目次
このマニュアルの対象者 ... 6
アグリゲートの作成ワークフロー ... 7
使用するアグリゲートの作成方法の決定 ... 7 自動プロビジョニングを使用したアグリゲートの作成 ... 8 アグリゲートのデフォルトのRAIDポリシー ... 9 アグリゲートに必要なディスクまたはディスク パーティションの数を 確認する方法 ... 9 手動でのアグリゲートの作成 ... 10アグリゲートの拡張ワークフロー ... 12
ノードへのディスクの追加 ... 13 手動でのディスク所有権の割り当て ... 13 アグリゲートの拡張 ... 14アグリゲートの管理 ... 17
ディスクのRAID保護レベル ... 17 アグリゲートに必要なディスクまたはディスク パーティションの数を 確認する方法 ... 17 ミスアライメントのあるスペア パーティションの修正 ... 18 アグリゲートのドライブとRAIDグループの情報の確認 ... 19 HAペアでのアグリゲートの所有権の切り替え ... 20 アグリゲートの所有権の切り替え ... 20 アグリゲートの再配置用のコマンド ... 22 SVMへのアグリゲートの割り当て ... 22 アグリゲート内のスペースの使用量を確認する方法 ... 23 アグリゲートに配置するボリュームの確認 ... 24 ボリュームのアグリゲートでのスペース使用量を確認および制御する方 法 ... 25 アグリゲート内のスペースを確保する方法 ... 26 アグリゲートの管理用コマンド ... 27Flash Pool
アグリゲートの使用 ... 28
Flash Poolのキャッシング ポリシーとSSDパーティショニング ... 28 Flash Poolアグリゲートのキャッシング ポリシーの機能 ... 28 ストレージ プールを使用するFlash Poolアグリゲートに対する Flash Pool SSDパーティショニングの動作 ... 29 Flash Poolの候補と最適なキャッシュ サイズの確認 ... 30 物理SSDを使用するFlash Poolアグリゲートの作成 ... 32 SSDストレージ プールを使用するFlash Poolアグリゲートの作成 ... 33 Flash PoolアグリゲートでSSDストレージ プールを使用している かどうかの確認 ... 33 SSDストレージ プールの作成 ... 34SSDストレージ プールの割り当て単位を使用するFlash Poolアグ リゲートの作成 ... 34 SSDストレージ プールへのSSDの追加がキャッシュ サイズに及 ぼす影響の特定 ... 36 SSDストレージ プールへのSSDの追加 ... 36 SSDストレージ プールの管理用コマンド ... 37 Flash Poolアグリゲートのキャッシング ポリシーを変更するかどうかの 確認 ... 37 Flash Poolアグリゲートのキャッシング ポリシーの変更 ... 38 Flash Poolアグリゲートのキャッシュ保持ポリシーの設定 ... 39
FabricPool
を使用したストレージ階層の管理 ... 40
FabricPoolを使用したストレージ階層のメリット ... 40 FabricPoolを使用する際の考慮事項と要件 ... 41 FabricPoolの管理ワークフロー ... 42 FabricPoolの設定 ... 43 FabricPool構成の準備 ... 43AWS S3またはStorageGRID Webscaleの大容量階層でFabricPoolを 使用するためのアグリゲートの設定 ... 45 必要に応じたFabricPoolへのボリュームの追加 ... 46 FabricPoolのスペース使用量の監視 ... 47 FabricPoolのボリュームの階層化ポリシーの変更 ... 49 FabricPoolによるボリュームのアーカイブ(ビデオ) ... 49 FabricPoolを使用するアグリゲートの管理用コマンド ... 50
ディスクの管理 ... 51
Disk Qualification Packageの更新が必要なタイミング ... 51
ホット スペア ディスクの機能 ... 51 スペア不足に対する警告を使用したスペア ディスクの管理 ... 52 ディスクおよびパーティションの所有権の表示 ... 52 パーティショニングされたディスクの所有権の手動での割り当て ... 53 ルート / データ パーティショニング ... 53 ルート / データ / データ パーティショニング ... 53 ルート / データ パーティショニングの追加の管理オプション ... 54 ディスク所有権の自動割り当ての設定 ... 55 使用するディスク自動割り当てポリシー ... 56 障害ディスクの取り外し ... 56 ディスクからの所有権の削除 ... 57 ディスクの完全消去 ... 58 ルートデータのパーティショニングを使用しているノードでのアクティ ブ / パッシブ構成の設定 ... 59 ディスクの管理用コマンド ... 61 スペース情報を表示するコマンド ... 63 ストレージ シェルフに関する情報を表示するコマンド ... 63
RAID
グループの管理 ... 65
RAID-DPからRAID-TECへの変換 ... 65RAID-TECからRAID-DPへの変換 ... 65 RAIDグループのサイジングに関する考慮事項 ... 66 RAIDグループのサイズ変更 ... 67
付録:ミラーされたアグリゲートとミラーされていないアグリ
ゲート ... 68
ミラーされていないアグリゲートの機能 ... 68 ミラーされたアグリゲートの機能 ... 69詳細情報の入手方法 ... 71
著作権に関する情報 ... 72
商標に関する情報 ... 73
マニュアルの更新について ... 74
索引 ... 75
ディスクとアグリゲート
パワー
ガイドの対象者
このガイドでは、ONTAP物理ストレージを管理する方法について説明します。アグリゲー トを作成、拡張、管理する方法、Flash Poolアグリゲートを使用する方法、ディスクを管理 する方法、およびRAIDポリシーを管理する方法を示します。
このマニュアルは、次のような状況で使用することを想定しています。
• OnCommand System Managerや自動スクリプト ツールではなく、コマンドライン イン
ターフェイス(CLI)を使用する必要がある。
• すべての選択肢について検討するのではなく、ベストプラクティスに従う。
• MetroCluster構成を使用していない。
OnCommand System Managerを使用してディスクとアグリゲートを管理する場合は、以下 のマニュアルを参照してください。 • System Managerを使用したクラスタの管理 構成または概念の詳細な情報が必要な場合は、以下のマニュアルを参照してください。 • ディスクとアグリゲートの管理の背景にある概念 ONTAPの概念 • FlexVol、FlexCloneテクノロジ、およびストレージ効率化機能 論理ストレージ管理 • NASファイル アクセス ◦ NFSの管理 ◦ SMB / CIFSの管理 • SANホストのプロビジョニング ◦ SAN管理 • MetroClusterのドキュメント ◦ ファブリック接続MetroClusterのインストールと設定 ◦ ストレッチMetroClusterのインストールと設定 • コマンド リファレンス ONTAP 9のコマンド • 管理タスクの自動化
アグリゲートの作成ワークフロー
アグリゲートを作成すると、システム上のボリュームにストレージが提供されます。 ONTAP 9.2以降では、システムのアグリゲートの推奨構成を取得することができます(自動 プロビジョニング)。自動プロビジョニング方法を使用できない場合や、この方法が環境に 適していない場合は、アグリゲートを手動で設定できます。使用するアグリゲートの作成方法の決定
自動プロビジョニングを使用したアグリゲートの作成はONTAP 9.2以降におけるベストプ ラクティスですが、お使いの環境でこの方法がサポートされているかどうかを確認する必要 があります。サポートされていない場合は、使用するRAIDポリシーとディスク構成を決定 し、アグリゲートを手動で作成する必要があります。storage aggregate auto-provisionコマンドを使用してアグリゲートを作成する場合、
ONTAPではクラスタ内の使用可能なスペア ディスクを分析し、ベストプラクティスに従っ てスペア ディスクを使用してアグリゲートを作成する方法に関する推奨事項を生成しま す。ONTAPには推奨されるアグリゲートの概要(名前、使用可能なサイズなど)が表示さ れ、推奨事項に従ってアグリゲートを作成する必要があるかどうかをユーザが判断するよう 求められます。 多くの場合、環境に最適な推奨されるアグリゲートのレイアウトが自動プロビジョニングの 画面に表示されます。ただし、クラスタがONTAP9.1以前を実行している場合、または次の 構成が環境に含まれている場合は、手動によるアグリゲートの設定方法を使用する必要があ ります。 • サードパーティ製アレイLUNを使用するアグリゲート
