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(1)

G7 富山環境大臣会合開催記念シンポジウム 新川会場

日  時 平成28年4月29日(金・祝) 13:30~15:40 場  所 ホテルグランミラージュ(天翔の間) 参加人数 約200名

プログラム

1 開会あいさつ 山本 修(県生活環境文化部長) 2 富山県の環境施策について 杉田 聡(県生活環境文化部環境政策課長) 3 県内高校生・大学生による環境に関する活動や研究内容等の発表 (1) 石川雄大、尾谷昇悟、三松真輝(魚津工業高等学校 環境科学部) (2) 片山紗希(富山大学 大学院理工学教育部修士課程) 4 パネルディスカッション テーマ「みんなでつなぐ富山の環境」 コーディネーター 水嶋一雄(黒部川扇状地研究所 所長)  パネリスト 稲村 修(魚津水族館 館長) 志村幸光(富山県ナチュラリスト協会 会長) 野田太平(YKK 株式会社環境・安全衛生グループ環境チーム長) 本多省三(黒部名水会 会長)

G7富山環境大臣会合開催記念シンポジウム 新川会場

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「山・森・川・海」の恵み 

水の王国とやま∼名水を科学する

片境紗希

富山大学 大学院理工学教育部1年         私たちが取り組んでいる 「水のおいしさ」の研究成 果を紹介する。富山県は、 旧環境省が選定した「名水 百選」に熊本と並んで全国 トップの8カ所が選定され ている。そこで、名水の起 源や現在の状況が不足していることから、水質・起源を評 価することを研究の目的とした。  その一つとして、「富山の水はおいしいのか ?」という 疑問に迫っていきたい。おいしさを決めるのは、水温、溶 存成分、風味などである。溶けている成分の結果から、① おいしく健康的な水②健康的な水③おいしい水④いずれに も属さない水に分けられる。おいしくする要素は、カルシ ウム、カリウム、シリカなど。逆にマグネシウムや乳酸イ オンは、苦みや渋みを感じさせる。これらの味の基準は、 日本独自のものであり、 健康 の要素には、脳卒中のリ スクへの対応も考慮されている。  水の同位体比の違いから、地下水の起源を推定できる。 重い水 は標高の高い所、 軽い水 は低い所を起源とし ている。そこで、「おいしい名水はどこから来るのか ?」 を考えてみた。富山県内各地の名水の起源を調べてみると、 最 高 地 点 が 黒 部 は1,658m、 魚 津 は857m、 高 岡 は 789m だった。3つの地点に共通しているのは、森林地 帯が起源だということである。  続いて「とやまの名水の年齢は ?」というテーマでも調 べてみた。すると、ほぼ5年と程よい滞留時間であること が分かった。短すぎればうまみがなく、長すぎれば苦みが 出てしまうからだ。富山の名水はいずれも、標高の高い場 所が起源である ことから、森林 地帯の保全が非 常に大切である。

県内高校生・大学生による

環境に関する活動や研究内容等の発表

      

環境科学部の活動紹介∼環境調査・イベント出展

石川雄大、尾谷昇悟、三松真輝

魚津工業高等学校 環境科学部3年          環 境 科 学 部 の 主 な 活 動 は、大気汚染調査、河川水 質調査、環境関連イベント への参加である。  大気汚染調査では、車の 排 気 ガ ス に 多く 含 ま れ る NO₂、NO などの窒素酸化物 を調査し、酸性雨など環境問題との関連を調べている。  主な測定地点は、入善、魚津、立山、上市、富山などで あり、なかでも交通量の多い国道8号線魚津市吉島付近で は、全体的に測定値が高く、環境基準を上回ることもあっ た。また、魚津市は同様にデータを比較し夏季と冬季に濃 度が上昇する季節変動が見られた。これは、夏はエアコン、 冬はエンジンの稼働が多いため濃度が上がると思われる。  水質調査は魚津市内の片貝川、鴨川、角川において、水 質チェッカーとパックテストを用いて行い、pH、導電率、 溶存酸素、COD、リン酸、アンモニウム、亜硝酸、硝酸、 残留塩素を調べている。  pH、無機態窒素、リン酸態リンの値を平成26年に魚津市が 測定したデータと比較すると、いずれも高かった。これは、測定 点が下流側であり、生活排水が入っている可能性がある。ま た、水温や反応時間による誤差も考えられる。生活排水の影響 に関しては、一つの川で上・中・下流で測定する必要がある。  環境関連イベントとして、アースデイ新川、魚津市環境 フェスティバル、とやま環境フェア、環境シンポジウムな どに参加し、環境に関する情報発信と啓発活動を行ってい る。アースデイ新川では、子どもたちに石鹸の作り方を教 えた。平成10年から毎年開催する環境シンポジウムでは、 講師を招いての基調講演や他校を交えての活動発表・報告 を行っている。 今後も調査を継 続すると共に、 環境保全に取り 組んでいる方と 連携していきた い。

(3)

      

志村幸光

富山県ナチュラリスト協会 会長         「ナチュラリストとは何 か ?」。私たちは自然からの メッセージをキャッチする 役割を担う。例えば、立山 ではライチョウや、高山植 物や動物に会い、喜びや感 動を共有する。最近よく言 われるのは、身近な自然が急速に失われ、自然と触れ合う 機会も失われている。最近の子に、自然を慈しむ心が失わ れているのではないかとも思う。  そこでナチュラリスト協会では県内5カ所(立山の室堂 と弥陀ヶ原、称名地区、頼成の森、自然博物園ねいの里) での解説を通して環境教育を推し進めている。  立山で外来種の問題が深刻化している。生物多様性の保 全のため学生やロータリークラブと一緒に、外来種の除去 を行っている。  皆さんにお伝えしたいのは、以下の4つのこと。今一度、 自然を慈しむ心を持っていただきたい。 ①視点を変えれば、見えないものも見えてくる。身の回り の自然がいかに必要か。 ②自然と自分との関係、つきあい方、自然が発するメッセー ジを感じるような機会を持ってほしい。 ③温暖化は重要な課題である。もっと関心を持ってほしい。 ④環境問題については、主体的に行動してほしい。       

本多省三

黒部名水会 会長         黒部名水会の設立は、昭 和62年。 名 水 を 伝 え る・ 守る活動に取組み、今年で 30周年を迎えた。現在の

パネルディスカッション

 「みんなでつなぐ富山の環境」をテーマにパネルディス カッションを開催した。コーディネーターは水嶋一雄(黒 部川扇状地研究所 所長)、パネリストは稲村修(魚津水 族館館長)、志村幸光(富山県ナチュラリスト協会会長)、 野田太平(YKK 株式会社 環境・安全衛生グループ環境チー ム長)、本多省三(黒部名水会会長)の各氏で、それぞれ が所属する団体 や会社の環境問 題への取組みや 活動について発 表した。

パネリストの主な発言

      

稲村 修

魚津水族館 館長         魚津水族館の開館は大正 2年、日本で最も古いとい われている。開館以降、「北 アルプスの渓流から日本海 の深海まで」「富山湾を科 学する」を基本テーマとし、 富山県・富山湾の水生生物 を中心に展示してきた。平成25年には100周年を迎え、 リニューアルをした。その際には、今まで以上に富山にこ だわった展示や世界の環境、そして水族館の裏方などを見 せる施設となった。  富山の地形は高低差4000m、急流河川、田んぼ、海 ……。狭い範囲にこれだけ多様な環境があるところは他に ない。この素晴らしいフィールドに生物を獲りに行くのも、 水族館の若い職員たちの重要な仕事である。つまり、富山 の環境を守らないと、今後、水族館は経営していけないと いうことになる。

