• 検索結果がありません。

第129回 岡山外科会

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "第129回 岡山外科会"

Copied!
9
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

第129回 

日 時:平 成8年2月17日(±)13時 よ り 場 所:岡 山 大 学 医 学 部 附 属 図 書 館 鹿 田分 館3階 講 堂(医 学 部 内) 会 長:佐 野 俊 二 (平成8年3月11日 受 稿)

1. 重 症 頭 部 外 傷 に合 併 した 両 側CCFの1例

水 島中央病院脳神経外科 

白 川 武 志 

市 川 智 継 

秋 岡 達 郎

労 災事故 に よる頭部 外傷 で頭 蓋 底骨 折,脳 挫

傷,大 量 口腔 内 出血 で シ ョッ ク状 態 に陥 り,昏

睡(GCS3点)で

搬 入 され た21歳 男性 の救 急症

例 を報告 した.本 症例 で初 期 に大 量 鼻出血 を起

こ し, 3日 後に 眼球 突 出,血 管雑 音,結 膜 充血

の原因 となっ た右 内頸動 脈か ら両側 海 綿静 脈 洞

へ 流 出 す るCCFに つ い て, MRI, DSAの 所 見 に つ い て,検 討 を加 え た.流 出 静 脈 は 上 眼 静 脈, 上 椎 体 静 脈 洞,深 部 静 脈 系 さ ら にTrolard静 脈 と 多 岐 に わ た り, Barrowの タ イ プA, Brassel の 分 類 のlarge tyheに 属 す る と考 え られ た.

2. von Recklinghausen病

に と も な う 胸 腔 内 髄 膜 瘤 の1例

岡山大学脳神経外科 

中 嶋 裕 之 

浅 利 正 二 

大 本 堯 史

岡山大学第二外科  安 藤 陽 夫

von Recklinghausen病 に と も な う胸 腔 内髄 膜 瘤 の1例 を経 験 し たの で 報 告 す る.[症 例]41 歳 女 性.母 親 がvon Recklinghausen病.全 身 皮 膚 に 多 数 の 神 経 線 維 腫 あ り. 5年 前 胸 部X-P に て 異 常 を指 摘 され 髄 膜 瘤 と診 断 さ れ た が 無 症 状 の た め 経 過 観 察 して い た.腫 瘤 の 増 大 と と も に胸 背 部 痛 が 出 現 す る よ う に な り当 科 入 院 とな る.入 院 時 右 胸 部 の 知 覚 鈍 麻 と放 散 痛,お よ び 労 作 時 の 呼 吸 困 離 を訴 え, Th3/4, 4/5椎 間 孔 か らの び る13×9cmの 腫 瘤 を認 め た.右 側 の 開 胸 術 を 施 行 し髄 膜 瘤 の 切 除,縫 縮 を行 っ た.術 後 経 過 は 良 好 で,胸 部 痛,労 作 時 の 呼 吸 困 離 も 消 失 し た.

3. 背 側 滑 車 上 筋 骨 の1例

岡山市立市民病院整形外科  林

克 彦 

阿 部 信

寛 

清 水 弘 毅

小 浦

宏 

渡 辺 唯 志

背 側 滑 車 上 筋 骨 は,肘 頭 窩 の 副 骨 と さ れ て い るが,時 に 肘 関 節 の 伸 展 制 限 や 運 動 時 痛 を呈 し 治 療 を要 す る 事 が あ る. 1972年Canigianiら に よ っ て 報 告 さ れ て 以 来,今 日 ま で19例 の 報 告 が み られ る.今 回 我 々 は39歳 男 性,右 肘 関 節 の 背

側滑 車上 筋骨 と考 え られ た症 例 に対 して 外科 的

治療 を行 い良好 な結 果 を得 たの で報告 した.鑑

別す べ き疾 患 として,肘 蓋骨,離 断 性骨 軟骨 炎

や滑 膜骨 軟骨 腫 症 に続発 す る関 節遊 離体 が重 要

で あ る.

161

(2)

4. 特発性血小板減少性紫斑病 に合併 した大髄骨頭壊死 に対 して

全人工股関節置換術 を施行 した2例

岡山大学整形外科  岡

隆 浩 

臼 井 正 明 

三 谷

井 上

特 発性 血小 板減 少性 紫 斑病(ITP)に 対 す る

ステ ロイ ド剤 の係併 症 と して大 腿骨 頭壊 死

(ANF)の

発生 が挙 げ られ る.今 回,我 々

はITPに

合併 したANF2症

例 に対 して全

人工 股 関 節置換 術(THA)を

施 行 したの で

術 前術 中管理 を中心 に報告 す る. 1例 は術

前 の摘脾 術 が血 小板 数 の増加 に有効 であ っ

た.他 の1例 はス テ ロイ ド剤 の増 量や 摘脾

術 が 無効 で,術 直 前 の γ-グロブ リン製 剤 の

大量 投与 に よ り手術 が可 能 とな った.

