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教 育 研 究 員 研 究 報 告 書

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Academic year: 2021

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(1)

中 学 校

平 成13年 度

教 育 研 究 員 研 究 報 告 書

特 別 活 動

東 京 都 教 職 員 研 修 セ ン タ ー

(2)

平 成13年 度

教 育 研 究 員 名 簿(特 別 活 動)

分科会名 区市町村名 学 校 名 氏 名

第 江 東 深 川 第 五 中 学 校 荒 巻 淳

板 橋 〉赤 塚 第 デ 中 学 校 選 藤 正 樹 ・ 分 町 田 小 山 田 中 学 校 ○ 飯 島 知 己 科 西東京 ひ ば り が 丘 中 学 校 林 宣 之

第 文 京 第 三 中 学 校 廣 井 美 保 子

二 大 田 志 茂 田 中 学 校 ○ 杉 尾 泰 子

分 江戸川 葛 西 中 学 校 ◎ 高 柳 一 夫

科 府 中 府 中 第 六 中 学 校 西 誠

調

◎ 世話人 ○副世話人

(担当)東 京都教職員研修セ ンター指導主事 勝 呂 正 彦

(3)

目 次

1主 題 設 定 の 理 由 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …2

11第1分 科 会 「将 来 の 生 き 方 を 自 ら 探 求 す る 力 を 育 て る 学 級 活 動 の 工 夫 」

1副 主 題 設 定 の 理 由 と 仮 説 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …3

2研 究 の 内 容

(1)研 究 構 想 図 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …4 (2)「 将 来 の 生 き 方 を 自 ら 探 究 す る 力 」 を 育 て る た め に ・ ・ ・ ・ ・ …5 (3)3年 間 の 指 導 計 画 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …6 (4)学 級 活 動 の 実 践 と 検 証

実 践 事 例1・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …7

実 践 事 例2・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …10

3研 究 の ま と め と 今 後 の 課 題 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …13

111第2分 科 会 「自 主 的 、 実 践 的 な 態 度 を は ぐ く む 、

家 庭 や 地 域 社 会 と 連 携 ・ 協 力 し た 学 校 行 事 の 工 夫 」

1副 主 題 設 定 の 理 由 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …14

2研 究 の 内 容

(1)研 究 構 想 図 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …15

(2)学 校 行 事 の 実 践 と 検 証

実 践 事 例1・ ・ ・ … ● ・.'●'●'● ● ● ●'●'●"●'● ●16

実 践 事 例2・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …20

3研 究 の ま と め と 今 後 の 課 題 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ …24

‑1一

(4)

研究主題

望 ま し い集 団 活 動 を通 して 、 社 会 の 一 員 と して の

「 生 き る 力 」 をは ぐ くむ特 別 活 動 の 工 夫

1主 題 設 定 の 理 由

近 年 、 有 効 な 改 善 策 も な い ま ま 増 加 す る 少 年 事 件 は 、 多 く の 国 民 の 共 通 し た 問 題 と な っ て い る 。 そ し て 、 最 近 起 き て い る 各 事 件 は 、 少 年 た ち を 取 り巻 く 環 境 を 真 剣 に考 え る機 会 と も な っ た 。 現 在 、 学 校 教 育 は 、 不 登 校 、 い じ め 、 暴 力 行 為 や 少 年 非 行 な ど学 校 へ の 不 適 応 を 含 め た 生 活 指 導 上 の 諸 問 題 が 深 刻 な 状 況 に あ る 。 これ ら は 、 生 徒 た ち を 取 り巻 く社 会 環 境 、 家 庭 環 境 な ど の 変 質 と深 く関 係 して い る 。 そ こ か ら 生 じ る 人 間 関 係 の 希 薄 化 や 自己 実 現 の 危 機 と い っ た 状 況 は 、 今 日 の 青 少 年 が 共 通 す る 課 題 と な っ て い る 。

今 回 の 特 別 活 動 の 改 訂 に あ た っ て は 、 生 徒 を と りま く 厳 し く、 ま た 激 し く 変 化 して い く社 会 を 踏 ま え 、 主 体 的 に 「生 き る 」 生 徒 の 育 成 を 大 き く と り あ げ て い る 。 これ は21世 紀 に 生 き る 子 ど もた ち が 個 性 を発 揮 し、 社 会 的 な 自 己 実 現 を豊 か に 図 っ て い く 力 を体 得 す る こ と を 求 め て い る か らで あ る 。 特 別 活 動 の 目標 は 「 望 ま し い 集 団 活 動 を通 して 、 心 身 の 調 和 の とれ た 発 達 と 個 性 の 伸 長 を 図 り、 集 団 や 社 会 の 一 員 と し て よ りよ い 生 活 を 築 こ う と す る 自 主 的 、 実 践 的 な 態 度 を育 て る と と も に 、人 間 と し て の 生 き 方 に つ い て の 自覚 を深 め 、 自己 を 生 か す 能 力 を 養 う 。」

で あ る 。

研 究 に あ た り、 私 た ち は 、 目標 の 中 の 「 社 会 の 一 員 と し て の 」 と い う 文 言 に 注 目 した 。 これ は 、 特 別 活 動 の 「 望 ま し い 集 団 活 動 を 通 して 」 と い う特 質 を 継 承 しな が ら も、 生 徒 が 学 校 生 活 に よ りよ く適 応 す る と と も に 、学 校 生 活 は も と よ り社 会 に お い て 自 己 の 生 き 方 を 主 体 的 に 考 え 、 自 らの 意 志 と 責 任 を も っ て た く ま し く 自己 実 現 を 図 っ て い く 資 質 や 能 力 を 高 め る こ と、 そ し て 同 時 に 、 現 在 崩 れ か か っ て い る社 会 的 規 範 を 再 認 識 し て も ら う こ とが 求 め られ た 文 言 で は な い か と 思 っ た か ら で あ る 。

さ ら に 重 要 な こ と は 、 「社 会 の 一 員 」 と い う視 点 か ら、 中 学 校 特 別 活 動 の 内 容 を 見 直 して い く と 言 う こ とで あ る 。 つ ま り 「 望 ま し い 集 団 活 動 」 の 在 り方 を 、 社 会 と の か か わ りを 含 め た 広 い 視 野 か ら見 直 し 、 ま た 「心 身 の 調 和 の と れ た 発 達 」 を 健 全 な 社 会 人 と い う 視 点 か ら 、 「自 主 的 、 実 践 的 な 態 度 」 を 社 会 的 自 立 と い っ た 視 点 か ら考 え て み た 。 そ して 「人 間 と し て の 生 き方 に つ い て の 自覚 」 を 社 会 的 責 任 や 倫 理 と い っ た 面 か ら考 え 、 実 践 して い く こ とが 今 日 の 特 別 活 動 に 求 め られ て い る の で は な い か と考 え た 。

そ こ で 、 「 学 級 活 動 」 と 「学 校 行 事 」 の2つ の 内 容 を 「 社 会 の 一 員 と して 」 と い う視 点 か ら 研 究 す る こ と に した 。

一2一

(5)

ll第1分 科 会

副主題 「 将来の生き方を自ら探求する力を育てる学級活動の工夫」

1副 主題設定の理 由と仮説

(1)副 主 題 設 定 の 理 由

中 学 生 は 、 親 へ の依 存 か ら離 れ 、 独 立 や 自律 の 要 求 を 高 め な が ら 、 自分 の 将 来 に お け る 生 き 方 や 進 路 を 模 索 し始 め る 重 要 な 時 期 で あ る 。 そ の た め 学 習 指 導 要 領 第4章 特 別 活 動 内 容(3)で

「 将 来 の 生 き 方 と進 路 の 適 切 な 選 択 に 関 す る こ と 」 が 示 され て い る 。 し か し、 自分 の 将 来 を 考 え る た め の 思 考 力 の 発 達 な ど が ま だ 十 分 で な く、 全 て の 生 徒 が 自 ら適 切 に 対 処 す る こ と は 難 し い 。 ま た 中 学 校 卒 業 後 に 目 的 も な く 定 職 に 就 か な か っ た り、 進 学 して も 不 登 校 で あ っ た り 中 途 退 学 を す る 生 徒 も増 加 傾 向 に あ る 。 そ こ で 、 保 護 者 や 教 師 な どの 指 導 や 助 言 が 重 要 と な っ て く る が 、 現 在 の 中 学 校 に お い て は 最 終 学 年 に お け る 、 進 学 指 導 や 就 職 指 導 が 中 心 に な っ て し ま い 、 特 別 活 動 に お い て3年 間 を 見 通 し た 計 画 的 な 進 路 指 導 が 出 来 て い な い 傾 向 に あ る 。 将 来 、 集 団 や 社 会 の 一 員 と して 、自己 の 個 性 を 発 揮 し て い く こ と が 、人 間 と して 最 も 幸 福 な こ と の 一 つ で あ る と と も に 、 社 会 に 貢 献 す る こ と に も な る とす れ ば 、 中 学 校 に お い て も 、 人 間 と し て の 生 き 方 に つ い て の 自覚 を よ り一 層 深 め て い か な くて は な らな い 。

