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中学校男女平等教育指導の手引 「さんかく岡山」調査・研究|岡山市|くらし・手続き|市民活動・町内会

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Academic year: 2018

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(1)

男 女 平 等 教 育 指 導 の 手 引

平 成 2 6 年 3 月

(2)

21世紀は

「人権の世紀」といわれ,すべての人々が個人として尊重され,相互に共

存 し 得 る 平 和 で 豊 か な 社 会 の 構 築 が 求 め ら れ て いま す 。 と り わ け , 女 性 に 対 す る 差 別 の

問 題 は , 国 連 総 会 に お い て 「 女 性 差 別 撤 廃 条 約 」が 採 択 さ れ て 以 来 , 国 際 的 な 潮 流 と な

り,男女共同参画の動きが一気に高まってまいりました。国内においても

「性別にかか

わらず

個人の個性と能力を十分に発揮することのできる男女共同参画社会の実現

わ が 国 の 社 会 を 築 く 上 で の 最 重 要 課 題 と 位 置 付 け, 平 成 1 1 年 に 男 女 共 同 参 画 社 会 基 本

法が施行され,平成22年に第3次男女共同参画基本計画が策定されました。

岡 山 市 に お い て も 市 民 の 熱 意 が 結 集 し , 平 成 13 年 に は 「 岡 山 市 男 女 共 同 参 画 社 会 の

形成の促進に関する条例

(さんかく条例)が制定され,第7条には「教育の責務」とし

て,男女共同参画の理念に配慮した教育を行うことが規定されています。

今 回 は , 岡 山 市 教 育 委 員 会 が 平 成 1 6 年 か ら 平成 1 7 年 に か け て 発 行 し た 「 男 女 平 等

教育指導の手引

(小学校編・中学校編)の内容を精選し再編集いたしました。国内外の

新 た な 課 題 も 視 野 に 入 れ , 既 に 克 服 で き た 内 容 は除 き , 現 在 の 児 童 ・ 生 徒 の 抱 え る 性 別

間 の 人 権 に 関 わ る 問 題 ・ 課 題 解 決 に 焦 点 を 当 て た指 導 の 手 引 と な っ て い ま す 。 こ の 指 導

の 手 引 は , 平 成 2 5 年 3 月 に 小 学 校 編 , 平 成 2 6年 3 月 に 中 学 校 編 を 作 成 し , 岡 山 市 教

育委員会ポータルサイトに掲載することとしています。

児 童 ・ 生 徒 が 学 校 生 活 の 中 で , 社 会 に 根 強 く 残っ て い る 固 定 的 な 性 別 役 割 分 業 観 を 払

拭 し , 性 別 に か か わ ら ず 一 人 一 人 が そ れ ぞ れ の 能力 を 十 二 分 に 発 揮 で き る こ と を 目 指 す

授業実践の資料の一助として先生方に活用していただけることを願っております。

最 後 に , 今 回 学 習 指 導 案 作 成 に ご 尽 力 い た だ きま し た , 手 引 作 成 部 員 の 先 生 方 , そ し

て , ジ ェ ン ダ ー 論 の 専 門 的 立 場 で ご 助 言 く だ さ いま し た 武 内 真 美 子 先 生 並 び に 保 坂 雅 子

先 生 , 学 校 教 育 論 の 専 門 的 立 場 で ご 助 言 く だ さ いま し た 曽 田 佳 代 子 先 生 並 び に 角 田 み ど

り先生に厚くお礼申し上げます。

平成26年

3月

(3)

はじめに

理論編

国連・国における男女共同参画社会に関する基礎知識

岡山市の男女平等教育に関する基礎知識

実践編

実践例

【本改訂で新たに取り上げた実践例】

○第1学年

17

○第2学年

21

○第3学年

28

【初版より継続して取り組みたい実践例】

○第1学年

35

○第2学年

41

○第3学年

45

ジェンダーの視点をふまえた学校保健

51

資料編

(4)

理 論 編

国連・国における男女共同参画社会に関する基礎知識

(1)男女平等に関わる言葉の経緯

「ジェンダー」とは,生物学的な性別とは異なり,社会的・文化的に形成されてきた性別あるいは 性差を表す概念である。ジェンダーは,社会的・文化的に合意された「男らしさ・女らしさ」や性別 役割分業と連動していて,社会における個人の間の関係性を説明する。

「男女平等」という言葉は,男女の間に存在する不平等性あるいは格差を認めた上で,これを是正 しようという立場から使われている。最近では,わが国では「男女平等」という言葉はあまり用いら れず,単に男女を問わずに参加するというのでなく,政策・方針の決定や企画等に加わるなど,より 主体的な参加の姿勢を明確にすることを狙って,「男女共同参画」という言葉が用いられている。

(2)男女平等教育を行う根拠となる関連する法律について

(2)−1.国際社会における男女平等を推進するための枠組みと具体的取組

①国際連合における取組:女子差別撤廃委員会の活動

国際社会においては,国際連合(国連)という国家による国際協力の場において男女共同参画の ための取組が進められている。まず,第二次世界大戦直後の1946年に,「婦人の地位委員会」が 国連経済社会理事会の機能委員会として設置された。1967年には「女子に対する差別の撤廃に 関する宣言」が採択された。その際,国連では各国における差別の状況を調査する過程で,差別撤 廃のために法的拘束力を有する国際文書が必要であるとの認識に至った。

そこで1979年,国連では締結国に対して法的拘束力を有する「女性に対するあらゆる形態の 差別の撤廃に関する条約(女子差別撤廃条約)」を第34回総会において採択した。女子差別撤廃条 約は,1981年,20カ国目の批准に伴い発効した。国連では,発効にあたって締結国における 条約の履行を確実にすることを目的として「女子差別撤廃委員会」(1982年)を設置した。女子 差別撤廃委員会は,毎年会合を開き,締約国が同条約の履行のために取った立法・司法・行政上の 措置等に関して提出した報告を検討し,各国に対して提案・勧告を行っている。2010年現在, 女子差別撤廃条約は186の国に締結され,各国における男女平等の推進に貢献している。

【主な出来事】

1946年 婦人の地位委員会設置

1967年 「女子に対する差別の撤廃に関する宣言」採択

1979年 「女性に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約」採択 1982年 女子差別撤廃委員会設置

②国際連合における取組:世界女性会議

(5)

第4回北京,第5回ニューヨーク),それぞれ具体的な取組推進計画を定めた行動計画等を採択した。 中でも1995年に北京で開催された第4回会議では,女性の地位向上とエンパワーメントを達成 するために優先的に取り組むべき12の重大問題領域として貧困,教育・訓練,暴力等を明記した 「行動綱領」と参加国による「北京宣言」が採択された。「行動綱領」については,取組の進展状況 を確認し,さらに推進するための場が,国連の様々な場において5年毎に設けられている。

③その他の活動

国連以外にも,経済協力開発機構(OECD)や東南アジア諸国連合(ASEAN),アジア太平洋経済協 力(APEC)といった組織も男女共同参画を推進するための取組を進めており,関係国における男女 共同参画の推進に貢献している。

(2)−2.国内における男女平等を推進するための法律と具体的取組

①法律の整備

国内における男女共同参画に関する法的整備は,1985年の女子差別撤廃条約批准および第4 回世界女性会議等を契機に進められている。1999年6月,総理府に設置された男女共同参画審 議会の答申を基に,男女共同参画社会の形成を目指す「男女共同参画社会基本法」が制定・公布さ れた。同法は,男女の人権尊重や社会における制度・慣行への配慮,国や地方公共団体の責務を定 めた総則(第一章),男女共同参画基本計画について定めた男女共同参画社会の形成の促進に関する 基本的施策(第二章),および男女共同参画会議(第三章)から構成される。

男女共同参画社会基本法が目指す社会とは

「男女が,社会の対等な構成員として,自らの意思によって社会のあらゆる分野における活動 に参画する機会が確保され,もって男女が均等に政治的,経済的,社会的及び文化的利益を享 受することができ,かつ,共に責任を担うべき社会」

また,「男女共同参画社会基本法」では,国は「男女間の格差を改善するため必要な範囲内におい て,男女のいずれか一方に対し,当該機会を積極的に提供する」積極的改善措置(ポジティブ・ア クション)を含む男女共同参画社会の形成の促進に関する施策を総合的に策定し,実施する責務を 有することと定められたことも重要である。

併せて,2000年12月,男女共同参画社会基本法に基づき「男女共同参画基本計画」が閣議 決定された。以来,5年毎に新たな基本計画を策定しており,現在は2010年12月に閣議決定 した第3次基本計画の計画期間中である。

【主な出来事】

(6)

②国際社会との協調

女子差別撤廃条約締結国である我が国では,女子差別撤廃委員会に対して定期的に政府報告書を 提出しており,国際社会との協調の下,取組を進めている。最近では,2008年に第6回報告書 を提出した。この報告書に対しては,婚姻適齢や離婚後の女性の再婚禁止期間等に関する「民法の 改正」,「雇用及び政治的・公的活動への参画促進のための暫定的特別措置の実施」等,21項目が 女子差別撤廃委員会によって「主要関心事項及び勧告」として指摘された。

