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<研究論文>小売業における多角化の特性

著者

森 彰

著者別名

Mori Akira

雑誌名

経営論集

32

ページ

1-30

発行年

1989-01-31

URL

http://id.nii.ac.jp/1060/00005736/

Creative Commons : 表示 - 非営利 - 改変禁止 http://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/3.0/deed.ja

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小売業 におけ る多角化 の特性

目 次 はじめ に1 多 角化理論 の展開2 多 角化の実態と体系化3 多 角化に関する定量分析4 多 角化の特性 と情報 の果たす役割 おわ りに 1 は じ め に 犬 大型小売業 におい てぱ,「多角化 と呼ばれ て い る」活動 が活 発に行なわれ ている。た とえば ス ーパーでは, 自動車,宝石,呉服,等 の他業 種への進出, コソビュコ・ソ ス・ストア,ディスカウント・ストア,DIY ,等の 他の小売業ニ 態 への進出, 製造業,卸売業,等 への垂直的な進出,情報処理業,金融業, 不動産業,等 のサ ービス業 への進出,等 々を 挙げ るこ とがで きる。ス ーパー に限らず多 くの大型小売業 は急速に他の業種・業態 に進 出し ,多 角化を積極 的に展開してい ると言われている。 大型小売業の量的 な成長に より,小売業は製造業に対して大 きな措抗力を 持つ産業 とな った。この ような大型小売業 は量的な成長 (主 とし て店舗規模 や店舗数の拡大)を更に追求す るとともに伝統的な小売業の枠 の外で新しい 成長の機会を 狙っている。 大型小売業は今後どの様な方向へ発展して行くの であろ うか。 本論は,このような変化を「多角化」 の視点から分析し,大型 小売業の多角化 の特性を 明らかにするこ とを 目的 とす る。 そのために,次に 示 す手順で論を 展開す る。 なお,以下「 小売業」は「大型小売業」を意味する。 第1 に, 製造業を暗黙の対 象として展開して きた多角化 に関する理論のう ち,本研究 に有益 と思われる成果を取 りだして簡単な検討を 加え る。具体的 には,アソゾフ等 ,コトラ ー, リ グレ イ∼ルメルト∼吉原= 佐久間 =伊丹=

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加護野の一 連の研究,であ る。 第2 に,小売業で「多角化 と呼ば れてい る」 実態を調査し , コトラ ーが提 示 した成長戦略の体系 と突 き合わ せるこ とによ り,小売業が持ってい る多 角 化 の基本的な定性的特性を 明らか にす る。 第3 に,吉原等が提示 した モデ ルを用いて,定量的な分析を 行なう。代表 的な小売業であ る西友 ストア ーとダイエ ー,さらにシア ーズのデ ータを使用 して小売業の多 角化の水準を 明かにし つつ,小売業 におけ る単位事業 は「業 態」 であることを 明らかにす る 。 最後に,小売業の多 角化を業 態の複合化であ ると想定し ,この時 に大きな 相乗 効果を生 み出す ための資源 とし ての情報 が果たす役割 に関し て検討す る。 1。 多角化理論の展開(1) ア> ソフ等の研究 製品の多角化や事業の多 角化など経営の多 角化に関しては, これまで多 く の研究がなされてお り,それらの研究 により多 角化は企業の成長過 程で採用 される1 つの経営戦略 七あるこ とが 明らかにされてい る。し かし ながら,多 角化を 行な う目的 またぱ多角化が発生する原因に関しては,様 々な見解があ る。た とえば,ペソa ―ズ(Penrose,E.T.) は,企業 内部に自然発生的に生 じ る余 剰の生産資源や生産サ ービ スの有効利用の道 として多角化が なされる と考えた1)。 確かに彼が言 うように, 資源を有 効に利用す るための手段の1 つ とし て多角化は考えら れるが,資源の有効利用 は多角化の発生の十分条件 とは考えら れない。 表1 成長ベクトルの基本要 素 へ 、 へProduct ● ● 心-Mission卜 卜 既 存 製 品(Present) 新 製 品(New)

既 存 市 場(Present)市 場 浸 透Marketpenetration製 品 開 発Productdevelopment 新 市 場 市 場 開 拓

(New )Marketdevelopment

多 角 化Diversification

出 所:Ansoff,CorporateStrategy,p.1C9. ( 広 田 寿 亮『 企 業戦 略 論 』137 頁 ).

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小売業における多角化の実能と特性3 アン ゾ フ(Anso 狂,Ji.I. )は 企 業 成 長 の た め の戦略 を 「 市場 」 と「 製 品 」と い った2 つ の要 因 で 整 理し , 表1 に示 す 体系 を 提示 し た2 )。 多角 化誘 因 とし て の 相乗 効果 (synagyeffect ) の視 点 か ら ア ン ゾフ は 多 角化を 更 に細 分 化し ,主 とし て マ ー ケテ ィン グ面 の相 乗 効果 を 狙 う 「水 平 的 多 角化 (horizontaldiversification)」, 生 産工 程 の統 合 で あ る 「垂 直 的 多 角 化 (verticalintegration)」, マ ー ケテ ィン グ面 若し くは 生 産 面 若し く は そ の 両 方 で共 通 性が あ る 「 集 中型 多 角化(concentricdiversification)」, マ ー ケテ ィン グ面 及び 生 産 面 で全 く共 通 性が 無 い 「 集成 型多 角 化(conglomaratediversifi-cation )」 と分 類 した3 )。 多角 化 に 伴っ て 企 業 の 組 織 も変 革 せ ざ るを 得な い 。多 角 化 に対 応 す る管 理 シ ステ ムとし ての 複 数 事 業 部 制 組 織 (mutlidivision )に 関し て は チ ャ ン ド ラ ー(Chandler,A.D. )の研 究 を 挙げ るこ とが で きる ‰ チ ャン ド ラ ーは 多 角 化 し た巨 大 企業 の調 整 能力 は 市 場 の 調整 ノ カ ユ ズ ムよ り生 産 的 ・効 率 的 な 場 合 があ る こ とを 指 摘 し た5)。 そ し て , 企 業 の発 展 の 一 般 的 な パ タ ーン とし て, 経 営資 源 の蓄 積 か ら 垂 直 的 統 合 を 行 な う段階 , 経 営 資 源 の合 理 的 運 用を は が る ため の集 権 的 職 能 部 門 別 管 理 機 構 の 段階 , 新 製 品 開発 に よる 新 市 場 の 開 拓 の段階 , そし て総 合的 な 複数 事業 部 組 織 の定 着 の段 階 を 示 し て い る6)。1790 年 代か ら ほぼ 第2 次 世 界大 戦 の時 期 ま での アメ リカの 企業 の発 展を 後づ け た 研 究7)で も, 運 輸 と通 信 の 革 命を 経 て19 世 紀 の終 わ りか ら20 世 紀 の初 頭 にか け て大規 模 な 企業 が発 生 し ,そ の 結果 , 複 数事業 部制 が 成 立し た 事 を示 し て い る。 (2 ) コトラーの研究 アソ ゾフ は 主 とし て 企業 の 生 産 活 動 面 か ら多 角 化を 考 え , チ 申 ソ ド ラ ーは 企 業 組 織の 視点 から 多 角 化 を 研 究し た 。 そし て, コト ラ ー(Kotler,Philip ) は 次 に述 べ る ように , マ ーケ テ ィノ ダの 視点 か ら多 角 化 を 研 究し た 。表2 に 示 す とお り, コ ト ラ ーは 企 業 の成 長 戦略 を3 つ のレ ベ ル に 分 類し , さ ら にそ れら のレ ベ ルを 細 分 化し た ‰ ア ソ ゾフ の3 つ の戦 略 ( 市場 浸 透 , 市 場 開 拓 , 製 品 開発 ) お よび4 つ の多 角 化 戦略 の方 式 (水 平 的 ,垂 直 的 , 集 中 型 , 集 成 型 )は コト ラ ーの 細分 化 し た そ れ ら の戦略 と 必ずし も1 対1 で は 対 応し な い が ,全 体 とし ては 前 者 は 後 者 に含 ま れ てい る。 両者 の主 た る差 は 次 のぐ の で あ る。 。

