• 検索結果がありません。

HP Insight Control for Microsoft System Center で拡張される機能概要

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "HP Insight Control for Microsoft System Center で拡張される機能概要"

Copied!
28
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

HP Insight Control for Microsoft System Center

で拡張される機能概要

インテグレーション・ノート、第

2 版

System Center Operations Managerの統合 ... 6

監視およびアラートプロセス ... 6

Windows ... 6

HP BladeSystemエンクロージャー ... 7

LinuxとVMware ... 7

HP Agentless Managementを使用するHP ProLiant サーバー Gen8 ... 7

Device Monitor ... 7

システム情報の表示 ... 8

HP ProLiant Server Management Pack ... 9

HP機能拡張 ... 10

HP ProLiant Server Management Packデータのカスタマイズ ... 11

HP BladeSystem Management Pack ... 12

HP拡張機能 ... 13

構成時の考慮事項 ... 13

HP ProLiant Linux Management PackおよびHP ProLiant VMware Management Pack ... 14

HP 拡張機能 ... 15

しくみ ... 15

HP ProLiant Agentless Management Pack ... 17

HP ProLiant Agentless Management Packの使用 ... 17

HP 拡張機能 ... 17

しくみ ... 18

HP Agentless Management Serviceの使用 ... 19

System Center Configuration Managerの統合 ... 19

HP ProLiant Server OS Deployment Toolkit ... 19

Hardware Inventory Tool ... 22

(2)

System Center Virtual Machine Managerの統合 ... 24

HP ProLiant PRO Management Pack ... 24

HP機能拡張 ... 26

しくみ ... 26

まとめ ... 27

(3)

概要

Microsoft は、Hyper-V、Microsoft SQL Server、および Microsoft Internet Information Service の管理プラットフォームとし てMicrosoft System Center を推奨しています。そのため、弊社のお客様は、仮想環境の管理やオペレーティングシステ ムおよびアプリケーションの監視にSystem Center を使用しています。HP Insight Control for System Center ソフトウェア の拡張機能を統合することにより、時間とコストを節約しています。これにより、System Center コンソールで、Microsoft の アプリケーションと、HP ProLiant コンポーネントおよび HP BladeSystem コンポーネントをシームレスに管理することができ ます。

この統合に関する注記では、HP Insight Control for System CenterとMicrosoft System Centerの統合についてガイダンス を提供します。各機能のインストールとユーザーガイドについては、HPマニュアルライブラリのHP Insight Controlページ (www.hp.com/jp/ic_manual) を参照してください。

Insight Control と System Center の統合

• Insight Control for System Center 拡張機能は、System Center コンソールに直接インストールします。拡張機能をイン ストールする前に、System Center コンソールが導入済みである必要があります。Insight Control for System Center 拡 張機能は、次のSystem Center コンソールにプラグインします。

• Microsoft System Center Operations Manager (SCOM): – HP ProLiant Server Management Pack

– HP BladeSystem Management Pack – HP ProLiant Linux Management Pack – HP ProLiant VMware Management Pack – HP ProLiant Agentless Management Pack

• Microsoft System Center Configuration Manager (SCCM): – HP ProLiant Server OS (Operating System) Deployment Toolkit – HP ProLiant Hardware Inventory Tool

– HP ProLiant Updates Catalog

• Microsoft System Center Virtual Machine Manager (SCVMM):

– HP ProLiant Performance and Resource Optimization (PRO) Management Pack

注記

HP ProLiant PRO Management Pack は、SCOM コンソール内にインストールしますが、 SCVMM とともに動作します。.

Insight Control for System Center 拡張機能を組み込むことで、System Center コンソールを使用して次のタスク (図1参 照) を実行できます。

ベアメタルOS の導入

SCCM と HP ProLiant Server OS Deployment Toolkit を使用することで、ベアメタルサーバーを、OS 導入前のハードウェ アやBIOS の設定から、OS 導入後のドライバーやエージェントのインストールに至るまで自動的に導入できます。 仮想マシンの自動管理

SCVMM の PRO Management Pack を使用することで、ホストハードウェア障害予測イベントが発生した場合に、仮想 マシンを自動または手動で移行することができます。

(4)

詳細なHP インベントリ

SCCM の HP ProLiant Hardware Inventory Tool を使用することで、すべての管理対象サーバーについてコンポーネント レベルのインベントリを作成できます。インベントリは、System Center Resource Explorer と標準の SCCM データベースで 確認することができます。

ドライバーとファームウェアのアップデート

SCCM の HP ProLiant Updates Catalog を使用することで、HP ProLiant ソフトウェアおよびファームウェアを迅速かつ確 実にインストールし、アップデートすることができます。

包括的な稼動状態の監視

SCOM と HP ProLiant Server Management Pack および HP BladeSystem Management Pack を使用することで、システ ムの稼動状態を監視し、ハードウェアに問題が発生した場合にアラートを受け取ることができます。このManagement Pack は、次のシステムをサポートしています。

– HP BladeSystem エンクロージャー

– Windows、Linux、または VMware を搭載した HP ProLiant サーバー – HP Agentless Management を使用する HP ProLiant サーバー Gen8

System Management ホームページ、HP Integrated Lights-Out Advanced (iLO)、または BladeSystem Onboard Administrator にアクセスして、トラブルシューティングやリモートコントロールを行うこともできます。

図1 は、Insight Control for System Center と System Center の統合によって得られる機能を示しています。

(5)

ライセンス

Insight Control のテクニカルサポートとソフトウェアアップデート権が有効な場合、既存の Insight Control ライセンスで Insight Control for System Center 拡張機能をダウンロードして使用できます。管理対象サーバーごとに Insight Control ライセンスが必要です。Insight Control for System Center 拡張機能のライセンスは Insight Control ライセンスに含まれて いますが、リモートサーバーを管理する場合は、管理対象サーバーにHP Insight Control もしくは HP iLO Advanced のラ イセンスキーも必要になります。

管理戦略のための補完的機能

Insight Control for System Center は、System Center、HP Systems Insight Manager (HP SIM) および Insight Control 環 境を補完します。HP SIM が必要な Insight Control コンポーネントとは異なり、Insight Control for System Center 拡張機 能は、System Center に直接統合されます。