そ こで 、 自己 の個 性 を十 分 に 理 解 し 、 将 来 に わ た っ て の 人 間 と して の 在 り方 ・生 き方 を 、 中 学 校 卒 業 後 も な お 主 体 的 に探 り求 め て い く姿 勢 を 育 て る よ うな 指 導 の 工 夫 が で き れ ば と考 え 、 上 記 の 副 主 題 を設 定 した 。

(2)仮 説 「自 己 の 個 性 を 理 解 す る こ と と 併 せ て 、 望 ま し い 職 業 観 ・勤 労 観 を 一 人 一 人 に 内 在 化 させ る こ と に よ っ て 、 将 来 の 生 き 方 を 自 ら探 求 す る 力 が は ぐ く ま れ る で あ ろ う」

学 習 指 導 要 領 解 説 一特 別 活 動 編 一 に お い て 「自己 の 個 性 を 見 つ め 、 そ れ を 大 切 に して い く こ と は 、 自 尊 感 情 を 高 め 、 自己 確 立 や 自己 実 現 を 図 る た め の 基 盤 と な る 」 と あ る よ う に 、 自 己 を 理 解

して い く こ と が 、 自己 実 現 を 目 指 して い く上 で 重 要 で あ る こ と が わ か る 。 ま た 「 今 日、 職 業 ・勤 労 に 対 す る 理 解 の 不 足 や 安 易 な 考 え 方 な ど若 者 の職 業 観 ・勤 労 観 の 未 成 熟 さ が 指 摘 さ れ て い る 」 と あ り、 社 会 に お い て 自己 実 現 を 可 能 に す る た め に は 、 中学 校 にお い て 望 ま しい 職 業 観 ・勤 労 観 を 生 徒 一 人 一 人 に 内 在 化 さ せ て い く必 要 が あ る と考 え た 。 そ こ で 「自 己 を 理 解 して い く こ と」 と

「 望 ま しい 職 業 観 ・勤 労 観 を 内 在 化 さ せ る こ と」 の 両 者 を 、 そ れ ぞ れ 平 行 して 学 習 し3年 間 で 統 合 さ せ て い く こ と に よ り、 将 来 の 生 き 方 を 自 ら探 求 す る 力 が は ぐ く まれ て い く と仮 定 して 研 究 を 進 め て い く こ と に した 。 さ ら に 新 し い 学 習 指 導 要 領 で 指 摘 さ れ て い る 「 ガ イ ダ ンス 機 能 の 充 実 」

を 目指 し た 指 導 計 画 を工 夫 した 。

一3一

(6)

2研i究 の 内 容 (1)研 究 構 想 図

研 究 主 題

望 ま し い集 団 活 動 を 通 して 、 社 会 の 一 員 と して の 「生 き る 力」 を は ぐく む特 別 活 動 の 工 夫

特 別 活動 の 目標 望 ま し い集 団 活 動 を通 して

・心 身 の 調 和 の とれ た 発 達 と個 性 の伸 長 を 図 る 。

・集 団 や 社 会 の一 員 と して よ りよ い 生活 を築 こ う とす る 自主 的 ・実 践 的 な 態 度 を育 て る 。

・人 間 と して の生 き方 につ いて の 自覚 を 深 め 、 自己を生かす 能 力 を養 う。

生徒 の 現 状 と課 題

・個 々の 価 値 観 が多 様 化 し 、自己 の生き方に 不 安 を もち 、 自己 を見 失 う生 徒 が多 い 。

・挫 折 や 失 敗 に こだ わ って 自信 の な い 生 き方 を して いる 生 徒 も 少な く な い 。

・職 業 観 、勤労観が未熟 である。

指 導 の 現 状 と課 題

・自 己 理 解 を深 め る 学 級 活 動 の時 間 が不 足 して い る 。

・当 面 す る 課 題 に生 徒 が 積 極 的 に か か わ る場 が 少 な く、 体 験 的 、 実 践 的 活 動 も少 な い 。

・ガ イ ダ ン ス機 能 を生 か した 指 導 が 不 足 して い る。

副 主 題

将 来の生き方を 自ら探求す る力 を育て る学級活動 の工夫

仮 説

自己 の 個 性 を 理解 す る こ と と併 せ て 、 望 ま しい職 業 観 ・勤 労 観 を一 人一 人 に 内在 化 させ る こ と によ って 、 将 来 の 生 き 方 を 自 ら探 求 す る 力 が は ぐく まれ るで あ ろ う。

研 究の 内容

生徒 一 人 一 人 の 自己 理解 と望 ま しい 職 業 観 ・勤 労観 に関 す る3年 間 を見 通 した指 導 計 画 の 作 成 。 生徒 一 人 一 人 に 自己 の個 性 を 理解 させ る 指 導 の 工夫 。

職 業 観 ・勤 労 観 に つ い て の 調 査 デ ー タ や 分 析 を踏 ま え、 ガイ ダ ンス 機 能 を取 り入 れ た 授 業 の 実 践 と工 夫 。

研究方法 文献研 究 授業研 究と検証

ま と め と

今 後

課 題

.4。

(7)

(2)「 将 来 の 生 き 方 を 自 ら 探 求 す る 力 」 を 育 て る た 峻 に

「副 主 題 の 理 由 」 の と こ ろ で も ふ れ た よ う に 、 学 習 指 導 要 領 解 説 で は 、 特 別 活 動 の 目標 に 関 す る 記 述 に お い て 「一 人 一 人 の 生 徒 は 、 そ れ ぞ れ 自分 の 個 性 を 生 か せ る 進 路 を 選 び 、 自己 実 現 を 図 っ て い か な け れ ば な らな い 」 ま た 、 「将 来 に お い て 、 社 会 人 と して 、 職 業 人 と し て あ る い は 家 庭 人 と して 自己 の 個 性 を 十 分 に 発 揮 し て い く こ と は 、 人 間 と し て 最 も幸 福 な こ と の 一 っ で あ る と と も に 、 社 会 に 貢 献 す る こ と に も な る 」 と 述 べ られ て い る 。

しか し 、 生 徒 の 現 状 や 課 題 と し て は:

・個 々 の 価 値 観 が 多 様 化 し 、 自己 の 生 き方 に不安 を もち 、 自己 を見 失 う生徒 が多 い。

・挫 折 や 失 敗 に こ だ わ っ て 自信 の な い 生 き 方 を し て い る 生 徒 も 少 な く な い 。

・職 業 観 、勤 労 観 が未 熟 で あ る。

と い う 点 が 指 摘 さ れ 、 さ ら に 指 導 の 現 状 や 課 題 と して は:

・自 己 理 解 を 深 め る 学 級 活 動 の 時 間 が 不 足 して い る 。

・当 面 す る課 題 に 生 徒 が 積 極 的 に か か わ る 場 が 少 な く 、体 験 的 、実 践 的活 動 も少 な い。

・ガ イ ダ ン ス 機 能 を 生 か し た 指 導 が 不 足 して い る 。

と い う 点 が あ げ られ て い る 。

そ こで 、 生 徒 や 指 導 の 現 状 と課 題 を 十 分 に検 討 し 、 生 徒 一 人 一 人 が 、 将 来 の 生 き 方 を 自 ら探 求 で き る よ う次 の 視 点 か ら研 究 す る こ と に した 。

生 徒 一 人 一 人 の 自己 理 解 と望 ま し い 職 業 観 ・勤 労 観 に 関 す る3年 間 を 見 通 し た 指 導 計 画 の 作 成 。

② 生 徒 一 人 一 人 に 自 己 の 個 性 を 理 解 させ る た め の 指 導 と 工 夫 。

③ 職 業 観 ・勤 労 観 に つ い て の 調 査 デ ー タ や 分 析 を 踏 ま え 、 望 ま し い 職 業 観 ・勤 労 観 を 内 在 化 さ せ る た め の ガ イ ダ ン ス 機 能 を取 り入 れ た 授 業 の 実 践 と 工 夫

「自 己 の 個 性 を 理 解 さ せ る こ と」 と 「望 ま し い 職 業 観 ・勤 労 観 を 内 在 化 さ せ る こ と 」 を3年 間 の 中 で 計 画 的 に 指 導 し統 合 さ せ て い く こ と に よ り、 個 性 の 把 握 、 発 揮 ・伸 長 、 発 見 が な さ れ 、 生 徒 一 人 一 人 に 将 来 の 生 き 方 を 自 ら探 求 す る 力 が は ぐ く ま れ て い く で あ ろ う考 え た 。

将 来 の 生 き 方 を 自 ら探 求 す る 力

自己理解 第3段 階(発 見)

第2段 階(発 揮 ・伸 長)

第i段 階(把 握)

職 業 観 ・勤 労 観

一5一

(8)

(3)3年 間 の 指 導 計 画

自己 の 個 性 を 理 解 さ せ る こ と 望 ま し い 職 業 観 ・勤 労 観 を 内 在 化 さ せ る こ と

中学生 になって決意 将来の希望 と進路の学習

自 (基本的な 生活 習慣) 職 業調べ計画

1学 期 の 反 省(創 意 工 夫)

