(東京女医大雨第28巻第2号頁111…一120昭和33年2月)
中央検査室臨床化学部の検査状況
東京女子医科大学 中央検査室臨床化学部(主任 松村義寛教授)講師 宮
ミヤエ
ク藤
ドウ川
カワ智
トモ啓
ケイ子
コ(受付 昭和32年12月4日)
昭和29年9月開設以来,昭和32年7月までの
当検査室で取扱つた検体の検査状況について報告
するとともに検査の正常値,所要時間について考
察を加える。検査方法
1) 当検査室で取扱っている検体種類; .血液(全血又は,旧臣,血漿として分離して提出) 尿,髄液,穿刺液 2)検査項目は表1に示す如くである。表1 臨床化学検査項目
検: 査 事 項 検 体総蛋白 TN
アルブミン Al グロブリン G γ一グロブリン γ一G フィブリノーゲン尿素 BUN
非蛋白窒素 NPN
尿酸 コレスァロール クレアチニン 還元糖 ビリノレビン ァノレカリ性燐酸酵素 酸性燐酸酵素 ナ}リウム カリウム カルシウム クロv7レ 無機燐 リポイド燐1血漿血清民髄液1
血漿,血清 血漿,血清 血漿,血清 血漿 全血,血漿,血清,尿 全血,」血清 血漿,血清 尿 血漿,血清 .血漿,血清 尿 全血,血漿,尿,髄液 血漿,血清 全血,血漿 全血,血漿 血清 尿 血清 尿 血清 』血清,尿,髄液 一血清 全血,血漿 穿刺液は血液に準じて取扱っている。 他病院の中央検査室では,一般定性検査も取扱う所 が多いが,当検査室は大学付属病院として教育実習の 場であり各主治医において,スクリーニング,定性検 査を行い一応撰択された検体について検査に長時間を 要し高度の習熟を必要とする定量検査のみを取扱うこ とになっている。従って,その検査項目は必ずしも臨 床担当医の要求度の高いもののみを取扱っているわけ ではない。3)検査方法
①血.清の総蛋白,アルブミン,グnプリン及び尿 の総蛋白は,操作が簡単で且つrt一 r一ルダール法による 蛋白窒素定量法に比して正確度も失われないので, Biuret法1)を用いている。」血清からのアフレブミン分離 は,種々の点で,亜硫酸ナトーJウム法よりも硫酸ナ} リウム法の方が取扱が便利であるから23g/d1硫酸ナ トリウムを用いる方法を採用した。γ一グロブリyは Kunkel氏2法による。 尿の総蛋白は,トリクn・’7レ酢酸で蛋白を沈澱させ た後,稀=静性ソーダ液に溶解させてからBiuret比色 法を行うHillerの方法5)を用いた。 ② フィブリノe一ゲンは,血漿に塩化カルシウム液 を加えて37。Cの恒温槽に入れてフィブリンとして析 出させた後,キールダール法によりi蛋白窒i素を測るCullen, Van Slykeの方法4)による。
正常値: 0.3∼0.69/d1 ③ NPNは109/d1}リク・一ル酢酸又はFolin− Wuのタングステン酸法により血清(漿)を除蛋白した 後,その濾液についてミク・キールダール法5)により 定量している。 ④ 尿素は,検体をタングステン酸法により除蛋白 Kei MIYAKAWA & Tomoko KUDO (Branch of Clinical Chemistry, Central Laboratory, The
University Hospital, Tokyo Women’s Medical College) : A survey on the investigation results obtained
jn the branch of clinica,1 chemistry of Tokyo Women’s Medical College, 一U−niversity Hospital.