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表2 コ ト ラ ー の 成 長 戦 略 の 体 系

1 集 中 的 成 長Intensivegrowth2 統 合 的 成 長Integrativegrowth3 多 角 化 成長Diversificationgrowth A 市 場 浸 透MarketPenetrationB 市 場 開 拓MarketdevelopmentC 製 品 開 発Productdevelopment A 後 方 統 合BackwardintegrationB 前 方 統 合FowardintegrationC 水 平 統 合Horizontalintegration A 集 約 的 多 角 化ConcentricdiversificationB 水平 的 多 角 化HorizontaldiversificationC コン グロ マ リ ッ トConglomaratediversification 出 所:Kotler,PrinciplesofMarketing(4thed.),P.67(: 村 田 昭 治 監 修『 マ ーケ テ ィン グ 原 理 』92 頁). △ 第1 に,ア ソソフが生産工 程の多角化 とし た垂直的多角化を コト ラーは多 角化 とはせず統合的成長戦略 とした。第2 に,アソ ゾフが々 −ケテ 元ン グ面 での相乗 効果を 狙うための戦略 とし て挙げ た水平 的多 角化は, コトラーでは 前方統合,水平統合,水平的多角化と分げ られてい る。 コトラ ーによれば,「集約的多角化」 とは既存の製品 ラインとの間 で,技術 的あ るい はマ ーケテ ィン グ的に相乗 効果 が得ら れる ような新製品を追加す る ことであ る。「 水平的多角化」 とは 既存の製品 ラインとは 関連性が無い もの の,既存の顧客に訴求する ような 新製品を追加す ることであ る。 また,「 コ ン グロマ リット的多角化」 とは既存の技術,製品,市場 とは全 く関連めない 新製品を追 加す ることであ る。 以上の様に多角化 は企業 の成長戦略の1 つ とし て位置づけ られてい る。 実 際に企業 が多角化を進めるに当た っては,多 角化戦略自体 も更に細分化し, 実態 と対応する ような実証的なフレ ームワークが必要であ ろ う。アソゾブや コトジ ーの体系に見られる ように,多角化 戦略 自体 も更に 細分化 されている ものの,抽象的な体系に とどまってい る。実際の企業デ ータとの対応までぱ とられていない。 (3 ) リゲレイ∼ルメルト∼吉原等の研究 実証的 ・定量的 な研究としては, リ グレ イ(Wrigley,Loenald )∼ルメル ト (Rumelt ,Richardp. )∼吉原こ佐久間こ伊丹 =加護 野(以下吉原等 と 略す)を 挙げ るこ とができ よう。 リ グレ イの体系 に修正が加お ったのがル メ

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小売業における多角化の実能と特性5 ル トの そ れ であ り, さら に 若干 修 正 さ れた の が 吉 原 等 の も の で あ る。 こ の一 連 の研 究 の方 法論 とし て 優 れて い る点 は2 つあ る 。 第1 は , 個 々の企業 活動 を と り上げ る の では な く, 企 業 構 造 そ の もの の 特 性 を と り上 げ てい る点 てあ る。 第2 は , 定 性 的 な 判断 が 一 部 必 要 とさ れ るが , 企 業 の 分 野 別 売 上高 だけ 七多角 化 の特 性 と程 度 とを 定 量 的 に評 価で きる 点 てあ る 。 リプレ イは 企業 の 多 角化 の 水 準を 測 定 す る尺 度 とし て 専 門 化 率 (speciali-zationratio,SR )を 考え た 。 こ のSR に基づ い て , 次 の よ うに 企業 を分 類 し た9)。 「単 一 製 品 」 企 業 (singleproduct) 「主 力 製 品」 企業 (dominantproduct ) 「 関 連 製 品」 企業 (relatedproduct ) 「非 関 連製 品 」 企業 (unrelatedproduct ) ル ノル ト は , 多 角 化を さら に 詳 細 に分 類 す るた め に , 関 連 率 (relatedra-tio,RR ) と垂 直 率 (verticalratio,VR )を 導 入 し た 。 こ こ で , 専 門化 率, 関 連率 , 垂 直 率 の 定 義を 示 し てお こ う。 専 門 率 :そ の企 業 の 中 の最 大 の単 一 事 業が 獲 得 す る収 益 の 比 率10) 関連 率 :企 業 の 関 連 事業 の 最大 グル ープが 獲 得 す る 収 益 の 割 合11) 垂 直 率 :垂 直 的 に 統 合 化 さ れた 一 連 の加 工 活 動 か ら 得 ら れ るす べ て の副産 物 。 中 間 製 品 , そし て最 終 製 品 に よる企業 収 益 の 割 合12) ル タル ト は こ れ ら の3 つ の尺 度を 用 い て多 角化 の 視 点 か ら 企 業 を 分類 し , 吉 原等 は こ の 体系 と整 合 性を 持 た せ 図1 に示 す多 角 化 戦 略 の判 定 フpt ーチ ャ ートを 開 発 し た1≒ 吉 原 等 の 実証 研 究 と ル タ ルト の 実証 研 究 とを 比 較 す る と興 味 あ る 事実 が 浮 か び上 が る14)。 ① 総 じ て 米 国 の企 業 の 多 角化 は 日本 よ り15 年 ほ ど 進 ん で い る。 ② ヨ ーロ ツ。パの 企業 と比較 し て も日 本の 企 業 の 多 角 化 は遅 れ てい る。 ③ 日米 と も専 業 型 の 減 少 が顕 著 であ る。 ④ 経 済成 長 率 が低 く な る と企業 は多 角 化を 推 進 す る傾 向か 強 い 。 さら に , 日 本 の企 業 の多 角 化 戦略 の変 化を 昭 和33 年 か ら48 年 まで の期 間 で み る と,118 社 中 の52 社 ぱ な んら か め 形 で1 回 は 多 角 化 戦略 を 変え てい る 。 そ の変 化 を 集 約 す る と3 つ の 戦略 変 化 のル ート が浮 か び 上 が る。 ① 専 業 型 → 垂 直 型

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専 業 型 (S ) 垂 直 型 (V ) 本業・集約型 本業・拡散型 関連・集約型 関連・拡散型 (DC) {dD (RC) (RL) sr: 特 化 率VR :垂直比率RR :関連比率 非 関 連 型 ( び ) 図1 戦 略 判 定 の フ ロ ー チ ャ ー ト 出 所 : 吉 原 等 『 日本 企 業 の多 角 化 戦 略J18 頁 .

[ 二四

回 こいニ:

→□二心

図2 戦 略 変 化 の ル ー ト

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小 売業 に お け る 多 角 化 の実 能 と 特 性7 ② 専業型→本業・集約型→ 関連・集約型→関連・拡散型 ③ 専業型→本業 ・拡散型 → 関連・拡散型 第1 のル ートは生産工程 の垂 直的統合の戦略を採用するル ートであ る。一 端この戦略を採用す ると徹底的 な垂 直的統合を 行い,他の多角化 の戦略を採 用しにくくなる。第2 のル ートと第3 のルートは最終的には関連・拡散型 に 至 るが,第2 のル ートで は一 般的に収益性は高い が成長性は低い。 第3 のル ートはその反対に収益 性は低い が成長性は高い傾向かあ る。 また,多角化の程 度をあ らわす多角化度指数15)を設 定して,各戦略 タイプ の多角化度指数を計 算し た。そ の結果 ,垂直型を除いては上記の9 つ の戦略 タイプの順(注13 の表 の順) が多 角化の程度と対応し ているこ とも明らか と なった。この ように, リ グレ イ∼ ルメルト∼吉原等の一 連の研究 は企業 の多 角化戦略を 簡単な方 法で 分析す るための使いやすい モデルを提供して くれた。 (4) 多角化理論論を小売業に適用する上での問題点 以上,多 角化 に関す るい くつ かの代表的な研究を採 り上げ,そ の内容を検 討した。これらの研究に共通して みられる見解としては,次の点を挙げ るこ とができる。 ① 研究の対 象は企業 単位であ る。 現在の産業に顕 著に見 られるような企 業 グル ープを対 象 としてぱい ない。 ② 小売業 に言及し てい る ものの,主として製造業を 研究対 象としている。 し たがって, これ らの理論を 小売業に適用するときは十分 な注意が必要 とされる。 ③ 論 者によって多角化 とし て採 り上げ る範囲が異なる。 したがって,以下の分析 では常 にこれらの問題がつ きまと う。 2. 多角化の実態と 体系 化 小売業 におけ る「多 角化」に 関す る理論的な研究はほとんどなされてい な い。した がって,小売業の多角化 の実態を把握するための枠組みさえ 無い状 況 であ る。それに もかかわ らず, 小売業におけ る(事業の)「多角化」に関し ては,実態調査レベルでは多 くの研究がなされている。それらの調査デ ータ に基づ き,小売業で多 角化 と呼ば れてい るものの実態を把握し よう。

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(1 ) 米国における小売業の多角化の実態 米国 の最大 小売企業であるシア ーズ(SearsRoebuck ) は小売業における 代表的 なコン グロマリット(conglomerate )と言われている16)。1886 年に設 立さ れ1906年 には少なくとも9 つの製造会社 に資本参加してお り垂直的な統 合を当初 よ りもくろんでいたと考えられる。1925 年 には不 況対策のための戦 略 とし て, カタp グ販売に加えて店 舗展開を 開始し た。し かし ながら,シア ーズが本格的な多角化を行なったのは1980年代 に入ってか ら と考え た方が良 い であ ろ う17)。多角化の結果 シア ーズ・ グル ープは小売 グル ープ,保険 グル ープ, 金融 グループ, 不動産 グル ープの4 つ の 大 きな グル ープを 擁するに い たった1‰ 小売 グループ以外の グル ープが全体 の売上 に占 める割合は表3 に示す 通 り34.8% となってい る。 表3 シアーズ・グループの売上高と構成比(1985年) (単位:百万ドル) 事 業 グ ル ー プ 売 上 高 構 成 比( %) 小 売 クル ーフ ォ ール ス デ ー ト 保 険 グル ー プ デ ィ ー ン ・ ウ ィッ タ ー 金 融 グル ー プ コ ー ル ド ウ ェ ル ・ バ ン カ ー不 動 産 グ ル ー プ シ ア ー ズ ・ ワ ー ル ド ・ ト レ ード 26,552 10,379 2,857 949 236 65.2 25.5 7.0 2.3 0.6 合 計 40,715 100.0 出 所: 井 上『 流通』177頁 より加工。 シ ア ー ズ と い っ た ト ッ プ 企 業 の み が 多 角 化 を 行 な っ て い る わ け で は な い 。 米 国 の 主 要 な 大 型 小 売 業 は 例 外 な く い く つ か の 兼 営 事 業 を 有 し て い る 。 た と え ば , 物 販 の 分 野 で 多 様 な 業 態 を 擁 す る の に 加 え て , 保 険 , ガ ソ リ ン ス タ ン ド , レ ス ト ラ ン , 等 に 進 出 し て い る19)。 。.I (2) 日本における小売業の多角化の実態 日本におけ る小売業 の多角化現象は, オイル・シ ョッ ク後 の経 済の低成長 時 代に話題 にのぼる ようになった。た とえば ,昭和54 年には小売業の多角化 に関して次 の ように実態が説明されてい る20)。 「今 日で はそ れぞれの業界の区分が不 明確とな り,相互 に競争 関係に立つ