国連開発計画が発表した最新の男女格差を表す指数であるジェンダー不平等指数(GII)では,日 本は,2012年の時点で,148カ国中21位と高い順位となっているが,同年の OECD のジェン ダーに関する統計では,「企業の役員に占める女性の割合」や「国会議員に占める女性の割合」などが 依然 OECD 平均よりも低く,特に経済や政治分野では,男女平等を推進するための課題は多いと言え る。

③労働の側面における男女平等

1985年には,労働者が性別により差別されることなく,また,働く女性が母性を尊重されつ つ,その能力を十分に発揮できる雇用環境を整備することができるよう,「雇用の分野における男女 の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律(男女雇用機会均等法)」が制定・公布された。当初, 募集・採用,配置・昇進において女性を男性と均等に取り扱うことは雇用主の努力義務でしかなか った。しかしながら男女雇用機会均等法は,1997年及び2006年に改正され,現在では男女 を問わず性別を理由とする直接・間接差別の禁止等による規定の強化や,妊娠・出産・産休取得等 を理由とする不利益取扱いの禁止等が定められており,より実効性があるものとなっている。

労働者の権利や労働環境を守るための法的整備としては他に「育児休業法(1991年)」が挙げ られる。同法は介護も含めた「育児・介護休業法(1995年)」と改称した後,数度(2001年, 2004年, 2009年)の改正を行っている。現在では,短時間勤務制度の導入や子の看護休暇 制度の拡充等により子育て期間中の働き方を見直すとともに,父親も子育てができる働き方が実現 できるよう育児休業取得に関する制度を緩やかにしている。

この間,2003年には,急速な少子化の流れを変えるために,「次世代育成支援対策推進法」が 制定され,市町村及び都道府県が行動計画を策定・公表するとともに,事業主も従業員数に応じて 従業員の仕事と子育ての両立を支援するための「一般事業主行動計画」を策定し,都道府県労働局 に届けることが義務づけられるようになった。

【主な出来事】

1985年 「男女雇用機会均等法」制定・公布 1991年 「育児休業法」制定・公布

(7)

④家庭における男女平等

一方,家庭内における暴力に関しては,2001年に「配偶者からの暴力の防止及び被害者の保 護に関する法律(配偶者暴力防止法)」が制定され,翌年施行された。同法は,その後も2004年, 2007年,2013年と改正された。2007年の改正では,身体に対する暴力を受けた被害者 だけでなく,生命・身体に対する脅迫を受けた配偶者も,保護命令を申し立てることができるよう になる等して法の適応範囲が広がった。同時に,自治体にも暴力を防止するための環境整備が求め られるようになった。2013年の改正では,生活の本拠を共にする交際相手からの暴力及びその 被害者についても,法の適用対象となった。

⑤推進機関

我が国における男女共同参画社会の形成を促進するための推進機関としては,本部長を内閣総理 大臣とし,全閣僚を本部員とする男女共同参画推進本部のもとに,男女共同参画会議(議長:内閣 官房長官),専門調査会,女性団体や経済界等の議員からなる男女共同参画推進連携会議が設置され ている。推進は,内閣府に設置された男女共同参画局が担当している。

(2)−3.第3次男女共同参画基本計画における新しい課題と今後の方向性

2010年に策定された第3次男女共同参画基本計画は,「重点分野一覧」にあるように15の 分野を取組が必要な分野として掲げている。

【重点分野一覧】

第 1 分野 政策・方針決定過程への女性の参画の拡大

第 2 分野 男女共同参画の視点に立った社会制度・慣行の見直し,意識の改革 第 3 分野 男性,子どもにとっての男女共同参画

第 4 分野 雇用等の分野における男女の均等な機会と待遇の確保 第 5 分野 男女の仕事と生活の調和

第 6 分野 活力ある農山漁村の実現に向けた男女共同参画の推進 第 7 分野 貧困など生活上の困難に直面する男女への支援

第 8 分野 高齢者,障害者,外国人等が安心して暮らせる環境の整備 第 9 分野 女性に対するあらゆる暴力の根絶

第10分野 生涯を通じた女性の健康支援

第11分野 男女共同参画を推進し多様な選択を可能にする教育・学習の充実 第12分野 科学技術・学術分野における男女共同参画

第13分野 メディアにおける男女共同参画の推進

(8)

第3次基本計画では5つの視点が強調されている。まず第一には,「女性の活躍による経済社会 の活性化」であり,男女共同参画が倫理上の課題であるだけでなく,経済上の課題であることが強 調されている。具体的には,男女間格差の是正や「M字カーブ問題」の解消に向けた女性の就業継 続や再就職に対する支援等に取り組むことが求められている。

次に,「男性,子どもにとっての男女共同参画」である。従来,男女共同参画とあまり関係がな いと考えられていた男性の意識啓発や子どもに対する教育・学習の充実を通じて男女共同参画を進 めることが求められており,男性の育児休業取得率を2020年までに13%に1.72%(200 9年)から引き上げる等の大胆な成果目標が定められている。

第三に,「様々な困難な状況に置かれている人々への支援」である。「困難な状況に置かれている 人々」には,一人親家庭や配偶者からの暴力被害者だけでなく,高齢者,障害者,外国人といった 自立が困難な人々が想定されている。年齢や国籍,障害の有無といった性別以外の要素に着目する ことで,複合的な格差の問題を指摘しており,将来的に男女共同参画推進のための取組が多様性推 進のための取組につながることが期待される。他に,「女性に対するあらゆる暴力の根絶」及び「地 域における身近な男女共同参画の推進」が強調すべき視点として挙げられている。

第3次基本計画では次の4つが今後取り組むべき喫緊の課題として挙げられており,推進が期待 されている。

・実効性のある積極的改善措置(ポジティブ・アクション)の推進 ・より多様な生き方を可能にする社会システムの実現

(9)

岡 山 市 の 男 女 平 等 教 育 に 関 す る 基 礎 知 識

( 1 ) 岡 山 市 に お け る 男 女 平 等 教 育 の 取 組 の 歴 史

岡 山 市 で は , 国 内 外 に お け る 男 女 共 同 参 画 社 会 推 進 の 動 き に 呼 応 し つ つ , 男 女 共 同 参 「 西 暦 2 0 0 0 年 へ 向 け て 男 画 社 会 の 早 期 実 現 へ 向 け た 様 々 な 施 策 が 展 開 さ れ て き た 。

の 策 定 ( 平 成 2 年 ) , の 発 女 共 同 社 会 を め ざ す 岡 山 市 行 動 計 画 」 情 報 誌 「 女 性 の ひ ろ ば 」

「 D U O 」 「 女 性

行 ( 平 成 3 年 ∼ 。 平 成 8 年 に 改 称 ) , 女 性 の 自 立 と 社 会 参 加 を 促 進 す る

の 開 講 ( 平 成 5 年 ∼ 。 平 成 1 2 年 に 改 編 ) な ど , 広 く 市 民 へ 大 学 」 「 さ ん か く カ レ ッ ジ 」

の 意 識 啓 発 と 人 材 育 成 を 図 っ て き た 。

ま た , 平 成 9 年 に は 「 自 分 ら し く 生 き ら れ る 社 会 に ! 」 を テ ー マ に 全 国 か ら 3 0 0 0 名 を 超 え る 参 加 を 得 て 開 催 し た「 日 本 女 性 会 議 ’ 9 7 お か や ま 」に 続 き , 平 成 1 0 年 に は , 女 性 の 政 治 へ の 関 心 を よ り 高 め る 目 的 で「 岡 山 市 女 性 議 会 」を 開 催 し て , 女 性 の エ ン パ ワ ー メ ン ト ( 力 を つ け る こ と 。 ま た , 女 性 が 力 を つ け , 連 帯 し て 行 動 す る こ と に よ っ て 自 分 た ち の 置 か れ た 不 利 な 状 況 を 変 え て い こ う と す る 考 え 方 ) を 図 っ た 。

「 岡 山 市 男 女 共 こ う し た 中 , 平 成 1 2 年 4 月 , 岡 山 市 の 男 女 共 同 参 画 推 進 拠 点 と し て

が 開 設 さ れ た 「 さ ん か く 岡 山 」 は , 学 習 同 参 画 社 会 推 進 セ ン タ ー」( さ ん か く 岡 山 ) 。

・ 啓 発 , 交 流 ・ 支 援 , 情 報 , 相 談 , 調 査 ・ 研 究 , 総 合 調 整 の 機 能 を 有 し , 市 民 へ の 意 識 啓 発 の た め の 講 演 会 や ワ ー ク シ ョ ッ プ の 開 催 , 家 庭 や 地 域 , 職 場 な ど で 男 女 共 同 参 画 を 普 及 で き る 人 材 の 育 成 , 図 書 ・ ビ デ オ の 貸 出 や イ ン タ ー ネ ッ ト 端 末 の 提 供 , 乳 幼 児 の 一 時 預 か り を 実 施 す る と と も に , 市 民 の 自 主 的 な 活 動 を 積 極 的 に 支 援 し な が ら , 市 民 と 行 政 と が 協 働 し て 様 々 な 男 女 共 同 参 画 施 策 を 推 進 し て い る 。

, ,

ま た 平 成 1 2 年 1 0 月 に 実 施 し た「男 女 共 同 参 画 に 関 す る 市 民 意 識 ・ 実 態 調 査」は こ の 「 さ ん か く 岡 山 」 の 登 録 団 体 と 協 働 し て 実 施 し た も の で あ る が , 岡 山 市 で は , そ の

「 」( )