gci した後,その濾液をジァセチル・モノオキシムと縮合 させ,その際生ずる黄色呈色物質を比色定量する。尿素 定量法には,この他ウ.レァーぜを作用させて生ずるア ンモ=ウム塩をNess工er法により測る方法があり,尿 素に特異的で正確な結果が得られるがザレァーゼをナ タ豆から調製しなければならぬ煩雑さがあり,.又次. 亜臭素酸を加えて発生するN2ガスを検圧計で計る方 法は迅速に結果が得られるが特異性が劣るため正しい 値が得られず,Xanthydro1法は精確な値が得られる と言われているが,Xanthydrol ureideを重蚤法によ り測定するため時間を要する。以上の中で操作が簡単 で短時間肉に定量が出来るジァセチ7レ・モノオキシム 法6)を採用した。、正常値:血漿尿素N10∼17mg/d1 .@ 」血清及び尿のクtzアチニンは,アフレカリ性ピク リン酸で発色させるJafteの法7)を用いていζ。発色 条件・就中試薬灘購厘応灘度・時間には特に津島を 払った。 ⑥ 尿酸 血清;高論にタングステン酸により除蛋
白した後・Cの濾液隣タング社ン職び青mef b
リウみ尿素試薬を作用さ笠て鳥餌.定擬するNewto4 法8)により定量している。特異性は高くないと云オ)れ るが臨床的には簡便である。・正酷襟回。鍋㌔.瓢、
⑦コレステ・一ル血清申脂質をBloor抽出剤に
より抽出した後,蒸発乾固させ,:再び.ク.自羽ホルムに. .より抽出してか5濃硫醗.無堺瞬聖加孝r発色させ て比色定量するBloor氏法9)の変法による。 正常値:血清150・V260 mg/dl⑧糖血液,髄液,尿は共にSornogyi−Nelson
法10)による。従来,用いられているHagedorn−J♀nsen 記法は逆反応が少い為に微量糖定量法の白眉とも言わ れているが,還元を受ける試薬がFe(CN)6一『であ るので湿田性物質によっても還元される故山の糖の値 よりも高く出.る。この点を考慮してCu++を用いる Sornogyi−NelSOn法を用いている。尿の場含,予め定 性反応を行い糖の濃摩がO. ?.g/dl以上となった検体 は稀釈してからSomogyi氏法を適用する。 ⑨ ビリルビン Hijmqns van den Berghのジアゾ反応を定量に応用したEvelyn&Malloy話法11)を 用いている。. 正常値:血清0.2・vO.8mg/dl ⑩ ナbリゥム,カリウム.従来体液中のナbリウ ムはtf nアンチモン酸,ウラニル亜鉛による沈澱法, カリウムはコバルチ亜硝酸,塩化白金酸による沈澱法 又は其等の変法等により測定されていたが,いずれも 煩雑であわ,測定に長時聞要するので当検査室では, 体液を20∼25倍に稀釈した後,沼光分光光度計によ り測定している!2)。」血球ではカリウム濃度が高くナb リウム濃度が低いし,血清では逆にカリウム濃度が低 く,ナ}リウム濃度が高いので臨休が溶血を起してい る場合は定量しても無意味なので,検体採取には特に 注意すべきである。さらに,・溶血を起していない場合 でも採血後可及的速かに血清を血絨から分離しなけれ ばならないので,是非ヘパリンを入れた試験管に採血 し麗搾したら直に遠心沈澱してヘパリン」血漿として分 離することが望ましい。 ⑪クロ・・ル血清,尿,髄液,穿刺液を除蛋白せ ずに其儘ジフェニール加レバゾ・・ンを指示薬として硝 酸第二水銀で滴定するSchales&Schales法15〕によ る。Mohr画法やVolhard氏法}こ比し方法が簡単で あり終宋点が判然しているので本法を用いている。
正常値・脇灘1縛1翻1
⑫ヵ7レシゥムHarverson&Bergeimの変法14)
による。即ち血清を}リクロール酢酸で除蛋白し,濾 液申のカノレシウムを蔭酸塩として沈澱させ,これを二 丁後硫酸に溶解して遊離する蔭酸を過マンガン酸カリ で滴定する。 それ故血液検体は,灘血漿は不適当であり必ず血 清又はヘパリン血漿として分離して提出すべきであ る。さらに採血後,短時間内(少くとも1時間以内) に1血清を血球から分離しない場合には,血清中のカル シウムが赤血球の細胞膜を透過して赤血球内へ浸入す る結果,血清カルシウム値は低く出ると言われてい る。⑬ア7レカリ性フォスファターゼ Shinowara−
Jones−Reinhart氏法15)を用いている。 pH 10.9で基 質はβ一グリセ・燐酸である。 S−J−R単位は略 Bodansky単位と数値的には等しいと言われている。 溶血した血清又は採血後長時間経過した」血.清は不可 で採」血温48時間以内に測定しなければならない。 Bodansky法では24∼48時間血清を)k室}c保存する と15%,室温にては20%高く出ると言われる。正常値:血清2∼9S−J−R単位
