中 学 校
平 成8年 度
教 育 研 究 員 研 究 報 告 書
国 語
東 京 都 教 育 委 員 会
平成8年 度
教 育 研 究 員 名 簿(国 語)
班 地 区 名 学 校 名 氏 名
大 田 志 茂 田 中 武 井 勝 久
表 中 野 第 十 一 中 ◎ 渋 谷 正 宏
杉 並 富 士 見 丘 中 千 葉 正 法
板 橋 上 板 橋 第 二 中 伊 藤 光 子
現 練 馬 開 進 第 三 中 橋 口 尚 弘
町 田 南 中 神 谷 昭 子
町 田 南 成 瀬 中 梶 野 明 信
班 小 平 上 水 中 古怒 田 久 美恵
あ き る 野 増 戸 中 桑 ケ谷 美 智
新 宿 牛 込 第 二 中 光 山 真 人
理 目 黒 東 山 中 佐 藤 薫
北 田 端 中 五十嵐 美 香
解 足 立 第 十 四 中 ○ 釈 尾 裕 子
葛 飾 新 宿 中 蓮 沼 祥 之
府 中 府 中 第 三 中 長 谷 川 聡
班
清 瀬 清 瀬 中 川 戸 直 美
◎ 世話 入 ○ 副世話 人 担 当 教育 庁指導部 中学校 教育指導課指導主 事 河 野 庸 介
目 次
IH皿
研究主題 設定 の理 由 研 究の全体構想図 研 究の内容 1表 現 班 2理 解 班 IV実 践 事 例 1表 現 班 2理 解 班
12つU7
V研 究 の ま と め と 今 後 の 課 題
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研 究 主 題
生 徒 一 人 一 人 の 学 習 意 欲 を 高 め 、 主 体 的 な 言 語 活 動 を 促 す 指 導 と 評 価 の 工 夫
1研 究 主 題 設 定 の 理 由
21世 紀 を 目前 に して 、 現 代 の 社 会 は 国 際 化 、 情 報 化 が 進 展 す る と と も に 、 科 学 技 術 の 一 層 の 発 展 が 続 く な ど激 し い変 化 の 中 に あ る。 ま た 、 日常 の 生 活 様 式 が 変 化 し、 人 々 の 価 値 観 も急 速
に 多 様 化 す る な ど生 徒 を 取 り巻 く生 活 環 境 は 大 き く変 わ り っ っ あ る 。
そ の よ う な な か で 学 校 教 育 に は 、 生 涯 を 通 じ て 社 会 の 変 化 に 主 体 的 に 対 応 し、 た くま し く生 き る 人 間 の 育 成 が 強 く求 め られ て い る。 特 に 中 学 校 教 育 に お い て は 、 基 礎 的 ・基 本 的 事 項 の 徹 底 と と も に 、 生 徒 一 人 一 人 の 個 性 を 生 か し、 学 習 へ の 関 心 ・意 欲 を 高 め 、 生 涯 に わ た っ て 主 体 的 に 学 習 に 取 り組 む 能 力 や 態 度 の 育 成 が 大 き な 課 題 と な っ て い る。
国 語 科 の 立 場 か ら こ れ ら の 課 題 に 応 え る た め に 、 本 分 科 会 で は次 の 三 っ の 視 点 に 立 っ て 研 究 を 行 う こ と と し た 。
第 一 に 、 生 徒 一 人 一 人 の 国 語 に 対 す る学 習 意 欲 を 高 め る こ と が 重 要 で あ る と考 え た 。 個 性 を 生 か す 教 育 を 進 あ る た め に は 、 生 徒 の 内 発 的 な 意 欲 や 主 体 的 な 態 度 を 育 成 す る こ と が 大 切 で あ る と考 え た か らで あ る 。 ま た 、 国 語 を 学 ぶ こ と の 楽 し さ や 成 就 感 を 体 得 さ せ 自 ら学 ぶ 意 欲 を 高 め る こ と は 、 生 涯 を 通 じ て 国 語 を 尊 重 し、 学 び 続 け る と と も に 、 た くま し く生 き抜 い て い くた め の 基 盤 と な る 力 を 育 成 す る上 か ら も大 切 で あ る。
第 二 に 、 生 徒 一 人 一 人 の 主 体 的 な 言 語 活 動 の 充 実 を 図 る こ と が 重 要 で あ る と 考 え た 。 言 語 の 教 育 を 担 う 国 語 科 に は 、 生 涯 に わ た っ て 主 体 的 に 学 習 に 取 り組 む 能 力 や 態 度 を 育 成 す る と と も に 、 聞 く ・話 す ・読 む ・書 く と い う 活 動 を 主 体 的 に 行 う こ と の で き る 生 徒 の 育 成 を 目 指 し、 指 導 の 改 善 と充 実 を 図 る こ と が 求 め られ て い る。
第 三 に 、 指 導 と評 価 の 一 体 化 を 図 る こ と が 重 要 で あ る と 考 え た 。 そ の た め 、 生 徒 が 主 体 と な る学 習 活 動 を 展 開 す る と と も に 、 日常 の 授 業 の 中 で の 評 価 の 在 り方 を 見 直 し、 指 導 の 過 程 や 結 果 に つ い て 意 図 的 ・計 画 的 に 行 う評 価 を 重 視 し た 。 特 に 学 習 活 動 の 中 で 自 己 評 価 ・相 互 評 価 を 多 く取 り入 れ る こ と に よ り 、 生 徒 に 学 習 に 対 す る 満 足 感 や 成 就 感 を得 さ せ 、 生 徒 の 興 味 。関 心 ・ 意 欲 が 高 ま る と考 え た 。
こ の よ う な 視 点 か ら研 究 主 題 を 「生 徒 一 人 一 人 の 学 習 意 欲 を 高 め 、 主 体 的 な 言 語 活 動 を 促 す 指 導 と 評 価 の 工 夫 」 と設 定 し た 。
研 究 を 進 め る に 当 た っ て 、 表 現 班 ・理 解 班 の2班 を 設 け 、 そ れ ぞ れ 副 主 題 を 設 定 し、 主 題 に 迫 っ た 。 表 現 班 は 、 音 声 言 語 に よ る 意 見 発 表 を 行 う学 習 の 中 で 、 特 に 話 の 組 み 立 て に 関 す る 指 導 を 取 り 立 て て 、 論 理 的 な 表 現 力 を 育 成 す る こ と を 目 標 と した 。 理 解 班 は 、 文 学 的 文 章 に お け る 作 者 の 「表 現 の 工 夫 」 に 着 目 さ せ る こ と を 通 して 、 主 体 的 に 読 み 取 る 力 を 育 成 す る こ と を 目 標 と し た 。 両 班 と も授 業 を も と に 実 証 的 な 研 究 を 進 め る こ と と した 。
一1一
H研 究 の全体構想 図
教 育 課 題 ・社 会 の要 請
・心 の教 育 の 充 実
・基礎 ・基 本 の 重 視
・個性 教 育 の 重 視
・自 己教 育 力 の 育 成
・文 化 と伝 統 の 重 視
・国 際 理解 教 育 の推 進
生徒 の 実 態
○ あ らた ま った 場面 で、 情 報 を整 理 し、筋 道 を 立 てて 発 表す る ことを苦 手 と して い
る生徒 が多 い。
○ 文 学 的 文章 の 授 業 で 、 「興 味 ・関 心 を 持 続 で きな い」 「自分 の意 見 や考 えを もて
な い」 とい う生 徒 が い る。
今 日の 社 会 の 実態
・価 値 観 の 多 様 化
・生 活 様 式 の 変 化
・情 報 化 、 国 際 化 の 進 展
中 学校 国 語 科 の 目標
・国 語 を正 確 に理 解 し適 切 に 表現 す る能 力 を高 め る と と もに、 思 考 力 や 想 像 力 を養 い言 語 感 覚 を 豊 か に し、 国 語 に 対 す る認 識 を深 め国 語 を尊 重 す る態 度 を 育 て る。
