Ⅰ.はじめに
2020年1月に
COVID-
19発生がわが国内で初め て確認されて以降,これまでに25万9316人の感 染者,3820人の死亡が確認された(2021年1月6 日現在).同日の世界全体では8千655万5947人の 感染者数,187万1517人の死亡数である.わが国 の感染者数は全国で都市部を中心に増加し,医療 従事者への心理社会的な負担は続いており,重篤 な精神疾患の発症や自殺などの深刻なメンタルヘ ルスの危機へと発展し得ることが報告されてい る1).筆者はこのような状況において,医療現場でリ ハビリテーション職種として働く中で医療従事者 へのメンタルヘルスケアが不足している現状を実 感し,医療従事者の就労による不快ストレスの悪 影響の軽減法,改善法が必須だと考えた.また,
ストレス過程の一要素としてのレジリエンスに着 目した.不快ストレッサーが生起した後でその悪 影響を軽減しようとするだけではなく,レジリエ ンスをあらかじめ高めることが,不快ストレッ サーの悪影響に備える予防になるのではないかと 考えたからである.
ストレス過程においてストレッサーには,快ス トレッサー,ニュートラルなストレッサー,不快 ストレッサーがあるが,本研究ではこのうちの不 快ストレッサーやその後のストレス過程を,以下,
単にストレスと表示することとする.
ここで,レジリエンスとは日常生活における 様々なストレスの影響に対する予防要因あるいは
緩衝要因のことである.今日のレジリエンス研究 においては,“逆境に直面し,それを克服し,そ の経験によって強化される,また変容される普遍 的な人の許容力”という定義,“困難あるいは脅 威的な状況にもかかわらず,うまく適応する過 程,能力,あるいは結果”という2つの定義が代 表的なものとして多く引用されている2).本研究 においてはレジリエンスを個人の性格特性に限定 せず,環境要因や個人的要因の相互作用の過程や 結果も含めた広義の定義で捉えることとする.
COVID-
19によるパンデミックが一向に収まらない中,集団で対面して行うイベントの開催が 感染防止のために困難になり,オンラインでの イベント開催が非常に増えている. このため,
COVID
-19の対応をはじめとする医療現場の緊張に対するストレス軽減方法と,対面での介入が 行いにくい状況の中でのオンラインでの介入方法 が今後重要である.
そこで本研究では,医療従事者のストレスに関 する研究の中で,オンラインでのストレスに対す る介入研究の実際やその効果についての研究の現 状を文献研究によって明らかにする.また,レジ リエンスの概念が医療従事者における上記の介入 研究において,どのように取り上げられているか も,合わせて調査する.
本研究により医療従事者のストレスに対する介 入法,特にオンラインでの介入法を考案するため の参考資料を得ることができる.
医療従事者のストレス軽減とレジリエンス
―オンライン介入法を用いたランダム化比較試験に関する文献検討―
佐々木 駿輔*1,2・渡辺 明日香*2,3
(2021年1月13日受稿)
* 1
医療法人渓仁会 札幌渓仁会リハビリテーション病院・
* 2北海道文教大学大学院リハビリテーション科学研究科
* 3
北海道文教大学人間科学部作業療法学科
Ⅱ.方法
1.対象となる文献の検察と抽出
2020年12月に,「医療従事者」「ストレス」,「レ ジリエンス」,「オンラインでの介入」についての 文献検索を行った.対象年は2011年から2020年 の10年間とした.
対象とした文献検索データベースは
PubMed
と メディカルオンラインと医学中央雑誌であった.COVID-
19の感染状況により,医療現場から自宅と職場の往復以外の外出を制限されたため,自宅 から利用可能で無料で検索が行えるデータベース を選択した.