⑭ 酸性フオスフアタP・ゼ Shinowara−Jones− Reinhart氏法15)による。 pH 5,0,基質はβ一グリセ P燐酸で1樹木に対する注意は⑬に準じて取扱ってい る。 正常値:lfiL清0∼1.1S−J−R単位 ⑮無機燐 Fiske−Subbarow氏法1・6)を用いて いる。採血後検体を放置すると,血球申では無磯燐が エステル化されて有機の化合物となる為に時間と共に 血清中の無機燐は減少する。溶血すると血球中に存す る多量の酸溶性有機燐が速かに加水分解されて無機燐を生ずるために,血清無機燐が増加する。故に血液を 採取したら可及的速く血漿又は血清を分離すべきで溶 血は絶対に避けるべきである。 正常官葭: 血清2{・!5mg/dl ⑯リ.ボイド燐17)血清をBloor抽出剤により抽 出後,硫酸で灰化してFiske−Subbarow航法により 無機燐を定量する。 正常値:血清7・y14 mg/dl ⑰馬尿酸尿を強酸性にして馬尿酸を析出沈澱さ せ,この沈澱を再び溶解させて苛性ソ・・一ダでブェノー 7レフタレインを指示薬として滴定するQuickの法18) を用いた。この方法は必ずしも馬尿酸に特異性を持つ た方法ではないので,今後は濾液クロマ1・グラブ法に より定量する予定である。
検査件数
昭和29年9月より34ヵ月間取扱った総件数は
19,224件で,当検:査室開設当時は1ヵ月当り50件内 外であったが,月毎に増加して昭和32年7月現在で は約26倍の1,200件に及んでいる。之の月別度数分 布は図1の如くである。 辻 図1 中央検査窒臨床化学部検査依頼件数月別度数分布 これを検体種別検査項目別に分類すると表2の如くな り,血糖は最も多く3794件で総件数の19.73%を占 め,ついで体液の糖2597件,13.51%であり合計す ると6391件,33。24%となり糖の測定件数が総件数 の略麺を占める。ついで,総蛋白1767件,9.2%, ア7レブミン947件,4.93%,グロブリン939件,4.89 %,A/G比1315件,6. 85%,γ一グmプリン172件, 0.85%で合計5140件,26.72%となり蛋白の測定件数 は総件数の略%に及んでいる。以上のことから当検査 室でのRoutine workとして糖,蛋白の測定件数が大 半を占めていることが判った。これらについでNPN 1323件,6.91%,コレステロr一 7レ1003件,5.23%, 尿素890件,4.63%である。最近体液の電解質分布が 臨床所見と相まって各種疾患の診断,治療方針に適用 されるようになり,当検査室開設当時は,前半15ヵ 月問に450件であったのが,後半17ヵ月間1こは約5 倍の2,442件に増塑しているのは注目すべぎことであ ろう。検査結果
①血清総蛋白(表3)
39/d1∼169/dlの広範囲値を示した例の中,正
常値と思われる6∼89/d1を示すものが1679例
中888例,52・8%で約半数を占めついで8∼99/dl
が408例,24.3%,5∼6g/d1が167例,10.0%
で正常値域附近に大半が分布している。⑧」血清アルブミン(表4)
19/d1∼79/d1の値を示す例の中,正常値3∼6
9/d1のものが927例中772例,88.8%で大半を占めついで2∼39/d1が123例,13.3%であった。
⑧エ血清グロブリン(表5)
19/d1∼129/d1の値を示し,正常値2∼39/dl
が919例中727例,79.2%,次いで1∼29/dl
が86例,9.4%,4ん59/dlが84例,9.2%で
一 /!00 一38
表2検体種別検査項目別検査件数
一LHL一一.hs. ___塗....査.項、巨.、∼∼∼== 擾「r俸種蜘
血清(漿)
.一.....、一.t一 Q...._:二7.馳=憶、.総 蛋 白
ア 7レ ブ ミ ン グ m ブ リ ンA/G 比
7一 フ イN
尿 ク 尿 馬 コ リ ビグ n ブ リ
ブ
リ ノ 一 ゲP
v ア チ ニ
尿
レ ス テ P e・ ポ イ ド リ フレ ビ ン ンN
素 ン 酸 酸 7レ 燐 ンア7Uカリ性フtスファターゼ
酸性フォスファターゼ
血 ナ カ カ ク 無糖
} リ リ フレ シ 口 外 糖 ウ ム ウ ム ウ ム ー 7レ燐
1679 927 919 1295 172 18 i292 375 41 22 998 262 386 356 31 3794 693 665 431 697 350尿 髄液藻精霊
.露…t..’一”ξb”「−皿∵一語20
20
20
21 515 54 23 5 2402 112 112 35 28 35 195 78 10 2 5 15 15 11計 百分率
