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(1)

十勝産加工食品の賞味期限延長による販路拡大に

向けた包装資材の類型化とその有効性に関する研究

平成29年6⽉27⽇

公益財団法⼈とかち財団 帯広信⽤⾦庫

(2)

目次

1.平成28年度研究テーマの選定(経緯)

2.とかち財団の研究内容とその成果について

3.⾸都圏バイヤー等を対象としたアンケート

4.共同研究の総括、今後の展開

(3)
(4)

1.平成28年度研究テーマの選定(経緯)

(1)帯広信⽤⾦庫取引先の悩みや課題を収集

⽅ 法:営業店を通じ、取引先の悩み等を吸い上げ 時 期:平成26年度 結 果:⾷品加⼯事業者から提案された「海外販路 開拓を⽬標とした賞味期限延⻑」を研究対 象候補に設定。 選定理由:研究成果は⼗勝で広く活⽤でき、⾷産業の 持続的発展に資すると考えられたため。

(5)

1.平成28年度研究テーマの選定(経緯)

(2)⾷品加⼯事業者へのアンケート

⽅ 法:帯広信⽤⾦庫営業店職員による取引先・⾷品 加⼯事業者への聞き取り調査 時 期:平成27年度 対 象:21社・団体 質問項⽬: ①賞味期限の⻑期化や保存⽅法の変更を希望 する商品の有無 ②賞味期限⻑期化や保存⽅法変更のメリット ③今後販路の開拓や拡⼤を図る上で展開を 検討しているマーケット

(6)

1.平成28年度研究テーマの選定(経緯)

(2)⾷品加⼯事業者へのアンケート

【調査結果】 ①賞味期限の⻑期化や保存⽅法の変更を希望する商品の有無 →保存⽅法(常温・冷蔵・冷凍)を変えず、賞味期限の⻑期化を 希望する声が多数。 ②賞味期限⻑期化や保存⽅法変更のメリット →販路の開拓・拡⼤、⽣産性の向上等が挙げられた。 ③今後販路の開拓や拡⼤を図る上で展開を検討しているマーケット →道外や海外の販路の開拓・拡⼤を希望する声が多数。

(7)

1.平成28年度研究テーマの選定(経緯)

(3)⾷品加⼯事業者へのヒアリング

⽅ 法:とかち財団職員による⼗勝管内⾷品加⼯ 事業者への聞き取り調査 時 期:平成27年度 対 象:(2)のアンケート回答先等 24社・団体 質問項⽬:①賞味期限の設定基準 ②賞味期限を⻑期化する際の障害 ③今後の販路の開拓・拡⼤意欲等

(8)

1.平成28年度研究テーマの選定(経緯)

(3)⾷品加⼯事業者へのヒアリング

【調査結果】

①賞味期限の設定基準 →官能検査、微⽣物検査、⽔分測定等の結果を踏まえて設定して いる先が多数。 ②賞味期限を⻑期化する際の障害 →加⼯⾷品の⾊調の変化(悪化)や脂質酸化による⾵味劣化等を 挙げた先が⽬⽴つ。 ③今後の販路の開拓・拡⼤意欲等 →原材料の変更や⾷品添加物に頼らず、賞味期限を⻑期化し、 道外や海外の販路の開拓・拡⼤を図りたいとの強い意向。

(9)

1.平成28年度研究テーマの選定(経緯)

(4)⽀援機関・団体へのヒアリング

⽅ 法:帯広信⽤⾦庫地域経済振興部ととかち財団の職員が⽀援 機関・団体に赴き、聞き取り調査 時 期:平成27年度 質問項⽬:⼗勝管内の⾷品加⼯事業者が海外進出する際の課題等 調 査 先 :独⽴⾏政法⼈国際協⼒機構 北海道国際センター(JICA帯広)、 独⽴⾏政法⼈⽇本貿易振興機構 北海道貿易情報センター(JETRO)、 北海道⼗勝総合振興局、帯広市、帯広商⼯会議所、 ⼀般社団法⼈帯広物産協会、⼀般社団法⼈北海道中⼩企業家同友会 とかち⽀部

(10)

1.平成28年度研究テーマの選定(経緯)

(4)⽀援機関・団体へのヒアリング

【調査結果】

・賞味期限の⻑期化に向けた取り組みは、道外や海外の販路拡⼤を ⽬指す際には、避けて通れない課題との指摘が多数。 ・特に、海外の販路拡⼤を図るには、常温⾷品においては180⽇ 以上の賞味期限があることが望ましいという意⾒が多数。 ・⾷品添加物は国・地域によって規制が異なるため、海外の販路を 検討する際には国・地域ごとに規制対象の添加物が含まれていな いか確認が必要との認識で⼀致。

