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論文内容要旨

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Academic year: 2021

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論文内容要旨

論文題名 A cross-sectional analysis of clinicopathologic similarities

and differences between Henoch-Schönlein purpura nephritis and IgA nephropathy

(紫斑病性腎炎と

IgA

腎症との異同についての検討)

掲載雑誌名 PLOS ONE Vol. 15 No. 4 e0232194 2020年

DOI. 10.1371/journal.pone.0232194

内科系内科学(腎臓内科学分野)専攻 杉山 元紀

内容要旨

【背景】紫斑病性腎炎 (HSPN) と

IgA

腎症 (IgAN) は

galactose-deficient IgA1

(Gd-IgA1)

による病因の共通性が示唆されるが、臨床的差異もあり、両者の異

同を検討した。

【方法】当院で

2008

年以降に腎生検された

HSPN (H

群、

n=24) と IgAN (I

群、

n=56) 患者の生検時臨床検査所見、血中炎症性サイトカイン、病理像を比較し、

生検時の血清 (s) と糸球体内 (g) の

Gd-IgA1

Gd-IgA1

特異抗体 (KM55) に

よる

ELISA

と免疫染色で評価した。

【結果】

I

群に比べ

H

群は、発症早期に生検され、ステロイド内服率が高く、硬 化糸球体や半月体の形成、尿細管間質障害は軽度であったが、糸球体の

Fibrin

沈着と内皮障害が高度であり、

IL-8、 MCP-1、 TNF-α、 IL-6

が有意に上昇してい た。両群で

s-Gd-IgA1

は同等に上昇し、

g-Gd-IgA1

沈着も同程度で、組織学的重 症度に応じ両群の

s-、 g-Gd-IgA1

は増加した。

I

群の

s-、 g-Gd-IgA1

が炎症性サ イトカイン上昇と無関係であったのに対し、

H

群の

s-Gd-IgA1

IL-6

と、

g-Gd- IgA1

IL-8、 MCP-1、半月体と正に相関した。尚、 g-IgA

沈着は

H

群で係蹄内皮 側にも一部認めたが、g-Gd-IgA1沈着は両群共に

CD31

陽性部位に一致せず、メ サンギウム領域主体であった。

【結語】

Gd-IgA1

単独で両疾患の鑑別はできないが、

HSPN

IgAN

と異なり、

Gd-

IgA1

に関連した内皮障害や炎症性サイトカイン上昇を呈しており、両者の異同 が確認された。

参照

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