導入には、幾つかのモデルがあります。System Center と Insight Control for System Center を統合することも、HP SIM と Insight Control を併用することもできます。また、この両方を選択することもできます。そのため、どのツールと管理コン ソールを使用するかを選択できます。図2 は、System Center と Insight Control に固有の機能と、Insight Control for System Center 拡張機能によって得られる補完的機能を示しています。

(6)

System Center Operations Manager の統合

次のセクションでは、さまざまなコンポーネント間の通信プロセスについて説明します。

監視およびアラートプロセス

System Center Operations Manager (SCOM) は、各管理対象システム上にある SCOM エージェント経由で Windows サーバーを監視します。SCOM エージェントは、管理対象システムと System Center コンソール間の通信を行います。 SCOM エージェントは、管理対象システムからアラートを受け取り、System Center コンソールに送信します。

監視するデバイスに応じて、異なるパスを使用して監視とアラートを行います。図3 および次のセクションでは、管理およ びアラートプロセスについて説明します。

図3: HP Management Pack の通信パス

Windows

Windows を搭載した HP ProLiant サーバーについては、HP SNMP エージェントまたは WBEM (WMI) Provider が、サー バーの稼動状態を監視し、サーバー上のローカルのWindows イベントログにイベントを送信します。図 3 の A は、 SCOM エージェント、HP Management Pack、Windows イベントログ間の通信を示しています。

SCOM エージェントは、HP Management Pack とともに動作して、サーバーの Windows イベントログを監視します。 SCOM エージェントは、サーバーの Windows イベントログから、SCOM サーバー上で稼動する HP ProLiant Server Management Pack に適切なイベントを送信します。

(7)

次のセクションでは、HP BladeSystem エンクロージャー、Linux または VMware ESX を実行する HP ProLiant サーバー、 およびHP Agentless Management を使用する HP ProLiant サーバー Gen8 の監視とアラートの違いについて説明します。

HP BladeSystem エンクロージャー

図3 の B は、HP BladeSystem エンクロージャー上の SNMP コンポーネントを示しています。このエンクロージャーは、 Simple Object Access Protocol (SOAP) または SNMP 経由で、HP Device Monitor Service というプロキシ (図 3 の X) と 通信します。このWindows サービスは、SCOM が管理するどのシステム上でも実行可能です。プロキシサービスは、 ローカルのWindows イベントログと SCOM エージェントを使用して SCOM サーバーと通信します。

Linux と VMware

Linux または VMware ESX を実行する HP ProLiant サーバーは、HP BladeSystem エンクロージャーと同様に機能します。 Windows ベースの SCOM エージェントは、Linux または VMware ESX を搭載した HP ProLiant サーバーにはインストー ルできないため、HP ProLiant サーバーはプロキシモデルも使用します。図 3 の C は、HP ProLiant サーバーが、SNMP 経由でDevice Monitor Service や SCOM サーバー上の HP ProLiant Linux Management Pack および HP ProLiant VMware Management Pack と通信することを示しています。

注記

VMware Management Pack は、VMware ESXi をサポートしていません。VMware ESXi を実行する ProLiant サーバーを監視するには、HP Agentless Management Pack を使用します。

HP Agentless Management を使用する HP ProLiant サーバー Gen8

図3 の D は、iLO Management Engine を通して HP Agentless Management を使用する HP ProLiant サーバーGen8 を 示しています。HP SNMP エージェントや WBEM (WMI) Provider を使用せずに、HP ProLiant サーバー Gen8 の iLO ポートがDevice Monitor Service に登録されます。iLO は、OS にインストールされている SNMP エージェントや WBEM Provider を使用せず、内蔵の SNMP プロトコルを使用して Device Monitor Service と通信します。

Device Monitor

図3 の Y は、HP Device Monitor Console が、Device Monitor Service のインスタンスと直接通信するアプリケーションで あることを示しています。Device Monitor Service が管理するどの管理対象システムも、Device Monitor Console 経由で 登録する必要があります。非Windows デバイスは、SCOM コンソールで管理する前に、Device Monitor Service のイン スタンスに登録する必要があります。図4 の Device Monitor Console 画面には、登録済みのデバイスと実行可能な操作 の一覧が表示されています。

(8)

図4: DMS のインスタンスに関連付けられている登録済みの非 Windows デバイス

システム情報の表示

HP ProLiant Server Management Pack と HP BladeSystem Management Pack は、SCOM と統合し、HP ProLiant サー バーとHP BladeSystem エンクロージャーにサブシステムレベルの監視、表示、アラート機能を提供します。この拡張機能 が提供するダイアグラムとGUI (グラフィカルユーザーインターフェイス) によってシステム情報を確認し、タスクを作成する ことができます。SCOM コンソールでは、HP ハードウェアイベントのアラート管理も行えます。アラートから、イベントの原 因と考えられる解決策について詳細な情報を得ることができます。System Center コンソールを切り替えながら、容易に確 認、管理できるようにHP システムとアラートをグループ別に表示できます。図 5 では、Linux を搭載した HP ProLiant サー バーのアクティブアラートをグループ別に表示しています。

(9)

図5: Management Pack によって、HP ProLiant サーバーと HP BladeSystem エンクロージャーを監視し、ハードウェアイベントの発生 時にはSCOM コンソールにアラートを送信できます。

HP ProLiant Server Management Pack

HP ProLiant Server Management Pack は、Windows を搭載し、HP Insight Management Agent または HP Insight Management WBEM Provider を使用する HP ProLiant サーバーのアラート処理機能、状態監視機能、ハードウェアリ ソースライフサイクル管理機能を統合します。また、SCOM コンソール経由で HP ProLiant ハードウェアプラットフォームを 監視します。HP ProLiant Server Management Pack は、検出、表示、イベント処理について事前に定義したルールと、IT 運用を合理化し、システムの可用性を確保するタスクを提供します。

HP ProLiant Server Management Pack は、ProLiant サーバーと HP BladeSystem サーバーに次の管理機能を提供します。 • サーバー構成の表示

• サーバーの稼動状態の監視 • アラートの受信

(10)

