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人及び動物における広東住血線虫症の免疫学的診断法の開発

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Academic year: 2021

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Title

人及び動物における広東住血線虫症の免疫学的診断法の開

発( はしがき )

Author(s)

金城, 俊夫

Report No.

平成6年度-平成7年度年度科学研究費補助金 (一般研究(C) 

課題番号06660401) 研究成果報告書

Issue Date

1995

Type

研究報告書

Version

URL

http://hdl.handle.net/20.500.12099/203

※この資料の著作権は、各資料の著者・学協会・出版社等に帰属します。

(2)

平成7年度科学研究費補助金(一般研究 C) 研究成果報告書■ 人及び動物における広東住血線虫症の 免疫学的診断法の開発 lましがき 広東住血線虫はアフリカマイマイやナメクジ等を中間宿主とし、ネズミ等を終宿主とする 線虫である。 本線虫のわが国での分布は、中間宿主のアフリカマイマイの生息する沖縄県に限られてい たが、現在では北海道から鹿児島県まで各地の主として港湾地域のドブネズミに確認されて いる。 私どもは名古屋市のドブネズミにおける人畜共通伝染病の疫学調査を実施している過程で 偶然本線虫の寄生を確認し、しかもそれが従来報告されているような港湾地域だけでなく、 そこからかなり離れた所で捕獲されたドブネズミにも感染ホーカスが存在することを明らか にし、本線虫がかなり広域に分布していることを示唆した。 本線虫の人への感染は、第3期幼虫を保有する中間宿主を生あるいは不完全調理、その他 薬用、精力剤等の目的で故意に摂食することにより、あるいは遊出した幼虫で汚染された野 菜、水を介して起こる。人は好酸球性髄膜炎を惹起し、既にわが国でも多数の症例が報告さ れており、重要な人畜共通伝染病として公衆衛生上その対策が急務となっている。 しかし、本線虫症の疫学調査の上で欠かすことのできない免疫学的診断法については、従 来、成熟虫体からの抽出抗原を用いて2、3の反応が試みられているが、他の線虫類との交 差反応があるため実用化されていない。これを打開すべく、抗原の解析及び精製の面からの アプローチが近年なされているが、まだ満足すべき成果は報告されていない。こ.のため本線 虫の特異的かつ迅速な診断法の開発が嘱望されている。

そこで本研究は、特異性が高くかつ簡便な免疫学的診断法の確立を目的にして、先ず先例

に習い、粗抗原を用い、人工感染ラットの経過血清及び自然感染ドブネズミ血清について、 ゲル内沈降反応、酵素抗体法(ELISA),ラテックス凝集反応などによる抗体検出の感度及び 特異性などについて比較検討した。さらに、SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動法及びウ エスタンプロット法を用いて、使用した抗原の解析を行い、その特異性について検討した。

(3)

一1-その結果、ラテックス凝集反応が、本線虫症の免疫学的診断法として利用できることを明 らかにした。しかし、特異性の面では、まだ多くの検討課題を残している。

これまでに明らかにできた新しい知見を本報告書にまとめ、引き続き残された課題の解決

に当たりたい。なお、本研究を実施する端緒にもなった、「名古屋市のドブネズミにおける

広東住血線虫の浸淫状況」に関する論文及び本研究と同一手法で実施した抗原解析に関する 論文など、私どもの講座の業績も参考までに末尾に添付した。 本研究を遂行するに当たり、名古屋市防疫センター(現 生括衛生センター)及び沖縄県 獣医師会の皆様、そして講座の大学院及び学部学生諸君のご協力を頂いた。心から謝意を表 したい。 最後に、科学研究費の補助を得て本研究が行われ、かつこの研究成果報告書をまとめるこ とができたことに対し、文部省当局はじめ関係各位に深く感謝申し上げたい。

参照

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