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高校生を対象としたバスケットボールクリニックの取り組み

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Academic year: 2021

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- 85

実践報告

高校生を対象としたバスケットボールクリニックの取り組み Basketball clinic for high school students

山村 伸 荒川 崇

Shin Yamamura Takashi Arakawa

Abstract

This report introduces the action of the basketball clinic for the high school students by our college lecturer.

Key words:Basketball, Warming-up, Heat-injury

Ⅰ はじめに

本稿では、本学教員による高校生を対象とした バスケットボールクリニックの取り組みを紹介す る。事前に顧問の教員との打ち合わせを行った所、

顧問自身がバスケットボール経験者ではなく、部 員には初心者が多いということ、また、部員に怪 我人が多いという話などが挙がった。それらを鑑 み、今回のクリニックではスキル面においては、

ドリブルやボールミート(ボールのもらい方)の 基礎的な練習ドリルをメインに行い、フィジカル 面では基礎体力向上、コーディネーション能力、

外傷・障害予防を目的としたウォーミングアップ 方法の紹介を行った。また、夏季ということもあ ったので、併せて熱中症予防のコンディショニン グ指導も行った。

Ⅱ 内容

1.日程

平成24717日(火曜日) 9:00~12:00

2.対象

埼玉県西部の高等学校男子バスケットボール 25

3.場所 高等学校体育館

4.当日の流れ

9:00~9:30 ウォーミングアップ

(高等学校独自のもの)

9:30~10:30 バスケットボールクリニック ドルブル、ボールミート(ボールのもらい方)

のファンダメンタル 11の考え方 10:45~11:00 休憩

11:00~12:00 トレーニングクリニック 体力向上要素、コーディネーション要素、外傷、

障害予防要素からなるウォーミングアップの提

コンディショニングについて(熱中症予防に関 する疲労マネジメント)

(2)

高校生を対象としたバスケットボールクリニックの取り組み

- 86 5.バスケットボールクリニックの詳細

1)ドリブル

①フロントチェンジ

②リバースドリブル

③ビハインド・ザ・バック

④ドラッグドリブル&スペースメイカー 2)ボールミート(ボールのもらい方)

(1) ルーズなディフェンスに対するボールのも らい方

①ジャンプストップ

②縦方向のスライドストップ。

(2) ノーマルなディフェンスに対するボールの もらい方

①ジャンプストップ

②横方向のスライドストップ

③サイドストップ

(3) タイトなディフェンスに対するボールのも らい方

①ジャンプストップ

②スライドストップからのリバースターン。

(4) ムービングレシーブ

3)ウイングポジションからの11

(1) オフェンス トリプルスレット(パス、ド リブル、シュートのできる構え)、ゴールに直 線的にドライブすること。

(2) ディフェンス ディナイディフェンス(パ スを簡単に通させないディフェンス)ボール マンに対するディフェンスのポジション。

図 1 著者によるバスケットボールクリニックの様子

6.トレーニングクリニックの詳細

1)体力向上要素、コーディネーション要素、外 傷、障害予防要素からなるウォーミングアップ の提案

肩前回し+ジョグ 肩後回し+バックジョグ

*2往復 ① → ② → ① → ② 肩前後回し+サイドステップ 2往復 ランジエクステンション

サイドランジ(ターン)

ベアクロール ツイスト3アクション 30 ベアクロール ツイスト2アクション 20

⑧レッグスイングランジ 6タイム ヒップジョイントリズム

バットキッカー ヒールキック

ジャムステップ 10sec → 5mダッシュ ジャムステップ 5sec 5mダッシュ ワンレッグプッシュアップ 左右各10 ネックバーキープ

7.コンディショニング指導の詳細 1)熱中症予防

熱けいれん、熱疲労、熱失神、熱射病 (1) 生活リズムの安定(疲労マネジメント)

リスクアセスメント(現状把握→問題抽出)→

リスクマネジメント(改善・回避 コントロール)

リスクコミュニケーション(家庭・チーム)

(2) 食事:栄養(炭水化物・タンパク質・脂質・

ミネラル・ビタミン)

①回数(空腹を感じる前 5~6回/1日)

②摂取エネルギー(30004000kcal

③タイミング(運動後30分以内:ゴールデンタ イム)

④睡眠:理想…6時間~7時間半90分単位での睡 眠サイクルを心がける(目覚めが良い)成長 ホルモン分泌

⑤体重測定と水分摂取タイミング練習60分前 練習15分前 +500g~1kg(500ml~1000ml)

トイレ後=排出量(最大500ml@膀胱の限界)

練習直後 必要摂取量=練習60分前-練習 直後

(3)

武蔵丘短期大学紀要 第20巻

- 87 自宅到着時 必要摂取量の摂取確認

⑥水分摂取の内容 電解質成分を含むもの 例)スポーツドリンク ナトリウム・カリウ ム・塩素・カルシウム・マグネシウム

図 2 荒川講師によるトレーニングクリニックの様子

Ⅲ まとめ

今回のクリニックは単発的ではあったが、顧問 の教諭も非常に協力的であり、何より生徒達が意 欲的であったことに感謝したい。今後さらに継続 的に行うと共に、新規のチームにも提案していく 予定である。課題としては、今回のクリニックの 内容はどのチームにおいても必要であろうと考え られる基礎的なものをメインに取り扱ったが、チ ームのスタイルやコーチのバスケットボールに対 する考え方は千差万別なので、今後、クリニック の中でより応用的なものを扱う際には、見解の不 一致やトラブルを避ける為、何より選手の為に事 前の十分な打ち合わせが必要不可欠になると考え られる。

今回のような活動を通じ、バスケットボールが 益々盛んになり、併せて本学が生徒たちの間でよ り認知されれば幸いである。

参照

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