働 く 人 々 に 学 ぶ

1 を

1働 く 人 々 の 姿

職 業調べ実施

2学 期 の決 意(自 主 ・自律) 2働 く 人 た ち の 仕 事 と考 え 職 業 調 べ ま と め ・発 表

2学 期 の 反 省(向 上心) 3人 は 何 の た め に働 くの か

う 3学 期 の決意 進路計画 を立てよう

(生命 尊 重 ・自 然 愛 護)

1進 路 計画の必要性 講 演会 「 私の 生き方1①

3学 期 ・1年 間 の 反 省

2進 路 計画の立て 方 (実 践 事 例2)

2年 生 に な っ て 決 意

働 く こ と と 学 ぶ こ と 職業体験 計画

自分 を振 り返 る(勤 労 ・奉 仕) 1人 は どう して 働 く の か

1学 期 の反 省(思 いや り ・協 力) 2自 分 の 可 能 性 を 生 か そ う

一 一 一 一

W

職業の世界 職 業体験実施

2 適

2学 期 の 決 意(寛 容 ・協 力 性)

1職 業 とは何か を考 え る

職 業 体 験 ま と め ・発 表

2学 期 の反 省(責 任 感) 2職 業 の 内容 を調 べ る

年 と (実 践 事 例1) 学ぶための制度 と機会

3学 期 の決 意(公 正 ・公 平) 1学 ぶ 道 を 調 べ る

健 康 ・体 力 の 向 上

2高 等 学校 ・専門 学校の 内容

を調 べ る 講 演 会 「私 の 生 き方 」 ②

一.一 3学 期 ・1年 間 の 反 省

(上 級 学 校 調 査 ・発 表 会)

■o卿

W

3年 生 に な っ て の 決 意

進路を考える 先輩 か らの聞 き取 り調査

(公共 心 ・公 徳 心)

1先 輩 の姿 に学ぶ 発表 会

路 自分の進路 設計図作成

2生 き方 につ い て 考 え る

1学 期 の 反 省

進路選択にそなえて

3 択 2学 期 の決 意

1自 分 を見 つ め 直 す

2進 路 先 を調 べ る

2学 期 の 反 省

進 路の選 択

1自 分 の進路 の最終決定

3学 期の決意

2自 分 の 道 を 切 り開 く 講 演 会 「私 の 生 き方 」③

3学 期 ・3年 間 の 反 省

将来の生 き方を

W

明 る い 将 来 へ の 準 備

自ら探 り求める

一6一

(9)

(2)学 級 活 動 の 実 践 と 検 証 く 実 践 事 例1:A中 学 校 〉

① 題 材 名 「 責 任 感 に つ い て 考 え よ う」

② 題 材 設 定 の 理 由

将 来 の 生 き 方 を 自 ら探 求 す る 力 を は ぐ くむ た め に は 、 ま ず 生 徒 が 自 らの 個 性 や 能 力 ・適 性 等 を 十 分 に把 握 す る こ と が 大 切 で あ る 。 そ して 、 そ れ を 適 切 な 場 で 発 揮 し 、 創 造 的 に 発 展 ・伸 長 さ せ る こ と に よ り、 新 た な 個 性 や 能 力 ・適 性 を発 見 して い く こ と が で き る 。 しか し、 中 学 生 の 段 階 で は 自 分 の 個 性 が 十 分 に 把 握 で き て い な い こ と も あ り、 個 性 を発 揮 す る こ と に 自信 が もて な か っ た り、 発 揮 す る 場 を 逃 し て し ま う こ とが 多 く見 受 け られ る 。

自 分 の 個 性 を 把 握 す る た め に は 、 ほ か の 人 か ら認 め ら れ る こ と や 他 の 人 の 考 え 方 を 知 る 必 要 が あ る 。 こ の こ と に よ り、 改 め て 自 分 の 個 性 を 知 り、 そ れ を 発 揮 で き る 場 を 見 つ け る

こ とが で き る よ う に な る 。

学 級 活 動 に お い て も、 日常 の 学 校 生 活 や 様 々 な 活 動 を 通 し て 他 者 の 個 性 を 把 握 し尊 重 す る こ と に よ っ て 、 自分 の 個 性 を さ ら に 把 握 す る こ と が で き る 。 学 級 の 中 で 、 お 互 い の 個 性 を認 め 合 い 、 自 分 の 個 性 を 発 揮 す る 場 を 得 る こ と に よ り、 共 に 高 め 合 え る 学 級 を 目指 し 、 こ の 題 材 を 設 定 し た 。

な お 、 本 実 践 で は 「 責 任 感 」 に つ い て 取 り上 げ 、 そ れ に つ い て 深 く掘 り下 げ て 考 え る 実 践 を 計 画 し た 。

③ 指 導 の ね ら い と 工 夫

日 ご ろ の 学 校 生 活 や 学 級 活 動 、 学 校 行 事 等 で の お 互 い の 頑 張 りを 認 め 合 う相 互 評 価 ・相 互 理 解 を させ る と 、 多 く の 項 目 が あ げ られ る 。 そ の 中 か ら 自 己 の 個 性 を よ り把 握 で き る よ う にす る た め に 、ひ と つ の 項 目 に 注 目 させ る 。ま た 、そ れ を 掘 り下 げ て 考 え る こ と に よ り、

自 分 の 考 え 方 を 他 者 の 考 え 方 と の 比 較 か ら 自 己 に 振 り返 らせ 、 そ れ を 日 ご ろ の 学 校 生 活 だ け で な く 、 将 来 、 社 会 の 一 員 と し て 生 か す 場 面 を 考 え る 契 機 と さ せ る 。

④ 指 導 の 過 程

ア 自己 ・他 者 の 個 性 や 能 力 ・適 性 の 把 握 イ 自己 ・他 者 の 個 性 や 能 力 ・適 性 の 把 握 と 発 揮

ウ 自己 の 個 性 や 能 力 ・適 性 の 発 揮 と伸 長

⑤ 本 時 の 活 動 の ね ら い

具 体 的 な 場 面 を 設 定 す る こ と で 、 お 互 い の 考 え 方 を 把 握 し尊 重 す る こ と に よ っ て 、 自 己 に 振 り返 っ て 自己 の 個 性 を 発 揮 で き る 場 面 を 考 え さ せ る 。

⑥ 本 時 の 展 開(資 料1参 照)

⑦ 評 価 の 観 点

設 定 さ れ た 場 面 に お い て 、 い ろ い ろ な 行 動 を 考 え る こ と が で き た か 。 設 定 さ れ た 場 面 に お い て 、 責 任 あ る 行 動 に つ い て 考 え る こ と が で き た か 。

自他 の 比 較 か ら、 自 己 に つ い て 振 り返 り、 考 え る こ とが で き た か 。 自己 の 個 性 を 発 揮 で き る 場 面 を考 え る こ と が で き た か 。

一7一

(10)

⑧ 検 証 授 業 の 中 で 見 られ た 課 題

い ろ い ろ な 行 動 が 挙 げ ら れ れ ば 、 他 者 の 考 え 方 を 幅 広 く 知 る こ と が で き 、 自 己 の 責 任 感 が ど の 程 度 な の か を考 え る 上 で も有 効 な の で 、 よ り多 くの 考 え を 引 き 出 す よ う な 場 面 を 工 夫 す る こ と が 課 題 と して 挙 げ られ た 。

(資料1)学 級 指 導 案

学 習 内 容 学 習 活 動 評 価 の 観 点

導 ・相 互 理 解 ・相 互 評 ・前 時 の 活 動 を 思 い 出 し 、 掘 り 入 価の確認 下げる項 目を確認す る

・場 面 の 例 示

※活動 の概要をつ 活 かむ程度

・場 面 の 提 示 ・考 え られ る 行 動 を す べ て あ げ ・い ろ い ろ な 行 動 を 考 え る

(ピ クチャーカード 利 用)

る こ と が で き た か

→ ワ ー ク シ ー ト記 入 ・発 表

の ・自 分 だ っ た ら ど の よ う に 行 動 ・自 分 に と っ て 責 任 あ る 行

す る の か を 考 え る 動 を考 える ことが で きた

展 → ワ ー ク シ ー ト記 入 ・発 表 か

・責 任 あ る行 動 に っ ・責 任 あ る 行 動 と 自 分 と の 比 較 開 い て 考 え さ せ る を し、 自己 を 見 つ め る

ま ・責 任 感 に つ い て 考 ・今 の 自 分 に つ い て 考 え る ・自 分 を 振 り 返 っ て 考 え る

え る → ワ ー ク シ ー ト記 入 こ と が で き た か

と ・今 後 の 自 分 に つ い て 考 え る ・自 分 の 個 性 を 発 揮 す る 場

→ ワ ー ク シ ー ト 記 入 面 を 考 え る こ と が で き た

め か

(資 料2)設 定 場 面 の 例

〈 放 課 後 の 場 面 〉

放 課 後 の 部 活 動 が 終 わ り 、 下 校 し よ う と し た と き に 、 忘 れ 物 に 気 付 き 、 教 室 に 戻 り ま し た 。 そ の と き の 教 室 は 、 机 は 乱 雑 で 、 黒 板 に は チ ョ ー ク で い た ず ら書 き が さ れ 、 あ ち ら こ ち ら に ご み が 散 らか っ て い る 状 態 で し た 。 教 室 の 近 辺 に は あ な た 以 外 に は 誰 も 人 が い ま せ ん 。 職 員 室 に は 何 人 か の 先 生 が 残 っ て い ま す が 、 担 任 の 先 生 は い ま せ ん で し た 。

一8一

(11)

責 任 感 につ い て 考 えよ0

年 組 番 氏名

どん な人 が い るか な?