(件) (%) 1767 1 9. 20 947 1 4. 93 939 [ 4. 89 1315 ( 6. 85 172 1 O. 85 18 0ご』09 1323 1. 6. 91 890 1 4. 63 95 i O. 49 47 j O. 2451 O. 03
1003 1 5. 23 262 1 1. 36’ 386 1 2. 01 356 1 ’1. 853Y O. 16
3794 1 19. 73 2597 1 13. 51 820 1 4. 27 792 1 4. 13 4es 1 2. 42 814 1 4. 24 385 1 2. 00 計 19224 100表3」血.清総蛋白
i例 三障、分率
表4 」血清アルブミン gfd1 3一一 4 4一 5 5一 6 6一 7 7一 8 8一 9 9−10 10−11 11−12 12−14 14−16 15 69 167 312 576 408 103 21 5 3 O. 9% 4. 1 10. 0 18. 5 34. 3 24. 3 6. 1 1. 3 0. 3 0. 2 計 1679 100 g/dl例 数 百分率
1一 2 2一 3 3一 4 4一 5 5一 6 6一 7 2e 123 248 366 158 12 2. 2% 13. 3 26. 8 39. 8 17. 2 1. 3 計 927 100 あつた。④or一グロブリン(表6)
1∼30クンケル単位を示し,正常値2∼20クン
ケル単位のものはエ72例中161例で93,5%,
非正常値を示レたものは僅に6・4%に過ぎなかっ
た。⑤』血満A./G (表7)
0.21∼4.0の範囲にあり;正常値1.5∼2.5を
示すものは,1295例中578例,44.7%で,次い
で1.0∼1.5のものが469例,36.2%,0.5N1. O のものが15. 5%であった。⑥血清NPN(表8)
5∼286mg/d1の値を示し,その中,正常値20
∼40mg/dlを示レにも1のは1292例中833例64,6
表5血清グuブリソ
9/d夏 1一 2 2一 3 3一 4 4一 5 5一 6 6一 7 7一一一 8 8−10 10−12固 数腫分割
86 427 300 84 20 3 3 9・49/o 46. 5 32. 7 9. 2 2.2 0. 3 O. 3 計 919 100表6 ツーーグPプリン
・・ケル単引例 劃百分率
2以下
2−18 18−30 6 161 5 3. 5% 93. 5 2. 9 計 172 100表7A/G比
表8非蛋..白窒素
m・/dl 陣
・ pr一 110 10一一 20 20一 30 se一 40 40一 50 50一 60 60一 70 70一 80 80一 90 90−100 100−110 110−130 130−150 150−170 170−200200以下
t
釧
百分率
t 一 . . . 1 42 436 ・ 597 125 59 50 37 33 21 20 21 15 11 −7 17 3.3e/0 33. 8 30. 8 9. 7 4.6 3. 9 2.9 2. 6 1.6 1. 6 1.6 1.2 0. 8 0. 5 1.3 計 1292 100. 2A/・比 固 釧百分率1
0.5以下 O. 5−1. 0 1. 0−1. 5 1. 5−2. 0 2. 0−2. 5 2. 5−3. 0 3. 0一一3. 5 3. 5−4. 0表9血清尿素N
mgfd1
13 201 469 451 127 28 5 11例 蜘百分率
1.o%1 15,5 !36・2
P
34.9 11:郎
0.4 計 1295 100. 0 ’ii 5一ユ0 10一 20 20一 30 30一 40 40一 50 50一 60 60一 70 70一 80 80一 90 90−100 1eo−110 127 181 31 11 12 5 4 2 1 33. 9% 48. 2 8. 3 2. 9 3. 2 1.3 1. 1 0. 5 O.3 計 375 100 %であった。非正常値を示した例は表8に示す通りである。
⑦ 血清尿素窒素(表9)
5∼10 mg/d1の値を示し,この中,正常値エ0
∼20mg/dlのものは375例中181例で,全体の
48,2%であった。次いで5∼10mg/d1のものが
エ27例,33.9%を示し,総数の約80%が正常値附
近に分布していた。,⑧髄液蛋白(表10>、
44例中7例,15.9%演,正常域20∼45mg/dし
に分布し,大半は非正常値を示した。⑨ 一血清コレステロール(表1D
50∼885m9/d1の値を示し,正常値150∼250
mgXdl
表10髄液蛋白
20一 45 45一 60 60一 75 75一 ee oo−110 110−13. 130−1sc 150−270 270−290 290−310310以上
陣.
