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科研費からの成果展開事例

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Academic year: 2021

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ウイルス・受容体・感染阻害分子の構造情報解明による創薬展開

九州大学 大学院医学研究院 准教授 橋口 隆生

[お問い合わせ先] TEL:092-642-6138 E-MAIL:takaoh@virology.med.kyushu-u.ac.jp

間伐材と自律型極限計測センサを用いた土砂・雪崩災害警報システムの社会実装

秋田県立大学 システム科学技術学部 教授 下井 信浩

[お問い合わせ先] TEL:0184-27-2116 E-MAIL:shimoi@akita-pu.ac.jp

科学研究費助成事業(科研費)

科学研究費助成事業(科研費)

構造生物学的手法によるウイルスの細胞 侵入メカニズムの解明

(2014-2016 若手研究(A))

ピエゾケーブルを用いた構造物簡易 スマートセンサシステムの研究

(2013-2016 基盤研究(A))

構造生物学的手法に基づく新規抗体作製 法の創成(2017-2018 挑戦的研究(萌芽))

間伐材と自律型極限計測センサを用い た土石流等の危険予測システムの研究

(2016-2018 挑戦的萌芽研究)

麻疹ウイルス、ムンプスウイルス、エボラ・マー ルブルグウイルスは、麻疹(はしか)、流行性 耳下腺炎(おたふくかぜ)、エボラ・マールブ ルグ出血熱といった感染症を引き起こす病原体 である。これらの感染症は、今もなお、小児や 途上国を中心に流行を繰り返している。

こうした問題に対して、ウイルスとその受容体 および感染阻害抗体・ペプチド・化合物との結 合構造を原子レベルの分解能で可視化すること に成功した。このような構造情報の解明および 構造に基づくウイルス学的な機能性解析は、感 染症の克服を目的とする抗ウイルス薬、ワクチ ン、抗体医薬の開発基盤となる重要な知見と期 待されている(図1)。

現在はこれらの構造情報を活用してウイルスに 対する創薬研究にも着手しており、病原性の解 明のための基礎研究とともに予防・診断・治療 法開発を推進している。

研究の背景:

近年多発している土砂災害などは、建築物やラ イフラインの損壊、人的被害、場合によっては 人命の損失など深刻な被害を引き起こす危険を はらんでおり、その予測・予報は喫緊の課題と なっている。また、それらの災害対策を実施す る際の予算の確保も重要な問題となっている。

研究の成果:

これらの課題に対し、簡易的でかつ工費等が安 価である間伐材を用いた低価格のモニタリング システムを考案した。現在は土砂崩れ・雪崩な どの災害予測・予報のため様々な実装試験を行 うと同時に、災害発生の可能性および発生後の 状態を認識するため、モニタリングシステムの 有効性と性能等に関する評価も実施している。

落石などの対策工事がされていない無防備な急 斜面における「予防工」と「計測」を兼ね備え た計測柵のシステム考案は、間伐材の有効利用 により、本計測システムを安価にすることを可 能にした。更に、落石などの発生有無を自律的 に観測し、無線通信により周辺の住民や通行中 の車両に注意を促すことも可能にしている。

今後の展望:

今後は秋田県内の危険地域における土砂崩れ・

雪崩災害などの早期異常発生通知、警報システ ムの構築を実現し、県の防災行動計画へ反映さ せることを目指す。さらに長期的には、全国の 危険地域における土砂災害の予測、防災行動計 画への反映も期待されている。

RISTEX 間伐材を用いた土砂・雪崩 災害警報システムの実装

(2015-2018)

日本医療研究開発機構 感染症研究新 イニシアティブ事業

「構造生物学的手法による麻疹ウイル ス中枢神経感染の治療薬創出を目指し た研究」(2017-2019)

図1 橋梁や構造物の健全性を簡易的に計測する ための「ピエゾ振動センサとピエゾ極限セン サの詳細」

(b) 計測ユニット(左)と衝撃値の比較グラフ(右)

   [グラフ上:加速度計、下:ピエゾ振動センサ]

図2 災害等の自律モニタリングを可能にする

「計測柵を用いた雪崩や落石の計測システ ムと通信ユニット」

(a) ピエゾ振動センサ

(b) ピエゾ極限センサ

(a) 間伐材を用いた計測柵の実装

図1 構造情報を活用した感染および感染阻害機構の解明による創薬展開

科研費NEWS 2018年度 VOL.4

PB 科研費NEWS 2018年度 VOL.417

科研費からの成果展開事例

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