• ONTAP CloudまたはONTAP Selectを使用した仮想ディスク
• MetroCluster • SyncMirror
• MSATAディスク
• 複数のタイプまたはサイズのディスクがノードに接続されている場合 また、ディスクが次のいずれかの条件に該当する場合は、自動プロビジョニング方法を使用 する前にそれらに対処する必要があります。 • ディスクが不足している • スペア ディスクの数が安定しない • ディスクが割り当てられていない • スペアが初期化されていない • ディスクがメンテナンス テスト中である
storage aggregate auto-provisionのマニュアル ページでは、これらの要件について詳 しく説明されています。 関連情報 ONTAP 9のコマンド
自動プロビジョニングを使用したアグリゲートの作成
自動プロビジョニング方法がお使いの環境に適している場合は、storage aggregate auto-provisionを実行してアグリゲートのレイアウトに関する推奨事項を生成します。 ONTAPの推奨事項を確認および承認したあとでアグリゲートを作成できます。 開始する前に ONTAP9.2以降がクラスタで実行されている必要があります。 タスク概要storage aggregate auto-provisionコマンドで生成されるデフォルトの概要には、作成 が推奨されるアグリゲート(名前、使用可能なサイズなど)が表示されます。リストを確認 し、プロンプトに従って推奨されるアグリゲートを作成するかどうかを判断できます。 -verboseオプションを使用して、詳細な概要情報を表示することもできます。この概要情 報には次のレポートが表示されます。 • 作成する新しいアグリゲートのノードごとの概要、検出されたスペア、アグリゲートの 作成後の残りのスペア ディスクとパーティション • 作成する新しいデータ アグリゲートおよび使用されるディスクとパーティションの数 • 作成する新しいデータ アグリゲートにおけるスペア ディスクとパーティションの使用 方法を示すRAIDグループのレイアウト • アグリゲートの作成後の残りのスペア ディスクとパーティションの詳細 自動プロビジョニング方法について熟知していて、お使いの環境の準備が整っている場合 は、-skip-confirmationオプションを使用すると、情報の表示と確認を行わずに推奨され るアグリゲートを作成できます。storage aggregate auto-provisionコマンドは、CLI セッションの-confirmationsの設定に影響されません。
storage aggregate auto-provisionのマニュアル ページでは、アグリゲートのレイアウ トに関する推奨事項について詳しく説明されています。
手順
1. 必要な表示オプションを指定してstorage aggregate auto-provisionコマンドを実行 します。 • オプションを指定しない場合:標準の概要が表示されます。 • -verboseオプション:詳細な概要情報が表示されます。 • -skip-confirmationオプション:情報の表示と確認を行わずに推奨されるアグリ ゲートを作成します。 2. 推奨されるアグリゲートの表示を確認したら、プロンプトに従って推奨されるアグリ ゲートを作成します。 例
Do you want to create recommended aggregates? {y|n}:y Info: Creating node1_SSD_1 ...
Creating node2_SSD_1 ... 関連情報 ONTAP 9のコマンド
アグリゲートのデフォルトの
RAID
ポリシー
すべての新しいアグリゲートのデフォルトのRAIDポリシーは、RAID-DPまたはRAID-TECで す。RAIDポリシーによって、ディスク障害が発生した場合に使用するパリティ保護が決ま ります。 RAID-DPは、単一ディスク障害または二重ディスク障害が発生した場合にダブルパリティ保 護を提供します。RAID-DPは、次のアグリゲート タイプに対するデフォルトのRAIDポリ シーです。 • オールフラッシュ アグリゲート • Flash Poolアグリゲート • 高パフォーマンス ハード ディスクドライブ(HDD)アグリゲート ONTAP9.0以降では、RAID-TECと呼ばれる新しいRAIDポリシーを使用できます。RAID-TECは、All Flash FASを含むすべてのディスク タイプおよびプラットフォームでサポートさ
れます。容量の大きい複数のディスクを含むアグリゲートほど、同時にディスク障害が発生 する可能性が高まります。RAID-TECでは、トリプルパリティ保護を提供することによって このリスクを軽減し、最大3本のディスクで同時に障害が発生してもデータを保護できます。 RAID-TECは、6TB以上のディスクを含む大容量HDDアグリゲートのデフォルトのRAIDポリ シーです。
アグリゲートに必要なディスクまたはディスク
パーティション
の数を確認する方法
アグリゲートには、システムとビジネスの要件を満たす十分な数のディスクまたはディスク パーティションが必要になります。また、データ損失の可能性を最小限に抑えるために、推奨される数のホット スペア ディスクまたはホット スペア ディスク パーティションも用意 する必要があります。 ルート / データ パーティショニングは、特定の構成においてデフォルトで有効になります。 ルートデータのパーティショニングが有効になっているシステムでは、ディスク パーティ ションを使用してアグリゲートを作成します。ルートデータのパーティショニングが有効 になっていないシステムでは、パーティショニングされていないディスクを使用します。 RAIDポリシーに必要な最小数および容量の最小要件を満たす十分な数のディスクまたは ディスク パーティションが必要になります。 注:ONTAPでは、ドライブの使用可能スペースがドライブの物理容量よりも少なくなりま す。特定のドライブの使用可能スペースおよび各RAIDポリシーに必要なディスクまたは ディスク パーティションの最小数については、『Hardware Universe』を参照してください。 storage aggregate show-spare-disksコマンドを使用して、特定のディスクの使用可 能スペースを確認することもできます。 RAIDグループを作成し、容量の要件を満たすために必要なディスクまたはディスク パー ティションの数に加えて、アグリゲートに推奨されるホット スペア ディスクまたはホット スペア ディスク パーティションの最小数を確保しておく必要があります。 • オールフラッシュ アグリゲートには、少なくとも1つのホット スペア ディスクまたは ディスク パーティションが必要です。 • フラッシュ以外の同種のアグリゲートには、少なくとも2つのホット スペア ディスクま たはディスク パーティションが必要です。 • Flash Poolアグリゲートには、ディスク タイプごとに少なくとも2つのホット スペア ディ スクまたはディスク パーティションが必要です。 • Maintenance Centerを使用できるようにし、同時に複数のディスク障害が発生した場合の 問題を回避するには、マルチディスク キャリアに少なくとも4本のホット スペアが必要 です。 関連情報
NetApp Hardware Universe
ネットアップ テクニカル レポート3838:『Storage Subsystem Resiliency Guide』
手動でのアグリゲートの作成
アグリゲートを手動で作成する前に、ディスク構成オプションを確認して作成をシミュレー トする必要があります。続いて、storage aggregate createを実行して結果を確認できま す。 開始する前に アグリゲートで必要なディスクの数とホット スペア ディスクの数を決めておく必要があり ます。 タスク概要 ルート / データ / データ パーティショニングが有効になっていて、構成に含まれるソリッド ステート ドライブ(SSD)の数が24本以下の場合は、データ パーティションを別々のノー ドに割り当てることを推奨します。 ルートデータのパーティショニングとルート / データ / データ パーティショニングが有効 になっているシステムでアグリゲートを作成する手順は、パーティショニングされていない ディスクを使用するシステムでアグリゲートを作成する手順と同じです。システムでルー