5. 大腿 骨転移性骨腫傷 に対 す る手術的治療の経験

岡山済生会病院整形外科  狩

野 岳 士 

守 都 義 明 

正 典

長 野 博 志 

今 谷 潤 也

癌 の 骨 転 移 は 骨 腫 瘍 の 中 で最 も多 い.こ れ ら の 患 者 の 苦 痛 を 除 き, QOLの 向 上 を 図 る こ と は 非 常 に 重 要 な こ とで あ る.今 回 経 験 した8例9 肢 の 転 移 性 骨 腫 瘍 の 手 術 的 治 療 に つ い て 報 告 す る.我 々 は,手 術 適 応 に,予 後 が2か 月 以 上 あ る こ と,手 術 で 固 定 性 ・支 持 性 が 得 ら れ る こ と, nursing careを 容 易 に す る こ と,を あ げ て い る. こ れ らを も とに,患 者 のQOLの 向 上 及 びnursing careの 容 易 さ を促 進 す るた め に,積 極 的 に 手 術 的 治 療 を行 っ て い る.ま た,術 中 の 大 量 出 血 の 対 策 と してembolisationを 行 い,実 際embolisa tionを 行 っ た2例 に つ い て は,出 血 の コ ン トロ ー ル が 良 好 で あ っ た.

6. Flow-through型

広 背 筋 皮 弁 を 用 い た 下 肢 軟 部 組 織 欠 損 の 再 建

川崎医科大学形成外科  西

正 行 

光 嶋

勲 

口 隆 彦

広 範 な 下 肢 軟 部 組 織 欠 損3症 例 に 対 し て Flow-through Thin Latissimus Dorsi MC Flapを 用 い て 再 建 した.こ の 方 法 の 利 点 は,主 要 血 管 を 温 存 で き る, 2系 統 の 動 静 脈 系 を もつ た め に よ り確 実 な 血 流 が 得 ら れ る,皮 弁 の 静 脈 系 を介 して 末 梢 の う っ 血 を防 ぐこ と が で き る, 薄 く大 き い の で 様 々 な 症 例 に 利 用 で き る な ど の 点 で あ り,主 要 血 管 の 閉 塞 を伴 う症 例,悪 性 腫 瘍 症 例,腹 直 筋 の使 用 が 望 ま し く な い 症 例 な ど が 適 応 とな る と思 わ れ た.

7. 背 部 に 巨大 な 腫 瘤 を形 成 した 軟 部 腫 瘍 の1例

岡山大学整形外科  正

岡 俊 二 

川 井

章 

杉 原 進 介

井 上

今 回我 々 は,背 部 に巨大 な腫 瘤 を形 成 した軟

部腫 瘍 の1例 を経験 した.症 例 は51歳 女 性,過

去 に3度 の摘 出手術 と再 発 を繰 り返 し,再 び腫

瘤 が増 大 し当科 受 診.初 診 時頚 部 ∼腰部 に 巨大

な腫 瘤 を認 め た.腫 瘍 は傍脊 柱 筋 ∼両肩 甲骨に

浸潤性 に増殖 し,重 量約2kg,病

理 診断 は腹 壁

外 デ ス モ イ ドで あ った.軟 部腫 瘍 の 治療 は初 回

よ り組 織 型に 応 じた適 切 な切 除縁 で 手術 を行 う

こ とが最 も重要 であ り,安 易 な切 除 は慎 むべ き

で あ ると考 え られた.

(3)

8. 第1腰

椎 動 脈 瘤 様 骨 嚢 腫 の1症

国立岡山病 院整形外科 

藤 井 基 弘 

中 原 進 之 介 

末 長

田 中 雅

動 脈瘤 様骨 嚢腫 とい う比 較的 稀 な疾 患 に加 え

て,輸 血拒 否(エ ホバ の証 人)と い う治療 法 に

苦慮 した症例 を経験 したの で報 告す る.

治療 法 は,後 方 固定術 を第1段 階,椎 体 置換

術 を 第2段 階 と し た2段 階 手 術 と した.輸 血 の 承 諾 を得 られ な か っ た 為,術 前 に は 硬 化 療 法 を 2回 と も施 行 す る こ と に よ っ て,比 較 的 少 な い 出 血 量 で 輸 血 を 回 避 す る こ とが 出 来 た.

