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国際交流で培う国際理解教育

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Academic year: 2022

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(1)

英語

第5節

国際交流で培う国際理解教育

林 秀樹

1.はじめに

「国際理解教育は,各教科,道徳,特別活動な どのいずれを問わず推進されるべきものであり,

・・・この教育(国際理解教育)を実りのあるも のにするためには,単に知識理解にとどめること なく,体験的な学習や課題学習などをふんだんに 取り入れて,実践的な態度や資質,能力を育成し ていく必要がある。(平成 年『21世紀を展望 した我が国の教育の在り方について』(中央教育 審議会 審議のまとめ)より)とある。本校でも,

実際の国際交流を通した,体験として学んでいく 国際理解教育を進めていきたいと考える。

2.本校の国際理解教育 目的

・海外の学校との交流を通して,豊かな国際感覚 を身につける。

・国際的視野から自国や海外の国を見つめ直し,

平和な社会や国際協調の大切さを考える。

・英語でのコミュニケーションを通して,英語を 運用する力を身につける。

◆第 学年:世界の国々について知ろう

・美湖中学の生徒のホームステイ受け入れと準備

・美湖中学の生徒との授業体験

・韓国語のゲストティーチャーを迎えての韓国語 と韓国文化についての講義

◆第 学年:世界の国々の人と交流しよう

・美湖中学の生徒のホームステイ受け入れと準備

・美湖中学の生徒との授業体験

・國立台湾師範大學附属高級中學校國との交流

◆第 学年:世界の国々と日本の関係について考 えよう

・美湖中学の生徒のホームステイ受け入れと準備

・美湖中学の生徒との授業体験

・國立台湾師範大學附属高級中學校國との交流

3.実践事例 実践事例①1学年

(1)主題

世界の国々について知ろう

(2)学習計画

第 次:韓国の言葉について知ろう 第 次:韓国の学校と文化について知ろう

(3)学習目標

・ゲストティーチャーから韓国の言葉と文化につ いて知り,興味を持つことができる

・学習した韓国語を使ってゲストティーチャーと 簡単な挨拶ができる

・様々な質問をして,韓国と日本の違いについて 知ることができる。

(4)展開 第 次

学習内容と学習活動 導

1.本時の学習のねらいを確認する。

本時の目標 「韓国について知ろう①~韓国の 言葉と文化」

2.ゲストティーチャーの紹介

〇自己紹介を聞き,韓国語で挨拶をする 展

3.韓国語の学習

〇韓国語での簡単な挨拶を学習する。

4.韓国の中学についての学習 本論の要旨

本校では,教育目標として,「郷土を愛し世界へはばたく心豊かな生徒の育成」を掲げ, つの重点目 標がある。その中の一つに「国際的視野に立ち,国と郷土を築く人間に。」とあり,国際理解教育の推進 は本校の教育活動の重点目標の一つである。その国際理解教育の取り組みとして,国際交流を一つの柱に 本校では取り組んできた。今までの取り組みとして,平成 年度に韓国教員大学校附設美湖中学校姉妹 校提携を結び,本校の修学旅行の行き先を韓国とし,交流を行ってきた。実際に外国の人と交流するとい うことは,国際理解の第一歩であり,その体験を通じて,諸外国の生活・習慣・価値観などについて「違 い」を「違い」として認識し受容していく態度,相互に共通している点を見つけていく態度,相互の歴史 的伝統・多元的な価値観を尊重し合う態度などの育成を目指したい。

キーワード 交流,相互理解,コミュニケーション能力

— 140 —

(2)

英語

〇韓国の中学についてのクイズに挑戦し,ゲス トティーチャーから韓国の中学校についての 話を聞く。

5.自己紹介

〇習った表現を使って,ゲストティーチャーに 自己紹介をする。

「제이름은○쿠○마○몽입니다

(私の名前はくまモンです。)