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小売業における多角化の実能と特性9 よ うに な った ば か りで な く,戦 後 の多 角 化 経 営 の波 に の っ て ,外 食 産業 , 旅 行 代理 店 さ ら には 通 信販 売 とか クレ ジ ット 部 門 な ど に も進 出し , コ ン ダロ マ リ ット化 し た ものが 現 わ れて き た 。」 また ,昭 和56 年 には 小売 業 態 の 視点 か ら の 多 角 化 を 次 の よ うに説 明 した ヶ − ス も見 ら れ る21)。 「80 年 代 に 各小 売 業 が 目ざ そ うとし て い る のは 業 態 の 開 発 や 経営 多 角 化 路 線 , い わ ゆ る コン グロマ ーチ ャン ト であ る。 …… ダ イエ ーの新 業 態論 , コン グ ロマ ーチ ャソト とは, 特 定 の広 い 地 域 , 都 市 周辺 地 域あ るい ぱ 中 小 都 市 に 大 型店 を 配 備し ,そ の 周辺 に衛 星 群 とし て 標 準 店,SSM で と りま く。 さ ら にこ れ ら の標 準店 やSSM を 拠 点 とし て そ の 周辺 を び っし りと ボ ッ クス ス ト ア ーや コ ンビ ュエ ン ス ・ スト アで 埋 めつ くす 考え であ る。 こ れ と 関連 づけ て 関連 会 社 とし て 外食 √ ス ポ ーツ, レ ジ ャー店 な ど を 配 置 す る とい う構 想 であ る。」 日本 で 最 も事 業 の 多 角化 が 進 ん でい る と言 わ れ てい る 企 業 の1 つ とし て セ ゾン グル ープ( か つ て は西 武 流 通 グル ープ と呼 ば れ てい た) を 挙げ るこ とが で きる22)。 セ ゾン グル ープ は多 角 化 戦 略 で は 著名 な企 業 グル ープ で はあ るが , 小売 業 の多 角 化 の 代表 的 な 事 例 とし て と り上 げ る こ と は , そ の 生 い 立ちを 考 え る とか な り問 題 があ る23)。 日本 の最 大 小 売 企業 グル ープ であ る ダ イエ ーは 多 角 化 に 最 も熱 心 な小売 企 業 であ る と言 わ れ てい る。 後述 の表5 に示 す よ うに ダ イ エ ー本 体 以 外の売 上 が ダ イエ ー・ グル ープ 全 体 の売 上 のZ4.o % と, 多 角 化 は か な り進 んでい る よ うに 思わ れ る 。 な お , ダ イエ ーの多 角 化 の歴 史 と現 状 に 関 し て はこ の後 に 更 に 詳し く検 討 す る。 超 大型 の 小 売 業だ け で な く ,大 型 小 売業 で は 事業 の多 角 化 は 一 般的 と思 わ れ る。 た とえ ば , 流通 問 題 研 究協 会 の 調 査24)に よれば , 多 くの 大 型小 売業 は 多 角化 を 行 な っ てい るこ とが わ かる 。多 角 化 の主 流 は物 販 分 野 に おけ る業 態 の 多 様化 で あ るが , そ の 他 に, 卸 売業 , 製 造 業 , サ ービ ス業 , 等 に事業 進 出 し てい る。 (3 ) 事例にみる事業多角化の歴史 このように大型小売業におけ る事業多角化は一般的 であ る ように見える。 ここでは主 として ダイ^- ,そして参考までに イト ーヨ ーカ堂 の設立から現

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在までの多角化の歴史 を追 うてみ る2‰ ダイエ ーの場合は上場す る前 から多 角化を積極的 に行い ,上場後 も多角 化 を積 極的に進めてい る。設 立後数年でPB (プ ライペ ー斗 ・ブランド)を導 入した。さらに,飼育牧場 の設 立(食肉の仕入れ)レ ダイェ ーミートの設立, クラ ウン(家電 クーガ ー) の系列 化,等の ケースに見られる通 り,再販売業 者から脱却し て製造分 野へ 関連を 持つ 努力をおこたった。 品揃え の多 様化 の た めには専門店 チェ ーンの ゼノソ, ロベ リア,パシ イフ ィック・スポ ーツ, せい ざん, ダイエ ード ラッ グ,等を 次々と設立した。フ ードサ ービスの分野 にもHUB, ド ムド ム,フ ォル クス,等を設立して進出し た。そ の他多 種多 様な業 種・業態に進 出して きた。 そ こで,ダ イエ ーの経営戦略 とい った面から事業 の多角化の歴史を 振 り返 って みよう。 ダイエ ーの創業以来,店 舗の大規模化,多店 舗化,事業 の多角 化な どの政策により,昭和43 年 には三 越の売上高を抜いて売上高3,052 億円 の 日本一の小売業 となった。昭和49 年 には大規模小売店舗法が施行され, こ れ までの ような急激な成長を 行な う事は困難にな り成長率は鈍化した ものの, 昭和54 年には売上高1 兆円を達成した。次の 目標として売 上高4 兆 円の目標 を 発表した。4 兆円を 達成するため の計画が先に述 べたゴン グp マ ーチャン ト構想である。消費が低迷し ていた時代にこれだけ の急成長を 実現す るため には相当思い切った手を 打つ 必要があった。そして,その通 りに多 くの手を 打ったが,多くの手 はかえ って ダイエ ーの収益を引 っ張る役割しか果た さな かった。昭和57年 には連結決算で65 億円の赤字を出すに至 った。そ うした意 味におい ては ダイエ ーの多 角化戦略は一時失敗した とも評 価でき よう。 し かし ながら,全 社的な赤 字対策 の努力26)に より経営の改善 は大 きく進展 し ,赤字対策 も軌道 に乗 りつつあ る昭和62 年, ダイエ ―の第3 次3 ヵ年 計画 が発表された。ここでは ダイエ ーの コン グロマ ーチ ャソト政策を具 体的に示 し た4 セクタ ー構 想が示 されてお り,今後 ともゴン グl=・マ ーチ ャント (con-glomerchant)^^ ト を事業の基 本的 な思想 とし て 維持して行くように思われ る。4 セ クター構想は ダ イエ ーの事業 の4 つの柱を示したものであ り,具体的に はっ ぎの4 つであ る28)。 ① リテイル分野……百貨店,GMS, スーパ ー,。専門店, デ ィスカ ウント 。 ストア ー, コンビニエンス・ノストア ② サービス分野…・・・レスト ラン,フ ァーストフ ード

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小売業における多角化の実能と特性n ③ ツ ァ イナ ン ス分 野 … …i; ース ,投 資 顧 問, 証 券 , 保 険 ④ デ ィベ ロ ッ パ ー分野 … … 不 動 産 ,建 設 イト ーヨ ーカ堂 め 場 合 は 上 場後 か ら多 角 化を 進 め て い る が ,そ れほ ど 積 極 的 では な い よ うで あ る29)。 ダ イエ ーと イト ーヨ ーカ堂 で共 通し て 言え る こ と は ,現 在 大 き く成 長 し た 子 会 社は ,上 場 後 に設 立し た もの であ る。 ダ イエ ー で は ロ ーソ ン( コン ビ-7-エ ン ス ・ ス ト ア) , プ ラン タ ン( 百 貨 店) , イト ーヨ ーカ堂 では デ ュ ー ズ( フ ァ ミリ ーレ ス ト ラ ン) , セブ ン ・ イレ ブ ン( コン ビ ュ エ ン ス・ ス ト ア) ,^ ビ ン ソン( 百 貨店) な どであ ろ う。 シ ア ーズやJ.C. ぺ 土− も企 業 規 模 が 相 当 大 き く な っ た 時 か ら 本 格的 な多 角 化 を 行 な っ て お り, 多 角化 が う まく 機 能 す る た め に は 製 造 業 と同じ よ うに企 業 規 模 が 必 要 七あ る と考え ら れ る 。 (3) 成長戦略の体系から見た多角化 以上,小売業 におけ る多角化 の実態を 明らかにしたが,ここではコトラ ー の提案した成長戦略の体系 を利用しX ,小売業 で多角化 と呼ば れてト るもの の実態を整理す る。 コトラ ーは 成長戦略を「集中的成長」,「統合的成長」, 「多角化成長」 と3 つ に分類し ている。コト ラーの体系は製造業を念頭 に置い て考えら れてお り√ その体系 を小売業に当てはめるに当たって,最初の段階 としては製造業り 用語を 小売業の用語に置き換え る必要かおる3呪 この際 , 一般的な解釈に加え て,場 合に よっではダイエ ーを例に とって検討する。 な お,ト }内は コト ラーが定義した内 容であ る。 :1 ) 集中的成長 {既存製品 または既存市場下 における戦略} ① 市場 浸透 {既存製品 ・既 存市場 での売上増を狙 外 店舗レ ベル,本部レ ベルのい かんを問わず, 日常の各種販売 ・販 促活動 がこれに該当す るであろ う。 ② 市場開拓 {既存製品を新 市場に投入して売上増を 狙 引 これまでの品揃え の まま, 個 々の店毎の商圏を拡大 し た り, 多店 舗化 (チェーン展開)をお こな うことを 挙げ るこ とができ よう。 ③ 製品開発 {既存市場におい て新製品や改良製品で売上増を狙 引 品揃えの充 実・多 様化に これが該当するであろ う。2 ) 統合的成長 {同一 産業内 の他企業 に対する支配戦略} ① 後方統合 {供給側を 支配する}

