会計情報 システムのサ ブシステム と ジ ョン ・ホ ラン ドの複雑適応系
荒 井 義 則
1 .は じ め に
1)前稿では,会計情報 システムを
(1)帳簿管理サブシステム
( 2
)会計報告サブシステム (3)予算編成サブシステム (4)意思決定サブシステムの4つのサブシステムに分 け, これ らのサブシステムがマ レー ・ゲルマ ンの 主張す る複雑適応系であることを示 し, さらに会計情報 システム全体が ジ ョ
ン ・ホラン ドの主張す る複雑適応系 であることを示 した。
2‑4)
すでに,一連の論文において,会計情報 システム全体が複雑系であ り,マ レー ・ゲルマ ンの主張す る複雑適応系であ り, さらに, ジ ョン ・ホラン ドの 主張する複雑適応系であることを示 したが,前稿 においてはサブシステムを 考察の対象 とした。本稿 において も,会計情報 システムのサブシステムを考 219
察の対象 とす るが,本稿 においては 「会計情報 システムのサブシステムはジ ョン ・ホラン ドの主張す る複雑適応系 になっている」 ことを示す。 これによ り,会計 情報 システムは全体 として もジ ョン ・ホラン ドの主張す る複雑適応 系 となっているが, システムを構成す るサ ブシステム もジ ョン ・ホラン ドの 主張す る複雑適応系 になっていることにな り,マ レー ・ゲルマ ンの主張す る 複雑適応系が多数集 まってで きる通常の意味での 「ジ ョン ・ホラン ドの複雑 適応系」 とは異 なった構成 となっていることがわかる。
2.
複雑適応系5)
本論 にはいる前 に,複雑適応系 について まとめてお く。
6)
マ レー ・ゲルマ ンは複雑適応系 について次の ように定義 した。複雑適応系 とは,外部環境か ら入手 した情報か ら規則性 を抽出 し,それ をスキーマ と呼 ばれる内部モデルに圧縮 して,そのスキーマによ り行動 を決定す るシステム である。
一方,ジ ョン ・ホラン ドは複雑適応系 を 「多数の適応的エージェン トか ら 7)
構成 されているシステムである。」 と定義 している。 さらにこのシステムは
(1)集合的特性 (2)非線形性 (3)流れ (フロー) (4)多様性
とい う4つの基本的属性 と
(5) タグ付 け (標識化)
(6)内部モデル (イ ンターナル ・モデル) 220 国際経営論集 No.22 2001
(7)積木 (ビルデ ィング ・ブロック)
とい う3つのメカニズムを持つ としている。 ここで
,
「適応 的エージェン ト」
とい うのはマ レー ・ゲルマ ンの複雑適応系であると考 え られる。したが って, ジ ョン ・ホラン ドの主張する複雑適応系 はマ レー ・ゲルマ ンの主張する複雑 適応系が多数集 まったシステム と考 えることがで きる。
2‑4) ただ し,会計情報 システムはどち らの複雑適応系 にもあてはまるので, こ れ ら2つの概念 は全 く異 なる ものではな く, (少 な くとも会計情報 システム においては)全体 をひ とつのシステム と見 るか,あるいはシステム を構成 し ている要素 に着 目 して, システム全体 をそれ らの集合体 として見 るか とい う 見方 によ り,マ レー ・ゲルマ ンの複雑適応系 と見 るこ とも,あ るいはジ ョ
8) ン ・ホラン ドの複雑適応系 と見 ることもで きるのである。
3. 会計情報 システムのサブシステム
1)前稿では,会計情報 システムのサブシステムを
(1)帳簿管理サブシステム (2)会計報告サブシステム (3)予算編成サブシステム (4)意思決定サブシステム
の4つに分類 したが,本稿 ではさらに
9,10) (5)環境情報サブシステム
を加 え,この5つのサブシステムで会計情報 システムが構成 されている と考
会計情報 システムのサブシステム とジ ョン ・ホラン ドの複雑適応系 221
える。
(5) を付 け加 えた理 由は以下の とお りである。会計情報 システムが扱 う 情報 は貨幣的な情報が 中心 となるであろうことは容易 に理解で きる。意思決 定サブシステムにおいては,非貨幣的な情報 も必要 となるが
,