9. 特 発 性 硬 膜 外 膿 瘍 の2例

岡山赤十字病院整形外科  寺 尾 元 延 

那 須 正 義 

加 藤 彰 浩

小 野 勝 之

今 回我 々 は高度 の麻 痺症 状 を来 た した脊 椎硬

膜外 膿瘍 の2例 を経験 したの で報告 す る.症 例

1は 比較 的 ゆっ く りとした両下 肢麻 痺 発生 例 で

椎 弓切 除術 を施 行 し,松 葉 杖 歩行 可能 とな った

が,症 例2は 急激 に完 全麻 痺 とな った例 で同様

の手術 を施行 したに もか か わ らず 麻痺 は 改善 し

なか った.大 変稀 な疾 患 で はあ るが発 熱,背 部

痛の 後,下 肢 麻痺 症状 が 出現 した ら,本 疾 患 も

考 慮 し最 近 ではMRIな

どに よ り早 期 診 断 をつ

け早期 治 療 を始 め るこ とが大切 であ る.

10. 巨 大 胃 平 滑 筋 肉 腫 の1例

岡山大学第二外科  大 守 規 敬 

平 井 隆 二 

川 崎 誠 治

土 居 原 博 義 

曽 我 浩 之 

清 水 信 義

胃 平 滑 筋 肉腫 は 全 胃悪 性 腫 瘍 の1∼3%を 占 め,遭 遇 す る機 会 も あ る が,そ の 中 で も15cm以 上 の例 は 巨大 胃平 滑 筋 肉腫 と呼 ば れ,比 較 的 稀 で あ る.我 々 は 巨 大 胃 平 滑 筋 肉 腫 の1例 を経 験 し た の で 報 告 す る. 主 訴 は 上 腹 部 腫 瘤 で あ っ た が,壁 外 性 に 発 育 し た た め 無 症 状 に 経 過 し た.大 き さ は17.5× 10.0×11.5cmで 病 理 学 的 に もLeiomyosarcoma の 診 断 で あ っ た.治 療 は 手 術 が 選 択 さ れ る が, 巨 大 な 胃 平 滑 筋 肉腫 は 悪 性 度 が 高 くな る傾 向 が あ る の で 胃癌 に 準 じた 手 術 が 必 要 と思 わ れ た.

11. 皮 膚 転 移 に て 発 見 され た 早 期 胃癌 の1例

平病院外科  梅 森 君 樹

岡山大学第二外科  平 井 隆 二

岡山大学第二病理  川 崎 伸

弘 

赤 木 制 二

症 例 は80歳,女 性.前 胸 部 の 皮 膚 腫 瘤 に 気 付 き来 院.大 き さ は4×3cm大 の 皮 下 腫 瘤 で 皮 膚 に 陥 凹 と発 赤 を認 め た.腫 瘤 を摘 出 し,未 分 化 か ら低 分 化 な 腺 癌 を認 め,原 発 巣 を精 査 し た と こ ろ 胃内 視 鏡 検 査 に て 幽 門 部 に Ⅱc+Ⅱa病 変 を認 め た.生 検 に て 低 分 化 腺 癌 と診 断 し,幽 門 側 胃切 除 術 お よ び リン パ 節 廓 清 術 を行 っ た.病 理 診 断 は 未 分 化 癌,深 達 度 はsm, HoPono, stage Ⅰ.皮 膚 に 転 移 し た 早 期 胃癌 は,調 べ 得 た 限 りで は5例 で あ り,非 常 に稀 な 症 例 と思 わ れ た.

(4)

12. 腹 腔 鏡 下Nissen

Fundoplicationの

経 験

お お も と病院 

史 

彦 

宏 

彦 

症 例 は72歳 女 性,食 道 裂 孔 ヘ ル ニ ア の 診 断 で 内 服 治 療 を受 け るが,症 状 が 軽 快 し な い た め 手 術 目的 で 紹 介 さ れ た.全 麻 下,仰 臥 位 で 腹 腔 鏡 下 にNissen Fundoplicationを 行 っ た.手 術 時 間 は4時 間5分 で あ っ た.術 後4日 目 の 透 視 で Fundoplicationの 部 は 狭 窄 も な く通 過 良 好 で あ っ た た め,同 日 よ り経 口 摂 取 を 開 始 し た.本 症 例 の 手 術 手 技 を 中 心 に 報 告 し た.