トデータのパーティショニングが有効になっている場合は、-diskcountオプションにディ スク パーティションの数を指定する必要があります。ルート / データ / データ パーティ
ショニングの場合は、使用するディスクの数を-diskcountオプションで指定します。
注:FlexGroupで使用する複数のアグリゲートを作成する場合は、アグリゲートのサイズを
可能なかぎり同じにする必要があります。
storage aggregate createのマニュアル ページでは、アグリゲートの作成オプションと 要件について詳しく説明されています。
手順
1. スペア ディスク パーティションのリストを表示して、アグリゲートの作成に十分な数の
パーティションがあるかどうかを確認します。
storage aggregate show-spare-disks -original-owner node_name
データ パーティションは、Local Data Usableの下に表示されます。ルート パーティ ションをスペアとして使用することはできません。
2. アグリゲートの作成をシミュレートします。
storage aggregate create aggregate aggregate_name node node_name -raidtype raid_dp -diskcount number_of_disks_or_partitions -simulate true
3. シミュレートしたコマンドから警告が表示された場合は、コマンドを調整してシミュ
レーションを繰り返します。
4. アグリゲートを作成します。
storage aggregate create -aggregate aggr_name -node node_name -raidtype raid_dp -diskcount number_of_disks_or_partitions
5. アグリゲートを表示して、作成されたことを確認します。
storage aggregate show-status aggregate_name
関連情報
アグリゲートの拡張ワークフロー
アグリゲートの拡張作業には、拡張するアグリゲートの特定、必要とされる新しいストレー ジ容量の決定、新しいディスクの設置、ディスク所有権の割り当て、新しいRAIDグループ の作成(必要な場合)が含まれます。
ノードへのディスクの追加
ホット スペアの数を増やしたり、アグリゲートのスペースを追加したり、ディスクを交換 したりする場合は、ノードにディスクを追加します。 開始する前に 追加するディスクのタイプがプラットフォーム モデルでサポートされていることを確認し ておく必要があります。 手順 1. ネットアップ サポート サイトで、新しいバージョンのディスク ファームウェア、シェルフ ファームウェア、Disk Qualification Packageファイルがないかどうかを確認します。 最新バージョンがノードにインストールされていない場合は、新しいディスクを追加す る前に更新する必要があります。 2. ディスク シェルフのハードウェア ガイドまたはプラットフォームのハードウェア サー ビス ガイドに従ってディスクを取り付けます。 ノードおよびプールに割り当てられるまで新しいディスクは認識されません。新しい ディスクを手動で割り当てることができます。また、ディスクの自動割り当てルールを 適用しているノードの場合は、新しいディスクが自動的に割り当てられるまで待つこと もできます。 3. 新しいディスクがすべて認識されたら、次のコマンドを入力して、追加されたディスク と所有権を確認します。
storage aggregate show-spare-disks
新しいディスクが正しいノードに所有されていること、および正しいプールに割り当て られていることを確認してください。
4. オプション:次のコマンドを入力して、新しく追加したディスクを初期化します。
storage disk zerospares
別のData ONTAPアグリゲートで以前使用されていたディスクは、アグリゲートに追加す る前に初期化する必要があります。この時点でディスクを初期化しておくと、アグリ ゲートのサイズをすぐに拡張する必要がある場合に時間を短縮できます。ディスク初期 化コマンドはバックグラウンドで実行されます。ノード内の初期化されていないディス クのサイズによっては、初期化が完了するまでに数時間かかることもあります。 タスクの結果 新しいディスクをアグリゲートに追加したり、既存のディスクと交換したり、ホット スペ アのリストに加えたりできるようになります。 関連概念
Disk Qualification Packageの更新が必要なタイミング(51ページ)
手動でのディスク所有権の割り当て
ディスクをアグリゲートで使用するには、そのディスクがノードに所有されていなければな りません。ディスク所有権の自動割り当てを使用するようにクラスタが設定されていない
場合は、所有権を手動で割り当てる必要があります。アグリゲートで使用中のディスクの所 有権を再割り当てすることはできません。
手順
1. 所有権が未設定のすべてのディスクを表示します。
storage disk show -container-type unassigned
2. それぞれのディスクを割り当てます。
storage disk assign -disk disk_name -owner owner_name
ワイルドカード文字を使用すると、一度に複数のディスクを割り当てることができます。 すでに別のノードで所有されているスペア ディスクを再割り当てする場合は、-forceオ プションを使用する必要があります。
アグリゲートの拡張
アグリゲートにディスクを追加することで、関連付けられたボリュームに提供できるスト レージを増やすことができます。パーティショニングされたディスクをアグリゲートに追 加する手順は、パーティショニングされていないディスクを追加する手順と同様です。 開始する前に ストレージの追加先となるアグリゲートのRAIDグループのサイズを確認しておく必要があ ります。 タスク概要 アグリゲートを拡張する場合は、パーティショニングされたディスクとパーティショニング されていないディスクのどちらをアグリゲートに追加するかを確認しておく必要がありま す。パーティショニングされていないドライブを既存のアグリゲートに追加する場合は、既 存のRAIDグループのサイズが新しいRAIDグループによって継承されます。これにより、必 要なパリティ ディスクの数に影響を与える可能性があります。パーティショニングされた ディスクで構成されるRAIDグループにパーティショニングされていないディスクが追加さ れると、新しいディスクがパーティショニングされ、未使用のスペア パーティションが残 ります。 パーティションをプロビジョニングする場合は、両方のパーティションを含むディスクをス ペアとして残しておく必要があります。両方のパーティションを含むスペア ディスクが ノードに存在しない場合にノードのコントローラが停止すると、問題に関する有用な情報 (コア ファイル)をテクニカル サポートが利用できなくなる可能性があります。 手順 1. アグリゲートを所有するシステムで使用可能なスペア ストレージを表示します。storage aggregate show-spare-disks -original-owner node_name
-is-disk-sharedパラメータを使用して、パーティショニングされたドライブだけ、ま たはパーティショニングされていないドライブだけを表示できます。
例
cl1-s2::> storage aggregate show-spare-disks -original-owner cl1-s2 -is-disk-shared true Original Owner: cl1-s2
Pool0
Shared HDD Spares
Local Local Data Root Physical Disk Type RPM Checksum Usable Usable Size Status --- --- --- --- 1.0.1 BSAS 7200 block 753.8GB 73.89GB 828.0GB zeroed
1.0.3 BSAS 7200 block 753.8GB 0B 828.0GB zeroed 1.0.4 BSAS 7200 block 753.8GB 0B 828.0GB zeroed 1.0.8 BSAS 7200 block 753.8GB 0B 828.0GB zeroed 1.0.9 BSAS 7200 block 753.8GB 0B 828.0GB zeroed 1.0.10 BSAS 7200 block 0B 73.89GB 828.0GB zeroed 2 entries were displayed.