「非貨幣的な 情報 を貨幣的な情報 と組み合 わせて利用す ることによ り会計情報 としての付 加価値が高 まる と期待 されるな らば,そ うした非貨幣的な情報 を積極的に会 計情報 システムに取 り入れるべ きであろう。 もちろん, どんな非貨幣的な情 報で も会計情報 システムに取 り込めばよい とい うのではな く,あ くまでその 情報 を利用 して行 う意思決定 に もっとも有用 なせいぜ い数種類 の情報 に限る11)
べ きである。」 とい う主張 は正 しい主張 と言 わ ざるを得 ない。ただ,環境情 報 については次 の ような石川 ・吉 田の主張が ある。 「実際,多 くの企業が, 有価証券報告書 中の営業の概況や注記 によ り,環境情報 を報告 している状況 か ら判断 して も,財務 的数値以外の ものが非常 に多い といえる。つ ま り,あ
12)
い まいで不正確 な もの を取扱 う必要があるのである。」。 さらに,次の ように も述べ てい る。「環境情報の場合,不確定要素が多 く存在す るため,過去 の 類似 データを発見す ることが非常 に困難であ り, しか も未来の状況が推定 し
1
3 )
に くいため,従来の理論 的扱 いでは表現で きないケースが多い。」。 さらに, 14,15) 16)
その対応策 としてソフ トコンピューテ ィングの適用 を主張 している。 ソフ ト コンピューテ ィング とは 「不必要な過度 の精密 さを求めない ことによって, 扱 い易 さ,頑健 さ,低 コス トを実現す るための新 しい情報管理方法であ り, 提唱者であるザデー (Zadeh)によれば, ファジイ理論 ,ニューラルネ ッ ト
ワーク,確率論 的推論が ソフ トコンピューテ ィングの重要 な部分 を構成 し, 17)
これ らはお互いに協力関係 にあるとしている。」 と説明 されるものである。
会計 情報 システムの扱 う情報が貨幣的な情報 を中心 とす るとい うことは全 く正 しい主張であ り,それは環境情報 に対 して も適用すべ きものであるが, 上で考察 した ように,環境情報 については,非貨幣的 ・非財務的でかつあい まいで不正確 な情報 を扱 う場合 も少 な くな く,それ に対応 したシステム (た
222 国際経営論集 No.22 2001
とえば, ソフ トコンピューティングを考慮 したシステムな ど) を構築す るこ とも必要であるので, このシステムを5番 目のサブシステム として独立 させ た。以下では,会計 情報 システムはこの5つのサ ブシステムによ り構成 され るもの として議論 を進めてゆ く。
4. 複雑適応系 としてのサブシステム
ここでは (1)〜 (5)のサブシステムが ジ ョン ・ホラン ドの主張す る複 雑適応系 になっていることを示す。
18)
(1)非線形性 と内部モデル
(1)〜 (4)のサブシステムについては,非線形性 と内部モデル (スキ ーマ) は前稿1)で考察 しているので, (5)の環境情報サ ブシステムについ て考察す ることにす る。
(∋非線形性
すでに述べ たように,環境情報 自体があい まいや不正確 さをもっている と 考 えられるので,情報量 (入力) とそれに基づ く意思決定 (出力)の正確 さ の間には比例性 は考 え られず, また,意思決定 (出力) も一義的に定 まる と は考 えられないので,非線形性 を有す ると考 えて よい。
② 内部モデル (スキーマ)
このサブシステムのスキーマ としては,環境会計学,環境科学,環境情報 に対す る情報 システム (ソフ トコンピューテ ィングなど) な どの環境諸科学 である。 これ らの諸科学 は現在急速 に発展 中であるか ら,スキーマ もかな り 頻繁 に変更 されてゆ くと思われる。
会計情報 システムのサブシステムとジ ョン ・ホラン ドの複雑適応系 223
(2)集合的特性
集合的特性 とは多数のエージェン トが関与 しあって生 じる集合の もつ特性 の こ とであ る。 (1) か ら (5) のサ ブ シス テム を構成 してい るの は,人 (情報 システム部員,意思決定者 な ど) とコンピュー タを中心 とす る情報通
19)