(11)

(5)以上の調査結果を踏まえ、研究テーマを検討

⾷品加⼯事業者のニーズ「賞味期限を延ばしたい!」 【賞味期限の延⻑⽅法】 ・原材料の変更 ・加⼯技術 ・包装技術 ・包装資材 ・⾷品添加物の使⽤・・・

1.平成28年度研究テーマの選定(経緯)

アプローチ⼿法はさまざま ⾷品加⼯事業者に⼀律に有効な ⼿⽴てとなる、賞味期限を延⻑ する共通の⼿法を提⽰するのは 難しい。

(12)

1.平成28年度研究テーマの選定(経緯)

(5)以上の調査結果を踏まえ、研究テーマを検討

・原材料の変更や⾷品添加物に頼らずに、賞味期限の⻑期化が 可能となれば、⾷品加⼯事業者のニーズに合致。 ・加⼯⾷品の⾊調の変化や脂質酸化による⾵味劣化を抑制できる 包装資材に着⽬し、その類型化と有効性に関する研究を⾏うこ とに決定。 ・もとより、包装資材の研究で得られた知⾒は、⼗勝の⾷品加⼯ 事業者に広く共有・活⽤してもらえるよう努めることとする。

(13)

「⼗勝産加⼯⾷品の賞味期限延⻑による販路拡⼤に

向けた包装資材の類型化とその有効性に関する研究」

平成28年度 共同研究テーマ

平成28年4月25日

(14)
(15)

異なる包材を⽐較検討し、賞味期限延⻑に役⽴つ 情報を地域の⾷品加⼯事業者に提供する。

衛生管理

(原材料、 作業手順)

加工技術

(殺菌、水分活性)

包装資材

保存状態

(保存・流通温度)

(16)

⾷品包装⽤プラスチックフィルムのこと

多くの場合、性質の異なる複数のフィルムを 貼り合せて(ラミネートして)作られる

(17)

記号 名称 特徴 OPP Oriented PolyproPylene 延伸ポリプロピレン 透明性、防湿性良 CPP Casted PolyproPylene 無延伸ポリプロピ レン 同上、ヒートシール性有 PET PolyEthylene Terephthalate ポリエチレンテレフタレート 耐熱、耐寒、耐⽔、防⽔性良 ONY Oriented NYlon 延伸ナイロン ガスバリア性有、

強度⼤ PE PolyEthylene ポリエチレン 化学的に安定、 ヒートシール性有 EVOH EthyleneVinylalcOHol copolymer エチレン・ビニルアルコール共重合 体 ガスバリア性良好

(18)

・安全性 無味・無臭・無毒

・経済性 価格

・利便性 輸送・陳列・持ち運び ・訴求性 表⽰・美観・新規性

(19)

バリア性(遮断性)とは ⽔分、気体等の 通りにくさを⽰す。 気体の場合は ○○cc/m2・day・atm ⽔分は △△g/m2・day で表される。 値が⼩さいほどバリア性 は⾼い。

(20)

・⾷品製造事業者へのヒアリング結果(H27実施) ・農畜⽔産物の加⼯品で偏りがないよう選定 畜産食品 発酵食品 水産食品 中間水分食品 農産加工品 中間水分食品 農産加工品 乾燥食品 牛肉のからすみ (有)十勝スロウフード 鮭スティック (株)江戸屋 とうふくんジャーキー (有)中田食品 フリーズドライ イチゴ・枝豆 浦幌フリーズドライ(株)

(21)