泄S分到
7 11 3 2 3 3 2 1 1 11 15. 9% 25. 0 6. 8 4. 6 6.8 6. 8 4. 6 2. 3 2.3 25. 0 計 44 100一115一
40 mg/dlのものが;’998例中463例46.3%を占め,、 次いで250∼30⑪ m宮/dlのものカゴ,173例工7.3
%,100∼150mg/d1のものが147例,14.7%の
如く,約80%は正常値附近に分布していた。
表11血清コソステ・一ル
皿・/dl 例 剃醐率.
50−100 100−150 1sg−200 2go−2so 250−300 300−350 350−400 400−450 450−500 500−600 600−700 700−800800以上
18 147 244 219 173 93 53 17 ユ3 7 11 1 3 1. 8% 14. 7 24. 4 21.9 17. 3 9.4 5. 3 1.7. 1.3 0. 7Ll
O. 1 0. 3 計 998 100表12血清総ビリルビン
表13 リォぞ「イドP.i mg/di
トー一.一一一一・一一t一.7以下
7−15
’15−20
20−25
25以以
1例
刎百分率
47 157 46 9 3 18. 7% 60. 0 17. 5 3. 4 1. 1 計 262 , 100 表14 』血清クvアチ=ンmgfdl
}例 0.5以下 O. 5−1.0 1. 0−1.5 1. 5−2. 0 2. e−2. 5 2. 5−3. 0 3 11 5 2 2 2数三分率
12% 44 2Q 8 8 8 計 25 100mgfd1
1例
幕臣分率
0.2以下 O. 2一 1.0 1. 0一 2. 0 2. 0一 3.0 3. 0一 4.0 4. 0一 5.0 5.0一 6.0 6. 0一 8.0 8. 0−10. 0 ユ0.0−15.0 15. 0−20. 0 20. 0−25. 0 25.0以上 17 246 61 21 18 8 10 11 8 ユ5 5 8 7 3. 9% 56. 5 14. 0 4.8 4.1 1. 9 2. 3 2. 5 1.9 3.4 1. 1 1.9 1.6 計 435 100⑩血清総ビリルビン(表12)
435例中246例が正常値O. 2∼1.Olng/d1で全
体の56.5%,次いで1.0∼2.Omg/dlのものが
61例,14.0%を示した。
⑪1血清リポイド燐(表 13).
4∼35mg/d1の値を示し,正常値7∼15 mg/dI
のものは262例中157例で全体の60%であっ
た:。 ⑫ ,血清クレアチニン(表14)0.4∼3.Omg/d1の範囲にあり,正常値0.5∼
1.5mg/d1のものは25例申16例,64%を示
した。⑬血糖(表15)
空腹時血糖値は48∼575 mg/dlの範囲に分布
レ,1576例中358例,22・7%が正常値70∼90
mg/d1を示したに過ぎなかった。
⑭尿糖(表16)
蓄尿では0.1∼0.5mg/dlのものが1540例中
473例,で全体の30.7%を占め,坂口食投与の際においては,食前,食後共0.059/d1以下で各正常
値を示すものが最:も多く,ついで0.1∼0.5g/d1 のものが多く見られた。⑮髄液糖(表17)
8∼95mg/d1の範囲にあり,195例中111例,
56.9%が正常値40∼70mg/dlであった。次いで
70∼80mg/d1のものが31例,ユ5.9%を示した。
⑯血清アルカリ性フォスファターゼ(表18)
0.9N61 S−J−R単位の範囲にあり,356例
中269例が,正常値2∼10S−J−R単位を示
し全体の76.5%であった。結果は表18に総括し
てある。⑰ 血清無機燐(表19)
下記に示す如く,1∼7.5mg/d1の範囲にあり,
正常値2∼51ng/d1のものは,330例中288.