PubMed
では ①“healthcare worker
”“
stress
”“
saliva*
”“
resilience
”,②“healthcare worker
”“
stress
”“
resilience
”,③“stress
”“
resilience
”“online intervention
”,④“healthcare worker
”“stress
”“online
intervention
”の4通りの組み合わせをキーワードとしてそれぞれ
and
検索を行った.メディカルオ ンラインと医学中央雑誌に関しては「医療従事 者・ストレス・唾液・レジリエンス」「医療従事 者・ストレス・レジリエンス」「オンライン介入・ストレス・レジリエンス」「医療従事者・ストレ ス・オンライン介入」の4通りで
and
検索を行った.“
saliva*
”・唾液をキーワードに加えたのは,COVID-
19によるパンデミック状況下でも非侵襲的方法で収集できる唾液中のストレスマーカーに 関心があったからである.検索条件は全文が入手 できるものとし,研究デザインがランダム化比較 試験(
randomized controlled trial: RCT
)であるも のとした.得られた文献55件のうちシンポジウ ムの記録であった5件と,重複文献2件を除外し 48件を分析対象とした(表1).2.分析方法
得られた文献をマトリクス方式3)で「タイトル」
「掲載年」「目的」「対象者」「方法」「測定項目」「解 析方法」「結果」「結論」を分析項目として整理し た(表2⑴⑺).医療従事者を対象としたストレ ス,レジリエンスについての研究ではどのような 先行研究があるのか,また,オンラインでのスト レスに対する介入にはどのような方法があるかと いう点を中心に検討した.結果では,主に「掲載
検索データーベース 検索キーワード 検索結果 RCT以外 重複文献 分析対象
PubMed ”health care worker" stress saliva* resilience 1 0 PubMed ”health care worker” stress resilience 15 0 PubMed stress resilience "online intervention" 11 2 PubMed "healthcare woker" stress "online intervention" 25 2
医学中央雑誌 医療従事者 ストレス 唾液 レジリエンス 0 0
医学中央雑誌 医療従事者 ストレス レジリエンス 0 0
医学中央雑誌 オンライン介入 ストレス レジリエンス 0 0
医学中央雑誌 医療従事者 ストレス オンライン介入 0 0
メディカルオンライン 医療従事者 ストレス 唾液 レジリエンス 0 0
メディカルオンライン 医療従事者 ストレス レジリエンス 5 5 0
メディカルオンライン オンライン介入 ストレス レジリエンス 0 0
メディカルオンライン 医療従事者 ストレス オンライン介入 0 0
57 5 4 48件
合計数
表1 検索結果と抽出した分析対象文献数
文献の分類 文献数
RCT 27
RCTプロトコル 17
パイロット研究 4
合計数 48件
表3 文献の分類
対象者分類 人数
介護者 15
医療従事者 8
患者 7
家族 6
一般 5
軍関係者 4
学生 3
合計数 48 件
Ⅲ.結果
1. 文献の分類と掲載年
文献は2011年から2020年の期間について抽出 され,
RCT
が27件(56%),RCT
のプロトコル研 究が17件(36%),パイロット研究が4件(8%)であった(表3).検索キーワードのうち最もプ ロトコル研究が多かったのは
Pub Med
で検索した④“
healthcare worker
”“stress
”“online intervention
” で25件中11件であった.表4に西暦年毎の文献掲載数をまとめた.2019 年から2020年にかけて検索件数が若干増えてい る.
2.目的
プロトコル及びパイロット研究ではオンライン での介入方法についての開発や対面介入との効果 比較を目的としているものが多くみられた4,5,7,8,10,1
2,13,18,19,20,21,24,26,27,28,29,30,36,45,50).
3.対象者
対象者は介護者が最も多く15件だった(表5).
次いで,医療従事者を対象とした文献は8件,患 者は7件であった.その他の分類は家族6件,一 般5件,軍関係者4件,学生3件であった.対象者 人数は最も多い文献で790名,最も少ない文献で 2名,平均参加者人数は161名であった.
4.方法
表2に示すように,介入期間は3 〜 6か月が多く,
フォローアップ評価がある場合には,介入期間と,
フォローアップ期間を含め9 〜 12か月または18 か月としている研究が多くみられた.
オンラインベースの介入が34件,対面の介入 が14件となっておりオンラインベースでの研究 では,比較対照群を従来の対面での介入としてい るものが多くオンラインでも同様の効果が得られ
掲載年
2020年 7
2019年 11
2018年 5
2017年 4
2016年 6
2015年 5
2014年 6
2013年 3
2011年 1
合計数 48 件
文献数
表4 ⻄暦年毎の文献掲載数
表5 研究対象者
文献 NO.
研究
デザイン 表題 出版年 目的
対象者
方法 測定項目 解析方法 主な結果と結論
特徴 人
(名)数
4 RCT
(パイロット)
健康な成人の心 理社会的結果に 対するアプリベース の簡単なマインドフ ルネス介入の有効 性
2018
アプリを用いた簡単なマ インドフルネス介入の健 康な成人に対する心理 社会的有効性を調べる こと
健 康な一 般 市 民
38
介入はセルフガイドマインドフルネス瞑想(MM)
アプリ 「ヘッドスペース」. 10日間または30日間 使用した場合の影響を, 待機リスト (WL) コント ロール, 一般集団からの成人のコホートを使用.
幸福度の推奨アンケート, 知覚ストレススケール,
およびワグニルドレジリエンススケールの満足度 は, ベースライン時と介入の10日後および30日 後にオンラインで評価. オンライン介入.