2. アグリゲートの現在のRAIDグループを表示します。
storage aggregate show-status aggr_name
例
cl1-s2::> storage aggregate show-status -aggregate data_1 Owner Node: cl1-s2
Aggregate: data_1 (online, raid_dp) (block checksums) Plex: /data_1/plex0 (online, normal, active, pool0) RAID Group /data_1/plex0/rg0 (normal, block checksums)
Usable Physical Position Disk Pool Type RPM Size Size Status --- --- ---- --- --- --- --- shared 1.0.10 0 BSAS 7200 753.8GB 828.0GB (normal) shared 1.0.5 0 BSAS 7200 753.8GB 828.0GB (normal) shared 1.0.6 0 BSAS 7200 753.8GB 828.0GB (normal) shared 1.0.11 0 BSAS 7200 753.8GB 828.0GB (normal) shared 1.0.0 0 BSAS 7200 753.8GB 828.0GB (normal) 5 entries were displayed.
3. アグリゲートへのストレージの追加をシミュレートします。
storage aggregate add-disks -aggregate aggr_name -diskcount
number_of_disks_or_partitions -simulate true
実際にストレージをプロビジョニングしなくてもストレージの追加結果を確認できま す。シミュレートしたコマンドから警告が表示された場合は、コマンドを調整してシ ミュレーションを繰り返すことができます。
例
cl1-s2::> storage aggregate add-disks data_1 -diskcount 5 -simulate true Addition of disks would succeed for aggregate "data_1" on node "cl1-s2". The
following disks would be used to add to the aggregate: 1.0.2, 1.0.3, 1.0.4, 1.0.8, 1.0.9.
4. アグリゲートにストレージを追加します。
storage aggregate adddisks aggregate aggr_name raidgroup new -diskcount number_of_disks_or_partitions
Flash Poolアグリゲートの作成時に、チェックサムがアグリゲートと異なるディスクを追
加する場合や、チェックサムが混在したアグリゲートにディスクを追加する場合は、
-checksumstyleパラメータを使用する必要があります。
Flash Poolアグリゲートにディスクを追加する場合は、-disktypeパラメータを使用して
ディスク タイプを指定する必要があります。
-disksizeパラメータを使用して、追加するディスクのサイズを指定できます。指定し たサイズに近いディスクだけがアグリゲートへの追加対象として選択されます。 例
cl1-s2::> storage aggregate add-disks -aggregate data_1 -raidgroup new -diskcount 5
5. ストレージが正常に追加されたことを確認します。
例
cl1-s2::> storage aggregate show-status -aggregate data_1 Owner Node: cl1-s2
Aggregate: data_1 (online, raid_dp) (block checksums) Plex: /data_1/plex0 (online, normal, active, pool0) RAID Group /data_1/plex0/rg0 (normal, block checksums)
Usable Physical Position Disk Pool Type RPM Size Size Status --- --- ---- --- --- --- --- shared 1.0.10 0 BSAS 7200 753.8GB 828.0GB (normal) shared 1.0.5 0 BSAS 7200 753.8GB 828.0GB (normal) shared 1.0.6 0 BSAS 7200 753.8GB 828.0GB (normal) shared 1.0.11 0 BSAS 7200 753.8GB 828.0GB (normal) shared 1.0.0 0 BSAS 7200 753.8GB 828.0GB (normal) shared 1.0.2 0 BSAS 7200 753.8GB 828.0GB (normal) shared 1.0.3 0 BSAS 7200 753.8GB 828.0GB (normal) shared 1.0.4 0 BSAS 7200 753.8GB 828.0GB (normal) shared 1.0.8 0 BSAS 7200 753.8GB 828.0GB (normal) shared 1.0.9 0 BSAS 7200 753.8GB 828.0GB (normal) 10 entries were displayed.
6. ルート パーティションとデータ パーティションの両方を含む少なくとも1本のスペア ド
ライブがノードに存在することを確認します。
storage aggregate show-spare-disks -original-owner node_name
例
cl1-s2::> storage aggregate show-spare-disks -original-owner cl1-s2 -is-disk-shared true Original Owner: cl1-s2
Pool0
Shared HDD Spares
Local Local Data Root Physical Disk Type RPM Checksum Usable Usable Size Status --- --- --- --- 1.0.1 BSAS 7200 block 753.8GB 73.89GB 828.0GB zeroed 1.0.10 BSAS 7200 block 0B 73.89GB 828.0GB zeroed 2 entries were displayed.