官能評価票 試料名 ト バ・カラスミ ・とうふくんJK・ FDイチゴ ・FD枝⾖ 試験温 度 10℃ 25℃ 40℃ 保存⽇ 数 ○○○ 試験⽇ ☓☓/△△ 包材 A B C 外 観1 2 3 4 51 2 3 4 51 2 3 4 5 ⾊ 1 2 3 4 51 2 3 4 51 2 3 4 5 ⾹ り1 2 3 4 51 2 3 4 51 2 3 4 5 味 1 2 3 4 51 2 3 4 51 2 3 4 5 ⾷ 感1 2 3 4 51 2 3 4 51 2 3 4 5 総 合1 2 3 4 51 2 3 4 51 2 3 4 5 特記 事項 検討項目 ・パッケージ全体の重量変化 (製品の乾燥や吸湿) ・製品の⾊(⾊調の変化) ・官能検査(⽐較評価) <⾒た⽬、⾊、⾹り、味、 ⾷感、総合評価> ・細菌検査(菌数の変化) <⼀般⽣菌数・⼤腸菌群> 5 コントロールと同等 4 コントロールよりも劣化しているが、コントロールに近い品質 3 コントロールよりも劣化しているが、賞味期限内の品質 2 コントロールよりも劣化が進んでおり、賞味期限外の品質 1 コントロールに⽐べて極端な劣化があり、商品価値がない状態 判定基準 包材バリア性の 効果を探る

(22)

1.現在の賞味期限 :180⽇ 2.希望賞味期限 :210⽇ 3.保存温度/試験温度 :10℃/10℃ 4.賞味期限設定基準 :⾊、⾹ 5.劣化抑制に重要な要素 :酸素バリア性、遮光性 6.⽤いた包材 包材の種類 包材の構成 酸素バリア性 ⽔蒸気バリア性 価格 現⾏品 バリアONY/PE 6.0 7.0 ○ 現⾏品+DO バリアONY/PE+DO 6.0 7.0 ○ GX-P PET/ONY/LLDPE 0.1 0.05 △ 遮光 PET/NY/CP 0.8 0.3 △ バリアONY:バリア延伸ナイロン PE:ポリエチレン PET:ポリエチレンテレフタレート NY:ナイロン CP:無延伸ポリプロピレン LLDPE:直鎖低密度ポリエチレン DO:脱酸素剤 GX-P 遮光 現行 現行+DO

(23)

-1.2-1 -0.8 -0.6 -0.4 -0.20 0.2 0 70 140 210 全重量増減割合 現行 現行+脱 GX-P 遮光 1 2 3 4 5 150 180 210 官能総合(色、風味、食感) 現行 現行+脱 GX-P 遮光 (日相当) (%) GX-P以外は全重量の1%前後減少した。総合評価では差は⾒られなかった。 包材を変更しても、官能評価に大きな差はない。 現行の包材で十分対応しており、他の技術的要素を検討。 (日相当) 賞味期限 判定ライン

(24)

1.現在の賞味期限 :90⽇ 2.希望賞味期限 :120⽇ 3.保存温度/試験温度 :25℃/25℃ 4.賞味期限設定基準 :⾊、⾹、⾷感 5.劣化抑制に重要な要素 :酸素バリア性、遮光性、 ⽔蒸気バリア性 6.⽤いた包材 包材の種類 包材の構成 酸素バリア性 ⽔蒸気バリア性 価格 現⾏品 バリアOPP/PE 10 4.1 ○ 遮光 PET/NY/CP 0.8 0.3 △ GX-P PET/ONY/LLDPE 0.1 0.05 △ バリアOPP:バリア延伸ポロプロピレン PE:ポリエチレン PET:ポリエチレンテレフタレート

NY:ナイロン LLDPE:直鎖低密度ポリエチレン ONY:延伸ナイロン

CP:無延伸ポリプロピレン

GX-P 遮光

(25)

1 2 3 4 5 60 75 90 105 120 官能総合(色、風味、食感) 現行 遮光 GX-P -2.5 -2 -1.5 -1 -0.5 0 0 30 60 90 120 全重量増減割合 現行 遮光 GX-P (日相当) (%) 現⾏品の重量減少割合が最も⼤きく2%強減少した。 現⾏品は総合評価で3(劣化しているが賞味期限内)を上回ることはなかった。 酸素バリア性、水蒸気バリア性の高い包材は重量減少を 抑制し、120日での総合評価がやや高い。 包材の変更により賞味期限延長の可能性あり。 (日相当) 賞味期限 判定ライン 特に 食感

(26)

1.現在の賞味期限 :90⽇ 2.希望賞味期限 :180⽇ 3.保存温度/試験温度 :25℃/25℃ 4.賞味期限設定基準 :⾊、⾹、⾷感 5.劣化抑制に重要な要素 :酸素バリア性、⽔蒸気バリア性 6.⽤いた包材 包材の種類 包材の構成 酸素バリア性 ⽔蒸気バリア性 価格 現⾏品 ONY/PE 50.0 7.0 ○ O2バリアNY バリアNY/PE 8.0 - ○ GL-RD PET/ONY/LLDPE 0.1 0.2 △ BB PET/バリアNY/LLDPE 8.5 8.0 △