結 果 を 踏 ま え て 岡 山 市 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 の 促 進 に 関 す る 条 例 さ ん か く 条 例 を 平 成 1 3 年 6 月 に 制 定 し た 。

で は , 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 に 果 た す 教 育 の 役 割 が 非 常 に 大 き い 「 さ ん か く 条 例 」

こ と か ら , 市 , 市 民 , 事 業 者 の 責 務 に 加 え て 特 に「 教 育 の 責 務 」を 規 程 す る と と も に , そ れ ぞ れ が 主 体 的 に そ の 役 割 を 果 た し , 互 い に 協 働 し て 男 女 共 同 参 画 社 会 を 形 成 す る と し て い る 。

「 教 育 の 責 務 」 ( 第 7 条 ) 「 審 議 会 へ の ク ォ ー タ 「 さ ん か く 条 例 」 に 盛 り 込 ま れ た, や

制 」 ( 第 1 9 条 ),「 配 偶 者 暴 力 防 止 法 を 補 完 す る 独 自 の ド メ ス テ ィ ッ ク ・ バ イ オ レ ン ス な ど の 先 駆 的 な 内 容 は , 市 民 協 働 の 制 定 過 程 と と も に 市 の 内 対 策 」 ( 第 2 1 条 ∼ 2 7 条 )

外 か ら 高 い 評 価 を 受 け て い る 。

○第7条「教育の責務」とは

学校教育その他のあらゆる教育に携わる者は、男女共同参画社会の形成に果たす

教育の重要性にかんがみ、個々の教育本来の目的を実現する過程において、男女共 同参画の理念に配慮した教育を行うよう努めなければならない。

(10)

男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 に あ た っ て は , 市 民 一 人 一 人 が そ の 意 義 を 十 分 に 理 解 し , 自 ら の こ と と し て 取 り 組 む こ と が 不 可 欠 で あ る 。 行 政 を は じ め 市 民 ・ 事 業 者 等 が 自 主 的 か つ 主 体 的 に 活 動 す る と と も に , 相 互 の 創 意 工 夫 と 責 任 の も と で 互 い に 協 働 す る こ と は , 都 市 と し て の 総 合 力 を 高 め,「 性 別 に か か わ ら ず 市 民 一 人

一 人 の 個 性 が 輝 く 住 み よ い ま ち , 住 み た い ま ち 」 づ く り の 取 組 を 加 速 さ せ る と 考 え る 。

「 岡 山 平 成 1 4 年 3 月 に は , こ の 条 例 の 規 定 に 基 づ い て

市 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 の 促 進 に 関 す る 基 本 計 画」( さ を 策 定 し て , 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 の 促 ん か く プ ラ ン )

進 に 関 す る 施 策 を 総 合 的 か つ 計 画 的 に 推 進 し て い る 。 「 西 暦 2 0 0 0 年 へ 向 「 さ ん か く プ ラ ン 」 に お い て は ,

( 平 成 2 年 ∼ 平 成 1 2 年 ) の 反 省 を 踏 ま え け て 男 女 共 同 社 会 を め ざ す 岡 山 市 行 動 計 画 」

リ ー デ て , そ の 実 効 性 を 高 め る た め に,「 男 女 平 等 を 推 進 す る 教 育 ・ 学 習 」 な ど 4 つ の

や ど ん な 成 果 が 生 み 出 さ れ た か を 数 値 化 し た 成 果 指 標 を 用 ィ ン グ プ ロ グ ラ ム ( 主 要 施 策 )

い た行 政 評 価 シ ス テ ムを 導 入 し て い る 。

「 」

ま た,平 成 1 5 年 6 月 に 本 市 で 策 定 さ れ た 人 権 教 育 及 び 人 権 啓 発 に 関 す る 基 本 計 画 「 性 別 に 起 因 で は,「 本 市 に お け る 人 権 問 題 の 現 状 と 課 題 及 び 施 策 の 方 向 性 」 の 中 で,

と し て 「 固 定 的 な 性 別 役 割 分 担 意 識 「 ジ ェ ン ダ ー に 基 づ く 偏 見 「 性 別 に

す る 問 題 」 , 」 」

よ る 差 別 的 な 取 り 扱 い 」 な ど が 取 り 上 げ ら れ , こ れ ら を 解 消 し , 男 女 の 個 人 と し て の 尊 厳 を 尊 重 す る こ と の 重 要 性 が 述 べ ら れ て い る 。

こ れ ま で に も 学 校 園 に お い て は , 人 権 教 育 を 推 進 す る 中 で,「 性 別 」 に よ る 差 別 に つ い て は , 基 本 的 人 権 に 関 す る 学 習 な ど を 通 し て 取 り 上 げ ら れ て き た が , こ れ ら す べ て の 経 緯 を 踏 ま え , 岡 山 市 の 学 校 園 に お い て も , 一 人 一 人 の 子 ど も た ち が 互 い の 人 権 を 尊 重 し , 男 女 が 平 等 で あ る と い う 意 識 を 育 む と と も に , 男 女 共 同 参 画 社 会 を 築 く た め の 男 女 平 等 教 育 を 推 進 す る こ と が 今 日 的 な 課 題 と し て 一 層 重 要 と な っ て き て い る 。

今 後 は,「 ジ ェ ン ダ ー に 敏 感 な 視 点 」で 学 校 教 育 の 見 直 し を 図 り , 性 別 に 基 づ く 固 定 的 役 割 分 担 意 識 を 是 正 し な が ら , 男 女 平 等 観 の 形 成 の 促 進 と と も に , 男 女 共 同 参 画 社 会 を 築 い て い く と い う 理 念 を 基 本 と し た 教 育 を 推 進 し て い か な け れ ば な ら な い 。

岡 山 市 教 育 委 員 会 で は , こ れ ら「 さ ん か く 条 例 第 7 条 」や「 さ ん か く プ ラ ン 」の 意 味 を 重 く 受 け 止 め,「 男 女 平 等 を 推 進 す る 教 育 ・ 学 習 」 を 積 極 的 に 推 進 す る た め に , 平 成 「 男 女 平 等 教 育 推 進 担 当 者 」 1 4 年 度 よ り 小 ・ 中 学 校 の 現 場 に お け る 校 務 分 掌 の 中 に ,

を 位 置 づ け る よ う , 校 長 会 で 通 達 を 行 っ た 。 そ の 担 当 者 が 中 心 と な っ て , 校 内 の 男 女 平 等 教 育 を 積 極 的 に 進 め る こ と を 図 っ て い る 。

小 ・ 中 学 生 が 男 女 平 等 の 意 識 を 高 め , 性 別 に か か わ ら ず 自 ら の 個 性 や 能 力 を 学 校 や 家 庭 で 発 揮 し , 人 権 尊 重 の 精 神 を 身 に 付 け る た め に は , そ の 精 神 を 醸 成 す る 環 境 づ く り が 重 要 で あ る 。 し か し , 男 女 平 等 教 育 推 進 に 最 も 効 果 的 な こ と は , や は り 平 素 の 授 業 で 取 「 小 学 校 男 女 平 等 教 育 指 導 り 上 げ る こ と で あ る と い う こ と か ら , 学 習 指 導 案 を 掲 載 し た

( 平 成 1 6 年 3 月 ) に 続 き ( 平 成 1 7 年 3 の 手 引」 ,「 中 学 校 男 女 平 等 教 育 指 導 の 手 引」

月 ) を 作 成 し , 岡 山 市 内 の 小 ・ 中 学 校 の 教 員 全 員 に 配 付 し た 。

(11)

【 参 考 資 料 】

「 岡 山 市 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 の 促 進 に 関 す る 基 本 計 画」( さ ん か く プ ラ ン ) 岡 山 市 が 策 定 し た 基 本 計 画 「 さ ん か く プ ラ ン 」 で は , 男

女 共 同 参 画 社 会 基 本 法 の 理 念 を 継 承 し つ つ , 市 民 の 正 し い 「 性 別 に か か わ ら 理 解 を 助 け る た め , 男 女 共 同 参 画 社 会 を

ず 一 人 ひ と り の 人 権 が 尊 重 さ れ る 明 る い ま ち」,「 性 別 に か か わ ら ず 多 様 な 生 き 方 を 認 め 合 え る や さ し い ま ち」,「 性 別 の 3 つ に か か わ ら ず 多 様 な 意 見 が 生 か さ れ る 元 気 な ま ち 」

の 要 素 に 分 解 し て 紹 介 し , そ の 各 々 を プ ラ ン の 基 本 目 標 と し て い る 。 教 育 に 関 係 し た 数 値 目 標 , 成 果 指 標 は 次 の と お り で あ る 。

○ さ ん か く プ ラ ン ( 平 成 1 4 年 度 ∼ 平 成 1 8 年 度 ) ・ 男 女 混 合 名 簿 の 実 施 率

・ 女 性 P T A 会 長 の 割 合 ・ 父 親 の 授 業 参 観 出 席 率 ・ 性 に 関 す る 相 談 環 境 の 充 実 ・ 中 学 生 の 自 尊 感 情 度

○ 新 さ ん か く プ ラ ン ( 平 成 1 9 年 度 ∼ 平 成 2 3 年 度 )

・ 小 中 学 校 に お い て 男 女 平 等 の 内 容 を 含 ん だ 授 業 を 実 施 し た ク ラ ス の 割 合 ・ 小 中 学 生 の 男 女 平 等 感