(4)

総 評

      

コーディネーター 水嶋一雄

黒部川扇状地研究所所長         ディスカッションのテー マは、「みんなでつなぐ富 山の環境」である。富山の 自然環境は豊かであるゆえ に、意識していない部分は ある。その素晴らしさを再 認識し、豊かさを維持する ためには、一人ひとりの行動が求められる。  地球温暖化、酸性雨などの問題は、私たちが豊かな生活 をすればするほど深刻になる。自分たちの環境を守ってい くことはもちろん、その先にある世界の国々の環境も守ら ねばならない。今、ひとり一人が環境問題とどう向き合う かが問われている。それが、G7富山環境大臣会合にもつ ながっている。  また平成4年には、くろべ水の少年団を設立し、黒部市内 の小学校4∼6年生を対象に、水に親しむ活動も行っている。  黒部市は、水の安定供給を目的とし、水資源の対策協議 会をつくっている。地下水のくみ上げによる水位の低下な どにも配慮していかなければならない。現在は、大きなホ タルの里ができないかと考えている。さらに、名水を PR するために北陸新幹線と名水をからめた活動を進めていき たい。水を大切にし、若い世代へ伝えていくことも、我々 の大切な役割であると考えている。       

野田太平

YKK 株式会社 環境・安全衛生グループ環境チーム長         YKK は黒部川扇状地の 水の恵みをいただいて、事 業活動をしている。黒部は 昔、小さな森が転々とした 自然豊かなところだった。 そこで「森の中の工場」を 再現するため、2006年か ら失われた森を地域社会とともに再生しようと、ふるさと の森づくりを進めている。  2008年から12年までの間に、2万本の木を植樹し、 その当時、50センチぐらいだった苗は大きく育ち、森林 では絶滅危惧種の生き物も発見されるなど豊かになった。 そこで、2012年から赤外線の定点カメラで観察する自然 体感教室を行っている。  昨今、環境への関心は高まっている。しかし、なかなかそ のありがたさを感じていないのではないだろうか。世界を 見ると、日常的に渇水が起こり、有害物質が発生している。 そういう現状に、もっと関心を持っていただければと思う。 将来、自然を維持するには、もう少し一人ひとりが環境へ の意識を豊かにしていただきたい。また、それを感じたら、 小さなことから行動に移してほしい。できることから積み 重ねていけばいい。そして、個人から家族、地域へと輪を 広げてほしい。 将来に向け、今 何をすべきか考 えてほしい。私 たち企業も考え ながらやってい きたい。 展示風景 展示風景

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「チームとやましフォーラム∼ SE4All エネルギー効率改善都市としてのチャレンジ∼」

日  時 平成28年4月24日(日) 13:00~17:15 場  所 富山国際会議場3F メインホール 参加人数 600名

プログラム

開会あいさつ 森 雅志(富山市長) 第1部 チームとやまし 表彰 ◎「私が描く未来の地球」ポスターコンクール 優秀作品表彰 ◎チームとやまし 取組み優秀チーム表彰 富山市ユネスコスクール「子ども環境メッセージ」 ①富山市立中央小学校 ②富山市立寒江小学校 ③富山市立堀川小学校 ④富山市立五福小学校 ⑤富山市立古沢小学校 ⑥富山市立奥田北小学校 ⑦富山市立光陽小学校 ⑧富山市立神通碧小学校 コーディネーター 松本謙一氏(「富山 ESD 講座」運営委員会委員長) 特別講演 C.W. ニコル(作家・ナチュラリスト) 【テーマ】自然と協調して暮らす社会を創る 第2部 SE4All 国際連合 SE4All からのメッセージ 特別講演 堀江正彦(外務省参与地球環境問題担当大使) 【テーマ】SE4All を中心とした国際的なエネルギー問題への取り組み 第3部 パネルディスカッション 【テーマ】低炭素社会の実現に向けて、私たちができること コーディネーター 川田文人(北陸経済研究所 理事長) パネリスト 堀江正彦(外務省参与地球環境問題担当大使) 新田八朗(日本海ガス株式会社 取締役社長) 矢野 茂(北陸電力株式会社 代表取締役副社長執行役員) 高田 均(株式会社高田組 代表取締役社長 ※チームとやまし取り組み優秀チーム チーム高田組) 「チームとやまし宣言」発表 閉会 ブース展示…3F ホワイエ(12:00∼17:30)

G7富山環境大臣会合富山市開催記念 チームとやましフォーラム

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開催趣旨

 G7富山環境大臣会合の開催を機に、「低炭素社会の実現 に向けて、私たちができること」を探る。富山市が国内で 唯一選定されている国連の「エネルギー効率改善都市」推 進に向け、「チームとやまし」や「SE4All」の活動を紹介。 地球温暖化防止へ、市民や企業の環境意識の啓発を行う。

※「チームとやまし」とは

 平成20年6月、 とやまがかえる。みらいをかえる 。 を合い言葉に、市民総参加のプロジェクト「チームとやま し」事業がスタート。市民・団体・企業・行政がそれぞれ の役割を果たし、連携・協力して温室効果ガスの削減を目 指す。事業所や家族単位で自主的にチームを結成し、具体 的な地球温暖化防止行動とその目標を掲げ、低炭素社会の 実現に向けて取り組む。登録チーム数392チーム、チー ム員数20,689名(平成28年4月20日現在)

概 要

第1部 チームとやまし

      

「私が描く未来の地球」

ポスターコンクール優秀作品表彰

       ◇ポスターコンクール ▽最優秀賞 役川聡菜(富山市西部中1年) ▽優秀賞 橋本悠里(富山市東部中1年) 中嶋啓人(富山市中央小5年)  ※応募総数・富山市内21校から293点       

チームとやまし 取組み優秀チーム表彰

        優れた取組みで二酸化炭素排出量の削減に努め、低炭素 社会の実現に貢献した企業を表彰。 ◇チームとやまし表彰 ▽最優秀  チーム竹原工務店 ▽優 秀  チーム高田組  チーム大鷹       

富山市ユネスコスクール

「子ども環境メッセージ」

        持続可能な開発のための教育(ESD)を学ぶ「富山市 ユネスコスクール」に参加した8小学校の児童が、「子ど も環境メッセージ」を発表。昨年度に取り組んだ自然体験 やふるさと学習などで学んだことをまとめ、自然や地域の 環境保全の大切さを訴えた。 ①富山市立中央小学校 「ひろげよう わたしのせかい∼ファミリーパークでの 体けんから学んだこと・考えたこと∼」  3年生の児童が、富山市ファミリーパークで獣医から 動物について学んだことを発表。「人間も動物も植物も みんな同じ地球の生き物。地球の仲間が笑顔になるため に、まずは身 近な人や場所 から、優しい 心 を 広 げ よ う」と呼びか けた。 ②富山市立寒江小学校 「大すき ふるさと さむえ」  3年生の児童が、クイズなどを用いて楽しく寒江地区 のよさを披露した。生活科の授業で1年間野菜を育て、 地域には元気な野菜が育つ畑がたくさんあること、コツ を優しく教え てくれる野菜 名人が大勢い ることなど、 学んだことを 発表した。 ③富山市立堀川小学校 「身近な自然で大発見」  4年生の児童が「校庭の虫」の学習でダンゴムシを調 査し、生育を通して学んだことを発表。ダンゴムシが住 優秀チーム表彰