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一 般論 としては,卸売業 者や製造業者 の系列化 ,統合化がこの典型的な 戦略 となるであろ う。 ダイエ ーにおい ては,飼育牧場 ,ダイエ ーブ ース, セントラル牧場, ダイエ ーミート, クラウンの系列化 ,等が該当する。 ② 前方 統合{流通側を支配す る} 一 般論 とし ては,消費者 の組織化がこ の典型 的な戦略 となるであろ う。 たとえば ,カタログ販売, クレジ ット・ システ ム,友 の会,会員制宅配 システ ム,等が該当す る。 ③ 水平 統合 {競争相手を支配する} 一 般論 とし ては,競争相手の系列化,吸収 ・合 併等が この典型的な戦略 となるであろ う。ダイエ ―ではスーパ ―を 買収した り系列化する事が該 当す る。3 ) 多 角化成長{現在のマ ーケテ ィン グ・システ ム以 外の 分野に進出する} 多角化成 長に関しては,製造業を対 象とした ときは分類 の基準は論理的 にはっ き りとしてい るが,小売業の実態 と突 き合わす場合 には解釈はきわ めて難し い。なぜ なら,多角化の最大 の誘因 と考え られる相乗効果を明確 に提示す ることが難しい からであるう しかし,形式的 な解釈としては次の ようなものも成 り立つ と思われる。 ① 集約的多角化{新市場 で相乗 効果 のあ る新製品を提供する} 新しい商 圏,地域,マ ーケットセ グノソトを対 象 とし て,既存事業と相 乗 効果を 生か ような新しい事業を 行なう。た とえば, 各種の専門店 チェ ーンの設立,百貨店 の設立・系列化, コンビ ュエ ンス・ストアや ディス カウント・ ストア ーのチ ェーン展開な どが挙げ られ よう。 ② 水平的多 角化 {新製品で既存顧客 の中 に新しい 市場をつ く り出す} 来店客を対 象として,新しい サ ービ`スを提供する ことによ り,これまで とは異なった市場を つく り出す。そ の代表的な例 とし ては,店舗内のカ ウソタ ービジネス(たとえば,保険, 金融 ,旅行サ ービス等)や飲食サ ービ ス(た とえば,レ スト ラン, フ ァーストフ ード等), 顧客デ ータペ ースを 利用したカタログ販売,等を挙げ るこ とがで きよう。 ③ コン グロマ リット的多角化 {既 存製品 ・既 存市場 と全 く関係の無い品 を 追加す る} 一 直接的 には関連が無い事業を展開すること となろ う。 た とえば, ダイェ ーが石油精製事業を始める,鉱 山事業を始め る,飛 行機 の製造事業を始

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小売業における多角化の実能と特性13 め る, とい った 消費 者 の生 活か ら 遠 く離 れ た事 業 し か 考 え る こ とは で き ない であ ろ う。 そ うし た点 か ら考 え る とこ の タ イプ の 多 角 化 は 小売 業 で は考 え に くい と思 わ れ る。 セ ゾン グル ープ や ダ イ,エ ーはい か に も こ の タ イプ の多 角 化 を 進め てい る ように 見ら れ る が , 実 は 大 規 模 な物 販 業 か ら 総 合 的 な 生 活 産 業 へ と事業 のド ノ イソを 変え てい る の で あ り, 外 見 的 に は コ ン グロ マ リ ット化 か 進 んでい る よ うに 見 ら れ る31)。 (4 ) 基本的な傾向 以上の整理 によ り小売業の多 角化に関する基本的な特 性の一 部が明らかに なった。 第1 に,チ ェ ーン展開 とか多店舗化と呼ばれる小売の店舗戦略は多角化戦 略ではなく,市場 開拓戦略 と考えた方がよい。 第2 に,品 揃え の充 実とか多様化と呼ばれるマ ーチ ャンダ イジン グ戦略 乱 多角化戦略 ではなく,製品 開発戦略と考えた方 がよい。 第3 に, コトラ ーの言 う後方統合とか前方統合 といっ たチ ャネルの統合戦 略 は,小売業においては多角化戦略 とみなした方が実態に 合 うと考えられる。 第4 に,集約的多角化や水平的多角化は小売業においては もっとも良く見 られる多 角化 であ る と考えられる。 第5 に,コン グロマリ ット的多角化は,小売業 におい てはほ とんど見られ ない。 第6 に,小売業 の多 角化 の具体的な事例として上が って来 る ものの大部分 はいわゆる新業態 の追加であ る。 等7 に,事例から も理解できる通 り,小売業におい ては,成長戦略の1 つ として多 角化戦略が採用されている面も強い。 と同時 に,小売業にあっては 取扱商品 の領域 が広い ためもともと多角化の素地があ り,子 会社 とし で独立 させた方が よい, とい ったヶ −スも多い。 以上の基本的な 傾向 が明らかになったとはいえ,依然 として小売業 の多角 化 の定義を 行な うには至ってい ない。そのためには,さらに 実証的 な分析が 必要となる。 次節では,古原等 のモデ ルを利用し て,小売業の多角化に関す る定量的な分析を 行な う。

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3. 多角化に関 する定量 分析 (1 ) 定義の再検討i; プレ イ∼ルメルト∼吉 原等が提示し たモデルを利用し て定量的 な分析を 行い, 小売業の多角化の概念の二端を 明らかにする。吉原等の多 角化モデ ル を小売業へ適用するためには以下 の4 つの点に関し再検討する必要かお る。 ① 単位事業の意味 ② 専門化率(SR )の意味 ③ 垂直化率(VR )の意味 ④ 関連率(RR )の意味1 ) 単位事業の意味 一 般的に多角化を 規定す る概念 の1 つ として「製品」が挙げ られるが,彼 等 におい ては個 々の製品を と り上げ るのでは なく,単位事業 とい う概念を導 入し た。 この点がアソゾフや コト ラ ーと大 きく異なる点 であろ う。 小売業 に おけ る単位事業を 考えるに当たって は,2 つのヶ−スが想定で きる3‰ ケース1 小売業とい う業態の中で品揃 免 幅を 広げて 行き,そ の結果 とし て各部門 が単位事業化す るヶ− スを 想定する。 ケース21 つ の小売業態(たとえば ス ー パ ー)から始ま り,他の小売業 態 (たとえば, 百貨店,cvs , 等 )や他の業 態(たとえば,飲 食店,卸売業,製 造業,各種サ ービス業,等) へ進出し,それ ら が単位事業化す るヶ−スを 想 定す る。 し 2) 専門化 率(SR )の意味 ル メルトや吉原等は専門化率を3 つ に区分し,それ毎に多角化のタ イプを 割 り当てた3呪 専門化率が0.95以上は専業 型I 専門化 率が0.70以上は本業 ・集約型 ま祀は本業・拡散型 専門化率が0.70 未満は関連 ・集約型 ま九は関連・拡散型または非 関連型 ぱたして,この ような区分 は小売業 にも当てはまるであ ろ うか。 次項にお い てこの区 分の妥当性を 検証す る。

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小売業における多角化の実能と特性153 ) 垂 直化 率 (VR ) の 意 味 犬 製造業 の垂 直 化 率 の 概 念 は ,「あ る 特定 の 原 材料 を , そ の 未加 工 状 態 か ら ひ とつ の完 成 品あ るい は 各 種 の 製 品 へ と, 連 続し て加 工 す るい くつ か の 段 階 を 統 合化 す る事 」 と考 え ら れ てい る 。小 売 業 にあ っ て は , 仕 入 チ ャネル や 販 売 チ ャネ ル の統 合 化 が 考 え ら れ る。 さら に各 種流 通 機 能 (物 流 機 能 , 情 報 機 能 ,金 融 機能 , 販 促 機 能 な ど) の 支配 化 な ど も考 え ら れ る3‰4 ) 関 連 率 (RR ) の 意味 製造 業 で は 関 連 の 有 無 は共 通 技 術 と共 通市 場 とい った 視 点 で定 性 的 に 判 断 し てい る。 小売 業 で も共 通 な販 売 技 術 と共 通 な 市場 セ グメ ン ト とい っ た 視 点 で関連 の 有無 を 判 断 す るこ とが で き る であ ろ う。 と りわげ , 共 通 の 市 場 セ グ メント で 関 連を 判 断 す る こ とが 重 要 であ る 。 た とえ ば ,「 合 わ せ買 い」 が 頻 繁 に発 生 す る 商 品や サ ービ スを 関 連 商 品 とみ な す こ とは で き よ う35)。 (2 ) 小売業への適用1 ) ヶ−ス1 の試算 と評価 それでは代表的 な小売業のデ ータを用いてヶ−ス1 の計算を 行い,小売業 の多角化の定量的 な分析を 行な う。最も代表的な スーパ ーの1 つであ る セゾ ン グル ープ の西友 スト ア ーを採 り上げ る。西友 ストア ーの商品別の売上は表4 のとおりTであ る。 表4 西友ストアーの部門別売上高構成比 商 品 部 門 構 成 比Pi(%) 婦 人 衣 料 ・ 服 飾 雑 貨 紳 士 衣 料 子 供 衣 料 ・ ア ン ダ ー ウ ェ ア 家 庭 ・ 日 用 雑 貨 住 居 用 品 レ ジ ャ ー 用 品 生 鮮 食 品 保 存 食 品 そ の 他 13.2 5.3 7.5 7.0 6.2 8O 137 261 12.8 出所:『有価証券報告書総覧』大蔵省印刷局発行,昭和61年 これらの部 門は単位事業 で想定し ている分類 よりは大ざっぱ であ るが W 二