13. 虫 垂 カ ル チ ノ イ ドの3例

岡山労災病院外科 

中 西 英 博 

原 田 英 樹 

小 松 原

正 吉

間 野 正 之 

田 和

馬 

木 下 茂 喜

症 例 は, 51歳, 57歳, 31歳 い ず れ も 男 性 で 急 性 虫 垂 炎 の 診 断 に て 虫垂 切 除 術 施 行 し術 後 病 理 組 織 診 断 に て 虫 垂 カ ル チ ノ イ ドと診 断 さ れ,内 2例 は 杯 細 胞 カ ル チ ノ イ ドで あ っ た.虫 垂 杯 細 胞 カ ル チ ノ イ ドに 対 す る 右 半 結 腸 切 除 術 の 適 応

につ いて は意 見 の分 か れ る ところで は あ るが,

本症 は癌 と同様 に考 えて病 期 に よ り積 極 的 な外

科 治療 が 必要 で あ る と考 え る.

また,臨 床 的 に急性 虫垂 炎 と診 断 され た症例

に対す る術 後病 理組 織 検査 が重 要 で あ る.

14. l-ロ イ コボ リ ン ・UFT併 用 療 法 に よ り切 除 しえ た 膀 胱 浸 潤S字

結 腸 癌 の1例

倉敷中央病院外科  増 井 俊 彦 

高 三 秀 成

現 在, chemotheapyの 相 乗 効 果 を ね ら うbio chemical modulationと して 核 酸 代 謝 に 関 す る もの が 中 心 に研 究 さ れ て い る.そ の な か で,ロ イ コ ボ リ ン-UFT療 法 も, UFT単 独 に く らべ て 葉 酸 代 謝 に 対 しチ ミジ ン 欠 乏 を増 強 させ る こ とに よ っ て 抗 腫 瘍 効 果 を もた らす と考 え られ て い る.今 回 我 々 は,骨 盤 壁 に 達 す る ほ ど進 行 し たS字 結 腸 癌 に 対 し, l-ロ イ コ ボ リン ・UFT療 法 に よ り根 治 術 が 可 能 と な っ た 症 例 を 経 験 し た た め 報 告 す る.

15. 結 腸 憩 室 に伴 う膀 胱S状

結 腸 瘻 の1例

国立岡山病院外科  小

山 朋 之 

小 橋 雄 一 

重 松 久 之

山 本 佳 樹 

野 村 修 一 

佐 々 木 澄 治

今 回我 々は結 腸 憩室症 に よる膀胱 結腸 瘻 の1

例 を経 験 したの で報 告 す る.多 くの 膀 胱結 腸瘻

は腫 瘍 性病 変 に よ るが,最 近 の 食生 活 の西 洋化

に伴 い本邦 で も左半 結 腸憩 室症 が増 え,比 例 し

て症例数 も増加 して い る.術 式 は結腸 部分 切 除

と膀胱 部分 切 除が 多 く採 られ るが,膀 胱 に関 し

ては瘻 孔部 切 除 ・閉鎖 で十 分.又 憩室 部 は再発

予 防 の為 な るべ く取 るこ とが望 ま しい.

(5)

16. 若 年 者 に 発 生 した 小 腸 壊 死 の1例

水 島協同病院外科 

山 本 明 広 

江 口 孝 行 

高 井 伸

症 例 は18歳,男 性.平 成7年7月18日 よ り心 窩 部 痛 が 出 現 し, 7日 後 に 入 院 した.急 性 腸 炎 と して 加 療 し て い た が,腹 膜 炎 とな り, 2日 後 に 手 術 を施 行 し た.ト ラ イ ツ 靱 帯 か ら50cm∼100 cmに い た る 空 腸 が 限 局 的 に 壊 死 して お り,捻 転 や 索 状 物 に よ る絞 扼 は 認 め な か っ た.壊 死 部 の 血 管 内 は 血 栓 化 して い た.病 理 所 見 よ り,虚 血 の 原 因 と し て 動 脈 炎 や 動 脈 硬 化 は 否 定 的 で あ っ た.激 しい 腸 炎 に 加 え て 脱 水 と な っ た こ と が 血 栓 形 成 に 影 響 を 与 え た と推 察 され た.

17. 術 前 診 断 しえ た 右 傍 十 二 指 腸 ヘ ル ニ ア の1例

津 山中央病院外科  光 岡 直 志 

宮 島 孝 直 

黒 瀬 通

瀬 下

賢 

多 胡 卓 治 

同 輔

向 井 晃 太 

田 直 彦

我 々 は,比 較 的 稀 な 右 傍 十 二 指 腸 ヘ ル ニ ア の 1例 を経 験 し た.症 例 は71歳 女 性 で,腹 痛 に て 来 院,イ レ ウ ス状 態 で あ っ た. CTで は,径9 cm大 の 異 所 性 の 空 腸 系 蹄 の 限 局 性 拡 張 像 と思 わ れ る腫 瘤 が み ら れ,血 管 造 影 で,空 腸 動 脈 第2 分 枝 が こ れ に 向 か っ て 走 行 して お り,右 傍 十 二 指 腸 ヘ ル ニ ア と 診 断 し た.本 症 例 は 開 腹 に て腸 回 転 異 常 や 腸 間 膜 の 固 定 異 常 は 見 ら れ ず,後 天 的 要 因 に よ り発 生 した も の と考 え た.

