを働. 教育の現場では、特別支援学校の自立活動の. かせながら、モデリング役を買って出てくれた. 領域で取り入れられており、その後、発達障害. ことで、教師がモデリングを行う場合よりも現. の概念等が明らかになってきてから、特別支援. 実味が出てきて、リハーサル時に再現性が高ま. 教育として小・中学校の小グループや通常学級. ったようである。. において試みられるようになり、最近では高等. 質問紙の集計結果においては、A組とB組で. 学校においても個人を対象とした研究事例と. 大きな違いが出てきた。ソーシャルスキル獲得. して実施されるなど、広く認識されるようにな. 状況の「⑦あたたかい言葉かけ」について確認. っている。一般に、①インストラクション、②. してみると、A組は授業の前後でスキルの獲得. モデリング、③リハーサル、④フィードバック、. がなされたことが確認できたが、B組では、ソ. ⑤定着化、の手順で行われる。. ーシャルスキル獲得状況の分析にまでは至ら. クラスワイドのソーシャルスキル・トレーニ. なかった。また、高度なレベルの資格取得を目. ング(以下、クラスワイドSST)を行うに当た. 指す生徒たちが、SSTに対してどれほどの興味. り、次の各項目について配慮した。①人づきあ. と関心を示してくれるのだろうか、いくらか不. いの楽しみ方を学ぶ内容とする。②教え込むと. 安な気持ちを持って今回のプランを設定した。. いう雰囲気ではなく、楽しい雰囲気を演出する。. しかしながら、生徒たちの感想を読んでみると、. ③生徒たちが楽しめるイベントを組み込み、工. 社会性の学習の必要性を認識しているなど、概. 夫を凝らす。④クラスメイトと共に活動する喜. ね好意的な感想が書かれていた。. びを味わえるものにする。. SSTが自立活動から発展したものであった. 校種による担任の役割の違いが、高等学校で. としても、特別支援教育の延長と捉えさせず、. のクラスワイドSSTの実施を困難にしている. 今後のキャリア教育、生き方教育として学校教. ように思われる。また、特定の生徒へのラベリ. 育課程に不可欠であるという認識を広めてい. ングが、いじめにつながる可能性を教員が懸念. くことが、現任校における特別支援教育やイン. しているのではないかとも予想される。高等学. クルーシブ教育システムの意識の浸透に繋が. 校におけるクラスワイドSSTを行うに当たり、. っていくと思われる。. 次の各項目について考慮していきたい。①友達. 今後、全教員がインクルーシブな教育環境を. との関わりを実施者も一緒に考えるという姿. 目指した特別支援教育を受け入れ、意識的に取. 勢で行う。②感情に流されず行動をコントロー. り組んでいくことが望まれる。その上において、. ルすることを意識させる。③生徒の肯定的な自. 教員と生徒の信頼関係を基盤にした、生徒たち. 己評価に向けて言語的にほめてやる気にさせ. にr心の力」をつける教育を実践する教師集団. る指導を心がける。④資料やワークシートを効. の形成が必要である。. 果的に使う。. 修学指導教員 安原一樹. 先の調査より、生徒が人間関係や社会性に関. 指導教員 安原一樹.
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