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所№2 では 11 本,測定箇所№3 で 13 本とし,列車種別

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Academic year: 2022

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(1)土木学会第70回年次学術講演会(平成27年9月). Ⅵ‑522. 営業線軌道におけるレール下面圧力測定 東日本旅客鉄道株式会社 正会員 ○須江 同上 正会員 1.はじめに. 堀. 政喜 雄一郎. を行った。また,測定対象とした列車は,特急列車,通. まくらぎは,軌道における軌間保持およびレールが受. 勤型列車,貨物列車を含め,測定箇所№1 および測定箇. ける列車荷重を広く道床に分散させる重要な役割があ. 所№2 では 11 本,測定箇所№3 で 13 本とし,列車種別. る。当社では,特殊区間を除き,コンクリート製の PC. の内訳を表 2 に示す。. まくらぎが主に採用されているが,PC まくらぎの設計 測定箇所№1. 強度は,約 50 年前に開発された 3 号まくらぎの考えに よるもので,現在もその考えが継続して採用されている。 一方,PC まくらぎの耐用年数は明らかになっていない ため,過去に敷設後 30 年から 50 年程度経過した不良ま くらぎの強度を調査したところ,埋め込み栓を除いたま. 測定箇所№2,№3. くらぎ本体は,ほぼ健全な状態であった 1)。そこで,現 2). 在,一律の値で考慮している まくらぎ設計時における 荷重分散や衝撃等の割増について調査することとした。 本稿では,在来線での営業線軌道において,列車種別 や列車速度の違いによるレール下面圧力等を測定し,荷. 図1 レール下面圧力測定. 重分散等について調査した内容を記述する。. 測定範囲 輪重測定. 2.測定概要 2.1. 測定箇所. 今回行った,営業線におけるレール下面圧力等の測定 は,以下の項目を条件とし,測定対象箇所を選定した。 測定箇所を表 1 に示す。 . 特急列車、通勤型列車、貨物列車走行線区. . 継目部および構造物との境界部以外の比較的安. 図2. 定している有道床軌道で輪重変動を受けにくい. 測定箇所. 箇所 . №1 №2 №3. 直近で道床交換および MTT 等の施工履歴がない 箇所. . 直線区間. 2.2. 列車種別および測定本数 特急列車 通勤型列車 貨物列車 4 5 2 2 6 3 5 6 2. 合計(本) 11 11 13. 3.測定結果 表1. №1 №2 №3. 測定機器類の設置概要 表 2 測定列車の内訳. 3.1. 測定箇所. 軌道条件 線名 線別 線路等級 位置 線形 レール種別 常磐快速線 下 1 26K000M付近 直 60kg 東北貨物線 下 2 22K850M付近 直 50N 総武本線 上 2 40K700M付近 直 50N. まくらぎ・締結装置 3号5形 3号5形 3号5形. 路盤 土構造 土構造 土構造. 測定内容. 測定は,列車荷重に対するまくらぎの荷重分散を把握. 動的輪重とレール下面圧力との関係. 輪重とレール下面圧力の抽出にあたっては,各列車通 過時の最大輪重に対するレール下面圧力を代表値とし て抽出した(図 3) 。ここで,各箇所における輪重とレー ル下面圧力(片側)の関係を図 4 に示す。輪重とレール 下面圧力では相関が高く,特に,元々静止輪重が大きい. するため,輪重に対するレール下面圧力から荷重分散率. 貨物列車では,他の特急列車および通勤型列車に比べ,. や分散範囲を調査することとした。調査項目は,輪重お. 輪重とレール下面圧力ともに最大で№1 では 2.2 倍程度,. よびレール下面圧力の 2 項目とし,測定範囲および測定. №2,№3 では 1.8 倍程度であった。なお,列車速度とレ. 機器類の設置概要を図 1,図 2 に示す。なお,分散範囲. ール下面圧力の関係について確認したところ(図 5),相. がまくらぎ何本分かを把握するため,測定箇所№1 につ. 関が低いことから,レール下面圧力は,主に輪重による. いては,連続する 4 本のまくらぎでレール下面圧力測定. 影響が大きいものと考えられる。. キーワード PC まくらぎ,輪重,レール下面圧力,荷重分散 連絡先 〒331-8513 埼玉県さいたま市北区日進町 2-479 JR 東日本 Tel 048-651-2389 ‑1043‑. 研究開発センター. テクニカルセンター.