(7)

⑥富山市立奥田北小学校 「人と環境にやさしい米作り」  6年生の児童が地域や家庭の支援を得て取り組んだ稲 作体験を発表。米作りには多くの時間と手間がかかるこ と、縄ない体験を通して学んだ稲作の素晴らしさを紹介。 米を無駄にせ ず、米作りが できる自然環 境を守ろうと 呼びかけた。 ⑦富山市立光陽小学校 「つながり ∼仲間と地域と自然と∼」  6年生の児童が「たてわり活動」に取り組むことで、 仲間や地域、自然と「つながり」を深めた様子を紹介。 地域や学校をよくするために仲間を大切にし、地域や自 然に関心をも つことで持続 可能な社会が つくることが できると発表 した。 ⑧富山市立神通碧小学校 「神通峡カルタをつくろう」  4年生の児童が、昨年度に校区内を探検して作成した 「神通峡カルタ」を紹介。豊かな自然や伝統行事など、 後世に残したい地域の宝物を探し、今後も住んでいると ころのよさを みつけ、魅力 を伝え守りた いと発表した。 みやすい環境・地球を残すことが大切で、「虫にも命が あり、人間が 勝 手 に 命 を 奪ってはいけ ない」と訴え た。 ④富山市立五福小学校 「みんな大好き 地いきがすき・なかまがすき・自分が すき∼五福の○○名人をしょうかいします∼」  4年生の児童が「まち探検」で、野菜づくりや魚の調理、 植物を育てる名人に出会い、夢や志を持つ大切さ、みん なのために働くことの素晴らしさを学んだ。一人ひとり生 き方や大切に しているもの が違う。みん な違ってみん ないいと呼び かけた。 ⑤富山市立古沢小学校 「古沢里山調査隊」  5年生の児童が里山について紹介。山を守り、荒れな いようにするため、イベントに参加するなどして、山に 足を踏み入れることが大切と訴えた。森を守る「きんた ろう倶楽部」 の取り組みや 呉羽丘陵の状 況などを分か りやすく紹介 した。

(8)

氷が融けて薄くなり氷も厚くならないので、犬ぞりを使っ たアザラシの狩りができなくなったためだ。3,000年に わたるイヌイットの歴史がだんだん消えている。北極の氷 が消えていくスピードもものすごく速い。この氷がなくな るとどうなるか。夏に氷の白い反射板がないと、北極の海 の温度が上がる。すでにグリーンランドの島でもサバなど があがり、イヌイットの知らない鳥や昆虫がやって来てい る。地球がすごく変わっている。どうすればよいか…。先 ほどの子どもたちの発表を聞いて感じた。「できないこと はできないが、まずできることはやろう」と。  私は黒姫に住み着いて、猟友会に入り山に入った。そこ では36年前から原生林が破壊されていた。日本の森林面 積67%のうち、原生林はその3%以下だ。原生林がなけ ればクマも生きられない。最初の頃は、「原生林、特に水 源地の森は守らないといけない。スギを植えるのはよいが、 ちゃんと間伐しないと下の地面が暗くなり生態系が貧しく なる」と訴えていた。また、バブルの時代には「日本人が 自然を捨てているのではないか」と思った。知床から屋久 島、西表島などの森を見に行ったが、そこでも自然破壊が 進んでいた。大好きな日本の自然が捨てられていると感じ て苦しかった。そこで私は「小さな森」を作ると決め、 31年前から森づくりを始めた。 (VTR で、長野県黒姫の「アファンの森」と森の再生活動 を紹介)  私は小さな島国(英国)から、ここの島国(日本)に来 て、日本国籍も取った。北極でも南極でもアフリカでも、 自然というものはどの国もつながっている。上空から見る と我々の森がどれほど元気かわかる。木の種類は150以 上ある。放置されていて藪になっていた土地を分けてもら い、私と松木(信義)さんで間伐し、ブナなど消えてしまっ た木を植えた。健康的な森は下まで日光が通らないとダメ で、約8%の光が下(地面)まで届くと、下でもちゃんと 光合成ができる。放置と保護は違う。人間が自然を変えて しまったら、元に戻すか健康的にするのが義務だ。ここの 土地は最初、水が流れていなかった。養分が行き届かず、 根の育ちも悪かったので、池を掘ったり水路を造ったりし た。それにより、トンボや山菜の種類が増え、絶滅危惧種 も56種類になった。自然は、人間の汗と愛情があれば回 復すると私は信じている。知らないことがいっぱいあるの は当然だ。知らないことがあれば分かっている人に聞くこ とだ。花が咲けば昆虫が来て、鳥が来て、また種を落とし てくれる。木々が元気になり実をつければ動物が戻ってく る。何度もいうが、人間の汗と愛情、努力があれば自然は       

特別講演1

「自然と協調して暮らす社会を創る」

C.W. ニコル

作家・ナチュラリスト         世の中では、いろんな人 が温暖化を信じていないら しいが、北極に行けばすぐ に分かる。私は子どもの頃、 北極探検家になると決めて いた。12歳の時にドキュ メンタリー映画をみて北極 に憧れた。なぜか。人が少ない、戦争がない、大自然があ る、住んでいる人はたくましいが喧嘩はしないからだ。私 は北極に行くために体を鍛えてカヤック、射撃、地図の読 み書き、野外料理などいろんなことを学んだ。17歳の時 にやっと北極探検に行くチャンスが訪れ、親の反対はあっ たが、自分でアルバイトをして貯めたお金で、カナダの北 極に8ヵ月間行った。北極は私が想像していた以上のス ケールで、静けさに驚き、ますます好きになった。18歳 の時に再び北極探検に8カ月間参加した。イヌイットと暮 らし、雪の家の作り方や犬ぞりの使い方も覚えた。20歳 で越冬隊員に選ばれ19ヵ月過ごした。一番若い隊員だっ たが、これまでの北極経験があったので、多くの先生の調 査を理解し手伝いができた。そこで学んだのは、本当に偉 い人は偉そうではないことだった。どんな調査も面白く、 将来は偉い先生の調査の右腕になりたいと思っていた。  14歳の時から習っていた柔道を通して日本に興味をも ち、 幻の格闘技 空手を知った。越冬隊から帰国した22 歳の頃、日本で空手を学びたいと昭和37年秋に初来日し、 黒帯が欲しいと2年半頑張った。しかしその間、どうして も都会生活になじめず、休みがあれば山に行っていた。日 本の自然の素晴らしさは知っていたが、ブナやナラなどの 木々があり、クマがいる日本の雪国の山に驚いた。そして 日本の森や川、海、自然、日本人が大好きになった。北極 探検には15回行き、探検隊長も5回した。僕の心の半分 は北極だった。しかし22歳から日本が大好きになり、結 婚もした。様々な場所のいろいろな職に引っ張られたが、 最終的に35年前、長野県の黒姫に定住した。  去年、75歳の誕生日に、初めて北極探検した場所へ57 年ぶりに行った。グリーンランドの小さな村では、犬ぞり 用の大きな犬が全て射殺されていて寂しかった。温暖化で

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第2部 SE4All

      