あな た だ っ た ら?

J '「

どうい う行動が責任ある行動なのだろう?

ii Lノ

ρ

i

比べてみてどうだろうか?

㌧J

'、

無 責任 だ っ た な あ〜 と思 う場 面 を思 い 出 して み よ う

そ の と きあ な た は ど うす れ ば よか っ た と思 い ま す か?

(12)

〈 実 践 事 例2:B中 学 校 〉

① 題 材 名 「 保 護 者 、 地 域 の 人 々 に 学 ぶ 会 〜 人 生 の 先 輩 の 職 業 観 〜 」

② 題 材 設 定 の 理 由

将 来 の 生 き 方 を 考 え 行 動 す る 態 度 や 能 力 を育 成 す る 上 に は 、 職 業 ・勤 労 に つ い て ど の よ う な 考 え を も ち 、 ど の よ う な 職 業 に 就 き 、 ど の よ う に職 業 生 活 を 送 る か を 考 え さ せ る こ と が 重 要 で あ る 。 人 は 職 業 を 通 じて 社 会 と 深 くか か わ り生 き て お り、 そ の 観 点 か ら望 ま し い 職 業 観 ・勤 労 観 を は ぐ く む こ と は 、 生 き 方 指 導 と して の 進 路 指 導 に と っ て 重 要 な 課 題 で あ

る 。

望 ま し い 職 業 観 ・勤 労 観 を 形 成 す る に は 、職 業 ・勤 労 に 関 す る 実 際 の 体 験 な ど を 通 し て 、 職 業 を 通 じ て 社 会 の 一 員 と して の 役 割 を 果 た し 、 自 己 の 能 力 ・適 性 を 発 揮 して い る と い っ

た 視 点 か ら 、 職 業 ・勤 労 の 目的 や 意 義 を 理 解 す る こ と が 不 可 欠 で あ る が 、 現 実 に は そ の よ う な 実 際 の 体 験 が 得 ら れ る 場 面 は 必 ず し も 設 定 しや す い と は 言 い 難 い 。 そ こで 、 職 業 人 と して の 保 護 者 や 地 域 の 人 々 の 講 話 を 聴 く こ と に よ っ て 、 職 業 ・勤 労 に 関 す る い わ ば 疑 似 体 験 を さ せ る と い う 目 的 で 本 題 材 を 設 定 した 。

③ 指 導 の ね ら い と 工 夫

保 護 者 や 地 域 の 人 々 の 講 話 を 通 して 、 働 く こ と の 楽 し さ や 厳 し さ を 知 り 、 職 業 ・勤 労 に つ い て の 関 心 を 高 め る と と も に 、 職 業 ・勤 労 の 目 的 や 意 義 を 理 解 さ せ る 。 と く に 講 演 会 の 実 施 に あ た っ て は 、 お 願 い の 手 紙 、 お 礼 の 手 紙 、 さ ら に 当 日 の 司 会 進 行 に い た る ま で 生 徒 自 身 の 手 に よ る 部 分 を 大 切 に し て 作 り上 げ て い く 工 夫 を す る 。 ま た 、 指 導 の 過 程 に お い て も 事 前 に 生 徒 に 質 問 を 考 え さ せ た り、 そ の 回 答 を 予 想 さ せ る こ と に よ っ て 、 擬 似 的 で は あ る が そ の 職 業 に 従 事 す る 人 の 気 持 ち に な れ る よ う に 工 夫 を す る 。 こ の よ う に 生 徒 が 主 体 的 に 講 演 会 に 参 加 す る こ と に よ っ て 、 職 業 生 活 を含 め た 将 来 が 他 な ら ぬ 自分 自 身 の 問 題 で あ る こ と に 気 付 く こ と に な り、望 ま しい 職 業 観 ・勤 労 観 を 内 在 化 させ る 基 礎 と な る と考 え る 。

④ 指 導 の 過 程

【 準 備 】

ア 職 業 ・勤 労 に つ い て の 質 問 事 項 を 以 下 の 観 点 か ら 話 し合 い 、 ま と め る 。

・職 業 選 択 の 理 由

・働 く 目 的 と意 義

・働 く こ と と 生 き が い

・働 く こ と の 楽 し さ や 厳 し さ

イ 上 記 の 観 点 か ら作 成 した 質 問 事 項 に つ い て 、 自分 な りの 回 答 を 用 意 す る 。

【 本 時 】

保 護 者 、 地 域 の 人 々 の 講 話 を 聴 き 、 事 前 に用 意 し た 質 問 を す る 。

【 事 後 考 察 】

ア 保 護 者 、 地 域 の 人 々 の 講 話 を 聴 い て の 感 想 を話 し合 い 、 文 章 に ま と め る 。

イ あ ら か じめ 用 意 し た 自分 な り の 回 答 を 、 実 際 の 回 答 と 比 較 し て 、 そ の 違 い に つ い て 考 え る 。

一10一

(13)

⑤ 本 時 の 展 開

ア 校 長 先 生 の お 話 イ 講 師 の 紹 介 ウ 講 師 か ら の お 話 工 質 疑 応 答 オ お 礼 の 言 葉

特 別 活 動 の 実 践 と い う趣 旨 か ら 、 司 会 進 行 は す べ て 生 徒 の 手 に よ る も の と す る 。

⑥ 評 価 の 観 点

保 護 者 、 地 域 の 人 々 の 話 を 通 して 、 職 業 ・勤 労 に 対 す る 意 識 が 高 ま り、 自 分 自 身 の 将 来 を 考 え る 契 機 と な っ た か 。

⑦ 授 業 を 通 して 得 ら れ た 課 題

講 演 会 を 通 し て 得 られ た 生 徒 た ち の 感 想 は 概 ね こ の 講 演 会 は 自 己 の 職 業 意 識 を 高 め る 上 で 役 に 立 っ た と い う 肯 定 的 な も の で あ っ た 。(資 料2参 照)ど の 生 徒 た ち も熱 心 に 話 に 耳 を 傾 け 自分 な りに 考 え る と こ ろ が あ っ た 様 子 で あ っ た 。 しか し な が ら、 講 演 会 の 構 成 に つ い て は 、 講 師 の 方 々 の 善 意 に よ る 部 分 が 大 き い の で 、 必 ず し も 生 徒 た ち が 希 望 す る 職 業 従 事 者 の 話 が 聴 け る と は 限 らな い 。 事 前 に ど の よ う な 職 業 に つ い て 話 を 聴 き た い か ア ン ケ ー トな ど を と っ て い て も、 地 域 の 中 で 人 材 を 確 保 す る の は 容 易 で は な い 。 よ り 生 徒 た ち に 関 心 を も っ て も ら う た め に は 幅 広 く人 材 を 確 保 、 活 用 す る 方 法 を検 討 す る 必 要 が あ る 。 資 料1生 徒 か ら多 く 出 さ れ た 質 問(抜 粋)

① 職 業 一 般 に 関 す る こ と

・ ど う し て 今 や っ て い る 仕 事 に 就 こ う と 思 っ た の で す か 。

・ 仕 事 を通 し て 、一 番 つ らい こ と、一 番 楽 しい こ とは何 で す か。

・ 仕 事 をす る 上 で 一 番 大 切 な こ と は 何 だ と思 い ま す か

・ 仕 事 を始 め て か ら、 自分 が 変 わ っ た と思 い ます か 。

・ ど ん な 人 が 今 の 仕 事 に 向 い て い る と 思 い ま す か 。

・ 仕 事 に 対 して ど の よ うな 努 力 を し ま し た か 。 また 、気 を つ け る こ とは何 で す か 。

・ 今 の 仕 事 を 自 分 の 子 ど も に や っ て ほ し い で す か 。

・ 初 め て も ら っ た 給 料 を ど う思 い ま し た か

・ 中 学 生 の 頃 の 夢 は 何 で し た か 。

・ 就 き た い 職 業 は 、 中学 生 の うち に決 め てお か な けれ ばな らな い と思 い ます か。

② 個 別 の 職 業 に 関 す る こ と

・ 子 ど も 相 手 の 仕 事 で 学 ん で よ か っ た こ とな ど 、子 育 て に役立 て て い る こと は何 で す か。

(保 母)