目指 す 生徒 像
○ 生 涯 を 通 じて、 自 ら学 ぶ 意欲 を も った生 徒
・適 切 な表 現 を工 夫 し、 意欲 的 に表現 で き る。
・自己を 豊 か に高 め るた め 、 聞 き手 ・読 み 手 と して意 欲 的 に取 り組 め る。
○ 自 らの もの の 見方 や 考 え 方 を もち、 主体 的 に判 断 し、行 動 で き る生 徒・筋 道 を立 て て 考 え 、分か りやすい表現がで きる。
・自 ら課 題 を 見 っ け 、主体的に文章を読 み取 ることが できる。
研 究 主 題
生 徒 一 人 一 人 の学 習 意 欲 を 高 め、 主 体 的 な言 語 活動 を 促 す 指導 と評 価 の 工 夫
表 現 班
音 声 言 語 に よ る論 理 的 な 表現 力 の育 成
○ 意 見 発表 の学 習 にお い て 、話 の 内 容 の全 体 を 理解 させ 、 話 材 カ ー ド・構 成 カー ド の 活 用 に よ り、 常 に 順序 立 てて 発 表 させ る指 導 を行 え ば 、 相 手 に分 か りや す く、
論 理 的 に 表 現 す る能 力 が 身 に 付 くで あ ろ う。
・話 材 カ ー ドを 与 え、 音 声 表 現 の 組 み 立 て を 取 り立 て て 指 導 す る 工 夫 。
・構 成 カ ー ドを 使 う こ と に よ り 生 徒 が 主 体 的 に 学 習 に取 り 組 む 工 夫 。
・構 成 カ ー ドを 使 っ た 小 集 団 で の 学 習 に よ り意 欲 を 高 め る工 夫 。
・自 己 評 価 ・相 互 評 価 の 内 容 が 次 の 学 習 に 生 か せ る 評 価 カ ー ドの 工 夫 。
・主 体 的 な 学 習 活 動 を 促 す ワ ー ク シ ー トの 工 夫 。
副 主 題
仮 説
主 題 に迫 るた め の指 導 の工 夫
理 解 班
文学 的 文 章 を 主体 的 に読 み 取 る力 を育 て る 一 「表 現 の 工 夫 」 に着 目 さ ぜ る こ とを 通
して 一
○ 「表 現 の 工夫 」 を整 理 ・分類 した もの を 活 用 して 、表 現 に着 目 させ る ことに よ り、
語 句 の 意 味 の深 さ に気 付 くことが で きる と と も に、 作 品 に 興 味 ・関 心 を も ち 、 学 習 意欲 が 高 ま るで あ ろ う。
○ 教 材 文 と生徒 が 自 ら創 作 した もの とを比 較 ・検 討 す る ことで 、 作 者の 工 夫 して い る こ とを 生徒 が 理 解 す る とと もに 、主 体 的 な 言 語 活動 を す る こ とが で き るで あ ろ
う。
・ 「表 現 の 工 夫 」 を 整 理 ・分 類 した プ リ ン トを 使 っ て 、 教 材 文 の 中 か らそ れ を 主 体 的 に 探 す た め の 指 導 の 工 夫 。
・学 習 した 「表 現 の 工 夫 」 を 使 っ て 、 生 徒 自 ら が 主 体 的 に 文 章 を 書 くた め の 指 導 の 工 夫 。
・小 集 団 で の 学 習 を 通 して 、 「表 現 の 工 夫 」 に つ い て の 学 習 意 欲 を 高 め る た め の 工 夫 。
・自 己評 価 ・相 互 評 価 の 内 容 が 次 の 学 習 に 生 か せ る 評 価 カ ー ドの 工 夫 。
・主 体 的 な 学 習 活 動 を 促 す ワ ー ク シ ー トの 工 夫 。
一2一
皿 研 究 の 内容
【1表 現 班 】
研 究 副 主 題:「 音 声 言 語 に よ る 論 理 的 な 表 現 力 の 育 成 」 (1)基 本 的 な 考 え
情 報 化 、 国 際 化 が 進 展 す る 社 会 の 中 で 、 多 く の 人 が 自 己 を 表 現 す る 力 の 大 切 さ を 改 め て 実 感 して い る。 自 分 の 考 え を 大 切 に し、 正 し く表 現 し た り理 解 し た り す る 能 力 を 養 う こ と が ま す ま す 重 要 視 さ れ て い る。 特 に 音 声 言 語 の 教 育 に つ い て は 、 そ の 重 要 性 が 一 層 認 識 さ れ 、 よ り良 い 指 導 方 法 に っ い て の 研 究 が 求 め ら れ て い る 。
本 分 科 会 で は 、 こ う し た 時 代 の 要 求 を 踏 ま え 、 他 者 と の 情 報 の 交 換 を 円 滑 に 行 う た め の コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 の 育 成 を 図 る と と も に 、 情 報 を 論 理 的 に 分 析 し、 理 解 し、 判 断 す る こ と に よ り、 自 分 の 考 え を 深 め 効 果 的 に 伝 達 で き る能 力 を 育 成 す る 指 導 方 法 の 開 発 を 試 み た 。
研 究 を 進 め る に 当 た り、 「論 理 的 な 表 現 力 」 を 、 「相 手 に分 か り や す く伝 え る た め に 、 話 の 組 み 立 て を 考 え な が ら表 現 す る 力 」 と 理 解 し た 。 ま た 、 話 す 材 料 が あ り、 話 の 組 み 立 て が 整 っ て い れ ば 、 相 手 に う ま く伝 え る こ と が で き る と 考 え た 。 さ ら に 、 効 果 的 な 組 み 立 て が で き る よ う に な れ ば 、 音 声 言 語 に 対 す る よ り主 体 的 な 姿 勢 が 生 ま れ る と 考 え た 。
ま ず 、 音 声 言 語 の 表 現 活 動 で 生 徒 が ど の よ う な 点 に 苦 手 意 識 を 感 じて い る か 実 態 調 査 し た と こ ろ 、 次 の よ う な 結 果 が 出 た 。 「自 分 の 意 見 が 相 手 に う ま く伝 わ ら な か っ た 経 験 が あ る か 」 と い う 質 問 に 対 し て 「よ く あ る 、 と き ど き あ る 」 と答 え た 生 徒 は72%に 上 り、 そ の 理 由 と して 、 「自分 の 思 い を う ま く表 現 で き な か っ た か ら」 を 第 一 に 挙 げ た 生 徒 が 、 一 番 多 く57%に 上 っ た 。 こ の こ と か ら も、 音 声 言 語 の 論 理 的 な 表 現 力 の 育 成 の 必 要 性 が 確 認 さ れ た 。
ま た 、 「日 ご ろ の 話 し合 い で 発 言 し て い る か(話 し合 い と は 、 国 語 科 の 授 業 や 学 級 活 動 に 限 る)」 と い う質 問 に 、 「あ ま り発 言 して い な い 」 と 答 え た 生 徒 は50%に な り、 そ の 理 由 と して 、 「発 言 す る こ と に 自 信 が な い か ら」、 「な に を 話 した ら よ い か 分 か ら な い か ら 」 に 続 い て 、 「発 言 の 仕 方 が 分 か ら な い か ら」 と い う理 由 を 挙 げ た 生 徒 も 多 く い た 。 さ ら に 、
