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塚原情 笠間索引叢刊鑑

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Academic year: 2021

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(1)

11

今鏡本文及び総索引

榊原邦彦

藤掛和美編 塚原情

笠間索引叢刊鑑

(2)

(I)

﹁今鏡﹄は︑寂超藤原為経の著作と考へられる︒さう思って読むと︑従来指摘されて来たやうに︑芸能

史的・和歌史的な面において特色が認められるばかりでなく︑思想的な面において極めて興味深い歴史物

語といふことにもなる︒従来余り読まれなかったのは︑注釈書も無かったし︑作品自体にとつつきの悪い 榊原・藤掛・塚原・武山の四君は︑それぞれ業績を積む一方︑共同して索引編集の業を続けて来て︑ほとんど二十年になる︒この間過去において︑﹃枕草子﹄﹃古活字本狭衣物語﹄総索引を刊行して︑学界に寄与するところがあった︒これらの編集・刊行にはその都度相談に与って来たのであるが︑今回﹃今鏡﹄総索引の時は︑私の方から積極的にその作製を要望したのであった︒今から五年以前のことである︒ところが偶然か︑あるいはその時期が来たといふべきであるか︑その後の状勢は︑今まで余り読まれることのなかった﹃今鏡﹄の領域に︑俄かに春の到来を思はせるやうな事態になった︒すなはち︑昨年は海野泰男君の﹃今鏡全釈﹂上巻が刊行されて︑本格的注釈書に先鞭を付けた︒同時に竹鼻績氏も注釈書の原稿がほとんど完成したことを灰聞したし︑松本治久氏も﹁並木の里﹂に注釈稿を続行中であり︑また保坂弘司氏も畢生の意気込みで︑﹃今鏡﹄全評釈に着手したのであったが︑図らずも本年二月急逝されて未完に終った︒いづれにしても︑このやうに︑﹃今鏡﹄を対象とする注釈が相次ぐ形勢になったことは︑﹃大鏡﹄を除いては概して不幸な境遇に置かれてゐた歴史物語の世界に︑遅まきながら学界の目が集中するやうになった結果といつてもよからう︒

(3)

(2)

ところがあったりしたためであるが︑今後はそんな事はない︒大いに読まれて関心も寄せてほしいし︑研

究の面からいってもその余地はたくさん残されてゐるはずである︒この総索引の刊行は︑かうした時期に

符節を合はせたやうで︑まことに時宜を得たことといふべきである︒その原稿を一覧したところでは︑編

者達もだんだん経験を積んで来たこととて︑従来とは異なった工夫も見られるし︑歴史物語の特色である

人名の扱ひにも考究の跡がうかがはれる︒恐らく使用し易く︑実用的に利便の多いものと思ふ︒﹃今鏡﹂に

見られる特異な語法の研究にも︑また語彙の面からも本索引を十分に活用して︑従来明らかでなかったと

索引の他にその依拠する本文を付けたことも好ましいことである︒﹁今鏡﹄は入手し得た唯一の日本古典

全書本が絶版になって以来︑手ごろなテキスト皆無の状態であるからである︒その本文は弱緬国史大系本﹄

﹃活字版畠山本﹄等を底本とし︑蓬左文庫本その他を参照して作製されたものであるから現段階としては

これでよしとしなくてはならない︒﹁今鏡﹄の諸本研究はまだ校本の作製にまで到ってをらず︑信頼すべき

校本の刊行が麺望されるのであるが︑それまでにはまだまだ時間がかかるであらうからである︒それにし

ても索引の仕事は大変な事で︑編者達は長い期間公務の余暇よく頑張ったものである︒今回は四君のうち︑

武山君は身辺多忙の故︑業の途中にして参加できなくなったやうな事情はあるが︑協同して地味な研究分

野に敢然取組んだ編者達に深い感謝の念を捧げるものである︒

昭和五十八年三月名古屋大学名誉教授松村博司

ころを閲明してほしい︒

(4)

(3)

序:⁝::⁝::::⁝・⁝⁝:⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝:.⁝⁝⁝:⁝⁝.:⁝:⁝⁝⁝⁝⁝:⁝⁝⁝⁝:::⁝⁝:::⁝⁝⁝室

すべらぎの上第一⁝⁝⁝⁝⁝⁝:⁝⁝⁝:⁝⁝⁝⁝:⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝::⁝⁝⁝⁝・⁝⁝・⁝⁝⁝⁝:ふ

くも井⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝・⁝⁝⁝・︽もちづき⁝⁝・⁝・⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝・⁝⁝三

子日⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝・⁝⁝⁝・⁝・⁝⁝⁝三きくの宴⁝・⁝⁝⁝:⁝・⁝・⁝・⁝⁝⁝⁝⁝三

はっ春⁝・・⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝・宝金のみのり⁝⁝⁝・⁝:⁝⁝・・⁝・⁝⁝⁝⁝実

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文篇

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松村博司

(5)

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ふぢなみの上第四⁝:⁝⁝・⁝:︒⁝⁝・⁝⁝::⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝・⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝空

ふぢなみ⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝空はちすのつゆ⁝⁝・・⁝⁝・⁝・⁝⁝⁝・⁝・一宅

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(6)

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むかしがたり第九:⁝::⁝⁝⁝⁝:⁝⁝⁝・⁝⁝⁝⁝・⁝:⁝⁝:⁝:⁝⁝⁝⁝・⁝・⁝⁝⁝:⁝⁝・⁝⁝::.:・・一三

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しきしまのうちぎ塔参⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝二壱ならのみよ・・・⁝⁝⁝・⁝⁝⁝⁝⁝⁝⁝・・一六︿

(7)

(6)

総索引篇 凡例⁝⁝

あとがき

こけ きか おえ いあ つくり物がたりのゆくゑ

一一 一一 一一 一一

プし八

︿

三迄︿

三四九三九四

四○四

ねぬにな てつちた そせす

二九三

四二二

四四六四五つ 四一二つ 四二四

冤冤

セプ守

四八五 四セ三 空く︒ 四五五

もめむみま ほへふひは

五二九

︿

寒寒三 五四六 五一一六

四九八

をゑゐわ ろれる よゆや

垂迄つ

室仁一 五一︿垂

塞恒七五乞九 五七一︿

雲︿酉

五八つ

垂くつ五八五

S

参照

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