〈研究室だより〉建築計画・設計研究室
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(2) [研究 室 だ よ り]. が あ る こと にた ち か え り、 雲 南 省 に何 ら か の地 域 貢献 が求 め ら れ る。 そ こ で、 中 国 の雲 南 省 に小 学 校 を建 設す る 機会 が得 ら れ た 。 雲南 省 と いえ ば 、 タ イや ベト ナ ム等 の国 境 に 接 し、 日本 文 化 の故郷 と も いわ れ る な ど、 多 く の伝 統的 な 生 活 文 化 が 残 って いる 地 域 であ る。 二十 一世紀 の今 日 、 高 床式 住 居 や 焼 畑 な ど が残 る少 数多 民族 地 域 であ る。 し か し、 こ こに は固 有 の少 数 民族 言語 を 持 つに も か かわ ら ず実 際 に は小 学 校 が な い の であ る。 そ こ で、 こ の 地 域 の小学 校 の建 築 計 画を テー マと し た研 究 を 2年 間行 い、 中 国 の建 築 基 準 や 制 度 研究 を経 て、 実 際 の小学 校 計 画 に着 手 でき た のが 二 十 一世 紀 に 入 って から であ る。 中 国雲 南 省 民 族建 築 局と 省 政 府 の許 可を 取 り 付 け、 我 々が 基 本 設計 を つく り 雲南 省 設計 院 と の土ハ同 で実 施 設 計 を行 な った 。 中 国 は 二十 一世 紀 に 入 り、 上 海 な ど の大 都 市 で万博 な ど の建 設 準備 に入 り 設 計 業 界 もあ わ た だ し く な った が 、 西 の辺境 の地 では 、建 設機 械 や資 材 もな い状 態 の ま ま であ り、 建 築 基 準 も都 市 部 は 北京 標 準 、 地 方 は農 村 基 準 と いうダ ブ ル スタ ン ダ ー ドが 存 在 、 さ ら に は、 少 数 民 族 地域 に は緩 和 事 項が あ り 建 設基 準 さ え も 存在 し な い状 態 であ った。 そ のた め 、 省政 府 直 轄 の設 計院 です ら も 積極 的 で はな い状 態 であ った 。 計 画 した 小 学 校 は 、大 別 し て 4 つの民族 の生 徒 を 対象 と し て いる。 タイ 語 を含 む 3 つ の言 語 を 用 いる生 徒 であ る が、 こ の中 に 中 国 語 は 入 って いな い。 しか し こ の学校 は中 国 の小 学校 であ り、 中 国 語 の授 業 が 行 わ れ る 予定 であ る。 多 く の子 供 た ち は、 山 や 尾 根 を越 え た 地 域 の集 落 の児 童 で通 学 は 不 可能 であ る。 そ のた め に 、 子 供 の生 活 空 間 と し て の住 ま いや寮 を 設け な け れ ば なら な い等 、 設計 条 件 は 多 岐 に わ た った 。 結 果 と し て、 生 活 空 間 を持 つ小 学 校 で あ り、 子供 た ち の村 と し て機 能 す べ き 小学 校 であ る。 生 徒 ば か り で はな く 教 員 も教 員 の子 弟 た ち も そ の村 の住 人 と なら ざ るを 得 な いこと にな り 、 小集 落 と 同 程度 の人数 が 収 容 さ れ る施 設 を 設 計 す る こと にな った。 設計 費 用 は N P Oで 工 面す る こと は でき る が 、 建 設費 用 が 大 問 題 とな る のは 当 然 であ る。 省 政 府 の予算 も 限 ら れ て お り、 建 設 費 の大 半 は 日本 側 の各 種 基 金 や N P Oに よ る こと と な る。 建 設 工事 は 3期 に わ けざ るを え な い。 しか し 多 く の研 究 者 や 賛 同者 に救 わ れ 、 工事 を進 め、 か れ これ 6年 が か り で竣 工 に こぎ つけ た。 多 く の資 材 不 足や 技 術 不 足 、さ ら に は手 抜 き 工事 、 雨 季 の洪水 な ど 次 か ら 次 と問 題 が 湧 き 出 てく る。 現 地. /\. は亜 熱 帯 であ るが 標 高 二 千 メー ト ルを 超え る高 地 で、 数 年前 ま で焼 畑 で定 住 し て. いな か った等 集 落 も あ る 場 所 で、 資 材 も技 術 も な い のは 当 た り前 の地域 であ る。. これ を 見越 した 設 計 を 行 な ってき た こと で何 と か 技 術 的 問題 は回 避 す る こと は で きた。. 設 計 に着 手す るま で の2年 間 を 設 計 の前 段 階 の計 画時 間 に かけ た こと で多 民 族. 対 応 と いう計 画 条 件 で設 計 し実 現 でき た。 ま た バ ング ラデ ィ シ ュで の建 設 の経 験. が 地 域 の技術 にゆ だ ね る と いう 考 え や建 設技 術 の導 入 に 役立 った 。. 4. 計 画 研究 と 建 築 設 計. 私 が 実務 と し て の建 築 設計 を 始 め た 年 は、 七 〇 年 代 後 半 に中 東 情勢 悪 化 に伴 う. オ イ ル シ ョ ック期 であ る。 現在 の就 職 氷河 期 以上 の就 職難 で、 建 設 大 手 の新 規 採. 当 然 で はあ るが 、 国 内 で の 設計 業務 は休 止状 態 で設 計 の求 人な ど な か った 。 幸. 用 が 見 送 ら れた 時 期 であ る。. いに も 私 は海 外 設 計 事 業 の職 に携 わ る ことが でき 貴 重 な体 験 を 身 に 付 け、 そ の後. は大 学 に奉 職 しな が ら 建築 計 画 研 究 と 国内 外 の建 築 設 計 を持 続 す る こと が でき た 。. 近 年 は、 当 時 と 異 な り、 新 興 国 の経済 的 追 い上 げ な ど に よ って状 況 は 一変 し若. い設 計者 は自 分 の設 計 す る建 物 を 1秒 で も 早く 実 現 さ せ実 績 と す る た め に、 新 興. 国 で の設計 活動 従 事 に 希 望 を かけ る 者 も 見ら れ る。 個 々 の国や 都 市 の状 況 によ っ. てそ の スピ ード には 大 き な違 いが あ る。 し か し、 求 め ら れ るも のを 実 現す るプ ロ. セ スは変 わ る こと が な い。 また 、 そ れ を実 現 す るた め の技術 開 発 の スピ ー ド は加. 速 度 化 し、 建 築 の国 際 化 も めざ ま し いが、 計 画 か ら 設 計 の学 と し て の連 続 性 は普. 遍 であ る。 これ ら の こと を学 生 諸 氏 に伝 え 、 今 後 は 新 た な建 築 を 実 現 し て いき た いと 願 って い る。.
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