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低炭素のまちづくり方針
5
浦安市では、平成
15
年に「浦安市環境基本条例」を制定し、「浦安市環境基本計画」に基づき、地球 温暖化防止対策や廃棄物削減・資源化などに取り組 んできました。また、平成
19
年3
月には「浦安市クリーンエネルギービジョン」や各主体向けの「環 境配慮指針」を定め、環境負荷の低減など市民・事 業者・行政などが協働で取り組みを進めてきました。 地球温暖化は人間活動から排出される温室効果ガ スが原因と考えられており、その大部分は二酸化 炭素(
CO
2)(以下「CO
2」という。)が占め、総CO
2排出量の約50%
は家庭部門や業務部門、運輸部門という都市における社会経済活動に起因して います。そのため、
CO
2排出量の大幅な削減を実現していくには、各部門分野の個別対策に加えて都 市構造そのものを低炭素型に転換していくことが重 要であり、「京都議定書目標達成計画(平成
20
年3
月全面改定)」においても、国のエネルギー需給構造そのものを省
CO
2型に変えていくため「低炭素型の都市・地域構造や社会経済システムの形成」 を基本的な政策と位置付けています。そして、低炭 素都市づくりに関する基本的な考え方と対策の効果 分析方法を示す「低炭素都市づくりガイドライン(平 成
22
年8
月)」の策定、また、人口減少や高齢社会、地球温暖化などの課題に対応したコンパクトな まちづくり進める中で、都市の低炭素化の促進を目 的とする「都市の低炭素化の促進に関する法律(平 成
24
年12
月)」の施行により、地方公共団体の低炭素都市づくりに向けた具体的な取り組みが期待 されています。
こうしたなか、本市においても低炭素社会の実現 を目指して、環境分野などの庁内関係部局との連携 を図りながら、低炭素のまちづくりを推進してい くことが必要です。特に、
CO
2排出量の抑制には、建物や設備のエネルギー消費の削減・効率化、再生 可能エネルギーなどの活用、交通エネルギー消費の 削減をはじめ、
CO
2吸収源となるみどりの拡充などが重要な課題となっています。
1
低炭素のまちづくりの現状
低炭素社会の実現を目指して、環境分野などの庁 内関係部局との連携を図りながら「浦安市環境基本 計画」や「浦安市環境共生都市ビジョン」などと整 合を図りつつ、低炭素のまちづくりを目指します。 そのため、交通分野における
CO
2などの排出量削減対策や
CO
2の吸収源などとなるみどりの拡充2
基本方針
を図るとともに、市民・事業者・行政が連携して、 環境技術や新しい生活サービスの導入などによる建 物のエネルギー負荷の削減対策や再生可能エネル ギーなどの活用、
CO
2削減に向けた行動を進めて127
分
野
別
ま
ち
づ
く
り
方
針
第
5
章
5 低炭素のまちづくり方針
3
整備方針
①
低炭素に寄与する省エネルギー建
物への更新
建物に起因するエネルギー負荷の削減に向け、 個々の建物の新築・改修や開発事業により建設され た一団の建物の更新機会を捉えて、エネルギー負荷 の削減を図る建物づくりを促進します。特に、公共 建物については、新築や改修などにあわせて低炭素 のまちづくりへの率先した取り組みを進めます。
●大規模建物などに対する省エネ性能確保の誘導
◦「エネルギーの使用の合理化に関する法律」(以 下「省エネルギー法」という。)の改正により、 一定規模以上の建物の新築や増改築・大規模修繕 に際しての省エネ措置の届出などの義務付け対象 が拡充されたことから、省エネ措置の届出制度な どの
PR
・周知を図ります。◦建物の省エネ性能などの環境性能表示や優良な環 境性能を有する住宅などの普及を図る取り組みを 進めます。
●住宅・設備の性能向上の促進
◦家庭での主要な
CO
2排出源となる給湯器や照明灯などの省エネ化を促進するため、トップラン ナー機器や高効率エネルギー機器への転換を促進 します。
◦住宅性能表示制度や長期優良住宅制度の普及など により、耐震性や耐久性、設備などの維持・改善 の容易性など長期にわたり安全で快適に暮らせる 住宅建設を促進します。
●低炭素のまちづくりに向けた先導的取り組みの実施
◦浦安市では、今後、各種の公共公益施設の新設や 改修などが予定されています。これら公共公益施 設の新設や改修などに際して、建物や設備の省エ ネ化を推進するとともに、再生可能エネルギーな
どの活用を図ります。特に市庁舎は、太陽光発電 設備やエネルギーマネジメントシステム、コー ジェネレーションシステムの導入など環境に配慮 した施設となるよう整備します。
◦新町地域では、今後、新たな開発が予定される区 域があることから、低炭素のまちづくりの先導的 なモデル地区となるよう取り組みを進めます。
②
エネルギーの効率的な利用の普及・
促進
エネルギー負荷の削減に向けて、再生可能エネル ギーやコージェネレーションなどによる、住宅やビ ルなどの個々の建物のエネルギーマネジメントシス テムの導入を普及・促進します。さらに、地域電力 の効率的利用や建物間熱融通、地域冷暖房システム などによる、地域でのエネルギーマネジメントシス テムの検討を進めます。
③
事業所における