国際連合 SE4All からのビデオメッセージ

レイチェル・カイト事務局長

SE4All 担当国連事務総長特別代表       

※ SE4All とは

 Sustainable Energy for All:万人のための持続可能 なエネルギー。 2030年までに3つの目標の達成を目指す ①近代的エネルギーの普遍的アクセスの達成 ②世界全体でのエネルギー効率の改善ペースを倍増 ③世界全体での再生可能エネルギーのシェアを倍増       

特別講演2

「SE4All を中心とした国際的なエネルギー問題

への取り組み」

堀江正彦

外務省参与地球環境問題担当大使         富山市が SE4All の「エ ネルギー効率改善都市」に 日本で唯一の都市として選 ばれた。SE4All には3本柱 が ある。1つ目は「 エ ネ ル ギー・アクセス」。13億人 が全くエネルギーのない所 で生活し、27億人がクリーンエネルギーを持たず、木片や 動物の糞などを拾い集め、それを燃料に毎日生活している。 小さな家の中で木片などを燃やし、煙が立ち込めて眼の病 気になったり、喘息になったりする人たちが毎年300∼ 400万人亡くなっている。クリーンなエネルギーを届ける ことで貧困な人々を労働や重苦から解放しようと SE4All が始まった。エネルギーが届くと、何時間も労働に無駄な 時間を費やしてきた子どもたちは勉強に取り組むことがで 回復する。日本人にもっと自然の中へ入ってほしい。  間伐材でキノコやシイタケ、ナメコを作ったり、木炭に したり、間伐材で家具も作った。雑木という言葉があるが、 雑という木々はない。一流の家具材が雑とされている。活 動を進める中で、林野庁とも仲良くなり、我々が(アファ ンの森に隣接する)国有林を間伐し、暗い杉林に光を入れ るようになった。光を入れると数年の間に様々な生物が 戻ってきた。もっと子供に森へ戻ってほしい。この美しい 森を見てほしい。猟友会のメンバーも年をとって減り、誰 も山に入らなくなった。もったいない。私も76歳になる が、まだまだ自然の中に入って行きたい。  日本のどこへいっても、森と山があればいい水がある。 そういう国は世界でも少ない。いい水があると森の生態系 も豊かだ。英国にもともとあった木の種類は84種類で、 日本は少なくとも1,500種類ぐらいあるのではないか。 日本は北に流氷があって南にサンゴ礁がある。そういう島 国は他にはない。言論・宗教、食べる自由がある。日本ほ どいい国はない。しかし67%の森林面積に、なぜ日本は もっとお金をかけないのか。  森は心のふるさとだ。今、日本の子どもの数が減ってい る。しかし虐待は増えている。森は癒しの場所。子どもに は自然が必要だ。自然も子どもが必要だ。その子供たちが 大きくなって、何人かは森の仕事をする人が出てくるかも しれない。子どもは小さい時から五感を使って自然と遊ば ないと頭のバランスがおかしくなる。アファンの森財団が できたのは2002年。14年前から、虐待を受けた子ども や自分の親と住めない子ども、ダウン症の子ども、目が不 自由な子どもを森に招いて遊んでもらうプログラムを始め た。アンフェア(不公平)にあった子どもたちは、森に来 ると心の窓が開く。笑い方や眼の光り方が変わる。人に手 を差し伸べ、助けようとする。 (VTR で、森や自然の力で心の再生を目指す「アファン 5 センス プロジェクト」を紹介)  できるだけ、子どもたちを自然に帰しましょう。それは 本当に必要。

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の導入にも協力している。もし世界各国のエネルギー効率 が日本のレベルに達すれば、世界の第一次エネルギー消費 総量の56% が節約でき、CO₂削減ができる。  昨年9月、国連で「持続可能な開発目標(SDGs)」が 採択された。17目標のうち7番目が SE4All の「誰もが 使えるクリーンエネルギー」である。この目標には2030 年までに、開発途上国の貧困を無くし、先進国のエネルギー 効率を改善して再生エネルギーのシェアを増加させ、開発 途上国支援で、地球や我々の子孫が安心して住める世界を 取り戻す目的がある。  CO₂の排出は、過去80万年間で緩やかではあるが段々 増加している。しかし、イギリスで産業革命が始まった頃 から急上昇した。産業革命の恩恵で今日の生活があるが、 石炭を中心に使い、いろいろなものが機械化された。現在、 CO₂をはじめとする地球温暖化ガスの増加によって、北極 の氷がどんどんなくなり、北極が消えてしまう状況に陥っ ている。ホッキョクグマやペンギンの生息地も減った。台 風の発生期間も約3ヵ月だったのが約5ヵ月になり、威力 もはるかに強くなった。これらはまさに地球温暖化のせい だ。地球全体の温度が過去100年間で約1℃上昇した。日 本でも温度が上がり、1℃の上昇によって大変な変化が起 こっている。最近では、雹、霰が降り、竜巻もあちこちで 起こるようになった。2年ほど前には、東京でデング熱の 感染源となる蚊が見つかった。マラリア蚊もいずれ近い将 来日本に上陸するだろう。我々の身近でもいろいろな異変 が起こっている。  昨年12月にパリで COP21が開催された。京都議定書 に代わり、すべての国連加盟国が参加する新たな枠組み「パ リ協定」ができた。この署名式が4月22日にニューヨー クで行われた。日本はこれから協定を締結できるよう国会 承認を得ようとしている。協定を実現するには、2030年 に日本は CO₂排出量26% 減、アメリカは25% 減、EU は40% 減が必要だ(※2013年度比)。180カ国近い国々 が COP21開催までに目標を提出した。G7や G20といっ た世界の中心となる国々のリーダーは、2℃以上上がると 取り返しのつかない世界になることを知っているため、過 去100年に1℃上昇した気温を2℃までに抑制する目標を 受け入れている。すでに1℃上昇してしまっているのであ と1℃の上昇に止めおかなくてはいけない。(温室効果ガ ス排出グラフが示す)国連加盟国が提出している目標だと 3.5℃の上昇を許す可能性がある。全く努力しないと 4.5℃上昇する。上昇を2℃以下に抑えるためには、日本 が掲げる CO₂26% 削減では足りず、2030年に−40∼ 無くし、より良い形のエネルギーを届けようという考えだ。 エネルギーは石油や天然ガスだと CO₂を排出してしまう ので、気候変動の関係から、太陽光や地熱、風力などの再 生可能エネルギーを持続的に提供できるようにする。  具体的な援助事例はブータンの地方電化支援で、JICA が ADB(アジア開発銀行)やブータン政府と協力して電 線 を 通 し、2008年 は 世 帯 電 化 率54% だ っ た の を、 2013年は95% までに引き上げた。単に電気を届けるだ けでなく、現地のブータンの人たちに JICA が電力会社や 電力公社の管理運営も教えた。  3本目の柱、「再生可能エネルギー」の事例では、ケニ ア、エチオピアの地熱開発協力がある。発電能力が非常に 高 い リ フ ト バ レ ー の 地 熱 資 源 量 の ポ テ ン シ ャ ル は 約 13,000MW あり、これはまさに再生可能でクリーンな エネルギーだ。ここでも日本が縁の下の力持ちとして頑 張っている。地熱発電は難しい部分があり、まず探査し、 ボーリングして試掘。その後ようやく貯留層評価、発電所 建設が始まる。特に試掘の部分が非常に重要で、投資額、 技術力がないとできない。アフリカでは JICA が中心と なって日本の専門家をケニアやエチオピアに派遣し、実際 の試掘の支援をしている。ここで地熱発電ができるように なれば、この13,000MW のクリーンエネルギーを貧困 地の人に届けることが現実になる。  日本は1970年代に2度の石油危機を体験し、その大き な国難を乗り越えることができた。逆にそういうものがな かったら、日本のエネルギー効率がここまで進んだかはわ からない。製造業を中心とした日本の産業セクターの最終 エネルギー消費量は1973年からほぼ横ばいで変わってい ないにも関わらず、国民総生産(GDP)は2.4倍に成長した。 なぜならエネルギー効率が40% 以上改善したからだ。  日本にはエネルギー効率を進める数々の施策があるが、 その一つが「トップランナー制度」だ。日本の電力を消費 するメーカーに対して、経済産業省が中心になって数カ年 計画で標準の効率改善基準を決める。メーカーはその基準 よりさらに効率を進めた値をクリアする努力が必要で、で きなかった企業には罰金が課せられる。車は15年間で 48.8%、ほぼ50% のエネルギー効率が改善した。冷暖 房機は10年間で32%、冷蔵庫は5年で43%、テレビは 4年でほぼ30% もエネルギー効率が図られた。これは日 本が世界に冠たるエネルギー効率を実現したといえる。日 本はエネルギー効率のよい商品を各国に売り、技術協力を し、「トップランナー制度」や「エネルギー管理士制度」

