1
論 文】 UDG ;624.
014.
2:62−
423 :624.
Ol 1:624.
078 日本 建 築学 会 構 造 系 論 文 報 告 集 第 395 号・
昭 和 64 年 1 月EP
型
,BX
型接 合 部
の
正
負
交番 荷
重 下
の
変 形
・破 壊 挙
動
に
つい
て
木柱
一鋼
梁
接 合部
の耐 力
と靱性
に関
する実
験 的研 究
, その1
1.
は じ め に 1.
1 研究の経緯およ び目的最近,木 構 造で は大 断 面 集 成 材あ るい は大径材(製 材) の通 直 材 を 用い て架 構 を構 成す る重木 構造 (
Heavy
Timbe
[Structures
)が一
分 野を開きつ つ あ る。
こ の構 造型式にお け る柱一
梁 接 組 部 仕口 の設計で は, 現在の所, 剛接合 を 目標 として いて鉄 骨 構 造と類 似の接合 型 式,
す な わ ち,
ガ セッ トプレー
トとファ スナー
(釘,
ボル ト類) と を組み合わ せ た結合方 式 が 採 用 されてい る。 し か し,
こ の よ う な ガ セッ トプレー
トとファスナー
とで固φた 剛 な結合方式は, 構 造 素 材で ある木 材の めり込 み 特 性 を生 か し たものではな く,
か えっ て釘の せ ん断力によっ て部 材 (本 報 告の場 合は柱)の割裂を誘発 して脆 性 破 壊 を生 ずる。著 者は木構 造の接 合仕口は半 剛 接 合 (剛 接 合とピン接 合と の間という意 味での )で かつ高 靱 性を持つ こと が 必 要であ る と して, その よ うな接 合方式につ い て
一
連の実 験 的研 究を実施 して きた1)・
7 )・
S)・
9}。
本論 文は
,
こ の一
連の研 究の う ち 軽 量 形 鋼 梁と木柱と い う 混合構造の柱 梁 接 合 仕口 につ い て,
そ の終 局状態ま での靱 性 性 能お よ び変形破 壊 挙 動 を求め て構 造工学 的 知 見 を得ること を目的と し た実験 的 研 究の う ち,EP
型,
BX
型に関する報 告であ る。
1.
2 実験計画 木 柱と軽量 形鋼梁 とで架 構 を形 成 する実 例は店 舗 併用 住 宅 等の店 舗 部分の架 構に多く見られる。 こ の場合には 実 験 資 料がほ と ん ど無いの で,
在来の木 造お よ び鉄骨構 造の設 計 経 験に基づい て構 造計算を行い , 安 全 側である と いう理由か ら接合仕口の剛 接 度は ピン (鋏 )と して設 計さ れて いるZ}。
し か し,
こ れ らの接 合 仕ロ は実 際に は ある程度の剛度を持ち, 回転モー
メ ン トに対して抵 抗を 示す。著 者は
,
在 来の鉄 骨木 造 併 用 構 造の木 柱一
鉄 骨 梁接 合 部の実 施 設 計 例を分類整理 し, 半 剛 節 接 合お よび 変 形エ ネルギー
吸 収 性 能の視 点に基づ き,
2つ の グルー
プに わ 正 会 員定
方
啓
* け られ た実 大の接 合 仕ロモ デル を作 成し た。 実 験は第一
期 (1983)と第二期 (1984)に わ たっ て実 施し た3 〕・
4)。
本 論 文 (そ の 1)は第一
期の実 験 結果の報 告で ある。
一・
般に,
木 柱一
鋼 梁 接合部は 「木 柱」と 「鋼梁」相 互 間を鉄 製 (鋼)プレー
トとフ ァ スナー
(釘,
ボル トな ど) とで構 成 した接 合金物で結合す る し く みになってい る。
こ の接 合 金 物の部 分を 「接合ブロ ック」と呼ぶことにす る。
第一
期で は応 力の伝 達 形態 か ら 「接合ブロ ッ ク」を エ ン ドプ レー
ト型 (EP タイ プ )と ボック ス型 (BX
タ イ プ )の 2つ の グルー
プに大 別し,
さ らに剛 接度に よっ て 3段 階に分けて 6 種類の モ デル を試作し た。
この 6種 類の接 合ブロ ッ クで組 み 立てた 実 大 接 合 部 試 験体を一
種 類につ い て 3体つ つ 製作 し た。
な お, 第二期は EP タ イ プ (EP
2
)のエ ン ドプレー
ト厚 を実 験 変 数と して (t
=O,
3.