ONY:延伸ナイロン PE:ポリエチレン PET:ポリエチレンテレフタレート

バリアNY:バリアナイロン LLDPE:直鎖低密度ポリエチレン

GLRD バリアNY

(27)

1 2 3 4 5 90 120 150 180 官能総合(色、風味、食感) 現行 GLRD バNY BB -10 -8 -6 -4 -2 0 0 60 120 180 全重量増減割合 現行 GLRD バNY BB(日相当) (%) GLRD以外は全重量が6.5〜8.5%程度減少した。 GLRDは総合評価で4(劣化しているがコントロールに近い品質)を維持した 酸素バリア性、水蒸気バリア性の高い包材は重量減少、 色調変化を抑制する。 包材の変更により賞味期限が著しく延長する。 (日相当) 賞味期限 判定ライン 特に 色・食感

(28)

現行 GLRDNY BB

(29)

1.現在の賞味期限 :180⽇ 2.希望賞味期限 :360⽇ 3.保存温度/試験温度 :20℃/40℃(加速試験)、25℃ 4.賞味期限設定基準 :⾊、⾷感 5.劣化抑制に重要な要素 :酸素バリア性、⽔蒸気バリア性 6.⽤いた包材 包材の種類 包材の構成 酸素バリア性 ⽔蒸気バリア性 価格 現⾏品 VMON/EVA 10.0 - ○ GX-P PET/ONY/LLDPE 0.1 0.05 △ BX バリアOP/CP 5.5 3.0 ○ VMON:アルミ蒸着ナイロン EVA:エチレン酢酸ビニル共重合体 PET:ポリエチレンテレフタレート ONY:延伸ナイロン LLDPE:直鎖低密度ポリエチレン バリアOP:バリア延伸ポリプロピレン CP:無延伸ポリプロピレン 現行 GX-P BX

(30)

1 2 3 4 5 180 240 300 360 官能総合(色、風味、食感) 現行 GX-P BX -2.5 -2 -1.5 -1 -0.5 0 0 90 180 270 360 全重量増減割合 現行 GX-P BX (%) (日相当) 全包材で重量の減少割合は1%以下であった。総合評価でも差は認められなかった。 (日相当) 包材を変更しても、官能評価に大きな差はない。 現行の包材でも問題ないはずなのに、現実の賞味期限は 180日が妥当。その原因は? 賞味期限 判定ライン

(31)

1 2 3 4 5 180 240 300 360 官能総合(色、風味、食感) 現行 GX-P BX 0 1 2 3 4 5 0 90 180 270 360 全重量増減割合 現行 GX-P BX 40℃での保存試験とは異なり、GX-P以外の重量は増加した。 GX-P以外は総合評価で3(賞味期限内の品質)を下回った。 (%) 通常試験では現行包材は重量が増加し、総合評価が低い。 保存試験は保存温度が重要。加速試験よりも通常試験が正確。 包材の変更により賞味期限延長の可能性あり。 (日相当) (日相当) 賞味期限 判定ライン 特に 色・食感

(32)

現行 BX GX-P

(33)

1.現在の賞味期限 :180⽇ 2.希望賞味期限 :360⽇ 3.保存温度/試験温度 :20℃/40℃(加速試験)、25℃ 4.賞味期限設定基準 : ⾊、⾷感 5.劣化抑制に重要な要素 :酸素バリア性、⽔蒸気バリア性 6.⽤いた包材 包材の種類 包材の構成 酸素バリア性 ⽔蒸気バリア性 価格 現⾏品 PE+DO 3000 10 ○ GX-P PET/ONY/LLDPE 0.1 0.05 △ BX バリアOP/CP 5.5 3.0 ○

PE:ポリエチレン PET:ポリエチレンテレフタレート ONY:延伸ナイロン

LLDPE:直鎖低密度ポリエチレン バリアOP:バリア延伸ポリプロピレン

CP:無延伸ポリプロピレン DO:脱酸素剤

(34)

1 2 3 4 5 180 270 360 官能総合(色、風味、食感) 現行 GX-P BX 0 0.5 1 1.5 2 2.5 0 90 180 270 360 全重量増減割合 現行 GX-P BX (%) (日相当) 現⾏品の重量は2%程度増加したが、他の包材はわずかな増加であった。 総合評価ではGX-Pが3(劣化はあるが賞味期限内の品質)を上回った。 酸素バリア性、水蒸気バリア性の高い包材は重量増加を抑制し、 360日での総合評価が高い。 包材の変更により賞味期限延長の可能性あり。 (日相当) 賞味期限 判定ライン 特に 香り