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主な発言

      

コーディネーター 川田文人

         昨 年12月 に は COP21 において、2020年以降の 地球温暖化対策の新しい枠 組みとして「パリ協定」が 採択された。この協定では、 世界の気温上昇を産業革命 前の気温より−2℃に、で きれば−1.5℃以下に抑えるように設定した。先進国・新 興国の厳しい対立の中で採択されたのは、世界共通の危機 意識として取り組まれたのではないか。  そうした中で富山市は森市長の強いリーダーシップの下、 公共交通を軸とした拠点集中型のコンパクトなまちづくりに取 り組み、二酸化炭素の排出量を削減し、環境負荷が小さい低 炭素社会の実現を目指している。富山市の取り組みは世界中 に発信され、国際的にも高い評価を受けている。SE4All の 13地域・都市の一つに選ばれたのも取り組みの結果だ。G7 富山環境大臣会合の開催地選定にもつながった。  パネルディスカッションでは温室効果ガスの削減や SE 4All が目標に掲げるエネルギー効率の改善を実践するた めに、私たち一人ひとりがどのような役割を果たすべきか。 「低炭素社会の実現に向けて私たちのできること」をテー マに議論を深めたい。最初に企業の立場から「チームとや まし」の取り組みなど、企業としてこれまでの実践的な事 例をご紹介いただきたい。

事例発表

      

新田八朗

日本海ガス株式会社取締役社長         日本海ガスは富山市を中 心に都市ガスや LP ガス合 50% を達成し、CO₂を2倍3倍抑制しないと2℃目標は 達成できない可能性が高い。IPCC が作成した「気候変動 による追加的リスクのレベル」の表によれば、地球温暖化 が進めば不可逆的なリスクが高まり、その時に初めて行動 していては、すでに「時遅し」の事態が待ち受けている。  その中にあって、日本は SE4All 支援のため「エネルギー 効率改善ハブ」を設置。SE4All やエネルギー効率に賛同 してくれる都市を増やす目的で、2年前には国連 SE4All 会合において富山市を「エネルギー効率改善都市」に選定 した。富山市には2011年に0.7% エネルギー効率改善 したものを、2030年には−1.4% にする、エネルギー 効率改善を倍化すると市議会の同意を得て道筋を作ってい ただいた。非常にモデルになるケースだ。また富山市では 昨年、SE4All フォーラムを開催して富山宣言を採択。さ らに今日、来月富山市で開催される G7富山環境大臣会合 を記念したフォーラムを開催していただいた。これも富山 市のおかげだと感謝している。  世界に目をやると、エネルギーが全くない生活をしてい る人に救いの手を差し伸べ、少しでもよい世界にもってい こうではないかという動きがある。文明の利器によって地 球を温暖化させ、気候変動の問題が自然生態系をすべて破 壊することにつながっている。地球のあり方そのものが、 人間の存続をも大きなリスクに陥れている。大変課題も大 きい。その中にあって、富山市が世界のモデルであり続け ることを祈念する。

第3部 パネルディスカッション

 「低炭素社会の実現に向けて、私たちができること」を テーマにパネルディスカッションを開催した。コーディ ネーターは北陸経済研究所理事長の川田文人、パネリスト は基調講演をいただいた外務省参与地球環境問題担当大使 の堀江正彦に加え、日本海ガス株式会社取締役社長の新田 八朗、北陸電力株式会社代表取締役副社長執行役員の矢野 茂、「チームとやまし」取組み優秀チームの株式会社高田 組代表取締役社長の高田 均、富山市長の森 雅志とし、 各社の環境に対

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割とウエイトが非常に増えた。CO₂も震災前1200万ト ン か ら2013年 に は1800万 ト ン、 実 CO₂排 出 係 数 も 0.423から0.63と増えているのが実態だ。日本が目指す 2030年の温室効果ガス26% 削減目標を達成するには、 電 源 構 成 比 を 原 子 力 は20∼22%、 火 力 は9割 か ら 56%、再生可能エネルギーは22∼24% にする必要があ る。目標を達成するため電気事業低炭素社会協議会も設立 された。太陽光、風力、原子力などの非化石電源は CO₂ が発生しない。北陸電力において震災後 CO₂が600万ト ン増えた原因は志賀原子力発電所1、2号機を停めている ことが大きく、安心安全を確保したうえで再稼働しなけれ ば CO₂削減の達成は難しい。このほか、富山新港火力発 電所石炭1号機をリプレースした LNG を燃料とするコン バインドサイクル発電を導入し、2018年度に稼働予定で 約120万トンの CO₂排出量削減ができる。水力発電では 片貝別又発電所(魚津市)が今年完成し、約1万トンの CO₂削減ができる。太陽光発電では、珠洲、志賀、富山、 三国の4カ所でメガソーラー発電所を運転。風力発電では 石川県福浦に加えて福井県三国で8000kW の発電所を建 設し、あわせて16,000∼18,000トンの CO₂削減する。 また木質バイオマスで年間25,000トンの削減を図りたい。  また、植樹などの森林保全活動のほか、新しい取り組み として、節電すると電気料金を割り引く「節電とくとく電 灯」「節電とくとくプラン」や、外出先の企業などの提携クー ポンを発行する「出かけて節電」を新設するなど、できる ことを精一杯やっている。       

