小樽蕗科大学史紀要の発刊にあたって
この度、小樽商科大学史紀要の刊行にあたり、多くの方々から寄稿頂きましたことは大 変な光栄であり、厚く御礼申し上げます。
小樽商科大学は、創立百周年記念事業のーっとして 2011年6月に小樽商科大学出版会か ら「小樽蕗科大学百年史(通史編、学科史・資料編)J と「写真集j を刊行いたしました。
これは、百年史編纂委員会とその下で歴史的史料・文書の収集・保存を進めてきた百年史 編纂室の長年にわたる作業の成果であります。本学は、 1961年に「緑丘五十年史」を、 2002 年には創立九十贈を記念して小樽高高史研究会編「小樽高商の人々 jを出版しております。
百年史編纂は、これら一連の年史の集大成ともいうべき事業でありました。
百年史を開きますと、小樽高科大学が強い個性と特徴を持った大学であることがよくわ かります。本学は、!日制の高等商業学校を単科大学として百年間引き継いだ他に例のない 国立大学です。それが成ったのは、ひとえに地域の人々の支援の賜でありました。百年史 には、その経緯が詳細に描かれています。また、吉年史は、本学が、小樽高高初代校長渡 遅龍聖の敷いた教育研究の伝統を一貫して守り続けてきたことを伝えています。
百年という月日は長く、この問、大学をめぐる環境の変化は本学のような小規模単科大 学をも容赦なく襲いました。その中にあって本学は、伝統を見失うことなく、これらの変 化や要請に迅速に対応しつつその使命を果たしてきました。百年史には、悩み対立しなが
らも困難を克服してきた教職員、学生の姿も記録されています。
本学が百層年を迎えたまさにその時、わが盟は、社会・経済のありかたを根本的に変え る未曾有の大災害(東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所の事故)に見舞われま した。犠牲になった方々に心より哀悼の念を捧げるとともに、被災地の一日も早い復興を 祈念申し上げます。本学は、次の百年に向けて志を新たにし、復興の課題を担い日本社会
を支える人材の育成を目指す所存であります。
耳目学長(総務・財務担当)和 田 健 夫
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