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れ以上の細かい データが得られないため, これらの部門を 仮 に単位事業 とみ なす。 ① 専門化 率は最大の構成比を 有してい る保存食品の26.1 %となる。 ② 関連率 に関しては, スーパ ーとい う業 態の特性上か ら最寄 り品に分類 される部門 が最大となる。子供衣料・ア ンダ ーウェア ー,家庭・日用雑 貨,保存食 品,生鮮食品の構成比合計54.3 % とな る。 ③ 多角化 度指数は,その定義によ り, 構成比 の二乗和( Σ 几a は0.1446 となるので-Z)/ =(l −v'o,1446)×100 =61.97 となる。 西友ストア ーにおいては,専門化率はOP,.1% 関連率は54.3 %,となって お り,これらの値から判断する とルメルトや 吉原等が設定し た非関連型(U) に分類される。多角化 度指数は61.97 であ り,この値から見 る限 り,西友 ス トア ーは関連 ・拡散型と非 関連型 との中間 に位置し てい る。 セゾン グル ープの事業多角化ぱ非常に進 んでい るが, セ ゾン グループの一 員であ る西友 ストア ー自体 はかな り専業 色の強い 小売業 である。その西友 ス トア ーでさえ非 関連型(U) に分類されるのであ るから,ほ とんどの大型小売 業はルメル トの言うところ の「非関連型」 となるであろ う。こ うした点から 判断す ると,製 造業を ベ ースとして開発されてきた多 角化 モデルを このヶ− ス1 の ようにそのまま小売業 に適用することは困難である ことがわかる。2) ヶ−ス2 の試算と評価 小売業 の多 角化は品揃えの幅 にあるのではなく,ヶ −ス2 に示 す業態の多 角化や非物 販分野の業種 の多 様化にある と考えられる。以下, シア ーズ・ グ ループ とダイエ ー・ グループにおけ る多角化の実態を定量 的に分析す る。 シア ーズの多 角化の状況はさきに表3 に示し たが,そ の表 の値を 用いて計 算をす る。 専門化率は小売 グループの65.2% ,事業間 の関連は少ない とみな す と関連率は65.2% となる。多角化 度指数 ぱ,Σ 八2=0.4956 となり, 刀7=(1 −VO.4956) ×100 =29.6 となる。専門化 率と関連率からみると,吉原等の言 う非 関連型 に分類でき, 多角化度指数からみると本業 ・集約型 と本業 ・拡散型 の中間に位置する。

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小売業における多角化の実能と特性17 同様 に ダ イエ ーを対 象 とし て 計 算 をす る。 こ こ で採 り上げ る事 業 は ダ イエ ーの昭 和61 年2 月 の決 算 書 に 明示 さ れ た事 業 で あ り, ダ イエ ー本 体お よび 子 会 社を 含 打 , 表5 の通 り業 種業 態 分 類 と な っ て い る。 表5 ダイエーグ ループ の分野別販売 額 事 業 グル ー プ 企 業 数 販 売 額(10億円) 構 成 比(%) ダ イ エ ー 本 体 総 合 小 売 業*1 専 門 店*2 外 食 産 業*3 サ ー ビ ス 業 他*4 1 18 24 7 34 ,1,373 146 181 20 105 75.2 8.0 9.9 1.1 5.8 合 計 84 1,825 100.0 *lp ーソン,みどり等 *2ダイエー・フォト・エンタプライズ,パシフィック・スポーツ, ダイエー・ミート,ロベルト,ロベリア,フォーカス等 *3キャプテンクック等 *4阪神運輸倉庫,朝日トラベル・エージェンシー√ダイエー・セン トラル水産等 ① 専 門化 率はダイエ ー本体 の75.2% となる。 ② 関連率は ダイエ ー本体 と総合小売業 とを 合計した83.2 % となる。 ③ 多 角化度指数け,23.5となる。 し 専門化 率が75.2%で関連率がoo.L/o の組合 せは,「本業・集約型」 かしくぱ 「本業・拡 散型」企業 となる。多角化 度指数 の面 からみると,本業・集約型 に 分類され る。こ うし た点から考え る と,ダ イエ ーが コングロマ ーチャソトと いった言葉で多角化を 進めてい るものの,多 角化は まだ まだ始 まったばか り であ るとも言える。 (3 ) 定量分析の結果 土 以上の定量的 な分析の結果,い くつ かの結 論が得られる。 第1 に, 小売業におけ る多角化では,商品や商 品群の多様化(品揃えの充 実)を多角 化と考えるべきでぱなく,事業 の種類 の多 様化で考えるべきであ ることが 分かった。 第2 に,事業の単位としては,小売業で一般的 に認識されている「業態」 を対応させるこ とに より,製造業 での多 角化理論 との整合性を 保つこ とがで

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きる と思われる。 ◇ 第3 に,戦略変化には3 つの ルートが提示 右れたが, ダ イエ ー, シア ーズ 共 に基 本的には本業が主力の段階( 専業型)である と評価 される。 第4 に,企業 グル ープ として見ても,日本で最も多角化 が進んでいる と考 えられてい るダイエ ―です ら,多角化は始まったばか りと考えち れる。 4. 多 角化の特性と 情報の果す役割(1) 小売業の多角化と業態概念 以上の分析か ら小売業 の多 角化に関しての基本的な特性が浮 かび 上がって きた。小売業で よく使用されている業態概念36)を導入す る ことに より,小売 業 の多角化を 説明するこ とが出来る。 コト ラーの体系 と大型 小売業 の実態 と の突 合せに より,小売業におけ る多角化は 新しい 小売業態 の追 加 小売以外の業態 への進出 小売経営 の機能の一部を分離独立させ別0 業態 の企業 とし て運営 とい っ犬 内容のものであ るこ とが明らかになった。さらに, コトラ ーの言 う 後方統合や前方統合 も小売業 においては一 般的には多 角化 とみなされている。 吉原等 のモデルに よる定量的 な分析では,業態を 単位事業 とみなすことに より,ほぼ製造業の多角化理論 との対応が とれることも判 明した。 こ うした 点からみて,小売業 におけ る多 角化は業態の複合化であ る と考え るごとがで きる。 (2 ) 消費者ニーズと業態 「業種」 が製造技術や 原 材料といったシ ースに よって 規定されるの に対し て ,「業態」 は市場 の ニーズに対応し て規定されるよ多様 な市場 の ニーズは それぞれが独立し て存在す るのではなく,一人一人 の消費者が多 様な ニーズ を持ってい るのであ る。小売業の最大の ノウハウは,この ニ ーズを 把握し, それぞれの ニーズを満 たすための適切なサービスを提供し ,さらに は新しい ニーズを 創り出して 行くところにあ る。したがって,小売業が成長して行く ための1 つの戦略 として は,単純化する と図3 に示す ように個 々の消費者が 持っている ニーズの多 くに対 応す る方式 が考えられる。 言い換えるなら,小売業 の最も重要な ノウハウは, 消費 者ニ ーズの把握・

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小売業にお ける多 角化 の実態 と特性19 一 人 の 消 費 者 ニ ー ズ1 二 ー ズ2 二 ー ズ3 ●●4 希●● ニ ー ズn _ _ l ● ● l サ ー ビ ス の 提 供 ;l ・l ●l 業 態1 業 態2 業 態3 業 態n 共 通 の 資 源 ( 情 報 と 情 報 シ ス テ ム ) 一 つ の 企 業 図3 ニーズに対応した小売業態 創造,そし てそれらの ニーズを満たすための一 連の情報・物品 ・サ ービ スの 提供であ るといえ る。し たがって, 小売業が持ってい る 消費 者情報を活用し て新し い業態をつく り出すことができる点が小売業の特 色であ る とも言える。 (3) 情報の活用 消費者 ニーズに対応し て業態の複合化を実行するこ とが多 角化であるとす るなら,多角化 戦略 で最も重要視される相乗効果は情報37)の利 用に関す る相 乗効果 となろ う。た とえば,顧客情報をそれぞれの業 態で重 複利 用す る,顧 客情報を それぞれの業態から多角的に収集し,得ら れたデ ータを一元的に管 理・利用す る, さらにそれらの情報を処理するため の情 報シ ステ ムを多業態 で共同利用す る, とい った点に相乗効果を 見いだすこ とが でき よう。物的 な 資源には排他性かおるのに対し て,広い意報での「情報」 自体 は必ずし も排 他性を持ってはい ない 。第4 の経営資源であ る情報の面で の相乗 効果 の追求 こそが小売業 におけ る多 角化の最大の誘因 と考えられ る38)。 簡単な例を示 めそ う。「これこれの人は,新しい家を 購入す る予定 がある」 とい う情報ぱ まず不動 産業 で使われるであろ う。つト で,住宅 ロ ーンが必要 となるはずであるから金融業でも必要な情報となるであ ろ う。 さらに,火災 保険業や生命保険業でも有 益な情報 となるであろ う。そ の他, インテ リア小 売業,引っ越し業 ,新しい 住所 の近くの銀 行,など数え 切れないほどの企業 がこの情報を知 りたがってい るはずであ る。しLつの 情報 は何 回 も使われてい るのに情報の価値 は全 く減 っていない。物的な資源では考えら れない ほど有 効利用されている○: 図4 を見て もらい たい。 この図 は情報の有効活用 の方 法を イメージ化し た ものである。 この図で は5 つの業態がそれぞれ独自の領域を持 ちながら情報