「発 言 す る と き に ど ん な こ と に 注 意 し ま す か 」 と い う質 問 に 「み ん な に 聞 こ え る よ う に 大 き な 声 で 話 す 」 の46%に 続 い て 、 「筋 の 通 っ た こ と を 話 す 」 を 挙 げ た 生 徒 が30%で 、 「言 葉 遣 い や 態 度 に 気 を 付 け る」 や 「他 の 人 の 意 見 に っ い て も考 え な が ら話 す 」 を 上 回 っ た 。 以 上 の こ と か ら本 分 科 会 で は 、 話 の 組 み 立 て を 考 え さ せ る こ と を 通 して 、 生 徒 の 論 理 的 な 表 現 力 を 育 成 す る こ と を 目 標 に し た 。
② 研 究 の 仮 説
意 見 を 発 表 す る学 習 に お い て 、 話 の 内 容 の 全 体 を つ か み 、 話 材 カ ー ド ・構 成 カ ー ドの 活 用 に よ り 、 常 に 順 序 立 て て 発 表 す る こ と を 意 識 さ せ る 指 導 を 行 え ば 、 相 手 に 分 か りや す く、
論 理 的 に 表 現 す る能 力 が 身 に 付 く と 考 え た 。
上 記 の 仮 説 に 基 づ い て 本 分 科 会 で は 、 関 連 す る文 献 の 研 究 、 実 態 調 査(ア ン ケ ー ト)、
授 業 研 究 を 行 い な が ら、 そ の 研 究 を 進 め た 。
一3一
(3)研 究 の 方 法 仮 説 に 従 い 、
・生 徒 の 興 味 ・関 心 を 喚 起 し 持 続 さ せ る 題 材 や 話 題 の 選 択(単 元 設 定)
・ ワ ー ク シ ー ト ・ メ モ ・話 材 カ ー ド ・構 成 カ ー ド の 活 用
・主 体 的 な 活 動 を 支 え る 自 己 評 価 や 相 互 評 価 の 活 用 を 考 え て 、 下 記 の よ う な 実 践 を 行 っ た 。
〈実 践経過〉
5月 6月
月月
7‑Qe
10月 11月 1月
・研 究 主 題 に っ い て 、 基 本 的 な考 え方 の 明確 化。 文 献 研 究 。
・研 究 授 業 ① 「目 的 や 場 面 に 応 じ た 表 現 」
・学 習 指 導 の 基 本 的 な 考 え 方 に っ い て の 理 解 の 深 化 、 仮 説 の設 定。
・研 究 授 業 ② 「自分 の 意 見 を は っ き り伝 え よ う」
・研 究 授 業 ③ 「分 か り や す い 説 明 を し よ う 」
・調 査 研 究 と し て 、 東 京 都 公 立 中学 校 生 徒(1,296名)を 対 象 に 、 「話 す こ と 」 に っ い て 質 問 用 紙 法 で 調 査 し、 生 徒 の 実 態 を 分 析 。
・研 究 授 業 ④ 「組 み 立 て を 意 識 し て 意 見 を 述 べ る① 」
・研 究 授 業 ⑤ 「組 み 立 て を 意 識 して 意 見 を 述 べ る② 」
・研 究 授 業 ⑥ 「組 み 立 て を 意 識 して 意 見 を 述 べ る③ 」
(4)指 導 の 内 容
① 指 導 の ね ら い
本 分 科 会 で は 、 上 述 の ご と く ア ン ケ ー ト よ り 、 生 徒 が 音 声 言 語 で 表 現 を 行 う と き に 困 難 を 感 じ る 主 な も の を 、 「何 を 話 し て よ い か 分 か ら な い 」(話 材)、 「発 言 の 仕 方 が 分 か ら な い 」 (組 み 立 て)こ と で あ る と と ら え た 。 ま た 、 生 徒 は 「発 言 の 仕 方 が 分 か ら な い 」 こ と の 方 に 、 よ り 困 難 さ を 感 じ て い る と 考 え 、 音 声 言 語 に よ る 論 理 的 な 表 現 力 の 育 成 の 基 礎 と し て 、 組 み 立 て を 意 識 さ せ る こ と に 重 点 を 置 い た 。
② 意 見 を 発 表 す る 活 動 を 主 と し た 理 由
話 し 合 い 活 動 で は 、 次 の3段 階 を 踏 ま な け れ ば な ら な い と 考 え る 。 他 か ら の 情 報 を 正 確 に 理 解 す る(第1段 階)。 そ の 情 報 に 対 す る 自 分 な り の 意 見 を ま と め る(第2段 階)。 自 分 の 意 見 を 相 手 に 分 か り や す い よ う に 表 現 す る(第3段 階)。 こ れ ら の 各 段 階 で の そ れ ぞ れ の 力 が 身 に 付 い て こ そ 、 有 意 義 な 話 し 合 い が で き る よ う に な る 。 し か し 、 一 度 に こ の3段 階 の す べ て の 能 力 を 育 成 す る こ と は 難 し い 。
意 見 を 発 表 す る 活 動 で は 、 話 し手 と 聞 き 手 の 立 場 が 最 初 か ら 固 定 さ れ て い る た め 、 組 み 立 て を 考 え さ せ る こ と に 重 点 を 置 い た 取 り 立 て 指 導 が で き る と 考 え た 。
③ 具 体 的 な 方 策
話 材 カ ー ド を 使 い 、 生 徒 に 話 材 を あ ら か じ め 与 え て お く 。 話 材 カ ー ド と は 、 テ ー マ に つ い て 論 を 進 め る た め に 必 要 な 内 容(話 材)を メ モ 程 度 の 短 い 文 で 表 し 、 一 っ 一 っ を 切 り 離 し て カ ー ド形 式 に し た も の で あ る 。 一 っ の 班 に16枚 の 話 材 カ ー ド を1セ ッ トず つ 与 え る 。
一4一
話 材 カ ー ドに よ り 話 し 合 い を し 、 自 班 の 意 見 を ま と め 、 そ れ を 聞 き 手 に 分 か り や す く 説 明 す る た め に 、 必 要 な 話 材 カ ー ドを 効 果 的 に 配 列 す る 。 選 択 し た 話 材 カ ー ド を 、 「結 論 」、
「根 拠 ・理 由 」 ・「予 想 さ れ る 反 論 」 ・「反 論 に 対 す る 答 え 」 な ど と 書 か れ た 構 成 カ ー ド と 組 み 合 わ せ る 。 そ の 後 、 話 材 カ ー ド と 構 成 カ ー ド を 一 組 と し た も の を ど う い う 順 序 で 並 べ れ ば 効 果 的 に 表 現 で き る か を 考 え る 。 そ れ ぞ れ の 班 の 発 表 時 に は 、 班 員 一 人 一 人 が 一 組 の 話 材 カ ー ド と 構 成 カ ー ドを 持 っ て 順 番 に 並 ぶ 。 各 班 員 は 自 分 の 分 担 部 分 に つ い て 接 続 語 句 や 文 末 表 現 を 工 夫 し た り 、 話 材 カ ー ド の 内 容 を 膨 ら ま せ た り し て 、 発 表 が 全 体 と し て 一 っ に ま と ま る よ う に 考 え る 。 そ の 後 、 黒 板 に 各 班 の カ ー ドを 掲 示 し、 相 互 に 比 較 す る こ と に よ っ て 、 よ り 効 果 的 な 組 み 立 て に つ い て 全 体 で 考 察 す る 。 ま た 、 生 徒 は 評 価 カ ー ド に よ り 、 自 己 評 価 ・相 互 評 価 を 行 う こ と に よ っ て 、 次 時 の 学 習 に 生 か せ る よ う に す る 。 第1時 か ら 第 3時 の ま と め と し て 第4時 か ら 第6時 ま で を 使 い 、 班 ご と に テ ー マ を 決 め 、 話 材 を 集 め る と こ ろ か ら始 め て 、 意 見 発 表 を 行 う 。
