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梅 毒 血 清 反 応 に お け る 反 応 温 度 の 影 響

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Academic year: 2022

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(1)616‑002.. 6‑078. 73. 梅 毒 血 清 反 応 に お け る反 応 温 度 の 影 響 第3報 緒. 方. 法. に. お. け. る. 反. 応. 温. 度. の. 影. 響. 岡山大学医学部皮膚科泌尿器科教室(主 任大村順一教授) 助. 手. 丸. 尾. 栄. 〔 昭和34年7月2日. 一. 受稿〕. の ものを 使 用 した. 緒. 言. 2.. 梅 毒血 清 反 応 の 中で最 も信 頼 し得 られ る もの と し て1906年 に補 体 結 合 反応1)が 創始 さ れ て以 来,今. 日. に至 るま で多 くの研 究 が実 施 され 多数 の術 式 が 考案. 抗 原 稀 釈 液 の 作 り方 は緒 方 富 雄 著5)「梅 毒 の. 新 しい血 清 学 的検 査 法 」(以 下 緒 方 富 雄 著 と省略 す る)に 記 載 されて い る方法 に準 じ た. 3.. 稀 釈 抗 原 液 の 温 度 は5℃,. 発表 され て きた.わ が 国 に おい て は緒 方 法 を 始 め と. 30℃, 37℃. し てBrowning法,. は氷 室或 い は室 温, 20℃, 30℃,. Kolmer法,北. 研 法 等 が主 と. の5種 類 で5℃. 10℃,. 20℃,. の 場 合 は氷 室, 10℃ 37℃. の 場 合 はそ. して採 用 実施 され て お り,こ れ らの術 式 の優 秀 性 は. れ ぞれ の 温 度 の恒 温 槽 中 に放 置 して温 度 を保 つ よ う. 梅 毒血 清 診 断法 に関 す る比 較実 験 成 績 の示 す通 りで. に した.. あ る. この 中,緒 方 法 は 特 に す ぐれ 凝 集法 と共 に厚 生 省 衛 生 検査 指 針 の 標 準 法 と して 採 用 され てい る こ とは 既 に知 られ て い る通 りで あ る. 補 体 結 合反 応 は凝 集法 或 い は ガ ラス 板法 に お け る 抗原 。 抗 体 反 応 に 溶血 系 を 利 用 し,反 応 を よ り鋭 敏. B.. 血 清 につ い て. 1.. 血清 はす べ て 陽 性 血清 で,被 検 血清 の作 り方. は先 報3)4)に お い て述 べ た通 りで あ る. 2.. 血 清 の温 度 変化 は抗 原 の項 で述 べ た 場合 と同. 様 で,再 非 働化 後 そ れぞ れ の 場 所 に放 置 して所 要 温 度 を保 つ よ うに した.. 且 つ特 異 的 に,更 に 可視 的 に した もの で あ つ て,従. C.. 溶血 系 につ いて. つ て反 応 に 関与 す る因子 も抗 原,抗 体 以外 に 多 くの. 1.. 溶 血 系 の 作 り方 は緒 方 富 雄 著 の 方法 に準 じ,. もの が 介在 し,た め に そ の手 技 も複 雑化 し且 つ 正 確. 使 用赤 血球 は 予 め実 験 前 に抵 抗 試験 を行 つ て正 常 範. な熟 練 を要 す る こ とは 申す まで もな い.し か も,多. 囲 内の もの を 選 ん だ.. くの 補 体結 合反 応 の 利用 して い る理 論 的根 拠 は抗 体. 2.. 溶血 度 の判 定 は第1表 に示 した よ う に標 準 溶. 減 量或 い は補 体増 量 によ る抗 体 の捕 捉 で あ るの に 反. 血 度 系 列 を 作つ て溶 血 度%を 定 め,反 応 終 了 後 遠 心. して緒 方法 の み抗 原 減 量 法 を採 用 し,最 適 比 を確 実. 沈 澱 を行 い その 上清 を 標 準溶 血 度 系 列 と比 較 して 判. に 得 る方法 が と られ て い る.こ れ らの 理 論的 研 究 は. 定 の正 確 を期 した,. 既 に徳 永2)に よつ て 発表 され 同 時 に 実験 的成 績 も報 告 され て い る. 著者 はCardiolipin抗. 3.. 溶 血 素 は 純 グ リセ リ ン と 等 量 に,血 球 微. Alsever溶 原 使 用 に よ る梅 毒 血 清反 応. の研究 と して既 に凝 集法3),ガ ラ ス板 法4)に お け る. 液 と等 量 に混 じ た もの を 原 液 と して氷 室. に保 存 し,実 施 に際 して 稀 釈 後 所 定 の 場 所 に お い て 温 度 を 保 つ よ うに した.. 反 応温 度 の 影響 を 調 査 して報 告 したが,今 回 は緒 方. D.. 補 体 につ い て. 法 にお け る反 応 温 度 の 影響 を研 究 して み るべ き結 果. 1.. 数 頭 のモ ル モ ッ トよ り心 臓 穿 刺 に よ つ て採 血. を 得 たの で発 表 す る. 実験材料 並びに 実験方 法. 後 血清 を分 離 し,出 来 るだ け 新 鮮 な もの を実 験 に使 用 し保 存 液 は利 用 しな か つ た. 2.. 補 体 の 稀 釈 法 は 緒 方 富雄 著 の方 法 に準 じて実. A.. 抗原について. 施 し,稀 釈 後 所 定 の 場 所 に お い て所 要 温 度 を保 つ よ. 1.. 抗原 は 住友 化 学 工 業 株式 会 社 製 の有 効 期 間 内. う に した..