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業 態 2 ← 業 態1 業 態5 業 態4 一 業 態3-> 図4 未利用資源の有効活用(ヶ−ス2 ) を共用してい る。真ん中の網 目はす べての業 態が使用し ている情報であ る。 この ような,資源の利用の仕方こそ, 小売業 におけ る多角化の基本誘因であ る と考えられる。 お わ り に 瀋 稿では, これまでに研究されてきた多角化理論に 部分的に修正を加えて 小売業に当て はめ,小売業 の多 角化の特性を 明らかにした。すなわち,小売 業の多角化は業態の複合化 であ り,小売業態の特性からしてそこで 得られる 相乗 効果は主 として顧客情報 の有 効利 用に よる顧客サービ スの向上であ る と し た。 しかしながら,具体的な ニ ーズの内容, 情報の内容,そして情報システ ム の内容に関し ては十分な検討を 加えるには至ら なかった。た とえば,次のよ うな問題が残 されている。 ニーズは独立してあ るものではなく,それら が組 み合わされて ラ イフ スタ イルを形 成し,そ のライフスタ イルに対し て業態 は どの様に対応す るのか。小売業 の ノウハ ウとしての顧客情報は具体的には何 であ るのか,そしてそれら の情 報はどの ように個 々の業態で利用されている のか。 情報 システムに関して 乱 とりわけ 情報 ネットワ ーク・システ ムが多 角化 とどの ように絡んで来 るのか, とい った事である。 以上 の様ない くつかの問題が残さ れてい る とはいえ, 本稿では,「小売業 の多角化」 は「業態の複合化」 であ り「 第4 の径営資源であ る情報の相乗 効 果を 狙った成 長戦略」であるこ とを 明らかにし た。

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小売業にお ける多角 化の実 態と特性21 付 記 本 研 究 は 昭 和62 年 度 に 流 通 政 策 研 究 所 が お こ な っ た 「 小 売 業 の 構 造 変 化 に 関 す る 研 究 」 で 得 ら れ た 成 果 の 一 部 を 利 用 さ せ て 頂 い た 。 ま た , 本 論 文 は 商 業 学 会 関 東 部 会 の 発 表 (昭 和63 年9 月 ) を 踏 ま え て 作 成 さ れ た 。 注1 ) 末 松 玄 六 訳 『会 社 成 長 の理 論 』 ダ イ ヤモ ン ド 社 ,1980 年(Penrose,E.T.,TheTheoryoftheGrowthoftheFirm,BasilBlackwell,1959 ).2 )Anso 仔,H.Igor,CorporateStrategy,McGraw-Hill,1965. ( 広m 寿 亮 『 企 業 戦 略 論 』 産 業 能 率 短 期 大 学 出版 部 , 昭 和44 年,137 頁 万Ansoff,H.I.,"StrategiesforDiversification,"H.B.R.,Sep.-Oct.,1957,pp.113-124.3 )Anso(l7),op.cit.,p.132 ( 同 書,165 頁 )・4 )Chandler,A.D.]r.,StrategyandStructure,TheM.I.T.Press,1962 ( 三 菱 総 合 研 究 所 訳 『 経 営 戦 略 と組 織 』 実 業 之 日 本 社,1967 年 )。5 )Ibid.,p.382 ( 同 書 ,376 頁 ).6 )Ibid.,pp.383-396 同 書,379-389 頁 )・7 )Chandler,A.D.Jr.,TheVisibleHand:theManagerialRevolutioninAmericanBusiness,HarvardBusinessPress,1977.8 )Kotler,P.,Principlesof ≒Marketing (3rded. ),Prentice-Hall.,1986.9

)Rumelt,Richard,Strategy,Structure,andEconomicPerformance,Har-vardUniversityPress,1974 ( 鳥 羽 ・ 山 田 ・川 辺 ・ 熊 沢 訳 『 多 角化 戦 略 と 経 済 成 果 』 東 洋 経 済 新 報 社 ,1977 年,16 頁 ).10 )Ibid.,p.14 ・11 )Ibid ・,P.15・12 )Ibid ・,p.23.13 ) 吉 原 英 樹 ・ 佐 久 間 昭 光 ・ 伊 丹 敬 之 ・加 護 野 忠 男 『 日 本 企 業 の 多 角 化 戦 略 』 日 本 経 済 新 聞 社 , 昭 和56 年 ,14-22 頁 。 ル メ ル ト の 分 類 と吉 原 等 の分 類 の 差 は 次 の 通 り で あ る 。 ① ル メ ル ト は 企 業 の分 類 体 系 を 考 え て い る が , 吉 原 等 は 多 角 化 戦 略 の分 類 体 系 を 考 え て い る 。 従 っ て , 吉 原 等 は 企 業 の 実 態 と 戦 略 は 一 致 し て い る と 暗黙 の 前 提 を お い て い る よ うで あ る 。 ② 分 類 の カ テ ゴ リ ー は 下 表 の 通 り と な っ て い る 。 ル メ ル ト の 企 業 分 類 吉 原 等 の 戦 略 分 類 Single 「 単 一 事 業 」 企 業Dominant-Vertical 「 垂 直 的 一 主 力 」 企 業Dominant-Constrainedf 抑 制 的 一 主 力 」 企 業Dominant-Linked 「 連 鎖 的 一 主 力 」 企 業 = 専 業 型 (S ) = 垂 直 型 (V )j 本 業 ・ 集 約 型 (DC ) ≒ 本 業 ・ 拡 散 型 (DL )

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Dominant-Unrelated Related-Constrained Related-Linked Unrelated 「 非 関 連 一 主 力 」 企 業 「 抑 制 的 一 関 連 」 企 業 「 連 鎖 的 一 関 連 」 企 業 「 非 関 連 事 業 」 企 業 → -一 一 一 DC,DL い ず れ か 関 連 ・ 集 約 型 (RC ) 関 連 ・拡 散 型 (RL ) 非 関 連 型 (U ) 14) 同 書 ,35-41 頁 。 日本 の 大 企 業118 社 の 昭 和33 年,38 年 ,43 年,48 年 の時 系 列 比 較 で あ る 。 な お ル メル ト の は 昭 和24 年,34 年 ,44 年 で あ る。15 ) 同 書,59 ニ64頁 。 多 角化 度 指 数 は 次 の よ う に 定 義 さ れ てい る 。 ここで 八 は当該企業のi 番目の製品分野の売上構成比率である。16 )Chandler,op 。冷 。pp.225-282 (三菱総合研究所訳,前掲書,229-282 頁).17 ) シアーズとJ.C. ペニーの多角化の歴史 井上隆一郎『流通』日本経済新聞社,昭和61年,より抽出・追 加して作成した 年表である。なお,本書は世界の主たる小売企業 の概要を紹介した ものである。 シ ア ー ズ J.C. ペ ニ ー 1886 1907 1908 1911 1913 1925 1931 1958 1962 70年 代198119831985 時 計 の 通 信 販 売 で 事 業 を 開 始 総 合 カ タ1ニリ ク レ ジ ッ ト 販 売 を 開 始 小 売 店 舗 を 開 店 (4 年 で300 店 ) 自 動 車 保 険 の通 信 販 売 開 始 コ ー ル ド ウ ェ ル ・ バ ン カ ー 不 動 産 グ ル ー プ 買 収 テ ィ ー ン ・ ウ ィ ッ タ ー 社 を 系 列 化 ト リ ン テ ッ ク 社( ビ デ オ テ ッ ク ス) 設 立 ジ ェ ー ム ズ ・ ペ ニ ー 独 立J.C. ペ ニ ー 社 に 改 組 ( 約40 店 ) ク レ ジ ッ ト カ ー ド の 導 入 カ タ ロ グ 販 売 に 着 手 保 険 分 野 に 進 出PB 商 品 の 導 入 フ ァ ー スト ・ ハ ン ド ( ビ デ オ テ ッ ク ス ) 買 収 18) 一般的に多 角化 は企業 グループ ではなく個々の企業単位で考えられている。し

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小売業におけ る多角 化 の実 態と特性23 かし な が ら , い わ ゆ る 子 会 社 や 系 列 会 社 な ど 親 会 社 の 支 配 力 が 強 く 及 ん で い る 会 社 に 関し て は , 法 人 組 織 は 別 で あ っ て も 全 体 を1 つ の 企 業 と み な し た 方 が 実 態 に 合 うと 思 わ れ る 。19 ) 米 国 の大 型 小 売 業 の 多 角 化 の 実 態 に 関 し て は 下 記 の文 献 に 詳 し い 。 井 上 隆 一 郎 『 流 通 』 日 本 経 済 新 聞 社, 昭 和61 年 。 単 位 百 万 ド ル