2 , 6.
0,
9.
0お よ び 19.
Omm ),
接 合 部.
の剛接 度 を変 化さ せ た場 合につ い て実 験を行い,
この タイ プの木 柱一
鉄 骨 梁 接 合 部の変 形 挙 動と靱性性 状につ いて の知 見 を得た4 )。
こ れ につ い て は (そ の 2)で述べ る。2.
試 験 体の種 類 2.
1 「接 合ブロ ッ ク」の種 類と特 徴こ こで は, 「木 柱 」+ 「接 合 ブロ ック」+「鋼 梁」の 各要 素で構成 している接 合 部 領 域 がこ の 3つ の要 素 間で相 対 的に変形を拘束し合いな が ら応 力と変 形の伝 達 制 御 をし て い る と 考える (図
一
1参照)。
し た がっ て,
こ の場 合 に柱 (木 材 〉と梁 (軽 量 形 鋼 )の品 質,
寸 法を一
定にす れ ば 「接 合ブロ ック」の機 能 (接 合A ,
接合B
の境界 部 分を含め た)が 接合 部の性 状を規 定す ることになる。
・露
梁 (軽 量形 鋼) H−
200刈00x3.
2刈.
5 本論文の概要は文 献3)に お い て発 表し た。
電 豊橋 技 術 科 学 大 学 教 授・
工博 {昭 和63年4月2日原 稿受理) 図一
1 接合 区 分 図一
一
第
一
期で は 「接 合ブロ ック」 として, 柔か な接 合 性 能を期 待 し たエ ン ドプレ
ー
ト型 (EP1 ,
EP2 ,
EP3
)と,
剛な接 合 性 能 を期 待したボックス型 (
BXI
,BX2
,BX3
) との 2つ のグルー
プを作 成 した (図一
2 )。
そ れ ぞれ,
数 字1,
2,
3の順に接 合 仕口 の度 合い が高く な っ て い る。
い ま,
「接 合ブロ ッ ク.
」と 「形 鋼 梁 」 との綴 り合わ せ 部 分を接 合A,
「接 合 ブロ ッ ク」と 「木 柱 」 との綴 り合 わぜ部分 を接 合B と呼ぶ。’
[エ ン ドプレー
ト型};接 合 A の領 域で は EPI は形 鋼 梁の ウェ ブの み が接続して い るの で ゲほ と ん どピン接 合 に近い。EP2
はフ ラン ジの み が接続して い る の で曲げ モー
メン トの伝 達は行わ れ るけれ ども,
ウェ ブ が不 連 続 な のでせ ん断 力の伝達 は不十分であ る。EP3
は形 鋼 梁 の ウェ ブとフ ラ ンジ が と もに 「接合ブロ ッ ク」に接続し ているのでモー
メ ン トと せ ん断 力を ともに伝 達で き,
さ.
ら にエ ン ドプレー
トが ウェ ブに よっ て補 剛さ れ る ので接 合 ブロ ッ クの 曲 げ剛性もEP2
に比べ て高い。
接 合B
で の接 続 方 式はEPI
, 2,
3と も 同一
であ る。
エ ン ドプレー
トの上 下に,それ ぞれ,普 通 ボル ト(Ml6 )’ 各 1本 を引 張 力 を受ける状 態で配 置 し,
こ のボル ト.
に よっ て木 柱と接 続し て い る。
[ボック、
ス型 ];接 合A はBX1,
2,
3と もEP3 (エ ン ドプレ 厂 ト型 ).
の場 合の接 合 A と同じで あ る。 Ψ O 暫 8 醐ト
蔓
り . 。つ“
・
( a )エ ン ド ブレー
ト(EP )型 (b )ボッ クス (BX )型 図一
2’
「接 合ブロ ッ ク」EP 型 とBX 型 *〉 ボル ト頭 を有し,
軸 部径 くね じ外 径 )D・
=
16mm,
ね じ 谷ff
d‘
14.