④ 本 授 業 の 長 所
・話 材 カ ー ドを 用 い て 話 材 を あ ら か じ め 与 え る こ と に よ り 、 音 声 表 現 の 組 み 立 て の み に 重 点 を 置 い て 意 識 付 け が で き る 。
・構 成 カ ー ド と の 組 み 合 わ せ に よ り 、 話 材 を 全 体 の 中 で ど ん な 要 素 と し て 使 っ て い る か 生 徒 自 ら が 考 え ら れ る 。
・班 の 話 し 合 い で 論 を 組 み 立 て て い く た め 、 お 互 い に 協 力 し な が ら 、 興 味 ・関 心 を も っ て 取 り 組 め る 。
・各 班 と の 組 み 立 て の 比 較 に よ り 、 よ り 効 果 的 な 組 み 立 て に っ い て 自 分 た ち で 考 察 で き る 。
(5)考 察
本 研 究 は 、 言 語 活 動 の 場 面 を 生 徒 に 提 供 す る こ と に と ど ま らず 、 言 語 活 動 の 主 体 と し て の 生 徒 が 、 論 理 的 な 表 現 力 を 身 に 付 け 、 自 らの 言 語 生 活 を 押 し広 げ 、 積 極 的 に 発 展 さ せ て い く態 度 や 能 力 を 育 成 す る こ と に 力 点 を 置 い た。
音 声 に よ る 表 現 力 の 育 成 を 目 指 し た 授 業 の 中 に は 、 発 音 ・発 声 、 相 手 意 識 、 目 的 意 識 、 場 の 意 識 の 指 導 な ど が あ る が 、 わ れ わ れ は 構 成 を 意 識 し、 よ り効 果 的 に 構 成 す る た め の 工 夫 が 大 切 だ と考 え た 。 そ こで 、 意 見 発 表 を す る た め に 必 要 な 基 礎 的 な 構 造 を 学 ぶ た め に 、 話 材 カ ー ド と構 成 カ ー ド等 を 用 い た 学 習 活 動 を 取 り入 れ た 。 そ れ に よ り、 自分 の 意 見 を 発 表 す る こ と に 自信 が も て な か っ た り 、 ど う話 し て よ い か 困 っ て い た り し た 生 徒 が 、 そ の 苦 手 意 識 を 克 服 す る と と も に 、 自分 の 考 え や 思 い が 聞 き 手 に 理 解 さ れ た と き の 喜 び を 実 感 で き る こ と を 重 視 し た 。 す な わ ち 、 事 前 の 生 徒 へ の 実 態 調 査(話 す こ と)に よ り 明 らか に な っ た 問 題 点 を 取 り除 き っ っ 、 主 張 や 根 拠 が 明 ら か で 、 論 理 的 に 構 成 さ れ た 表 現 が で き る 生 徒 を 育 成 す る た め の 指 導 を 展 開 し た 。
そ して 、 事 前 と事 後 の 調 査 や 一 連 の 指 導 を 通 して 、 次 の よ う な 点 が 確 認 さ れ た 。
・自 分 の 話 し方 に 関 心 を 払 う生 徒 が 増 え た 。
・生 徒 は話 の 組 み 立 て を 意 識 して 、 ど う話 せ ば相 手 に伝 わ るか を 体 験 を 通 して学 習 で き た。
・音 声 言 語 に よ る コ ミュ ニ ケ ー シ ョ ン能 力 の 学 習 に 興 味 を 示 す 生 徒 が 増 え た 。
一5一
ま た 意 見 発 表 を す る と き の 組 み 立 て に 焦 点 を 絞 り、 そ の 学 習 に 専 念 さ せ る こ と に よ っ て 、 論 理 的 に 表 現 す る 力 が 不 足 し て い た 生 徒 も、 論 理 的 な 表 現 力 を 身 に 付 け る こ と が で き た 。 さ ら に 、 基 本 的 な 構 成 を 理 解 し、 そ れ を 身 に 付 け る 過 程 に お い て 、 生 徒 は 話 の 構 成 を 意 識 して 、 接 続 語 句 や 文 末 表 現 の 効 果 的 な 用 法 を 身 に付 け 、 さ ら に 、 よ り効 果 的 な 組 み 立 て を 試 み る な ど、 発 展 ・変 容 して い く様 子 が 観 察 さ れ た 。 特 に そ の た め に 有 効 だ っ た の は 、 評 価 の 観 点 を 明 確 に 記 し た 評 価 カ ー ドの 利 用 と班 で の 相 互 学 習 を 重 ね る 形 態 で あ っ た 。
そ し て 、 そ の こ と は す ぐ れ た 話 し 手 と して だ け で は な く、 他 者 を 尊 重
す る 態 度 を も っ た 聞 き手 を 育 て る 上 で も重 要 と 考 え られ る 。
最 後 に 、 本 学 習 で は 意 見 の 組 み 立 て を 重 視 し、 そ の た め に 話 材 を あ ら か じ め 生 徒 に 提 供 し た が 、 次 の 段 階 の 学 習 と して は 、 さ ら に 根 拠 ・理 由 を 生 徒 自 身 で 考 え て 述 べ た り 、 自 ら の 経 験 談 を 具 体 例 と し て 挙 げ る な ど さ ま ざ ま な 発 展 応 用 が 考 え られ よ う。
(事 後 ア ン ケ ー ト 対 象 生 徒108人)
1あ な た は 自 分 の 話 し 方 に つ い て 考 え る よ う に な り ま し た か 。
ウ あ ま り考 え て いiiい 。
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FI:..こ1こ 二こ
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考 え る よ うに な った 。
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イ 少 し考 え る よ う に な っ た。
{64.2瓢)
2あ な た は 「音 声 表 現 」 の 授 業 を 通 して 何 を 得 ま し た か 。(複 数 回 答)
ア 話 す こ とに 自信 が もて た。
イ 話 し方が わ かっ て きた。
ウ 話 す ことの お も しろ さが実 感 で きた。
工 積 極的 に 話せ る よ うにな っ た0
オ 自分の 考 えを しっ か り相 手に 伝 え られた 020406080
3あ な た は こ れ か ら も 「音 声 表 現 」 の 学 習 を し た い と 思 い ま す か 。
イ あ ま り
一6一
【2理 解 班 】
研 究 副 主 題:「 文 学 的 文 章 を 主 体 的 に 読 み 取 る 力 を 育 て る 一 『表 現 の 工 夫 』 に 着 目 さ せ る こ と を 通 して 一 」
(1)基 本 的 な 考 え
物 質 的 な 豊 か さ が 進 展 す る な か で 、 心 の 豊 か さ の 大 切 さ が 指 摘 さ れ て い る 今 日 、 文 学 的 文 章 の 読 み を 深 め る 授 業 の 意 味 は 決 し て 小 さ く な い で あ ろ う 。 しか し、 文 学 的 文 章 の 学 習 に お い て 、 「興 味 ・関 心 を 持 続 で き な い」、 「自 分 の 意 見 や 考 え を も て な い 」 と い う 生 徒 も 少 な く な い の が 現 状 で あ る。 文 学 的 文 章 の 指 導 の 過 程 で 、 も し 「あ ら す じ」 を 理 解 す る こ と の み で 満 足 して し ま う生 徒 が い る と す れ ば 、 よ り 深 く そ の 内 容 や 主 題 を 読 み 取 る方 法 を 身 に 付 け さ せ る よ う な 授 業 を 私 た ち 指 導 者 が 創 り 出 さ な け れ ば な ら な い。
