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情報漏洩防止ソリューション(3) - ファイル暗号化 -

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Academic year: 2021

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(1)情報処理学会第67回全国大会. 3A-6. 情報漏洩防止ソリューション(3) ‐ファイル暗号化‐ 中嶋 †. 春光†. 今井. 三菱電機株式会社. 功†. 宮崎. 一哉†. 近藤. 誠一†. 遠藤. 淳‡. ‡. 三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社. 1.. はじめに 近年、企業等において、情報のデジタル化が 進み、利便性が向上する一方で、本来、機密保 持すべき技術情報や顧客情報等、内部情報の漏 洩が問題視されている。 我々は、このような内部情報の漏洩防止を目 的に、ユーザ認証、アクセス制御、ファイル暗 号化などの情報セキュリティと、入退室管理シ ステムなどの物理セキュリティを統合したトー タルソリューション[1]を開発した。 本稿では、本ソリューションにおいて、人事 情報に連動する役割ベースのアクセス制御に基 づいて、内部情報の漏洩を防止するファイル暗 号化技術について説明する。 2. ファイル暗号化 一般に、企業等で、複数の組織やユーザによ って共有される内部情報は、イントラネット上 のファイルサーバや Web サーバで管理される。 このとき、この内部情報は、システム外部から の不正アクセスや、システム内部のユーザによ る故意または過失によって外部流出してしまう 危険を抱え持っている。また、その流出する内 部情報の形態として、電子化されたファイルの 形で流出してしまう場合だけでなく、印刷され た紙の形で流出してしまう場合もある。 このような危険に対して、内部情報を管理す るシステムでは、それぞれの内部情報に適切な アクセス制御情報を設定し、そのアクセス制御 情報に従って、内部情報を保護することが要求 される。さらに、システムを利用する組織やユ ーザが多い大規模システムの場合には、運用管 理の効率化のため、このアクセス制御情報を、 人事情報に連動した役割ベースで管理すること が要求される。 本ソリューションでは、これらの要求を満足 するよう、人事情報に連動した役割ベースのア クセス制御情報に基づいて内部情報を保護する 2 つのコンポーネントを開発した。 Information Leak Prevention Solution (3) – File Encrypted – Harumitsu Nakajima†, Isao Imai†, Kazuya Miyazaki†, Seiichi Kondo† and Jun Endo‡ † Mitsubishi Electric Corporation ‡ Mitsubishi Electric Information Systems Corporation. 1 つが、サーバで管理する共有ファイルを暗号 化することで、内部情報を保護する「ファイル 暗号化システム」であり、もう 1 つが、Web コ ンテンツを対象に、ユーザによる印刷の可否等、 その利用権を制御することで内部情報を保護す る「コンテンツ不正流出防止システム」である。 以下、それぞれのコンポーネントにおいて、 統合管理サーバが管理するアクセス制御情報に 基づいて、内部情報の漏洩を防止するファイル 暗号化技術について説明する。 2.1. ファイル暗号化システム ファイル暗号化システム(図 1)では、複数の 組織やユーザによって共有され、かつ、編集さ れ得る共有ファイルを暗号化することによって、 内部情報の漏洩防止を実現する。 統合管理サーバ 共有フォルダ情報 フォルダアクセス権限 認証・認可サーバ. 暗号化サーバ. クライアント. 図 1 ファイル暗号化システム. 暗号化サーバは、共有フォルダ(Windows 共 有フォルダ)単位で暗号化ファイルを管理する。 このとき、統合管理サーバは、暗号化サーバの 共有フォルダ情報と、そのフォルダに対するア クセス権限を管理する。 クライアントは、Windows ログイン時、認 証・認可サーバにログインし、ユーザにアクセ ス権限が与えられている共有フォルダのリスト と、フォルダ固有の鍵情報を、認証・認可サー バを介して、統合管理サーバから取得する。 クライアントにおいて、ユーザがこの共有フ ァイルにアクセスすると、暗号化・復号機能を 実装したファイルフィルタドライバ(暗号フィ ルタ)が、ファイル書き込み時、フォルダ固有 の鍵でデータを暗号化し、ファイル読み込み時、 同鍵で暗号化データを復号する(図 2)。. 3−305.