18. 腹 腔 鏡 下 手 術 に て 整 復 しえ た 絞 扼 性 イ レウ ス の1例

川崎医科大学附属川崎病院外科  青

裕 

佐 藤 公 治 

溝 上 宏 明

田 一 典 

土 持 茂 之 

曽 光 則

光 野 正 人 

川 崎 祐 徳 

佐 野 開 三

症 例 は46歳 女 性,左 上 腹 部 痛 を主 訴 に 来 院, 急 性 腹 症 と診 断 さ れ,入 院 と な っ た.腹 部 超 音 波 検 査 及 び 腹 部CT検 査 で 絞 扼 性 イ レ ウ ス を疑 い,腹 部 所 見 か ら,試 験 的 腹 腔 鏡 を 施 行 し た と こ ろ索 状 物 に よ る絞 扼 性 イ レ ウ ス と診 断 で き,

その まま腹 腔鏡下 に絞 扼解 除 を行 っ た.術 後経

過 良好 で術 後9日 目に軽快 退 院 した.急 性 腹症

及 び腹部 外傷 に おい て症例 に よって は試験 的腹

腔鏡 が有 用 な検査 であ り治療 につ な が るこ とが

あ る.

19. Meckel憩

室 を先 進 部 とす る大 網 裂 孔 ヘ ル ニ ア に よ る イ レウ ス の1例

岡山済生会総合病院外科  吉

敦 

岡 本 康 久 

谷 口

大 原 利 憲 

筒 井 信 正 

広 瀬 周 平

片 岡 和

内 ヘ ル ニ ア は 比 較 的 稀 な 疾 患 で あ り,診 断 が 困 難 な例 が 多 い.今 回我 々 は 大 網 の 異 常 裂 孔 に, メ ッ ケ ル 憩 室 が 先 進 部 と な り嵌 入 して 絞 扼 性 イ レ ウ ス を来 し た1例 を 経 験 し た.症 例 は76歳 男 性.主 訴 は 下 腹 部 痛.開 腹 術 の 既 往 は 無 し.下 腹 部 痛 に て 発 症 し腹 部CT等 に て 絞 扼 性 イ レ ウ ス と 診 断 しope施 行. Meckel憩 室 を先 進 部 と した大 網 裂 孔 ヘ ルニ ア で あ っ た.開 腹 既 往 の な い 腸 閉 塞 で 内ヘ ル ニ ア の 可 能 性 を検 討 し て み る必 要 が あ る.

(6)

20. 当 科 に お け る遊 離 腸 管 移 植 の 成 績

岡山大学第一外科  猶 本 良 夫 

上 川 康

明 

羽 井 佐

八 木 孝 仁 

岡 林 孝

弘 

田 中 紀 章

田 薫 三

1987年 よ り1995年12月 ま で に 当 科 に お い て 施 行 し た 遊 離 腸 管 移 植 は31例 で あ っ た.そ の 内 訳 はhypopharyngeal cancer 13 (41.9%), cer vical esophageal ca. 11 (35.5%), thoracic esophageal ca 6 (19.4%), benign esophageal

stenosis 1 (3.2%)で あ っ た. 31例 に 対 し て32 腸 管 のfree graftを 行 い, 31 (96.9%)が 空 腸,

1 (3.1%)がS字 状 結 腸 で あ っ た.

feeding arteryと し て はtransversus coli 26 (79.3%), inferior thyroid 1 (3.4%), interna thoracica media 3 (10.3%), carotis 2 (6.9%)

で あ っ た. jejunal graft 1例 がinfectionに よ るgraft lossと な っ た.