信機器お よび関連す るソフ トウェアである。人 もコンピュータもエージェン ト,すなわちマ レー ・ゲルマ ンの複雑適応系 になることがで きるが,高度 な 判断 を伴 う場合 には コンピュー タ単独 でエージェ ン トとなることは難 しい。
しか し, この場合で も 「人 とコンピュータの組合せ」 を考 えれば,マ レー ・ 20)
ゲルマ ンの複雑適応系,すなわちエージェン トとなることがで きる。
(1)か ら (5)のサブシステムにおいては, これ らのエージェン トが協 力 しあっては じめて機能が発揮で きるので,機能 自体が集合的特性 と考 え ら れる。
(3)流れ
「流れ」 とはエージェン ト間の情報の流れである。会計情報 システムのサ ブシステムにおける情報 には,大別す る と2つの異 なる種類 の情報がある。
サブシステムの機能 に関す る会計 ,財務情報 と会計情報 システムに関連す る 諸科学や会計制度 などの情報である。
(1)〜 (5)のサ ブシステムは,会計情報 システムのサブシステムであ るか ら,会計 ・財務 に関す る情報 を扱 うのは当然である。ただ し, (1)〜
(3)のサブシステムでは貨幣的情報が中心 とな り, (4)のサ ブシステムで は非貨幣的 な情報 も必要 とな り, (5) のサ ブ システムでは非貨幣的情報 , あい まいで不正確 な情報 も少 な くな く,各サ ブシステムにおける会計,財務 情報 は質的 に異 なっている。 また, (5)のサ ブシステムでは,会計 ,財務 情報以外 に環境情報 を扱 う必要 もでて くる。 これ らの情報が機能 に関す る情 報であ り,各サブシステムの機能 を発揮す る上で必要な情報である。
もうひ とつの情報 は会計 ,財務情報 とは異 な り, (1)〜 (5)のサ ブシ 224 国際経営論集 No.22 2001
ステムあるいは会計情報 システム全体 を発展 させ る可能性 をもった情報であ る。 コンピュータや情報通信機器の最新情報 は (1)〜 (5)の どのサブシ ステムで も必要であ り,ハ ー ドウェアの交換 を通 じてシステムを発展 させ る ことがで きる。 また, ソフ トウェアの最新情報 もシステムを発展 させ る情報 のひ とつである。 これ らの情報 において も, (1)〜 (3)のサ ブシステム に比べ, (4), (5) と くに (5) においてはソフ トコンピューテ ィングの 情報が必要 となるほ ど,各サ ブシステムが必要 とす る情報 は必ず しも同 じで はない。 また,意思決定 に関す る科学の情報は (4)のサブシステムを発展 させ,環境諸科学の情報 は (5)のサブシステムを発展 させ,会計制度 の変 更 は主 として (1),(2)のサブシステムに変化 をもた らす とい うように各 サブシステムが必要な情報 はかな り異 なっている。
(4)多様性
「多様性」 とはジ ョン ・ホラン ドの複雑適応系 を構成 しているエージェン トの多様 さをい う。 (1)〜 (5)のサ ブシステムでは,人 については 「情 報 システム部員」や 「経理課員」 や 「意思決定者 ない し意思決定 グループ
」
など多様 な人員 を含 んでいる。 また, コンピュー タのハー ドウェアや ソフ ト ウェアについて も多様 な構成 となってお り, これ らは人 と組合 わされること によ りエージェン トとな りうる。 したが って,エージェン トはかな り多様 な 構成 となっている。
(5) タグ付 け (標識化 )
「タグ付 け (標識化)」 とはジ ョン ・ホラン ドの複雑適応系 につけ られる 一種 の標識 であ る。エージェ ン トは これ を もとに して集 団,す なわちジ ョ ン ・ホラン ドの複雑適応系 を組織す る。標識 は旗 な どの具体 的な ものを指す ことが多いが, (1)〜 (5)の各サ ブシステムはその機能その ものが標識 となってエージェン トを組織す ると考 えたほうが適切である。すなわち (1)
会計情報 システムのサブシステム とジ ョン ・ホラン ドの複雑適応系 225
〜 (5)のサ ブシステムの標識 はそれぞれ
(1)帳簿管理 (2)会計報告 (3)予算編成 (4)意思決定 (5)環境情報解析
