• 検索結果がありません。

論文内容要旨

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "論文内容要旨"

Copied!
2
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

論文内容要旨

早産低出生体重児におけるNICU入院中の身体測定値SDスコアの推移に 関する検討

未熟児新生児学会雑誌(第27巻1号2015 年掲載予定)

内科系 小児科学専攻 小林梢

早産低出生体重児において、NICU入院中の成長と、その後の成長、精神 運動発達には密接な関連がある。そのため、生後早期から定期的に成長の 評価を行い、日常診療に活かすことが重要である。また現在の標準診療と して、早産児の発育を胎児発育に近づけることが目標とされている。近年、

発 達 予 後 に 関 連 す る 成 長 指 標 の 一 つ と し て 、 Extrauterine Growth Restriction (EUGR)の有無 が用いられるようになってきており、EUGRを 回避することが長期予後の改善になると考えられている。しかし、EUGR の評価はしばしば退院時の成長指標であり、それに至るまでの経過が不明 で日常の管理に活用し難いという問題点があった。また、早産児の成長は、

実際の身体測定値で評価することが一般的であるが、実測値では標準値と の較差や推移が評価し難いという問題点がある。つまり、一見体重増加が 得られているように経過していても、標準値からは乖離していっているこ とがある。

2010年に作成された在胎期間別出生時体格標準値は、LMS法を用いたこ とで任意の在胎週数における身体測定値のSDスコア(以下SDS)の算出が 可能となった。LMS (Lambda-mu-sigma)法は、Box-Cox変換を使い現量値 曲線のセンタイル値をもとめる方法で、スプライン関数により平滑化曲線 として求められている(使用ソフト LMS Chart- Maker)。L は λ(Box-Cox 変換係数あるいは歪度)を、M はμ(中央値)を、S はδ(変動係数)を意味 する。これらのパラメータを用いることにより、標準との較差および推移 をより明確に把握できるようになった。

そこで、今回我々は、当院で出生した在胎24週から28週の児を対象に、

出生時から修正40週までの体重、身長、頭囲のSDSを算出し、そのSDSの推

(2)

移を在胎週数毎に評価した。対象は2007年からの6年間に入院した在胎28 週以下のAppropriate for gestational age児64名である。対象を在胎25 週以下、及び26,27,28週の4群に分けSDSの推移を評価した。その結果、全 ての群で体重、身長、頭囲のSDSは一旦減少した後に増加に転じていた。

在胎が未熟であるほどSDS最低値と修正40週のSDSは低値であった。各在胎 群間で、SDS増加量に有意差は認めなかった。

以上より、退院までの成長をより良好にするためには、未熟な児ほど SDS が増加に転じるまでの期間を短縮させ、SDS の増加量をさらに向上さ せる必要がある。そのためには初期の栄養管理によって生後早期の蛋白異 化を抑制し、いち早く子宮内環境に類似した同化に転じさせ SDS を必要以 上に減少させないようにすることが必要である。今回の検討により、当院 の早産低出生体重児の NICU 入院中の身体発育について、SDS を用いたパ

ターンが明確になったが、目標とする胎児発育に至っていない症例も多く 見受けられた。今後、NICU 入院中の成長のモニタリングとして経時的な SDS の変化を用いることは、日々の全身管理、栄養管理の点から日常診療 における成長評価の指標として有用であると考えられる。

参照

関連したドキュメント

(1)

このエアコンは冷房運転時のドレン(除湿)水を内部で蒸発さ

であり、最終的にどのような被害に繋がるか(どのようなウイルスに追加で感染させられる

セキュアで大容量のクラウドストレージがビジネスを加速 Working

・蹴り糸の高さを 40cm 以上に設定する ことで、ウリ坊 ※ やタヌキ等の中型動物

・カメラには、日付 / 時刻などの設定を保持するためのリチ ウム充電池が内蔵されています。カメラにバッテリーを入

北区では、地域振興室管内のさまざまな団体がさらなる連携を深め、地域のき

都内人口は 2020 年をピークに減少に転じると推計されている。また、老年人 口の割合が増加し、 2020 年には東京に住む 4 人に