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袋、二つ教科・領域教育専攻芸術系(美術)コース

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Academic year: 2021

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(1)

袋、二つ

教科・領域教育専攻 芸術系(美術)コース 北 浦 直 美

作品の要旨 1 .作品内容

モチーフとして取り扱っているビニー ル袋の持つ特徴を借りて半具象表現に結 びつけているo

筆者は全体像を画面に入れない事が多 い。なぜなら、画面で切り取られた物の一 部分には、全体像で、は気づ、かなかったリズ ムや流れがあり、不安定な形態やぎこちな さが表出する。モチーフの不安定さやぎこ ちなさを制作の行為との関わりで表現す る。

l l .

制作過程

1 .

エスキース

修了制作のモチーフは袋三つが重なっ た影の流れである。三つのビニール袋が机 の下で重なりあってできた影やしわの流 れが目に留まり、これをモチーフとする事 にした。

全体像から特に印象に残った三つのビ ニール袋が交差している部分を切り取っ て、鉛筆でデッサンをして構図を決める。

(図

1) 

次に色を決める。デッサンを参考にして、

四つ切りの水彩紙にアクリル絵具で着彩 をする。ゴーノレド、イエローオーカーで大 まかな面を塗り、面が細かくなるにつれて ピンク、レッドオキサイドに白を混ぜたも

‑408 ‑

指 導 教 員 西 田 威 汎

のなど、彩度の高い色を使う。一番光の当 たっている部分に水色を使い、影の部分に 赤と紫を使う。もとにしたデッサンよりも 抽象化し、影のながれや形態のリズムを強 調する。(図2)

3 0

号のパネルにアクリル絵具と油絵 具で、着彩するC水彩紙で、作ったものより単 純化する部分と具体化する部分を作った。

三つの袋が重なりあう影や細かいしわは、

レッドオキサイドとイエローオーカーの 油絵具にテレピンとスタンドオイルを混 ぜたもので描いた。隣り合う袋の境界線や 一つの袋の中でも影のコントラストが大 きく変わる所は、カドミウムレッドライト を使い強い印象にした。(図3)

2.

本制作

1

、図

2

、図

3

のエスキースを参考に 下記の下地を作る。白亜を修で溶いたもの とジェッソをエスキースの流れに沿うよ うに塗る。その上にアクリル絵具で、着色す る。チタニウムホワイトにイエローオーカ ーを混ぜたものやチタニウムホワイトに ローアンバーを混ぜたもの、ゴールドなど で大まかな面を作る。

レッドオキサイドで影の流れを大きく 描く。三つの袋の境界線が交差する影は暗

くしたいのでローアンバーを使う。

床にねかせて描いたり、絵具を拭き取る

(2)

事が多いので、酷使に耐えられるようにパ ネルを使うo (図4)

トランスペアレントレッドオキサイド などの透明色で、レッドオキサイドとロー アンバーの間の影の流れを描くo

光が当たっている大きな面の中で、特に 光が当たっている面をジェッソで描きお こす。透明色を使い過ぎたので油絵具のロ ーアンバーでおさえる。(図5)

中くらいな暗さの影にはテラ・ローザ、

ローシェンナ、ローアンバーにシルバーホ ワイトを混ぜた色イエローオーカーなど を使用する。アウトラインをテレピンとス タンドオイルを混ぜた溶剤で、ぼかすo

その作業の中で光の当たっている部分 が塗りつぶされてしまったので、ブルーグ レーにシルバーホワイトを混ぜた油絵具 で明度をあげる。

隣り合う袋の大まかな境界線や、一つの 袋の中でも影のコントラストが大きく変 わる所は一番見せたい部分なのでカドミ

ウムレッドで強調する。光の当たる面の影 をローシェンナやローアンバーにシルバ ーホワイトを混ぜたものミントグリーン で大まかに描く。下の色を感じさせるよう に溶剤でぼかす。カドミウムレッドで強調

した袋の境界線をモーブレッドシェード で、さらに具体的に描く。(図6)

赤茶系の影の流れが緩慢に感じたので 鮮やかなコバノレトバイオレットで影の流 れを強調する。影と光の境界線がはっきり 分かれている部分はアウトラインを描き

こむ。(図7)

‑409 ‑

画面外側の大きなしわや影には中くら いの明度の色を使い、色相の対比効果を調 節しながらアウトラインを描き込む。画面 中心部分の細かいしわや影が密集してい る部分には、カドミウムレッドなどの彩度 の高い色で強調する。さらに細かく描き足

しながら作品を完成させる。(図8)

(図

1) 

(図 2)

(図

3 )

(図4)

(図5) (図6)

(図 7) (図8)

参照

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