企 業 名 業 態 兼 営 事 業 1985 年 売 上 高 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 SearsRoebuck Kmart Safeway Kroger AmericanStore J.C.Penney Southland FederatedDept LuckyStore DaytonHudson GMS デ ィ ス カ ウ ン ト ス ー パ ー ス ー パ ー ス ー パ ーGMS コン ビ ニ エ ン ス デ パ ー ト ス ー パ ー ア パ ー ト 通 販 , 金 融 , 保 険 , 不 動 産 スペ シ ャ リ テ ィ ー , オ フプ ラ イ ス デ ィ ス カ ウ ン ト , スペ シ ャ リ テ ィ ー ド ラ ッ グ, コ ン ビ ネ ー シ ョ ン ド ラ ッ グ, コ ン ビ ネ ー シa ン ド ラ ッ グ, ス ー パ ー , 通 販 , 保 険 ガ ソ リ ン, スペ シ ャ リ テ ィ ー デ ィ ス カ ウ ン ト , ス ー パ ー , ス ペ シ ャ リ テ ィ ー デ ィ ス カ ウ ン ト ,オ フ プ ラ イ ス , レ スト ラ ン デ ィ ス カ ウ ン ト , スペ シ ャ リ テ ィ ー 40.715 22,543 19,650 17,123 14,232 13,491 12,790 10,020 9,525 8,593 出所:井上『流通』90頁20 ) 鳥羽欽一郎「大 規模小売業 の発展と現況」宇野・鳥羽『日本 の大規模小売業』 早稲田大学出版部,昭和54 年,47頁.21 ) 近藤文男「百貨店・ スーパーマーケットとマ ー ケ テ ィ ン グ」有富・柏尾編著 『日本の産業 構造とマ・―ケティング』新評社,1981 年,76-97 頁.22 ) セゾングループの多 角化 の実態に関しては下記の文献が参考となる. 高丘季昭『西友 ストアーの流通支配戦略』日本実業出版 社,昭和45年. 古賀裕之『西武頭脳集団ぷぱ る出版,1986 年. 麻生国男 『西武 セゾングループ』日本実業出版社,昭和60年.23 ) 西武流通グループは西武鉄道を親会社とした企業グループである.西武鉄道自 体が相当多 角化を進めてきており,西武流通グループの確立の時点から多 角化は 進んでいた.24 )『わが国大型小売業における 小売業態と 企業行動に関する調査』(社)流通問題 研究協会,昭和58 年. 年間売上700 億円以上の百貨店(サンプル数18 社)o 多 角化の状況 は表-A の 通りである.年間売上が200 億円以上の食品 スーパー(サンプル数12 社)の多角 化の状況は表-B の通 りであ る.

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表-A 百貨店 百貨店 スーノペー その他小売業 卸売業 製造販売 サービ ス業等 13822541113 表-B ス ーパ ー 食 品 ス ー パ'―-物 品 販 売 卸 売 業 製 造 業 サ ー ビ ス 業 34 73 19 ( 注) サービス業 等り 主 なものは, ( 注) サービス業 等 の主なも のは, 不 動産, 飲食, インテリア, ク 不動産, 飲食,店 舗リース業 等 レ ジット,ビ ル管 理等であ る。 であ る。25 ) ダ イ エ ー と イ ト ー ヨ ー カ 堂 の多 角化 の 歴 史 三 家 英 治 『 現 代 日本 小 売 経 営 戦 略 史 』 晃 洋 書 房 ,1985 年 よ り抽 出 し た 資 料 に そ の 他 の資 料 か ら 得 ら れ た デ ー タ を 追 加 し て 作 成 し た 。 な お , 本 書 は 昭 和25 年 以 降 の 日 本 の 小 売 業 に お け る 主 な 事 実 を 列 挙 し た 歴 史 資 料 で あ る 。 こ の 表 で は , 提 携 と か 資 本 参 加 は抜 い て あ り, 主 と し て 子 会 社 の 設 立 さ ら に 相 当 強 い 系 列 化 を と り あ げ て い る 。 ダ イ ェ ー イ ト ー ヨ ー カ 堂 1957 1958 1960 1964 1965 1966 1968 1969 1970 1971 1972 主 婦 の店 ダ イ エ ー設 立PB 商 品 の 導 入 ダ イ エ ー フ ォト 設 立 ダ イ エ ーレ ジ ャ ー ラ ン ド 設 立 朝 日海 外 旅 行 設 立 飼 育 牧 場 を 設 立 ( 鹿 児 島県 ) ゼ ノン ( 時 計 ・ 眼 鏡 小 売 ) 設 立 , ロ ベ ル ト 設 立 コ ル ド バ 設 立 丸 信 ・ 丸 久 とFC 契 約 阪 神 運 輪 倉 庫 設 立 ダ イ エ ー ブ ー ス設 立 セ ン ト ラ ル 牧 場 設 立 ダ イ エ ー ミ ー ト 設 立 ダ イ エ ー レ ジ ャ ー ラ ン ド 設 立 大 証2 部 上 場 朝 日 警 備 設 立 サ ソ バ ー グ 設 立 ㈱ ョ ー カ 堂 設 立

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1973 1974 1976 1977 1978 1979 1980 1981 クラウンを完全系列化 大証・東証1 部に上場TheDaieiU.S.A. 設立 大中設立J. マクユン設立 九 エルダイエ禎 立 小 売 業 に おけ る 多角 化 の実 態 と 特 性25 東証2 部上場 ヨーク・フード・サービス設立 ロベリア(洋服)設立 パシフィックスポーツ設立 ジョセフ・マクユン・ジ ャパン展 開 ド ムドム展開 フォルクス展開u.s. シューズジャパン設立 プレナタールジ ャパン(ベビー用 品)設立ti − ソン設立・開店 せいざん(呉服)設立 朝日信販設立 ジュエルコー設立 カタ1=リ ジュエルダイエー搬退Marks&Spencer のライセンシ ーNB 商品導入 アシネー(書店)設立 コングロマーチャント計画 ビ ッグェ ー開店 売上高1 兆円突破 学習塾チェーン発表(即撒退) トポス開店 セントハウス開店HUB (パブ)開店 オ・プ ランタン設立 映画「ええじゃないか」 三春屋の4 店 舗買収 デエーズ・ジャパン設立 ヨークマツヤ設立 東 証1 部上場 ヨークベニマル設立 ヨークセブ ン設立 セブン・イレブン開店 ヨークマート設立 書店開店 メ リ ー ア ソ ( 婦 人 服 ) 設 立 ステ ップ ス ( 紳 士 服 ) 設 立

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1982 1983 1984 1985 1987 1988 カタログ「 ホームワールド」発行 ホームワールド開店 十字屋を系列化 オレンジ合衆国結成 大阪国際女子マラソン開催 アラモアナSC (ハワイ)買収 狗不理(中華料理)開店 女子バレ ー部設立 ダイエードラッグ設立 総合サービ スカウこ/ター設置 ダイテック設立 態本城屋を100%列化 クラウンを売却 流通処理サービ ス設立 リッチセンター開設 りきしゃまん開店 連結決算で赤字112 億円 オーエンズ(情報 サービス)設立 ダイエ ー投資顧問設立 リッカーを支援DS コーポレーション(映像)設立 オリエ ンタル・ホテルの経営権取 得 南海ホークスを買収 消費者金融に進出 金販売開始 引 っ越し業開始 ザ・プライス開店 キャッシング部門凍結 ロビンソン・ジ ャパン設立 オ シ ュマ ン ズ ・ ジ ャ パ こ/( ス ポ ー ツ ) 設 立 26) 大西良雄『ダイエー恐るべし』こう書房,昭和61年 。27 ) コングロマーチャント(conglomerchant) は商業資本のゴングr=・マリットであ る。初期の研究としては,RoUieTillman “RiseoftheConglomerchant,"H.B.R.,Nov/dec,1971, があ る。28 ) ダイエーの経営に関しては多くの実務書が刊行されてい る。下記 の文献を参照 されたい。 藤井行夫『中内功商法・伊藤雅俊商法全研究』こう書房,昭和62年。 林 薫『流通ビッグ3 の業 務改革』ぱる出版,1986 年。 針木康雄『怒濤の新関西商法』講談社,1986 年。 丸山高行『ダイエー解剖』ぱる出版,1987年。29 ) このような差が生じた主たる原因はダ イエ ーとイトーヨーカ堂の財務戦略り 違 いにあると考えられる。ダイエ ーは借入金に頼 り店 舗・土地を借用していたのに 対して,イトーヨーカ堂は借入金を 少なく店 舗・上地を自己 所有する方針を持 つ