瘁C表15血
糖
.mg/dj50以下
50一 70 1 7e一 go 90−110 110−130 130−150 1 :ggllll;g 170一一190 190−240 240−290 @290−340 340−390 1’ 390−440 440−470 1 470−500 食: 前 「5・・以」・ 2 84 358 368 254 190 94 88 90 36 14 4 4 2計 1・576
食後30分
食後1時間。.1%、 1
… .:1・
22.716
1.2%2
・… 4…・・1・・
16.1 18 110.5 124 ヨ 12.1 20…11.6 72 6.0 16 i9.3 1 106 1 i5・6 18…10・5i74
5・7 52…30・2−94
2.3 22112:8 i.1300.9 63.5i68
・32…・。2128
0.3 1 10211.2 1
1.4
0・1 { 16
100 O. 2% 1. 8 8.9 13. 8 8. 0 11. 8 8. 2 i21. 6 14. 5Z6
3. 1 1.1 O.4 0. 7 周後1.5時閲 4 18 6 12 10 22 28 12 10 2 2 2食後2時間
172 100 898 100 1 128 』46 4.2% 3.1%.106 9.7 14.0 ユ58 114.5 { 4.7 128 111.5 く9.4 118 10.8 7,8 116 i10.61
17。2 172 !15.81
21.9 112ユ0.2i
9.4 68 i6.3 7.8 36 1 3. 3. 1.6 10 0.9 1.6 4 0.41。6 410.4
1211.1
」ioo 1 iogo 1 ioo
餓・・三三・時間
12 4 4 6 4 6 6 6 2 50 2490 8 8 12 8 12 12 1’ 15 li Zl・ E E E [ L l 2 0.2 6 0.7 96 .11.9 ・5・i・8.7 142 F17.7 .80.110.OI
70i8.7
…42 se 56 36 16 10 8 5.2 8.7 7.0 4.5 2. OL2
1.0 8[ 1.0 100 1 802 100表16尿
糖 gfdl .0.05 一一ド O. 05一 O. 1 0. 1一 O.5 0. 5一 1.0 1 O一一 2.0 2. 0一 3.0 3., O一 4.0 4. 0一 5.0 5. 0一 8.0 8. 0−10.0 10. 0−15.0 計 蓄尿(全尿) 139 139 473 207 214 97 73 44 140 11 3 例 1540 百分率 9. 0% 9. 0 30. 7 13. 4 13. 9 6. 3 4.7 2.9 9. 1 0.7 0. 2 99. 9 食 前食後1時間
餓・時期餓・時間
90 27 88 12 −8 14 28 13 42 3 1 例 百分率1 271 6% 8. 3’@i 旨 27.0 i 3.8 2.5 i 4.3 i1 8.6 1 4.o旨 12. 7 0. 9 615 1 : 76例 i7 1 56 1 7 9 7 7 3 10 1 百分率 39. 4%iI
8.8 29. 0 3. 6 4.7 i 3.6 1 3. 6 1.6 5.2 0.51
E
例百分率i
69 1 35.6%i g1 4.5 i2gii4.9ト
14 15 9 7 8 29 5 2 7.2 7. 7 4. 6 3.6 4. 1 15. 0 2.6 1.0 74 8 22 11 9 4 5 3 10 2 1 例 326 1 ioo. e 1 ig3 100.0 i 194 100. 8 百分率 49. 6% 5.4 14. 8 7. 4 6. 0 2.7 3. 4 2.0 6.7 1. 3 0. 7 149 1 100. 0表17髄 液 糠
mg/dl Il例
釧百分率
10以下
10−20 ’20−30 30−40 40−50 50−60 60−70 10−80 80−9090以上
1− 4 8 .21 30 45 ’38 31 13 6 ..計 195 glz% ,gl; 蔓:l l9,1,5 gii ..P.甑ジー…
表18アルカlj性フォスファターゼ
S−J−R単位2以下
2一 5, 5−10’ 10−15 15−20 20−25, 25−3Q 30−35 3S二一トこ 計 例 数 25 165 109 27’ 20 3 3 3, 3 356百分率
7. 0% 45. 8 30. 7 −7.6 −5.6 ・ O. 8 0. 8 0. 8 0.8 99.9H117一
42
87.2%で非正常値を示したものは僅か12.7%に
過ぎなかった。⑱血清ナトリウム(表20)
100∼195mEq/1’の範囲にあり,678例中301
例が正常値135∼145mEq/1を示し,全体の44.4
%,ついで130∼135mEq/1のものが,277』例,