・ デ ザ イ ン が う か ぶ 時 は ど の よ う な 時 で す か 。(デ ザ イ ナ ー)

・ 親 の 介 護 は 誰 が す る べ き だ と 思 い ま す か

。(介 護 福 祉 士)

・ 医 師 に な る の に 、 どん な方 法 で どの く らい勉 強 しま した か。(医 師)

・ レ ジ を う つ の に 免 許 は い る の で す か 。(店 員)

・ 大 工 と建 築 士 は ど う違 う の で す か 。(建 築 士)

一11一

(14)

資 料2生 徒 の 感 想(抜 粋)

・ 職 業 の こ と に つ い て や そ の 人 の 中 学 生 時 代 の こ と な ど が い ろ い ろ わ か っ て よ か っ た で す 。 この 講 演 会 で い ろ い ろ な こ と が わ か っ て 、 ま た 職 業 に つ い て 悩 む 種 と な っ た け ど 、 楽 し く と て も お も し ろ か っ た で す 。

・ い ろ い ろ な 職 業 を転 々 とや っ て き て 自 分 に 合 う 職 業 に 出 会 え た 人 、 ほぼす ん な り決 ま っ た 人 、 さ ま ざ ま で し た 。 私 は 趣 味 を 考 え た 職 業 に 就 き た い の で 、 「 何 か 一 つ 好 き な こ と を 見 つ け て 楽 しみ な が らや っ て ほ し い 。」 と い う 教 訓 は 一 番 印 象 に 残 りま した 。

・ い ろ い ろ な 仕 事 が あ る け れ ど、 どの仕 事 も苦 労 して 初 め て うれ しい ことや 、 づ らい こ と を 感 じ ら れ る ん だ な と 思 い ま し た 。 今 、 自分 の 将 来 に つ い て は あ ま り考 え て い な い け れ ど、 こ の 講 演 会 を 通 し て 少 しず つ 将 来 の こ と を 考 え た い で す 。

・ 講 演 会 が 終 わ っ て 一 つ 気 付 い た こ とが あ り ま す 。 どの 人 も 自分 の仕 事 に誇 りを もっ て い ま した 。 ま た 、 患 者 さ ん か ら学 ぶ こ と も あ っ た り、 介 護 し て い る側 な の に 自 分 が 癒 さ れ た り して い る な ど 、 他 の 人 か ら学 ぶ こ と が あ る な ん て 思 っ て も い ま せ ん で し た 。

・ 仕 事 に は そ れ ぞ れ 社 会 の 役 目 と い う も の が あ る こ と が わ か り ま し た 。 一 つ 一 つ の 仕 事 が とて も 大 切 だ と い う こ と も わ か りま した 。

・ 仕 事 の 大 切 さ や 大 事 な こ と を 知 り ま した 。 お 話 を 聴 い て い る う ち に 、 仕 事 って 人 には 大 切 だ か ら こ そ や らな く て は い け な い こ と だ と思 い ま した 。 私 は 自 分 で で き る 仕 事 を 見 つ け よ う と 思 い ま す 。

・ 講 師 の 「一 生 修 行 す る 。」 とい う言葉 が 印 象 に残 りま した 。職 業 の ことだ けで は な く、

こ れ か らの 生 き 方 に つ い て 考 え る こ とや 知 る こ とが で き ま し た 。

・ ほ とん ど の 職 業 で 共 通 し て い る こ と は 、 うれ しか った りよ か った と思 う ことが 、 自分 の や っ た 仕 事 を 喜 ん で も ら え た り、 ほ め られ た り した 時 だ と い う こ と で した 。 全 部 の 職 業 の 人 が 、い ろ い ろ な 苦 労 を して が ん ば っ て い る ん だ な と い う こ と が よ くわ か りま し た 。 資 料3講 師 の 感 想

先 日 は とて も 貴 重 な 体 験 を さ せ て い た だ き あ りが と う ご ざ い ま し た 。 講 演 な ん て す る つ も り も な く 、 出 席 に○ を して し ま っ て この よ うな こ と に な り、 前 夜 ま で と て も 緊 張 して 、 手 に メ モ を し た り夜 中 ま で どん な 話 を し よ う か と悩 ん で い た の に 、 当 日頭 の 中 が 真 っ 白 に な り、

行 き 当 た りば っ た り の 話 に な っ て し ま っ て 大 変 申 し訳 な く思 う と と も に 自 己 嫌 悪 に な っ て し ま い ま し た 。 と こ ろ が 、 生 徒 の み な さ ん か ら思 い が け ず 心 の こ も っ た お 手 紙 を 多 数 い た だ き 本 当 に うれ し く 思 っ て い ま す 。 何 度 も 何 度 も読 み 返 し 、 あ ん な つ た な い 話 に 真 剣 に 手 紙 を 書 い て く れ た こ と に 本 当 に 感 謝 し て い ま す 。 元 気 し か 取 り柄 の な い 私 の 話 に 、 い ろ い ろ な こ と を 感 じ 取 っ て く れ て 、 逆 に 励 ま し て も ら っ た よ う な 気 持 ち で い っ ぱ い で す 。 本 当 な ら手 紙 を くれ た 一 人 一 人 に 私 か ら返 事 を 書 か な け れ ば い け な い し、 質 問 に もお 答 え し な け れ ば い け な い と 思 っ て い る の で す が 、 何 か と 忙 し い 時 期 に 入 っ て し ま い 思 う よ う に で き ま せ ん 。 ま た 、 何 か の 機 会 が あ れ ば ぜ ひ み な さ ん と話 し 合 い た い と(一 方 的 に 話 を す る の で は な く)思 っ て い ま す 。 話 を 聴 い て くれ た 一 年 生 の み な さ ん に心 か ら感 謝 す る と と も に 、 お 手 紙 を 何 回 も う れ し く 読 ま せ て い た だ い て い ま す とお 伝 え くだ さ い 。先 日 は 本 当 に あ りが と う ご ざ い ま し た 。

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(15)

3研 究 の ま と め と 今 後 の 課 題 (D研 究 の ま と め

本 研 究 は 、 「自己 を 理 解 す る こ と 」 と 「 望 ま し い 職 業 観 ・勤 労 観 を 内在 化 させ る こ と 」 の 両 面 か ら3年 間 の 指 導 を行 い 主 題 に迫 ろ う と した 。 そ し て 、 そ れ ぞ れ の 実 践 に お け る 主 題 に 迫 る た め の 工 夫 を ま と め る と以 下 の 通 りで あ る。 な お 、 「自己 を理 解 す る こ と」 に 関 して 、 「 個 性 」 を よ り

と らえや す くす る た め に 、い く つ か の項 目 に 分 け て 考 え る こ と に し 、そ の 項 目 は 生 徒 指 導 要 録 「 行 動 の記 録 」 の 項 目 に 対 応 さ せ た 。

実 践 事 例1

ア 「 個 性 」を と ら え や す く す る た め に 、 多 く の 項 目 で は な く ひ と つ の 項 目 に 注 目 しそ れ を 掘 り下 げ て 考 え る 実 践 と した 。

イ 自己 ・他 者 お 互 い の考 え 方 を比 較 し 自 己 を 振 り返 る だ け で な く、 生 活 の 中 で 発 揮 す る 場 面 まで 考 え る 過 程 と し た 。

ウ 誰 も が 学 校 生 活 で 起 こ り う る場 面 を 設 定 す る こ と に よ り 、 身 近 な 問 題 で あ る こ と を 意 識 さ せ た 。

実 践 事 例2

ア 職 業 が よ り身 近 な もの で あ る と い う意 識 を もた せ る た め に 、 保 護 者 や 地 域 の 人 々 を 講 師 に招 い た 。

イ 質 問 を考 え る だ け で な くそ の 答 も予 想 させ 、職 業 に対 す る擬 似 的 体 験 に な る よ う に した 。 ウ 企 画 ・立 案 か ら運 営 ・進 行 まで 生 徒 が 行 っ た 。

こ れ ら の 実 践 の 成 果 を 挙 げ る と 、 実 践 事 例1で は 、 自 他 の 比 較 を 通 し 自 分 自 身 の 個 性 を よ り深 く考 え る こ とが で き た こ と、 そ して 学 校 生 活 だ け で な く社 会 の 一 員 と して 個 性 を 生 か す 場 面 を考 え る 契 機 と な っ た こ と で あ る 。 実 践 事 例2で は 、 講 演 会 に参 加 す る こ と で 職 業 ・勤 労 に 対 す る 関 心 が 高 ま りそ の 目 的 や 意 義 を考 え る よ う に な っ た こ と 、 ま た 生 徒 自 ら の 企 画 ・立 案 、 運 営 ・進 行 に よ り 、 よ り一 層 意 識 が 高 ま っ た こ とで あ る 。