アンケート28
GHQ , 幸福度の推奨アンケート (SWLS), 知 覚ストレススケール(PSS), ワグニルドレジリエン ススケール(WRS)
ITT(intention-to-treat)分析, 症例分析
WLコントロールと比較して, MMアプリは, 10日目に生命, スト レス, 回復力に対する自己申告の満足度にプラスの影響 を与え, 30日目にさらに改善が見られた. 改善率は10日間の 評価ポイントで最大であり, 30日目までに緩やかに低下した. 心理社会的結果の自己申告による改善が, マインドフルネ スベースのスマートフォンアプリとの短期間の関与を通じて 低コストで達成できることを示している.
5 RCT
(プロトコル)
出生前の女性のス トレス, 不安, うつ病 に対するインターネッ トベースの対人関
係療法
2019
出生前の女性に対する e-IPTの実現可能性と 受容性を調べること
18歳以上で, 妊 娠から妊娠30週 まで妊娠してい る女性
30
介入は通常の出生前ケアとオンライン対人関 係療法(IPT). ランダム化後3か月 (T 2), 妊娠 8か月(T 3), および産後3か月(T 4)に評価.
オンライン介入.
介入の経験を評価する質問, 抑圧・不安・ストレ ス質問紙(DASS21), エジンバラ産後質問票
(EPDS)
記述統計, 定性的データは, 帰 納的主題分析を使用
プロトコルのため結果なし. 介入の実現可能性と受容性に 関するデータを提供し, 必要な適応を特定する. この研究 は, 完全な試験プロセスの最適化を可能にし, 完全なランダ ム化比較試験のサンプルサイズ計算を含む評価戦略に 情報を提供する.
6 RCT
医療, 外科, 精神科 研修医への配慮
2019
燃え尽き症候群, 幸福, お よび医療, 外科, 精神科研 修医の専門能力開発に 対するマインドフルネススト レス低減法(Mindfulness-
based stress reduction:
mbsr) の影響を調べること
医療, 外科, 精神 科研修医
148
介入は半数はmbsrに参加し, 残りの半分は3 か月の待機期間の後に参加. 自己申告式質 問票は, 介入および待機リスト期間の前後にオ ンラインで実施. 専門能力開発に対するmbsr の影響は, 完了後6か月の19人の居住者の目 的のサンプルへの定性的インタビューで調査.
オンライン介入.
自己申告式質問票, 定性的インタビュー調査
共分散分析(ANOVA) 燃え尽き症候群のレベルが高い人は, 他の人よりもコース からかなり多くの恩恵を受けた. マインドフルネス参加者は, より高い能力, より少ない心配, より多くのマインドフルネスス キル, 自己同情と共感を示した. 専門能力開発の観点から, 居住者は自己認識, 洞察, 受容, 回復力, および他者との関 係の改善を報告. mbsrは, 燃え尽き症候群のレベルが高い 医療および外科研修医の症状の軽減をもたらす可能性 がある.
7 RCT
(プロトコル)
感情調節に基づ く日本の母親のた めのレジリエンス強 化プログラムの有 効性:ランダム化比 較試験の研究プロ トコル(BMC心理
学)
2019
感情調節に焦点を当て た母親のためのレジリエ ンス強化プログラムの有 効性を評価すること
3歳から6歳まで の 子 供を持 つ 母親とそのパート
ナー 140
介入は, 認知行動療法(Cognitive behavioral therapy: CBT)ベースのレジリエンス強化スキル に関するグループベースのトレーニングプログラ ムで構成される. 4つのセッションにまたがって構 成されており, 各セッションは120分. 隔週で提供.
各セッションの開始時に, 参加者は, 成功, 課題,
2週間前の自分自身と家族の変化など, お互い の経験を共有. 対面介入.
心理的レジリエンススケール(RS), State-trait anger expression inventory, the Japanese version of Rosenberg’ s Self-esteem Scale,
育児態度尺度, 日本語版の家族APGAR , 子 どもの不正行為尺度
データは, ITTの原則に従って 分析. 一次および二次結果の 測定値は, グループ間のベース ラインの違いを調整するために 共分散分析を使用して, 介入 後および2か月のフォローアップ で分析.