アグリゲートの管理
関連付けられたボリュームにストレージを提供できるようにアグリゲートの作成と管理を 行います。ディスクの
RAID
保護レベル
ONTAPでは、アグリゲートに対して3つのレベルのRAID保護をサポートしています。RAID 保護のレベルに応じて、ディスク障害が発生したときにデータ リカバリに利用できるパリ ティ ディスクの数が異なります。RAID保護を使用すると、RAIDグループ内にデータ ディスク障害が発生した場合に、ONTAP
は障害ディスクをスペア ディスクと交換し、パリティ データを使用して障害ディスクの データを再構築します。
• RAID 4
RAID 4保護を使用すると、ONTAPは1本のスペア ディスクを使用してRAIDグループ内の
1本の障害ディスクを交換し、データを再構築します。
• RAID-DP
RAID-DP保護を使用すると、ONTAPは最大2本のスペア ディスクを使用して、RAIDグ
ループ内で同時に障害が発生した最大2本のディスクを交換し、データを再構築します。
• RAID-TEC
RAID-TEC保護を使用すると、ONTAPは最大3本のスペア ディスクを使用して、RAIDグ
ループ内で同時に障害が発生した最大3本のディスクを交換し、データを再構築します。 関連情報
ネットアップ テクニカル レポート3437:『Storage Subsystem Resiliency Guide』
アグリゲートに必要なディスクまたはディスク
パーティション
の数を確認する方法
アグリゲートには、システムとビジネスの要件を満たす十分な数のディスクまたはディスク パーティションが必要になります。また、データ損失の可能性を最小限に抑えるために、推 奨される数のホット スペア ディスクまたはホット スペア ディスク パーティションも用意 する必要があります。 ルート / データ パーティショニングは、特定の構成においてデフォルトで有効になります。 ルートデータのパーティショニングが有効になっているシステムでは、ディスク パーティ ションを使用してアグリゲートを作成します。ルートデータのパーティショニングが有効 になっていないシステムでは、パーティショニングされていないディスクを使用します。 RAIDポリシーに必要な最小数および容量の最小要件を満たす十分な数のディスクまたは ディスク パーティションが必要になります。 注:ONTAPでは、ドライブの使用可能スペースがドライブの物理容量よりも少なくなりま す。特定のドライブの使用可能スペースおよび各RAIDポリシーに必要なディスクまたは ディスク パーティションの最小数については、『Hardware Universe』を参照してください。 storage aggregate show-spare-disksコマンドを使用して、特定のディスクの使用可 能スペースを確認することもできます。RAIDグループを作成し、容量の要件を満たすために必要なディスクまたはディスク パー ティションの数に加えて、アグリゲートに推奨されるホット スペア ディスクまたはホット スペア ディスク パーティションの最小数を確保しておく必要があります。 • オールフラッシュ アグリゲートには、少なくとも1つのホット スペア ディスクまたは ディスク パーティションが必要です。 • フラッシュ以外の同種のアグリゲートには、少なくとも2つのホット スペア ディスクま たはディスク パーティションが必要です。 • Flash Poolアグリゲートには、ディスク タイプごとに少なくとも2つのホット スペア ディ スクまたはディスク パーティションが必要です。 • Maintenance Centerを使用できるようにし、同時に複数のディスク障害が発生した場合の 問題を回避するには、マルチディスク キャリアに少なくとも4本のホット スペアが必要 です。 関連情報
NetApp Hardware Universe
ネットアップ テクニカル レポート3838:『Storage Subsystem Resiliency Guide』
ミスアライメントのあるスペア
パーティションの修正
パーティショニングされたディスクをアグリゲートに追加する場合は、各ノードについて、 使用可能なルート パーティションとデータ パーティションの両方を含むディスクをスペア として残しておく必要があります。スペア ディスクがない状態でノードが停止すると、Data ONTAPがコア ファイルを作成できない可能性があります。 開始する前に 同じノードが所有する同じタイプのディスクには、スペア データ パーティションとスペア ルート パーティションの両方が必要です。 手順 1. ノードのスペア パーティションを表示します。storage aggregate show-spare-disks -original-owner node_name
どのディスクにスペア データ パーティション(spare_data)とスペア ルート パーティショ ン(spare_root)があるかに注意してください。スペア パーティションのLocal Data Usable列またはLocal Root Usable列には、ゼロ以外の値が表示されます。
2. スペア データ パーティションを含むディスクを、スペア ルート パーティションを含む
ディスクと交換します。
storage disk replace -disk spare_data -replacement spare_root -action start
いずれの方向にもデータを複製できますが、ルート パーティションの複製のほうが短時 間で完了します。
3. ディスク交換の進捗を監視します。
storage aggregate show-status -aggregate aggr_name
4. 交換処理が完了したら、もう一度スペアを表示して、スペア ディスクが存在することを
確認します。
使用可能なスペースを含むスペア ディスクがLocal Data UsableとLocal Root Usableの下に表示されます。
例
ノードc1-01のスペア パーティションを表示して、スペア パーティションがアライメ ントされていないことを確認します。
c1::> storage aggregate show-spare-disks -original-owner c1-01 Original Owner: c1-01
Pool0
Shared HDD Spares
Local Local Data Root Physical Disk Type RPM Checksum Usable Usable Size --- --- --- --- --- --- --- 1.0.1 BSAS 7200 block 753.8GB 0B 828.0GB 1.0.10 BSAS 7200 block 0B 73.89GB 828.0GB
ディスク交換ジョブを開始します。
c1::> storage disk replace -disk 1.0.1 -replacement 1.0.10 -action start
交換処理が終了するのを待つ間に、処理の進捗を表示します。
c1::> storage aggregate show-status -aggregate aggr0_1 Owner Node: c1-01
Aggregate: aggr0_1 (online, raid_dp) (block checksums) Plex: /aggr0_1/plex0 (online, normal, active, pool0) RAID Group /aggr0_1/plex0/rg0 (normal, block checksums)
Usable Physical Position Disk Pool Type RPM Size Size Status --- --- ---- --- --- --- ---
shared 1.0.1 0 BSAS 7200 73.89GB 828.0GB (replacing, copy in progress)
shared 1.0.10 0 BSAS 7200 73.89GB 828.0GB (copy 63% completed) shared 1.0.0 0 BSAS 7200 73.89GB 828.0GB (normal)
shared 1.0.11 0 BSAS 7200 73.89GB 828.0GB (normal) shared 1.0.6 0 BSAS 7200 73.89GB 828.0GB (normal) shared 1.0.5 0 BSAS 7200 73.89GB 828.0GB (normal)
交換処理が完了したら、スペア ディスクが存在することを確認します。
ie2220::> storage aggregate show-spare-disks -original-owner c1-01 Original Owner: c1-01
Pool0
Shared HDD Spares
Local Local Data Root Physical Disk Type RPM Checksum Usable Usable Size --- --- --- --- --- --- --- 1.0.1 BSAS 7200 block 753.8GB 73.89GB 828.0GB
アグリゲートのドライブと
RAID
グループの情報の確認
一部のアグリゲート管理作業を行うには、アグリゲートを構成するドライブのタイプ、サイ ズ、チェックサム、ステータス、ドライブを他のアグリゲートと共有するかどうか、および RAIDグループのサイズと構成を確認しておく必要があります。 手順 1. アグリゲートのドライブをRAIDグループ別に表示します。storage aggregate show-status aggr_name
アグリゲート内の各RAIDグループのドライブが表示されます。
ドライブ(データ、パリティ、ダブルパリティ)のRAIDタイプはPosition列で確認でき ます。Position列にsharedと表示されている場合は、ドライブが共有されます。HDDの
場合は、パーティショニングされたディスクです。SSDの場合は、ストレージ プールの 一部です。
例:SSDストレージプールとデータパーティションを使用するFlash Poolアグリゲー
ト
cluster1::> storage aggregate show-status nodeA_fp_1 Owner Node: cluster1-a
Aggregate: nodeA_fp_1 (online, mixed_raid_type, hybrid) (block checksums) Plex: /nodeA_fp_1/plex0 (online, normal, active, pool0)
RAID Group /nodeA_fp_1/plex0/rg0 (normal, block checksums, raid_dp) Usable Physical Position Disk Pool Type RPM Size Size Status - --- ---- --- --- - - shared 2.0.1 0 SAS 10000 472.9GB 547.1GB (normal) shared 2.0.3 0 SAS 10000 472.9GB 547.1GB (normal) shared 2.0.5 0 SAS 10000 472.9GB 547.1GB (normal) shared 2.0.7 0 SAS 10000 472.9GB 547.1GB (normal) shared 2.0.9 0 SAS 10000 472.9GB 547.1GB (normal) shared 2.0.11 0 SAS 10000 472.9GB 547.1GB (normal) RAID Group /nodeA_flashpool_1/plex0/rg1 (normal, block checksums, raid4) (Storage Pool: SmallSP)
Usable Physical Position Disk Pool Type RPM Size Size Status - --- ---- --- --- - - shared 2.0.13 0 SSD - 186.2GB 745.2GB (normal) shared 2.0.12 0 SSD - 186.2GB 745.2GB (normal) 8 entries were displayed.
