特別支援教育・在宅支援
P1−Ol9
特別支援学校の自立活動教諭(看護教員)
が子どもと家族の課題を解決するための 看護方法
P1−020
プレイリーダーによる在宅療養のこども
への遊び支援活動荻須洋子、本田睦子、香月雅子 遠藤幸子1、添田啓子2、西脇由枝2
認定NPO法人 難病のこども支援全国ネットワーク 1埼玉県立蓮田特別支援学校、
2埼玉県立大学保健医療福祉学部看護学科
般 演題・ポスター6月24日㊧
【研究目的】
本県は平成16年度から看護師を看護教員(自立活動教 諭)として採用し、医療的ケアを教育的に捉え実施する役 割を与えた。しかし、看護教員の実際の活動や方法は調査 検討されていない。そこで、特別支援学校での看護教員の 活動の実際を明らかにし、看護教員が行った援助過程を記 録物から振り返り、どのように看護教員が課題を解決したか を明らかにし、特別支援学校の看護方法を検討することを 目的とした。
【研究方法】
1.特別支援学校1校の看護教員の1年間の活動内容を業 務記録物から調査集計した。2.特別支援学校2校の看護教 員の2年間の業務記録物から、4事例の課題解決の援助過程 を転記しデータとした。記録から想起した振り返りと関 わった教員の想起を記述した。質的記述的に分析し看護方 法を抽出した。所属機関の倫理審査を受け、学校長、保護 者等から同意を得て行った。
【結果】
1.援助対象は7名で、うち3名は重症心身障害児で多様な 疾患・障害を有し複数の医療的ケアを必要とした。看護教 員の活動は医療的ケア実施以外に子どもの支援が一一es多く、
うち相談・面談を年間70件実施。相談・面談の内容は、自 立活動に関する支援44件、健康改善39件等だった。2.看 護教員は【面談を実施】し、課題や相談内容を把握する。
そして、子どもの健康や障害の状況・母親の思いや考えを 理解する必要性を判断する。【健康観察を実施】し、子ども の健康状態や発達段階、セルフケア能力を評価し、子どもの 自立を目指し健康管理を促す活動を行う。同時に母親と担 任教員のケア能力を評価し、子どもの健康保持の為に予防 的に助言を行う。並行して子どもの医療情報の必要性を判 断し【主治医や相談医と連携】を図る。子どもの学校生活 の適応と学校で対応可能な医療的ケアを検討し【医療的ケ アの必要性を見極め】【課題解決に向けた目標を設定し医療 的ケアの内容の決定】【校内周知】を行う。【母親・子どもの 了解を得る】【医療的ケアを実施】し、健康状態と学習活動 を調整し子どもに適した医療的ケアを実施する。実施の効 果から【医療的ケア実施を評価】する。看護教員は、これら を子どもと家族の課題を解決するための看護方法として 行っていた。
【考察】
本研究で明らかにした看護方法を看護教員が共有できると ケアの向上に繋がる。また、教員にこの看護方法を伝え、
看護教員の役割について理解が深まると教育活動の充実に 役立つ。
【はじめに】
子どもは遊びを通して、友達や社会と関わり成長発達す る。病院に入院している子どもにとっても遊びは、子ども らしい体験の時間として重要である。そこで、難病ネット では、子どもの心理や発達について基本的な知識を持つボ ランティア=プレイリーダーを養成し、病院に派遣すること によって、入院を余儀なくされている子どもに、豊かな遊 びを提供し、心身ともに健全な成長発達を促している。平 成27年1月より、小児慢性特定疾病児童等自立支援事業が 始まり、難病ネットでは東京都の委託事業として、遊びの ボランティアの派遣を開始した。これまでの病院での活動 に加えて、在宅療養やレスパイト入院時の遊び支援活動を 開始した経緯と意義、また今後の課題について検討する。
【対象と方法】
東京都に在住の小児慢性特定疾病対象者は約7000名 である。この対象者に東京都福祉保健局によるリーフレッ
トを作成し、その中に遊びのボランティア(プレイリーダー の派遣)の紹介を入れた。紹介が開始されたばかりである が、難病ネットに派遣要請の依頼があり、派遣事業が平成 27年秋より開始された。事業開始にあたって、派遣事業の 趣旨に賛同して参加するプレイリーダーを募集した。現在 26名が登録して、活動にあたっている。遊びのボランティ アを希望する家族とボランティアのマッチング、在宅訪問 にあたっての諸注意、遊びの方法など整えなくてはならな いことがまだまだ多くあり、試行錯誤の日々ではあるが、
実際の訪問活動を多数行うことで、実績を積み、より良い事 業になるよう努めている。
【結果】
昨秋から開始した事業ではあるが、訪問回数も増え、訪 問先の子どもたちにも家族の方々にも喜んでいただいてい る。在宅療養の子どもたちは療養生活も長期にわたるので、
遊び環境にも恵まれないが、遊びのボランティアが訪問す ることで、子どもたちの健全育成の一助となり、病気や治 療の不安を軽減し、日々の生活が楽しくなるように活動を していきたい。プレイリーダーについては、これまで以上に 研修内容を充実させ、新規プレイリーダーの養成事業にも、
自立支援事業の内容を盛り込んでいきたい。
126 The 63rd Annual Meeting ofthe」apanese Society of Child Health Presented by Medical*Online