験 震 時 報 第55巻 (1992) 139 -156頁
表 面 現 象 か ら み た 近 年 の 伊 豆 大 島 の 火 山 活 動 の 期 間 ど そ の 特 徴
安 藤 邦 彦 *
A Description of Recent Volcanic Activity Periods of Izu -Oshima Island and Their Associated Characteristics
as Determined by Surface Phenomena Dat~
*
*
Kunihiko ANDO
The data of visual observation from distanceand field observation performed by theOshima Weather Station from 1950 through 1990 are comp
i
1
ed in order to fully describe the activity of the Volcano Mihara. The most active periods of the volcano occurred from J uly 16, 1950through the middle of June 1951, from October 5, 1953 through June 1974, and after November 12, 1986. The characteristics of each respective activity period are also described.
~ 1. はじめに 伊豆大島の噴火活動は 現在の桜島の噴火で見られる ような単発的で激しい爆発が繰り返される乙とは少なく, 噴火活動自体が弱いことや同一形態の噴火が連続的ある いは断続的に続くことが多い。また,大島測候所が三原 山山頂火口から約 5km離れていることや途中外輪山に隔 てられている乙とから,三原山山頂での火山活動を常時 観測する乙とができない。乙のため,伊豆大島の噴火活 動については噴火回数で表す乙とは難しく,また,噴火 回数のみで表した場合は,火山活動全体を過小評価して みるおそれがある。 火山活動を表面現象からみた火山性異常現象の発生の 推移をとおしてみる乙と及び推移の特徴から火山活動を 区分することにより,火山活動の衰勢を詳細にまた長期 的にみていく乙とができると思われる。 乙乙では,大島測候所が遠望観測,現地観測で観測し tた火山性異常現象と現地観測原簿に記載しである三原山 山頂の火口茶屋,大島警察署山頂警備員及び外輪山北西 縁にある御神火茶屋からの報告をもとに, 1950年--1990 年の期間の火山性異常現象の発生の推移をまとめ,活動 期間の区分を試みたので,その結果を報告する。 ~
2
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資 料 今回の調査に用いた資料は次のとおりである。 1950年--1954年8月 三原山の火山状況(大島測候所), 乙の期間の火山現地観測原簿及び火山遠望観測原簿は不*
Received Apr. 15, 1991; Revised Oct
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18, 1991 料大島測候所, Oshima Weather Station 明。 1954年9月--1990年12月 火山現地観測原簿及び火山 遠望観測原簿 196昨 5月--199昨 12月 火山性微動観測原簿 参考資料 東京大学地震研究所嚢報 伊豆大島三原山昭和25年及26年の噴火(津屋弘達,森 本良平;小坂丈予) その1 昭和25年の噴火(英文) 0954,第32号,第1冊, 35-66) その2 昭和26年の噴火(
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第2期の活動(英文) (1954,第32-号,第3冊.289ー312) 昭和26年の噴火(
B
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第3期の活動(英文) 095広 第33号,第1冊,創立30周年記念号, 79-108 ) ~3