チェイルムン○ク○マ○モン イムニダ」

〇ハングルで書かれた自分の名前のカードを もらい,ワークシートに書き込む。

ま と め

6.次時の準備

〇次時に聞いてみたいことをワークシートに まとめをする

写真1 本時の様子 第2次

学習内容と学習活動 導

1.本時の学習のねらいを確認する。

本時の目標 「韓国について知ろう②~韓国の 言葉と文化」

2.あいさつ

〇前回学習した韓国語で挨拶をする 展

3.韓国語の学習

〇学校生活で使うものを韓国語で学習する。

〇ハングルの書き方の基本的な規則を知る。

4.韓国の学校や生活についての学習。

〇ゲストティーチャーに韓国について質問を し,説明を聞く。

ま と め

5.学習のまとめ

〇今回の 回の学習で学んだことをふりかえ る。

写真2 本時の様子

写真3 本時の様子

実践事例②美湖中学との交流

◆計画

〇 月 日~ 月 日

ホームステイ家庭募集アンケート実施

〇 月 日

ホームステイ受け入れ家庭事前説明会

〇 月 日~ 月 日 美湖中学の訪問とホームステイ

◆姉妹交流プログラムスケジュール

□5月27日(水)

美湖中一団到着 対面式

○式次第 司会進行:林 通訳:ホン セヒさん 1 両校代表挨拶

2 PTA代表挨拶

3 記念写真撮影 ホストファミリーと下校

美湖中引率の先生方( 人)を宿泊ホテ ル経由で夕食会場へお送りする。

~ 歓迎レセプション

美湖中引率の先生方を宿泊ホテルへお 送りする。

写真4 対面式の様子

□5月28日(木)

生徒又はホストファミリーと登校

~ 歓迎全校集会

○式次第 司会進行:林 通訳:ホン セヒさん 1.美湖中生入場

2.開式の言葉 副校長

3.両校の校歌斉唱 (音楽班 演奏)

— 141 —

国際理解教育

(3)

英語 4.両校の挨拶

5.代表生徒の言葉

6.美湖中学校紹介 'DQVR「$ULUDQJ(伝統的 な韓国の歌)」

7.音楽班の歓迎演奏 8.閉式の言葉 副校長

写真5 歓迎全校集会の様子

~ 美湖中生移動

~ 校時授業体験>国際協会通訳@

1A 理科(第 理科室),1B 美術(美術 室),1C 英語(1& 教室)

2A 保体(体育館),2B 理科(第 理科 室),2C 音楽(3) 多目的室)

3C技術技術室・家庭家庭科室

写真6 授業体験の様子

~ 4校時 文化体験 書道書写室 美湖中生【5】人 附中生【5】人 茶道和室 美湖中生【5】人 附中生【5】人 着付け会議室 美湖中生【5】人附中生【5】人

写真7 文化体験の様子

~ 給食・休憩

給食後始末 ホストファミリーの生徒は歓談 生徒会執行部主催:昔遊びのおもてなし

写真8 給食の様子

写真9 昔遊びおもてなしの様子

~ ホストファミリーと下校

□5月29日(金)

ホストファミリーと見送り

写真10 見送りの様子

◆姉妹校交流アンケート結果 (回答数20)

(1)事前学習会について 参考になった19

○文化や生活習慣がわかり,イメージがわきまし た。子どもたちが同伴でもよかったように思いま す。

いろいろな質問ができて安心しました。

(2)ホームステイの日程について 二泊三日でよかった16

○1泊目は子ども達も緊張していました。疲れて いた様で夕食後すぐに寝てしまいました。2泊目 は少し慣れたのか賑やかにコミュニケーションし ており,2泊3日でよかったと思います。

英語 4.両校の挨拶

5.代表生徒の言葉

6.美湖中学校紹介 'DQVR「$ULUDQJ(伝統的 な韓国の歌)」

7.音楽班の歓迎演奏 8.閉式の言葉 副校長

写真5 歓迎全校集会の様子

~ 美湖中生移動

~ 校時授業体験>国際協会通訳@

1A 理科(第 理科室),1B 美術(美術 室),1C 英語(1& 教室)

2A 保体(体育館),2B 理科(第 理科 室),2C 音楽(3) 多目的室)

