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まえがき 仲間や先輩に教わらず たったひとりでミニ盆栽を始めると たいていの人は失敗します 失敗するのは悪いことではありませんが 失敗するより しない方がいいですよね 怪長は 知人のミニ盆栽に憧れて まったく無知な状態から始めたので 次々と失敗の山を築いてしまいました 今なら そりゃあ ~ 枯れるわ

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Academic year: 2021

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ミニ盆栽の作り方|初心者でも簡単に楽しめる方法

反面教師にするのだ!の巻

(2)

まえがき

仲間や先輩に教わらず

たったひとりでミニ盆栽を始めると

たいていの人は失敗します。

失敗するのは悪いことではありませんが、

失敗するより、しない方がいいですよね。

怪長は、知人のミニ盆栽に憧れて

まったく無知な状態から始めたので

次々と失敗の山を築いてしまいました。

今なら「そりゃあ~枯れるわ‥」と思うことでも

始めたばかりのころは「なぜ枯れたのだろう?」と

悩んでいました。

理由を調べてみても

「何が分からないのか」すら分からない‥‥。

いつの間にか変な形の木になってしまったとか。

(3)

あなたには、

そうなってほしくはありません。

知識は転ばぬ先の杖。

知っていれば

失敗をしなくても済むことはたくさんあります。

そこで、ちょっとカッコ悪いですが

怪長の失敗談ご紹介します。

反面教師として

ご利用いただければ幸いです。

目次で、読みたい項目にカーソルを置いて Ctrlキーを押しながらクリックすると飛びます

凡才会 怪長

(4)

まえがき ... 2 1、枝を切らずに根だけを切った ... 5 2、鉢に畑の土を入れていた ... 7 3、水やりを雨雲に任せた ... 10 4、室内でミニ盆栽を育てようとした ... 12 5、鉢を地面に置いたままにしていた ... 14 6、根をほぐさなかった ... 16 7、せん定の仕方を間違っていた ... 18 8、春の空っ風に当ててしまった ... 20 あとがき ... 24

(5)

1、枝を切らずに根だけを切った

知人からカラマツのミニ盆栽をもらった怪長は 自分も同じようなミニ盆栽を作りたくて 近くの山で樹高10 cm ほどの小さな木を集めてきました。 山の木の根は地中深くに伸びているので 根をすべて掘り出すことができずに、 途中で切って持ち帰りました。 この時すでに、根が少ししかない状態だったのです。 そのまま、鉢に植えて喜んでいました。 ところが、1週間もたたないうちに 木はことごとく萎れて、葉が落ちてしまいました。 1週間ほどすると、小さな葉が出てくる木もありましたが、 ほとんどはそのまま枯れてしまいました。 最初の大失敗です。

(6)

今思えば、 鉢の大きさに合うように 根を短く切って 木はそのままの大きさだったのです。 小さい根が頑張って水を吸収しても 葉が多すぎて追いつかず、 枯れてしまったのです。

木と根のボリュームはほぼ同じ

幹、枝、葉が消費する水の量よりも 根が吸収する水の量が少ないと枯れる。 当然のことなのに 当時の怪長はまったくそのことを知りませんでした。 あぁ‥‥

(7)

2、鉢に畑の土を入れていた

盆栽を育てる土は「用土」といって専用の土を使います。 ところが怪長は、そんなことなどまったくく知らず 庭の花畑の土をそのまま、鉢に入れていました。 鉢の中の土は、 赤玉とか火山礫とかではなく、 ぜんぶ畑の黒土。 山から集めた木はほとんど枯れて 生き残った木が10本ほどありました。 当時はなぜ枯れたのか、 理由がさっぱり分かりませんでした。 水はけが良くないので根が腐ったり 徒長根ができやすく、樹形が崩れる‥ などということは まったく考えもしていませんでした。

(8)

翌年の春。 盆栽をくれた知人の家を訪ねると 知人はちょうど植え替えをしていました。 植え替えたばかりの鉢を見ると 怪長の鉢の土とはまったく違いました。 怪長 「この、赤っぽい色の土は何ですか?」 知人 「あ、それはアカダマ(赤玉土のこと)」 怪長「この黄色いのは?」          知人「あ、それはカヌマ(鹿沼土のこと)」  怪長「少し黄色っぽいのは?」        知人「火山礫(軽石のこと)」        怪長「じゃあ、この黒いのは畑の‥?」    知人「ケト(けと土のこと)」        怪長「け、と?」        知人「山でセリを取ったら、根に真っ黒い土が ちょびっとつているだろ。それ」