(2) 5420. 丸. 第1表. A液. 尾. 標. 準. ・生 現 的 食 塩 水15m1+2%血. B液:蒸. 溜 水14.25ml+2%血. 判 定A・8段. 栄. 一. 溶. 血. 度. 系. 列. 球 液3ml 球 液8m1+20倍. 濃 厚 食 塩 水0.75ml. 判 定B. 階 分 割 判定 5段 階 分 割 判 定. E.. 食 塩 水 につ い て. 1.. 本 実 験 に おい て はMg含. 第2表. 溶血素滴定実験成績. 有 生 理 的 食塩 水 を. 使 用 し,普 通100倍 濃厚 原 液 よ り稀 釈 した もの を 用 いた. 2.. 食塩 水 の保 存 は 氷 室 にお いて 行 い,実 験 に際. して は所 要 量 を所 定 の 場所 に おい て 温 度 を 保つ よ う に した. F. 硝 子 器 具 類 に つ い て は先 報3)4)に お い て述 べ た通 りで あ る. G.. 検 査 結 果 の 判定 は 緒方 富雄 著 の 方 法 に準 じて. 行 う たが,反 応終 了後 は 前述 の標 準 溶 血 度%と 比 較 して検 査 結果 の正 確 を 期 した. H.. 補 体 結 合 反応 に関 与 す る因 子は 血清,抗 原,. 補 体,溶 血 素,赤 血 球 及 び食 塩 水 が挙 げ られ,こ れ ら各 々相 互 間 の温 度 変化 に よ る影 響 を観 察 す る ため に,こ れ らの 中の1種 類 を一 定 温 度 に し他 を前 記5 種 類 の温 度 に して 反 応 せ しめ, Incubation Periods は滴 定反 応 に おい て は37℃30分 室4時 間法 及 び37℃1時. 間,標 準 法 で は氷. 間 法 の2種 類 を採 用 した,. 従 つ て反 応 に 関与 す る各 因子 相 互 の変 化 に よ る実 験 の組 合 せ 数 は 多数 にの ぼ り,本 報 告 で は関 与 因 子1 種 に対 して残 りの因 子 が総 て 同 一 温度 で反 応 した 場. 価 は8,000,. 合 を掲 げ る.. 血 素 価0と. 7,000,. 3,000と. な り, 20℃. 10℃の 場 合5℃の 実. 験. 成. 績. 〔I〕 溶 血 素 滴定 反応 溶 血 素 滴 定 に お い て は溶 血 素,補 体,赤 血 球 の3 種 類 が反 応 に関 与 す る主 要 因 子 で,こ れ ら相 互 の 関 係 を実 験 した結 果 を 第2表 に示 す.表 中横 欄 の 温 度 は従 欄 の因 子以 外 の 諸 因 子 の温 度 を 示 す, A.. 溶血 素 につ い て. 5℃ の場 合. 他 の因 子温 度 の上 昇 に つ れ て 溶素 血. 減 少 し, 30℃. で は溶. 上 は 激 減 す る.. 場 合 と全 く同 様 の経 過 を示. した. 20℃. の場合. 溶血 素 価 は6,000,. 3,000, 3,000. と減 少 し, 10℃ 以 上 は半 減 す る結 果 を示 した. 30℃. の場 合 溶 血 素 価 は1,000い は1,000以 下を示. し た. 以上 の よ うに 溶血 素 と他 の 因 子 との 関係 は使用溶 血 素 の温 度 よ り も他 の因 子 の 温 度 に 左 右 され 易 く, 溶 血 素 は5〜10℃. で 使 用 す る場 合 が最 適 で温 度の.

(3) 梅 毒 血 清反 応 に お け る反 応温 度 の影 響 上 昇 に つれ て 溶 血 素 の結 合能 力 が 減 退 す る傾 向 を 認 め た.. 5421. 〔Ⅱ〕 補 体 滴定 反 応 補 体 滴 定 は溶 血 滴 定 終 了 後 実施 す る もの で あ るが. B. 補 体 につ い て. 緒 方 法 で は 溶血 素 と血 球 液 よ りな る感 作血 球 液 を使. 5℃ の 場 合他 の 因 子 温 度 の 上 昇 に つ れ て溶 血 素 価 は8.000, 8,000, 5,000, 5,000と 減 少 し37℃. で. は溶 血 素価0を 示 し, 10℃ 以 上 は約 半 分 近 くまで. 用 して 実 施 す る.こ の場 合 の 反 応 因子 は補 体,食 塩 水,感 作血 球 液 の3種 類 で そ の実 験 成 績 は第3表 に 示 す.. 減 少 す る ことが 分 つ た. 10℃ の 場 合 溶 血 素 価 は8,000, 2,000を 示 し,前 と同様20℃. 第3表 7,000, 4,000,. 補 体滴 定実 験 成 績. 以上は半 減以上の激. 減 を認 め た. 20℃ の場 合. 溶 血 素 価 は4,000, 3,000, 3,000を. 示 し, 5℃ の場 合の 半 減 以 上 の結 果 を示 し補 体温 度 30℃ 以 上 で は補 体分 解 の 為 か 溶血 素 価 は0で あ つ た. この よ う に補 体 の変 化 は溶 血 素 の場 合 よ り更 に 鋭 敏 で,補 体 温 度5〜10℃. 他 の因 子 温 度 も同 様5〜. 10℃ の 場 合 に最 良 の 結 果 を 示 した こと と,補 体温 度5℃. で あ れ ば他 の 因 子温 度 が30℃. で あ つ て相. 当 高 い溶 血素 価 を示 した こ とよ り,補 体 の最 適使 用 温 度 は5℃. で あ り補 体 の保 存 は10℃. 以下が望 ま. しい結 果 を 得 る一 条 件 と考 え られ る. C. 血 球 液 につ い て 5℃ の場 合他 の 因 子 温 度 の上 昇 につ れ て 溶血 素 価 は8,000,. 7.000, 3,000を. 血 素価0を 示 し10℃. 示 し, 30℃. 以上は溶. 以 上 で は半 減 以上 の減 少を 示. し溶血 素 と同 様 な結 果 を 示 した. 10℃, 20℃. の場合. い ず れ も5℃ の 場 合 と全 く. 同様 の 傾向 を 示 した. 30℃. の場 合. と減 少 し5℃. 溶血 素 価 は5,000, 3,000, 2,000,. の半 減 或 い は そ れ 以 上 の減 少 で あつ. た. 37℃ の場 合. 溶 血素 価 は2,000或. い は それ 以 下. で あつ た こ とは溶 血 素或 い は補 体 の 場 合 と異 な り, 比 較的 高温 度 にお い て も反応 に 関与 す る ことを 示 し た.即 ち,血 球 液 は比 較 的 溶 血 素 に 類似 の傾 向 を 示 す と共 に室 温 で 保存 して も他 の 因子,特. に補 体 が 低. 温 度 で あれ ば 滴 定反 応 に大 な る影響 を及 ぼ さぬ もの と推 定 され 興 味 あ る点 で あ る. 以上 の成 績 よ り溶 血 素 及 び補 体 は10℃ 血 球液 は20℃. 以 下,. 