3C技術技術室・家庭家庭科室

写真6 授業体験の様子

~ 4校時 文化体験 書道書写室 美湖中生【5】人 附中生【5】人 茶道和室 美湖中生【5】人 附中生【5】人 着付け会議室 美湖中生【5】人附中生【5】人

写真7 文化体験の様子

~ 給食・休憩

給食後始末 ホストファミリーの生徒は歓談 生徒会執行部主催:昔遊びのおもてなし

写真8 給食の様子

写真9 昔遊びおもてなしの様子

~ ホストファミリーと下校

□5月29日(金)

ホストファミリーと見送り

写真10 見送りの様子

◆姉妹校交流アンケート結果 (回答数20)

(1)事前学習会について 参考になった19

○文化や生活習慣がわかり,イメージがわきまし た。子どもたちが同伴でもよかったように思いま す。

いろいろな質問ができて安心しました。

(2)ホームステイの日程について 二泊三日でよかった16

○1泊目は子ども達も緊張していました。疲れて いた様で夕食後すぐに寝てしまいました。2泊目 は少し慣れたのか賑やかにコミュニケーションし ており,2泊3日でよかったと思います。

— 142 —

(4)

英語

(3)今回のホームステイを受け入れて

よ か っ た 2 0 ど ち ら と も い え な い 0 大変だった 0

〇私も子ども達も非常に楽しませていただきまし た。自分たちの英語が相手に通じることがとても うれしく感動していたようです。同じ人間なんだ からどんな方法でもちゃんとコミュニケーション がとれるということを常々話していますが,やっ と実感できたようです。何でも怖がらずチャレン ジしてみることは素晴らしいことだと思い,これ からも前向きに進んでくれる良い機会になった。

実践事例③ 國立台湾師範大學附属高級中學校 國中部との交流

◆実施計画

①第 回代表生徒会議

・代表生徒の紹介,交流についての説明。

②交流内容の協議

・交流内容と進め方を考える。

③第 回代表生徒会議

・交流内容と進め方の決定

④交流の進め方の練習

・放課後,昼休みにテレビ会議システムの操作と 交流の練習

⑤交流本番

◆学習内容

・國立台湾師範大學附属高級中學校國中部と :HE 会議システム等を利用して,お互いの学校や国の ことについて英語を使って,交流する。

◆交流内容

・自己紹介(名前と学年)

・学校の紹介

・相手の学校への質問

◆交流内容の決め方(英語の授業で〔1時間〕)

・各クラスでこの交流の説明

・自分たちの学校で紹介したい内容をグループで 決めてもらう。(資料1)

・相手の学校に質問したいことを各グループで決 めてもらう。(資料2)

・各クラスから出た意見の集約。

・学校の紹介内容と相手の学校への質問を決定。

・紹介内容と質問を英語でまとめる。

資料1

資料2

◆交流の様子

リアルタイムで交流できることで,生徒達はお互 いに大変喜んで交流を進めることができていた。

しかし,音声が少し聞きづらいことがあった。そ こで生徒達は即座に紙に文字を書いたりして,臨 機応変に工夫をして,コミュニケーションをとろ うとする姿が見られた。

写真11 交流の様子

◆交流後の感想

生徒の感想は、「実際に顔を見て話すことで身近 に感じることができた。」「相手に何とか伝えよ うと必死だった。」等があり、交流は新鮮な体験 であったように思われる。

4.今年度の取り組みの成果と課題

今年度から修学旅行が国内となったが,美湖中 学との国際交流の取り組みは続けることができ た。生徒達にとって,実際に外国の人と授業や文 化交流を通じて交流できたことは貴重な経験とな った。またゲストティーチャーを迎えての韓国に ついての異文化学習も美湖中学との交流があるこ とで,生徒達の意欲も高く持つことができていた。

國立台湾師範大學附属高級中學校國中部との交流 も新しく実施することができた。,&7 を使用し,

海外との交流をリアルタイムでできたことは国際 交流の新しい形の可能性がでてきた。今後は実際 の国際交流を通じて,異文化を理解する力の育成 と共に,外国の事象と日本の事象を比較して,そ の相違を,あるいは同質性を論じ,では,なぜに そうであるかと議論をすると高質で味わいの深 い研究が期待できる。

— 143 —

国際理解教育

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