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火山性異常現象の種類 大島測候所からの遠望観測,三原山山頂での現地観測 及び他機関から報告された火山性異常現象の種類は,次 のとおりであるO 爆発音,音響,地動(現地で体感した地面の震動),地 鳴り,鳴動,空振,噴石,降灰(砂),顕著な噴煙,光環, 火柱(火炎),火山雷,火民 現地観測でのみ観測された火山性異常現象としては 火山毛,火口生成(この調査では「噴気孔の生成J
を含 む),溶岩噴出(乙の調査では「溶岩流出」を含む)があ る。~
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火山性異常現象の発生の推移 1950年--1990年の期間の火山性異常現象の発生の状況 を付表1に,火山性異常現象の発生の推移を第1図に, 火映現象及び火山性微動の発生の推移を第2図に示す。 ただし, 1959年から 1974年にかけて観測された火映現象 については,長期間連続的に観測された場合には付表1 では観測された期間で表し,第1図では他の現象に重点 をおいて記載を省略して,第2図で詳細な推移を示した。 また,第2図で示した火映現象については,資料が十分 に整理され始めた 1957年以降,火山性微動については, 1965年 5月25日に観測が始まった震動観測点A点(三原山 山頂火口の北々西 800mのカlレデラ内に設置, 1986年11 月の噴火による噴出物で埋没)の資料である。 乙の調査の中で問題になった点として,各観測資料の 間で現象の記載に矛盾(例えば同日同時刻の資料の中で, 遠望観測で観測されている現象が,現地観測ではその記 載がない等)が生じている乙とが判明したが,いずれか の原簿に記載があった場合は,その現象があったものと 1950-・
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l国 1 1955 11 1 11 11 11 • 11 11 して取り扱ったo 以上の点を考慮に入れたうえで,伊豆大島の火山性異 常現象の推移からみた火山活動期間を区分すると,次の とおりとなる。 (1) 活動期:195昨 7月16日から 1951年 6月中旬 1950年 7月 16日及び1951年 2月 4日からの噴火は前兆 現象を伴うことなく始まり,火口の生成(現在の三原新 山を含む),山頂からカルデラ床へ溶岩の流出を行った。 三原山山頂では,爆発音,鳴動,地動,噴石等が観測さ れ,山麓でも爆発音,鳴動が観測された。 火山活動の特徴 1950年 7月16日から 9月23日にかけての噴火は, 7月 16日火孔の南東内壁で噴火が始まり,火口を生成して火 孔底へ溶岩を流出, 17日には火孔底から溶岩を流出,以 後火子憶で、の溶岩の流出及び噴石丘の生成により,火孔 内を次第に埋めていった0・8
月15日火孔内を埋めた溶岩 が溢れ出し 9月 13日三原山山頂からカルデラ床へ溶岩 を流出した。 9月23日山頂での噴火は停止し 9月28日 にはカルデラ床へ流出した溶岩流の移動が停止した。•
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Dec. 第2図 火映現象と火山性微動の推移 仁二コ:火映現象の推移r _ : 火 山 性 微 動 の 推 移 ×は欠測期間 1951年2月4日から4月2日にかけての噴火は 2月4
日三原山山頂を埋めた溶岩の割れ目内から噴火が始ま り,小規模な噴石丘を多数生成,溶岩プールの形成及び 溶岩を流出した。 2月28日三原山山頂からカルデラ床へ 溶岩を流出,カルデラ床西部に流出した溶岩流は3
月17 日には外輪山北西縁近くに達し 北部から北東部に流出 した溶岩流は広範囲に拡大したが 3月28日にはほとん ど停止した。 4月16日から5月7日の間で3期に分かれた噴火があ り,溶岩湖を形成,カルデラ床へ溶岩を流出した。(た だし,乙の期間の火山活動の推移については,概要のみ で観測資料は残されていない。) 6月7日から17日にかけて爆発的な噴火があり,多量 の噴石を噴出,陥没した火孔底に溶岩を流出した。 (2) 休止期:1951年6月下旬から1953年 10月初めまで 三原山山頂では,旧火孔内を埋めた溶岩地帯の陥御三 続き,また,噴気活動や溶岩の亀裂内部での赤熱現象が 観測されたが,火山性異常現象は観測されなかづた。 (3)活動期:1953年10月5日から1974年6月 乙の期間を,さらに次の活動期聞に分けた。 ① 1953年10月4日から1957年11月 1953年10月4日三原新山内壁中腹で噴火が始まり火口 を生成し,噴石,溶岩噴出があった。特に顕著な火口生 成期(1954年1月, 1956年1月, 1957年10月)花は,三 原山山頂では頻繁に爆発音,地動,鳴動,降灰が観測さ れ,その他空振,光環,火柱(火炎),火映等が観測され た。また,測候所からの遠望観測では頻繁に爆発音,鳴 動,空振,火映が観測され,その他噴石,降灰等が観測 された。 その他山麓で爆発音,鳴動,降灰等が観測された。 火山活動の特徴 1953年10月の噴火については 1953年6月頃から旧火 孔内の溶岩地帯の表面の一部で,硫黄を含む昇華物の付 着が次第に著しくなり,範囲も拡大していった。 1953年10月4日から1954年2月9日頃にかけ頻繁に噴 火が繰り返された(ただし, 11月14日から11月30日にか け明瞭な活動休止期間があった)0 10月 4日の噴火は三 原新山内壁中腹で始まり,爆発音とともに赤熱した噴石 を噴出,以後新たな火孔の生成や赤熱した噴石の噴出を 繰り返し, 11月14日には火口から溶岩を流出した。 1954年1月27日の噴火で=はi新たな火口を生成して活発な溶 岩噴泉活動を行い,火口内から流出した多量の溶岩は陥 没した旧火孔中央部に流れ込んだ。 2月4日頃から噴火 活動は急速に弱まり 5日に停止した。 1956年1月の噴火では,約半年前頃から旧火孔内の溶 岩地帯で噴気活動が活発化し 約半月前からは地動等が 観測された。 1956年l月3日から1月23日頃にかけI 1954年1月に 生成された火口の東側 三原新山北東麓付近で噴火して 火口を生成,爆発音と伴に赤熱した噴石を噴出した。 また,島内では時々降灰が観測された。その後
8
月25日 に小規模な噴火があった。 1957年10月の噴火では,約半年前頃から旧火孔内の溶 岩地帯及び三原山山頂部のその他の溶岩地帯で噴気活動 が活発化し,測候所や山麓で時々爆発音が観測され,8
月5日に小規模な噴火があった。 9月下旬頃から噴気地 帯で昇華物の付着が顕著となった。 10月3日から11月中旬頃にかけ1956年1月に生成され た火口の東側に隣接した箇所で噴火して火口を生成し, 爆発音を伴い噴石を噴出した。特に10月13日の噴火では, 1954年1月に生成された火口周辺にいた観光客に死者1 名,負傷者数奇名の被害が出た。 11月5日には火口内で 赤熱した溶岩の噴出が観測された。その後1958年4月頃 にかけ時々小規模な噴火があった。 ② 1958年から1965年3月頃 1957年10月に生成された火口を中心に頻繁に噴火が繰 り返され,三原山山頂では頻繁に鳴動,降灰が観測され, その他地動,空振,噴石,火山毛等か観測された。 測候所からの遠望観測によると,頻繁に爆発音,空振, 降灰,顕著な噴煙,火映が観測され,その他地鳴り,鳴 動,噴石等が観測された。 その他山麓で爆発音,空振,降灰,火映が観測された。 火山活動の特徴 乙の期間は1957年10月に生成された火口が,噴火と火 口壁の崩落を繰り返しながら拡大し,次第に1954年1月 及び1956年1月に生成された火口を吸収, 1958年5月末 応はほぼ一つの火口に成長し 大島測候所では1963年頃 から乙の火口を「火孔」という表現に変えた。 ③ 1965年4月頃から1974年2月 火孔内で時々噴火があり,三原山山頂では頻繁に鳴動, 降灰が観測され,その他地動,空振,噴石,火山毛,光 環等が観測された。 測候所からの遠望観測によると,頻繁l乙鳴動,火映, 顕著な噴煙が観測され,その他空振,降灰等が観測され た。, その他山麓で鳴動,空振,降灰が観測された。 火山活動の特徴 1965年4月から197昨 10月頃にかけては,活動期間の 短い(1日から数日)噴火が時々あり,また1970年8月 頃から1974年2月にかけてはほとんど連日火映が観測さ れた。 この期間は火孔底が次第に深まっていった段階にあり, 木沢等 (1972)によるとI 1968年3月16日の火孔底の深 さは二百数十m