本 分 科 会 で は 、 ま ず 、 生 徒 の 実 態 を 調 査 した 。 文 学 的 文 章 を 読 む う え で 、 「何 に 興 味 ・ 関 心 を も っ て い る か 」 「理 解 を 深 め る と き の 障 害 と な る もの は 何 か 」 な ど の 確 認 を 行 っ た。
そ の 結 果 、 現 状 の 文 学 的 文 章 の 学 習 に お い て 、 特 に 欠 け て い る と 思 わ れ る も の の 一 つ が
「表 現 の 工 夫 」 に 着 目 さ ぜ る学 習 で あ る こ と が 分 か っ た 。 そ こで 、 私 た ち は 、 「表 現 の 工 夫 」 に 着 目 さ せ る 指 導 が 文 学 的 文 章 を 主 体 的 に 読 み 取 る 力 を 育 て る 一 っ の 方 法 と して 位 置 付 け ら れ る の で は な い か と 考 え た 。
次 に 、 「表 現 の 工 夫 」 に 着 目 さ せ る 指 導 を 行 う た め に 、 「表 現 の 工 夫 」 の 具 体 的 な 項 目 に っ い て 整 理 ・分 類 を 行 っ た 。 一 般 的 に 「表 現 技 法 」 と言 わ れ て い る も の や 、 構 成 に 関 わ る
もの 、 描 写 や 説 明 な ど を 中 学 生 の 発 達 段 階 を 考 慮 し な が ら整 理 ・分 類 した
こ の 整 理 ・分 類 し た 「表 現 の 工 夫 」 を い つ 、 ど の 教 材 で 、 ど の よ う に 指 導 す る か と い う 三 年 間 の 指 導 計 画 を 立 て る こ と が 今 後 の 課 題 で あ る が 、 今 年 度 は 「取 り 立 て 指 導 」 を 行 う
こ と が よ り効 果 的 で あ る と考 え た 。
「取 り立 て 指 導 」 に お い て は 、 ワ ー ク シ ー トを 用 い た 。 ワ ー ク シ ー トは そ の 作 品 で 着 目 さ せ る べ き 「表 現 の 工 夫 」 を 効 果 的 に 理 解 で き 、 ま た 創 作 を す る こ と が で き る よ う 工 夫 し た 。 こ の 学 習 を 通 し て 、 他 の 作 品 を 読 む と き で も、 ど の よ う な 表 現 に 着 目 す れ ば よ い の か
と い う 判 断 が で き る よ う に な り、 読 解 に 意 欲 的 に 取 り組 む こ と が で き る よ う に な る で あ ろ う と 考 え た 。 ま た 、 作 品 の 細 部 に ま で 注 意 が 払 わ れ る た め 、 理 解 を 深 め る手 立 て に も な る と考 え た 。
さ ら に 、 作 品 の 一 部 を 生 徒 が 自 ら創 作 す る学 習 も試 み た 。 完 成 さ れ た 作 品 を 鑑 賞 す る こ と に と ど ま ら ず 、 創 作 す る こ と に よ り主 体 的 に 作 品 に 臨 む よ う に な る こ と が 期 待 さ れ る と 考 え た か ら で あ る。 さ ら に 、 表 現 方 法 を 細 部 に ま で よ り 詳 し く比 較 、 検 討 す る こ と で 、 豊 か な 言 語 活 動 を 行 う こ と が で き る と も考 え た 。
(2)仮 説
本 分 科 会 で は 、 以 上 の よ う な 基 本 的 な 考 え を も と に 、 次 の よ う な 仮 説 を 立 て て 、 授 業 研 究 を 中 心 に仮 説 の 検 証 を 試 み た 。
① 「表 現 の 工 夫 」 を 整 理 ・分 類 し た も の を 活 用 して 、 表 現 に着 目 す る こ と に よ り、 語 句 の 意 味 の 深 さ に 気 付 く こ と が で き る と と も に 、 作 品 に 興 味 ・関 心 を も ち 、 学 習 意 欲 が 高 ま る
で あ ろ う 。
一7一
② 作 者 の 「表 現 の 工 夫 」 が な さ れ て い る 部 分 と、 生 徒 が 自 ら創 作 した もの と を 比 較 、 検 討 す る こ と で 、 「表 現 の 工 夫 」 に 対 す る生 徒 の 興 味 ・関 心 が 深 ま り、 主 体 的 な 言 語 活 動 の 一 助 と な る で あ ろ う。
(3)研 究 の 方 法
本 分 科 会 で は、 仮 説 を 設 定 す る に あ た り 、 ま ず 、 文 学 的 文 章 の 学 習 に 対 す る 生 徒 の 実 態 を 把 握 す る た め に ア ンケ ー ト調 査 を 実 施 し た 。 以 下 は 、 そ の 調 査 の 中 の 、 特 に 本 分 科 会 の テ ー マ で あ る 「文 学 的 文 章 を 主 体 的 に 読 み 取 る 力 を 育 て る 「表 現 の 工 夫 」 に 着 目 さ せ る こ と を 通 して 」 に 関 し て 、 そ の 結 果 を 抜 粋 した も の で あ る。
1 2
3
4
5
s
7 8
9
ア ン ケ ー トの 結 果
平 成8年 度9月 実 施 。 対 象 人 数1年305名 、2年267名 、3年194名 。 あ な た は 、 国 語 の 授 業 が 好 き で す か 。
a好 き11%bや や 好 き46%cや や 嫌 い33%d嫌 い10%
1でa、bと 答 え た 人 は 、 ど ん な 文 章 の 授 業 が 好 き で す か 。(複 数 回 答 可)
a物 語 ・小 説55%b随 筆13%c説 明 文 ・論 説 文10%
d詩 ・短 歌 ・俳 句14%e古 典5%fそ の 他3%
1でc、dと 答 え た 人 は 、 ど ん な 文 章 の 授 業 が 嫌 い で す か 。(複 数 回 答 可)
a物 語 ・小 説10%b随 筆16%c説 明 文 ・論 説 文29%
d詩 ・短 歌 ・俳 句18%e古 典21%fそ の 他6%
1でc、dと 答 え た 人 は 、 嫌 い な 理 由 は な ん で す か 。 a答 え が 一 つ で な く て 、 は っ き り し な い か ら。34
b授 業 中 、 孝 生 が わ か り き った こと を 質 問 す る か ら。 4°/a c自 分 で 考 え る よ り 、 先 生 が す べ て 説 明 して し ま うか ら 。4°/a
l綴 蹴 糖 香熱 綴 考える方法がわからないから・.3512°/a
fそ の 他11%
物魏 難 どうい銑 ころ1髄駅 商器舗 編 鵜 と臓 ま軌
c主 題7%d文 章 の 書 き方5%
eそ の 他2%
物謝 黎 舞 むあなた儒 も苦r鶴 棄謝 搭諾 菱 髪で軌
c主 題 を 考 え る22%d文 章 の 書 き方 の 工 夫 に 気 付 く こ と36%28%
eそ の 他4%
小 説 ・詩 を 読 む の は好 きで す か 。
25%d嫌 い13%
a好 き20%bや や 好 き42%cや や 嫌 い
7でa、bと 答 え た 人 は な ぜ で す か 。(複 数 回 答 可) a話 の展 開 に興 味 が もて るか ら35%