こうした機能によって、SCOM での HP ProLiant サーバーの可視性が向上します。この Management Pack によって、HP ProLiant サーバーを自動検出し、ハードウェアプラットフォームのタイプ別に表示することができます。デフォルトの検出、 監視機能で、システムステータスの統合ビューに、HP ハードウェアと管理ソフトウェアの状態が強調表示されます。図 6 は、各Windows サーバーの全般的な稼動状態を表示しています。

図6: HP ProLiant Server Management Pack によって、各 Windows サーバーの全般的な稼動状態を表示できます。

HP ProLiant Server Management Pack によって、SCOM で次のタスクを実行できます。 • HP ProLiant サーバーを自動検出し、グループ別に表示 • サーバーの属性とHP ProLiant ハードウェア/ソフトウェア構成データを SCOM に登録 • HP ProLiant サーバーのハードウェア状態および関連する管理サービスの監視と表示 • 以下に書き込まれたHP ProLiant ハードウェアイベントを特定、変換、表示 – SCOM アラートとしての Windows イベントログ -または-

HP Insight Management Agent または HP Insight Management WBEM Provider

• ハードウェアリソース管理と高度なリモート管理を可能にする、HP 管理ツールへのブラウザーベースのリンクを提供

HP による機能拡張

HP ProLiant Server Management Pack には、Windows を搭載した HP ProLiant サーバー向けに HP が提供する広範な 機能が含まれています。これらの機能によって、次のことが可能になります。

• サーバーごとに最大5 つのカスタマイズデータフィールドを定義できます。

• アラート処理ルールから重複したアラートを排除できます。こうすることで、重複イベントや関連イベントの発生を防止し、 アラートビューを統合できます。

• HP ProLiant サーバーを自動検出し、ファミリやプラットフォームタイプ別に表示できます。

• HP ハードウェアサブシステムの状態と Insight Management Agent または Insight Management WBEM (WMI) Provider からのステータス情報を確認できます。HP ハードウェア/ソフトウェアの詳細な構成情報を表示できます。

(11)

• Insight Management Agent または Insight Management WBEM Provider が Windows イベントログに送信するアラー トを、事前に定義したルールに従って処理し、表示できます。個々のSNMP アラートや WBEM アラートを変換し、 SCOM アラートビューに統合するなどの処理ができます。

• HP サーバーの主な属性を統合表示するポリシーを定義し、迅速なシステム分析に役立てることができます。表示可能 な属性には、CPU の種類、メモリの合計容量、使用可能なディスクドライブストレージ、ファームウェアのリビジョンなど があります。また、インストールされているInsight Management Agent や Insight Management WBEM Provider の バージョンも含まれます。

• ProLiant サーバーとサブシステムを視覚的に示したダイアグラムにアクセスして、問題の領域を素早く特定できます。 • SCOM のコンソールタスクから、HP SIM、HP System Management ホームページ、iLO Management Processor など

のHP のツールを起動できます。SCOM コンソールから直接 HP のツールを起動して、さらにトラブルシューティング情 報を得ることができます。

• Insight Management WBEM Provider の使用時に、HP が提供する診断スクリプトを実行できます。このスクリプトに よって、ProLiant サーバーのコンポーネントレベルの障害情報が得られます。この情報によって、SCOM コンソールが 生成するアラートからさらにトラブルシューティング情報を得ることができます。

HP ProLiant Server Management Packデータのカスタマイズ

HP ProLiant Server Management Pack の独自機能の 1 つに、HP Custom Data Manager があります。この機能を使用 して、各サーバーに適切なデータを追加できます。Custom Data Manager は、SCOM の HP サーバーグループおよびサ ブグループから起動可能なコンソールタスクです。Custom Data Manager は、Windows を搭載し、HP ProLiant Server Management Pack によって管理されている HP ProLiant サーバーをサポートします。

Custom Data Manager によって、各サーバーにユーザー独自のデータフィールドを作成できます。Custom Data

Manager は、各サーバーに関するユーザー固有のテキスト情報を保存します。カスタムデータフィールドを作成した後に、 情報を追加するサーバーを選択します。図7 は、あるサーバーに提供されているカスタムデータの例を示しています。

(12)

システムの検出

System Center サーバーに HP ProLiant Server Management Pack をインストールすると、SCOM は、稼動状態と監視 ルールのセットを、SCOM エージェントによって管理されている各システムに送信します。プライマリ HP ProLiant Server Management Pack は、システムがサポート対象の HP ProLiant サーバーであることを確認するために検出を実行します。 検出に成功すると、プライマリManagement Pack は、その HP サーバーに適用可能な追加の Management Pack を送信 します。送信後、Management Pack は、そのサーバーの状態監視とイベント処理を可能にするため、詳細な検出処理を 実行します。

Management Pack が HP ProLiant サーバーを検出すると、SCOM コンソールにそのサーバーの情報が表示されます。 状態ビューとダイアグラムビューでインベントリデータと監視しているステータスを確認できます。

各管理対象サーバーに、HP SNMP エージェントまたは HP WBEM (WMI) Provider が必要です。System Center が各管 理対象Windows ノードに SCOM エージェントをインストールし、SCOM が SNMP または WBEM エージェントによって ノードを自動検出するため、こうしたエージェントを手動で構成する必要はありません。Windows を搭載し、HP Agentless Management Pack によって管理されている HP ProLiant サーバーは、HP Agentless Servers フォルダーに別個に表示さ れ、HP Windows Servers フォルダービューには含まれません。

HP BladeSystem Management Pack

HP BladeSystem Management Pack は、c-Class エンクロージャーの検出、ビューの事前定義、監視機能、イベント処理 ルール、およびタスクを提供します。こうした機能によって、IT 運用を合理化することができます。また、共通の SCOM コ ンソールからエンクロージャーハードウェアプラットフォームを監視することにより、システムの可用性を確保します。 SCOM の HP BladeSystem Management Pack によって、c-Class エンクロージャーの構成、監視、共通ビューでの自動的 なグループ化が可能になります。図8 は、HP BladeSystem エンクロージャーに使用可能なビューを示しています。

図8: HP BladeSystem Management Pack によって、HP BladeSystem エンクロージャーのビューを作成します。

デフォルトの監視機能で、HP BladeSystem ハードウェアサブシステムとコンポーネントの状態が強調表示されます。また、 エンクロージャーステータスの統合ビューも表示されます。

