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事例1-1 会社解散を実施しようとしたが、
実行に多大の時間と費用を要した
関連情報 1.企 業 の 業 種 製造業 2.問 題 の あ っ た 時 期 2000 年頃 3.体験の際の職種・職務 取締役 4.場 所 ( 州 又 は 都 市 ) ジャカルタ A.困難事例の概要 1997 年の通貨危機、それに続く政治、社会危機により、原料を日本から輸入し、 製品の 8 割をインドネシア国内向けに販売していた会社の業績は急激に悪化した。 当社としては、将来性を検討してインドネシアからの撤退を決断し、現地パート ナーの了解を求めたが、株主総会での解散決議に要する発行済み株式総数の 4 分 の 3 以上の賛成が得られず、最終的に解散決議が可能となるまで多大の時間と経 費を要した。 B.対処概要 1.日本の本社の業績内容をもとに、この合弁事業の継続が困難なことの説明 を行い、パートナーに会社解散の理解を求めた。 2.解散後に現地パートナーが不利益とならないこと、また従業員の処遇など についても時間をかけて話合いを行った。 3.問題が長期化して争議に至らないように、弁護士や本社との連絡を密にし て、友好的に解決することを第一とした。 4.問題点は、双方で文書を作成し、誤解の生じないように注意した。C.教訓(知っておくべき情報・知識など) 1.コミュニケーションを円滑にするためには、日ごろからパートナーとの情 報交換を密にして、友好関係を構築し、相互信頼に努める。 2.海外投資の際は、進出のみならず撤退のケースも織り込んだ進出計画を作 ることが望ましい。また、日本本社からのコントロールが容易なように、独 資での進出や出資比率 91%を単独で確保することによりインドネシア人株主 からの訴訟を回避できる条件を満たした進出計画が望ましい。 3.常日ごろから信頼できる顧問弁護士と関係をつくっておき、個別の問題に ついても弁護士によく相談し、問題の解決に努める。 4.利害が絡めば感情的な対立が生じやすく、海外での誤解は問題をますます 複雑、拡大しかねないことを念頭に入れること。最終的には、どのような場 合も合意文書を作成することとし、冷静に対処して後日トラブルが起こらな いように努める。 5.インドネシアでは、日本のようにスピーディにことが進まないのが日常な ので、解決を急ぎ、焦って相手の術中にはまらないように注意する。 (参考資料)1. 企業進出・投資・撤退 1.1 関係法令 (1)株主総会 (2)解散 (3)進出
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事例1-2 インドネシアのどの地域に進出すれば良いか
関連情報 1.企 業 の 業 種 製造業 2.問 題 の あ っ た 時 期 2004 年頃 3.体験の際の職種・職務 現地法人の社長 4.場 所 ( 州 又 は 都 市 ) ブカシ県 A.困難事例の概要 インドネシア進出に当たり、インドネシアのどの地域に進出すれば良いか分か らない。 B.対処概要 まず検討すべき点は、販売先(納入先)と原料の調達先のどちらに近い場所を 選択するかである。物理的に近いということはもちろん、輸送コストの軽減につ ながるが、Just In Time Delivery を要求される昨今では、輸送にかかる時間的 な要素も考慮すべきである。インドネシア国内市場向けの製品の場合、納入先に 近い方が納入コスト・時間削減のメリットは大きい。製品を輸出する場合、もし くは、原料の大半を輸入する場合は、港へのアクセスが非常に重要になってくる。 インドネシアで調達できる安価な原料を利用する場合は、原料の調達先に近い方 がメリットが大きい。 一方、労働集約型の製品の場合、人件費の占める割合が大きいため、賃金の安 い地域を選択するべきである。ジャカルタ等の大都市周辺は最低賃金も高く、付 加価値が低いので、労働集約型の産業は競争力を失いつつある。 工場建設に当たっては、工業団地への立地は絶対条件と考える。インドネシア の場合、政府は各種インフラを用意してくれないため、インフラの整った工業団 地が便利なこと、入居後も操業に当たってさまざまなサポートが期待できること、特に日系の企業が多く進出している工業団地では、横のつながりもでき、情報入 手が簡単になることなど、工業団地への入居はメリットが多い。
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事例1-3 パートナーとなる現地資本をどのように探すか