40.8%であった。表19血清無機燐
mEq/l例 剃百分率
1−2 2−3 3−4 4−5 5−6 6−77以上
13 82 127 79 20 4 5 3.9膿 24. 8 38; 5 25. 9 6.1 1. 2 1. 5 計 330 99. 9表21血清カリウム
mEqfl
例 数回e率
3.2以下 3. 2−3. 5 3. 5−3. 8 3. 8−4. 0 4. 0−4. 2 4. 2−4. 4 4. 4−4. 6 4. 6−4. 8 4. 8−5. 0 5. 0−5. 2 5. 2−5. 4 5. 4−5. 6 5. 6−5. 8 5. 8−6. 0 6. 0−6. 5 6. 5−7. 0 7.0以上 24 62 51 83 62 T3 51 26 35 21 18 7 21 16 26 13 59 3.7e/e 9.6 7. 9 12.8 9. 6 11.1 7. 8 4. 0 5.4 3. 2 2.8 1. 1 3. 2 2.5 4.0 2. 0 9. 1 計 648 100表20血清ナ〉リウム
mEqfl
例 数
百分率
100−120 120−130 130−135 135−140 14D−145 145−150 150−155 155−160 160−165 165−170 170−180 180−190190以上
9 42 277 226 75 15 10 1 14 1 2 2 3 1. 3% 6. 2 40. 8 33. 4 11.0 2. 2 1 ・5 0. 1 2.2 0. 1 0. 3 0. 3 0.4 計 678 100表22』血清カルシウム
mg/dl例 数一分率
6. 0一 7. 0 7. 0一 8. 0 8. 0一 8.5 8. 5一 9.0 9. 0一 9.5 9. 5−1 O. 0 10. O−1 O. 5 10. 5−11.0 11. 0−12. 012以上
3 10 26 58 96 96 62 58 37 5 O. 6% 2.3 6. 0 13. 5 22. 3 22. 3 14.4 8. 8 8. 6 1.2 計 431 100表23血清クロール
⑲血清カリウム(表21)
表21に示;すように3.0∼7.51nEq/1の値を
示し,648例中346例,53.2%がIE常値3.5∼
4.8mEq/1に分布していた。
⑳血清カルシウム(表22)
6.0∼12. 5 mg/dlの範囲にあり,正常値9.0∼11.Omg/dlを示すものは431一中292例67.8
%であった。ついで8.5∼9,0m9/dlめものが58
例,13、5%を占め,他の検査結果に比較して変動
が少かった。mgidl
陣 数百分率
340以下
340−360 360−380 380−400 ’400−420 420−440 440−460 460−480 480 PJ.rrLi 13 89 196 226 1. 5 34 20 5 1 1. 9% 12. 9 28. 5 32. 9 15. 3 4.9 2.9 .O.7 0. 1 計 689 100⑳1血清クn一一ル(表23)
320∼490mg/d1の範囲にあり,689例中285
.例が正常値340∼380mg/d1を示し全体の4ユ.4%であった。次いで380∼400mg/dlのものが226
表24髄液クuvル.
mg/li病
数 百分率
400以下
400−420 420−440 440−460 460−480 480−500 500−520 6 13 17 19 8 6 2 8. 6% 18. 5 24. 5 2Z 0 11.4 8.6 2. 9 計 70 IOO例32.9%を示した。尚,結果は表23に示す通
りである。 ⑳髄液クPt・・一ル(表24)390∼520 mg/d1の値を示した。表24の如く正
常値420∼480mg/d1のものが70例中44例,、
.62.7%であり,:次いで400∼420mg/dlのものが13例,18.5%を示した。
⑱ 尿素クリアランス(表25)
標準尿素クリアランス値(Cs)は90∼100m1/
minの範囲にあり,正常値40∼70 m1/minのもの
は191例中89例46.7%であった。最高尿素ク
リアランス値(Cm)は10∼130 m1/minの範囲
を示し,正常値50∼100m1/minのものは101例
申40例,39.7%であった。表25尿素クリアランス
ml/min10以下
10一 20 20一 30 30一 40 40一 5D 50一 60 60一 70 70一 80 80一 90 00−100 100−110 ・ 110−120 120−130 CsCm
例 数 百 分 率 例 数 百 分 率 4 24 28 28 37 28 24 10 2 6 2. 1% 12. 6 14. 7 14. 7 19.4 14. 7 12. 6 5. 2 1.0 3. 1 4 16 14 24 11 10 9 5 5 1 1 1 4. 0% 15. 8 13. 9 23. 8 10.9 9.9 8. 9 5. 0 5.0 1.0 1:0 1. 0 計 1911
