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高校生自転車競技選手を対象とした効果的なトレーニング方法の検討

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Academic year: 2021

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スポーツトレーニング科学12:27-28,2011

高校生自転車競技選手を対象とした効果的なトレーニング方法の検討

荒木 就平

鹿児島県立南大隅高等学校

1.はじめに

 昨年度までの3年間,トレセンの研究協力員とし て,高校自転車競技選手を対象とした3年間のト レーニング効果を検討してきた。今後3年間は,そ こでの研究内容を踏まえて,競技特性に合わせ,測 定項目を増やして定期測定を行い,さらに詳細に高 校自転車競技選手の効果的なトレーニングについて 検討することとした。

2.平成22年度の活動内容

 ① 過去3年間の研究成果(高校自転車競技選手 を対象とした3年間のトレーニング効果)を『ス ポーツパフォーマンス研究』へ投稿した。

 ② 簡易な定期体力測定の実施(11月より2週間

~4週間に1度の割合で測定)

  ○自転車エルゴメーター(Powermax-VⅡ,

コンビウエルネス社製)での測定   ・LowPower測定

   有酸素性作業能力の指標としてPWC170テス トを実施している。運動負荷は,ペダル回転数 を80rpmに固定し,負荷重量を増加させること により調節する。1.0kpから始め,1分毎に0.3 kpずつ心拍数が170bpmに至るまで負荷を漸増 し,心拍数が170bpmに至った時間とその時の 運動強度を記録する。

  ・MiddlePower測定

   無酸素性作業能力(特に乳酸系)の指標とし て実施している。運動負荷は,体重の7.5%の 負荷とし,40秒間の全力ペダリング運動を行う。

その際の最大パワー,平均パワー及びパワー推 移を記録する。

  ・HighPower測定

   無酸素性作業能力(特にATP-CP系)の指標

として実施している。運動負荷は,体重の7.5%

の負荷とし,全力ペダリング運動を行い,回転 数がピークを越えた時点で運動終了とする。そ の際のピークパワー,ピーク回転数,及びピー ク到達時間を記録する。

  ○身長,体重,体脂肪率,BMIの測定

 ③ トレーニング中の心拍数の測定

   日々のトレーニング強度を客観的な指標で示 すことを目的として,選手Aの毎回のトレーニ ングの心拍データを記録している。

 ④ 鹿屋体育大学のゼミへの参加

   山本ゼミに参加し,ゼミ内で行われている 様々な研究からスポーツ科学を学び,自身の研 究に活かすことを目的としている。

3.定期測定の結果の一例(選手A)

 図1は,有酸素性作業能力の指標として行った LowPower測定の結果である。休養期間(約3週間)

明けの11月28日の測定において,各負荷で最も高い 値を示している。しかし,その後の測定では,大き な変化はみなれなかった。

図1.Low Power測定時の心拍数の変化(選手A)

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荒木

 図2は,無酸素性作業能力(特に乳酸系)の指標 として行ったMiddlePower測定の結果である。こ れについては,目立った傾向は見られなかった。

 図3,図4は,無酸素性作業能力(特にATP-CP 系)の指標として行ったHighPower測定の結果で ある。ピークパワーでは測定毎に改善を示している が,ピーク到達時間では改悪を示している。

4.今後の予定

 引続き,体力測定及びトレーニング中の心拍数の 測定を行い,結果を元にトレーニングを再考する。

そこでの試行錯誤をもとに,画一化したトレーニン グプログラムとして示すのではなく,チームのおか れた練習条件や,選手の個別性を考えて,各トレー ニングをトレーニング量,強度別にレベル分けをし,

それをどのように組み合わせることが,確実な競技 力向上に結び付くかについて検討していきたい。

図2. Middle Power測定時のピークパワーと平均 パワー(選手A)

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図3.High Power測定時のピーク到達時間(選手A)

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図4.High Power測定時のピークパワー(選手A)

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