CO
2
削減に向けた
取り組みの促進
浦安市におけるエネルギー消費の構成は、民生部 門業務(第
3
次産業)の消費比率が高く、工業ゾーン・アーバンリゾートゾーンに、産業部門を含め、多く の業務・産業機能が集積しています。市域の
CO
2排出総量の削減に向け、工業ゾーン・アーバンリゾー トゾーンをはじめ、企業活動に起因する
CO
2削減への取り組みを促進します。
●浦安市の事業所としての率先行動
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◦公共施設における省エネ化を図るため、街灯
LED
エスコ事業や総合体育館エスコ事業などに取り組みます。
◦道路・下水道・公園など都市基盤施設の長寿命化 計画を策定するなど、計画的・効率的な維持管理 に取り組みます。
●事業所における
CO
2削減に向けた取り組みの促進◦省エネルギー法や地球温暖化対策推進法の改正に より、温室効果ガスを一定量以上排出する事業者 などは、温室効果ガスの排出量を国に報告するこ とが義務付けられたことから、地域における温暖 化対策の計画を検討し、各事業者などの排出する
CO
2などの削減に向けた取り組みを促進します。④ 再生可能エネルギー活用の促進
浦安市では、クリーンセンターで発生したゴミ焼 却熱を施設内の電源供給や給湯・冷暖房、隣接する 斎場の空調に利用しています。また、その他の公共 施設や住宅などでも、太陽光発電や風力発電などが 設置されています。こうした取り組みを踏まえ、再 生可能エネルギーの活用を促進するとともに、未利 用エネルギーの活用について検討します。
◦未利用・再生可能エネルギーの新たな活用方策を 研究・検討します。
◦公共公益施設や住宅、事業所において、太陽光な どの再生可能エネルギーの活用や省エネ機器の導 入を促進します。
◦太陽光・太陽熱・風力などの再生可能エネルギー の活用、省エネ化、エネルギー使用量の可視化・ 制御など環境負荷削減に配慮した低炭素型建物の 建設を促進します。
⑤ 交通円滑化と交通手段の転換
交通分野では
CO
2などの排出量削減を図るため、交通渋滞の緩和など自動車交通の円滑化を図るとと もに、マイカー利用を控えた徒歩や自転車、公共交 通の利用促進をはじめ、クリーンエネルギー自動車 への転換を進めます。
●交通円滑化の推進
◦自動車交通の円滑化を図るため、一箇所に交通が 集中しないような交通処理や道路整備などを行い ます。
●交通手段の転換
◦通勤・通学や買い物などの日常生活での移動に際 して、徒歩や自転車、公共交通の利用を促進する とともに、環境に配慮したクリーンエネルギー 自動車への転換の促進など、市民一人ひとりが
CO
2などの削減を意識する仕組みづくりを検討します。
●歩行空間・自転車空間の整備
129
分
野
別
ま
ち
づ
く
り
方
針
第
5
章
5 低炭素のまちづくり方針
⑥ 緑地の保全と緑化などの推進
CO
2の吸収源、クールスポット、ヒートアイランド現象の抑制などのみどりの機能を重視し、緑地 の保全、市街地の緑化を推進します。
●緑地の保全と市街地の緑化などの推進
◦公園や緑地、社寺境内地におけるみどりを保全・ 育成するとともに、公共公益施設では屋上緑化や 壁面緑化などを含め敷地内の緑被空間の拡充を図 ります。また、道路空間では街路樹の育成や透水 性の舗装など緑被・透水空間の拡充を図ります。 ◦水とみどりに囲まれた低炭素型の都市構造を目指
し、水とみどりのネットワークを形成します。 ◦大規模な開発事業などに際しては緑地の確保や建
物緑化を誘導します。また、屋外駐車場や未利用 地での緑化対策について検討します。
◦住宅地などの民有地においては、戸建住宅や集合 住宅などの土地利用特性を踏まえて、住民による みどりの保全や緑化活動を支援し、緑被空間の保 全・拡充を図ります。
◦公園の樹木や街路樹などの剪定した枝はチップ化 し、資源として有効に活用できるよう、引き続き みどりのリサイクルに取り組みます。
⑦
低炭素のまちづくりに向けた仕組
みや連携
低炭素社会の実現に向けて、市民・事業者・行政 が理念や目標を共有し、相互に連携しながら
CO
2などの排出量削減に取り組みます。また、先進的な 取り組みの調査・研究や、各主体との連携・体制づ くりに取り組みます。
●低炭素のまちづくりの理念や仕組みづくり
◦低炭素社会づくりに向けて、市民・事業者・行政 が連携した取り組みを進めていくことができるよ う、浦安市の理念や目標、各主体の役割や取り組 みの内容、スケジュール、取り組みの効果の検 証・評価の仕組みなどを環境基本計画に取り入れ ます。
●環境に配慮したまちづくりの推進
◦浦安市の地域特性を活かし環境に配慮したまちづ くりを進めるため、エネルギー系や住宅系などの 事業者や大学など産官学が連携し、低炭素やエネ ルギーの効率的な利用を実現する取り組みを促進 します。
◦低炭素や環境に配慮したまちづくりを推進するた め、低炭素まちづくり計画や都市計画制度などの 活用による効果的な低炭素のまちづくりの手法な どの調査・研究を進めます。
●市民・事業者・行政の連携
◦市民・事業者・行政が、身近なところから低炭素 のまちづくりに向けて協働する連携体制づくりを 推進します。