(35)

1 2 3 4 5 180 270 360 官能総合(色、風味、食感) 現行 GX-P BX 0 1 2 3 4 5 6 0 90 180 270 360 全重量増減割合 現行 GX-P BX 通常試験でも加速試験と同様の評価結果となる傾向。 包材の変更により賞味期限延長の可能性あり。 40℃保存試験と⽐べて包材により重量増加割合が⼤きく異なり、特にGX-Pの変化 が⼩さかった。しかし、総合評価は3.0〜3.4と⼤きな差とはならなかった。 (%) (日相当) (日相当) 賞味期限 判定ライン

(36)

鮭スティック フリーズドライ イチゴ ⽜⾁のからすみ とうふくんジャーキー フリーズドライ 枝⾖ 包材による差はなし ⇒ 他の技術的要素を検討する必要あり 高バリア包材でやや延長 ⇒ 包材変更にやや効果あり 高バリア包材でかなり延長 ⇒ 包材変更に著しい効果あり 通常試験では高バリア包材が有望 ⇒ 包材変更に効果がある可能性 (試験継続による効果の評価中) 加速試験でも高バリア包材が有望 ⇒ 包材変更に効果がある可能性 (試験継続による効果の評価中) 細菌 検査 ( 一 般 生 菌 数 、大 腸 菌 群 ) 結果 は 全 て 変化 な し

(37)

・保存温度が低いものは効果が現れにくい (牛肉のからすみ)<包材の差が出にくい> ・水分の影響を受けやすい食品では効果がある (鮭スティック、とうふくんジャーキー、 フリーズドライ イチゴ・枝豆) <水蒸気バリア性が品質維持に重要!!> ・実際の保存試験は様々な情報が得られる<一度は通常試験を> (他の技術的要素の可能性、評価方法の妥当性) 製品によっては賞味期限延長の可能性を高める 保存試験による包装資材の最適化

(38)
(39)

3.首都圏バイヤー等を対象としたアンケート

(1)アンケート概要

⽬ 的:加⼯⾷品の賞味期限⻑期化により、バイヤー等のニーズ に応えられる割合がどの程度増加するのかを確認 ⽅ 法:⾸都圏バイヤー等に聞き取り調査 時 期:平成28年度 対 象:FOODEX JAPAN 2017に出展した株式会社江⼾屋、有 限会社中⽥⾷品、浦幌フリーズドライ株式会社の出展 ブースを訪れたバイヤー等 有効回答数:104名

(40)

3.首都圏バイヤー等を対象としたアンケート

(2)FOODEX JAPAN 2017 概要

特 徴:アジア最⼤級の⾷品・飲料専⾨展⽰会。⼗勝からは、帯広 信⽤⾦庫等の⽀援により、20社・団体が「北海道⼗勝物 産館」(事務局:とかち財団)として共同出展。 会 期:平成29年3⽉7⽇〜10⽇ 来場者数:約82,000名

(41)

【Q1.設問】

対象商品は何⽇以上の賞味期限があれば、取引の検討対象に なりますか。 事業者名・商品名 保存⽅法 現状の賞味期限 延⻑後の賞味期限 包材変更による賞味期限延⻑の実現可能性 株式会社江⼾屋 「鮭スティック」 常温 90⽇ 120⽇ 有限会社中⽥⾷品 「とうふくんジャーキー」 常温 90⽇ 180⽇ 浦幌フリーズドライ株式会社 「FDイチゴ」、「FD枝⾖」 常温 180⽇ 360⽇ (通常試験継続中のため)-

3.首都圏バイヤー等を対象としたアンケート

(42)

41% 59%

現状の賞味期限

【Q1.結果】

(1)国内向け(回答数95件) 84% 16%

延長後の賞味期限

賞味期限の延長が販路の開拓・拡大につながることが期待される。 対象になる 対象にならない 対象になる 対象にならない

3.首都圏バイヤー等を対象としたアンケート

(43)

【Q1.結果】

(2)海外向け(回答数31件) 68% 32%

延長後の賞味期限

海外向けについても、販路が大きく広がる可能性が窺われる。 16% 84%

現状の賞味期限

対象にならない 対象にならない 対象になる 対象になる

3.首都圏バイヤー等を対象としたアンケート

(44)