(2) 土木学会第70回年次学術講演会(平成27年9月). Ⅵ‑522. 3.3 輪重とレール下面圧力の最大値. 荷重分散範囲. №1 の箇所において,まくらぎ上を車輪が通過した際, 荷重がどの程度の範囲まで分散しているかを調査した。 なお,分散範囲の調査にあたっては,隣接する車輪影響 を避けるため,列車の先頭台車である 1 軸目が載荷した 際の分散範囲を抽出した。また,荷重分散率は,前項で 算出された平均値である 32%とした。全ての車両におい. 図3. 列車通過時の輪重とレール下面圧力. て,車輪直下のまくらぎから 1 本目および 2 本目のまく らぎで輪重に対して 10%程度,3 本目のまくらぎでは 5% 未満の荷重を受けていることから,車輪直下のまくらぎ. №3. から 3 本程度のまくらぎ範囲で荷重を負担していると考. №2. えられる(図 6) 。これは,文献 4)でもいわれている輪重. №1. 直下が 0.4,1 本目が 0.2,3 本目が 0.1 の割合で分散する 内容とほぼ同様な傾向にあることがわかる。なお,列車 種別でみても分散範囲がほぼ同等であったため,分散範. 図4. 囲は,速度および輪重には起因しない結果となった。. 動的輪重とレール下面圧力の関係. 図6. 列車通過時の荷重分散範囲. 4.まとめ 図5 3.2. レール下面圧力は,主に列車荷重に影響するとともに, 速度とレール下面圧力の関係(測定箇所№1). レール種別およびまくらぎ間隔の違いにより差がある. 荷重分散率. ものの,輪重直下から一定の範囲で分散することを確認. 前項で抽出した動的輪重に対するレール下面圧力か. した。なお,今回のような比較的安定している軌道では,. ら,まくらぎ 1 本あたりの荷重分散率について算出した. 輪重変動を考慮してもレール下面圧力は輪重未満の値. (表 3) 。各箇所の平均値をみると,№1 が 3 割程度,№. であることから,まくらぎを設計する際に考慮する荷重. 2 が 5 割程度,№3 が 6 割程度となり,列車種別による. 分散や衝撃等の割増を見直すことが期待できると考え. 荷重分散率の差異は無かった。また,軌道部材の設計で. られる。本稿では,比較的安定している軌道を対象とし. は,継目部等で生じる衝撃を考慮し,輪重変動分として. 調査したが,今後,継目等を含めた様々な条件で同様な. 動的輪重の平均値に標準偏差 3σを加えることになって. 調査を行い,使用条件を考慮した最適なまくらぎ構造等. おり 3),これに基づき算出すると№1 が 5 割程度,№2. を検討していきたいと考えている。. が 9 割程度,№3 が 8 割程度となり,今回のような輪重. 【参考文献】. 変動を受けにくい安定した箇所では,輪重変動分を考慮. 1). 須江他,「既設 PC まくらぎの劣化状態に関する. しても輪重以下のレール下面圧力となった。なお,№1. 研究」,第 21 回鉄道技術・政策連合シンポジウム,. の箇所が他の箇所と比べ荷重分散率が良い傾向となっ. 2014 年 12 月. たのは,№2,3 の箇所が 50N レール区間でまくらぎ間. 2). 隔が平均 660mm に対して,№1 の箇所は,60 ㎏レール 区間でまくらぎ間隔が平均 580mm であったため,レー. 新版軌道材料編集委員会. 3). 公益財団法人. 鉄道総合技術研究所「鉄道構造物. 等設計標準・同解説. に差異が生じたことと考えられる。 表 3 測定箇所毎の荷重分散率. (案)」 ,1997 年 3 月. 箇所毎の平均値:μ μ +3σ. №1 32.0% 45.0%. 4). 公益財団法人. ‑1044‑. 軌道構造【有道床軌道】. 鉄道総合技術研究所「鉄道構造物. 等設計標準・同解説. №3 64.8% 83.1%. 軌道材料」 ,. 2011 年 5 月. ルの剛性およびまくらぎ間隔の違いにより,荷重分散率. 荷重分散率 №2 55.4% 88.6%. 「新版. 土構造物」,1992 年 10 月.

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