事前に定義したイベント処理ルールは、HP Onboard Administrator (OA) からのイベント機能に基づいています。OA は、 Device Monitor Service のインスタンスと通信します。OA は、プロキシモデルを使用して、リアルタイムの障害予測イベン ト定義などのエンクロージャーハードウェアイベントをSCOM コンソールに送信します。イベントは、SCOM コンソールに アラートとして表示されます。

高度なハードウェアライフサイクル管理とc-Class エンクロージャーのリモート管理のために、SCOM の HP BladeSystem Management Pack には、OA および iLO Web コンソールを起動するタスクが含まれています。

HP BladeSystem Management Pack によって、エンクロージャーを制御できます。HP BladeSystem Management Pack は、次のタスクを実行します。

(13)

• HP BladeSystem c-Class エンクロージャーを特定し、SCOM コンソールにグループ別に表示 • エンクロージャーの属性とエンクロージャーハードウェアおよび関連する管理サービスの構成データをSCOM に投入 • HP BladeSystem エンクロージャーの状態と関連管理サービスを監視、表示 • エンクロージャーハードウェアイベントを特定および変換し、SCOM アラートとして表示 • SCOM コンソールからのハードウェアリソースの制御と高度なリモート管理を可能にする、HP の管理ツールへのリンク を提供

HP による機能拡張

HP BladeSystem Management Pack には、次のような HP BladeSystem エンクロージャーのネイティブの管理機能を表示 するためにHP が提供する広範な機能が含まれています。

• ネットワーク上のHP BladeSystem c-Class エンクロージャーを管理する HP Device Monitor Service。これは、ブレード エンクロージャーとSCOM コンソール間の管理プロキシとして機能します。

• 監視対象のエンクロージャーを HP BladeSystem Management Pack に登録する HP Device Monitor Console。この ユーティリティでは、HP Device Monitor Service のインスタンスで管理する BladeSystem エンクロージャーを登録できま す。

• SCOM コンソールから OA および iLO Management Processor を起動するコンソールタスク。SCOM コンソールから直 接HP ツールを起動して、さらにトラブルシューティング機能を活用することができます。

• c-Class エンクロージャーの登録のために Domain Name System (DNS) を使用する機能。この機能によって、エンク ロージャーをさらに柔軟に登録できます。

• Device Monitor Service のインスタンスを 2 つ以上配備する機能。この機能によって、拡張性と可用性が向上します。 • 手動で個別に処理するのではなく、PowerShell スクリプトを使用して複数のエンクロージャーを登録または削除する機

能。

構成時の考慮事項

HP BladeSystem Management Pack をインストールする際は、次の点を考慮する必要があります。

• HP BladeSystem Management Pack をインストールする前に、SCOM に HP ProLiant Server Management Pack をイ ンストールします。

• SNMP を実行し、SCOM によって管理されている Windows サーバーに HP Device Monitor Service のインスタンスを 少なくとも1 つはインストールします。

• HP BladeSystem Onboard Administrator の SNMP の[Trap Destination]に、Device Monitor Service をホストする サーバーを設定します。

• 次のいずれかの方法を使用して、監視する各エンクロージャーのIP アドレスまたは DNS 名を登録します。 – Device Monitor Console

HP が提供する PowerShell コマンドレット

Device Monitor Service は、Device Monitor Console のユーザー定義の情報を使用してエンクロージャーに接続し、監 視します。接続に成功すると、Device Monitor Service が、インベントリ、稼動状態、イベントに関してエンクロージャーを 監視します。

(14)

Management Pack による検出および監視プロセスが終了すると、SCOM コンソールを使用して HP BladeSystem c-Class エンクロージャー情報を表示できます。状態ビューとダイアグラムビューに、検出したインベントリデータと監視状態が反映 されます。図9 は、HP BladeSystem エンクロージャーのダイアグラムビューの一例です。

9: SCOM コンソールに、HP BladeSystem c-Class エンクロージャーのダイアグラムビューが表示されます。

HP ProLiant Linux Management PackおよびHP ProLiant VMware Management Pack

System Center 用の HP ProLiant Linux Management Pack および HP ProLiant VMware Management Pack は、サポート 対象バージョンのLinux または VMware オペレーティングシステムソフトウェアを搭載した HP ProLiant サーバーに、ア ラート処理、状態監視、ハードウェアリソースライフサイクル管理を提供します。

HP ProLiant Linux Management Pack と HP ProLiant VMware Management Pack によって、サーバーの構成、監視、共 通のビューでの自動的なグループ化が可能になります。デフォルトの監視機能で、HP ハードウェアサブシステムとコン ポーネントの状態が強調表示されます。また、サーバーステータスの統合ビューも表示されます。HP ProLiant Linux Management Pack と HP ProLiant VMware Management Pack には、高度なハードウェアライフサイクル管理とサーバー のリモート管理のために、高度なリモートサーバー管理が可能なiLO Web コンソールを起動するタスクが含まれています。 HP ProLiant および HP BladeSystem サーバー向けの HP ProLiant Linux Management Pack と HP ProLiant VMware Management Pack によって、次のような管理タスクを実行できます。

• サーバー構成の表示 • サーバーの稼動状態の監視 • アラートの受信

HP ProLiant Linux Management Pack と HP ProLiant VMware Management Pack によって、SCOM で次のタスクを実行 できます。

• サーバーの属性とHP ProLiant ハードウェア/ソフトウェア構成データを SCOM に投入 • HP ProLiant サーバーのハードウェア状態および関連する管理サービスの監視と表示

(15)

• SNMP を使用して HP マネジメントエージェントによって生成された HP ProLiant ハードウェアイベントを特定、変換、表 示

• SCOM からのハードウェアリソース管理と高度なリモート管理を可能にする、HP 管理ツールへのブラウザーベースのリ ンクを提供

HP による機能拡張

HP ProLiant Linux Management Pack と HP ProLiant VMware Management Pack には、サポート対象バージョンの Linux および VMware を搭載した HP ProLiant サーバーのネイティブ管理機能を表示するために HP が提供する広範な要 素が含まれています。