高田 均

株式会社高田組代表取締役社長         当社は従業員41名の土木 工事を行う建設業の会社で、 「チームとやまし」には平成 20年に登録し、社内ででき ることをやってきた。チー ム名は「チーム高田組」で、 コピー用紙などの再利用。 冷暖房の設定温度や電気ポット使用停止、こまめな電源ス イッチ切り替えによる節電を目標にした。スイッチ盤の近 くに節電の行動目標を貼り、従業員の意識を高めた。家庭 でもできることなのでやってみてほしい。このほか再生可 ある。持続可能な地球環境のために、再生可能エネルギー のシェアを極力上げていくことが一番大切。あわせて化石 燃料、あるいは原子力を適切に組み合わせミックスして 使っていくことが次に大切だ。化石燃料そのものの効率改 善や、再生可能エネルギーの不安定な部分を補う化石燃料 の技術提供が、日本海ガスのミッションだ。石炭・石油系 だった都市ガスの原料を2004年から3年間かけて、天然 ガスに転換した。その結果、エネルギー使用利用や CO₂ 排出量を大幅に削減できた。富山はものづくりの県といわ れているが、天然ガスの環境性が評価され、大量の熱を使 う工場などさまざまなものづくりの現場で天然ガス転換が 行われている。また単に天然ガスに転換するだけでなく、 高効率利用へ提案を行っている。  北陸新幹線・富山駅周辺の線路の融雪装置に天然ガスを 採用した全国初の試みの「温水パネル」や熱風による融雪 設備が設置された。商業施設や公共施設でもガスの冷暖房 機が導入され、この国際会議場もガスによる冷暖房機が使 われている。ガスエンジンや燃料電池で発電し、その時に 発生した排熱を再利用する「コージェネレーションシステ ム」も家庭や商業施設で普及した。家庭用のエネファーム は昨年300台を超え、太陽光パネルとのダブル発電を勧 めている。富山市にオープンした「TOYAMA キラリ」で はガスエンジンタイプのコージェネレーションが導入され ている。このほか地域と連携した環境保全活動の推進や環 境意識向上のため、「エコ・クッキング」や「チームとや まし」の一員としての活動、月2回のノーカーデー、富山 市ファミリーパークでの里山保全活動などを行っている。       

矢野 茂

北陸電力株式会社代表取締役副社長執行役員         震災前後で日本の電源構 成比と CO₂排出実績が大き く変わり、原子力は残念な がら動いておらず、火力が 62% か ら88% と 大 幅 に 増えた。現実問題として日 本は CO₂の発生が増えてい るのが実態だ。北陸電力の電源構成比も震災前には原子力 28%、火力47% だったのが、2013年度になると、水 力のおかげで全国のように9割までいかないが、火力が7

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いということも大事だ。民生が努力しながら技術革新の中 でどう踏み込んでいくか。輸送も同じ。効率のよい自動車 の使い方、燃費のよい自動車、水素エンジンの自動車開発 などの技術革新を応援、使用することが大切だ。

「チームとやまし宣言」 

 我々は、G7富山環境大臣会合の開催を機に、富山市の 未来と恵み豊かな地球環境を守るため、市民・企業・行政 などが連携・協力し、それぞれの役割を積極的に果たすと ともに、更なる低炭素社会への実現に向けた活動を推進し ていくことを、ここに宣言します。 平成28年4月24日 チームとやまし メンバー一同 能エネルギーである太陽光発電に当社も県環境技術事業協 同組合の一員として取組み、平成26年に稼働した。排ガ ス規制に厳しく、騒音の少ない自社機械9台を使用。3R 運動にも取組んでいる。

事例発表を聞いて

      

堀江正彦

外務省参与地球環境問題担当大使         日本が2030年に向けて 26%の CO₂削減を達成す るため80以上の政策があ るが、楽にできるものでは なく国民がこぞって努力を しなければいけない目標で ある。これは原子力発電が CO₂削減のため電源構成の2割強を占めるという前提に たっての26%減である。現時点ではなかなか厳しく、原 発が構成比の2割に戻らない場合、その足りないものをど うやって埋めるかということが、我が国では大きな問題に なる。この80の措置の中では40%の節電がベースになっ ている。企業だけでなく家庭でも節電努力をしないと実現 できず、我々すべてが努力してようやく到達できるかもし れない値だ。発表された企業の方々がこれほどまで努力し ておられることは大変素晴らしい。       

森 雅志

富山市長         産業セクターが非常に大 きな努力をされていて、日 本でも着実に成果が出てき ている。残っているのは輸 送と民生だ。家庭の一人ひ ポスター表彰 チームとやまし宣言

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日  時 平成28年5月7日(土)、8日(日) 場  所 県内全域の20海岸 参加人数 延べ約2,300名 ごみ回収量 30トンあまり

1 20海岸での実施結果

2 六渡寺海岸における清掃活動

日  時 平成28年5月8日(日) 13:30~14:30 場  所 射水市六渡寺地内 参加人数 約400名 開会式 ○主催者あいさつ  石井 一(富山県知事)  夏野元志(射水市長)  永原 功((公財)とやま環境財団理事長(美しい富山湾クラブ会長))  境 信誓(六渡寺自治会長) ○来賓紹介 ○清掃方法等の説明 清掃活動 市町村 清掃場所 活動主体となる団体等 参加人数 氷見市 1 島尾海岸 氷見市ロータリークラブ 150 人 高岡市 2 松太枝浜 地元自治会・老人クラブ、環境保健衛生協議会 300 人 射水市 3 六渡寺海岸 六渡寺自治会 400 人以上 富山市 4 八重津浜 四方校下自治振興会 500 人以上 5 神通川河口左岸 草島校下環境美化推進協議会、富山湾海岸をきれいにする会 6 神通川河口右岸 富山湾海岸をきれいにする活動の会 7 大村海岸 大広田校下自治振興会 滑川市 8 滑川漁港海岸(7日) ㈱公正社 13 人 8 滑川漁港海岸(8日) ダイビングショップ海遊 17 人 魚津市 9 早月川河口海岸 魚津市老人クラブ連合会 200 人 10 大町海岸 気楼の見える海岸をきれいにする会 20 人 11 経田海岸 潮風ボランティア(経田小学校) 40 人 黒部市 12 石田浜 石田自治振興会(環境衛生協議会) 100 人 13 生地海岸 生地自治振興会(保健衛生組合連合会) 300 人 入善町 14 崎海岸 地元環境保全監視員 5 人 15 入善海岸(横山地区) 地元環境保全監視員 55 人 朝日町 16 朝日海岸(赤川地区) 地元自治振興会 200 人 17 朝日海岸(東草野地区) 18 朝日海岸(海浜公園海岸) 19 朝日海岸(宮崎地区) 20 朝日海岸(境地区) 合 計 約2,300人

「世界で最も美しい富山湾」海岸一斉清掃

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北東アジアの環境に関する県民フォーラム

日  時 平成28年5月24日(火)13:30~16:00 場  所 富山県民会館メインホール 参加人数 約650名

プログラム

1 開会あいさつ 石井 一(富山県知事) 2 成果報告等 (1)「G7富山環境大臣会合の成果」   瀬川恵子(環境省地球環境局国際連携課長) (2)「富山県の環境政策について」   石井 一(富山県知事) (3)「北東アジア自治体環境専門家会合の成果」   鈴木基之(公益財団法人環日本海環境協力センター 理事長) (4)「海外の事例紹介」   宋  萍(中国遼寧省環境保護庁 核総工程師)   全 哉垣(北東アジア地域自治体連合(NEAR)事務総長) (5)「NOWPAP の活動紹介」   アレクサンダー トゥカーリン   (国連環境計画北西太平洋地域海行動計画(UNEP NOWPAP)地域調整部 調整官) 3 記念講演 「気候変動リスクと人類の選択 − IPCC 報告書から COP21へ−」   江守正多(国立環境研究所地球環境研究センター気候変動リスク評価研究室長)

北東アジアの環境に関する県民フォーラム

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概 要

開会あいさつ

      