100 101 100⑳クレアチニンクリアランス(表26)
19例中,14例が正常値60∼190 ml/minの範
囲に分布していた。考 察
当検査室で取扱つた検体中,殆ど半数以上が正
常値域に分布してをり,特に血清アルブミン83.8
%,血清グロブリン79.2%,血清無機燐87・2%
γ一グロブリン93,5%の如く高い正常域分布度を
示したものもあった。血糖は僅かに22.7%のみが正常値を示した。
伺,表21中,血清カリウム値が7.OmEq/1以
上のものが59例あるがこれは生体内で異常の高
値を示した例もあるであろうが」血液の取扱い不充分のため軽度の溶血を起した検体をも測定した為
であろうと思われ,貸下は,溶1血した検体1ま測定 に供さないつもりである。検体検査の実験のため、の所要時間は1件につき
次の如くである。一血糖,尿糖,髄糖アルブミン,グロブリン,尿素窒素,クレアチニン,尿蛋白は
1時間。 血.清蛋白,γ一グロブリン,髄液i蛋白,ビリルビンは40分。ブイブリノーゲン,NPN,コレス
テP一一ルは2.5時間。カルシウム15時間,馬尿酸5時間,リポイド
一一 119 一一一44 表26・クレアチニンクリアランス
mlfmin
1例
数 百 分 率 20一 30 30一 40 40一 50 50一 60 60一 70 70一 80 80一 90 go−teo lOO−110 110−120 120−130 150−140 140一一150 150−160 160−170 170−180 180−190 4 1 5 1 2 2 1 −2 1 1 1 21% 5.3 15. 8 5. 3 10. 5 10. 5 5.3 10. 5 5. 3 5.3 5.3 計 19 100燐2時間。アルカリ性フォスファターゼ,酸性フ
ォスファターゼ,尿酸1時間。ナトリウム,カリ
ウム,無機燐,30分。
j粗清クロール,髄液及び尿クP一ル10分。
昭和29年9月より昭和32年7月までに当検査
室で取扱つた検体数19,224例の検査所要時間は
24971.9延時間となり,1日当りの検査所要時間
は’h罪一…93時間・れを,・畑当りに計算
す・・平均蓬艶≒・2・・時間・な・。.・れは
平均値であり,最:近検体数は漸次上昇しつつあるので,最近における1人1日当りの検査所要時間は
さらに多くなり殆ど過飽和の状態1こ達している。倫,多数検体を同時に平行に処理するものとし
て計算した実働時聞は検体1件につき次の如くで
ある。血糖,尿糖,髄糖,ブイブリノーゲン,N
PN,コレヌデローール,馬尿酸30分。
尿素窒素,リポイド燐,尿蛋白20分。
カルシウム40分。アルブミン,グロブリン,
クレアチニン,無機燐,アルカリ性フォスファタ
ーゼ,酸性フォスファダーゼ,ビリルビン}尿酸
15分。 髄液蛋白,血清総蛋白,・ナトリウム,カリウム,クO一ルは10分。
γ一グロブりン5分。総件数19,224例の検査実働時間は延6039.84
6039. 84時闇となり,1人1日当りにすると平均
782 ×2. 5 =3.17時間なる数が得られる。これは分析そのも のに直接手を下している時問で事務的処理時間,計算,整理等の時間としての他1こ要したる事は云
うまでもない。. 丈 献
1)松村義寛:臨床病理,3,308(昭30) 2)斎藤正行:光電比色計による臨床化学検査, 278 (日召 29)3) ’Pebers, J.P. & Van Slyke, D. D.:’
Quantitative C]inical ’Chernistry, vol. ll Methods, 685 (1932) 4) lbid.: lbid. 696 (1932) 5)松村義寛:臨床病理,3,51(昭30) 6)斎藤正行:光電比色計による臨床化学検査, 97 (日戸29)
7)同上:同上,109(昭29)
8)同 上:同 上,99(昭29) .9) Peters, J.P.&Van Slyke, D.D.:Quantitative
Clinical Chemistry, vdl. ll Methods, 504,
(1932) 10)松村義寛二臨床化学分析法,23(昭32)
11)同上:同上,31(昭32)
12)斎藤正行:光電比色計による臨床化学検査,324 (昭29) 13)松村義寛:臨床化学分析法,38(昭32) 14)吉川春寿:臨床医花学,L実験編,.127(昭24) 15)斎藤正行:光電比色計による臨床化学検lj, 198 (昭29) 16)同 上:同 上,185(昭29)17)同上:同上,187(昭29)
18) Hepler, O.E.: Manual of Clinical Laboratory