b登 場 人 物 の 心 情 に 共 感 で き るか ら12%
c今 ま で知 らなか っ た こ とが わ か るか ら15%
d登 場 人 物 の 追 体 験 が で き る か ら13%
eす ば ら しい 表 現 を 味 わ う こ とが で き るか らioi f考 え を 深 め た り、 生 き方 の 参 考 に な る か ら15%
7でc、dと 答 え た人 は なぜ で す か。(複 数 回 答 可) a読 む の に 時 閤 が か か る か ら24%
b文 字 を 追 うの はお っ く うだ か ら14%
c言 葉 の 意 味 や 内 容 が わ か らな いか ら25%
d真 実 味 にか け るか ら5%
e詩 や 小 説 に興 味 が な いか ら28%
fそ の他4%
以 上 の 結 果 か ら、 生 徒 は 国 語 科 に 興 味 ・関 心 を も ち 、 ま た 文 学 的 文 章 の 学 習 に も興 味 を 抱 き っ っ も、 学 ぶ 手 段 が 分 か ら な い た め に 、 読 み 取 る と き に は た だ あ らす じ を 追 う だ け に と ど ま って い る よ う な 現 状 が 捉 え ら れ 、 今 後 の 学 習 の 課 題 が 浮 き 彫 り に さ れ た 。 生 徒 に
「表 現 の 工 夫 」 に 着 目 さ せ る こ と は 、 こ の 課 題 の 解 決 に 資 す る も の と 考 え た 。 そ こ で 本 分
一g一
科 会 で は 、 生 徒 が 「表 現 の 工 夫 」 に 着 目 す る こ と に よ り 、 登 場 人 物 の 心 情 や 作 品 の 情 景 が 的 確 に 読 み と れ る と い う 考 え か ら 、 「表 現 の 工 夫 」 を 整 理 ・分 類 し 、 類 型 化 し た も の を 作 成 し た 。 そ の 際 、 留 意 し た の は 、 「表 現 の エ 夫 」 を 大 き く と ら え 「擬 人 法 」 や 「声 喩 」 な
ど の 修 辞 法 だ け で な く 、 構 成 ・人 物 な ど の 点 も 含 め た こ と で あ る 。 以 下 の 表 が 、 「表 現 の 工 夫 」 を 類 型 化 し た も の で あ る 。
型 項 目 具 体{列
構 成 題 名(主 題 との 関 わ り)
設 定(時 代 ・時 間 ・人 物 ・場 所) 全 体 の 構 成(場 面 の 配 列) 場 面(各 場 面 の 動 き ・伏 線)
愛 の サ ー カ ス(別 役 実)
〔題 名 ・主 題 と の 関 わ り〕
故 郷(魯 迅)
〔時 代 ・時 間 ・人 物 ・場 所 〕 少 年 の 日の 思 い 出(ヘ ルマン・A7セ)
〔全 体 の 構 成 〕
視.点 作 者 と話 者
(書 き手 ・語 り手 ・登 場 人 物 ・読 み 手) 一 人 称 視 点
三 人 称 視 点 視 点 の 転 換
カ ワセ ミ(図 子 英 雄)
〔作 者 の 視 点 の 移 動}
我 輩 は猫 で あ る(夏 目 漱 石)
〔視 点 〕
人 物 中心人物 とその対照的人物 中心人物 の心情 ・人物像 中心人物 の名前の意味 人物の対比
トロ ッ コ(芥 川 龍 之 介)
〔中 心 人 物 の 心 情 の 変 化) 山 水 の 図(三 浦 朱 門)
〔心 情 の 変 化 〕
表 現 対 比(明 と暗 、 視 覚 と 聴 覚 、 発 端 と 結 末) 反 復(主 要 語 句 か ら連 想 さ れ る語 句) 五 感 に 訴 え る表 現(視 ・聴 ・嗅 ・味 ・触) 比 喩(直 喩 ・隠 喩 ・擬 人 法 の 総 称) 省 略 法
象 徴 色 彩 語
表 記(句 読 点 ・カ タ カ ナ ・カ ギ カ ッコ 等) 類 義 語 ・対 義 語 と の差 異 に 着 目
倒 置 法
声 喩(擬 態 語 、 擬 声 語 の 総 称)
木(田 村 隆 一)
〔類 義 語 ・対 義 語 〕 竜(今 江 祥 智)
〔擬 声 語 ・擬 態 語 〕 空 中 ブ ラ ン コ 乗 りの キ キ
〔比 喩 表 現 〕(別 役 実) 虹 の 足(吉 野 弘)
〔倒 置 法 〕 夕 焼 け(吉 野 弘)
〔反 復 法 〕
四 万 十 川(笹 山 久 三)
〔比 喩 。象 徴 〕
文 体 話 者 の 特 徴(語 り方)
常 体 ・敬 体 ・文 末 ・一 文 の 特 徴 ・効 果 ・説 明
・描 写 ・会 話
文 の 調 子(余 情 的 ・悲 劇 的 ・喜 劇 的 ・逆 説 的) 話 法(間 接 話 法 ・直 接 話 法)
水仙月の四 日(宮 沢賢治)
〔民話調 の文体 の特徴〕
花帽子(石 牟礼道子)
〔文体の特徴〕
以 上 の 類 型 化 さ れ た も の を も と に 、 個 々 の 文 学 的 文 章 の 教 材 を 扱 う 場 合 に は 、 作 品 に 癒 じ た 「表 現 の 工 夫 」 を 取 り 出 し た ワ ー ク シ ー ト を 作 成 し 、 効 果 的 な 表 現 の 学 習 を よ り 明 確 に す る こ と を 、 仮 説 検 証 の 手 立 て と し た 。 ま た 、 ワ ー ク シ ー ト と 並 行 し て 、 必 ず 、 生 徒 自 身 ・生 徒 相 互 ・指 導 者 の 三 方 向 か ら 学 習 の 成 果 が 高 ま る よ う な 評 価 の 工 夫 も し た 。
一g‑一
(4)指 導 内 容
① 「表 現 の 工 夫 」 に 着 目 さ せ る 手 順
教 材 文 中 の 「表 現 の 工 夫 」 が な さ れ て い る 部 分 に 着 目 して 内 容 を 読 み 取 り、 表 現 を 工 夫 す る こ と を 意 識 さ せ 創 作 に取 り組 ま せ た 。 具 体 的 に は 次 の よ うな 方 法 を と っ た 。
ア 教 材 文 中 で 特 徴 的 な 「表 現 の 工 夫 」 を 取 り上 げ 、 そ の 意 味 や 効 果 を 学 習 す るG イ 学 習 し た 「表 現 の 工 夫 」 を 教 材 文 の 他 の 部 分 や 他 の 文 章 中 か ら探 す 。
ウ 擬 人 法 や 倒 置 法 な ど の 「表 現 の 工 夫 」 を 使 っ て 身 近 な題 材 で 作 文 す る 。
エ あ ら か じ め 教 材 の 一 部 分 を 削 除 して お き、 そ の 部 分 を 生 徒 に 創 作 さ せ た 後 、 そ れ と 本 文 と を 比 較 さ せ る 。
次 は 、 上 記 ウ 、 エ の 課 題 例 で あ る。
課 題 例1情 景 描 写 ・擬 人 法 に 着 目 し た 場 合
学 校 の 校 庭 の 様 子 を 「情 景 描 写 」 の 文(文 章)で 書 き な さ い 。 そ の 際 、 「擬 人 法 」 を で き る だ け 使 う こ と。
課 題 例2会 話 文 に 着 目 し た 場 合
会 話 文 を 使 っ て 、 自 分 の 周 りの あ る 日 あ る 時 の 様 子 を 書 き な さ い 。 課 題 例3比 喩 に 着 目 し た 場 合
比 喩(直 喩 ・隠 喩 ・声 喩)を 使 っ て 、 あ な た の 最 も親 し い友 達 に っ い て 描 写 し な さ い 。
課 題 例4作 品 の 一 部 分 を 創 作 さ せ る 場 合