石井 一

富山県知事         富山県は、環境問題に対 し関心の高い県民に支えら れ、8年前にレジ袋の無料 配布廃止を県単位では全国 で初めて実施したほか、水 と緑の森づくり税を活用し た森づくりの推進、小水力 発電の導入など、環境保全に熱心に取り組んでいる。また、 富山市でも公共交通を軸としたコンパクトなまちづくりが 進められている。  国連の北西太平洋地域海行動計画(NOWPAP)の地域 調整部誘致やそれに伴う環日本海環境協力センターの設 立、北東アジア地域自治体連合(NEAR)の環境分科委員 会のコーディネート自治体としての取組みなど、国際環境 協力にも積極的に取り組んでいる。  こうしたことが評価されて、G7環境大臣会合が15、 16両日にこの富山県で開催され、大きな成果を上げるこ とができた。この成果を踏まえて、昨日、北東アジア自治 体環境専門家会合が開かれ、新しいとやま宣言を取りまと めていただいた。  本日は G7富山環境大臣会合や専門家会合での成果を紹 介するとともに、海外の取組み事例や NOWPAP 活動紹 介、記念講演を行っていただく。これを機に、富山県はも ちろん北東アジアの環境がよりよく美しく守られ、次世代 に伝えていけるよう、それぞれの立場でご尽力いただけた らありがたく思う。

成果報告等

      

G7富山環境大臣会合の成果

瀬川恵子

環境省地球環境局国際連携課長         G7富山環境大臣会合の 開催にあたり、地元富山県 の 方 々 に 大 変 世 話 に な っ た。お礼申しあげたい。  G7富山環境大臣会合は G7各国の環境大臣(大臣 級 ) の ほ か、EU、 国 連、 OECD からも代表が集まり開催され、「気候変動及び関連 施策」「資源効率・3R」「持続可能な開発のための2030 アジェンダ」「生物多様性」「化学物質管理」「都市の役割」 「海洋ごみ」の7テーマについて精力的な議論がなされた。  7つの議題のうち、資源効率性・3R については、開催 地「富山」の名前を冠して「富山物質循環フレームワーク」 が採択された。天然資源の消費を抑制し、資源が効率的か つ持続的に使われる社会を目指す共通のビジョンと野心的 な行動をまとめたもので、その具体例として、食品廃棄物 を最小化して有効、安全に利用することを掲げた。すでに 富山県では取組みの検討が始まっていると聞いている。  また、今回の G7富山環境大臣会合では初めて、パラレ ルセッションも開催した。富山市をはじめ各国の環境先進 都市の市長が参加し、都市の役割について議論していただ いた。また、朝食セッションでは、石井富山県知事から海 洋ごみの取組みついて、森富山市長からは都市の役割につ いてお話をいただいた。  地元からは、イタイイタイ病資料館の視察、立山・雪の 大谷の散策、内山邸での茶道のおもてなしなどのエクス カーションやおわら風の盆、福光もちつき太鼓が披露され たレセプションなどの日本の文化や自然の良さを味わって いただく機会を設けていただいた。  大臣たちは富山のおいしい食やきれいな街を満喫するこ とができ、非常に 良かったと語って いた。会合を成功 裏に導いていただ いた富山県、富山 市の皆様に改めて お礼申し上げたい。

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大臣会合の富山開催に併せて開かれた北東アジア環境パー トナーズフォーラムで、「北東アジア環境パートナーシッ プとやま宣言」が採択された。  昨日の北東アジア自治体環境専門家会合では、新たな「と やま宣言」が採択された。宣言に基づく温暖化指標生物・ スナガニの生息状況を各国で調査するほか、宣言の実施状況 を定期的に確認することとしている。       

北東アジア自治体環境専門家会合の成果

鈴木基之

公益財団法人環日本海環境協力センター 理事長         昨日開かれた北東アジア 自 治 体 環 境 専 門 家 会 合 に は、北東アジア地域・自治 体の代表、中国遼寧省、ロ シアのハバロフスク地方と 沿海地方、韓国の江原道、 忠清南道、慶尚南道、日本 の富山県、新潟県、石川県、福井県から参加があった。  これらの国とは、2007年に富山で「北東アジア環境 パートナーズフォーラム」を開催し「北東アジア環境パー トナーシップとやま宣言」を採択している。今年 G7環境 大臣会合が富山で開かれたことを契機に、再び富山に集ま り、新しいとやま宣言に向けて議論を進めた。  北東アジア地域の経済は非常に活発化しており、日本海と 周辺の自然環境を維持していくのは非常に大きな課題であ る。  最初のセッションでは、2007年のとやま宣言は極めて 有効で、それに基づいた環境協力事業が大きな成果を収め ていることが確認された。また、その後のセッションでは G7富山環境大臣会合の成果を視野に入れた上で、これか らの北東アジア地域で取り組むべき環境保全活動について 議論し、新たな「とやま宣言」をまとめた。  宣言では、まず1つ目、地球環境問題への積極的貢献と して、気候変動や生物多様性に関する共同調査を行い、実       

富山県の環境政策について ∼環日本海地

域の『環境・エネルギー先端県』を目指して∼

石井 一

富山県知事         豊かで美しい自然環境の 富山県だが、かつては日本 の四大公害病の一つ、イタ イイタイ病が発生し、長い 年月をかけて克服してきた 歴史がある。イタイイタイ 病を教訓に未来志向の環境 対策として、レジ袋の無料配布廃止、水と緑の森づくり税 を活用した里山林の整備、小水力発電の推進などを全国に 先駆けて展開してきた。  G7環境大臣会合は、こうした本県の取組みが評価され、 開催地となった。会合では海洋ごみのセッションで富山県 の取組みを説明する機会をいただき、本県が漂着物の回収・ 処理はもちろん、発生源対策にも力を入れていることを説 明した。大臣方からは本県が積極的に取組みを進めている ことを評価いただいた。  また G7富山環境大臣会合では、「富山物質循環フレー ムワーク」という富山県の名前を冠したフレームワークが 採択された。県民の真 な環境への取組みも評価されたと のことで、大変光栄に思っている。これを受けて早速、食 品ロス削減に向けたプロジェクトチームを設置し、食品ロ ス等の削減方策等を検討していくこととしている。  富山県には NOWPAP 地域調整部、環日本海環境協力 センターがあるほか、富山県が日本・中国・韓国・ロシア などが参加する北東アジア地域自治体連合(NEAR)の環 境分科委員会のコーディネート自治体を務めるなど、地域 の環境保全をリードしている。9年前、日中韓三カ国環境

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北東アジア地域自治体連合(NEAR)の紹介

及び北東アジア地域における環境保全活動

全 哉垣(チョン ジェウォン)

北東アジア地域自治体連合 事務総長         北東アジア地域自治体連 合(NEAR) は1996年 に 設立された、北東アジア地 域の広域自治体を会員とす る地方協力機構で、2016 年5月現在、6か国(日本、 中国、韓国、北朝鮮、モン ゴル、ロシア)の73自治体が加盟している。これらの会 員自治体は、経済、環境、教育、防災、観光等の14分野 で自治体間相互の交流協力を深め、北東アジア地域の共同 発展に寄与するための国際的プラットフォームの役割を 担っている。  14分野の一つである NEAR 環境分科委員会は1998 年に設立し、北東アジア地域の環境保全対策を推進するた め、各国自治体間の連携によるプロジェクトの企画・検討 や相互の情報交換を目的としている。委員会では、富山県 がコーディネート自治体として、先導的な役割を果たし、 現在「海辺の漂着物調査・漂着物アート製作」、「国際環境 フォーラム『国境のない自然』」、「黄砂の広域的モニタリン グ」、「北東アジア地域環境体験プログラム」、「北東アジア 地域環境ポスター展」の5つのプロジェクトを実施している。  NEAR 事務局は、これからも北東アジア自治体間の環 境問題解決につながる取組みを積極的にサポートしていく。       