7mm,
ボル ト長 1=
150 m 皿,
ね じ 切 り 長 S=
100mm,
ft
=
1、
600 kgf/cm2 以上 (長 期 )。
な お,
ボ ル ト穴の径は 16+1≒ 17mm とし た。
接 合 B で は BXI が曲げ・
せ ん断ボル ト方式,BX2
がEP
タ イ プと同 じ引張ボル ト方式,
BX3
はBXI
と BX2 との併 用と なっ て いる。 ボル トは,
接 合 A で は高 力ボル ト (F8T
,16
φ), 接 合B
で は普通 ボル ト(Ml6
)を そ れ ぞ れ,
締め付け ト ル ク3,
300
kgf・
cm お よび330kgf・
cm で 用い た。
柱は105
角のベ イツガ (曲 げ 破 壊 強 度590kgf
/cm2 , 平均 値 ) を使用 し, 形 鋼 梁に は軽 量H
形 鋼H −
200×100×3.
2× 4.
5を使用し た。
ボ ル トの張 力を木 柱に伝え る役 目をす る座 金 (ワッシャー
)は柱へ の め り込みおよび座 金 自身 の 曲 げ 変 形の 影 響 を最 小 限に する ため90×90×9mm (SS41
)の寸法の もの を使用し た。
な お, こ のサ イズ は座 金の め り込 み実験に基づい て決 定し たSLI°)。
2.
2
試 験 方 法 試験 装置を図一
3に示す。
加力は荷 重 計 (5tf)と組 み合わ せ た油圧 ジャ ッキを用い て型 鋼 梁の先 端 K に単 調 あるい は正 負 交 番 荷 重とし て加えた。
これによっ て柱一
梁 接 合 部に は回転モー
メ ン トが作 用す る 。 柱の上下 両 端は ピン支 持と な るよ うに柱 端 部にフ ォー
ク形金物を履 か せ,
.
図に示す支 持 装 置を用い て面 内方 向の回転のみ自 由の状態で べ一
スブロ ックへ 取 り 付 け た。
第一
期の実験で はEP
タイ プ,BX
タイプ, そ れ ぞ れ の変形挙 動お よび破 壊 性 状 を接 合 部の回 転 量 と荷 重 (回 転モー
メ ン ト)との関 係か ら求めてい る。
い ま,
接 合 部 の全回転 角θは θ,,
θ,お よ び ea。X の 3つ の量か ら成 り 立っ ている と仮定す る (図一4
)。
す な わち,
θ= θ ,+θb十e
α。r…・
一 ・
………・
・
………・
……
(1> 1 , 茎 匠a
当♂・
鮮 11 冂 oo IIL「
「
‘“
を,言 1鋼
臨3
中、
.
.
1
舮 駅 悟 峨 梁 H.
200×且00x3二斑 5− ・
一
・凱
’
一
一
400.
半
.
40碍
50。 ミ 巴 1 早 7 :L c ゆ 再 〒簗
盡
世
十虞
ミ
ヤ.
’
1一
歪ゲー
ジ 三 ロ 名 )変位 計 坦i
怪1
「齟
「
十
ク反 力 壁 1 鉄 筋コン ク リ アンカー
図一3
試験 体および載荷装置ロ
曹
斜
十
十
一
一
llA
・
θ=
θD + θ。
+θ。
・
:
T ム 幽 t 〔a.
)接 合 ブロッ
クの変形 (b )柱の回転た わ み馬 (c )撃の た わ み に よ る (回転 ) 阪想 回 転 角 図一
4 柱一
梁 接 合 部にお ける見掛け の回転角θ こ こ に,
θ。=
接 合 部の仮 想 中 心 点M
に お ける柱の 回転 量 (回転たわみ角 ) (,
, の測 定 値に よっ て計 算す る) θ,=
「接 合ブロ ッ ク」の回転 角。
接 合ブロ ック の 変 形および接 合A
の相 対 的め り込み に よる回 転 量 も含む。
θ お よ び θ。
か ら間 接 的に計算 し,
その値を,
でチェ ッ ク す る。
ed
。r・
=
形 鋼 梁のた わ みによる仮 想 回転 角 L=
載 荷 点 K か ら接 合 部の点 M まで の距 離。3.