(2)今 後 の 課 題

今 回 の 研 究 を通 し次 の よ う な 課 題 が 出 て き た 。 実 践 事 例1で は 、 設 定 さ れ た 場 面 で 挙 げ ら れ る 行 動 が 少 な い と 自他 の 考 え 方 の 比 較 が 広 が ら な い こ と が 分 か っ た 。 考 え 方 の 幅 を 広 げ る た め に は さ ま ざ ま な 行 動 を 考 え させ る 場 面 を 設 定 す る こ と が 必 要 で あ る 。 実 践 事 例2で は 、 生 徒 の 希 望 す る 職 業 に従 事 して い る 人 を 講 演 者 とす る こ とで よ り積 極 的 な 態 度 で 臨 む こ とが で き る 。 そ の た め に は 講 演 者 の 人 材 確 保 に 当 た っ て の 工 夫 を さ ら に して い く こ とが 重 要 で あ る 。

そ し て 、本 研 究 で は 「自 己 を 理 解 す る こ と 」 「望 ま し い 職 業 観 ・勤 労 観 を 内 在 化 さ せ る こ と」

の 両 面 か ら主 題 に迫 ろ う と し た が 、 今 後 は 両 面 を 有 機 的 に 統 合 さ せ て 主 題 に 迫 る た め に 、 自 己 理 解 を 深 化 さ せ 、 望 ま し い職 業 観 ・勤 労 観 を 内 在 化 さ せ る3年 間 を 見 通 した 具 体 的 な 指 導 計 画 を 作 成 す る こ と が 課 題 で あ る 。

一13一

(16)

川 第2分 科 会

副 主 題 「自 主 的 、 実 践 的 な 態 度 を は ぐ く む 、 家 庭 や 地 域 社 会 と連 携 ・協 力 した 学 校 行 事 の 工 夫 」

1副 主 題 設 定 の 理 由

学 校 行 事 は 、 そ の 特 質 か ら 、 学 校 生 活 に 秩 序 と変 化 を 与 え 、 集 団 へ の 所 属 感 を 深 め 、 学 校 生 活 の 充 実 と発 展 に 資 す る 体 験 的 な 活 動 で あ る 。 こ の 体 験 的 な 活 動 が そ の 過 程 に お い て 、 生 徒 の 創 造 力 を 高 め 、 人 間 形 成 に役 立 て る こ と が で き る も の で あ る 。 学 校 行 事 は 全 校 又 は 学 年 を 単 位 と して 活 動 す る こ と が 多 い が 、 よ り大 き な 集 団 、 す な わ ち 、 家 庭 や 地 域 の 人 々 と の 交 流 を 盛 り込 ん だ 内 容 を 企 画 ・実 践 す る こ とが 大 切 で あ る 。 そ れ に よ っ て 、 様 々 な 人 々 と の 交 流 や 社 会 体 験 を し 、 他 者 を 尊 重 す る 態 度 、 社 会 生 活 上 の ル ー ル や マ ナ ー 、 望 ま し い 集 団 行 動 の 在 り方 な ど、 集 団 生 活 や 社 会 生 活 に 必 要 な 基 本 的 な 態 度 や 行 動 様 式 を 身 に 付 け る こ とが で き る か らで あ る 。 そ の 結 果 、 集 団 や 社 会 の 一 員 と して よ りよ い 生 活 を 築 こ う とす る 自主 的 、 実 践 的 な 態 度 が は ぐ く ま れ る 。

しか し、 生 徒 の 現 状 は な か な か 体 験 的 な 活 動 の 場 が 少 な く 経 験 に 乏 し い 面 が あ り、 上 記 の よ う な 態 度 や 行 動 様 式 を 身 に 付 け て い く の が 難 し い 。 ま た 各 学 校 の 現 状 で も 、 こ の よ うな 学 校 行 事 の 企 画 ・実 践 に 苦 労 し 、 目 的 の 達 成 に ま だ 不 十 分 な 面 が う か が え る 。 そ こ で 、 よ り家 庭 や 地 域 社 会 と連 携 ・協 力 す る こ と に よ っ て 、 「な す こ と に よ っ て 学 ぶ 」 学 校 行 事 の 効 果 を さ ら に 高 め て い く 工 夫 を し て い く こ とが 重 要 で あ る 。 ま た 、 家 庭 や 地 域 社 会 と連 携 ・協 力 す る こ と は 「特 色 あ る 学 校 」や 「開 か れ た 学 校 」づ く りに も な る と考 え 、本 副 主 題 を 設 定 し た 。

2家 庭 や 地 域 社 会 と の 連 携 ・協 力 す る こ との 重 点

家 庭 や 地 域 社 会 と 連 携 ・協 力 す る こ と の 重 要 性 は 前 述 の 通 りで あ る が 、 従 来 か ら の 学 校 教 育 の 課 題 で あ り 、 ど の 学 校 に お い て も 工 夫 して き て い る 。 し か し学 校 行 事 と い う 場 面 で は 、 た だ 単 に"家 庭 や 地 域 の 人 々 を 招 く"程 度 の も の も 多 い 。 そ こで 、 わ れ わ れ 研 究 部 会 で は 学 校 行 事 と い う教 育 活 動 の な か で 、 こ の 課 題 を 次 の よ う な 観 点 に 分 類 して 考 え て み た 。

(1)地 域 の 特 性 を 活 か す

・地 域 の 環 境 を 活 用 す る

・地 域 の 人 材 を活 用 す る

・地 域 の 施 設 、 設備 を活 用 す る

(2)家 庭 や 地 域 の 人 々 に 行 事 の 企 画 ・立 案 に 参 加 し て も ら う (3)家 庭 や 地 域 の 人 々 に 行 事 に 参 加 ・交 流 して も ら う

こ の よ う な 観 点 を で き る だ け 取 り入 れ る に は 、 行 事 に よ っ て は そ の 準 備 や 検 討 の 段 階 で 多 く の 時 間 が 必 要 で あ る 。 ま た 、 こ れ ら の 観 点 は 時 代 や 社 会 の 変 化 と共 に 変 わ っ て い く も の で あ る 。 しか し現 時 点 で 、 学 校 行 事 の 目的 を よ り効 果 的 に達 成 す る た め に 、 こ れ ら の 観 点 を で き る だ け 取 り入 れ て い く こ と は 大 切 で あ る 。 わ れ わ れ 研 究 員 の 所 属 す る 学 校 現 場 で も 、 今 年 度 の 学 校 行 事 の 実 践 に これ ら の 観 点 を 取 り入 れ られ る よ う 、 い くっ か の 工 夫 を 試 み た 。 さ ら にそ の 行 事 の 取 り組 み の 中 で 、 生 徒 が 自 発 的 に 活 動 し 、 よ り深 い 体 験 活 動 に な る こ と を 配 慮 し た 。

一14一

(17)

2研 究 の 内 容 (1)研 究 構 想 図

1 望 ま し い 集 団 活 動 を 通 して 、 社 会 の 一 員 と して の 主 題

「 生 き る 力 」 を は ぐ くむ 特 別 活 動 の 工 夫

生徒の現状 と課題 特別活動の 目標

・人 間 関 係 や 連 帯 感 の 希 薄 化

望 ま し い 集 団活 動 を通 して

・集 団 や 社 会 の 一 員 と し て の 自覚 や 責 任 感 の低 下

・心 身 の 調 和 の と れ た 発 達 と個 性 の 伸 長 を 図 る 。

・倫 理 観 や 規 範 意 識 の 低 下 ・集 団 や 社 会 の 一 員 と し て よ りよ い 生

・生 活 体 験 が 少 な い

活 を 築 こ う とす る 自 主 的 、 実 践 的 な 態 度 を 育 て る 。

・人 間 と して の 生 き 方 に つ い て の 自覚 を深 め 、 自 己 を 生 か す 能 力 を 養 う。

指導の現状と課題 一 家 庭 や 地 域 社 会 の 学 校 に 対 す る 期 待 一

〈現状〉 ・体 験 活 動 の 機 会 が 少 な い 。 ・望 ま し い 人 間 関 係 を 育 て 、 自ら意欲

・指 導 と評 価 の 関 連 が 難 し い。 的 ・主 体 的 に 学 ん で い く 力 を 育 成 す

〈課題〉

る 。

・地 域 社 会 と の 連 携 を 工 夫 す る 。 ・社 会 や 地 域 の 活 動 に参 加 し 、豊 か な

・生 徒 一 人 一 人 が 集 団 の 中 で の 人 間 的 な触

心 を も っ た 生 徒 を 育 成 す る 。 れ 合 い を 深 め 、 個 性 を 発 揮 して 積 極 的 に ・豊 か な 個 性 や 人 間 性 を もち 、他 者 の 活 動 で き る よ う に 工 夫 す る。 個 性 を 理 解 し 、 尊 重 す る 力 を育 成 す