とい う機能であ り,抽象 的な標識 である。
(6)積木 (ビルデ ィング ・ブロ ック)
「積木」 とはエージェン トが よ く使用す る行動 を基本 的な構成要素 として とってお き,いろいろな状況 に対 してそれ らの組合せで対応す る とい うこと であ る。 これ らは経験 を通 じて蓄積 されてゆ く。 (1)〜 (5)のサ ブシス テム も基本 的 な行動パ ター ンとその組合せで対応す る とい う機能 は持 ってい るが, (1)〜 (4)のサブシステムに比べ て, (5)のサブシステムはまだ 蓄積 が少 な く,今後 の経験 を通 じて さらに蓄積 されてゆ くこ とになる。また, 会計制度の変更 によ り (1), (2)のサ ブシステム も新 たな基本 的構成要素 を蓄積 中である。
2 1 ) 5. フラクタル的構造
1)
前稿では,会計情報 システムのサ ブシステムがマ レー ・ゲルマ ンの複雑適 応系 であることを示 した。会計情報 システム全体 もマ レー ・ゲルマ ンの複雑
3‑4)
適応系 になっているので,複雑適応系 のサ ブシステムが複雑適応系 とい う構 1)
造 になっている。 さらに,前稿で は,会計報告サ ブシステムの中に原価計算 システムをおいてい るが,原価計算 システム も複雑適応系 と見 なす ことがで
226 国際経営論集 No.22 2(氾1
き,原価計算 システムのサブシステムの標準原価計算 システム も複雑適応系 22)
と見 なせ るので,会計情報 システムはマ レー ・ゲルマ ンの複雑適応系 の中に さらにマ レー ・ゲルマ ンの複雑適応系 を含 む とい うフラクタル的構造 を して
21) いる。
本稿 では,会計情報 システムのサ ブシステムが ジ ョン ・ホラン ドの複雑適 応系 になっていることを示 した。会計情報 システムは全体 として もジ ョン ・
3‑4)
ホラン ドの複雑適応系 となっているので, ジ ョン ・ホラン ドの複雑適応系 と い う見地か らして もフラクタル的構造 となっていることがわか る。
6. お わ り に
本稿では,会計情報 システムのサブシステムが ジ ョン ・ホラン ドの複雑適 応系 であることを示 し,会計情報 システムの構造が フラクタル的であること
を示 した。 この ようなシステムであるか ら,環境 の変化 に も対応で きるので あるが,各サブシステムが どの ように相互作用 しあって会計情報 システム仝
1)
体 において創発が生 じるか とい うことは,前稿で も述べ た とお り今後 の課題 である。
注
1)荒 井 義則 (2001)「会計情報 システムのサ ブシステム と複雑適応系
」
神奈川大学経営学部国際経営論集,第21号,145頁。
2)荒井義則 (1999)「会計情報システムと複雑系 に関する一考察」神奈川大 学経営学部国際経営論集,第18号,25頁。
3) 荒井義則 (2000)「会計情報システムと複雑適応系に関する一考察」神奈 川大学経営学部国際経営論集,第19号,75頁。
4)荒井義則 (2000)「複雑適応系 としての会計情報システム」神奈川大学経 営学部国際経営論集,第20号,113頁。
会計情報 システムのサブシステムとジ ョン ・ホラン ドの複雑適応系 227
5) 複雑適応系全般 については以下の文献 を参照。
井庭崇,福原義久 (1998)F複雑系入門』NTT出版.
6) マ レー ・ゲルマ ンの複雑適応系 については以下の文献 を参照。
MurrayGelトMann(1994)TheQuaukandtheJaguar,W.H.Freeman
&
Co., New York(マ レー ・ゲルマ ン,野本陽代 [訳] 「クオークとジャガー」草思 社)0MurrayCell‑Mann(1994)"complexAdaptiveSystems",G.Cowan,D.Pines andD.Meltzer(Eds.)Comexity:Metaphors,Models,andReality,A ProceedingsVolumeintheSantaFelnstituteStudiesintheScienceof complexity,Vol.XIX,Addison‑Wesley.