プロトコルのため結果なし.感情調節に焦点を当てた, 母親 のためのレジリエンス強化プログラムのランダム化比較試験 の研究プロトコルについて説明している.この試験の目新し さは, 子供の虐待の防止を目的とした母親のためのCBT
ベースのレジリエンス強化プログラムの利用である。
8 RCT
(プロトコル)
抑うつ症状に対す るインターネットベー スの介入のランダ ム化比較試験のプ ロトコル:行動活性 化とポジティブ心理 療法戦略の貢献 を探る (BMC精神 医学)
2019
インターネットベースの介 入におけるポジティブな 心理療法戦略(PP) コン ポーネントとBAコンポーネ ントの寄与を調査するこ と
a)18〜65歳.
b)スペイン語を 読み理解可.
c) インターネットへ のアクセス可能 で使い方を知っ ている.
d)軽度から中等 度のうつ症状の 経験
192
介入はうつ病の証拠に基づく治療の伝統的 な治療要素を含むインターネットベースの介入
(変化への動機付け, 心理教育, 認知療法,
行動活性化(BA), 再発防止, およびポジティ ブな心理療法戦略(PP)). BAプロトコル条件
(PPコンポーネントなし), およびイPPプロトコ ル条件(BAコンポーネントなし). 治療前, 治療 後, 3か月, 6か月, 12か月のフォローアップで評 価. オンライン介入.
BDI™-IIベック抑うつ質問票(BDI-II),
The Positive and Negative Affect Schedule(PANA), Connor-Davidson Resilience Scale(CD-RISC) , ODSIS, 知覚 されたストレス尺度(PSS) など
プロトコル当たり意図ツートリー ト (ITT)分析はCONSORT とCONSORT-eヘルスの推 奨に従って, 実行. ベースライン の臨床的および社会人口統 計学的特性のグループ間の 違いは, 連続データの分散分析
(ANOVA) と, カテゴリ変数の カイ2乗検定(χ2) を使用.
プロトコルのため結果なし. 3つのプロトコルはオンライン介入 であり, 心理的治療を必要とし, そうでなければそれらにアク セスできない多くの人々に到達するのに役立つ.
9 RCT
不安と抑うつ症状 が高まっている青 年のためのオンライ ン視 覚 探 索 注 意
バイアス修正:ランダ ム化比較試験
2017
オンライン注意バイアス修 正の短期的および長期 的影響に関する研究
うつ病の青年
121
介入は視覚探索(VS) トレーニング. 36回の試行 の4つのブロックで構成され, 参加者は44グリッドの 中で唯一の笑顔を見つけて選択する必要あり.
否 定 的な感 情 的な顔( 怒り,恐 れ ,悲し み).回 答が得られるまで顔が提 示され,
参加者は, マウスカーソルを固定十字の上に移 動. オンライン介入.
P T Q ,S D Q - P ,感 情 的 視 覚 探 索タスク
(EVST), 認識タスク, 子どもの不安に関連す る感情障害のスクリーニング(SCARED), ロー ゼンバーグ自己自尊心尺度(RSES, ), 視覚的 アナログ尺度
混合回帰分析を実行 VSトレーニングが両方のコントロールグループと比較して注 意バイアスを減らし, より多くのトレーニングセッションを完了し た参加者に対してより強い効果があることを確認. トレーニ ング条件に関係なく, 不安とうつ病の症状の全体的な減 少と感情的な回復力の増加が最大6か月後に観察され た. 特に比較的多くのトレーニングセッションが完了した場合 に, 負の注意バイアスを減らし, 解釈バイアスに影響を与える 傾向があった.
10 RCT
(プロトコル)
インタラクティブな ウェブ ベ ースの 介 入 のランダム 化 比 較 試 験 の 研 究 プロトコル:
CancerCope
2017
この研究では, がんの苦 しんでいる患者に対する インターネットベースの心 理的介入の有効性と費 用対効果を評価するた めのランダム化比較試験
(RCT)のプロトコルに ついて説明すること.
がん患者
163
フェーズI:介入はWebプラットフォーム上で開 発され, 21人の癌患者を対象とした定性的 方法論を使用. フェーズII:静的な患者教育 Webサイトと個別のWeb配信認知行動療法
(CancerCope)を比較. 評価はベースライン/
募集, 募集と介入の開始後2, 6, 12か月. オンライ ン介入.
心理的苦痛:BSI 18, イベントスケール(IES),
The Supportive Care Needs Survey Short Form 34, 生活の質の評価-8D(AQoL-8D)
インターネット評価と効用アンケート, インターネット 介入順守アンケート, インターネットへの影響と有 効性に関する質問票
費用効用分析, 感度分析 プロトコルのため結果なし.迅速に人口に変換できる癌患
者の心理的介入に対する証拠に基づいた実践的かつ応
用的なアプローチを提供し, ニーズに的を絞った「オンデマ
ンド」のウェブベースの心理療法サービスを提供する.