・ 性 に 関 す る 相 談 の 充 実 度 ・ 女 性 P T A 会 長 の 割 合

○ 第 3 次 さ ん か く プ ラ ン ( 平 成 2 4 年 度 ∼ 平 成 2 8 年 度 )

・ 小 中 学 校 に お い て 男 女 平 等 の 内 容 を 含 ん だ 授 業 を 実 施 し た ク ラ ス の 割 合

・ 保 育 園 , 幼 稚 園 に お い て 男 女 平 等 の 視 点 か ら 保 育 ・ 教 育 や 保 護 者 へ の 啓 発 等 に 取 り 組 ん だ 園 の 割 合

・ 小 中 学 生 の 男 女 平 等 感

・ 中 学 生 の 性 に 関 す る 相 談 の 充 実 度 ・ P T A 会 長 の 女 性 の 割 合

( 2 ) 男 女 平 等 に 関 す る 教 職 員 の 心 構 え

生 徒 を 指 導 し , 日 々 生 徒 と 接 す る 立 場 の 教 職 員 が , 性 別 に と ら わ れ た 言 動 を し た り , 性 別 に か か わ っ て 差 別 的 な 取 り 扱 い を し た り し て い た の で は , 生 徒 の 男 女 平 等 観 の 形 成 を 促 進 す る ど こ ろ か , ジ ェ ン ダ ー バ イ ア ス の 再 生 産 に つ な が り か ね な い 。 性 別 に か か わ

, ,

ら ず 自 ら の 個 性 や 能 力 を 発 揮 で き る よ う 教 職 員 自 ら が 男 女 平 等 教 育 の ね ら い を 踏 ま え 様 々 な 配 慮 を し な が ら こ の 教 育 を 推 進 し て い く こ と は , こ れ か ら の 学 校 教 育 の 重 要 な 課 題 で あ る 。

(12)

① 性 別 に よ る 固 定 的 な 役 割 分 担 の 是 正

学 校 生 活 に お い て 教 育 的 配 慮 の も と に , 生 徒 に 対 し 様 々 な 役 割 分 担 が 行 わ れ る こ と が 多 い が , そ の 際 に も 性 別 で 役 割 が 決 め ら れ る こ と が 少 な く な い 。 学 級 内 に お け る 係 分 担 や 行 事 の 際 の 役 割 に お い て,「 男 は 力 仕 事 ・ 運 搬 作 業」,「 女 は 清 掃 ・ 美 化 」 あ る

「 」 , ,「 」

い は 受 付 ・ 接 待 と い う 割 り 振 り が 根 強 く そ の 他 の 場 面 で も 男 子 向 け の 仕 事 「 女 子 向 け の 仕 事 」 と 無 意 識 の 内 に 分 け ら れ て は い な い だ ろ う か 。 授 業 中 の 活 動 に お け る 役 割 分 担 に し て も,「 活 動 す る の は 男 子 , 記 録 を と る の は 女 子 」 な ど と 固 定 的 に な っ て は い な い だ ろ う か 。 性 別 に か か わ ら ず 生 徒 が 持 て る 能 力 や 個 性 を 存 分 に 発 揮 で き る よ う に す る た め に , 固 定 的 に 男 女 が 振 り 分 け ら れ て い た 校 内 の 様 々 な 性 別 役 割 分 担 に つ い て 見 直 す 必 要 が あ る 。

生 徒 自 ら が 希 望 し て 役 割 を 受 け 持 つ 場 合 が あ る か も し れ な い が , そ の 選 択 肢 に 男 女 混 合 が 可 能 で あ る こ と を 配 慮 し て お か ね ば な ら な い 。

② 性 別 に よ る 上 下 関 係 の 解 消

最 近 は 見 ら れ な く な っ た と 思 わ れ る が , 様 々 な 活 動 場 面 で , 今 だ に 何 ご と も 「 男 子 が 先 」 と い う 順 序 が 当 た り 前 の よ う に 行 わ れ て い な い だ ろ う か 。 ま た , 学 校 行 事 等 や 生 徒 会 , 委 員 会 な ど の 特 別 活 動 に お け る 役 割 分 担 と し て , 無 意 識 の 内 に 「 委 員 長 は 男 子 , 副 委 員 長 は 女 子 」 な ど 「 リ ー ダ ー シ ッ プ 役 は 男 子 , サ ポ ー ト 役 は 女 子」「 主 役 は 男 子 , 脇 役 が 女 子 」 と い う 割 り 振 り が な さ れ て い な い だ ろ う か 。 学 校 生 活 の 中 で , 活 動 の 順 番 が 男 女 別 名 簿 の 通 り に 決 ま る と す る と , 意 図 的 で は な く て も,「 男 子 が 先 」 「 女 子 は 後 」 と い う 刷 り 込 み が さ れ て し ま う 。

男 子 が 優 位 な 立 場 に な る 男 子 が 優 先 し て 扱 わ れ る 慣 習 が な い か 一 方 で 取

「 」「 」 , 「

り 立 て て 女 子 に 甘 い 対 応 を す る」「 女 子 だ け 条 件 を 緩 め る 」 よ う な 対 応 が な い か , ジ ェ ン ダ ー に 敏 感 な 視 点 で 見 直 し , 改 善 し て い く 必 要 が あ る 。

③ 男 女 の 機 会 均 等 の 保 障

生 徒 が 自 分 の 将 来 に 対 し , 明 る い 希 望 や 期 待 感 を 持 ち , 性 別 に か か わ ら ず , 自 己 の も つ 個 性 や 能 力 を 発 揮 で き る 社 会 の 中 で 生 き 生 き と 輝 い て 生 活 で き る こ と は , 男 女 共 同 参 画 社 会 の 目 指 す と こ ろ で あ る。「 女 子 で あ る」「 男 子 で あ る 」 こ と に よ っ て , 様 々 な 学 習 や 活 動 の 機 会 に 対 し , 男 女 が 平 等 に 参 加 で き な か っ た り , 将 来 の 進 路 選 択 に

, 。

狭 ま り が で き た り す る こ と の な い よ う 指 導 の 場 面 で は 十 分 配 慮 し な け れ ば な ら な い 学 齢 期 か ら 男 女 が 平 等 に 扱 わ れ , 対 等 な 関 係 で 責 任 も 負 い , そ れ ぞ れ の 個 性 や 能 力 を 高 め , 可 能 性 を 広 げ る 機 会 が 均 等 に 与 え ら れ る こ と が 大 切 で あ る 。

近 年 , 職 業 選 択 に つ い て は , 男 性 保 育 士 や 女 性 運 転 士 な ど の 登 場 で , 性 別 に 偏 ら な い で 新 し い 分 野 に 挑 戦 す る 男 女 が 増 え て き て い る 。 学 校 に お い て は , 社 会 で 働 く 男 女 が , こ れ ま で 「 女 性 向 け の 職 業 分 野」「 男 性 向 け の 職 業 分 野 」 と さ れ て い た 分 野 に お い て , 性 別 に か か わ り な く 活 躍 し て い る 姿 を 紹 介 し , 進 路 選 択 に つ い て の 自 己 実 現 を 可 能 に す る 支 援 が 必 要 で あ る 。

④ セ ク シ ュ ア ル ・ ハ ラ ス メ ン ト の 防 止

(13)

に な る 場 合 に は , 教 師 と い う 立 場 や 特 権 を 利 用 し て の 対 等 で な い 関 係 の も と で 行 わ れ る も の で , 生 徒 と 教 師 の 信 頼 関 係 を 著 し く 損 な う ば か り で な く , 学 校 生 活 に も 支 障 を き た す こ と に な る 。 場 合 に よ っ て は , 生 徒 が 心 と 体 に 傷 を 負 い , 大 人 に 対 し て 偏 見 を 持 つ こ と に な り , 将 来 に わ た っ て 社 会 人 と し て の 健 全 な 成 長 を 阻 む こ と に も な る 。

教 職 員 は , 次 の よ う な 行 為 が セ ク シ ュ ア ル ・ ハ ラ ス メ ン ト に 該 当 す る と い う こ と を 十 分 に 認 識 し , 学 校 内 外 , 勤 務 時 間 内 外 を 問 わ ず , 生 徒 が 不 快 に 感 じ る 性 的 言 動 や 性 別 に よ る 差 別 的 言 動 は , 断 じ て 行 っ て は な ら な い 。

・ 指 導 の 際 , 必 要 が な い の に 肩 や 背 中 に 触 れ , 生 徒 に 不 快 感 を あ た え る こ と 。

・ ス キ ン シ ッ プ と 称 し て 特 定 の 生 徒 を 膝 に 乗 せ た り , 個 別 指 導 や 服 装 指 導 に お い て , 不 必 要 に 生 徒 の 体 に 触 る こ と 。

, 。

・ 女 子 で あ る と い う 理 由 だ け で 肩 た た き や 掃 除 を さ せ た り 雑 用 を 強 要 し た り す る こ と ・ 水 泳 等 の 指 導 で , 必 要 以 上 に じ ろ じ ろ と 見 つ め , 生 徒 に 不 快 感 を 与 え る こ と 。

・ 宿 泊 を 伴 う 学 校 行 事 に お い て , 男 性 教 師 が 女 子 生 徒 の 部 屋 へ 無 神 経 に 入 室 し た り , 不 必 要 に 生 徒 を 教 師 の 部 屋 に 呼 び 出 す こ と 。