以 下 で 反 応 さ せ れ ば ほ ぼ満 足 す べ. A.. 補体について. 5℃ の場 合. 溶 血 素 滴定 と同様 に他 の 因 子 温 度 の. 上 昇 に つ れ て補 体 価 の 減 少 が 認 め られ そ れ ぞ れ83.3, 71.4, 62.5, 62.5を 示 し, 37℃ 以 上 は 補 体 価0を 示 した. 10℃ の 場 合 を 示 し5℃. 71.4, 55,6, 50.0. に 比 して 漸 減 傾 向 を示 した.. 20℃ の 場 合 っ た が30℃. 補 体 価 は71.4,. 補 体価 は20℃. 迄55.6と 同 様 で あ. で は41.7と 半 減 した,. この よ う に補 体 は低 温 度 で 使 用 す るほ うが よ り高 い補 体価 が得 られ,補 体 温 度30℃. 以 上 で は補 体 価. 0を 示 す こ と よ り,溶 血 素 滴定 に お け る補 体 の 推 移. き結 果 を 得 られ る こ とを表 中の 曲線 で 示 した.こ の. と 同様 な傾 向 を 認 め る も更 に鋭 敏 で最 高 補 体 価 ぽ 反. 中補 体 は5℃. 応 に関 与 す る因 子温 度 が5℃. 以下 で保存 使 用 す れ ば最 も良 成績 が. 期待 し得 られ,更 に溶 血 素 滴定 に お い て は溶 血 素,. の 場 合 に の み 発現 す. る と い う結 果 を 得 た.. 補 体,血 球 液共 に氷 中 にお い て 操作 反 応 せ しめれ ば. B.. 補 体 の結 合を最 も完 全 な ら しめ る もの と考 え られ る.. 5℃. 食塩 水 に つ い て の場合. 因 子 温 度 の 上 昇 に つ れ て10℃. まで.

(4) 5422. 丸. は83.3,続. い て71.4を 示 し30℃. 尾. 以 上 は補 体 価0で. の場 合. 補 体 価 は83.3,. 71.4, 55.6と 漸 減. の場 合. 補 体 価 は62.5〜55.6で5℃. した. 20℃. 5℃. 者 は 既 に(1)及. び(2)の. の場 合. 補 体 価 は5〜20℃. で71.4を. 示し. の場合. 方 法 は 氷 室4時. 間 法 と37℃1時. heatincubationか. の(3)に. 関 して 緒. 間 法 の2方 bath. 法 を掲. incubationか. い ず れ の 方 法 を 採 用 す るか の 点. に つ い て は 古 くよ り 多 くの 論 文6)7)8)が 発 表 さ れ て. 補 体 価 は いず れ も27.8と 極 めて 低. 値 を示 し溶 血 素 滴定 にお け る血球 液 の推 移 と ほ ぼ同 様 な結 果 を得 た.. い る が 現 在 で はice. box. incubationが. 補 体 の結合. を 完 全 に す る の で 最 良 の 方 法 と さ れ て い る.著. 者は. こ れ らの 点 に つ い て 実 験 を 試 み た の で 前 記 同 様 考 察. 以 上 の よ うに 食塩 水 は補 体 滴定 反応 にお いて は反 応温 度 に直 接 的 な 影響 を及 ぼ す こ とが少 な く,更 に 他 の因 子 温 度 が30℃. 条件に 滴 定 反応 は. 氷 中 にて 操 作 して補 体 の捕 捉 を完 全 にす る こ とが必. げ て い る. Incubationをice. の場 合 に比 して半 減 した.. 37℃. 要 約 し 得 る.著. 要 条 件 で あ る こ と を 知 つ た.次. の場合. に比 して 軽 減 した. 30℃. 一. つ い て 温 度 変 化 に よ る 影 響 を 観 察 し,両. あつ た. 10℃. 栄. 以 上 で は全 例 が 不 溶 の 結果 を. 示 した点 よ り他 の反 応 に関 与 す る因 子 に よつ て 左 右 され 易 い ことを 示 した もの と云 い 得 られ る.. を 加 え て み る. 1〕. 氷 室4時. A.. 血 清 につ い て. 5℃. の場合. ま で は+を. 間法. 第4表. 示 し30℃. に 示 し た よ う に 因 子 温 度20℃ 以 上 は 陰 性 で あ つ た.. C. 感 作血 球 液 につ い て 5℃. の場 合. 83.3, 71.4, 62.5と 漸減 し30℃ を示 した. 10℃ の 場 合5℃ 示 し20℃. 第4表. 補 体 価 は 因 子 温 度 の 上 昇 につ れ て. 並 び に10℃. に 至 つ て55.6で5℃. 緒 方 法 標 準 法 実験 成 績. 以 上 は 補 体 価0. で は共 に71.4を よ り軽 度 の 減 少 傾. 向 を認 あ た. 20℃ の 場 合5〜10℃. で 共 に62.5,. 20℃. で. 55.6と 更 に減 少 傾 向 を認 め た. 30℃. の場 合5℃. にお い て も35.7と 激 減 し明 ら. か に温 度 に よ る変化 の限 界 を 認 め た. この よ うに実 験 成績 は比 較 的 補 体 に 類似 せ る結 果 を示 したが,温 度 によ る変 化 は食塩 水 よ りや や 鋭 敏 で,先 の 溶血 素 滴 定 に お け る溶 血 素 と血 球 液 の 混 合 液 で あ る点 よ り補 体 滴定 にお い て も氷 中 で操 作 す る ことが 望 ま しい もの と考 え る. 以 上 の 補体 滴 定 の 実験 結 果 は表 中 の 曲線 で示 した よ う に補 体 及 び感 作 血 球 液 は5℃,食. 塩 水 は10℃. で 反 応 せ しめれ ば 最 良 の結 果 が 期 待 し得 られ,溶 血 素 滴定 の 場 合 と共 に 補 体 が最 重 要 因 子 た る こと は明 白 で,こ れ ら反 応 因 子 は共 に氷 中で 操 作反 応 せ しめ れ ば満 足 す べ き補 体 価が 得 られ る こ とが明 らか にな つ た. 〔Ⅲ〕 標 準 法 に よ る実 験 成 績 補 体 結 合 反応 に お け る 主 要 点 は, (1)溶. 血素滴. 定 を 完 全 に 実施 して最 良 の 溶 血 素 価 を 決定 す る こと, (2)補. 体 滴 定 に よ つ て前 記 同 様 最 良 の補 体 価 を決. 定 す る こ と. (3)最. 良 の 溶 血 素 並 び に補 体 を 使 用. して 抗 原 一抗 体 反 応 を 捕 捉 す る こ と.以 上 の3点 に. 10℃ の 場 合5℃. の 場 合 は 十 で あ つ た が10×20℃. で は+++を 示 し30℃ 20℃. の 場 合5〜10℃. 続 い て+++〜+と. で は+に. 減 少 し た.. で++++と最 高 の 結 果 を 示 し. 減 少 を 示 した..