7)ジ ョン ・ホラン ドの複雑適応系 については以下の文献 を参照。
JhonH.Holland(1992)AdaptationinNaturalandArtificialSystems,The MITpressinCambridge,Massachusetts(ジ ョン ・ホラン ド,嘉数倍昇 [監 訳]
,
「遺伝的アル ゴリズムの理論」森北出版。)JhonH.Holland(1995)HiddenOrderAddison‑Wesley.
ジ ョン ・ホラン ド,徳永幸彦 [訳](1997)「遺伝 的アル ゴリズム」,河合 一幸 [編]別冊 日経サイエ ンス 「複雑系がひらく世界」 日経サイエ ンス社。
8) ひとつのシステムが,見方 によ りマ レー ・ゲルマ ンの複雑適応系 になった り,ジ ョン ・ホラン ドの複雑適応系 になった りするとい う性質は,複雑適応 系一般で成 り立つ性質ではない。
9)石川昭,吉田洋 (2000)F環境会計のための情報 システム』環境新聞社。
10) 小川正樹 [編著](2001)『実践原価企画j第8章,税務経理協会.
ll) 田宮治雄 (1994)F会計情報 システムの機能 と構造』中央経済社,81頁。
12)石川,吉 田,前掲書,76頁。
13)石川,吉 田,前掲書,77頁。
14)ザデー, ロ トフイ (1995)「ソフ トコンピューテ ィング」 日本 ファジイ学 会誌 (日本 ファジイ学会)Vol.7,No.2,262‑269頁。
15)ザデー, ロ トフイ (1995)「ソフ トコンピューテ ィング (その2)」 日本 フ ァジイ学会誌 (日本 ファジイ学会),Vol.7,No.3,530‑536頁。
16)石川,吉 田,前掲書,79頁。
17)石川,吉 田,前掲書,80頁。
18)本稿では,数量化で きない場合の非線形性 について
,
「線形性 を広 く,
F入 力 と出力の間における一義的な決定性や比例性』 と解釈 し,非線形性 を 『入228 国際経営論集 No.22 2001
力 と出力 との間 にお ける上述 の線形性 を もた ない,柔軟 で多様 的 な反応』 と 解釈 す る。」 とい う立場 で扱 う。 この非線形性 の定義 につ い て は,以下 の文 献 を参照。
牧野丹 奈子 (1997)「複雑系 と しての 自律分 散型組織」桃 山学 院大学経 済 経営学論集39巻第1号,63頁。
19) 本稿 お よび注1) か ら注4) においては,会計情報 シス テムの構成 要素 と して人 (情報 シス テム部員 や意思決定者 ない し意思決定 グループな ど) も含 めてい る。本稿 における会計情報 システムの定義 については,注1) か ら注
4)の文献 を参照。
20) コンピュー タがマ レー ・ゲルマ ンの複雑適応系 にな りうる こ とお よび 「人 とコンピュー タの組合せ」 がマ レー ・ゲルマ ンの複雑適応系 にな りうる こ と については注6)の文献 を参照。
21) ここで は フラク タルの 「自己相似性」 とい う性 質 を考慮 して, フラクタル 的構造 とい っているが,本来の 「自己相似性」 は無 限 に続 く場合 であ るか ら, 本稿 の会計 情報 シス テムの構 造 にはあて は ま らない。 したが って
,
「フラ クタル構造」 で はな く 「フラクタル的構造」 と した。
なお, フラクタル については以下 の文献 を参照。
高安秀樹 (1986)Fフラクタル』,朝倉書店。
高安秀樹 ,高安美佐子 (2000)F経 済 ・情報 ・生命 の臨角 ゆ らぎ』, ダイヤ モ ン ド社 。
22) 原価 計算 シス テムが複雑 適応 系 にな ってい る こ とは別塙 で示 す予 定 で あ る。
く謝辞 )
い ろい ろ とご助 言 をい た だ い た神 奈 川 大 学 経 営 学 部 教 授 柳 田仁 先 生 並 び に 産 能大 学 教 授 井 上 和 彦 先 生 に心 よ り感 謝 の意 を表 します 。
会計情報 システムのサブシステム とジ ョン ・ホラン ドの複雑適応系 229