・「生 理 」 と い う 理 由 で 授 業 を 休 む 女 子 生 徒 に 対 し , 月 経 周 期 等 を 必 要 以 上 に 質 問 し た り , プ ラ イ バ シ ー に 配 慮 を し な か っ た り す る こ と 。

・「女 の く せ に , ち ゃ ん と 掃 除 し ろ」「 男 だ か ら , リ ー ダ ー シ ッ プ を と れ 」 と い う よ う な , 固 定 的 な 性 別 役 割 分 担 意 識 を 助 長 す る よ う な 発 言 を す る こ と 。

・ 固 定 的 な 役 割 分 担 意 識 に 基 づ く 進 路 指 導 を す る こ と 。

教 職 員 は , セ ク ハ ラ の 被 害 を 受 け て も 誰 に も 伝 え ら れ ず 悩 む 生 徒 を つ く ら な い よ う に , 平 素 か ら 生 徒 が 心 の 内 を 伝 え ら れ る よ う な 信 頼 関 係 を 築 い て お か ね ば な ら な い 。 ま た , セ ク シ ュ ア ル ・ ハ ラ メ ン ト に つ い て 生 徒 が 安 心 し て 相 談 で き る よ う , 学 校 で は ス ク ー ル カ ウ ン セ ラ ー を 活 用 す る な ど , 相 談 体 制 を 充 実 さ せ る 必 要 が あ る 。

( 3 ) 改 訂 版 『 中 学 校 男 女 平 等 教 育 指 導 の 手 引 』 の 活 用 方 法 に つ い て

性 別 に か か わ ら ず , 男 女 が 個 性 と 能 力 を 十 分 に 発 揮 す る こ と が で き る よ う , 学 校 生 活 の あ ら ゆ る 機 会 を 通 し て , 平 素 か ら 男 女 平 等 の 視 点 に 立 っ た 指 導 を 行 う こ と が 重 要 で あ る の は 前 述 の 通 り で あ る が,「 男 女 平 等 の 精 神 」 に つ い て 強 力 な メ ッ セ ー ジ を 発 信 す る の は , や は り 「 男 女 平 等 教 育 の 授 業 」 を 実 践 す る こ と が 有 効 で あ る と 考 え ら れ る 。

教 科 ・ 道 徳 ・ 特 別 活 動(主 に 学 級 活 動)等 の 授 業 に お い て,学 習 指 導 要 領 に お け る「男 女 平 等 観 の 形 成 」 に か か わ る 「 指 導 内 容 」 は , 次 の 通 り で あ る 。 教 科 に よ っ て は , こ れ ま で 扱 わ れ て き た 指 導 内 容 に つ い て , 改 め て 「 ジ ェ ン ダ ー に 敏 感 な 視 点 」 で 見 直 し を 図 り , 指 導 の 展 開 , 学 習 活 動 , 教 材 等 の 工 夫 や 開 発 に 努 め る こ と が 求 め ら れ る 。 道 徳 や 学 級 活 動 の 時 間 に は , 直 接 的 に 「 男 女 平 等 」 に か か わ る 学 習 主 題 を 設 定 し , 生 徒 の 発 達 段 階 に 応 じ て , 特 設 授 業 を 導 入 す る こ と が 可 能 で あ る 。 全 校 を 挙 げ て , 人 権 尊 重 を 基 盤 に し た 「 男 女 平 等」, 性 別 に か か わ ら ず 個 性 や 能 力 を 発 揮 す る た め の 「 個 性 の 尊 重 」 な ど

。 , 「 」

(14)

① 男 女 平 等 教 育 の ね ら い

学 校 現 場 に お い て , 推 進 す る 人 権 尊 重 を 基 盤 に し た 男 女 平 等 教 育 の ね ら い に つ い て は , 次 の よ う に 考 え る 。

( 中 学 校 )

性 別 に か か わ ら ず , 子 ど も た ち 一 人 一 人 が か け が え の な い 存 在 と し て , そ れ ぞ れ ア

の 個 性 と 能 力 を 発 揮 し て 生 活 す る 中 で , 男 女 が 互 い の 人 権 を 尊 重 す る 意 識 を 育 む 。 性 別 に よ る 固 定 的 な 役 割 分 担 意 識 に と ら わ れ ず , 男 女 が 自 ら の 意 思 と 責 任 に よ り イ

あ ら ゆ る 活 動 に 対 等 に 参 画 し , 主 体 的 に 自 分 の 考 え で 行 動 す る 能 力 や 態 度 を 身 に 付 け , 男 女 平 等 を 促 進 す る た め の 実 践 力 を 高 め る 。

性 別 に か か わ ら ず , 多 様 な 考 え 方 や 生 き 方 を 認 め 合 い , 男 女 が よ き パ ー ト ナ ー と ウ

し て 共 に 助 け 合 い , 共 に 協 力 し 合 い な が ら , 望 ま し い 人 間 関 係 を 築 く こ と が で き る よ う に す る 。

家 庭 を 構 成 す る 家 族 が , 相 互 に 協 力 し 合 い , 信 頼 関 係 を 築 い て 家 族 と し て の 絆 を エ

強 め な が ら , 心 豊 か な 家 庭 生 活 を 過 ご す 積 極 的 な 態 度 を 養 う 。

自 己 に 対 す る 肯 定 感 や 自 尊 感 情 を 育 む と と も に , 他 者 を 認 め 尊 敬 す る 心 を 培 い , オ

性 別 に か か わ ら ず , 自 分 と し て の 考 え 方 , 生 き 方 に 誇 り と 自 信 を 持 っ て , 自 分 の 将 来 に 明 る い 展 望 を 持 つ こ と が で き る よ う に す る 。

将 来 の 職 業 ・ 家 庭 生 活 に 男 女 と も が 明 る い ビ ジ ョ ン を も て る よ う な 進 路 指 導 を 行 カ

う 。

現 代 社 会 に お い て , 女 性 の 人 権 が 様 々 な 法 律 に よ っ て 保 障 さ れ て も , 地 域 や 国 に キ

よ り 女 性 の 地 位 や 権 利 に 対 す る 考 え 方 が 大 き く 隔 た っ て い る と い う こ と を 理 解 し , 女 性 問 題 に つ い て , 国 際 的 な 視 野 で 考 え る こ と が で き る よ う に す る 。

自 分 の 体 に つ い て 知 り , そ の 健 康 を 維 持 し て い こ う と す る と と も に , 性 に 関 し て ク

健 康 の 面 か ら 考 え , 自 分 の 生 き 方 の 中 で 自 己 決 定 し よ う と す る こ と が で き る よ う に す る 。

② 男 女 平 等 教 育 推 進 上 の 留 意 点 及 び 配 慮 事 項

学 校 教 育 の あ ら ゆ る 機 会 や 場 面 を 通 し て , 人 権 尊 重 を 基 盤 と し た 男 女 平 等 教 育 を ア

推 進 し , 各 教 科 ・ 領 域 等 に お い て も , 生 徒 の 発 達 段 階 に 応 じ て , 男 女 平 等 教 育 の 視 点 に 立 っ た 適 切 な 指 導 を 展 開 す る よ う に 努 め る 。 ま た , 学 校 生 活 で の 具 体 的 な 事 例 を 踏 ま え , 男 女 が よ き パ ー ト ナ ー と し て , 共 に 助 け 合 い , 協 力 し 合 う 機 会 や 場 を 積 極 的 に 設 定 し , 望 ま し い 人 間 関 係 づ く り に 努 め る 。

男 女 が 性 別 に か か わ ら ず 様 々 な 活 動 や 行 事 に 対 等 に 参 加 し , 責 任 も 分 か ち 合 う こ イ

と が で き る よ う に す る と と も に , 一 人 一 人 の 能 力 や 個 性 が 発 揮 で き る よ う な 活 動 場 面 を 多 く 設 定 す る よ う 配 慮 す る 。 ま た , 性 別 に か か わ ら ず , 世 界 で た っ た 一 人 の か け が え の な い 存 在 で あ る 自 分 に 誇 り や 自 信 を 持 ち , 自 分 自 身 の 生 き 方 や 考 え 方 , 自 己 を 肯 定 す る 自 尊 感 情 を 育 む よ う に す る 。 自 尊 感 情 と は , 単 な る 自 己 愛 や う ぬ ぼ れ で は な く , 他 者 を 認 め , 尊 敬 し な が ら , あ り の ま ま の 自 分 を 大 切 に 思 う 気 持 ち で あ る 。

男 女 平 等 教 育 は , 個 人 の 内 面 に か か わ る 「 男 ら し さ 「 女 ら し さ 」 や , わ が 国 古

ウ 」

(15)

す る こ と が な い よ う 十 分 に 配 慮 す る こ と が 大 切 で あ る 。 ま し て 性 別 に 基 づ く 固 定 的 な 役 割 分 担 意 識 を 助 長 す る よ う な 指 導 を す る べ き で は な い 。

男 女 平 等 教 育 に お い て , 指 導 者 は 「 押 し つ け 」 の 指 導 を す る の で は な く , 生 徒

エ ,

の 内 面 の 考 え 方 を 醸 成 し て い く こ と が 大 切 で あ る 。 生 徒 に 十 分 考 え る 場 を 与 え , 生 徒 同 士 が 意 見 交 換 を し な が ら , 多 様 な 考 え 方 や 生 き 方 を 認 め 合 う こ と が で き る よ う な 指 導 に 努 め な け れ ば な ら な い 。