21. 肝 内 結 石 症 の 治 療 方 針

岡山大学第一外科  志 摩 泰 生 

津 下

宏 

雅 信

原 野 雅 生 

田 薫 三

肝 内 結 石 症 手 術 例55例 に つ き検 討 した.左 右 別 の 病 型 分 類 で み る と, L型 で は肝 切 除 お よ び 胆 管 切 開 術 を選 択 す る こ とが 多 く,結 石 遺 残 率 は低 か っ た. R型 で は,肝 切 除 例 で は 遺 残 結 石 は 認 め な か っ た が,胆 管 切 開 術 あ る い は 肝 管 吻 合 術 の み で は,結 石 遺 残 率 は 高 か っ た. LR型 で は,肝 切 除 お よ び 肝 管 空 腸 吻 合 術 を行 っ て も, 結 石 遺 残 率 は 高 か っ た.術 式 別 に み る と,肝 管

空腸 吻合術 施行 例 に 胆管 炎や イレ ウス な どの 晩

期合 併 症 が 多か った.胆 内結石 症 の 治療 の原 則

は,胆 汁 うっ滞 の解 除 と結石 の完全 除 去 であ る.

胆 汁 うっ滞の 原 因 とな る胆 管狭 窄 の認 め られ る

症例 では,積 極 的 に肝切 除 を行 い,結 石 の完全

除去 には,内 視 鏡 的治療 や ス テ ン ト挿 入が 有効

な症 例 も認 め られ,手 術 治 療 との積 極 的 な併用

が 重要 と考 え られ た.

22. 良 性 乳 頭 部 狭 窄 の1例

岡山大学第二外科  沢

田 茂 樹 

平 井 隆 二 

松 本 英 男

曽 我 浩 之 

清 水 信 義

良 性乳 頭部 狭 窄は,反 復 す る腹 痛,膵 炎,胆

管の 拡張 及 び胆 汁の排 泄 障害 な どを示 す症 候群

で,胆 石,胆 嚢 炎やERCP,胆

摘操 作 に よ る 炎

症 が乳 頭部 に波及 し狭 窄 が起 こ る と考 えられ て

い る.

今 回我 々 は,平 成6年 に腹 腔鏡 下 胆摘術 を受

け それが 誘 因 と考 え られ る乳 頭部 狭窄 例 を経験

した. ERCPで

総胆 管 の拡 張,乳 頭狭 窄 を認 め

治療 は経 十二 指腸 的乳 頭形 成術 を行 った.

23. 十 二 指 腸 乳 頭 部 腺 腫 内 癌 の1例

川崎医科大学消化器外科  久 保 添 忠 彦 

岩 本 末 治 

小 沼 英 史

村 上 正 和 

木 元 正 利 

山 本 康 久

我 々 は十 二指腸 潰瘍 の精 査 中 に乳頭 部腫 瘤 を

認 め 癌 の合 併 を考 慮 し各種 検査 にて 胆管,膵 管

に浸潤 はな い と考 え乳 頭切 除術 を施行 し,術 後

病理 組 織学 的検 査 に て断端 陰性 で粘 膜 に留 まる

早期 乳 頭部癌 の1例 を経験 した.

(7)

24. 多 彩 な 異 常 を 呈 した 後 腹 膜 腫 瘍 の1例

川崎医科大学消化器外科  竹 尾 智 行 

木 元 正 利 

伊 木 勝 道

岩 本 末 治 

今 井 博 之 

山 本 康 久

48歳 女性,右 下 腿 の腫 脹 を主訴 に 入院,術 前 に

血液 異常 を呈 した後腹 膜腫 瘍 を経験 し,摘 出術

を行 った.術 後血 液 異常 や症 状 は改善,後 腹 膜 ミ

ュ ラー 管遺 残の低 分 化型 腺癌 が最 も疑 われ た.

25. 巨 大 後 腹 膜 脂 肪 肉 腫 の1例

岡山赤十字病院外科  湯 浅 一 郎 

小 野 監 作 

小 西 寿 一 部

池 田 英 二 

内 藤

稔 

山 重 治

尚 志 

古 谷 四 郎 

川 上 俊 爾

大塚

康 吉

同病理部 

国 友 忠 義

後 腹 膜 よ り発 生 し,腸 管 を巻 き込 ん だ 巨 大 な 脂 肪 肉腫 の1例 を経 験 し た. 症 例 は68歳 女 性.主 訴 は 腹 部 膨 隆.平 成7年 4月 頃 よ り腹 部 膨 隆 に 気 付 く も放 置. CT, MRIに よ る術 前 診 断 で は 後 腹 膜 脂 肪 肉 腫.平 成7年10月2日 に 結 腸 右 半 切 除 を伴 う腫 瘤 摘 出術 を施 行.腫 瘍 の 大 き さは28×23×11cm, 重 量 は3550g.病 理 所 見 は 高 分 化 型 脂 肪 肉 腫 (lipoma-like type). 4ヶ 月 を経 過 し た 現 在,再 発 は 認 め な い.