北西太平洋地域海行動計画(NOWPAP)

海洋ゴミ問題への取組み

アレクサンダー トゥカーリン

国連環境計画 北西太平洋地域海行動計画(UNEP NOWPAP)地域調整部 調整官         NOWPAP は、国連環境 計画(UNEP)の地域海計 画の一つとして、1994年 に中国、日本、韓国、ロシ アの4か国により取り組む ことが承認された。  NOWPAP の目的は、地 少年の交流事業を今後も継続し、拡大を図ることとした。  3つ目は国際的な対話の推進として、各自治体が対話を 継続していく必要があるとし、北東アジア地域自治体連合 環境分科委員会の枠組みを活用し、宣言に基づく取組みを 定期的に確認することとした。  小規模とはいえ周辺の地域を巻き込んだ国際会議が富山 で開かれたことは、富山県が持つ可能性を示しており、周 辺自治体の富山県に対する期待が大きいことがうかがえ る。1人で行動して実現するのは難しいが、北東アジア自 治体連合という一つの仕組みがあり、環境問題に関しては 富山にその事務局があるので、活用して進めていきたい。       

『2014北東アジア青少年環境体験プログラ

ム in 遼寧』の成果および富山県との共同調査

宋 萍(ソウ ヘイ)

中国遼寧省環境保護庁 核総工程師         2014年8月 に、 遼 寧 省 盤錦市にて、 人・鳥・湿 地―私たちが共有する世界 というテーマで、北東アジ ア青少年環境体験プログラ ムを実施した。日本、韓国、 ロシアおよび中国の4か国9 自治体の200人以上の中学生が活動に参加してくれた。  青少年は世界の未来と希望であり、将来の環境保全を担 う。今回の環境体験活動を通じて、4か国の青少年は、環 境保全の大切さと緊急性を実感し、環境保全のために努力 すべきことを一層強く認識できた。また、活動に参加した 青少年たちは、環境保全の大切さを周りの人たちに伝え、 ますます自主的に環境保全に取り組むと期待している。  富山県と遼寧省は1984年に友好県省を締結し、30年 以上にわたって様々な分野で協力事業を推進している。環 境分野では、過去に公害問題を解決してきた富山県の経験 を踏まえ、1998年から協力事業が開始され、これまで水 質や大気に関する共同調査が実施されている。  今後も県民や省民の方々と一緒に環境保全に努めていき たい。

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がることになる。一方で対策を講じて温室効果ガスを出さ ない世の中になれば、2050年頃には温度上昇をとめるこ とができる可能性がある。  温暖化が進むとさまざまなリスクがある。海面上昇は今 後1m 近くになる可能性がある。また、大雨が降り、洪水 が増える。台風や熱中症など健康被害、食料不足、水不足 など。生態系も影響を受けてしまう。  こうした気候の変化に対し、生活の仕方や社会の仕組み を調整していく、適応策が、今後、各自治体で実施される 必要がある。  しかし、適応策だけでは対応しきれないので、やはり温 暖化自体をどこかで止めなければならない。  昨年末、パリで気候変動枠組条約の第21回締約国会議 (COP21)が開かれ、長期目標として「世界的な平均気 温上昇を産業革命以前に比べて2℃よりも十分低く保つと ともに、1.5℃に抑える努力を追求する」と掲げた。それ には、温室効果ガスの排出量を減らし、今世紀後半に人為 的な温室効果ガスの排出と吸収森林等によるバランスをと る必要がある。  パリ協定には各国の目標がある。しかし現在の目標を足 しても、2℃未満には届かず、3℃前後上昇する。5年ご とに目標を強化し、各国で進 を確認しながら進めていく 必要がある。  実は最近2年、世界の CO₂排出量は増えていない。世界 経済が概ね順調に成長しているにもかかわらず、これまで ないことである。省エネルギーの導入が増え、世界中、特 に中国で石炭火力が減り、再生可能エネルギーがものすご い勢いで増えていることが影響していると考えられる。富 山県での小水力などの再生可能エネルギーの取組み、富山 市のコンパクトシティの取組みもここにつながっている。  日本では2050年に温室効果ガス排出量の80%削減す ることを、政府が閣議決定している。地球温暖化対策とい うと我慢や辛抱、節約といったイメージがつきまとうが、 世界の排出量を今世紀末までにゼロにするには、日ごろで きることにとどまらず、エネルギーのつくり方、生活の仕 方が変わらなくてはならない。環境県である富山県から、 新しい社会、新 域内の住民が長期にわたってその恩恵を享受し、子孫のた めに地域の持続可能性が守られるよう、海洋 ・ 沿岸環境を 有効に利用 ・ 開発 ・ 管理することである。  NOWPAP の参加国それぞれに地域活動センターが配 置されている。この地域活動センターが主に NOWPAP の活動を行っている。また、地域調整部が富山と韓国・ 山にある。  地域活動センターの一つ、特殊モニタリング・沿岸環境 評価地域活動センター(CEARAC)は富山にあり、有害 藻類のアセスメント、リモートセンシング技術を活用した 新しいモニタリング手法の開発、沿岸環境評価を行ってい る。近年の活動としては、海洋保護区設定の効果の検証、 海洋・沿岸域の生物多様性に対して脅威となる現象の評価、 衛星画像を利用した藻場のマッピングがある。  2008年、海洋ごみに関する地域行動計画が設立され、 海洋についての会合やワークショップなどが毎年開かれ ている。また、毎年「国際海岸清掃キャンペーン」を4か 国持ち回りで実施しており、専門家が集まったり、市民 による海岸清掃を行っている。

記念講演

      

気候変動リスクと人類の選択

−IPCC 報告書から COP21へ−

江守正多

国立環境研究所地球環境研究センター気候変動リスク 評価研究室長         国連気候変動に関す る政府間パネル(IPCC) のグラフをみると、大 気 中 の 二 酸 化 炭 素 濃 度、世界平均気温、海 面 水 位 は20世 紀 に 急 激に上昇している。気 温はこの150年間で1 度上がり、海面水位も1900年ぐらいから20cm 弱上昇

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参照

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2  事業継続体制の確保  担当  区各部 .

第1条

東京都北区地域防災計画においては、首都直下地震のうち北区で最大の被害が想定され

都立赤羽商業高等学校 避難所施設利用に関する協定 都立王子特別支援学校 避難所施設利用に関する協定 都立桐ケ丘高等学校

〇及川緑環境課長 基本的にはご意見として承って、事業者に伝えてまいりたいと考えてお ります。. 〇福永会長

環境基本法及びダイオキシン類対策特別措置法において、土壌の汚染に係る環境基 準は表 8.4-7 及び表 8.4-8

事業名 事業内容説明 担当課 実施地区 重点 王子 赤羽 滝野川 事業.

支えあう思いやりのある地域社会の実現をめざします。.. 事業名 事業内容説明 担当課等 重点 住宅改修・福祉用.