表2 検索文献一覧(1)NO. (名)
4 RCT
(パイロット)
健康な成人の心 理社会的結果に 対するアプリベース の簡単なマインドフ ルネス介入の有効 性
2018
アプリを用いた簡単なマ インドフルネス介入の健 康な成人に対する心理 社会的有効性を調べる こと
健 康な一 般 市 民
38
介入はセルフガイドマインドフルネス瞑想(MM)
アプリ 「ヘッドスペース」. 10日間または30日間 使用した場合の影響を, 待機リスト (WL) コント ロール, 一般集団からの成人のコホートを使用.
幸福度の推奨アンケート, 知覚ストレススケール,
およびワグニルドレジリエンススケールの満足度 は, ベースライン時と介入の10日後および30日 後にオンラインで評価. オンライン介入.
アンケート28
GHQ , 幸福度の推奨アンケート (SWLS), 知 覚ストレススケール(PSS), ワグニルドレジリエン ススケール(WRS)
ITT(intention-to-treat)分析,
症例分析
WLコントロールと比較して, MMアプリは, 10日目に生命, スト レス, 回復力に対する自己申告の満足度にプラスの影響 を与え, 30日目にさらに改善が見られた. 改善率は10日間の 評価ポイントで最大であり, 30日目までに緩やかに低下した.
心理社会的結果の自己申告による改善が, マインドフルネ スベースのスマートフォンアプリとの短期間の関与を通じて 低コストで達成できることを示している.
5 RCT
(プロトコル)
出生前の女性のス トレス, 不安, うつ病 に対するインターネッ トベースの対人関
係療法
2019
出生前の女性に対する e-IPTの実現可能性と 受容性を調べること
18歳以上で, 妊 娠から妊娠30週 まで妊娠してい る女性
30
介入は通常の出生前ケアとオンライン対人関 係療法(IPT). ランダム化後3か月 (T 2), 妊娠 8か月(T 3), および産後3か月(T 4)に評価.
オンライン介入.
介入の経験を評価する質問, 抑圧・不安・ストレ ス質問紙(DASS21), エジンバラ産後質問票
(EPDS)
記述統計, 定性的データは, 帰 納的主題分析を使用
プロトコルのため結果なし. 介入の実現可能性と受容性に 関するデータを提供し, 必要な適応を特定する. この研究 は, 完全な試験プロセスの最適化を可能にし, 完全なランダ ム化比較試験のサンプルサイズ計算を含む評価戦略に 情報を提供する.
6 RCT
医療, 外科, 精神科 研修医への配慮
2019
燃え尽き症候群, 幸福, お よび医療, 外科, 精神科研 修医の専門能力開発に 対するマインドフルネススト レス低減法(Mindfulness-
based stress reduction:
mbsr) の影響を調べること
医療, 外科, 精神 科研修医
148
介入は半数はmbsrに参加し, 残りの半分は3 か月の待機期間の後に参加. 自己申告式質 問票は, 介入および待機リスト期間の前後にオ ンラインで実施. 専門能力開発に対するmbsr の影響は, 完了後6か月の19人の居住者の目 的のサンプルへの定性的インタビューで調査.
オンライン介入.
自己申告式質問票,
定性的インタビュー調査
共分散分析(ANOVA) 燃え尽き症候群のレベルが高い人は, 他の人よりもコース からかなり多くの恩恵を受けた. マインドフルネス参加者は,
より高い能力, より少ない心配, より多くのマインドフルネスス キル, 自己同情と共感を示した. 専門能力開発の観点から,
居住者は自己認識, 洞察, 受容, 回復力, および他者との関 係の改善を報告. mbsrは, 燃え尽き症候群のレベルが高い 医療および外科研修医の症状の軽減をもたらす可能性 がある.
7 RCT
(プロトコル)
感情調節に基づ く日本の母親のた めのレジリエンス強 化プログラムの有 効性:ランダム化比 較試験の研究プロ トコル(BMC心理
学)
2019
感情調節に焦点を当て た母親のためのレジリエ ンス強化プログラムの有 効性を評価すること
3歳から6歳まで の 子 供を持 つ 母親とそのパート
ナー 140
介入は, 認知行動療法(Cognitive behavioral therapy: CBT)ベースのレジリエンス強化スキル に関するグループベースのトレーニングプログラ ムで構成される. 4つのセッションにまたがって構 成されており, 各セッションは120分. 隔週で提供.
各セッションの開始時に, 参加者は, 成功, 課題,
2週間前の自分自身と家族の変化など, お互い の経験を共有. 対面介入.
心理的レジリエンススケール(RS), State-trait anger expression inventory, the Japanese version of Rosenberg’ s Self-esteem Scale,
育児態度尺度, 日本語版の家族APGAR , 子 どもの不正行為尺度
データは, ITTの原則に従って 分析. 一次および二次結果の 測定値は, グループ間のベース ラインの違いを調整するために 共分散分析を使用して, 介入 後および2か月のフォローアップ で分析.