26. 胸 腔 鏡 下 に切 除 した 先 天 性 多 発 肺 動 静 脈 瘻 の1例

国立岡山病院呼吸器外科  秋

山 一 郎 

良 平 

福 原 哲 治

症 例 は71歳 の 女 性 で,右 下 葉S6とS10に2 個 の 瘻 を認 め た.そ の 診 断 と形 態 の 把 握 に は3 D-CTが 有 用 で あ っ た. CTと 断 層 写 真 に よ り 瘻 が 胸 膜 直 下 に あ る こ とが 確 認 で き た た め,胸 腔鏡 下 に 瘻 を切 除 す る こ とが で き た.本 疾 患 は 良 性 疾 患 で あ り,侵 襲 の 少 な い 治 療 が 必 要 で あ る.部 位 診 断 を確 実 に 行 え ば,瘻 に 流 出 入 す る 血 管 の レベ ル で 肺 部 分 切 除 を行 う こ とに よ り, 胸 腔 鏡 手 術 の 適 応 と な り う る と考 え られ た.

27. 縦 隔 悪 性 間 葉 腫(malignant

mesenchymoma)の1例

岡 山大 学 第二 外科 

雄 

典 

基 

山 下

弘 

夫 

悪 性 間葉腫 は極 めて稀 な軟 部組 織腫 瘍 であ る.

今 回,縦 隔 内に発 生 した1例 を経 験 したの で報

告 した.患 者は60歳 の女 性 で,嚥 下 困難 を 自覚

し縦 隔腫 瘍 と診 断 され,胸 骨 正 中切 開 にて腫 瘍

摘 出術 を施行 した.左 頚部 か ら右上 縦 隔 にか け,

弾性 軟,割 面黄 白色 の腫 瘍 を2個 認 め た,病 理

組織 像 では 線維 肉腫像 に加 えて,軟 骨 肉腫,脂 肪

肉腫 等 多彩 な像 を示 し悪性 間葉 腫 と診断 され た.

術後1年2ヵ

月,再 発 な く経 過観 察 中 であ る.

(8)

28. 当 科 に お け る胸 腔 鏡 下 肺 葉 ・区 域 切 除 の 経 験

岡山赤十字病院外科  森

山 重 治 

小 野 監 作 

湯 浅 一 郎

小 西 寿 一 郎 

池 田 英 二 

内 藤

尚 志 

古 谷 四 郎 

川 上 俊 爾

大塚

康 吉

1995年6月 よ り8ヵ 月 間 に16例 の 胸 腔 鏡 下 肺 葉 ・区 域 切 除 を経 験 し た.年 齢 は30-85歳(平 均52.5歳),男 性5例,女 性11例 で,対 象 疾 患 は ア スペ ル ギ ロ ー マ1例,結 核 腫1例,先 天 性 気 管 支 閉 鎖 症1例,肺 癌13例(う ち1例 は再 発 肺 癌)で あ っ た.術 式 は 肺 葉 切 除 の み3例,リ ン パ 節 郭 清 を伴 う肺 葉 切 除12例 ,区 域切 除1例 で あ っ た.原 発 性 肺 癌 に 対 す る 本 法 の 手 術 適 応 は 末 梢 型 肺 癌 で画 像 上 長 径20mm以 下, c-N0症 例 が 原 則 で あ る が,本 法 で 根 治 手 術 が 可 能 な超 高 齢 者, poor risk症 例,本 法 を強 く希 望 す る 人 も対 象 と して い る.原 発 性 肺 癌13例 の う ち長 径20mm 以 上 の 症 例 が3例 あ っ た が, PS不 良, 3ヵ 月 以 内 に 心 筋 梗 塞 の 既 往,本 人 が 本 法 を 強 く希 望 し た症 例 で あ っ た.全 例 がc-N0で あ っ た がp-N1 と判 明 し た 症 例 が1例 あ っ た.中 心 型 の2例 に 本 法 を行 い, 1例 は 術 中 迅 速 病 理 で 気 管 支 断 端 陽 性 が 判 明 し た た め 標 準 開 胸 に よ り ス リー ブ 切 除 を 追 加 した.標 準 開 胸 に よ る 同 等 の 手 術 と胸 腔 鏡 下 肺 葉 切 除 を比 較 す る と,手 術 時 間,出 血 量 に 大 差 は 見 ら れ な か っ た.