こ の 文 章 で は 、 最 後 の 数 行 が 省 略 さ れ て い る 。 そ の 省 略 さ れ て い る場 面 の 状 況 だ け を 次 に 説 明 す る の で 、 そ れ に 基 づ い て 前 の 部 分 か ら っ な が る よ う に 書 き な さ い 。(状 況 説 明 と 使 用 す る 「表 現 の 工 夫 」 な ど を 提 示 し て お く。)
以 上 の 課 題 は 、 そ れ ぞ れ 扱 う教 材 と着 目 す る 「表 現 の 工 夫 」 に よ っ て 異 な っ て く る 。 し た が っ て 、 一 教 材 の み の 学 習 で 終 わ る の で は な く、 三 年 間 を 通 し た 学 習 が 必 要 で あ る と 考 え る 。
② 評 価
評 価 の 仕 方 は 、 自 己 評 価 、 相 互 評 価 、 指 導 者 の 観 察 法 に よ る 評 価 の 三 っ の 方 法 を と っ た 。 自 己 評 価 は 、 一 時 間 ご と に 評 価 カ ー ドを 配 布 し て 、 そ の 時 間 に 取 り組 ん だ 内 容 に つ い て 理 解 し、 意 欲 的 に 取 り組 め た か ど うか を4項 目 に っ い て3段 階 で 評 価 さ せ た 。 ま た 、 毎 回 の 授 業 に っ い て の 一 言 感 想 を 必 ず 書 か せ る こ と に よ り、 生 徒 の 授 業 へ の 意 欲 を 高 め 、 次 の 授 業 に生 か す よ う に努 め た 。
相 互 評 価 は 、 創 作 し た 作 品 に っ い て 授 業 の 中 で 生 徒 が 相 互 に 話 し合 い 、 評 価 して い く方 法 を と っ た 。 指 導 者 は そ れ ら個 々 の 作 品 に っ い て 、 一 っ 一 っ 具 体 的 な コ メ ン トを 与 え 、 生 徒 相 互 の 中 で は必 ず し も十 分 に は 評 価 さ れ な か っ た もの に っ い て も取 り上 げ 、 生 徒 一 人 一 人 に 学 習 意 欲 を も た せ て い く こ と を 心 掛 け た 。
一10一
学 習 確 認 カ ー ド 二年 組 番 氏名 月,/
学 習 状 況 を3段 階 で 確 認 し ま し ょ う 。(A… 十 ・分 到 達 で き た 頑 張 っ たC… も う 一 度 復 習 し て 努 力 す る 必 要 を 感 じ る)
B… 不 十 分 な 点 は 残 る け ど 、
評 価 内 容 評 価 基 準
① 情 景 描 写 の 創 作 を 読 ん で 、 擬 人 法 な ど の 表 現 の 工 夫 を 感 じた 。 ABC
② 「水 曜 日 の ク ッ キ ー 」 に お け る 会 話 文 の 重 要 性 を 理 解 し た 。 ABC
③ そ の 他 の い ろ い ろ な 小 説 の 例 に ふ れ 、 会 話 文 の 重 要 性 を 理 解 し た 。 ABC
④ 会 話 文 を 工 夫 し な が ら 、 創 作 で き た 。 ABC
授 業 に っ い て の 一 言 感 想 ミ
ミミ 3 書肇 1§ し̲̲
(5)考 察
本 分 科 会 で は 、 生 徒 の 主 体 的 な 言 語 活 動 を 促 す た め に 文 学 的 文 章 の 表 現 に 着 目 さ せ 、 そ の 「表 現 の 工 夫 」 を 使 っ た 文 章 を 書 か せ た り、 作 品 の 一 部 を 創 作 さ せ た り す る方 法 に っ い て 研 究 を 進 め 、 次 の よ う な 成 果 を 得 る こ と が で き た 。
① 個 々 の 作 品 の 中 で 使 わ れ て い る 特 色 あ る 「表 現 の 工 夫 」 に 着 目 さ せ る こ と に よ り、 細 部 に 注 意 を 払 い 、 心 情 や 情 景 に っ い て の 理 解 が 深 ま っ た 。
② 学 習 し た 「表 現 の 工 夫 」 を 用 い て 創 作 す る こ と に よ り、 生 徒 は 自 ら の 表 現 を 工 夫 す る よ う に な り、 表 現 力 が 豊 か に な っ た 。
③ 学 習 し た 「表 現 の 工 夫 」 を 用 い 、 人 物 の 心 情 や 情 景 を 適 切 に 描 写 で き る よ う に な っ た 。
④ 従 来 の 読 解 中 心 の 授 業 よ り も 関 心 ・意 欲 の 高 ま り が 見 ら れ 、 自 己 の 創 作 に と ど ま ら ず 、 他 者 の 表 現 に も 関 心 を も っ よ う に な っ た 。
⑤ 多 様 な 評 価 に よ り、 学 習 の 成 果 や 達 成 感 を 生 徒 一 人 一 人 が 感 じ る こ と が で き、 意 欲 が 喚 起 さ れ た 。
以 上 の 結 果 に よ り、 生 徒 の 表 現 力 を 豊 か に す る こ と が 、 文 学 的 文 章 を 主 体 的 に 学 習 し よ う と す る意 欲 の 喚 起 に っ な が る こ と が 分 か っ た 。
一11一
IV実 践 事 例
1表 現 班
(1)単 元 名 「組 み 立 て を 意 識 し て 意 見 を 述 べ る 」
② 単 元 設 定 の 理 由
音 声 言 語 は 、 文 字 言 語 と 異 な り、 他 か らの 情 報 を 迅 速 に 整 理 し、 速 や か に 自 分 の 意 見 を 組 み 立 て る と と も に 、 分 か り や す い 言 葉 で 相 手 に 伝 え る こ と を 求 め ら れ る 場 面 が 多 い 。 と こ ろ が 、 実 際 の 生 徒 た ち の 発 言 や 会 話 は、 情 報 が し っ か り と 整 理 さ れ て お ら ず 、 筋 道 を 立 て て 話 す こ と が で き な か っ た り、 情 報 を た だ 並 べ 立 て た り す る だ け で 、 そ の 場 そ の 場 の お し ゃ べ り と い う形 と な り 、 必 ず し も分 か りや す い 表 現 で あ る と は 言 い が た い 。 ま た 、 生 徒 た ち も、 自分 の 意 見 や 考 え を ど の よ う に伝 え て い け ば よ い の か が 分 か ら な い た め に 、 思 い 浮 か ん だ こ と を 整 理 しな い ま ま 相 手 に 伝 え て い く こ と しか で き な い と い う 実 態 も あ る。
こ う し た 生 徒 た ち の 実 態 を 踏 ま え て 、 「分 か り や す く整 理 し て 伝 え る 」 こ と を 目 標 に 、
「意 見 発 表 の 場 」 を 設 定 し、 組 み 立 て を 意 識 して 意 見 を 発 表 す る 学 習 に 取 り組 む こ と に し た 。 最 初 に 生 徒 に テ ー マ と そ れ に 関 す る 話 材 を 与 え る こ と で 、 生 徒 が 苦 手 と す る 「話 材 を 探 す 」 と い う部 分 を 緩 和 し、 与 え られ た 話 材 を 論 理 的 に組 み 立 て る と い う 「組 み 立 て 」 の み を 意 識 して 話 す こ と に 重 点 を 置 く。 しか し、 与 え られ た 話 材 を た だ 並 べ て も筋 道 だ っ た 話 に は な らな い の で 、 話 材 の 膨 ら ま せ 方 や 適 切 な 接 続 語 句 の 使 い 方 、 文 末 表 現 の 仕 方 な ど を 考 え て 自 分 の 意 見 を ま と め る と い う学 習 も行 っ て い く。 自 分 の 意 見 を 分 か り や す く整 理 し て 相 手 に 伝 え る た め の 基 本 的 な 「型 」 を 学 ぶ こ と で 、 誰 も が い っ で も 自 分 の 意 見 が 言 え る と い う こ と を 学 ば せ る こ と を ね ら い と し て い る の で あ る 。 発 展 学 習 と して 、 そ の 型 を 利 用 して 、 テ ー マ に 沿 っ て 話 材 を 集 め 、 意 見 を 論 理 的 に 組 み 立 て 、 発 表 す る 学 習 を 行 う。