(5) 梅 毒 血 清 反 応 に お け る反 応 温 度 の 影響 30℃. の場 合5〜20℃. 至 つ て0+と. で いず れ もモ+++を 示 し30℃. 減 少 した.. 37℃ の 場 合5〜20℃. 述 す る37℃1時. 以上 は. D. 感 作 血 球 液 に つ い て 5℃ の 場 合. この よ うに血 清 につ い て は先 報 で 述 べ た と同様10 にお いて 最 良 の 反応 を示 し,特. に20℃. で. ++++を 示 した ことか ら も血清 に も最 適 温 度 が あ る もの. B. 抗 原 に つ い て. 以 上 は++〜0+の 10℃. あつ た が10〜20℃. の 場 合 は わず か に+で. で は 惜 を示 し, 30℃. 以上は陰. 性 で あ つ た. 温 因子 度5℃. で は++と 上 昇 し10℃. で は+++を, 30℃ で は++で5℃. の場. 合 に比 して 反応 の発 現 が 完 全 に な つ て くる こ とを認 め た. の 場合10℃. と ほ ぼ 同 様 な経 過 で あ るが. 30℃ に お い て は++よ り+に 低 下 す る傾 向 を 認 め た . の場 合5〜20℃. で は十 で陽 性度 の減 少 を. 認 めた. 更 に減 少 しわず か に5〜10℃. で+. 反 応 を 示 す の み で あつ た .. 30℃ の 場 合20℃. 37℃. が最良. の 結 果 を得 る こ とを 認 め たが 他 の 因 子温 度 が5℃ の 場 合 は10℃. の場 合 に比 して陽 性度 の発 現 が 低 下 す. るの は主 と して血 清 温 度 の 低 下 の た め に 由来 す る も の と考 え られ,血 清 温 度10〜20℃. の 場 合 で補 体及. び感 作 血球 液 の温 度 が 低 い 場 合 は いず れ も最 良 の結 果 を得 た 実験 成 績 か ら も抗.原一抗 体 反 応 に は最 適 の 温度 限界 が あ る もの と考 え る. C. 補 体 につ い て 5℃ の 場合. 因 子温 度10℃. に至 つ て+++と減 少 し30℃. 10℃ の 場 合5℃. に お い て++++を示 し で は+と 激 減 した .. の場 合 と同 様 に10℃. におい. て++++を 示 し, 30℃ で も++を 示 した. 20℃. の場 合. 因 子 温 度10〜20℃. で+++と10℃. の場 合 に 比 して減 少 傾 向 を 示 した. 30℃. で. の 場 合 に 比 して 軽 度 の 減 少. で+++を示 した.. の 場 合5〜20℃. で+〜++と. 激減 し温 度 の. 上昇 と共 に反 応 力 の減 少 す る傾 向 が 著 明 で あ つ た. 以 上 の 氷 室4時 間 法 の 成 績 よ り,血. 5℃(5〜10℃),感. 清 は20℃. 原 は20℃(10〜20℃),補. 体は. 作 血 球 液 は10℃(5〜20℃)が. 最 適 温 度 とな り,こ れ らの 組 合 せ よ り 血 清 を 除 き 諸 因 子 は い ず れ も20℃. 以 内 で 反応 せ しめ る のが 最. の場 合20℃. 間 に変 化 して20℃. の 場 合 に 比 して0+〜+の に お け る+++の 反 応 は 認 あ られ. ず,補 体 温 度 の 限界 を認 め た. 滴 定 反応 に お け る補 体 温 度 は30℃. で は 殆 ん ど反. 応せ ず補 体 の 分 解 が 認 あ られ たの と共 に,標 準法 に お いて も20℃. 迄 で操 作 反 応 せ しめ る こ とが必 要 で. あろ う.特 に 因 子 温 度10℃. 法 の 実施 に 際 して は これ ら諸 因 子物 質 の保 存 並び に 第5表. この よ う に抗 原温 度 につ い て は10〜20℃. 20℃. で は 感 作 血 球 液 温 度5〜20℃. も望 ま しい結 果 が 期 待 し得 られ,夏 季 に お け る緒 方. 37℃ の 場 合 〜0+の. の 場合 と ほぼ 同 様 な結 果 を示. い ず れ も++++の 結 果 を示 した こ とは興 味 あ る点 で あ る.. (10〜30℃),抗. 30℃. の 場 合 に比 して 上 昇 し20℃. 以 上 は+++〜+を 示 した.. を 認 め10℃. 10℃ の 場 合. で++++を示 し, 20℃. 結 果 を得 た.. の 場 合5℃. し,因子 温 度10℃. 5℃ の場 合 因 子 温 度5℃. 20℃. 因子 温 度10℃. 20℃ の 場 合10℃. と考 え られ る.. で は++++,20℃. 間 法 に比 して 遙 か に 秀 れ た 結果 を. 得 た こと は これ を 裏 付 け る もの と思 う. で 十 を 示 し30℃. 陰性 で あ つ た. 〜30℃. 5423. で補 体 温 度5〜10℃. で++++を 認 めた こ とは補 体 の鋭 敏 性 を現 わす もの で後. 緒 方法 標 準 法 実 験 成 績.