HA
ペアでのアグリゲートの所有権の切り替え
HAペアのノード間で、アグリゲートからのデータ提供を中断せずに、アグリゲートの所有 権を切り替えることができます。 HAペアでは、両方のノードのディスクまたはアレイLUNが物理的に相互接続され、 それぞ れのディスクまたはアレイLUNはどちらか一方のノードで所有されます。テイクオーバー の発生時にはディスクの所有権が一時的に切り替わりますが、アグリゲートの再配置処理で は、アグリゲートに含まれるすべてのディスクまたはアレイLUNの所有権が永続的(負荷分 散を行う場合など)または一時的(テイクオーバー処理など)に一方のノードからもう一方 のノードに切り替わります。所有権の切り替え時に、データ コピー処理やディスクまたは アレイLUNの物理的な移動は行われません。アグリゲートの所有権の切り替え
アグリゲートの所有権の切り替えは、HAペアのノード間でのみ実行できます。 タスク概要 • アグリゲートの再配置処理では、ボリューム数の制限がプログラムで検証されるため、 手動でチェックする必要はありません。 ボリューム数がサポートされる上限を超えると、アグリゲートの再配置処理が失敗し、 関連するエラー メッセージが表示されます。 • ソース ノードまたはデスティネーション ノードでシステムレベルの処理を実行中のと きは、アグリゲートの再配置を開始しないでください。同様に、アグリゲートの再配置 の実行中にシステムレベルの処理を開始することも避けてください。 システムレベルの処理には次のものが含まれます。 ◦ テイクオーバー ◦ ギブバック ◦ シャットダウン◦ 別のアグリゲートの再配置処理 ◦ ディスク所有権の変更 ◦ アグリゲートまたはボリュームの設定処理 ◦ ストレージ コントローラの交換 ◦ Data ONTAPのアップグレード ◦ Data ONTAPのリバート • MetroCluster構成を使用する場合は、ディザスタ リカバリ処理(スイッチオーバー、修 復、またはスイッチバック)の実行中にアグリゲートの再配置を開始しないでください。 • MetroCluster構成を使用する場合に、切り替えられたアグリゲートでアグリゲートの再配 置を開始すると、DRパートナーのボリューム数の制限を超えるため、処理が失敗する可 能性があります。 • 壊れているアグリゲートや保守中のアグリゲートでは、アグリゲートの再配置を開始し ないでください。 • ソース ノードがSnapDiffを有効にしたInfinite Volumeで使用されている場合は、アグリ ゲートの再配置を開始する前に追加の手順を実行し、そのあとに特定の方法で再配置を 実行する必要があります。 具体的には、デスティネーション ノードにネームスペース ミラー コンスティチュエント があることを確認し、ネームスペース コンスティチュエントを含むアグリゲートを再配 置するかどうかを判断する必要があります。 Infinite Volume管理 • アグリゲートの再配置を開始する前に、ソース ノードとデスティネーション ノードにコ ア ダンプを保存する必要があります。 手順 1. ノードのアグリゲートを表示して、移動するアグリゲートがオンラインの良好な状態に なっていることを確認します。
storage aggregate show -node source-node
例
次のコマンドの出力では、クラスタ内の4つのノードにある6つのアグリゲートが表示さ れ、 どのアグリゲートもオンラインになっています。ノード1とノード3がHAペアになっ ており、ノード2とノード4もHAペアになっています。
cluster::> storage aggregate show
Aggregate Size Available Used% State #Vols Nodes RAID Status --- --- --- --- --- --- --- ---aggr_0 239.0GB 11.13GB 95% online 1 node1 raid_dp, normal aggr_1 239.0GB 11.13GB 95% online 1 node1 raid_dp, normal aggr_2 239.0GB 11.13GB 95% online 1 node2 raid_dp, normal aggr_3 239.0GB 11.13GB 95% online 1 node2 raid_dp, normal aggr_4 239.0GB 238.9GB 0% online 5 node3 raid_dp, normal aggr_5 239.0GB 239.0GB 0% online 4 node4 raid_dp, normal 6 entries were displayed.
2. 次のコマンドを実行して、アグリゲートの再配置を開始します。
storage aggregate relocation start -aggregate-list aggregate-1,
aggregate-2... -node source-node -destination destination-node
アグリゲートaggr_1およびaggr_2をノード1からノード3に移動するコマンドを次に示し ます。ノード3はノード1のHAパートナーです。アグリゲートはHAペア内でのみ移動で きます。
cluster::> storage aggregate relocation start -aggregate-list aggr_1, aggr_2 -node node1 -destination node3
Run the storage aggregate relocation show command to check relocation status.