(3)単 元 目標
① 主 題 を は っ き り さ せ 、 全 体 の 構 成 を 考 え て 、 聞 き 手 に 分 か り や す く話 す 。
② 話 の 効 果 を 考 え て 、 話 す 速 度 や 音 量 、 言 葉 の 使 い 方 を 工 夫 す る。
③ 接 続 語 句 や 文 末 表 現 に 着 目 し、 話 の 構 成 を 正 確 に 捉 え 、 主 題 ・要 旨 を 把 握 す る。
(4>指 導 計 画
① 目 標
・構 成 要 素 の 理 解
・接 続 語 句 や 文 末 表 現 の 理 解
・与 え ら れ た 話 材 の 組 み 立 て
・ 「型 」 の 理 解
・話 材 の 収 集
・ 「型 」 を 利 用 して 構 成
一12一
㌧
② 展 開
く 第1時 〉
・ ワ ー ク シ ー トAで 使 わ れ て い る 構 成 要 素 を 説 明 す る 。
・ ワ ー ク シ ー トAを 読 み 、[]内 に 構 成 要 素 名 を 書 き 入 れ る 。
・各 班 で 検 討 し、 確 認 す る 。
・接 続 語 句 や 文 末 表 現 に っ い て 指 摘 し 合 う 。
〈 第2時 〉
・同 一 の 話 材(ワ ー ク シ ー トB)を 与 え る 。
・班 ご と に 結 論 の 位 置 を 指 定 す る 。
・結 論 以 外 の 構 成 要 素 の 組 み 立 て を 考 え 、 接 続 語 や 文 末 表 現 を 工 夫 し て 、 ワ ー ク
シ ー トCに 記 入 す る 。
〈 第3時 〉(本 時)
・班 ご と に 組 み 立 て ら れ た 意 見 を 発 表 す る 。(テ ー プ に 録 音)
・発 表(録 音 テ ー プ)を 聞 き な が ら 、 各 班 で 組 み 立 て の 工 夫 、 接 続 語 句 、 文 末 表 現 の 適 否 を 検 討 し、 発 表 す る 。(ワ ー ク シ ー トD・Eを 利 用)
・意 見 発 表 の 組 み 立 て と し て よ り 良 い
「型 」 に 気 付 か せ る 。
〈 第4時 〉
・ ワ ー ク シ ー ト を 用 い て 、 班 の テ ー マ に 沿 っ て 、 自 分 で 話 材 を 集 め る 。
・ 「型 」 を 利 用 し て 話 材 を 組 み 立 て る 。
・班 の 中 で 意 見 発 表 す る 。
ワ ー ク シ ー トA
舌の 組 み 立 て を 考 え よ う
1 口
どん な こと が あ って も廊 下 は走 らな い ほ うが よ い。
な ぜ か と い う と 、 この 学校 の廊 下 は し字 型 で 、 見通 しが 悪 く、 い っ ど こ で生 徒 同 士 の 衝突 事故 が 起 こ って もお か しくな いか らで あ る 。
しか し、 非 常 の と き は走 って も しか たが な い と い う意 見 も あ るだ ろ う。
で も、 非 常 時 に 皆 が先 を 急 い で走 り だす と、 誰 か が っ まず いて 倒 れ た り した と き に、 そ れ が大 事 故 に う な が る 可能 性 が あ る。
だ か ら、 ど ん な こ とが あ って も廊 下 は走 らな い ほ うが よ い。
2い った い 僕 に と っ て 「野 球 」 と は どん な もの だ ろ うか。
っ らい と き、 う れ しい と き、 「野 球 ∫ はい っ も僕 の そ ば に いて くれ た よ うな気 がす る。
そ う、 「野 球 」 は僕 の 「親 友 」 な の だ。
3自 分 が 悪 い こと を したの で は な い の に、 「す み ませ ん 」 と 言 う人 が い る の は な ぜ だ ろ うか 。
た とえ ば 、 魚屋 さ ん で買 い物 を す る と き、 お 客 が 魚屋 の お ば さん に 「す み ま せ ん 」 と声 を か け る。
これ は、 この お 客 が 、 自分 が 客 で あ る と い う立 場 を 忘 れ て しま って い るか の よ う で あ る。
い った い 、 このrす み ませ ん 」 に は 、 どん な 意 味 が こめ ら れ て い るの だ ろ うか 。
4話 し手 と視 線 が 交 わ らな い聞 き手 は 、 聞 くこ とに 対 して 消 極 的 に な り ます 。
だ か ら、 話 し合 い の 場合 に は、 お 互 い に見 え る位 置 を 考 え る べ きで す 。
ま た 、お 互 い の 距 離 に よ っ て も親 しみ を もっ度 合 いが 変 わ って き ます 。
話 し合 いの 場 を っ くる と き は 、互 い の席 を で き るだ け近 づ け る と い う こ とが 鉄 則 で す 。
つねづね じこうど ゆろうえん
5私 は、 常 々結 婚 式 に は仲 人 を 立 て る必 要 はな い 、 披露 宴 な ど開 く必要 もな い と思 って い る ん です 。
ど う して か と い う と、 仲 人 へ の お 礼 や 、披 露 宴 に か か る 費 用 の{心配 もな く、経 済 的 だ か らで す。
それ に対 して 、結 婚 は人 生 の 節 目 で あ り 、将 来 の こ とを 少 しで も多 くの 人 に お願 い した ほ うが い い と考 え る人 もい る で し ょう。
しか し、 結 婚後 の 二人 の 生 活 が 一 番大 切 なの で あ って 、 そ の後 の こ とな ど考 え る必 要 はな い と 、私 は思 うの で す 。
6 .わ た しは給 食 よ り弁 当の ほ うが い い と 患 い ま す。
そ の理 由 は、 まず 、弁 当だ と準 備 に 時 間 が か か ら な いか ら で す 。
た とえ ば 、四 時 間 目が少 し長 引 い て も、 弁 当 な ら ばす ぐに 食 べ は じめ る こ とが で きます 。
二 っ 目 は 、弁 当だ と 自分 の好 きな お か ず を い れ て も らえ る か らで す 。
た とえ ば 、給 食 で は、 献 立 が決 ま って い るの で 、 き ら い な お か ず ば っか り 出 る こ と もあ り ます 。
み な さん は ど の よ う に考 え ます か 。
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・班 の 中 で 聞 き 手 に 一 番 分 か り や す か っ た も の を 選 ぶ 。
(問)1〜6の 文 章 で 、 それ ぞ れ の話 材 が どん な 構 成 要 素 に な っ て い るか を 考 え てみ ま しょ う。
語 群
結論 反論 そのまた反論 根拠(理 由) 問題提起 例 説明
(問)前 間の構成要素を組み立て るのに効果的に使われてい る接続語句や文末表現を見 つけて、練を引 いてみま しょう。
一13一