・生 徒 に 自主 的 な 活 動 を 行 わ せ る よ う 工 夫

る 。 す る 。

・学 校 の 特 色 や 創 造 を い か し た 行 事 を 工 夫

す る 。

一昌

主 題

自 主 的 、 実 践 的 な 態 度 を は ぐ くむ 、 家 庭 や 地 域 社 会 と連 携 ・協 力 し た 学 校 行 事 の 工 夫

仮 説

家 庭 ・地 域 社 会 と の 連 携 ・協 力 にお い て

① 地 域 の 特 性 を い か す

② 家 庭 や 地 域 の 人 々 に行 事 の 企 画 ・立 案 に参 加 して も ら う

③ 家

庭 や 地 域 の 人 々 に行 事 に参 加 ・交 流 し て も ら う

な ど の 工 夫 を した 学 校 行 事 を 行 う こ と に よ っ て 生 徒 の 自 主 的 、 実 践 的 な 態 度 が よ り は ぐ く まれ るで あ ろ う 。

研 究 の 内 容

①②③

研 究 方 法

① 文献研 究

学校行事の実践 と検証

ま と め と 今 後 の 課 題

一15一

(18)

(2)学 校 行 事 の 実 践 と検 証

〈 実 践 事 例1:A中 学 校 〉 保 護 者 や 地 域 の 人 々 と 連 携 した レク リ ェ ー シ ョ ン

本 校 で は 、 平 成11年 度 よ り、 「 ○ ○ ○ の 日」 と 名 付 け ら れ た 、 多 摩 川 の 緑 地 公 園 で1日 レ ク リ ェ ー シ ョ ン を す る 学 校 行 事 が 行 わ れ て い た 。 学 校 の 耐 震 工 事 期 間 中 に 、 日 頃 校 庭 を 自 由 に 使 用 す る こ とが 出 来 に く い 状 況 の た め 始 ま っ た 行 事 で あ る 。

午 前 ・ 午 後 の 部 に 分 か れ 生 徒 は 学 級 、 学 年 の 枠 を は ず し、 レ ク リ ェー シ ョ ン の 種 目 を 自 由 に 選 択 す る こ と が で き る 。

そ こ で 今 年 度 は 、 保 護 者 や 地 域 の 人 た ち と 連 携 して レ ク リ ェ ー シ ョ ン を行 う行 事 に し た 。 こ の こ と に よ り、 生 徒 が 自 ら 企 画 し実 践 し地 域 の 施 設 を 活 用 し 、 地 域 の 人 々 と の 交 流 を 通 し て 、 生 徒 が 自 分 の よ さ や 可 能 性 を 生 か し た 充 実 感 を 味 わ う こ と が で き 、 自主 的 、 実 践 的 な 態 度 を は

ぐ く む こ と に つ な が る と考 え た か らで あ る 。 (1)活 動 計 画(*は 今 年 度 よ りの 試 み)

活 動 内 容 検 討 ・ ・ … 今 年 度 の 活 動 内 容 を 検 討 す る 。

*保 護 者 、 地 域 の 人 々 へ の 働 き か け ・ ・ … 今 年 度 の 趣 旨 ・内 容 を 説 明 す る 。

*全 校 生 徒 に ね ら い と 活 動 内 容 説 明 ・ ・ … ね らい ・活 動 内 容 等 の 確 認 を す る 。 希 望 種 目 ア ン ケ ー ト ・ ・ … 生 徒 の 希 望 種 目 を 調 査 す る 。 希 望 種 目 ア ン ケ ー ト集 計

参 加 種 目決 定

事 前 説 明 ・ ・ ・ … 種 目 ご と に 運 営 方 法 等 の 説 明 を す る 。

*生 徒 会 新 聞 で の 広 報 活 動 ・ ・ ・ … 生 徒 へ の 意 識 づ け を 行 う。

*保 護 者 、 地 域 の 人 へ の 連 絡 、 協 議 ・ ・ ・ … 参 加 種 目 等 の 確 認 を す る 。

事 前 準 備 ・ ・ ・ … 前 日準 備 、 当 日の 最 終 確 認 を 行 う 。 実 施

*事 後 ア ン ケ ー ト(生 徒 、 保 護 者 ・地 域 の 人 々)昨 年 と の 比 較 な ど を 検 証 す る 。

*ア ン ケ ー ト集 計

*評 価 ・ ・ … 改 善 の 方 策 な ど を ま と め る 。

(2)実 施 要 項

① 目的

一 日多 摩 川 緑 地 公 園 で 過 ご し

、 英 気 を 養 う 。

地 域 の 自 然 や 施 設 及 び 人 材 を 活 用 し、 豊 か な 人 間 性 や 社 会 性 の 育 成 を 図 り生 徒 の 自主 的 、 実 践 的 な 態 度 を は ぐ くむ 。

レ ク リ ェ ー シ ョ ン を 通 し互 い の 親 睦 を 深 め 、 レ ク リ ェ ー シ ョ ン の 意 義 や 参 加 の 態 度 を 学 習 す る機 会 とす る 。

② 場 所 、 使 用 施 設

多 摩 川 緑 地 公 園[区 民 広 場 、 自 由広 場 、 サ ッ カ ー 場(1面)、 野 球 場(6面)]

一16一

(19)

③ 時程

̀11

9:00 s:sa

9:3011:30 11:3012:30

12:3014:30 14:30〜15:00

1s:oo 15001530

自由広場 集合(時 間厳守) 出欠確認

校長挨拶

地域 の人々の紹介 諸注意

用具貸 し出 し

レク リェー ション1部

昼食(自 由広場に集合、点呼) レクリェー ション2部

自由広場 集合、点呼 校長講評

地域の人々のお話 諸連絡

解散

ボ ランティア活動(生 徒会及び有志)

④ 実 施 内 容

・ 学 年 の 枠 を は ず し、 レ ク リェー シ ョンの種 目は生 徒 の 自 由選 択 とす る 。

・ 活 動 場 所 及 び 種 目 は 次 の 通 り とす る 。

① 野 球 場 野 球

② サ ッ カ ー 場 サ ッ カ ー

③ 区 民 広 場 バ レー ボ ー ル 、 バ ドミ ン トン 、 ド ッ ヂ ボ ー ル 等 の 運 動 系 の 活 動

④ 自 由 広 場 ゲ ー ム 、 読 書 、 写 生 、 た こ揚 げ な ど の 活 動

⑤ 池 釣 り

・ 必 要 な 用 具 は 、原 則 と して 各 自で持 参 す る。

・(学 校 で 用 意 す る 用 具)サ ッ カ ー 用 ゼ ッ ケ ン サ ッ カ ー ポ ー ル2個 バ レ ー ボ ー ル10個 ラ イ ン カ ー と石 灰 ベ ー ス キ ャ ッ チ ャ ー マ ス ク6個

◎ 地 域 の 人 々 と 一 緒 に チ ー ム を 組 ん で 、 そ れ ぞ れ の 種 目 を 行 う。

◎ 釣 り 、 た こ 揚 げ な ど 、 地 域 の 人 に 教 え て い た だ く。

⑤ 諸 注 意

・ 昼 食 時 間 は 活 動 し な い 。(特 にバ ッ トを使用 して の 野球 ・釣 りな ど)

・ 活 動 場 所 を 離 れ 、勝 手 に帰 宅 した り、他 の 場所 に行 か な い。

・ 活 動 種 目 は 、 自 由広 場 と 区民 広 場 につ いて は 、④ で 挙 げ た もの 以 外 に も可 能 で あ るが 、 危 険 な も の(ゴ ル フ 、 野 球 場 以 外 で の バ ッ トの 使 用 な ど)は 行 わ な い 。

一17一

(20)

(資 料1)

○ ○ ○ の 日 ア ン ケ ー ト

1あ な た は 年 組 性別( )

活 動 し た 種 目 …(参 加 し た コ ー ス の 記 号 に○ を つ け る)

2

ア 野 球 イ ソ フ トボ ー ル

オ 写 生 カ バ レー ポ ー ル

ク カ ー ドゲ ー ム ケ 読 書 サ そ の 他()

○ ○ ○ の 日は 楽 し か っ た で す か 。

は い い い え

ウ サ ッカ ー キ バ ドミ ン トン コ た こあ げ

(ど れ か に ○)

工 釣 り

3ど の よ うな 点 が 楽 し か っ た で す か 。(該 当 す る も の に 、 い く つ で も ○ を して くだ さ い) ア 好 き な こ と を し て 過 ご す こ とが で き た か ら

イ 学 校 を離 れ て 多 摩 川 緑 地 公 園 で 行 っ た か ら

ウ 他 学 年 の 人 た ち と一 緒 に 活 動 す る こ とが で き た か ら 工 日頃 あ ま り話 し た こ と の な い 人 と話 が で き た か ら オ 地 域 の 人 々 と 一 緒 に 活 動 す る こ と が で き た か ら 力 地 域 の 人 々 に 教 え て い た だ い た か ら

キ 自 分 の 個 性 を 発 揮 す る こ とが で き た か ら ク 自 分 の よ さ や 可 能 性 に 気 付 く こ と が で き た か ら ケ そ の 他()

4000の 日 を 通 し て 、 や っ て よ か っ た と 思 う こ とが あ り ます か 。

ア あ る イ な い

・あ れ ば 、 どの よ うな点 です か 。(ど ち らか に、 ○ を して くだ さい) ア の び の び ・ ・ ・ ・ ・ ・ … で き た で き な か っ た イ 地 域 の 人 た ち と の 交 流 が ・ ・で き た で き な か っ た