(6) 5424. 丸. 尾. 37℃1時. 一. 21名 に つ い て 氷 室4時. 取 扱 い に充 分 の注 意 が必 要 で あ る. 2〕37℃1時. 栄. 間法. (15〜25℃)2時. 間 法 が 氷 室4時 間 法 に比 較 して 陽 性 度. の低 下 を 認 め る こと は緒 方 富 雄 著 に も述 べ られ て い る ことで あ るが,著 者 は氷 室4時 間法 の成 績 につ い. 間 法,. 間 法 の3種. 37℃1時. 間 法,室. 類 のIncubation. で 比 較 実 験 を 実 施 し た の で,そ. 温. Periade. の成 績 につ い て述 べ. る. 実 験 に 使 用 せ る 患 者 血 清 は 早 期 潜 伏 梅 毒 患 者8名,. て 比 較 的 詳 細 に報 告 した の で 本 実験 の結 果 は氷 室4. 晩 期 潜 伏 梅 毒 患 者13名 合 計21名. 時 間 法 と比 較 して そ の相 異 点 の み に つ い て述 べ る.. の で,標. 準 法 実 施 に 当 つ て 使 用 せ る 各 因 子物 質 の 温. 実 験 結 果 は 第5表 に示 す 。. 度 は,血. 清10〜20℃,補. A.. 血 清 につ いて. 血 清 温 度20℃. 血 球 液5〜10℃. に お い て因 子温 度5℃. み++++の 発 現 を 認 め,血 清 温 度10℃. 体 価83.3の A.. にお い て は+++を. 示 さず わず か に 血 清 温 度30℃,因 +++を認 めた.更 に 因子 温 度30℃. の場合の. 子温 度10℃. で. 以上 は 全 例 陰 性化. し明 らか に氷 室法 に比 較 して 鋭 敏性 の消 失 が 認 め ら. 抗 原温 度20℃,因 め,抗 原 温 度20℃. 子温 度10℃. に お い て++++を 認. で は氷 室法 と ほ ぼ同 様 の 結果 を. 示 した に過 ぎず,特 に抗 原 温 度37℃ で は 陰 性化 した. C. 補 体 に つ い て 補体 温 度5℃,因. 子 温度10℃. で++++を 示 した の み. で は 永 室 法 とほ ぼ 同. 氷 室 と し て 電 気 冷 蔵 庫 を 使 用 し,実 し て 第6表. を 示 す もの4例,+を で,定. 示す も. 示 す も の2例10. 量 反 応 と の 関 係 は,++++は 全. 例1,280倍,+++1,280〜160倍,++160〜40倍,+40〜 20倍 で0+は. 定 量 値0で. あ つ た.疾. 患 との 関係 は早. 期 潜 伏 梅 毒 患 者 で は++++1名,+++320倍4名, 0+1名. 160倍1. で 平 均 定 量 値 は360倍 を. 示 し た. 晩 期 潜 伏 梅 毒 で は++++2名,+++1,280倍1名, 3名,. ざ るを得 ない 結果 を得 た.. 名,+40倍1名,. 320倍2名,+160倍1名,. 640倍. 80倍1名,. 20倍1名. 40倍1. で 平 均 定 量 値 は518.5倍. を 示 し早 期 潜 伏 梅 毒 よ り 高 値 で あ つ た.. 感 作血 球 液 に つ いて. 氷 室 法 で は 感 作 血 球 温 度5〜20℃,因. 子温度. 10℃ で++++を 示 したに も拘 らず, 37℃1時. 間法で は. わず か に血 球 温 度5℃,因. の 場合の. 子 温 度10℃. み++++を 示 し,感 作血 球 液 温 度10℃. の み比 較 的類 似. の 陽 性 を認 めた.. B.. 37℃1時. 間法. 定 性 反 応 に お い て++++を示 す も の2例,+++を の10例,++を. 示 す も の2例,+を. +を 示 す も の3例,一. 示す も. 示 す も の3例,. を 示 す も の1例. 0. で氷 室 法 に比. 較 して 定 性 的 に は ほ ぼ 同 様 の 結 果 を 得 た が,++++1例,. 以上 の成 績 よ り37℃1時 と比 較 して,あ. 験 成 績 は一 括. に 示 した.. 定 性 反 応 に お い て++++を示 す も の3例,+++を. 様 の推 移 を 示 した と はい え そ の鋭 敏 性 の 減 少 を 認 め. D.. 作. 間法. 名,+160倍1名,. で あ るが,補 体 温度5〜10℃. 原20℃.感. 溶 血 素 並 び に 補 体 を 使 用 し た.. +を 示 す も の1例. B. 抗 原 につ い て. 体5℃,抗. で 滴 定 反 応 の 結 果 溶 血 素8.000,補. 氷 室4時. の11例,十. れ た.. よ り採 血 分 離 せ る も. 間 法 で は 氷 室4時 間 法. る範 囲 内 で は ほ ぼ同 様 な 成績 を認 め. +++1例,++2例. が 減 少 し,+1例,. 例 が 増 加 し,定. 量 反 応 で は氷 室 法 に比 較 して定 量値. る ことが 出 来 た が陽 性 の 発 現能 の低 下が 著 明 で あ り,. の 増 加 せ る もの を 認 め ず,減. 特 に反 応 因 子温 度 の 上 昇 に つれ て この 傾 向 は顕 著 に. 8例 を 数 え た.疾 640倍1名,. ら考 えれ ば37℃1時. 80倍1名,+40倍1名,一1名. 出来 る ので 日常 のRoutine. Teatと. して は便 利 で あ. 少 せ る もの13例,不. 変. 患 と の 関 係 は 早 期 潜 伏 梅 毒 で は+++. な る こ とが 明 らか となつ た. Licubation Periodsか 間 法 は 短 時 間 内 に 操 作判 定 が. 0+2例,‑1. 320倍1名,. 160倍2名,++160倍1名, で 平 均 定 量 値 は195. 倍 を 示 し,氷. 室 法 に 比 較 し半 減 し て た,早. 期潜伏 梅. るが,こ れ を実 施 す る際 に は反 応 に関 与 す る 因 子物. 毒8例. の み が 氷 室 法 と 同 結 果 で,残. り6例. 質 の温 度 に注 意 す る こ とが 大切 で,氷 室4時 間 法 の. 定 性 定 量 共 に 減 少 を 示 し た.晩. 20℃. 1,280倍2例,+++640倍2例,. 限 界 に対 して37℃1時. 間 法 は10℃. が限界. 中2例. に な り,こ れ らの 諸 点 を 充 分考 慮す るな らば 定性 的. 例,. に は氷 室 法 とほ ぼ 同様 な結 果 が 期 待 し得 られ る もの. 値 は399.2倍. と信 ず る.. た.. 〔IV〕 緒 方法 比 較実 験 成 績 先 に述 べ た標 準 法 の 実 験 成績 を基 に して 梅 毒 患 者. 10倍1例,. 0倍1例. +40倍1 で 平均 定量. を 示 し氷 室 法 に 比 して 約2/3倍. 晩 期 潜 伏 梅 毒13例 を 数 え,定. 期 潜 伏 梅 毒 で は++++. 320倍4例,. 0+10倍2例,. は. 減少 し. 中 定 性 定 量 共 に 不 変 の もの5例. 量 値 の み 減 少 せ る もの3例. で 残 り5例. は.