と推定され,底部に溶岩池が形成されて いた。また,木村(1987)によると, 197去手11月8日の 火孔底の深さは海抜356m (火孔西縁の海抜を約680mと すると,火孔底の深さは約324m)となっていた。伊豆大 島で火映現象が長期間連続的に観測され'ることは,火孔 底に長期間溶岩池が形成されている乙とを意味している。 ④ 197咋 2月末から6月 火孔底での溶岩の上昇とその表面での火口生成,溶岩 噴出があり,三原山山頂では鳴動,空振}噴石,降灰, 火山毛が観測された。 測候所から遠望観測によると,一時的に空振,火映が 観測された。 その他山麓で空振,降灰が観測された。 火山活動の特徴 2月28日から3月1日にかけ約2時間三原山山頂の火 孔底で噴火して,火孔底では溶岩の上昇が観測された。4
月16日から4
月23日にかけ三原山山頂の火孔底で噴 火して,赤熱した溶岩を噴出した。 5月6日から6月20日にかけ三原山山頂の火孔底で噴 火して,赤熱した溶岩の噴出及び溶岩を流出して溶岩池 を形成した。 (4)休止期:1974年7月から198昨 11月11日 この期間,火山性異常現象は認められなかった。 なお,カノレデラ内に震動観測点A
点が設置された時点 から,ほとんど連続的に記録されていた火山性微動は, 1974年7月以降は停止し,その後1981年3月にかけては 継続時間がl分以内の微動が時々記録された程度であっ た。しかし, 1986年7月19日頃から閉欠的に火山性微動 が記録され始め, 10月下旬からは連続的な微動に変わっ Tこ。 (5)活動期:1986年11月12日から1990年12月 野口喜三雄氏の話では, 1986年11月12日13時頃には, 火孔の南南東内壁に新たな噴気活動が認められたという ことである。 1986年11月15日に火孔の南南東内壁で噴火が始まり, 11月23日まで続いた。三原山山頂では11月14日から15日 にかけ火孔の南南東内壁で噴気活動か続き,噴気地点、周表面現象からみた伊豆大島の活動期間 143 辺では連続的に火孔壁の崩落が起きていた。その後1987 年3月まで三原山山頂の現地観測は実施されなかったが, 1987年4月から観測を再開した。 1989年8月頃から1990 年12月にかけて,火孔底内部で落石を伴わない音響が頻 繁に観測された。 測候所からの遠望観測によると 198昨 11月15日から 23日にかけてはほとんど連続的に爆発音,鳴動,空振, 噴石,顕著な噴煙,火映が観測され,その他に降灰,光 環,火山雷カ準見測された。その後の1986年12月18日の噴 火では爆発音,鳴動,空振,噴石,火映,顕著な噴煙が, 1987年11月16日から19日の噴火では爆発音,降灰,顕著 な噴煙,火映が, 1988年1月25日, 27日の噴火では顕著 な噴煙が, 1990年10月4日の噴火では降灰,顕著な噴煙 が観測された。 火山活動の特徴 この期間の1986年11月15日から23日の噴火では.15日 に火孔の南南東内壁で噴火が始まり,火口を生成して火 孔底へ溶岩を流出, 18日には火孔内は溶岩で満たされ, 19日には三原山山頂からカルデラ床へ溶岩を流出した。 21日にはカルデラ内及び外輪山北西山腹で割れ目噴火が あり,溶岩を流出した。 23日午前中で噴火活動は停止し たが,昼頃l乙カlレデラ内の噴出物が多量に堆積した地帯 で,二次的な溶岩流が発生した。 1986年12月18日の噴火については,全島民が避難して いる最中での噴火であり 経過ははっきりしていない。 1987年11月16日から19日の噴火では, 16日の噴火でほ ぼ旧火孔底縁に沿うように火孔底が約30m陥没し, 18日 の噴火でさらに火孔底が約120m陥没した。 198&年1月25日, 27日の噴火では,地形には変化は認 められなかった。 1990年10月4日の噴火では 火孔底の北側半分が陥没 した(陥没当初の深さは不明)。陥没孔底はその後の周壁 の崩落に伴う岩石等の堆積で浅まり, 1990年末現在の陥 没孔底の深さは約200mとなっている。 1986年7月から記録され始めた火山性微動は1990年4 月26日まで継続したが 1986年12月19日から1986年12月 31日と1987年11月19日から12月17日の期聞に停止した。 ~ ,