プロトコルのため結果なし.感情調節に焦点を当てた, 母親 のためのレジリエンス強化プログラムのランダム化比較試験 の研究プロトコルについて説明している.この試験の目新し さは, 子供の虐待の防止を目的とした母親のためのCBT
ベースのレジリエンス強化プログラムの利用である。
8 RCT
(プロトコル)
抑うつ症状に対す るインターネットベー スの介入のランダ ム化比較試験のプ ロトコル:行動活性 化とポジティブ心理 療法戦略の貢献 を探る (BMC精神 医学)
2019
インターネットベースの介 入におけるポジティブな 心理療法戦略(PP) コン ポーネントとBAコンポーネ ントの寄与を調査するこ と
a)18〜65歳.
b)スペイン語を 読み理解可.
c) インターネットへ のアクセス可能 で使い方を知っ ている.
d)軽度から中等 度のうつ症状の 経験
192
介入はうつ病の証拠に基づく治療の伝統的 な治療要素を含むインターネットベースの介入
(変化への動機付け, 心理教育, 認知療法,
行動活性化(BA), 再発防止, およびポジティ ブな心理療法戦略(PP)). BAプロトコル条件
(PPコンポーネントなし), およびイPPプロトコ ル条件(BAコンポーネントなし). 治療前, 治療 後, 3か月, 6か月, 12か月のフォローアップで評 価. オンライン介入.
BDI™-IIベック抑うつ質問票(BDI-II),
The Positive and Negative Affect Schedule(PANA), Connor-Davidson Resilience Scale(CD-RISC) , ODSIS, 知覚 されたストレス尺度(PSS) など
プロトコル当たり意図ツートリー ト (ITT)分析はCONSORT とCONSORT-eヘルスの推 奨に従って, 実行. ベースライン の臨床的および社会人口統 計学的特性のグループ間の 違いは, 連続データの分散分析
(ANOVA) と, カテゴリ変数の カイ2乗検定(χ2) を使用.
プロトコルのため結果なし. 3つのプロトコルはオンライン介入 であり, 心理的治療を必要とし, そうでなければそれらにアク セスできない多くの人々に到達するのに役立つ.
9 RCT
不安と抑うつ症状 が高まっている青 年のためのオンライ ン視 覚 探 索 注 意 バイアス修正:ランダ ム化比較試験
2017
オンライン注意バイアス修 正の短期的および長期 的影響に関する研究
うつ病の青年
121
介入は視覚探索(VS) トレーニング. 36回の試行 の4つのブロックで構成され, 参加者は44グリッドの 中で唯一の笑顔を見つけて選択する必要あり.
否 定 的な感 情 的な顔( 怒り,恐 れ ,悲し み).回 答が得られるまで顔が提 示され,
参加者は, マウスカーソルを固定十字の上に移 動. オンライン介入.
P T Q ,S D Q - P ,感 情 的 視 覚 探 索タスク
(EVST), 認識タスク, 子どもの不安に関連す る感情障害のスクリーニング(SCARED), ロー ゼンバーグ自己自尊心尺度(RSES, ), 視覚的 アナログ尺度
混合回帰分析を実行 VSトレーニングが両方のコントロールグループと比較して注 意バイアスを減らし, より多くのトレーニングセッションを完了し た参加者に対してより強い効果があることを確認. トレーニ ング条件に関係なく, 不安とうつ病の症状の全体的な減 少と感情的な回復力の増加が最大6か月後に観察され た. 特に比較的多くのトレーニングセッションが完了した場合 に, 負の注意バイアスを減らし, 解釈バイアスに影響を与える 傾向があった.
10 RCT
(プロトコル)
インタラクティブな ウェブ ベ ースの 介 入 のランダム 化 比 較 試 験 の 研 究 プロトコル:
CancerCope
2017
この研究では, がんの苦 しんでいる患者に対する インターネットベースの心 理的介入の有効性と費 用対効果を評価するた めのランダム化比較試験
(RCT)のプロトコルに ついて説明すること.
がん患者
163
フェーズI:介入はWebプラットフォーム上で開 発され, 21人の癌患者を対象とした定性的 方法論を使用. フェーズII:静的な患者教育 Webサイトと個別のWeb配信認知行動療法
(CancerCope)を比較. 評価はベースライン/
募集, 募集と介入の開始後2, 6, 12か月. オンライ ン介入.