(9)

怪長「ふ~ん。じゃあこっちの黒いのは?」  知人「あ、それはフジズナ(富士砂のこと)」 怪長「普通の畑の土は使わないの?」     知人「そんなもん入れたら、おかしくなるぞ」 怪長「あ‥‥」       それから、知人に少し教わって 盆栽の用土をひと通りそろえて 本で調べて、鉢の土を入れ替えました。 当時はインターネットなどない時代。 本と知人が頼りでした。 畑の土は、鉢に入れると水はけが悪く、根が腐りやすいです。 細かい根ができにくく、徒長根ができ、徒長枝の原因になります。 肥料を含んでいるので 必要以上に木が伸びて樹形を崩す原因になります。

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3、水やりを雨雲に任せた

「朝、水やりをしようとしたら雨が降っていた」 こんなことはよくあることです。 雨が降っているのだから水をやる必要はない‥‥ 誰しもそう考えますよね。 怪長もそう思っていました。 ミニ盆栽を初めて3年目の6月下旬 その日は朝から雨が降っていたので、 水をやらずに会社に出勤しました。 ところが‥‥ 会社に着くころには雨はあがり、 それから30分もしないうちに それは青くはれ上がり、急に気温も上がりました。

(11)

気温もどんどん上がり、 午後1時ころには35度まで上がりました。 「帰宅したらすぐ、2回目の水やりをしなければ‥」 そう思いながら急いで帰宅すると 時すでに遅く、モミジの葉が縮れておりました。 慌てて鉢ごとバケツの中の水につけ、 枯れるのだけは防ぐことができましたが、 あと1時間帰宅が遅れたらアウトでした。 それ以来、怪長は 雨が降っているときは棚から鉢を下して、 鉢のあったところが濡れているかどうかを見ます。 棚板が乾いていたら、傘をさして水をやります。 6月から8月末ごろまでは 水やりを雨雲に任せないようにしています。 雨の中水をやっている姿をほかの人が見たら、 「あのおっさん、大丈夫か?」と思うでしょうね~。

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4、室内でミニ盆栽を育てようとした

ミニ盆栽を初めて2年目の春。 怪長は軽石に穴を空けて 鉢を作るのに夢中になっておりました。 オホーツクは3万5000年前に噴火した阿寒の噴火礫が 100㌔離れた北見市周辺にまで飛んで来て堆積しています。 さすがに100㌔も離れると、 粒が小さくなり、ほとんどが火山灰ですが、 中には拳くらいの軽石も混じっています。 地面を1 m も掘ると出てきます。 崩れた斜面の下に行くとそこら中に落ちています。 それを集めてきて、片っ端から穴を空け鉢を作っていました。 道端で白樺の幼木を見つけたので軽石に植えてみると とてもかわいかったのです。 それを会社に持って行き、 水を張った皿の上に置いて毎日、眺めていました。

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最初の2ヵ月は何の変化もなく元気でしたが、 次第に葉が落ち、次の葉が出てきては落ち、 だんだん元気がなくなって 1年後には枯れてしまいました。 白樺は、樹勢が強く丈夫な木ですが 室内で育てると、温度の変化も風もなく 太陽の光もガラス越しなので弱いのです。

室内に長期間置くと良くない

というのが分かったのは それから2、3年経ってからでした。   あぁ…。

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5、鉢を地面に置いたままにしていた

鉢を地面に置くとどうなるか、 経験ずみの方も多いと思います。 怪長は、地面に置いたらどうなるか‥ なんて考えもせず、 置き場所に困って地面の上に置いたことがあります。 根は水を求めて伸びるので、 1カ月もすると 鉢の穴から根を伸ばして地面に刺さります。 それから1カ月もすると、どんどん伸びて 鉢を持ち上げようとしても 簡単には取れなくなります。 気が付かずに放置すると、 スコップで掘らなければ 抜けないほど根が伸びてしまいます。

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根は横に広がらず、 真っ直ぐ下の地面に伸びるので そうなると、もう植え替えは不可能です。 根張りも何もないので、 鉢を割ってそのまま庭木にするしかありません。 怪長が庭に置いたのは 樹高20センチほどのアカエゾマツ。 一時預かってもらおうと 実家の庭に置いたまま 1年ほど忘れておりました。 あぁ‥