• HP ハードウェアサブシステムと Insight Management Agent による管理ソフトウェアの状態監視。HP ハードウェア/ソフ トウェアのさらに詳細な構成情報が得られます。

• HP Insight Management Agent による SCOM 内の HP サーバーハードウェアアラートの処理、表示について事前に定 義したルール。これに従って、個々のSNMP が変換され、SCOM の Active Alerts ビューに統合されます。

• 迅速にシステム分析ができるよう、HP サーバーの主な属性を統合ビューに表示するポリシー。CPU の種類、メモリの総 容量、使用可能なディスクドライブストレージ、ファームウェアのリビジョン、インストールされているInsight

Management Agent のバージョンなどが含まれます。

しくみ

HP ProLiant Linux Management Pack と HP ProLiant VMware Management Pack は、SCOM サーバーと Linux および VMware によって管理されているノード間の通信にプロキシモデルを使用します。SCOM は通常、各管理対象サーバー 上にあるWindows ベースの SCOM エージェントと通信します。Linux または VMware サーバー上に SCOM エージェン トをロードすることはできません。しかし、HP Device Monitor Service は、SCOM で管理されているどのノード上でも実行 可能なWindows サービスです。このサービスは、Linux および VMware サーバー上で動作する HP マネジメントエージェ ントからSNMP アラートを収集し、サーバー構成情報を提供します。次に、SCOM エージェントのローカルインスタンスと Windows イベントログを使用して、SCOM サーバー上で実行されている Management Pack に構成情報とアラートを送 信します。

HP ProLiant Linux Management Pack および HP ProLiant VMware Management Pack を、Linux サーバー用と VMware サーバー用の2 つの個別フォルダーにインストールできます。各フォルダーには、3 つのビューがあります。それは、図 10 に示す Active Alerts ビュー、Group Diagram ビュー、Server State ビューです。これらのビューには、Windows を搭 載したサーバーのHP ProLiant Server Management Pack と同様のルックアンドフィールで、同じレベルの情報が提供さ れます。

(16)

図10: HP ProLiant Linux Management Pack と HP ProLiant VMware Management Pack は、Linux および VMware サーバーのア ラート表示、ダイアグラム表示、状態表示を提供します。

(17)

HP ProLiant Agentless Management Pack

HP Agentless Management Pack によって、SNMP エージェントや WBEM Provider を読み込むことなくサーバーの稼動 状態を管理できます。アウトオブバンド管理、つまり「エージェントレス管理」を可能にするこの機能は、HP ProLiant サー バー Gen8 上で使用できます。HP ProLiant サーバー Gen8 には、第 4 世代の iLO Management Engine が含まれてお り、これがコアハードウェアコンポーネントの監視情報を提供します。OS ベースのサービスである HP Agentless

Monitoring Service (AMS) を追加すると、さらに監視情報が収集されます。

注記

HP ProLiant Agentless Management Pack は、HP ProLiant サーバー Gen8 など、iLO Management Engine を備えたサーバーでのみ使用できます。

HP ProLiant Agentless Management Pack の使用

HP ProLiant Agentless Management Pack は、iLO Management Engine のエージェントレス管理機能を利用して SCOM を補完し、拡張します。次のような管理タスクを実行できます。 • サーバー構成の表示 • サーバーの構成 • サーバーを共通ビューにグループ化 • アラートの受信 • 稼動状態の監視

HP ProLiant Agentless Management Pack を通して、SCOM で次のタスクを実行できます。 • サーバーの属性とHP ProLiant ハードウェア/ソフトウェア構成データを SCOM に登録 • HP ProLiant サーバーのハードウェア状態および関連する管理サービスと監視と表示

• サーバー上のiLO Management Engine によって生成された HP ProLiant ハードウェアイベントを特定、変換、表示 • SCOM からのハードウェアリソース管理と高度なリモート管理を可能にする、HP 管理ツールへのブラウザーベースのリ

ンクを提供.

HP による機能拡張

HP ProLiant Agentless Management Pack には、iLO Management Engine から直接 HP ProLiant サーバーのネイティブ の管理機能を表示するためにHP が提供する一連の機能が含まれています。iLO Management Engine は、稼動状態監 視システムを内蔵しており、OS に依存しません。

HP Agentless Management は、次の機能を提供します。 • サーバーハードウェアに関する情報の収集

• セキュリティと安定性を高めるサーバーのアウトオブバンド管理

• マネジメントエージェントのメンテナンスが不要で、複雑性の低いサーバー管理

• HP SCOM の他の Management Pack がサポートしていない OS ソフトウェアバージョンを搭載した HP ProLiant サー バーの管理 たとえば、VMware ESXi 4.x または 5.0 を搭載したサーバーは、HP ProLiant VMware Management

(18)

Pack によるインバンド管理をサポートしていませんが、HP ProLiant Agentless Management Pack によるアウトオブバ ンド管理はサポートしています。

しくみ

HP ProLiant サーバー Gen8 は、ローカルにインストールされた SNMP エージェントや WBEM Provider ではなく、iLO Management Engine を使用して構成情報と稼動状態を収集します。HP ProLiant Agentless Management Pack によって、 これらのサーバーは、SCOM コンソールと直接通信する代わりに、HP Device Monitor Service (DMS) のインスタンスと 通信することができます。DMS は、DMS がインストールされている管理対象ノード上の SCOM エージェントを使用して、 SCOM コンソール上の HP の Management Pack と通信します。

DMC は、DMS のインスタンスと通信し、ユーザーがサーバーを追加または削除できるようにします。この Management Pack がサポートするサーバーは、SCOM コンソールで管理する前に、DMS のインスタンスに登録する必要があります。 このManagement Pack がサポートするサーバーを SCOM コンソールで表示または監視する前に、DMC を使用してこれ らのサーバーをDMS のインスタンスに登録する必要があります。

複数のDMS インスタンスを実行でき、DMC はこれらすべてのインスタンスと通信できます。 HP ProLiant Agentless Management Pack フォルダーには、次の 3 つのビューがあります。 • Active Alerts

• Server Diagram • Server State

これらのビューは、Windows を搭載した他の HP ProLiant サーバーの HP ProLiant Server Management Pack と同様の ルックアンドフィールで、同じレベルの情報を提供します。図11 は、HP Agentless Management を使用する HP ProLiant サーバー Gen8 の Active Alerts ビューを示しています。