ウ 友 だ ち や 他 学 年 の 人 た ち と コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン が ・ ・ とれ た と れ な か っ た 工 地 域 の 施 設(緑 地 公 園)を 活 用 し 、1日 を有 効 に ・ ・過 ごせ た 過 ご せ な か っ た オ 地 域 の 一 員 と し て の 実 感 が ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ … もて た も て な か っ た 5000の 日 は 、 他 学 年 と の 交 流 を 深 め た り 、 地 域 の 人 々 と の 交 流 を す る た め に 有 効 な

行 事 だ と 思 い ま す か 。

は い い い え

6000の 日 を 通 し て 、 感 じ た こ と を 書 き ま し ょ う 。

一18一

(21)

(3)ま と め

〈生 徒 の ア ン ケ ー トか ら〉

・友 だ ち と た く さ ん 話 せ た り、 普 段 あ ま り見 た こ とのな い 釣 っ た ばか りの魚 を見 る ことが で き た り 自 然 に 触 れ あ え る 。 と に か く た く さ ん(違 う ク ラ ス)の 人 と 遊 べ た り 、 地 域 の 人 々 と触 れ 合 っ た りす る こ とが で き 、 授 業 と は 違 う雰 囲 気 で よ か っ た 。 来 年 もや り た い 。

・み ん な で い ろ い ろ な こ と を 学 校 と は 違 う と こ ろ で で き る の が い い と思 う 。 普段 あ ま りか か わ れ な い 地 域 の 人 た ち と話 す 機 会 が で き て 楽 し か っ た 。 土 手 で 中 学 校 生 活 の ひ と と き を 過

ごす の も よ い と思 う 。

・学 校 で は な い と こ ろ で 人 と 会 話 した り、遊 ん だ りす る ので普 段 よ り交 流 が で き て よか っ た と思 う 。 地 域 の 人 と会 話 した り何 か を し た りす る こ と が 初 め て だ っ た の で 、 い ろ ん な こ と が 勉 強 に な っ た と 思 う 。1日 中 授 業 をす る の で は な く、 ス ポ ー ツ を した り し て 、 体 を 動 か す の で 新 鮮 な1日 に な っ た 。

・と ん び だ こ を 揚 げ る と い う の は 初 め て の 経 験 で し た 。 簡 単 に揚 げ られ る と思 っ て いた け ど 、 実 際 は む ず か し い と感 じ ま した 。 た こが 落 ち て く る と 糸 を 引 い て 、 風 が く る と糸 を 出 し た り し て 、 調 整 し ま した 。 少 し た こ か ら 目 を離 す と 落 ち て し ま い ま す 。 で も 、 た こ 揚 げ は とて も 楽 し く 、 今 度 は た こ の 作 り方 を 教 え て も ら い た い と思 い ま した 。

・ま ず 一 番 に 「とん び だ こ」 を 揚 げ られ た こ と に感 動 した 。見 た こ とはあ るけ ど、実 際 自分 で 揚 げ た こ と は な い の で うれ し か っ た 。 地 域 の 人 た ち と の 交 流 も 初 め て の 体 験 で す ご く 楽 しか っ た 。

・地 域 の 方 た ち に た こ揚 げ を 教 え て い た だ き 、 あ ま りう ま く揚 が らなか った け れ ど、 とて も お も し ろ か っ た 。

輪 蕃、

擁 ぎ

4町 多墾

ア 藩

(地 域 の 人 々 に た こ揚 げ を 教 え て い た だ い て い る 様 子)

宏1灘 ρ

・!妊 ∵

(と ん び だ こ)

一14一

(22)

〈実 践 事 例2:B中 学 校 〉 地 域 の 人 々 と連 携 して 取 り組 む 地 域 清 掃 活 動 の 工 夫

B中 学 校 で は 、 「ク リー ン 作 戦 」 と 名 付 け た 地 域 清 掃 活 動 を 、 年 間2回 実 施 し て い る 。 そ こ で 、 こ の 活 動 を家 庭 や 地 域 の 人 々 と 連 携 し工 夫 す る こ と に よ り、 生 徒 一 人 一 人 が 学 校 や 地 域 の 一 員 で あ る こ と を 自 覚 し 、 よ り良 い 生 活 を 築 こ う とす る 自 主 的 ・実 践 的 な 態 度 が は ぐ く ま れ る

も の と考 え た 。 ま た 、 ボ ラ ンテ ィ ア 活 動 の 意 義 を 考 え る 機 会 に し た い と考 え た 。

(1)指 導の工夫

① 実行委員会が 「 地域清掃活動」 の内容や意義 について考える

② 実行委員会が 中心 とな り企画 ・準備 を進 める

③ 実行委員会が専門委員会や一般生徒、保護者 に参加を呼びかける

*「 クリー ン作戦」実行委員会は生徒会 を中心 とした生徒組織 とした

(2)活 動計画

① 実行委員会

② 活動内容

③ 広報活動

④ 参加希望調査

活動 内容 とね らいについて考える ア 清掃場所の検討

a地 域の人たちの意見を聞く b清 掃場所 の実施踏査をす る イ 清掃用具や服装の検討

a必 要な清掃用具 と個数

ウ 参加希 望調査用紙 、清掃後のアンケー トを作成する エ 「 ク リー ン作戦」 当日の時程を作成する

ア 実行委 員会が 、 「 ク リー ン作戦」のね らいと活動内容 を説明 する

イ 新聞、全校朝礼、お昼の放送 を利用 して参加 の呼びかけをす る

ア ー般 生徒の参加 と不参加を調査 し集約す る

*保 護者の参加希望調査の集約は、PTA役 員 に依頼す る

⑤ 美 化 委 員 会(専 門 委 員 会)と 連 携 す る

ア 集 計 した 参 加 人 数 か ら、 グ ル ー プ 分 け と 清 掃 場 所 の 割 り振 り を行 う

イ 前 日準 備

⑥ ク リー ン作 戦 の 実 施 ア 活 動 の 様 子 を 写 真 撮 影 し、 記 録 と して 残 す

イ ク リー ン 作 戦 終 了 後 、 生 徒 と 保 護 者 に 事 後 ア ン ケ ー トを して も ら う

⑦ 実 施 後 の 活 動 ア 事 後 ア ン ケ ー トの 集 計 とそ の 結 果 を 新 聞 に 掲 載 す る

イ 次 回 の 「ク リー ン 作 戦 」 の た め の 反 省 点 や 改 善 点 を ま と め る

一20一

(23)

(3)活 動 に 対 す る 評 価

① 生 徒 会 役 員 が 中 心 と な っ て 取 り組 め た か

② 参 加 した 生 徒 が 、 こ の 「ク リー ン作 戦 」 を 通 して 地 域 の 美 化 環 境 を考 え る 機 会 と な っ た か

③ 今 回 の 地 域 清 掃 を 通 し て 、 生 徒 一 人 一 人 が 地 域 の 一 員 で あ る こ と を 自 覚 で き た か

④ ボ ラ ンテ ィ ア 活 動 を考 え る 機 会 とな っ た か

(4)実 行委員会が考 えた実施要項案

清掃活動の 目的 … 地域の清掃活動 を通 して、自分たちの住んでいる町の環境美化 を 考える

日 時 … 平 成 ○ 年 ○ 月 ○ 日(○)11時30分 〜

清 掃 場 所 … 学 区 域 を お よ そ15ブ ロ ッ ク に 分 け 、 特 に 歩 道 や 公 園 な ど を 行 う

*今 回 は 、 地 域 の 人 々 と 話 し合 い 清 掃 場 所 を 考 え て い く

参加者募集

①②③④

朝 礼や生徒会新聞、そ して各クラスで行 う短学活 を利用 して 学級委員か ら呼びかけをして もらう

保 護者 の参加募集はPTA役 員の人たちに依頼す る 参加 人数 の確認のための参加調査票 をつ くる

清掃方法 各 グ ル ー プ 毎 に 清 掃 場 所 に移 動 し、 ごみ拾 いや ほ うき を使 っ た 清 掃 を 行 っ て も ら う

② 集 め た ごみ は 学 校 に持 ち 帰 り分 別 す る

*分 別 さ れ た ご み は 清 掃 局 が 、 無 料 で 引 き 取 っ て くれ る

持ち物 と服装 持 ち 物:軍 手(各 自 で 用 意) 服 装:体 育 着

ビ ニ ー ル 袋 ほ う き ち り と り

当 日 の 流 れ … ① 体育着 に着替 え、下校の用意 をして体育館 に集合す る

② 清掃活動 につ いての諸注意 ・連絡 をす る

*荷 物 は体育館 に置 く

③ 清掃 場所 に移 動 し清掃 を行 う

④ 分別 した ごみは学校に持ち帰る

⑤ 下校後 、アンケー ト用紙 に記入す る

⑥ グルー プ毎 に保護者 も交えて簡単な反省会 を行 う

一21一

参照

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