【Q2.設問】

次の①、②のどちらを希望しますか。

①賞味期限が短くても、⾷品添加物は少ないほうが良い。

②⾷品添加物が多くても、賞味期限は⻑いほうが良い。

(45)

【Q2.結果】

63% 37%

バイヤーの求める商品

(回答数102件) 賞味期限が短くても、食品添加物は少ない商品を希望する声が多い。 ①賞味期限が短くても、 ⾷品添加物は少ないほうが良い。 ②⾷品添加物が多くても、 賞味期限は⻑いほうが良い。

3.首都圏バイヤー等を対象としたアンケート

(46)

【Q3.設問】

保存⽅法(常温・冷蔵・冷凍)ごとにそれぞれ何⽇以上

の賞味期限を希望しますか。

(47)

【Q3.結果】

(1)国内向け 90日 31% 120日 20% 150日 8% 180日 26% 270日 0% 360日 15%

90日 19% 120日 2% 180日 25% 360日 46% 540日 2% 720日 6%

15日 2% 30日 32% 60日 17% 90日 30% 120日 2% 150日 2% 180日 13% 360日 2%

180日以上が 4割超。 90日以上がほぼ半数。 360日以上が 5割超。

3.首都圏バイヤー等を対象としたアンケート

(48)

【Q3.結果】

(2)海外向け 90日 5% 120日 4% 150日 4% 180日 39% 270日 13% 360日 35%

180日 20% 360日 50% 540日 10% 720日 20%

60日 22% 90日 14% 120日 7% 180日 57%

180日以上が 9割弱。 180日以上が6割。 360日以上が 80%。

3.首都圏バイヤー等を対象としたアンケート

(49)

【まとめ】

・包装資材変更による賞味期限の⻑期化により、取引の検討対象と なるバイヤー数を増加させ、販路の開拓・拡⼤に資する可能性が ある。 ・⾷品添加物に依存せず、賞味期限の⻑期化を図る本研究の取り組み は、バイヤー等のニーズにも合致。

3.首都圏バイヤー等を対象としたアンケート

(50)
(51)

4.共同研究の総括、今後の展開

(1)共同研究の総括

事業者名・商品名 保存⽅法 賞味期限現状の バイヤーのニーズを満たす割合 延⻑後の賞味期限 バイヤーのニーズを満たす割合 国内向け 海外向け 国内向け 海外向け 有限会社⼗勝スロウフード 「⽜⾁のからすみ」 冷蔵 180⽇ 97% 100% 210⽇ 97% 100% 株式会社江⼾屋 「鮭スティック」 常温 90⽇ 31% 4% 120⽇ 51% 8% 有限会社中⽥⾷品 「とうふくんジャーキー」 常温 90⽇ 31% 4% 180⽇ 85% 51% 浦幌フリーズドライ株式会社 「FDイチゴ」、「FD枝⾖」 常温 180⽇ 85% 51% 360⽇ 100% 100% ・保存試験による包装資材の最適化は、商品によっては賞味期限 延⻑の可能性を⾼める。 ・賞味期限の⻑期化により、取引の検討対象となるバイヤー数が 増加。販路の開拓・拡⼤に資する可能性がある。

(52)

4.共同研究の総括、今後の展開

(2)今後の展開

①研究成果の情報提供や⾷品加⼯事業者等の⽀援 ・とかち財団と帯広信⽤⾦庫では、本研究の成果の情報発信に 努めるとともに、包装資材変更により賞味期限の⻑期化を 図ろうとする⾷品加⼯事業者等の取り組みを⽀援 ②相談会の開催 ・とかち財団と帯広信⽤⾦庫では、⾷品加⼯事業者等を対象に 賞味期限延⻑に係る相談会の開催を検討 ③販路の開拓・拡⼤の⽀援 ・賞味期限の⻑期化が可能となった⾷品加⼯事業者等に対する 新たな商談機会の提供(ビジネスマッチングの斡旋・出展⽀援)

(53)

ご清聴ありがとうございました。

公益財団法人とかち財団

帯広信用金庫

帯広信⽤⾦庫 地域経済振興部 ℡0155-23-7590 E-mail rep@obihiro.shinkin.jp 公益財団法⼈とかち財団 北海道⽴⼗勝圏地域⾷品加⼯技術センター ℡0155-37-8383 E-mail info@food-tokachi.jp

【本共同研究に対するお問い合わせ先】

参照

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