(2) 共有フォルダ 暗号化データ. クライアント 暗号フィルタ 平文データ. アプリケーション. 図 2 共有ファイルの暗号化・復号. 本ステムでは、保護すべき共有ファイルを常 に暗号化することによって、仮に、システム外 部からの不正アクセス等により、ファイル自身 が外部に流出した場合でも、その情報漏洩を防 止する。. ルする。 また、カプセルファイルの発行時には、コン テンツの利用権を認証・認可サーバに問い合わ せ、この利用権を格納したカプセルファイルを クライアントに発行する。 クライアントは、Explorer ライクなフォルダ ビューアで、サービスの実行を不正流出防止サ ーバに要求し、カプセルファイルを登録、発行 等する。また、カプセルファイルに格納されて いるコンテンツは、Web ブラウザ(IE)で閲覧 する。このとき、Web ブラウザにインストール したプラグイン(IE プラグイン)が、そのプロ グラム内部で暗号化コンテンツを復号し、かつ、 その利用権に従って Web ブラウザを制御する (図 4)。. 2.2. コンテンツ不正流出防止システム コンテンツ不正流出防止システム(図 3)は、 Web コンテンツ(HTML ファイルや画像ファイ ル)を対象に、ユーザによるコンテンツの使用 を制限する利用権(保存可否/印刷可否/コピ ー可否/画面キャプチャ可否)を管理し、かつ、 その利用権に従ってコンテンツの使用を制御す ることで、内部情報の漏洩防止を実現する。. 不正流出防止サーバ カプセルファイル. クライアント フォルダビューア. Web ブラウザ. 図 4 不正流出防止クライアント. 不正流出防止サーバにおいて、コンテンツを カプセル化し、クライアントにおいて、プラグ インがその内部で暗号化コンテンツを復号し、 統合管理サーバ かつ、利用権に従って Web ブラウザを制御する サービス実行権限 ことで、その情報漏洩を防止する。 コンテンツ利用権 3. まとめ 本稿では、本ソリューションが提供する 2 つ 不正流出防止サーバ 認証・認可サーバ のコンポーネント「ファイル暗号化システム」、 「コンテンツ不正流出防止システム」において、 クライアント 統合管理サーバが管理する、人事情報に連動し た役割ベースのアクセス制御情報に基づいて、 図 3 不正流出防止システム 内部情報の漏洩防止を実現するファイル暗号化 本システムにおいて、不正流出防止サーバは、 技術について説明した。 特定のユーザ以外の第三者が閲覧できないよう 今後は、不正流出防止システムにおいて、プ 暗号化したコンテンツと、その利用権を一体化 ラグインの機能強化、利用権に基づくデバイス (カプセル化)したカプセルファイル[2]を管理 制御の実装により、より強固な情報漏洩防止を し、このカプセルファイルを登録/発行/削除 実現するとともに、他プラットフォームへの適 /参照するサービスをクライアントに提供する。 用についても検討していきたいと考える。 また、このとき、統合管理サーバは、これらの [参考文献] サービスに対する実行権限と、ユーザによるコ [1] 二井ほか、「三菱情報漏洩防止ソリューシ ンテンツの使用を制限する利用権を管理する。 ョン」三菱電機技報 Vol.78 No.4(2004) 不正流出防止サーバは、サービスの実行要求 [2] 中嶋ほか、「セキュアコンテンツ制御ライ をクライアントから受け付けると、そのユーザ ブ ラ リ の 開 発 」 CSEC 研 究 報 告 Vol.2000 に与えられているサービスの実行権限を認証・ No.030(2000) 認可サーバに問い合わせ、その実行権限が与え られていない場合、サービスの実行をキャンセ. 3−306.

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