29. 急 性 心 筋 梗 塞 後 の 前 乳 頭 筋 断 裂 の1緊

急 手 術 例

心臓病 センター榊原病院心臓血管外科  増

田 善 逸 

津 島 義 正 

松 本 三 明

濱 中 荘 平 

藤 原 恒 太 郎 

川 博

黒 木 慶 一 郎 

隆 登

我 々 は,

AMIに

合併 した前乳 頭 筋完 全 断裂 に

よるMRを

来 たした症 例 に対 して緊急 僧帽 弁 置

換術 を施行 し救命 しえ た.症 例 は68歳 男性 で心

不 全 に て発 症 し, 5時 間 後 緊 急 手 術 と な っ た. 術 後 経 過 良 好 に て,現 在 社 会 復 帰 し て い る.

30. 開 心 術 後 縦 隔 洞 炎 に 対 す る大 網 充 填 術 の 経 験

岡山大学心臓血管外科  毛 利

亮 

青 木

淳 

入 江 博 之

幸 一 

佐 野 俊 二

症 例1は 大 動 脈 弁 置 換 術 後, 40日 間 持 続 洗 浄 し二 期 的 に 施 行 した.症 例2は 再 冠 動 脈 バ イパ ス 術 後,症 例3は 遠 位 大 動 脈 弓 人 工 血 管 置 換 術 後,一 期 的 に行 っ た.い ず れ の 症 例 も術 後50日

目か ら58日 目に軽 快退 院 あ るいは転 科 とな った.

大 網 充填術 は開心術 後 縦 隔 洞炎 に対 し有効 な治

療 法 と思 わ れた.

(9)

31. Pryce Ⅰ型 肺分 画 症 と思 わ れ た胸 部下行 大 動 脈異 常分 枝動 脈 瘤破 裂 の1治 験 例

川崎 医科大学胸部心臓血管外科  遠 藤 浩 一 

洋 

正 木 久 男

村 上 泰

治 

田 一 郎 

田 淵

福 広 吉 晃 

田 敦 久 

菊 川 大 樹

藤 原

胸 部下 行 大動 脈 異常分 枝 動脈 瘤破 裂 の1例 を

報告 す る.症 例 は52歳 男性 で,胸 部 下行 嚢 状大

動脈 瘤破 裂 の診 断 で緊 急手 術 を施行 した.横 隔

膜 よ り約5cm中 枢側 の 胸部 下行 大動 脈 よ り径8

mmの 異常分 枝動 脈 が分 枝 し,分 枝部 よ り1cm末

梢 で 直 径3cmの 紡 錘 状 の 瘤 を形 成 し, 2cmの 破 裂 孔 を認 め た.肺 との 関 連 は 確 認 出 来 な か っ た が,異 常 動 脈 の 分 枝 部 位 な どか ら, Pryce Ⅰ型 肺 分 画 症 異 常 分 枝 動 脈 瘤 破 裂 と診 断 し,こ れ を 救 命 し た.

32. 右 尿 管 閉 塞 を 来 した 孤 立 性 右 内 腸 骨 動 脈 瘤 の1例

国立岡山病院心臓血管外科  虫 明 寛 行 

田 邦 雄 

寒 川 顕 治

那 須 恵 美 

谷 崎 眞 行

症例 は67歳 の女 性.右 下 腹部 痛 を主 訴 に,右

内腸 骨脈 瘤 と右 水 腎症 を指 摘 された.孤 立 性 内

腸骨動 脈 瘤 に よる尿管 閉塞 と診 断 し,尿 管 剥離

と瘤切 除 を行 った.術 後 経過 良好 で あ る.孤 立

性 内 腸 骨 動 脈 瘤 は稀 な疾 患 で,無 症 状 な も の や 破 裂 で 発 見 さ れ る こ とが 多 い.今 回 の よ う に, 尿 管 な ど の 周 辺 臓 器 の 圧 迫 症 状 で 発 見 さ れ る こ と も あ る.

参照

関連したドキュメント

出典:総合資源エネルギー調査会 省エネルギー・新エネルギー分科会 新エネルギー小委員会 系統ワーキンググループ 第5回

会議名 第1回 低炭素・循環部会 第1回 自然共生部会 第1回 くらし・環境経営部会 第2回 低炭素・循環部会 第2回 自然共生部会 第2回

17)鶴岡市自殺予防対策ネットワーク会議について

30 2/18 第41回江田島市駅伝大会 共催 市内外の 67 チームが参加。. 30 3/11

第7回 第8回 第9回 第10回

そして会場は世界的にも有名な「東京国際フォーラ

東京電力パワーグリッド株式会社 東京都千代田区 東電タウンプランニング株式会社 東京都港区 東京電設サービス株式会社

東電不動産株式会社 東京都台東区 株式会社テプコシステムズ 東京都江東区 東京パワーテクノロジー株式会社 東京都江東区