(19)

HP Agentless Management Service の使用

Agentless Management Service は、エージェントレス管理機能を拡張して OS 情報を包含します。そのため、Agentless Management Service がインストールされている HP ProLiant サーバー Gen8 でサポートされているプロパティは、 Agentless Management Service がインストールされていない iLO Management Engine を使用するサーバーではサポー トされません。たとえば、Agentless Management Service がインストールされていない場合、

• アラートの説明にサーバーホスト名が表示されません。 • サーバーは次のプロパティをレポートしません。 – サーバーのホスト名 – システムのタイプ – オペレーティングシステム – 管理バージョン

System Center Configuration Manager の統合

次のツールをSystem Center Configuration Manager (SCCM) にプラグインすることにより、展開、インベントリ、アップ デートを自動化します。

• HP ProLiant Server OS Deployment (OSD) Toolkit • HP Hardware Inventory Tool

• HP ProLiant Updates Catalog

HP ProLiant Server OS Deployment Toolkit

OS 展開 (OSD) 機能は、イメージの作成と新しいサーバーへの展開を可能にする SCCM の機能です。Insight Control for System Center は、HP 独自の HP ProLiant および HP BladeSystem サーバーの導入機能を追加します。この機能には、 OS 導入前のハードウェアや BIOS の設定、および OS 導入後のドライバーやエージェントのインストールなどが含まれま す。

Windows Server OSの導入は、SCCM OSD標準の手法に従って、タスクシーケンスの作成、構成、およびコレクションへ の通知を行います。HP ProLiant Server OS Deployment Toolkitは、HP ProLiantサーバーへのWindows Server OSの導 入を支援するスクリプト式のインストールタスクシーケンスを作成するウィザードを提供します。

注記

HP ProLiant Server OSD Toolkit は、Windows 展開サービスによって提供される Preboot eXecution Environment (PXE) サービスを使用します。HP Insight Control ス イートに含まれているInsight Control Server Deployment は、独自の PXE サービスを 提供します。Insight Control Server Deployment と HP ProLiant Server OSD Toolkit は、 ネットワークに問題が発生する可能性があるため、同時にインストールしないでくださ い。

HP ProLiant Server OSD Toolkit は、HP Scripting Toolkit (STK) の構成ツールと SCOM の導入機能を統合します。その ためには、Dynamic Host Configuration Protocol (DHCP)、Windows 展開サービス (WDS)、および SCCM PXE サービ スポイントが必要です。OSD Toolkit は、タスクシーケンスユーザーインターフェイスに拡張機能を提供し、シンプルな操作 でタスクシーケンスを作成、変更できるようにします。

(20)

• HP ProLiant Boot Images フォルダーには、HP が提供する Windows プレインストール環境 (WinPE) ブートイメージが 含まれており、各イメージに適切なHP ドライバーがすべて含まれています。

• The HP ProLiant Drivers フォルダーには、最新の HP Windows Server ドライバーが含まれており、古くなったドライ バーは最新のドライバーに置き換えられます。

• さまざまなHP ProLiant Windows Driver Package は、HP ドライバーを参照します。アップグレードされると、新しいドラ イバーを参照します。ドライバーパッケージを使用するタスクシーケンスをアップデートする必要はありません。

• HP ProLiant Hardware Configuration Package には、WinPE 向けの最新の HP Scripting Toolkit が含まれています。 • HP ProLiant Post-OS Configuration Package には、スクリプト、必要な HP スマートコンポーネント、HP エージェントが含

まれています。

図12 は、SCCM コンソールフォルダーセクションを示しています。

(21)

新しいサーバーを導入するには、カスタムタスクシーケンスを作成してOS 導入タスクを指定する必要があります。HP OSD Toolkit は、必要なあらゆる HP コンポーネントによる新しいタスクシーケンスの作成を支援するウィザード形式の ユーティティを提供します。タスクシーケンスを保存して、以降のHP ProLiant または HP BladeSystem サーバーへの OS のインストールに使用できます。図13 は、New Server Deployment Template を示しています。

図13: HP ProLiant Server OSD Toolkit の HP New Server Deployment Template によって、OS 導入タスクを指定するカスタムタスク シーケンスを作成できます。

OS のインストールを開始すると、サーバーが SCOM PXE サービスポイントに起動します。サーバーが起動すると、 WinPE が、そのサーバー用に作成されたタスクシーケンスを開始し、自動的にスクリプトが実行されます。

HP OSD Toolkit によって、確実で一貫した OS 導入を実現し、エラーのリスクを軽減することができます。OSD Toolkit は、 HP ProLiant および HP BladeSystem サーバーを導入するためのすべてのコアコンポーネントを提供し、全コンポーネント のテストを行います。そのため、統合とテストを手動で行う負担を軽減できます。WinPE イメージには、必要な HP ストレー ジ/ネットワークドライバーが含まれているため、適切なドライバーを探してイメージに取り込むという、時間がかかり、間違 いが起こりやすいタスクが不要になります。

(22)

Hardware Inventory Tool

Hardware Inventory Tool は、Insight Management Agent を使用して、Windows を搭載する SCOM クライアントサー バーからHP 独自のハードウェア情報を取得します。そのサイトサーバーのデータベースに情報を追加して、それを SCCM Resource Explorer で表示できます。

Hardware Inventory Tool は、ネイティブの SCCM Software Distribution を使用して、すべての管理対象サーバーについ てコンポーネントレベルの詳細なインベントリを提供します。ユーザーは、SCCM Software Distribution を使用して Hardware Inventory Tool の実行可能ファイルをサーバーに導入し、SCCM Hardware Inventory サイクルを使用して Hardware Inventory Tool を導入します。この標準の SCCM データベースには、インベントリデータが保存されます。 Hardware Inventory Tool には、Insight Management SNMP Agent が必要です。これは、HP WBEM Provider ではサ ポートされていません。

Resource Explorer を使用して、図 14 に示すサーバーコンポーネントを表示できます。HP ハードウェア/ソフトウェアの多 様な構成情報を詳細に確認できます。このデータはSCCM データベースにも保存されているため、カスタムクエリを使用 して的確に必要とする構成情報を取得できます。