(7) 梅 毒 血 清 反 応 に お け る反 応温 度 の影 響 第6表. 緒 方法 比 較 実 験成 績. 天 5425. で は 著 明 な 低 下 を 示 す 傾 向 が あ り,治 す る 場 合 に は37℃1時. 療 経過 を観 察. 間 法 よ り も 氷 室4時. 間法 に. よ つ て 厳 密 な 抗 体 価 の 追 求 が 望 ま れ る.. 総 Cardiolipin抗. 括 並. び に 考 按. 原 の特 異 性 並 び に 鋭 敏 性 が極 め て. 優 秀 で あ る こ と はKent9), Ma1taner10), H arriel2)そ あ り,こ. Kolmer11),. の 他 多 数13) 14)15)の 報 告 す る と こ ろ で. れ らの文 献 は緒 方 富 雄著 に記 載 され て い る. の で 詳 細 は 避 け る が 最 近Os1er16)等. は人 心 筋 よ り. の抗 原 を 使 用 して人 血 清 の 梅 毒補 体結 合 反応 を 実 施 し,こ. の 場 合 に お い て も4℃,. 56℃,. 65℃. の3種. の温 度 につ い て補 体 の結 合能 が 低 温度 に お いて す ぐ れ て い る と 発 表 し て い る. 1906年 に 補 体 結 合 反 応 が 創 始 さ れ て 以 来, 迄 にIncubationの. 1930年. 方 法 に 関 して は 多 くの研 究 が あ. り, jce box. incubationを. 最 良 と す る 報 告17) 18)と. 普 通 のheat. incubationを. 最 良 とす る 報 告19)と が. 相 ま じ りあつ て い たが次 第 に前 者 の方 法 が 優 秀 で あ る こ と が 判 明 し.現. 今 で は 専 らice. の 方 法 が 採 用 さ れ る に 至 つ た.. box. incubation. Boyd20)は. 抗原 一 抗. 体 反 応 に 関 して 各 種 の 因 子 に 及 ぼ す 温 度 の 影 響 が 非 常 に 大 き い こ と を 述 べ,(1)抗. 原‑抗 体 の 第 一 段 階. に お け る結 合 状 態 に 変 化 を 及 ぼ す, (2)Agglutina tionの. 定 性定 量共 に 減少 した.. 速 度 に 変 化 を 及 ぼ す.. (3)Precipitationの. 量 的 並 び に 質 的 変 化 を 来 た さ しめ る. (4)反. C. 室 温2時 間法 定性 反 応 にお い て+++を示 す もの1例,++を. 示す も. 応速度. に 影 響 を 及 ぼ す 等 の 結 果 を 掲 げ て い る. Noguchi21). の8例,+を 示 す もの4例, 0+を 示す もの2例, ‑を 示 す もの6例 を数 え た.平 均 定 量 値 は108.1倍. は 抗 原,溶. 血 素,補. 温 度 の3因. 子 が 普 通 一 般 の 化 学 反 応 と同 様 に 反 応 速. で氷 室法 の約1/4に 減 少 し顕 著 な差 を 認 め た.更 に. 度 に 影 響 を 及 ぼ す と 述 べ, Smith22)はIncubation. 37℃1時. 間法 と比 較 して も約1/3に 減 少 し,明 らか. 体 の3者. 以 上 の成 績 が 示 す よ うに氷 室4時 間 法 は他 の2方. 更 に8〜10℃. よ り8。Cに. は38℃. お け る ほ う が,. よ り も反 応 の 遅 延 す る こ と. 法 に比 較 して秀 れ て い る ことが 明 らか に な つ た.即. を 報 告 して い る.こ. ち,永 室4時 間 法 を 標 準 法 と して37℃1時. 間法 は. と 共 に 上 昇 す る が,温. 簡 易法 と呼 称 す べ く,定 性 的 に は37℃1時. 間法 は. 諸 因 子 の 結 合 状 態 に つ い て はGilbert24),. 21例 中11例52.4%が. 一 致 し,定 量的 に は7例33.3%. Kline26),. の よ うに反 応 速 度 は温 度 の上 昇. Kolmer27)等. 度 の 上 昇 に よ る補 体 そ の 他 の. 6℃. で十 に低 下 せ る もの2例 に 対 し++よ り+に 低 下 せ る. 遙 か に 大 き く,補 体 の 分 解,或. もの3例,. 更 に はCold. 0+に. 低 下せ る もの1例 計4例 を 示 し,更 低下 せ る もの2例,. 0+よ. り一 に低. Levin625),. の 報 告 に み ら れ る よ う に3〜. が 一致 した.こ れ を詳 細 に 観 察 す れ ば+++以上 の陽 性. に+よ り0+に. 間,. に つ い て 抗 原 一抗 体 と 低 温 度 の 関 係 を 詳 細 に 実 験 し, Ko11ner23)も0〜2℃. な る変 化 が 認 め られ た.. 間 に お い て 濃 度,時. に お け る 補 休 の 結 合 が37℃. に お け るよ り も. い は 抗 補 体 性 の 出 現,. fixationとwarm. fixationの. 相違に. よ る 反 対 の 結 果 が 発 現 す る こ と等 が 認 め られ て い る.. 下 す る もの1例 で あつ た.即 ち,+++よ り以上 の陽 性. 特 にIthamy18),. Levine25)等. は 強 陽 性 血 清 と弱 陽. を示 す 場 合の 低 下率 は少 な く,++以 下 の 陽性 を 示 す. 性 血 清 で はIncubationの. 場 合 が 大半 を 占 め る こと は注 意 を要 す る点 で,強 陽. 対 に な ろ こ とを 報 告 して い る.著. 性 血清 は定性 定 量 共 に著 変 を 認 め な いが 弱 陽 性 血 清. 成 績 に お い て も溶 血 素 並 び に 補 体 の 滴 定 反 応 に お い. 相 違 に よ る判 定 が 屡 々反 者 の 実 施 した 実 験.

