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外国語教育棟(センター)について

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Academic year: 2021

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高等教育ジャーナル(北大),第 1 号(1996) J. Higher Education (Hokkaido Univ.), No.1 (1996)

-26-外国語教育棟(センター)について

言語文化部教授 

大 平 具 彦

 今後の学部一貫教育の展開にあたって,外国語 教育には専用の教育棟が必要であり,それは,全 学共通教育の面からみて,情報処理教育,理科実 験教育,健康体育教育等のそれぞれの教育棟と セットにした形で,同じゾーンにあるのが望まし いという観点から,簡単にご報告いたします。  先ず,現状の設備ですが,これは極めて貧弱で あると言わざるを得ません。対象学生は1,2年生 合わせて 5000 人もいるのに対し,通常のラボ機 能を備えただけの L L (ランゲージ・ラボラト リー)教室が 4 室 270 席(旧教養部校舎に 1 室,言 語文化部校舎に 3 室)あるに過ぎず,視聴覚施設 は絶対的な不足状況です。勢い教官は昔ながらの スタイルで,各自がテープレコーダーを教室に持 ち込むことになります。LL 教室の設備は大分前 のもので老朽化も進んでいます。視聴覚教育関連 の職員は事務官,技官それぞれ 1 名ずつで苦し く,以前から増員を要求しているのですが実現し ておりません。  今後の外国語教育を展開してゆく上で,もちろ ん教師と学生との実際のコミュニケーションが授 業の基本ではありましょうが,教官定員の面から も新しい教授法の面からも,視聴覚機器を活用し た教育法が重要となってくるのは明らかです。そ こで新しいステップとして,平成 8 年度概算要求 に,ラボ機能を拡大した,市販語学ソフト(CD-ROM)に対応できる機器設備(60 ブース×6 教 室),および事務官1,技官2の要求を出しました。 (しかし残念ながらこれは今年度は見送りとなっ た。)  言語文化部では,これからの外国語教育をどの ようにつくり出してゆくか,現在,特別委員会で 検討を重ねています。これまで外国語教育の改善 について様々に議論がなされてきましたが,今回 こそいよいよ根幹からの改革へと踏み出さねばな らないと考えております。そのためには教授法の 改革だけでなく,制度面,カリキュラム面の改革 の中にしかるべく位置づけられていなければなり ませんが,それらが具体化されるためには,やは り外国語教育棟の建設が是非とも必要です。  以下,この外国語教育棟について要望したい点 を挙げます。 (1)その外国語教育棟には多機能教育設備が備え られているのが望ましいこと。(当座は市販の語 学教育ソフトからスタートするにしても,将来は 部局独自の教材開発を進めたい。) (2)その場合,多機能教育設備は情報処理教育設 備とセットにし,外国語教育棟と情報教育棟とは 一体化しているのが望ましいこと。 (3)多機能教育設備はメンテナンスが極めて重要 であり,そのための保守要員も情報教育とセット にして是非とも確保して欲しいこと。 (4)外国語教育棟の建設場所は,外国語教育が全 学生に関わるものであるため,中央ゾーンである べきこと。

討 論

総長: 来年度概算要求の申請の時期は 11 月なの で,それまでに案をまとめる必要があります。報 告にあったような方向に踏み出すとすれば,外国 語教育,情報教育,理科実験教育,健康体育教育 の各部門間で調整をしなければなりません。その ためには言語文化部で,今後どのような外国語教 育をやってゆこうとするのか,カリキュラム,教 育法,機器の使用等について,基本的スタンスを

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高等教育ジャーナル(北大),第 1 号(1996) J. Higher Education (Hokkaido Univ.), No.1 (1996)

-27-論にまで進んでよければ,色々と話はあるのです が。言語文化部としても学部化には関心を持って います。ただ全学教育とどう兼ね合わせるかとい う問題があります。 総長: 全学教育の問題はあるにしても,要は言語 文化部が自らの将来像をどう描くかということで はないですか。学部化でも大学院でも色々知恵を しぼって具体的方法を考え出すべきです。将来性 のあるものであれば実現をめざしたいと思います し。もちろん関連する学部や部局がお互い満足ゆ くものでなければなりませんが。 B: 文学部は外国語とつながりが強いので,この 問題については今後率直に議論してもよいと思っ ています。 C: 今後の全学教育で,情報教育と共に,リベラ ル・アーツの中核として外国語教育が重要である ことは,疑問の余地のないところです。 大平: その意味でも,外国語教育棟は大学の中心 ゾーンに位置しているべきです。 総長: 今後,大学は北 18 条以北に順次拡張してゆ く予定です。そうなると,今の言語文化部,旧教 養部あたりが大学の中心ゾーンになります。 先ず固めねばなりません。その作業に,積極的 に,早急に取り組んで欲しいと思います。 大平: まさにその通りで,こうした研究会で全学 的レベルでの議論も始まったことですし,言語文 化部でもその必要性は強く認識していますので, 11月までかはともかくとして,近々,その体制づ くりはなされることと思います。例えば,機器の 使用は外国語教育にどのように組み込まれるべき なのか。外国語教育にはやはり少人数教育が最も 効果的であり,機器の使用も万能ではなく,それ はあくまでも教育システム全体の中に位置づけら れるべきですね。そうした議論をひとつひとつ積 み重ねていって,全体的構想を作らねばなりませ ん。 A: 言語文化部は,例えば情報教育とセットで「コ ミュニケーション学部」をつくるなど,学部とし て独立してみてはどうですか。外国語教育を行な うだけでなく,自分たちの後継者を育成する必要 もあるわけですし。多機能,マルチメディアを標 榜しても,それを使いこなせる教官が育たないと 困るのではないですか。 大平: この研究会で,そうした組織変更を含む議

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