Hardware Inventory Tool は、情報を取得して、クライアントサーバーの SCCM Resource Explorer に表示します。 Hardware Inventory Tool は、指定されたクライアント上で動作し、一連の中間.MIF テキストファイルを作成します。この ファイルには、特定のクライアントサーバーに関する情報が含まれています。CSCCM Hardware Inventory Agent は、こ うしたファイルを処理して、サイトサーバーに送信し、適切なデータベースを更新します。

注記

SCCM エージェントは、Inventory Tool が Hardware Inventory サイクル中に生成する インベントリ情報を受け取ります。この情報は、次のHardware Inventory スキャンが 完了するまで使用できません。

(23)

HP ProLiant Updates Catalog

HP ProLiant Updates Catalog は、SCCM およびルールベースモデルを使用して、Windows を搭載した HP ProLiant サーバー上でソフトウェアとファームウェアのインストールとアップデートを行います。System Center Updates Publisher に よって、HP Service Pack for ProLiant (SPP) を通じて HP ProLiant のファームウェアとソフトウェアのアップデートファイルを インポートできます。

HP ProLiant Updates Catalog は、HP FTP サイトを参照する、Microsoft System Center Updates Publishing Tool 外部カ タログリストから入手できます。アップデートを受け取るには、サーバーにWindows Software Update Services (WSUS) およびSystem Center Update Publisher (SCUP) が必要です。HP SPP の新しいバージョンごとに新しい HP カタログが作 成されます。

HP ProLiant Updates Catalog を使用して、ソフトウェア/ファームウェアアップグレードおよび HP SPP の新規/アップグ レードインストールを監視および導入します。HP ProLiant Updates Catalog バンドルのコンテンツは、HP SPP から抽出さ れます。このコンテンツは、Windows サーバー向けの HP SPP サブセット内にあるものと同じですが、SCCM を使用して 導入を管理できるように、異なるフォーマットになっています。

HP ProLiant Updates Catalog キャビネットファイルには、Microsoft のアップデート形式の XML ファイルが含まれており、 使用可能なアップデートが記載されています。このキャビネットファイルによって、SCCM は、HP ProLiant サーバーのアッ プデートステータスを解釈できます。ユーザーは、HP ProLiant サーバーのアップデートステータスを確認し、サーバーへの ソフトウェアアップデートを承認して配備することができます。HP PSP コンポーネントは一緒にテストされており、円滑にイ ンストールできるため、配備上メリットがあります。図15 は、使用可能なソフトウェアアップデートの一例を示しています。

(24)

HP ProLiant Updates Catalog は、HP Catalog XML ファイルを System Center Updates Publisher 内に置きます。ダウン ロードするコンポーネントをSystem Center Updates Publisher から選択できるようになります。コンポーネントを SCCM に パブリッシュした後、WSUS/SCCM エージェントは、カタログ内のルールに従ってアップデートステータスをスキャンします。 こうすることで、アップデートが必要なサーバーの数を把握します。次にエージェントは、サーバーコレクションに必要なアッ プデートを通知します。エージェントによるスキャンによってクライアントシステムにアップデートが必要なことがレポートさ れた場合は、クライアントマシンがアップデートを受け取ります。図16 は、アップデートを適用するシーケンスを示していま す。

図16: HP ProLiant Updates Catalog による HP ソフトウェア/ハードウェアの処理

System Center Virtual Machine Manager の統合

HP ProLiant Performance Resource Optimization (PRO) Management Pack によって、基盤であるホストシステムの稼動 状態に応じてHyper-V 仮想マシンを自動または手動で移行できます。

SCOM および System Center Virtual Machine Manager (SCVMM) と連携して機能し、HP ProLiant サーバーハードウェ アの障害予測アラートに応じて指示を出し、仮想マシンの移動を自動化します。SCVMM から、サーバーと、サーバーが ホストしている仮想マシンを確認できます。SCOM によって、ホストシステムの稼動状態を確認できます。

HP ProLiant PRO Management Pack

HP ProLiant PRO Management Pack は、Microsoft Hyper-V を搭載するホストサーバー上の HP のマネジメントエージェ ントからSNMP 経由でクリティカルイベントおよび警告イベントを監視します。これは、HP WBEM Provider ではサポートさ れていません。ホストサーバー上で障害が予測される状況が発生した場合、SCVMM は PRO ヒントを表示します。PRO ヒ ントとは、管理者にホストシステム上の問題を通知し、アラートの詳細を提供する機能です。27 種類の障害予測イベント によってPRO ヒントがトリガーされ、影響を受ける仮想マシンをクラスター内の別のホストに移動することができます。

(25)

RAID アレイ内のディスクの消失や ECC メモリしきい値の超過など、障害が実際に発生する前に、27 種類のイベントにつ いて警告します。

このManagement Packは、すでにダウンしているサブシステムについてはPROヒントアラートを生成しません。ダウンし ている場合はすでに手遅れであり、障害の発生前にその状況に対応することができません。ただし、障害の発生したコン ポーネントに関する標準のアラートはSCOMコンソールに送信されます。監視対象イベントの詳細なリストは、ユーザーガ イドに掲載されています。Insight Control for System Centerの各機能のインストールとユーザーガイドについては、HPマ ニュアルライブラリのHP Insight Controlページ (www.hp.com/jp/ic_manual) を参照してください。

PRO ヒントを受信したら、PRO ヒントウィンドウの[実装する]ボタンをクリックして、仮想マシンを仮想環境内の他のヘル シーなホストシステムに移行するプロセスを開始します。SCVMM が、使用可能なホストを自動的に調査し、仮想マシンを 受信するホストをパフォーマンスに基づいて選択します。こうすることで、仮想ワークロードのバランスを取り、最適化する ことができます。図17 は、PRO ヒントの一例です。

(26)

HP による機能拡張

HP ProLiant PRO Management Pack は、Microsoft System Center Virtual Machine Manager (SCVMM) の Performance and Resource Optimization (PRO) 機能を使用します。この機能によって、仮想マシンをホストするサー バーからの特定のハードウェアイベントによって仮想マシンの移行をトリガーし、自動化することができます。

