突撃!KG CLUB
体育会 卓球部
数字でみる関学
各キャンパスの 忘れ物ベスト3
Special 特集
世界市民を育む、学びがある。
就職活動に 備える 今、私が
やるべきこと
関西学院通信[関学ジャーナル]
2018 . 10 . 15
261号
オランダのアーネムで7月に開かれたフリースタ イルスケートの世界選手権大会に出場。個人・ク ラシックスラローム部門で準優勝し、シニアの部 では日本人初となるメダリストとなった。また、9月
に韓国の南原で開かれたアジア選手権大会で は、同部門で優勝。世界を舞台に活躍している。
クラシックスラロームは、靴の底に車輪が一列 に並ぶインラインスケートを履いて、等間隔に置 かれた小さなコーンの間を音楽に合わせて滑りな がら、技の難易度やスケーティング技術などの表 現力を争う競技。
スケートを始めたのは5歳の時。インストラク ターに簡単な技を教えてもらい、滑れるようにな ると楽しくて夢中になった。中学生になると、フィ ギュアスケートにも取り組み、姿勢やスケーティ ングの細かな技術を磨いた。「この時に身に付 けた表現力が、世界で戦う支えになっている」と
分析する。ひたむきな取り組みが結果にも現れ、
2013年に出場した世界選手権ではジュニアの 部で銅メダルを獲得した。
今年5月に開かれた全日本選手権は、3月に 負傷した左足の影響で途中棄権。世界選手権 への出場も危ぶまれたが、これまでの実績と真しん摯し な取り組みが評価され、代表に選ばれた。けがを 治した後、大会までの1カ月間で必死に練習した。
決勝には「不安も大きかったが、今、自分が持っ ている技術で挑もう」と臨み、「ほぼ思い通り」の 演技ができたという。「諦めずに頑張ってよかった。
次の世界選手権では、もっといい色のメダルを取 りたい」と笑顔を見せる。
柴垣 匡義
さん 経済学部1年生学長 のポケット ●
学長・村田 治
表紙 人
今年9月に経団連会長が新卒一括採用を見直すべきという趣旨 の発言を行って注目を浴びました。現在の大学生の就職活動は基 本的には新卒一括採用制度になっていますが、その前提には、終 身雇用と年功序列賃金制度という日本的雇用慣行があります。い ま、この前提が崩れつつあります。また、人生100年時代と言われる 長寿社会では、大学卒業時に就職した企業に一生留まることはあ り得ません。さらには、AIの発達によって、労働市場の構造も大きく 変わろうとしています。おそらく、数年のうちに、新卒一括採用制度 が見直され、中途採用や通年採用が当たり前の時代になると考え られます。
このような時代だからこそ、学生の皆さんには働くことの意味を考 えてほしいと思います。個々人によって人生の目標や生き甲斐は異 なるでしょうが、自分の仕事に誇りを持ち仕事を楽しむことができる のが一番だと思います。そのためには人生を賭ける仕事を見つける ことが大切と考えますが、大学卒業時に見つかるような簡単なもの ではないと思います。社会に出て仕事に就き、自分の人生と照らし 合わせながら見つけていくものと考えます。その意味では、「働き方
=生き方」ではないでしょうか。どうぞ、自分の生き方をしっかりと見つ めてください。
働き方=生き方
関西学院通信[関学ジャーナル]
CONTENTS No.261 1
学長のポケット表紙人2
特集世界市民を育む、学びがある。就職活動に備える 今、私がやるべきこと 11
ひと人ひと13
突撃!KG CLUB 体育会 卓球部15
My favorite KGミラモンテス キャスリーンさん
(米国)
GO Global!
河本 茜さん(国際学部2年生)
16
数字でみる関学各キャンパスの忘れ物ベスト3
17
Moment19
~情報化社会を読み解く~TALK DEEP25
Research & Research国際学部關谷 武司ゼミ
理工学部先進エネルギーナノ工学科 藤原 明比古研究室
27
Campus News関学カプセル KGグルメ 学院通信
32
世界の街角からフランス 三井 進矢さん
33
Libraring閲覧席のコンセントを増やし、
ノートパソコンの貸し出しを始めました!