関連情報 1.企 業 の 業 種 製造業 2.問 題 の あ っ た 時 期 2004 年頃 3.体験の際の職種・職務 現地法人の社長 4.場 所 ( 州 又 は 都 市 ) ブカシ県 A.困難事例の概要 インドネシア進出に当たり、パートナーとなる現地資本をどのように探すか分 からない。 B.対処概要 まず、インドネシア進出に当たり、販売先をどのように考えるのかによって、 パートナーの必要性を検討する必要がある。以前は現地資本との提携が義務付け られていたが、現在では、製造業の場合、外資 100%でも会社設立が可能となっ ている。今まで労務・総務面や、財務面、地元政府との折衝におけるサポートを 期待するため、現地資本との提携を考えていた傾向もあるが、現在では日系企業 向けのサポートをする企業が数多く存在するため、あえて現地資本と提携するメ リットはない。 むしろ、現地資本との提携は、販売面でのサポートが得られる場合に限定すべ きと考える。例えば、ほぼ製品全量を輸出する場合、もしくはインドネシア国内 向けであっても、販売先が日系企業の場合、あえて現地資本と提携を組む必要は ない。 一方、インドネシア国内向けの製品を製造するために投資する場合、販路の確 保が最も大切であると考えられるので、この場合、例えば今まで自社製品の Distributor として起用していた現地資本又は自社製品の販売に当たって有効と思われるDistribution Network を既に持っている現地資本などが提携相手として 適している。
9 1 企業の進出・投資 関連解説 新規進出、投資家が考慮すべきインドネシア国内の法律には、主に次のような ものがあります。 ①外国資本投資法(1967 年法律第 1 号) ②国内資本投資法(1968 年法律第 6 号) ③会社法(1995 年法律第 1 号) ④税法(2000 年法律第 16、17、18、19、20 号) ⑤共同所有に関する 1994 年政令第 20 号 (出典)http://www.asean.or.jp/invest/guide/indonesia/1-03.html 操業開始後にかかわってくる経済法令としては、次のものが重要です。 ①税法 ②労働法 ③独占禁止法 (出典)「インドネシアの投資制度 -ジョイン事業調査報告書-」 日本貿易振興会 投資交流部 各法律は、次のウェブサイトを参考にしてください。 税法 http://www.asean.or.jp/invest/guide/indonesia/1-03.html http://www.jjc.or.id/syokokaimnalmokuji.html#zeisei 労働法 http://www.jjc.or.id/roudou/roudouindex.html 独占禁止法 http://www.jjc.or.id/syokokaimnalmokuji.html#dokusen
1.1 関係法令 (1)株主総会 株式会社法第 66 条 第1項 取締役会は年次株主総会を開催し、会社の利益のために一般総会を開催で きる権限を有する。 第 2 項 第 1 項の株主総会は、正当な議決権を有するすべての株式の 10 分の 1 を 連帯して代表する一名あるいは複数の株主、又は会社定款が定める場合に は 10 分の 1 より少数の株主の請求に基づき開催することができる。 第 3 項 第2 項の開催請求は理由を付した書面をもって取締役会あるいはコミサリ ス会に提出する。 第 4 項 第 2 項の株主総会では第 3 項にある理由に関連した問題についてのみ討議 することができる。 (出典)「中小企業投資促進マニュアル」 http://www.jjc.or.id/shokokai/mnal605.html (2)解散 株式会社法第 114 条 会社は以下の理由により解散する 第 1 項 株主総会の決議 第 2 項 定款に定めた存続期間が終了 第 3 項 裁判所の決定 (出典)「中小企業投資促進マニュアル」 http://www.jjc.or.id/shokokai/mnal609.html (3)進出 94 年大統領令第 20 号により、外国企業はインドネシア進出にあたって、①イ ンドネシア企業との合弁(外資の出資比率は最大 95%)、あるいは②外資 100%出 資、のいずれも選択できる。 外資 100%を選択した場合は、操業開始後 15 年以内に持株の一部を直接譲渡ま
11 たは証券市場を通じて、インドネシアの個人又は法人に譲渡することが義務付け られているが、その比率は明示されておらず、株主間の合意で決定すればよいと されている。 (出典)国際機関アセアンセンター「インドネシア投資ガイド」 1.2 インドネシアにおける企業 (1)企業の資本形態 2004 年の上場企業(233 社)については、華人系企業が全体の 63%を占めてお り、外資系企業が 20%、プリブミ系企業が 10%、政府系企業が 5%、インド系企 業が 2%と続いている。 (2)インドネシア進出日系企業数 企業数:1,028 社 企業名:トヨタ自動車、ホンダ技研、三菱自工、松下電器産業、日本電気、帝人、 花王、味の素、ヤクルト、日清食品、旭硝子、三菱倉庫、UFJ 銀行など (2005 年 4 月時点) (出典)http://www3.jetro.go.jp/jetro-file/search-text.do?url=01