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まとめ 以上の乙とから,伊豆大島の表面現象からみた火山性 異常現象の発生の推移の特徴から 活動期間を区分する と次のようになる。 (1) 活動期:1950年7月16日から1951年6月中旬 火口生成,噴石丘生成,溶岩流出,噴石,爆発音, 鳴動,地動。 -火山活動の特徴 1950年7月16日から9月23日にかけて三原山山頂で 噴火,火孔内を溶岩上昇,溢出,三原山山頂からカ jレデラ床へ溶岩流出。 1951年2月4日から4月2日にかけて三原山山頂で 噴火,三原山山頂からカjレデFラ床へ溶岩流出。 1951年4月16日から5月7日にかけて三原山で噴火, 三原山山頂からカルデラ床に溶岩流出。 1951年6月7日から6月17日にかけて三原山山頂で 噴火,火孔底に溶岩流出。 (2)休止期:1951年6月下旬から1953年10月初め 火山性異常現象なし。 (3)活動期:1953年10月5日から1974年6月 火口生成,溶岩噴出,噴石,爆発音,地動,鳴動, 空振,降灰,火山毛,光環,火柱(火炎),顕著な噴 煙,火映。 -火山活動の特徴 1953年10月4日から1954年2月9日にかけて三原山 山頂で噴火,赤熱した噴石の噴出,火孔底に溶岩流 出。 1956年1月3日から1月23日頃にかけて三原山山頂 で噴火,赤熱した噴石の噴出。 1957年10月3日から11月中旬頃にかけて三原山山頂 で噴火,火口内で赤熱した溶岩の噴出。 1958年から1965年3月頃にかけて三原山山頂で頻繁 に噴火。 1954年1月, 1956年1月に生成された火口 が, 1957年10月に生成された火口に吸収され山頂部 の火口がひとつとなる。 1965年4月頃から197昨 10月にかけて三原山山頂で 時々噴火。火孔底(1963年頃から火口を火孔に変更) が次第に深まり,時々火子l
底に溶岩池形成。 1970年 8月頃から1974年2月にかけてほとんど連日火映現 象。 1974年2月末から1974年6月にかけて火孔底で噴火。 火孔底を溶岩が上昇,溶岩噴出,溶岩池形成。 (4)休止期:1974年7月から1986年11月11日 火山性異常現象なし。 (5)活動期:1986年11月12日から1990年12月(ただし 1991年3月以降は,火山性異常現象は観測されてい ない) 火口生成,噴石,爆発音,鳴動,空振,降灰,音響, 顕著な噴煙,光環,火山富,火朋L ・火山活動の特徴 1986年11月15日から11月23日にかけて三原山山頂で 噴火,カルデラ内及び外輪山北西山腹で割れ目噴火。三原山山頂からカルデラ床に溶岩流出,カルデラ内 及び外輪山北西山腹で溶岩流出。 1986年12月18日三原山山頂で噴火。 1987年11月16日から 11月19日にかけて三原山山頂で 噴火。火孔底2固にわたり陥、ぬ 1988'年1月25日, 27日に三原山山頂で噴火。 199昨 10月 4日三原山山頂で噴火。火孔底陥ぬ 今回の調査により,今まで見落としがちであった噴火 以外の表面現象からみた火山性異常現象についても,火 山活動の長期的な流れの中の一つの現象として捕らえる 乙とができたと言える。 なお,今後とも過去の資料の整理を進め,新たな観測 資料を付加する必要がある。 謝 辞 終わりにあたり,大島警察署,御神火茶屋及び火口茶 屋の方々のご協力に 心から御礼を申し上げます。 また,本報告をまとめるにあたり,査読者各位,気象 庁地震火山部地震予知情報課高橋道夫調査官及び大島測 候所本多進所長,中村佳之技官はじめ多くの方から貴重 など意見,ご指導を頂きました。乙れらの方々に心から 御礼を申し上げます。 参考文献 木沢緩・田中康裕(1972):伊豆大島三原火口の地形測 量,気象研究所報告, 23, 411 -428 木村政昭(987):三原山火口底の観測一大噴火予測の作 業仮説,月刊地球, 1986年伊豆大島火山噴火(1), 379 -385
表面現象からみた伊立大島の活動期間
145
付表1 火山性異常現象発生状況 遠望観測:三原山山頂等の火山活動を,測候所構内の定められた地点、で観測した現象。 現地観測:三原山山頂の火山活動を.i
JlIJ候所職員が外輪山周辺及び、三原山山頂で‘観測した現象。但し,こ の資料の中には大島警察署山頂警備員火口茶屋及び御神火茶屋からの報告も含まれている。 その他の地域:測候所職員及び外部の機関が,島内周辺で観測した現象。 遠 望 観 d(1 l!J. l1.!! 雇見 11111 そのflIlのi也 峡 爆 発音将背地動 地鳴り~~空噴 灰降毛白_I,I~表
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