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岡 空 裕

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Academic year: 2021

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(1)

青年期におけるチャム体験と孤独感の関連

人間教育専攻

臨床心理士養成コース

岡 空 裕

1.問題と目的

青年期は心理情降しの時期であり,験場議 からの依存を脱し,独立していく自我の発見の 時期と言われる。そして,青年期は孤猫惑を頻 繁に強く感じる時期でもあり,この時期の孤独 感応避けられないものである。また,

s

livan

(1953)は前青春期におけるチャム関係、で、の合 意による妥当性確認の重要性を説いた。そして,

孤独感につしては対人関係の影響が関係してお り,孤独感としづ歪みについてもチャム体験を 通して修正的に働くことが考えられる。本砂

f

究 では,中学生時代のチャム体験の有無が,大学 生の孤独感にどのような影響を及ぼすのかにつ いて明らかにすることを目的とする。

2 .

方 法

対象と方法:A大学教育学部の 1・3年生 134 名を対象とし,質問紙は, 12項目, 5段階評定 からなる「チャム体験尺度J(田中・吉井,2005), 

2 0

項目,

4

関磁平定からなる

r U C L A

孤独感尺 度J(諸井,

1 9 9

1)を使用し,

2 0 0 9

7

月に実 施をした。質問紙を実施する際に面接調査協力 の依頼を行い,後日,女性3名に対して友人関 係およひ澗猫惑に関する面接調査を実施した。

3 .

結果・考察

(1)質問紙調査について:①チャム体験尺度 およひ⑫

I U C L A

孤独感尺度の総得点の平均値 をもとにt検定を実施した。チャム体験尺度で、

は,有意差は見られなかった。硝虫廊尋点で、は,

全体および1年において,男子が女子に比べて

指 導 教 員 吉 井 健 治

5%

水準で、有意に高いことがわかったo

UCLA 

孤独感尺度を用いた場合には,男子のほうが女 子に比べて高い孤独感を示すことが報告されて おり(諸井, 1985, 1987),本研究においても 同じ結果が表れた。これは女子に比べて男子は,

情動的な弱さや苦悩の表明が許容されにくいこ とと関連があると考えられる。また, 3年では 捌虫

J

樹尋点に男女差が見られなかった。理由は 次のように考えられる。これは,小此木(1973) の述べた孤狐惑を感じることによる自我の自律,

Peplau&Per~ (1982)の 述 べ た 対 刈 怜 孤 独感,実柚句な捌虫感が影響していると考えら れる。 1年生は自我の確立が進んで、いないため,

対人的な孤猫惑を主同惑じており, 3年生にな ると自我の確立が進み,対刈句な孤独感に加え て,肯蹴句な意味を持つ期輸な孤独感も感じ るようになる。そのために3年生においては男 女差が見られなかったと考えられる。

③チャム体験尺度と

UCLA

孤独感尺度との 関係については全体,学年,性差においてそれ ぞれ

1%

水準で有意に負の相関が見られた。そ して,チャム体験尺願尋点を低中高の3群に分 け,

3

群を独立変数,

UCLA

孤独

J

綿 点 を 従 属 変数として 1要因 3水準の分散分析を行った。

全体において,チャム体樹尋点低群は,中群,

高群より川

1 0 /

0水準でで、有意に

UCLA

孤翻

Z

独虫

J

樹樹尋 高カか瓦りつたた。女子において,低群は中群より

5%

水準で,高群より

1%

水準で有意に

UCLA

孤独 麟尋点が高かっ

t c . o 3

年男子において,低群は

O

QU  

(2)

中群より, 3年女子は,低群は高群より 5%水 準で有意に

UCIA

孤独感尋点が高かった。相 関の結果も踏まえ,中学生時代にチャム体験が 乏しかった者はチャム体齢高かった者に比べ て,大学生矧~~こ孤猫惑を強く感じていること が明らかになったまた,古屋

( 1 9 9 5 )

などの 研究にあるように,女子は男子に比べてチャム 関係の影響が強く現れる。そのため,男子に見 られなかった有意差が女子で、は見られたのだろ う。 1年生で、見られなかった有意差が3年生で 見られたことは, 1年生が感じる孤独感が対人 的なものであることと関係があると考えられる。

対対句な孤猫惑について,チャム関係、を得るこ とにより疏酎生を感じ,安Jol惑を得ることで孤 独感を和らげることができると考えられる。そ して, 3年生になると対刈句な孤独感に加えて,

実存的な孤

1

邸惑をも感じるようになる。対人的 な孤独感だけにチャム体験が影響するのではな く,合意による妥当性の確認を得て,自らの個 別性に気付き,新拍句な孤独感を感じる際にも 影響を及ぼすことになると考えられる。

(2)面接調査について:Ci潮しし、友人との出 会い,存在につして述べてもらうと,小学校時 代では,特にきっかけがなく出会っており,自 分とどこか似ていると感じていたことがわかっ た似ているからこそ素直に自己表現ができ,

合意による妥当性の確認を行うのであろう。中 学生になると小学生の時とは異なり学年が上が る毎にグループが変わっており人間関係の幅が 広がっていた。そして,部首舌の友人というもの の栴宝が大きくなっていた同じ時苛,目標を 共有することで,榎本

( 1 9 9 9 )

が述べたような,

国い紳を得ているのだろう。そして,中学校時 代における親しし安人とし、う栴主は, どこカ安 心できる栴生で、あった小学側寺代とは異なり,

‑96‑

面接において語られた仲間とし、う単語に表され るような関係になっていると考えられる。

②澗虫感lこついては,状況的に一人で初場 合と,自分のことを振り返る時同惑じるという 2つのタイプに分かれた。 Peplau&Perlman

( 1 9 8 2 )

が述べた対刈句な孤独感と実存的な孤 独感の 2つということだろう。自分は一人だと 感じることによって他者を認識することが可 能であることや,一人になることで自分と向き 合えるということは,まさしく孤独感の肯定的 側面を表していると言えるだろう。

③チャム関係と孤

2

邸惑との関係、だ、が,質問紙 の結果にもあるように両者には負の関係が見ら れ,チャム関係が大学生の今に至るまで影響力 がある。面接調査でもチャムという向性の友人 との関わりの中で、自他の区別を行っている様子 が見られた。自他の区別が出来ていると,対人 的な孤独感についてその状況が永遠続くもので、

はないと気付くのであろう。自他の区別が暖昧 な者が対刈句な孤独感を感じると,それはとて も辛いものである。しかしチャム関係によって,

疎通性,安

{A

惑を得ることによりそれは和らげ られるのであろう。またチャムとの合意による 妥当性嬬忍料子われることで自他の区別ができ,

それによって孤独感の肯定的な側面で、ある実存 的孤独感を感じるようになると考えられる。

4.本研究のまとめ・今後の課題

過去のチャム体験が大学生の孤虫感に影響を 及ぼしており,チャム体験が小中学校において は対対ぬ孤独感,大学生の現在では期輸な 孤独感に影響を及ぼしている可能性が見られ,

そして,それぞれチャムの影響力が見られた。

今後の課題としては,対象となる年齢を下げ 断続的に調査を行うこと。男女差が考えられる 為に男子にも面接調査を行う必要が考えられる。

参照

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