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小 売 業 に お け る 多 角 化 の 実 態 と 特 性 27 ていた。(藤井行夫,前掲書,159-165頁.)30 ) 製造業を対象として構築された理論を小売業 に適用するためにぱ,少なくとも 次のように形式的な対応を想定する必要があると考えられる。 原材料の仕入れ…………商品 の仕入れ 製品の製造 製品 の販売 商品の陳列 店頭販売 ところ が,製造業における製品 のもつ意味 と小売業におけ る商品の意味はお の ずと異なる点に注意する必要がある。たとえば,小売業 で扱 う鴇 品のアイテム数 は数万から数十万点にのぼ り製造業 のそ れをはるかに上回る。さらに,現 在の小 売業は,単なる物品の再販売業者ではなく,生活空間の提供業,ライフスタイル の提案業,情報提供業,と呼ばれるように商品自体以上に商品の組合せ方とそ の 販売 の仕方が重要であると言われている。そ うした意味で,製造業における製品 と小売業における商品とを形式的に対応させるだけでは十分ではない。31 ) 林薫『ダイエーが変わる』商業 界,昭和62年。32 ) 単位事業であるため の条件として,次 の意思決定が他り事業部門と独立にでき ることとした(Remelt ,op.cit.,pp.12-14. 鳥羽等訳,前掲書,17-20頁,)。 基準1 ある製品一市場活動を全面的に切 り捨てるか,あるいは逆に その相対 的規模を著し く増大させるような意思決定 基準2 異なった生産技術や工 程を採用したり,異なった種類 の原料を使用す る 意思決定 基準3 価格,品質,製品に関連した サービ スを著しく変更する意思決定 ルメルトも明言しているように,こ の判断は完全に客観的ではないが,少なく とも標準産業分類に基づい て機械的に判断するよりは現実的であると思われる。 基準1 の「製品市場活動」め視点から単位事業を検討し よう。小売業の場合の 「製品市場活動王の基本の1 つ は 標的 となるマーケット・セグメントに 対応した 品揃え(物品に加えてサービスをも含む)であ り, マーケット・セグメントの変 化に対応して品揃えを変革する必要があ る。品揃えの観点からすると,それぞれ のケースは次のように設定できよう。 <’ ヶ− ス1 物販における品揃えの充実 とい った視点からは,取 り扱い商品群を単位事業 とみなす事ができよ ‰ た とえば,食品,衣料品,雑貨と言った具合いに。事 実これらの部門は相対的に独立した仕入れ,販売 の意思決定をしている。 ケース2 異なった質のサービスの提供と言った視点からは,新しい業態の導入を想定 することができる。多 くの場合,これらの業態は1 つの事業部門や子会社にな ってお り,かな り独立した意思決定をしている。 基準2 の「生産技術や原料」に関しては,製造業と小売業 との業態 の差をふま

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え,使用し ている用語を変更する必要があるだろ う。製造業においては「製造」 のための資 源の有効利用が最重要であるのに対し て。 小売業においては「販売」 のための資 源の有効利用が最重要となるからである。 ヶ− ス1 製造業 におけ る「生産技術」は小売業では「店頭 の販売技術」と読み代える ことができる。例えば,接客技術,陳列技術,POP 技術, 等である。製造業に おけ る「工程」も小売業では汀店 舗」と読み代えることができる。さらに,製 造業 におけ る「原料」は小売業では「仕入れ商品」 と読み代えることができる。 ケース2 製造業 におけ る「生産技術」は小売業では「流通・サービ スのためのシステ ム技術」と読み代えることができる。例えば, チ 。−ン・オペレーション技術, 物流技術,POS 技術, など小売組織全体に必要な技術を想定する必要があろ う。「工 程」に関しても店 舗のみならず,背後にある管理機 構,物流センター, 情報センター,加工セV ターといった施設を想定することができる。 基準3 の「価格・品質・製品」に関しては,ケース1 でもケー ス2 でもそ のま ま適用することに問題はないであろ う。以上 の検討から,小売業に聊ける単位事 業はそれぞれのケース毎に次のように定義できよう。 ケース1 製造業 においては「インスタント・ラーメン」 と「チョコレート」は別の事 業とみな されるが,小売業ではこれらの商品は同じ売 り場で扱われており,同 一事業を 構成するものと考えられる。もともと小売業は多品 目を扱 っているの であるから,あ まり細かい商品分類を基準として採用することは非現実的であ り,かな り大ざっぱな分類基準を採らざるを得ない。おおむ ね日本標準産業分 441 442 443 444 452 453 454 456 457 458 471 472 481 482 呉 服 ・ 服 地 ・ 寝 具 洋 服 ( 婦 人 子 供 服 を 除 く ) 婦 人 ・ 子 供 服 くっ ・ 履 物 酒 ・ 調 味 料 食 肉 鮮 魚 野 菜 ・ 果 実 菓 子 ・ パ ソ 米 穀 類 自 動 車 自 転 車 家 具 ・ 建 具 ・ 畳 金 物 ・ 荒 物 483 484 491 492 493 494 495 4991 4992 4993 4994 4995 4996 4997 陶磁器・ガラス器 家庭用機械器具 医薬品・化粧品 農耕用品 燃料 書籍・文房具 中古品 スポーツ用品 玩具・娯楽用品 楽器 写真機・写真材料 時計・眼鏡・光学機械 たばこ・喫煙具専門 花・植木

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小売業に おけ る多 角 化 の実 態と特性29 類 の3 桁 程 度 を 設 定 す る こ と が で き る であ ろ う。 ケ ー ス2 大 型 小 売 業 で は , 関 連 事 業 は子 会 社 や 関 連 会 社 とし て 運 営 し て い る 場 合 が 多 い 。 従 っ て , 単 位 事 業 の 基 準 は 個 々 の 企 業 化 さ れ た 業 態 と想 定 し て よい で あろ う。 具 体 的 に は , 子 会 社や 業 種 ・ 業 態 毎 の子 会 社 グ ル ー プ を 単 位 事 業 と み な す こ と が で き よ う。33 )Rumelt,op.cit.,p.23.34 ) ル メ ル ト 等 の 分 析 方 法 が 優 れ て い る 点 は 企 業 の分 野 別 売 上 高 の み で 分 析 で き る こ と で あ る 。 金 融 の手 数 料 , 物 流 や 情 報 処 理 の 委 託 料 とい っ た 商 品 販 売 額 と 性 格 を 異 に す る デ ー タを こ の 分 析 モ デ ル に 導 入 す る こ と は 無 謀 と も 言 え る 。 と は い う も の の, デ ー タ の 取 扱 い 方 に 工 夫 を こ ら せ ば , 十 分 こ の モ デ ル は 利 用 で き る と思 わ れ る 。35 ) 物 販 の 場 合 , コ ンビ ニ エ ン ス ・ ス ト ア に 見 ら れ る よ うに , 食 品 ・ 雑 貨 等 の 最 寄 り品 は 相 互 に 関 連 商品 とな り 得 る 。 買 い 回 り品 や 専 門 品 は 個 々 の 商 品 群 毎 に 独 立 で あ る と 考 え ら れ る 。 し か し,DIY に 見 ら れ る よ うに ,同 一 の 技 術 サ ー ビ ス が 付 帯 す る 各 種 の 専 門 品 に 関 し て は 関 連 商 品 と み な す 事 も で き る 。 サ ー ビ ス の 場 合 と し て , 生 命 保 険 と 物 販 の組 合 せ を 考 え て み よ う 。 あ る 小 売 で は 小 売 店 舗 内 に 生 命 保 険 の カ ウ ン タ ー を 設 け 「 合 わ せ 買 い 」 を 試 み よ うとす る か も知 れ な い 。 他 の 小 売 で は 訪 販 方 式 を 採 用 す る か も 知 れ な い 。 こ の 場 合 , 前 者 が 関 連 し , 後 者 が 関 連し な い と 断 言 す る こ と は で き な い 。 な ぜ な ら , 後 者 の場 合 で も , 生 命 保 険 の 勧 誘 が 物 販 部 門 の 顧 客 名 簿 に 基 づ い て 行 な わ れ る の で あ れば , 関 連 し て い る と も 言 え る 。36 ) 業 態 概 念 に 関 し て は, 多 く の 研 究 が あ る が , 下 記 の 研 究 が 参 考 と な る 。 ・Kotler,op 。泣 。pp.445-464. ・ 通 商 産 業 省 産 業 政 策 局 ・ 中 小 企 業 庁 『80 年 代 の 流 通 産 業 ビ ジ , ン 』 通 商 産 業 調 査 会レ 昭 和59 年,51-62 頁 。 こ こ で は 代 表 的 な 業 態 と し て , 総 合 ス ー パ ー , 食 品 ス ー パ ー , 衣 料 品 ス ーパ ー , コ ン ビ ニ エ ン ス ・ スト ア ー , 一 般 小 売 店 , 専 門 店,DIY. ホ ー ムセ ン タ ー , 等 が 挙 げ ら れ て い る 。 ・ 流 通 政 策 研 究 所 『 問 屋 の 生 き 残 り戦 略 』 日 本 経 済 新 聞 社 , 昭 和57 年,81-172 頁 。 ・ 田 原 総 一 郎 『 業 態 革 命 』 新 潮 社, 昭 和60 年 。 花 王 石 鹸 , 凸 版 印 刷 , キ ッ コ ーマ ン , 東 レ , 京 都 セ ラ ミ ッ ク ス, 石 川 島 播 磨 重 工 業 , 等 の業 態 の変 化 が 詳 細 に 説 明 さ れ てい る 。 こ の 文 献 は 学 術 的 な 研 究 に 基 づ い た も の で は な い た め , 製 造 業 に お け る 業 態 概 念 は 必 ず し も 明 確 で は な い が , 業 態 と い う 言 葉 が 一 般 性 を 持 っ て きた こ と は 否め な い で あ ろ う。 ・ 鈴 木 安 昭 「 小 売 業 の諸 形 態 」 久 保 村 ・ 荒 川 『 商 業 学 』 有 斐 閣 , 昭 和49 年.365-388 頁 。 小 売 店 舗 は 商 品 に 広 い 意 味 の サ ービ スを 付 加 し 提 供 し て お り, そ の サ ービ ス の

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