実 験 結 果3.1
荷重一
変形 曲線 (P −
e
,,P − e
.)お よ び変形挙 動 第一
期の実験では接 合 ブロ ック との相 互 作 用に よる剛 接 度お よ び靱 性の変 動 傾 向を求め ること を主 眼と し た。 し た がっ て,
測定する変位を載 荷点K
の た わ み A (cm ) と柱の曲 げに伴 う側 方た わみ量 δ‘ (i=
O〜
±3)に限 定 し た。 これ らの測 定 量か ら (1)式の回 転 角 を 次の よ う に 求め た。
θ=AIL ,
θ ,= 萌一
δ一
1/2
P ………
(2
) θb=
θ一
θじ, θdef ≠0
こ こ に,
L=
130 c皿,
KM
間の距 離 Pm 柱の側 方た わ み淇1」定 用の変 位 計の間 隔,
20 cm 表一
1 実 験 結 果 〔最 大 耐 力およ び各 変形 時 耐 力 ) 回転角0に対応 す る荷重Pの魑 (Kgr} 1/12皿ra 直 1燗 r訌d レ30r艮己 1/15r30Pm 眠 (θ,
r E lP 2120120200170270260310330310G363q 13lO2170273330 鱗 ) E P 2 122 亘02504004406707109009401023 〔1! logo〔1/ 3170318631920 F「
P 3 12230250420440700750 920 *1640 田00〔レ 3ig337563684i 12i40120230230440430 500 〔1534 〔【 B X l3125193423 籾 躙 B X 2 12240250420460770780 *}750110012 註側〆1 32053647501023 B X 3 12220220400390640750710710 〔1840 (1 3182375693943 kgf 載荷 種別 備考.
MM」
C」
MM一
C一
MM一
C瀏
剥
苅鑼 壁
藤
塾
』
表一
1に 各 試 験 体の 最 大 荷 重P
x (最 大 荷:重時の 回 転 角)お よびθ=1
/120
,1
/60
,1
/30
お よび1
/15
rad 時 の荷 重 値 を掲 げた。
また,
図一5
に は荷重〜
回 転角関係 図 (P〜
θ,,P 〜
θ。
)を示す。
荷 重軸の か・
っ こ内の数字 は接 合 部の点M
に作用 す る と し た回転モ・
一
メ ン トであ る。
柱の曲げ 回転の挙 動を示すP 〜
e,
,
曲線は図一5
(b
)に 示 す よ うに,
各 試 験 体 と もP
≒750kgf
ま で は バ ラ ツキ が少ない の で近 似 的に 1つ の直 線で表すことがで き る。
この こ と か ら,
θ≒1/30rad (33×10−
3 rad )まで の段 階 において, 接 合 部の全 回 転の挙 動を決め る因 子は接 合ブ ロ ックの変 形 (主と し てエ ン ドプレー
トの曲げ変形 )お 1250UE25 監覡 0 ド oが
030 750 : CyT”el
”
豊9
謝
〇一
5 鵡 2Q 0 ム ノ 矼一
BX2/
孟
、i
_,
皇
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レ
謡
謄
購
/
/ θ)
( XlO−
3red ) 10 20 3D 40 50 60 10 30 90 図一
5(a ) P〜
θb曲 線一
一
1250 “SZsk8− ) 1000 〔130
置
o
図 750 ど(臼偲
1
“
山 0州
} 0赫
5
佃 250 (32寄
霧
例
/グ
e羹
名
葬
ム/
f
)
i
一ノ / 塾/ EPI
−
・
−
EPZ____
EP3SXI3x2GX3tlna=
0、
D“ O ID 20 30 40 50 θb (XlO−
Srlt ) 図一
5(b)P−
e.曲 線 よ び接 合B 領 域で の 「接 合ブロ ッ ク」お よ び ボル ト座 金の柱へ の め り込みで あ る。 これ らの量は θ。に含まれ ている。 し た がっ て,
破 壊ま た は大変形直前ま での各 接 合 部 の特 徴はP 〜
θb 曲 線に よっ て表現 され る と考え て 良い。
1/30rad を超え ると終局状 態に入 り, 柱の割裂の 影 響 が 大き く出て くる。
試 験 体の初 期剛性 をP−
e,曲 線に よっ て分類すれ ば 初 期 剛 性の高いEP2
,EP3
,BX2
お よ びBX3
の グルー
プ と 剛 性の低いEPI ,
BX1
の グルー
プとに大 別 され る [図一
5 (a)参照]。
な お,BX1
は接 合B
に在 来 手 法の 曲げせ ん断ボ ル トの みを用い た場合である。
木材は横 圧 縮強度 (繊維に直交す る方 向〉が低く,
かつ 変 位 量 が 大 きいた めに載 荷 初 期か らこの ボル トの曲げ変 形に よる接 合 部の 回転が 生じて初 期 剛性が 前 者の グルー
プ 〔EP2 などの引 張ボル ト接 合グルー
プ)よ りも低く な る。
[EPI ];エ ン ドプレー
ト (t=
6.