(8) 5426. 丸. て10℃. 尾. 以 内の 低 温 度 で 操 作 す る と極 めて 優 秀 な. る力 価 を 得 る こ とが 出来,20℃. 以 内 で は ほ ぼ満 足. 栄. 一. 1.. 緒 方 法 に お い て 使 用 す る補 体.溶 血 素.血 球. 液 は10℃. 以 下 で 保存 すれ ば滴 定 反 応 に お い て最 高. す べ き結 果 とな り, 30℃ 以 上 で は 不 適 当 な 力価 の. の 力 価 を示 す溶 血 素 並び に 補体 が 得 られ る.特 に補. 激 減 を 認 め た.こ れ は多 くの報 告 と同 一 の 成 績 で抗. 体 は5℃. 原‑抗 体 の第 一 段 階 のIncubationが. 血 球 の 順 とな り.血 球 は比 較 的 高温 度 に おい て も安. 低 温 度 であ る. 定 した 結 果 を 示 した.. 場 合の 結 合 力増 加 を意 味 す る もの で あ る, 次 ぎ に本 実 験 に お いて 陽 性 血 清 を使 用 して 氷 室4 時 間法 と37℃1時 Incubationが. に お い て 反 応 力 最 も強 く.次 い で 溶血 素.. 間 法 の 比 較 を試 み,第 一 段 階 の. 氷 室 にお い て は増 加 せ しめ られ37℃. 1時 間 法 よ り も定 性 的 に も定 量 的 に もす ぐれ て い る. 2.. 本 試 験 に お い て は氷 室4時 間 法 を採 用 す れ ば. 37℃1時. 間 法 に 比 較 して 定 性 定 量共 に極 めて優 秀. な る成 績 を得 る こ とが 出来 る. 3.. 氷 室4時 間 法 を採 用す る場 合 に お い て も反 応. こ とを 知 つ た.こ の 結果 は梅 毒 患 者血 清 を 使 用 した. に 関 与 す る諸因 子物 質 は 補体5℃.感. 比 較 実験 成 績 にお い て も認 め られ,補 体 結 合 を 完 全. 血 清20℃.抗. に行 な わせ るた めに は或 る温 度 限 界 の存 在 を 無 視 す. の 場 合 低温 度 の血 清 の使 用 は反 応 を低 下 せ しめ.抗. るこ とが 出来 な い こ とを 知つ た.即 ち,補 体 結 合 反. 原 は10〜20℃.血. 応 にお い て手 技 上 の 正確 さを要 す る こ とは 申す まで. した結 果 を 得 た.. もない が反 応 に関 与 す る諸因 子 た る血 清,抗 原,補. 4.. 原20℃. 37℃1時. 作 血 球液10℃.. が最 適 の 結 果 を 示 した.こ. 球 液 は5〜20℃. に わ たつ て 安定. 間法 は簡 易法 と呼称 す べ く.氷 室4. 体,溶 血 素,赤 血 球 液 の 保存 並び に 取 扱 い は,血 清. 時 間法 と同 様 に操 作 す れ ば 定 性的 に は ほぼ 同様 の 成. を 除 き10℃. 迄 は や や 満 足す. 績 を 得 る も.弱 陽 性 血 清 で は 特 に陰 性 化 が 著 明に 認. べ き結 果 を 得 る とはい え梅 毒 の診 断 並 び に 治 療 に こ. 以 内 が最 適 で, 20℃. め られ るの で 反 応結 果 を正 確 な ら しめ る点 か らも出. れ らの結 果 を 反 映せ しむ る場 合.特 に 中等 度 乃 至 は. 来 るだ け その使 用 を 避 け.氷 室4時 間法 を 採 用す べ. 弱陽 性 血 清 は陰 性化 す る傾 向 が窺 え た こと は最 も注. きで あ る.. 意 す べ き点 で あ ろ う. 著 者 は先 に補 体 結 合反 応 の 主 要 点 と して3点 を 挙 げ たが.低 温 度 にお け る 諸 因 子‑補 体.溶 血 素.血 球 液‑を 使 用 して最 良 の 滴 定 反 応 を実 施 し.低 温 度 のIncubationに. よつ て 抗 原‑抗 体 の 補 体 結 合 を 完. 全 に行 え ば適 確 な る梅 毒抗 体 を捕 捉 し得 られ る もの. (本 論 文 の要 旨は 第8回. 日本皮 膚 科 泌 尿器 科学 会. 西 日本 連 合 地方 会 総 会 に お い て 発表 した). 擱 筆 す るに 当 り恩 師 大 村 教 授 の御 指 導 並び に 御校 閲 を 深 謝 す る.. と信 ず る結 果 を得 た. 結. 論. 緒 方 法 に お け る主 要反 応因 子 温 度 の 反 応 結果 に及 ぼ す影 響 を 観 察 して 次 の 成績 を得 た.. 文 1) Wassermann, Deutsch.. A.,. med.. Neisser,. Wchnschr.. A.,. Bruck,. 32,. 745,. 献 Amer.. C.. 1906.. 9) Kent,. 234,昭28.. 京 医 学 雑 誌,. 61, 224,. 丸 尾 栄 一:性. 病, 42,. 77,. 1957.. 4). 丸 尾 栄 一:性. 病,. 179,. 5). 緒 方 富 雄:梅. 毒 の 新 ら し い 血 清 学 的 検 査 法,南. 11). E.:. 12) Harris,. 10) Maltaner, 51,. 1955.. 39,. 1337,. 7) Hinton, 8) Gilbert.. Deutsch.. med.. Wchnschr.. W. A.:. Amer.. R., Langworthy,. J. Syph.. 5, 81,. V., Moore,. 1921.. A. C.:. J. A.. 506,. 1926.. H. M., Sanders, Med.. Maltaner,. Dept. F.:. R. W.. 8,. 284, 1948.. J.. Immunol.. Amer.. J. M. Technol.. 15,. 1949. A., Portnoy, 25,. 353,. 13) Me Dearman, J.. 162,. 1945.. Kolmer,. form.. 1913.. Boyd,. E.,. 195,. 293,. 山 堂 第2版.. 10,. U. S. Army.. 3). 6) Jacobathal,. Syph.. J. F.,. Bull.. 2) 徳 永 栄 一:東. 40,. J.. Clin.. Path.. J.. J.. Ven.. Die. In. 1944. S. S., 19,. Cottrell,. 156,. 1949.. J. E.:. Amer..