男 女 平 等 教 育 の 実 施 に あ た っ て は , あ ら か じ め 生 徒 の 実 態 調 査 ( ア ン ケ ー ト 等 ) オ

を 行 う な ど し て , そ の 意 識 の 実 態 を 十 分 把 握 し た 上 で 取 り 組 み , そ の 結 果 を 授 業 に 生 か す な ど の 工 夫 も 必 要 で あ る 。 ま た , 男 女 平 等 教 育 に つ い て 保 護 者 へ の 情 報 提 供 を 細 か に 行 い , 学 校 が 男 女 共 同 参 画 社 会 の 実 現 に 向 け て , 男 女 平 等 教 育 に 取 り 組 ん で い る こ と や そ の 学 習 内 容 に つ い て 家 庭 に も 伝 え , 学 習 内 容 に よ っ て は 保 護 者 の 理 解 や 協 力 を 求 め る 。

環 境 整 備 と し て 「 男 女 混 合 名 簿 「 混 合 整 列 「 呼 称 の 統 一 」 な ど の 取 組 が 挙 げ

カ , 」 」

ら れ る 。 こ の こ と に つ い て は , 生 徒 や 地 域 の 実 態 を 考 慮 に 入 れ , 保 護 者 や 教 職 員 等 で 十 分 に 協 議 し た 上 で 実 施 す る の が 望 ま し い 。 た だ し , 男 女 混 合 名 簿 等 を 採 用 し て い る か ら , 男 女 平 等 教 育 を 実 施 し て い る と い う こ と に は な ら な い 。 形 か ら 入 る こ と も 一 つ の 方 法 で あ る が , む し ろ 実 質 的 に 生 徒 の 内 面 に 働 き か け る 教 育 を 実 現 す る こ と が 重 要 で あ る 。 な お , こ れ ら の 環 境 整 備 と し て の 取 組 は , 発 達 段 階 で , 指 導 に ば

, ,

ら つ き が 起 き な い よ う 同 一 中 学 校 区 の 保 育 所 ・ 幼 稚 園 ・ 小 学 校 ・ 中 学 校 は 連 携 し 同 一 歩 調 で 実 施 す る の が 望 ま し い 。

中 学 生 は , 思 春 期 特 有 の 身 体 的 な 悩 み を 抱 え る 時 期 で あ り , 性 別 に か か わ ら ず 誰 キ

も が 相 談 し や す い 環 境 を つ く る こ と が 望 ま れ る 。

保 健 体 育 の 男 女 別 実 施 や , 体 育 の 内 容 な ど に つ い て 積 極 的 に 議 論 し , 身 体 的 な 差 ク

(16)

③ 男 女 平 等 教 育 の 新 し い 授 業 の 創 造

今 回 の 改 訂 で は , 前 回 の 手 引 か ら 各 学 年 1 題 材 を 残 し , 新 た な 題 材 を 各 学 年 1 題 材 加 え , 合 計 6 点 の 授 業 実 践 例 を 掲 載 し て い る が , こ れ ら を 参 考 に し て , 男 女 平 等 教 育 の 授 業 に 取 り 組 み , 積 極 的 に 新 し い 実 践 に 挑 戦 し て い た だ き た い 。

今 回 は 特 別 活 動 ( 主 に 学 級 活 動 ) の 時 間 で 実 施 で き る 指 導 案 を 掲 載 し て い る 。 取 り 上 げ た い 学 習 の 題 材 と 目 標 は 次 頁 を 参 照 さ れ た い 。

【 改 訂 版 で 新 た に 取 り 上 げ た 題 材 】

学 年 題 材 名 目 標

メ デ ィ ア が 社 会 に 与 え る 影 響 に 気 付 き 「 性 別 の 役 割 を 固

メ デ ィ ア が 与 え る 影 ,

」 」

1 響 と 「 男 の 役 割 ・ 女 定 化 す る 危 険 な 一 面 と 「 男 女 共 同 参 画 へ の 意 識 拡 大 の 一 面 が あ る こ と を 知 り , 自 分 の 課 題 と し て メ デ ィ ア の 情 報 を 冷 静 の 役 割 」

に 読 み 取 っ て 活 用 す る こ と が で き る 。

デ ー ト D V が ど の よ う な 行 為 で あ る か を 知 る こ と を 通 し て , デ ー ト D V が 起 こ る 背 景 の 一 つ に 性 別 に よ る 偏 っ た 見 方 2 デ ー ト D V に 潜 む

が あ る こ と に 気 付 き , お 互 い の 考 え や 意 見 を 尊 重 し よ う と す ジ ェ ン ダ ー

る こ と が で き る 。

現 代 社 会 に お い て , 女 性 の 人 権 が 女 子 差 別 撤 廃 条 約 を は じ め と す る さ ま ざ ま な 法 律 に よ っ て 保 障 さ れ て も , 国 や 地 域 の 3 世 界 の 国 々 の 女 性 の

社 会 通 念 や 文 化 ・ 制 度 に よ り 女 性 の 地 位 や 権 利 に 対 す る 考 え 人 権 を 考 え よ う

方 が 大 き く 隔 た っ て い る と い う こ と を 知 り , 女 性 問 題 に つ い て , 国 際 的 な 視 野 か ら 考 え , 自 分 の 意 見 を 述 べ る こ と が で き る 。

【 継 続 し て 取 り 組 み た い 題 材 】

学 年 題 材 名 目 標

セ ッ ク ス ( 生 物 学 的 ・ 生 理 学 的 な 性 別 ) に 対 し て , ジ ェ ン ダ ー ( 社 会 的 ・ 文 化 的 に 形 成 さ れ て き た 性 別 ) が あ る こ と に 1 日 常 生 活 で の 役 割 分

気 付 く こ と が で き る 。 担 を 考 え よ う 。

身 近 な 生 活 の 役 割 分 担 に お け る 多 様 な 考 え 方 に 気 付 き , 性 別 に と ら わ れ な い 生 き 方 に つ い て 考 え る こ と が で き る 。

性 同 一 性 障 害 に つ い て 知 る こ と で , 性 別 が 単 な る 外 見 上 の 性 別 に か か わ ら ず 自

も の で な い こ と を 理 解 す る と と も に 「 男 ( 女 ) は こ う あ る 2 分 ら し く 生 き る ∼ 性 ,

べ き 」 と い う 考 え に と ら わ れ る こ と な く , す べ て の 人 が 性 別 同 一 性 障 害 へ の 理 解

に か か わ ら ず 自 分 ら し く 生 き て い く こ と を お 互 い に 認 め 合 う を 通 し て ∼

こ と が で き る 。

M 字 型 雇 用 曲 線 に つ い て 日 本 と 諸 外 国 を 比 較 し , 出 産 ・ 育 児 期 に も 多 く の 女 性 が 働 き 続 け , 3 0 代 女 性 の 労 働 力 率 が 改 3 女 性 の 労 働 に つ い て

善 さ れ て い る 国 が 多 く 存 在 す る こ と を 知 る と と も に , 多 く の 考 え よ う

日 本 女 性 が 出 産 ・ 育 児 期 に 仕 事 を 辞 め て い る 現 状 な ど か ら , 将 来 の 職 業 選 択 や 家 庭 生 活 に つ い て 考 え る こ と が で き る 。 ※ 初 版 「 中 学 校 男 女 平 等 教 育 指 導 の 手 引」( 平 成 1 7 年 3 月 ) よ り

(17)

男 女 平 等 教 育 の 授 業 を 実 践 す る 際 , 指 導 者 は , 生 徒 の 発 達 段 階 に 応 じ て,「 男 女 平 等 」 に つ い て の 考 え 方 が 豊 か に 醸 成 さ れ て い く よ う , で き る だ け 学 級 内 の 問 題 に 着 目 し , 身 近 な 具 体 例 を 取 り 上 げ る な ど し て , 指 導 方 法 や 教 材 の 工 夫 を し な が ら 指 導 の 充 実 を 図 る こ と が 求 め ら れ て い る 。

上 記 の ほ か に , 総 合 的 な 学 習 の 時 間 に お い て も,「 男 女 の 平 等 」 の 視 点 に 基 づ く 授 業 と し て,「 性 別 に よ る 役 割 分 担」「 メ デ ィ ア 表 現 と ジ ェ ン ダ ー 」 な ど の テ ー マ で , 生 徒 が 課 題 を 持 ち , 調 べ 学 習 ・ 発 表 会 な ど を 計 画 す る こ と も 可 能 で あ る 。

授 業 実 践 に あ た っ て は , 次 の こ と を 配 慮 し な が ら , 授 業 化 を 進 め て い た だ き た い 。 < 学 習 指 導 案 活 用 上 の 留 意 点 >

○ 実 践 例 に は 学 年 を 明 示 し て い る が , あ く ま で 一 つ の 参 考 で あ る の で , 学 級 の 生 徒 の 発 達 段 階 や 男 女 平 等 観 の 形 成 の 実 態 を 考 慮 し て 柔 軟 に 取 り 入 れ , 授 業 展 開 , 学 習 形 態 , 指 導 方 法 , 教 材 ( 指 導 資 料 な ど ) を 開 発 し な が ら , 創 意 工 夫 し て 実 践 し て い た だ き た い 。