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6、根をほぐさなかった

 植え替えのときには 「根をほぐす」「根を整理する」 怪長はミニ盆栽を始めてから数年間、 そんなことを思ってもみませんでした。 根を小さくしすぎると枯れたり、 木が弱るのは知っていましたが、 整理することは、まったく知りませんでした。 ひとつだけ、不思議に思っていました。 イチョウやモミジの素晴らしい盆栽は なぜ、あんなに薄い鉢に入るのか? 黒松の立派な盆栽にしても どう考えても鉢が小さい。 なぜだ…

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この疑問が解決したのは ミニ盆栽の先輩の家を訪ねたときのことです。 植え替え中の鉢の横に熊手がありました。 「なにに使うのかなぁ~」と先輩の作業を見ていると 熊手で用土をほぐしているではありませんか。 小さい鉢はピンセットでほぐし、 横を向いて絡んだ根は枝を剪定するように パチパチとハサミで切って仕上げていました。 幹の真下の根は根元まで切り 絡まずに横に伸びる根だけを残して 伸びた分だけ切り戻していました。 その作業を植え替えのたびに続けると 細かい根が密集してきて 見た目は小さくても根の分量は多くなります。

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そのまま平らなところに置いても傾かず、 すわりが良い状態になりました。 「あぁ、こうするのか!」 でも、どうしよう… 今まで植え替えてきたミニ盆栽。 先輩のような根になるには 「軽く3、4年はかかるだろうな~」 あぁ…。

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7、せん定の仕方を間違っていた

怪長は初めのころ、 せん定の方法などぜんぜん知らずに 伸びた枝を着ればよい‥と思っていました。 上に伸びる枝を切り、外に伸びる枝も切る。 そう思っていたのです。 でも、それだけだと、 どうなると思います? すごく変な格好の木ができあがります。 枝が内側に入り込み、交差したりします。 枝が交差すると葉も混み合って、 すごく変な形の木になりますよね。

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切るべき枝がある

ということが分かりました。 真上や真下に伸びる枝を切る。 環貫き、かえる又、平行枝、車枝などなど ちゃんと着るべき枝があったわけです。

外側に伸びる芽の上で切る

というのも分かりました。 幹の曲がりにも基本があります。 その通りにすると、たいていの木は 盆栽らしくなります。 せん定の基本は本当に大事ですね。 あぁ‥

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8、春の空っ風に当ててしまった

怪長が住んでいる北海道のオホーツクでは ミニ盆栽はみんな雪の下で冬を過ごします。 3月の下旬に猛吹雪があって、 それが収まると、雪が解けだします。 雪が解けてミニ盆栽たちが顔を出すのは4月の中旬。 そのころには、 新芽が動き出しています。 動き出すというのは、 少し膨らみかけているという感じ。 それから、日に日に大きく膨らんで 4月の下旬には葉が開いてきます。 そして、ゴールデンウイークになります。 盆栽を棚にあげたくてたまらなくなります。

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でも、怪長は先輩にこう言われていました。

棚に上げるのは5月の連休が明けてからだ‥

春の風は乾燥していて、 枯れる危険があるからです。 とは、分かっていたのですが‥ どうしても、 棚にあげたくて‥ 3年目の春に棚に並べてしまいました。 「毎朝、しっかり水をやっていれば大丈夫!」 そう思っていたのですが。 現実はそう甘くはありませんでした。

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5 月の下旬になると、 葉が大きくなります。 ところが、 まったく葉が開かない鉢がいくつもありました。 「おかしいな‥」と思って 芽に触ってみると‥ ポロッと落ちてしまいました。 みんな、ドライフラワーのように 色と形を保ったまま乾燥していました。 枯れてしまったのです。 あぁ‥‥ オホーツクでは、 野山の草が緑を取り戻すまで 乾燥した風が吹きます。

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日中の気温が上がるので芽は動き出しますが、 夜は温度が下がるので 鉢の温度は低いまま。 根がまだ冬眠から覚めていないのです。 水をやっても根が寝ぼけているので 乾いた風で乾燥してしまうのです。 先輩はそのことを良く知っていたんですね。 あぁ‥ 以来、怪長は5月の連休が終わって ひと風吹くまで、ミニ盆栽を棚には上げません。 地面に置いたまま、じっと我慢しているのです。

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あとがき

いかがでしたでしょうか。 怪長の失敗談特集。 まだまだありますが、 いま、思いつくのはこれくらいです。 あなたは、 怪長のような失敗を 未体験のままでいてください。 転ばぬ先の杖にしてくださいね。 最後までお読みいただき ありがとうございました。 凡才会・怪長

参照

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