34
聖書に聞く商学部宗教主事 山本 俊正
Special 特集
世界市民を育む、学びがある。
就職活動に備える 今、私がやるべきこと
納得のいく就職活動をするには早めの準備が大切です。しかし、「準備」と言われても、具体的にいつ、何から始 めればよいのか、分からないことが多いでしょう。今回は、就職活動を終えたばかりの4年生のリアルな声が聞 ける座談会や、7月から利用が可能になったキャリアセンターが提供する「KGキャリアChatbot」による支援 サービス、さらにさまざまなプログラムの情報を紹介。就職活動に向けて、今、何をすべきなのかが見えてきます。
就職活動を 笑顔で 終え るため に
内定を得て進路を決めた学部
4年生、大学院
ターのプログラム、後輩学生への就職活動アドバイス等を語り合いました。 職員が就職活動を振り返り、進め方のポイントや活用したキャリアセン 2年生とキャリアセンター
座談会
学部3年生 学部4年生
夏 秋 冬 3月 4月 5月 6月
インターンシップ
のES提出 インターンシップ参加 ES提出・面接 内定
大学院1年生 大学院2年生
夏 秋 冬 3月 4月 5月
インターンシップ
の応募(不合格) インターンシップ
参加 ES提出・面接 内定
学部3年生 学部4年生
夏 秋 冬 3月 4月 5月 6月
インターンシップ
参加 スリランカで国際社会貢献活動 ES提出・面接 内定
池島 諒
さん(理工学研究科M2年生)
日本ペイントホールディングス株式会社内定
横山 純子
さん(社会学部4年生)
西日本旅客鉄道株式会社(JR西日本)内定
浅井 亮成
さん(人間福祉学部4年生)
三菱重工業株式会社内定
学 部 生 × 院 生 × キ ャ リ ア セ ン タ ー
◎就職活動スケジュール
八木 今日は集まっていただきありがとうございます。まず最初に、皆さんが就職活動をどのように進めたのか、スケジュールを教えていただけますか。横山 私はJR西日本から
をもらい、就職活動を終えました。学部 6月に内定
3年生の
エントリーし、 6月からインターンシップに
じめ人材・教育関係など幅広い分野で 8月以降、鉄道会社をは
1日から
5日間開催のものに計
ど参加しました。就職活動では、 10社ほ
ら 3月か
4月にかけて
(以下ES)を提出し、 25社にエントリーシート
接に臨み、 4月を中心に面
5月から
6月にかけて
2社
から内定を頂きました。浅井 ESは約
30社に出し、
業に決まりました。 に絞って面接を受け、最終的に三菱重工 10社ほど
3年生の
作成やS 外に行っていたので、帰国後すぐにES 開始の月)まで大学のプログラムで海 3月(広報
1
※PI対策などを一気に始める必要がありました。本当に大変でした。キャリアセンターに相談に行き、「学内の企業説明会や集団面接対策等のプログラムを何度も受けて、慣れていこう」とアドバイスを頂いて積極的に取り組みましたね。
※
り、日本ペイントホールディングスから 池島私は理工学研究科に所属してお 最も有名な試験(国語と数学)。 1/企業が行う筆記試験の中で、 めたのは、大学院 内定をもらっています。就職活動を始
年 加し、企業で働く経験ができました。翌 が、ESに改良を重ねて冬には数社に参 は書類選考で不合格になる状態でした インターンシップからです。その時点で 1年生夏の技術系の
3月の解
2
※禁後には、
し、 15社にESを出
8社面接を受け、
究をしたかったので、 た。私は表面加工、中でも塗料関係の研 2社に内定しまし
しました。 内定をもらったこの会社に進路を決定 5月終盤、最後に
※
指針」により、企業の採用活動は、 2/経団連の「採用選考に関する
3月
から広報活動開始、
となっている。 6月から選考開始