心理的苦痛:BSI 18, イベントスケール(IES),
The Supportive Care Needs Survey Short Form 34, 生活の質の評価-8D(AQoL-8D)
インターネット評価と効用アンケート, インターネット 介入順守アンケート, インターネットへの影響と有 効性に関する質問票
費用効用分析, 感度分析 プロトコルのため結果なし.迅速に人口に変換できる癌患
者の心理的介入に対する証拠に基づいた実践的かつ応
用的なアプローチを提供し, ニーズに的を絞った「オンデマ
ンド」のウェブベースの心理療法サービスを提供する.
表2 検索文献一覧(2)
文献
NO.
研究
デザイン 表題 出版年 目的
対象者
方法 測定項目 解析方法 主な結果と結論
特徴 人
(名)数
11 RCT
青少年のメンタル ヘルスのためのウェ ブベースのポジティ ブ心理学プログラ ムの実現可能性と 有効性:ランダム化 比較試験
2014
オーストラリアの若者の幸 福とメンタルヘルスの結 果を改善するために, 若 者のポジティブ心理学プ ログラムであるバイトバック のオンライン配信の実現 可能性を調査すること. さ らなる目的は, 遵守率と離 職率を調査し, プログラム の受容性を調査すること.
学生
235
介入のBite Back Webサイトは, さまざまなポジ ティブ心理学の領域にわたる演習と情報で構 成. 対照条件は, 心理学情報を含まない中立 的なエンターテインメントベースのWebサイトに割 り当て. 両方のグループの参加者は, 割り当て られたWebサイトを6週間連続して使用するよ うに指示. オンライン介入.
DASS-21およびthe short Warwick- Edinburgh Mental Well-being Scale
(SWEMWBS), Student Life Satisfaction Scale(SLSS),
治療意図分析 ドロップアウト群はコンプリーターよりも有意に高いレベルの ストレスを報告. 人口統計変数, DASS-21, SWEMWBSス コアのベースラインでのバイトバックとコントロール条件の間 に違いはなかった. 対照条件と比較して, 高レベルのアドヒ アランス (週に30分以上のウェブサイトの使用) を伴うバイト バック状態の参加者は, うつ病とストレスの有意な減少と幸 福の改善した. 週に3回以上サイトにアクセスしたBite Back ユーザーは, うつ病と不安の大幅な減少と幸福の改善を 報告.
12 RCT
(プロトコル)
大うつ病 性 障 害
( M D D )の 外 来 患 者に対 する 注意バイアス修正
( A B M )の( 費 用)有効性の調査 2016
コンピューター化された注 意バイアス修正(ABM)
トレーニングは, 回復を早 め, より多くの患者を寛解 させることにより, 通常の ケア(UC)の補助として 費用効果の高い介入と して提供される可能性
がある.
オランダのメン タルヘルスケア 組織で専門外 来サービスに登 録されている,
MDDと診断され た患者
126
介入はコンピューター化された注意バイアス修 正(ABM) トレーニング(ポジティブおよびネガ ティブ刺激から離れる方向) または偽トレーニン グ. 患者は, 2週間(週4回のセッション)の間に8 回のトレーニングセッション (自宅で7回) を完了.
対面介入.
注意バイアスの変化(テスト前からテスト後), スト レスに対する気分反応(テスト後), および抑う
つ症状.
すべての分析は, ITT実施. ド ロップアウトが原因で欠落して いる値は代入. これらの参加者 を分析に含めたり除外したりす ることにより, 調査結果の堅牢 性を評価する感度分析実施.
プロトコルのため結果なし.
13 RCT
(プロトコル)
パンデミック中に医 療 従 事 者 向けに 開発されたオンライ ン認知行動療法プ ログラムの有効性:
ランダム化比較試 験のためのストレス 軽減(REST)研 究プロトコル
2020
医療従事者向けに開発 されたオンライン認知行
動療法プログラム
認知ストレス尺度
(PSS-10)でス トレスレベルが16 を超える120人 の医療従事者 120
介入はオンラインCBTプログラム, 対照群は読 書療法. 評価は, 治療前, 治療中(4週間), 積 極的治療の終了(8週間), および3か月と6か 月のフォローアップでスケジュール. オンライン介 入.
Patient Health Questionnaire(PHQ-2),
Posttraumatic stress disorder CheckList scale Short Form(SF-PCL-5), Connor-Davidson Resilience Scale(CD-RISC 2), the intersymbol interference(ISI), Automatic Request Protocol (ARQ), the Creative Experiences Questionnaire(CEQ), Client Satisfaction Questionnaire (CSQ-8)
, 記述的分析, 多変量ロジス ティック回帰
プロトコルのため結果なし.