HP ProLiant PRO Management Pack には、次の機能があります。

• PRO ヒントで HP ProLiant Hyper-V ホストの障害予防イベントや警告イベントを監視します。

• 事前に定義した一連のモニターを提供します。これをSCVMM コンソールの PRO 設定で容易に有効化することができ ます。

• サーバーホスト内のすべての仮想マシンを、クラスターまたはホストグループ内の使用可能なホストに移動します。 • PRO ヒントメッセージを確認し、インタラクティブに仮想マシンを移行できます。

• PRO ヒントアラートオプションとして仮想マシンの自動移行を提供します。 • SNMP 経由で Insight Management Agent をサポートします。

• クリティカルおよび警告イベント向けにHP Fibre Channel または iSCSI SAN によるフェイルオーバークラスターをサ ポートします。 • 非クラスターのローカルストレージサーバーについては、警告イベントのみをサポートします。

しくみ

PRO 機能を導入するには、次の 4 つの役割が必要になります。 • ハードウェアの障害予測または警告発生時のHyper-V 管理対象ノード • クラスターまたはホストグループ内への仮想マシンの配置を可能にするHyper-V 管理対象ノード • Hyper-V 管理対象ノードを管理する SCVMM サーバー • SCVMM のコネクタープログラムと通信する SCOM サーバー 図18 は、仮想マシンの移行プロセスの手順を示しています。

1. モニターが、HP Insight Management Agent からイベントを検出します。 2. モニターが、HP PRO アラートを生成します。 3. SCVMM コネクターが、HP PRO アラートを SCVMM に送信し、PRO ヒントとして表示します。 4. モニターが診断または復旧モジュールを実行し、各モジュールを Windows インベントログエントリとしてポストし ます。 5. 診断または復旧イベントルールがイベントログイベントを検出し、SCOM サーバーで診断または復旧スクリプトを 実行します。このスクリプトがSCVMM サーバーと通信します。 a. 診断スクリプトは、最新の状況を確認し、そのステータスに応じて PRO ヒントメッセージを更新します。 b. ユーザーが自動化を選択している場合は復旧スクリプトが実行され、ユーザーが[実装する]を選択した場 合はインタラクティブな移行が開始されます。 6. スクリプトが、SCVMM サーバーに仮想マシンの移行開始を要求します。SCVMM サーバーは、SCVMM ホスト の評価とクラスターの可用性に基づいてターゲットホストを選択します。

(27)

a. スクリプトは、SCVMM サーバーに PRO ヒントステータスで移行の進捗をレポートします。 b. スクリプトは、Windows イベントログメッセージを生成して、進捗とステータスをレポートします。

図18: HP PRO Pack によって、ハードウェアの障害予測イベントに応じて仮想マシンを移動することができます。

まとめ

HP Insight Control for System Center ソフトウェア拡張機能は、HP ProLiant および HP BladeSystem の独自の管理機能 をSystem Center コンソールにシームレスに統合します。Insight Control の一部としてラインセンス供与されるこの拡張機 能は、インストールしやすい柔軟なパッケージで、最新の包括的なシステムステータス、障害予測アラート、構成管理機能、 リモートコントロール、予防型の仮想マシン管理機能を提供します。

HP ProLiant サーバーおよび HP BladeSystem エンクロージャーのサーバー管理機能を System Center コンソールに統合 することで、さまざまなテクノロジー環境の制御がさらに向上します。そしてソフトウェアの一貫した導入とアップデートを実 現できます。また、サーバーに障害が発生した場合に迅速に対応し、高コストなダウンタイムが発生するリスクを軽減する ことができます。

(28)

© Copyright 2011, 2012 Hewlett-Packard Development Company, L.P. 本書の内容は、将来予告なく変更されることがあります。HP 製品およびサービスに対する保証 については、当該製品およびサービスの保証規定書に記載されています。本書のいかなる内容 も、新たな保証を追加するものではありません。本書の内容につきましては万全を期しておりま すが、本書中の技術的あるいは校正上の誤り、脱落に対して、責任を負いかねますのでご了承 ください。 TC1203892, 2012 年 3 月

詳細情報

さらに情報が必要な場合は、次のURL にアクセスしてください。 リソース Web アドレス

HP Insight Control 製品ページ www.hp.com/jp/insightcontrol

HP Insight Control for Microsoft System Center の HP Insight

Control の統合に関するページ www.hp.com/go/icsc (英語) HP マニュアルライブラリ HP Insight Control ページ www.hp.com/jp/ic_manual

インフラストラクチャソフトウェアの評価版ダウンロードセンター HP Insight ソフ トウェア (Insight Control および Virtual Connect Enterprise Manager) も掲載

http://h50146.www5.hp.com /products/servers/proliant/ma nagement/dl.html

図 1 は、Insight Control for System Center と System Center の統合によって得られる機能を示しています。
図 2: Insight Control for System Center 拡張機能は System Center と Insight Control の機能を補完します。
図 3: HP Management Pack の通信パス
図 4: DMS のインスタンスに関連付けられている登録済みの非 Windows デバイス
+7

参照

関連したドキュメント

本節では本研究で実際にスレッドのトレースを行うた めに用いた Linux ftrace 及び ftrace を利用する Android Systrace について説明する.. 2.1

MPIO サポートを選択すると、 Windows Unified Host Utilities によって、 Windows Server 2016 に含まれている MPIO 機能が有効になります。.

本資料は Linux サーバー OS 向けプログラム「 ESET Server Security for Linux V8.1 」の機能を紹介した資料です。.. ・ESET File Security

Jabra Talk 15 SE の操作は簡単です。ボタンを押す時間の長さ により、ヘッドセットの [ 応答 / 終了 ] ボタンはさまざまな機

( HP Desi gnj et T650 A0

Bluetooth® Low Energy プロトコルスタック GUI ツールは、Microsoft Visual Studio 2012 でビルドされた C++アプリケーションです。GUI

題が検出されると、トラブルシューティングを開始するために必要なシステム状態の情報が Dell に送 信されます。SupportAssist は、 Windows

Windows Hell は、指紋または顔認証を使って Windows 10 デバイスにアクセスできる、よ