◎就職活動で大変だったこと「正確な情報収集」「エントリーシート作成」「学会発表(学業)との両立」
木村 就職活動を進める上で、特に大変だったことは何ですか。浅井さんは海外から戻ってきた
てこないので、キャリアセンターの先 風土や仕事の進め方など実情が伝わっ 参加しました。でも、それだけでは企業 めに、学内外の企業説明会にたくさん 特に社会人の目線やポイントを知るた 情報を集めることが一番大変でした。 浅井はい。私の場合は、就活に関する めたわけですね。 3月から一気に進 木村先輩訪問(以下、O た。 を聞くということを大事に活動しまし に話を聞いたりしていました。直接話 輩名簿を活用したり、自分の先輩たち
3
※B・OG訪問)では主にどのようなことを聞きましたか。
※
能な 3/キャリアセンターで閲覧可
例など面接官の視点も伺っていました。 仕事内容、やりがい、また面接での質問 浅井最初のうちは会社の雰囲気や こと。 接連絡を取って、さまざまな話を伺う とに、学生が企業で働く卒業生に直 1万人を超える卒業生名簿をも 5、
センターは今年 八木就活情報については、キャリア います。 ても親切にしてもらい本当に感謝して る方なのに「関学の後輩だから」と、と の関係が強いですね。初めてお会いす 6人にお会いしましたが、関学は縦
キャリア する質問に自動で答えるAI「KG 7月に進路・就活に関
C h a t b o t 」(
7・
入しました。既に 8㌻参照)を導
1、
横山私はESを書くことに最も苦戦 いたかもしれませんね。 タートダッシュがもう少し早くできて 取るための入り口になり、帰国後のス なり活用していたと思います。情報を できるので、就職活動時にあったらか 浅井これなら海外からもアクセス 1000人が利用しています。 2年生も含めて約 しました。各企業のES締め切りが
3
月中下旬から
いたので、諦めた会社もあります。 4月に一斉に設定されて
3月 のスケジュール管理を反省しています。また、企業の採用説明会に参加した後すぐに、「ESではこの点を書こう」と企業ごとにまとめておけば、もっとスムーズに書けたと思います。池島 就職活動が一気に進む広報開始の
第一次のES締め切りが とても大変でした。理系は選考が早く、 3月は、学会発表と重なっていて
3月から
4
月初旬にあり、さらに
に良かったと思います。 すが、ここを踏ん張ったことが結果的 とか両立しました。大変苦しかったで 後から大学で研究する」という形で何 中に企業の採用説明会に参加して、午 採用説明会も多数開催されます。「午前 3月中は企業の 「人々に恩恵を与える」 「地域との共生」」 「縁の下の力持ち」 ◎企業選びのキーワード
八木 では続いて、なぜ内定先の業界、企業を最終的に選んだのか聞かせてください。池島 化学の研究職に就きたかったので化学メーカーに絞り、中でも加工という分野に魅力を感じました。プラスチック等ありふれた素材の表面に塗料や表面処理剤を施すことで、「新しい機能や価値を付与できる」「個性を出せる」ところに、自分が学んできた分野を活かせると思いました。就職活動を通じて、縁の下の力持ち的な存在の塗料メーカーに決めました。八木 縁の下の力持ちですか。良い観点ですね!池島 化学の分野では食品や薬品が人気ですが、就職活動を始めてから、自分の周りには塗料があふれていることに気付き、そういうみんなが気付かないところで実は…というのが格好いいなと思いました。例えば、「そのカッコイイ車の赤色、俺がつくったんだよ」とか。八木 社会には本当にたくさんの会社がありますよね。約380万社以上といわれています。就職活動を通じて、さまざまな観点で企業研究した上で、最終的に池島さんのように自分が納得で
学会でポスター発表をした時の様子
池島さん
Special 特集
世界市民を育む、学びがある。