○ 「 実 践 編 」 に 掲 載 さ れ て い る ワ ー ク シ ー ト 等 の 資 料 や 「 資 料 編 」 に 掲 載 さ れ て い る 種 々 の 資 料 は , 授 業 に お い て 複 製 に よ る 使 用 は 可 能 で あ る 。

○ 授 業 中 , 生 徒 か ら の 質 問 で 「 現 実 面 で は , 男 女 平 等 が 解 消 さ れ て い な い 歴 史 や 伝 統 に か か わ る 問 題 」 が 挙 げ ら れ た 場 合 に は , 指 導 者 の 曖 昧 な 判 断 で 即 答 は せ ず,「 先 生 も , そ の こ と は よ く 分 か ら な い の で , 調 べ て み よ う 」 と 十 分 な 調 査 を し た 上 で 回 答 す る よ う 伝 え て い た だ き た い 。

○ 保 護 者 の 方 々 や 地 域 の 人 た ち に , 男 女 平 等 教 育 を 理 解 し て い た だ く た め に , 参 観 授 業 等 を 利 用 し て , 積 極 的 に 授 業 公 開 の 機 会 を 設 定 し て い た だ き た い 。

④ 生 徒 の 男 女 平 等 意 識 を は ぐ く む た め の ジ ェ ン ダ ー に 敏 感 な 視 点

学 齢 期 か ら 男 女 平 等 観 の 形 成 を 促 進 す る た め , 学 校 生 活 の 様 々 な 事 柄 に つ い て ジ ェ ン ダ ー に 敏 感 な 視 点 で 考 え , 性 別 に よ る 固 定 的 な 役 割 分 担 意 識 を 是 正 す る と と も に ,

。 ,

性 別 に よ る 男 女 の 差 別 的 な 扱 い を な く す る 取 組 が 必 要 で あ る 次 に 挙 げ る 点 に つ い て 改 め て ジ ェ ン ダ ー に 敏 感 な 視 点 で 考 え て み る 必 要 が あ る 。

ア 性 別 に よ る 差 別 的 な 扱 い を し て い な い か

・ 生 徒 会 等 に お い て , 委 員 長 が 男 子 , 副 委 員 長 が 女 子 と い う こ と が 踏 襲 さ れ て い な い か 。

・ 行 事 や 活 動 等 で , 男 子 が 代 表 と い う の が 慣 例 に な っ て い な い か 。

・「女 子 は ○ ○ だ」「 男 子 は △ △ だ 」 と ひ と く く り に し て 決 め つ け た 言 い 方 を し て い な い か 。

・「男 だ か ら メ ソ メ ソ す る な」「 女 だ か ら 黙 っ て お け 」 な ど ど , 性 別 に よ る 偏 っ た 発 言 を し て い な い か 。

・ 生 徒 の 性 別 に よ っ て 偏 っ た 指 名 を し た り , 指 導 に か け る 時 間 が 異 な っ た り し て い な い か 。

・ 生 徒 間 で,「 女 の く せ に」「 男 の く せ に 」 と , 批 判 し 合 っ て い な い か 。

・ 子 ど も 同 士 が,「 お か ま」「 ホ モ」「 お に ば ば 」 な ど と , 性 別 に か か わ る 悪 口 を 言 い 合 っ て い な い か 。

, 「 」 。

・ 名 簿 順 と い う こ と で 活 動 や 整 列 の 順 番 が い つ も 男 子 が 先 に な っ て い な い か ・「女 校 長」「 女 教 頭 」 と , 頭 に 「 女 」 を 付 け て 特 別 視 し て い な い か 。

(18)

イ 性 別 に よ る 固 定 的 な 役 割 分 担 を し て い な い か

・ 係 活 動 等 で 「 女 子 は 雑 巾」「 男 子 は 箒 」 な ど と , 男 女 別 の 活 動 を 固 定 化 し て い な い か 。

・ 役 割 分 担 で,「 男 子 は 力 仕 事」「 女 子 は 接 待 ・ 受 付 ・ 事 務 」 な ど , 固 定 的 に な っ て い な い か 。

・ 職 員 室 等 で 湯 茶 の 世 話 ( 準 備 ・ 片 付 け ) を す る の は , い つ も 女 性 の 役 割 に な っ て い な い か 。

・ 校 務 分 掌 で,「 情 報 教 育 担 当 者」「 生 徒 指 導 担 当 者」「 体 育 主 任 」 が 固 定 的 に 男 性 に な っ て い な い か 。

・ 送 別 会 等 で , 餞 別 渡 し や 花 束 贈 呈 が い つ も 女 性 の 役 割 と な っ て い な い か 。 ・ 卒 業 式 で , 卒 業 証 書 渡 し 介 添 え 役 が い つ も 女 性 の 役 割 と な っ て い な い か 。

・ P T A の 会 合 等 で , 湯 茶 の 世 話 ( 準 備 ・ 片 付 け ) を す る の は 女 性 の 役 割 と 決 ま っ て い な い か 。

・ P T A 会 長 は 男 性 , 副 会 長 は 女 性 と , 暗 黙 の 内 に 決 ま っ て い な い か 。

⑤ 男 女 共 同 参 画 や 男 女 平 等 教 育 に 対 す る 理 解

教 職 員 や 保 護 者 を は じ め , 生 徒 を 取 り 巻 く 大 人 た ち の 多 く は , こ れ ま で 固 定 的 な 役 割 分 業 と い う 社 会 や 家 庭 の 仕 組 み の 中 で 生 き て き た と い え る。「 性 別 に か か わ ら ず , 男 女 が 一 人 一 人 の 個 性 や 適 性 を 発 揮 し , 責 任 も 分 か ち 合 い な が ら , 輝 い て 生 き る こ と が 出 来 る 社 会 の 実 現 」 に 向 け て , 学 校 , 家 庭 , 地 域 社 会 に お い て , 男 女 平 等 教 育 を 実 践 し て い く た め に は , 学 校 教 職 員 の み な ら ず 保 護 者 や 地 域 住 民 も , ま ず 男 女 共 同 参 画 お よ び 男 女 平 等 教 育 に つ い て の 理 解 を 深 め , 自 ら の 意 識 改 革 を 図 る こ と が 求 め ら れ て い る 。

ア 男 女 平 等 教 育 に つ い て の 教 職 員 研 修 を 実 施 し よ う

校 内 の 教 職 員 研 修 の 一 環 と し て , 積 極 的 に 男 女 平 等 教 育 研 修 を 実 施 し,「 男 女 共 同 参 画 社 会 」 な ら び に 「 男 女 平 等 参 画 の 理 念 に 配 慮 し た 教 育 」 に つ い て 理 解 を 深 め る と と も に , 教 職 員 の ジ ェ ン ダ ー 意 識 を 是 正 す る こ と が 大 切 で あ る 。

校 内 の 男 女 平 等 教 育 研 修 と し て 取 り 上 げ ら れ る 例 と し て は , 次 の 内 容 な ど が 考 え ら れ る 。

< 研 修 内 容 例 >

・ 男 女 共 同 参 画 の 歴 史 的 経 緯 に つ い て の 学 習

・ 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 に 関 す る 国 内 外 の 動 き に つ い て の 学 習 ・ 岡 山 市 に お け る 男 女 共 同 参 画 の 取 組 に つ い て の 学 習

・ 生 徒 , 教 職 員 , 保 護 者 の ジ ェ ン ダ ー 意 識 調 査 結 果 に つ い て の 考 察 ・ 男 女 平 等 教 育 指 導 内 容 に つ い て の 研 究 協 議

・ 男 女 平 等 教 育 研 究 授 業 実 施 , な ら び に 研 究 協 議

・ 学 校 生 活 全 般 に つ い て ジ ェ ン ダ ー に 敏 感 な 視 点 で の 見 直 し ・ 生 徒 の 男 女 平 等 観 の 形 成 を 促 進 す る た め の 指 導 法 研 究 ・ 外 部 講 師 に よ る 男 女 平 等 教 育 講 演

・ デ ー ト D V に 関 す る 学 習 会

・ 時 代 の 変 化 に 対 応 し た メ デ ィ ア ・ リ テ ラ シ ー に 関 す る 学 習 会 等 イ 家 庭 や 地 域 社 会 と 市 民 協 働 で 男 女 平 等 教 育 に 取 り 組 も う

(19)

深 め て い く こ と も 今 後 の 重 要 な 課 題 で あ る 。

保 護 者 や 地 域 住 民 と 協 働 で , 男 女 平 等 教 育 を 推 進 し て い く た め に は , 家 庭 教 育 や 地 域 に お け る 社 会 教 育 に つ い て も , 男 女 平 等 を 推 進 す る 教 育 を 取 り 入 れ る こ と が 大 切 で あ る 。 保 護 者 と し っ か り 対 話 し , 地 域 住 民 と も 連 携 し て 男 女 平 等 教 育 を 推 進 し て い く た め に は , 次 の よ う な 取 組 が 挙 げ ら れ る 。

< 取 組 例 >

・ 保 護 者 ・ 地 域 住 民 向 け の 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 に 関 す る 研 修 会 の 実 施 ・ 保 護 者 懇 談 会 に お け る , 男 女 平 等 教 育 に 関 す る 説 明 や 協 議