node1::storage aggregate>
3. storage aggregate relocation showコマンドを使用して、アグリゲートの再配置の 進捗を監視します。
storage aggregate relocation show -node source-node
例
次のコマンドの出力は、アグリゲートをノード3に移動中であることを示しています。 cluster::> storage aggregate relocation show -node node1
Source Aggregate Destination Relocation Status
--- --- --- --- node1
aggr_1 node3 In progress, module: wafl aggr_2 node3 Not attempted yet
2 entries were displayed. node1::storage aggregate>
再配置が完了すると、このコマンドの出力に表示される各アグリゲートの再配置の状態 がDoneになります。
アグリゲートの再配置用のコマンド
Data ONTAPには、HAペアでアグリゲートの所有権を切り替えるための固有のコマンドが用
意されています。 状況 使用するコマンド 詳細情報 アグリゲートの再配 置プロセスを開始す る storage aggregate relocation start アグリゲートの再配 置プロセスを監視す る storage aggregate relocation show 関連情報 ONTAP 9のコマンド
SVM
へのアグリゲートの割り当て
Storage Virtual Machine(SVM、旧Vserver)に1つ以上のアグリゲートを割り当てた場合、そ
リゲートの割り当ては、マルチテナンシー環境やInfinite Volumeを使用する環境で特に重要 になります。 開始する前に SVMとそのSVMに割り当てるアグリゲートを用意しておく必要があります。 タスク概要 SVMにアグリゲートを割り当てると、SVMどうしの分離に役立ちます。これはマルチテナ ンシー環境で特に重要になります。Infinite Volumeを使用している場合や今後使用する予定 がある場合は、それぞれのInfinite Volumeがクラスタ内の他のInfinite VolumeやFlexVolに影響 しないようにするため、アグリゲートをSVMに割り当てる必要があります。
手順
1. SVMにすでに割り当てられているアグリゲートのリストを確認します。
vserver show -fields aggr-list
SVMに現在割り当てられているアグリゲートが表示されます。割り当てられているアグ リゲートがない場合は「-」が表示されます。 2. 要件に応じて、割り当てられているアグリゲートを追加または削除します。 状況 使用するコマンド 追加のアグリゲートを割り 当てる vserver add-aggregates アグリゲートの割り当てを 解除する vserver remove-aggregates 表示されているアグリゲートがSVMに割り当てられるか、または削除されます。SVMに 割り当てられていないアグリゲートを使用するボリュームがすでにSVMに関連付けられ ている場合、警告メッセージが表示されますが、コマンドは正常に完了します。SVMに すでに割り当てられているアグリゲートとコマンドで指定していないアグリゲートに影 響はありません。 例 次の例では、アグリゲートaggr1およびaggr2がSVM svm1に割り当てられます。
vserver add-aggregates -vserver svm1 -aggregates aggr1,aggr2
アグリゲート内のスペースの使用量を確認する方法
aggregate show-spaceコマンドを使用して、1つまたは複数のアグリゲート内のすべての ボリュームによるスペース使用量を確認することができます。この情報から包含アグリ ゲートのスペースを最も使用しているボリュームを確認すると、空きスペースを増やすため の対処方法を講じる際に役立ちます。 アグリゲートの使用スペースは、アグリゲートに含まれるFlexVolで使用されるスペースに直 接左右されます。また、ボリュームのスペースを増やすための操作もアグリゲートのスペー スに影響します。 aggregate show-spaceコマンドの出力に含まれる行を次に示します。 • Volume Footprintsアグリゲート内のすべてのボリュームによる占有量の合計。これには、包含アグリゲー ト内のすべてのボリュームのデータおよびメタデータ用に使用またはリザーブされてい るすべてのスペースが含まれます。 • Aggregate Metadata アグリゲートで必要なファイルシステム メタデータ(割り当てビットマップやinodeファ イルなど)の合計。 • Snapshot Reserve ボリューム サイズに基づいてアグリゲートSnapshotコピー用にリザーブされているス ペース。このスペースは使用済みとみなされ、ボリュームやアグリゲートのデータまた はメタデータ用に使用することはできません。
• Snapshot Reserve Unusable
当初はアグリゲートSnapshotリザーブ用に割り当てられていたスペース。アグリゲート に関連付けられたボリュームで使用されているため、アグリゲートSnapshotコピーでは使 用できません。アグリゲートSnapshotリザーブが0以外のアグリゲートの場合にのみ表示 されます。 • Total Used ボリューム、メタデータ、Snapshotコピー用に使用またはリザーブされているアグリゲー ト内のスペースの合計。
• Total Physical Used
将来使用するためにリザーブされているのではなく、現在データに使用されているス ペース。アグリゲートSnapshotコピー用に使用されるスペースが含まれます。
Snapshotリザーブが5%のアグリゲートに対するaggregate show-spaceコマンドの出力例
を次に示します。Snapshotリザーブが0の場合は、その行は表示されません。 cluster1::> storage aggregate show-space
Aggregate : wqa_gx106_aggr1
Feature Used Used% -- ---- Volume Footprints 101.0MB 0% Aggregate Metadata 300KB 0% Snapshot Reserve 5.98GB 5% Total Used 6.07GB 5% Total Physical Used 34.82KB 0%
アグリゲートに配置するボリュームの確認
アグリゲートで処理(アグリゲートの再配置やオフライン化など)を実行する前に、アグリ ゲートに配置するFlexVolまたはInfinite Volumeコンスティチュエントを確認しなければなら ない場合があります。
タスク概要
Infinite VolumeコンスティチュエントはFlexVolと多少似た要素もありますが、通常それらを
直接管理することはありません。Infinite Volumeとコンスティチュエントの詳細について は、『Clustered Data ONTAP Infinite Volumes Management Guide』を参照してください。 手順
システムの状態 使用するコマンド
Infinite Volumeがない volume show -aggregate aggregate_name
Infinite Volumeがある volume show -is-constituent * -aggregate
aggregate_name 指定されたアグリゲートに配置されているすべてのボリューム(Infinite Volumeがある場 合はコンスティチュエント)が表示されます。
ボリュームのアグリゲートでのスペース使用量を確認および制
御する方法
アグリゲートのスペースを最も使用しているのはどのFlexVolか、また具体的にボリュームの どの機能が最も使用しているのかを確認することができます。ボリュームによる占有量(包 含アグリゲートでのスペース使用量)に関する情報を確認するには、volume show-footprintコマンドを使用します。 volume show-footprintコマンドの出力には、アグリゲート内の各ボリューム(オフライ ンのボリュームを含む)によるスペース使用量の詳細が表示されます。このコマンドは、 volume show-spaceコマンドでもaggregate show-spaceコマンドでも出力されない情報 を提供します。割合の値はいずれもアグリゲートのサイズを基準とした値です。testvolという名前のボリュームに対するvolume show-footprintコマンドの出力例を次に
示します。
cluster1::> volume show-footprint testvol Vserver : thevs
Volume : testvol