14 RCT
配備関連の心的 外傷後ストレス症状 を伴うドイツ軍の軍 人に対するインター ネットベースの介入 の評価
2020
本研究は, 心的外傷後ス トレス障害(PTSD)のド イツ軍の軍人に対するセ ラピスト主導のインターネッ トベースの認知行動療法
(iCBT)介入の有効性 を評価すること.
ドイツ軍から採用 された男性の現 役および元兵役 メンバー 37
介入はCBT. 治療期間が5週間.
評価は3回(IT)から4 回(WL)に完了(治療前, 治療後, 3か月のフォ ローアップ)参加者は治療前の評価後1週間 以内に治療. オンライン介入.
P T S Dスケール( C A P S - 5 ),M i n i - International NeuropsychiatricInterview,
全般性不安障害スケール(GAD-7)自殺の リスク尺度(BDI-II)
事前の検出力分析, フィッシャー の直接確率検定. 変数と連続 変数のウェルチ検定. 治療意図
(ITT)分析.
CAPS-5の改善は小さく, 統計的に有意ではない. 不安に ついては, 事前評価から追跡評価までわずかな有意な改 善が観察された. 軍事サンプルの場合, 他の最近の研究 では効果の推定値も小さかった. 私たちの結果は, 退役軍 人の治療への関与と有効性に影響を与える要因を特定 する必要があることを示している.
15 RCT
うつ病と育児の問 題を抱える新しい 母親のためのアプ リベースの看護師 モデレートプログラ ムの有効性
2019
標準治療の結果と比較 して, 乳児が2〜6か月齢 のときに提供される4か月 のオンライングループベー スの看護師主導の介入 の有効性をテストすること
南オーストラリア 州 のす べての 母親に提供され る出 生 後 の 健 康診断のために 連絡を受けたと きに採用された
132
介入はアプリベースの看護師主導の介入. 評 価はベースライン(平均小児年齢4.9週[SD 1.4]) と, 乳児が8か月と12か月の際に実施. オン ライン介入.
エジンバラ産後うつ病尺度(EPDS)で評価さ れた母親の抑うつ症状のレベルと, 育児ストレ ス指数(PSI;能力および愛着サブスケール),
育児能力感尺度(PSCS), および子育て評 価衛星トレーニングスケール
分析はITT, 線形回帰分析 乳児が8か月と12か月の場合, 母親の抑うつ症状のレベ ルと育児能力の母親の評価は, 介入群と 標準治療群で 差がなかった. eMumsの介入は, 抑うつ症状を軽減するこ とも, 母親の介護を改善することもなかった. EPDSおよび PSI愛着尺度の結果スコアの変化は, 主に介入が終了し た後, 標準治療グループの母親のこれらの領域にいくらか の改善があったことを示唆した. ただし, これらの変化は非 常に小さく, 臨床的に重要である可能性は低い.
16 RCT
がん患者と非公式 のがん介護者に対 するmHealthマイン ドフルネス介入の ランダム化比較試 験:統合医療提供 システム内での実
現可能性調査
2019
がん患者とその介護者 が苦痛を軽減し, 生活の 質(QoL) を向上させるた めの, モバイル/オンライン ベース (mHealth)のマイ ンドフルネス介入の実現
可能性と予備的有効性 を評価
がん患者とその 介護者
128
介入はマインドフルネスプログラム, 対照群は順 番待ちリストの対照群は通常のケア. 保持率と アドヒアランス率を使用して実現可能性を評価 し, 介入の前後の苦痛, QoL, 睡眠, 注意力, お よび心的外傷後成長に関する参加者報告 データを取得. オンライン介入.
苦痛 NCCN苦痛温度計不安とうつ病 病院不安抑うつ尺度(HADS)痛み
PROMISの痛みの強さの数値評価尺度睡眠の質 PROMIS睡眠障害スケール生活の質
がん治療一般尺度(FACT-G)介護者の生活の 質指数-癌(CQOLC)倦怠感
BriefFatigue Inventory心的外傷後成長 心的外傷後成長インベントリー (PTGI)心的外傷後 成長
心的外傷後成長インベントリー (PTGI) マインドフルネ ス
5つのFive facet mindfulness questionnaire-short form(FFMQ-SF)
介入群と 対照群の間のベース ラインと8週間の追跡調査の間 の結果測定値の変化を比較 する分散分析の反復測定分 析を実行
介入群の患者は, FACT-Gの感情的幸福および全体的
な幸福スコアにおいて, ベースラインと介入後の間に統計
的に有意に大きな改善. 対面のマインドフルネスプログラム
とは異なり, mHealthプログラムでは, 教師を雇用したり, クラ
スの物理的な場所を確保したりするための医療提供シス
テムは必要ない. このような利点により, mHealthマインドフル
ネスプログラムは広くスケーラブルで費用効果が高くなる.
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