・ 学 校 だ よ り , 学 級 通 信 等 を 通 し て の 男 女 平 等 教 育 に 関 す る 情 報 提 供 ・ 家 庭 に お け る ジ ェ ン ダ ー 意 識 調 査 結 果 に つ い て 考 察

・ 男 女 平 等 教 育 に 関 す る 教 育 講 演 会 等 の 実 施 ウ 男 女 共 同 参 画 の 学 習 機 会 を 利 用 し よ う

市 男 女 共 同 参 画 社 男 女 共 同 参 画 に つ い て 市 民 の 理 解 を 深 め る た め に , 岡 山 市 で は ,

を 推 進 拠 点 と し て ( さ ん か 会 推 進 セ ン タ ー ( さ ん か く 岡 山 ) ,「 男 女 共 同 参 画 大 学」

く カ レ ッ ジ ) の 開 講 な ど , 年 間 を 通 し て 様 々 な 講 演 会 や ワ ー ク シ ョ ッ プ な ど の 催 し を 実 施 し , 研 修 の 機 会 を 提 供 し て い る 。 特 に 毎 年 6 月 2 1 日 か ら 2 7 日 ま で の 一 週 間 を と 定 め , そ の 週 間 中 に は , 市 民 と の 協 働 男 女 共 同 参 画 推 進 週 間 「 さ ん か く ウ イ ー ク 」

で 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 の 促 進 を 図 る た め の 様 々 な 行 事 を , 市 内 各 所 で 開 催 し て い る 。 生 徒 た ち も 男 女 共 同 参 画 の 推 進 に 向 け て 標 語 や 絵 画 を 作 成 す る な ど し て 行 事 に 参 加 し て い る 。

こ れ ら の 講 座 や 行 事 で は , 多 岐 に 渡 る 分 野 を 男 女 共 同 参 画 の 観 点 か ら 取 り 上 げ て お り , 教 職 員 に も 研 修 し た い テ ー マ を 選 択 し , 積 極 的 に 参 加 す る こ と を 期 待 し た い 。

* 各 種 講 座 , 行 事 等 に つ い て の お 問 い 合 わ せ は *

岡 山 市 男 女 共 同 参 画 社 会 推 進 セ ン タ ー 「 さ ん か く 岡 山 」

岡 山 市 北 区 表 町 三 丁 目 1 4 番 1 − 2 0 1 号

(20)

メディアが与える影響と「男の役割・女の役割」

第1学年(学級活動)

授業の位置付け

(1)学習指導要領における位置付け 特別活動−学級活動

学級活動の内容(2)適応と成長及び健康安全 エ 男女相互の理解と協力

(2)第3次男女共同参画基本計画における位置付け

第2分野 男女共同参画の視点に立った社会制度・慣行の見直し,意識の改革 第13分野 メディアにおける男女共同参画の推進

(3)第3次さんかくプランにおける位置付け

基本目標Ⅱ 性別にかかわらず,多様な生き方を認め合えるあたたかいまちの実現 重点目標3 固定的な性別役割分担の解消

目標

メディアが社会に与える影響に気付き,「性別の役割を固定化する危険な一面」と「男女共同参画 への意 識拡大の一面」との両面 があることを知り,自分 の課題としてメディアの情報を冷静に読み 取って活用することができる。

目標に関する生徒の実態

現代の中学生は, 幼い頃からテ レビやビデオ,本や雑誌などのメディアに触れない日はない。ま

, 。 ,

た 小学校での学習からインターネットも自在に扱うことができるようになってきている さらに 自分専 用の携帯電話を所持して いる生徒も多く,膨大な 情報を常に浴びながら生活している状態で ある。

一方 で,その情報 を読み解き,活用する能力の不足は 大きな課題となっている。中でも男性・女 性をテ ーマとしたメディア情報 は非常に多く,性別役割 に対する固定的な概念が定着するもとにな っているものも少なくない。

そこ で,コマーシ ャルを制作する立場から家庭での仕 事の役割分担を考える活動を通して,広く 柔軟な考え方を持たせ,男女共同参画社会に向けて行動できる態度を育てたい。

指導の工夫とポイント

○ 導入部分では,ある商品を幅 広く宣伝するためのキ ャスティングを考えることによって,固定 的な性別役割分担意識が自分の中に潜んでいないか気付くことができるようにする。

○ コマーシャル等のメディアに ついてジェンダーの視 点で見つめ直すことをきっかけにして,今 後も性別にかかわ らず積極的な 生き方を考えることが大切であることに気付くことができるよう にする。

※授業におけるコマーシャル等の取り扱いについて ・特定の商品名は出さない。

・商品の中傷につながることがないようにする。

・コマ ーシ ャルの内容について 話し合う際,商品に対 する価値観を教師側から押し付けるように しない。

準備物・資料

○ コマーシャルキャスティングカード(生徒作業用) ○ コマーシャル場面絵(黒板掲示用)

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指導案

学習活動 主な発問と予想される反応 教師の支援

1 テ レ ビ C M の ○ 最近のテレビCMはおもしろいもの ・ よ い 商 品 で あ れ ば,「 C Mな ど な 効果を考える。 がたくさんありますね。印象的なCM く て も 売 れ る か」「 人 気 が 出る か 」 は何ですか。 などと投げかけることによって,メ ○ CMは何のために必要だと思います ディアの影響について考えるきっか

か。 けをもつことができるようにする。

・商品を買ってもらうため。

・会社や商品のイメージをよくするた め。

2 『 ○ ○ 中 学 シ ○ 『○○中学シチュー』という商品を ・ 商品を多く販売する目的を前提に チ ュ ー 』 の C M 全国に売り出すために,テレビCMを 考えることにより,効果のあるキャ に つ い て , 班 ご 作ろうと思います。みなさんはCMプ スティングができるようにする。 と に キ ャ ス テ ィ ロデューサーになったつもりで,この ・ 班で相談しながら進められるよう ングを考える。 商品の売り上げを伸ばすために,CM にするために,設定とキャスティン で起用したい芸能人をキャスティング グする人を書き込むワークシートを

してみよう。 配付する。

☆設定☆ ・ 性別に意識が向けられるようにす

仲の よい4人 家族。父 ,母 , 大学生 と高校 生 の子 ども。 るために,教師が事前に考えた著名 家族 の一人が 『○○中 学シ チ ュー』 を完成 さ せた ところ 人を提示する。(男女2人ずつ) に, 別のこと をしてい た三 人 が集ま ってみ ん なで おいし ・ 円滑に班での話合いを進めるため く食べているというCM。 に,登場人物の活動をしている様子 【キャスティングする人】 をイラスト(顔は白抜き)で表した ①シチューを作っている人 ②車の洗車をしている人 り,家族の中での立場を書き込んだ ③洗濯物を干している人 ④掃除機をかけている人 りすることができるワークシートを

準備する。 ○ 各班の代表者は前に出て,キャステ

ィングした人の名前を書いた4枚の紙 を黒板に貼っていきましょう。

性別にとらわれない役割について考えてみよう。

3 各 班 が キ ャ ス ○ ①∼④のキャスティングした著名人 ・ 各班で考えたキャスティングが性 テ ィ ン グ し た 人 を性別で見ると,何か気付くことはな 別による偏った見方になっていない を 振 り 返 り , 性 いですか。 か気付く手がかりにするために,な 別 に よ る 偏 っ た ○ 家庭での役割について,みなさんの ぜその著名人に決めたのか理由を付 見 方 の 配 役 に な 家ではどうですか。 け加えて発表できるようにする。 っ て い な い か 確 ・男性,女性の役割が何となく決まっ ・ キャスティングした理由を発表す 認するとともに, ているような気がする。 ることで,性別に影響された役割に そ の 理 由 を 考 え ・家事は,母親がほとんどしている。 なっていないかどうかを見つめ直す

る。 ことができるようにする。

4 自 分 の 将 来 に ○ あなたがもし結婚したら,相手とど お け る 家 庭 で の のような役割分担をしたいですか。 役割を考える。 ・料理 ・洗濯 ・育児

・掃除 ・車の運転 ・機械操作 ・壊れたものの修理

○ 今考えてもらった役割は,その人で ・ 班活動での内容や自分のもつイメ なければとできないことですか。 ージを振り返ることで,性別にかか ・性別にこだわらなくてもできる。 わらず協力したり,支え合ったりす ・どちらがやってもいい。 ることが望ましい姿であることを伝 ・だれもが協力してやっている。 える。

5 本 時 の 学 習 を ○ 最近では,メディアで『イクメン』 ・ メディアは悪い影響を与えるもの 振 り 返 り , 感 想 などが取り上げられています。CMで という偏った見方にならないように を書く。 男性が料理していることもめずらしい するために,社会に貢献しているメ ことではありません。男女にかかわら ディアのよさについて押さえるよう ず協力して家事や育児をすることが増 にする。

えたこともメディアの影響があるかも ・ メディアによる影響がきっかけで しれません。メディアの情報を自分の 日常における役割分担を,性別によ 考えで読み取り,性別による偏った見 る偏った見方で判断してしまうこと 方になっていないか判断できるように もあることを伝える。

(22)

○ワークシート

【資料】

「○○中学シチューの登場人物をキャスティングしよう!」

名前(

○それぞれの役割について起用したい人の名前を入れてみよう。

掃除をする人 洗車をする人

シチューを作る人 洗濯物を干す人

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参照

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