(9) 梅 毒 血 清 反 応 に お け る反 応温 度 の 影響. 14) Giordano,. A. S., Frost,. M. W. .Amer, 15) Schmidt, 1952,. J.. H.:. Clin.. Brit. 1953.. A. G.,. Hardy,. 16) Osler, Amer.. J.. Syph.. Path.. J.. 29, 84,. 21) Noguchi,. R. J., Hingginbotham, 19, 25,. Ven.. Dis.. hilis.. 1949.. 28,. Gono.. Sharp,. & Ven. Dis. 38,. Amer.. 554,. 17) Kolmer, 30,. J. A.:. Amer.. J. Syph.. 5,. Syph.. 63, 44,. 18) Rhamy,. B. W... Amer.. J.. Syph.. 5,. 500,. 300,. 1921.. 26). 19) Altmann, u.. K., Zimmern,. Syph.. 20) Boyd,. 3, 837,. W. C.:. 1956.. F... Arch.. Dir.. 1927. Amer.. 15, 225,. Jour. 1931.. B. S., Applebaum, Amer,. 29,. 166,. E. M.. Syph.. Jour.. 14, 378,. 18, 341,. 9,. 1917.. Amer.. H. S.,. Syph.. J. A., Lynch,. Inform.. of Immunology. 233,. 1934.. V... Kline,. J.. 21,. C. E., Yagle,. Langworthy,. B. S... 1930.. J. Immunol.. 18, 204,. 11, 475,. 27) Kolmer,. Fundamentals. Inf.. Syph.. R.,. of Syp. Hoeber.. M. A... f. Derm.. 1912.. Diagnosrs. J. A., Richter,. 25) Levine,. 1921.. Jour.. Jour.. 24) Gilbert,. 1954.. Paul B.. 1917.. 23) Kolmer,. J. T.. Laboratory. J. W., Mac Neal, W. J... 2, 75, P. H.,. I.:. 1923.. 22) Smith,. 169,. 5427. 1934.. Lundagen,. 345,. 1925.. J.. Ven.. show. that. E. R.:. Die.. 1948.. Intersciencc. The. Influence. of. Report. 3.. the. on. Temperature. the. on. Results. Test. With. of. the. the. Serological. Reaction. Complement. Cardiolipin. Fixation. Antigen. By. Eiichi From. the. Department. of. School,. Since. the. complement mann's. studies. of. fixation test. at. important. 37•Ž.. factors. Dermatology. Okayama.. for. & Urology,. (Director:. Jacobstahl. test. in. many. more. sensitive. is. the. sensitiveness. Undoubtedly,. the. Okayama. Prof.. 1910,. syphilis. influencing. Maruo. J.. efforts. and and. M. D.. has. with. temperature. University. Omura,. been. cold the. specificity. Medical. ). done. to. fixation. than. duration of. of the. with. the. Wasser. incubation. is. complement. the. fixation. reaction.. and. The. author. the. resucts. 1.. The. maximum 2. cold. one. the as. above. mentioned. factors. in. Ogata's. test. with. cardiolipin. aneigen. followed,. complement. and. hemolysin. should. be. kept. and. used. below. 10•Ž. to. obtain. the. same. as. titer. The. incubation 3.. than. studied were. Cold hour. results. of. the. heat. incubation. (I. hour. at. 37•Ž). showed. mostly. qualitatively. fixation fixation. at at. 5•Ž 37•Ž. is. reliable dicidedly.. and. with. the. syphilitic. sera. showed. more. sensitive. in.

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