Feature Used Used% -- Volume Data Footprint 120.6MB 4% Volume Guarantee 1.88GB 71% Flexible Volume Metadata 11.38MB 0% Delayed Frees 1.36MB 0% Total Footprint 2.01GB 76% 次の表に、volume show-footprintコマンドの出力の主な行についての説明と、それぞれ の機能によるスペース使用量を削減する方法を示します。 行 / 機能名 説明 / 行の内容 削減方法の例 Volume Data Footprint アクティブなファイルシステムのボ リュームのデータに使用されている 包含アグリゲート内のスペースと、 ボリュームのSnapshotコピーに使用 されているスペースの合計。この行 の値にはリザーブ スペースは含まれ ません。 • ボリュームからデータを削除 します。 • ボリュームからSnapshotコ ピーを削除します。 Volume Guarantee ボリュームによって以降の書き込み 用にリザーブされているアグリゲー ト内のスペース。リザーブされるス ペースの量はボリュームのギャラン ティ タイプによって異なります。 ボリュームのギャランティ タイ プをnoneに変更します。
行 / 機能名 説明 / 行の内容 削減方法の例 Flexible Volume Metadata ボリュームのメタデータ ファイルに 使用されているアグリゲート内のス ペースの合計。 直接制御する方法はありません。 Delayed Frees パフォーマンス目的でONTAPで使用 されていた、すぐには解放できない ブロック。 SnapMirrorのデスティネーションに ついては、値が0になるため、この行 は表示されません。 直接制御する方法はありません。 File Operation Metadata ファイル処理メタデータ用にリザー ブされているスペースの合計。 直接制御する方法はありません。 Total Footprint ボリュームで使用されているアグリ ゲート内のスペースの合計。すべて の行を合計した値です。 上記のいずれかの方法でボ リュームによるスペース使用量 を削減します。 関連情報
ネットアップ テクニカル レポート3483:『Thin Provisioning in a NetApp SAN or IP SAN Enterprise Environment』
ネットアップ テクニカル レポート3965:『NetApp Thin Provisioning Deployment and Implementation Guide Data ONTAP 8.1 (7-Mode)』
アグリゲート内のスペースを確保する方法
アグリゲートの空きスペースがなくなると、データが失われたり、ボリュームのギャラン ティが無効になるなど、さまざまな問題が発生することがあります。アグリゲートのスペー スを増やす方法はいくつかあります。 どの方法にもさまざまな影響があります。実際に処理を行う前に、該当するドキュメントの 関連するセクションをお読みください。 アグリゲートのスペースを確保するための一般的ないくつかの方法について、影響が小さい ものから順に次に示します。 • アグリゲートにディスクを追加する。 • 使用可能なスペースがある別のアグリゲートに一部のボリュームを移動する。 • アグリゲート内のボリューム ギャランティが設定されたボリュームのサイズを縮小す る。 これは、手動で行うことも、オートサイズ機能のautoshrinkオプションを使用すること もできます。 • 大量のスペースを使用しているボリューム(大容量のリザーブ ファイルがあるvolume ギャランティ タイプのボリューム)のギャランティ タイプをnoneに変更して、アグリ ゲート内でそのボリュームが占めるスペースを少なくする。 ギャランティ タイプがnoneのボリュームは、ギャランティ タイプがvolumeのボリュー ムに比べてアグリゲートの占有量が少なくなります。 • 不要なボリュームSnapshotコピーを削除する(ボリュームのギャランティ タイプがnone の場合)。 • 不要なボリュームを削除する。• 重複排除や圧縮などのスペース削減機能を有効にする。 • 大量のメタデータを使用している機能を(一時的に)無効にする。
アグリゲートの管理用コマンド
storage aggregateコマンドを使用して、アグリゲートを管理します。 目的の操作 使用するコマンド すべてのFlash Poolアグリゲートのキャッシュ サイズを表示する storage aggregate show -fieldshybrid-cache-size-total -hybrid-cache-size-total >0
アグリゲートのディスクの情報とステータ
スを表示する storage aggregate show-status
ノード別のスペア ディスクを表示する storage aggregate show-spare-disks クラスタ内のルート アグリゲートを表示す
る
storage aggregate show -has-mroot true
アグリゲートの基本情報とステータスを表
示する storage aggregate show アグリゲートで使用されているストレージ
の種類を表示する storage aggregate show -fieldsstorage-type アグリゲートをオンラインにする storage aggregate online
アグリゲートを削除する storage aggregate delete
アグリゲートを制限状態にする storage aggregate restrict
アグリゲートの名前を変更する storage aggregate rename
アグリゲートをオフラインにする storage aggregate offline
アグリゲートのRAIDタイプを変更する storage aggregate modify -raidtype 関連情報
Flash Pool
アグリゲートの使用
Flash Poolアグリゲートを設定するには、SSD RAIDグループを既存のHDDアグリゲートに追
加します。SSD RAIDグループは、物理SSDまたはSSDストレージ プールからの割り当て単 位で構成できます。
Flash Pool
のキャッシング
ポリシーと
SSD
パーティショニング
Flash Poolアグリゲートのボリュームに対するキャッシング ポリシーで、作業データセット にはフラッシュを導入して高性能なキャッシュを利用しながら、アクセス頻度が低いデータ には低コストのHDDを使用するように定義できます。複数のFlash Poolアグリゲートに キャッシュを提供する場合は、Flash Pool SSDパーティショニングを使用して、Flash Poolに 含まれるアグリゲート間でSSDを共有します。Flash Pool
アグリゲートのキャッシング
ポリシーの機能
キャッシング ポリシーは、Flash Poolアグリゲート内のボリュームに適用されます。キャッ シング ポリシーを変更する前に、その機能を理解しておく必要があります。 ほとんどの場合、デフォルトのキャッシング ポリシーであるautoを使用することを推奨し ます。キャッシング ポリシーを変更する必要があるのは、別のポリシーを使用したほうが ワークロードのパフォーマンスが向上する場合だけです。適切でないキャッシング ポリ シーを設定すると、ボリュームのパフォーマンスが大きく低下しかねません。また、時間と ともにパフォーマンスの低下が進むおそれがあります。 キャッシング ポリシーは、読み取りキャッシング ポリシーと書き込みキャッシング ポリ シーを組み合わせたもので、 ポリシー名は、読み取りキャッシング ポリシーと書き込み キャッシング ポリシーの名前をハイフンでつないだものです。ポリシー名にハイフンがな い場合は、書き込みキャッシング ポリシーは「none」です(autoポリシーを除く)。 読み取りキャッシング ポリシーは、HDDに格納されたデータに加えて、データのコピーを キャッシュに保存することで、以降の読み取りパフォーマンスを最適化します。書き込み処 理用にキャッシュにデータを挿入する読み取りキャッシング ポリシーの場合、キャッシュ はライトスルー キャッシュとして機能します。 書き込みキャッシング ポリシーを使用してキャッシュに挿入されたデータはキャッシュに のみ存在し、HDDにコピーが格納されることはありません。Flash PoolキャッシュはRAIDで 保護されています。書き込みキャッシングを有効にすると、書き込み処理されたデータを キャッシュから即座に読み取ることが可能になります。HDDへのデータの書き込みは、時間 が経過してそのデータがキャッシュから削除されるまで先送りされます。volume createコマンドで-caching-policyパラメータを使用して、Flash Poolアグリゲー トにあるボリュームのキャッシング ポリシーを変更できます。Flash Poolアグリゲート上に
ボリュームを作成すると、デフォルトでは、autoキャッシング ポリシーがそのボリューム
に割り当てられます。
Flash Poolアグリゲートから単一層アグリゲートにボリュームを移動すると、ボリュームの
キャッシング ポリシーが失われます。あとでこのボリュームをFlash Poolアグリゲートに戻 すと、デフォルトのキャッシング ポリシーautoが割り当てられます。Flash Poolアグリゲー