Omm )の 曲 げ剛 性が 低い の で,
θ,は その エ ン ドプレー
トー
ヒ下 端の 曲 げによっ て生 ずる接 合B 領 域の回 転が主 因とな る [図一
7(a)参 照]。P 〜
θ,曲 線は θ,≒2.
OXIO−
3rad まで ほぼ直線 を示 す。 そ れ以 降にプレー
トの曲 げ変 形が卓 越して く るの で 荷 重の上昇率が鈍化 し;4.
Ox10−
3 (1/250)rad 付 近か ら荷 重 P は ほ ほL 定 値 を 示す。
θ ,が 1/15 (67Xlo−
3 ) rad を超えて も破 壊せず, 1/11 rad で330kg
正(平 均 値) を示 した。
図一
6(a)に示す よ うに θ,の全回転 角 θ に占 める割 合 θ,/θ は 65%か ら85%へ と増 加している。
[EP2
];接 合A
の フ ラン ジ取り付け用の ピー
ス アン グルの補 剛 効果 によっ て,
エ ン ドプレー
トの曲げ 剛性が 特に端 部に おいて増大 する。
した がっ て, 変形挙 動に は 引 張 ボル トに よ る座 金の木 柱へ の横 圧 縮め り込 みの 因 子 が卓 越 して く る。
ま た接 合 部の耐 力も木 柱の横圧縮 強 度 なよっ て決まる。
ボル ト座 金 (90×90×9mm )の横 圧 縮めり込み実 験か らボル ト軸 力 3 torifまで は P一
δ曲 線は線 形で,
め り込み変位量は 5mm 以 下である。
3.
5 tonf を 超 え る と めり込み変 位が顕 著に なりとい う結 果を 得て い る1°[ 。 図一5
のEP2
はこの傾 向を よ く表 して い る。
[EP3,
BX2 ];2つ の試験 体と も接 合 A で はフ ランジ に加え て ウェ ブも接続し てい る。 接合B
の部分で は,
BX2
はエ ン ドプレー
トが ボッ クス状に補剛さ れて い る の で EP3 に比べ て剛接 度が高し した がっ て,
BX2 は 初 期 剛性が高い。 し か し,P
≒i,
100kgf・
(約 1/25 rad) で柱が曲げに よっ て折れて荷 重が急激に低下す る。 (図一
5(a),
△印参照) 12罰 10po1
剏 八 樋葛
2励ご
。 馬 25
』
50 T5 100 (a )EPI (冩) し2ゆ 1臨画:
.
bσ x 卿ζ
踟 囗 25 5旧』
15 100 (b)EP2
〔K) 17知 佃 囑 鵬 珈(
}
b。 メ V 氏 囗 25 50 15 100〔c)
EP3
〔覧) θご θ 12 兜 ロロロ’
↑
伽乱
・ま
・・ 丑 25 50 Ts mO (の BXI {瓢}(
胴
ヱ)
山 ]oa(e)
BX2
(x) 図一
6 P一
θ、
/θ,
θ。/θ関 係 eこ
e0 レ0 瓢 呱 却 窮 25 501 〜51 ( 図
)
匹 25 50 冒5 し00 {f)BX3 (髫)[BXI ];引 張ボル トがな い の で
,
接 合A
に おい て梁 の上下フ ラ ンジに生 ずる曲げ 応 力は接 合 B の領 域で偶 力N
と なっ て 曲げ せ ん断ボル トの みに作 用する。 し た がっ て,P =
500kgf
付近で 丼 が木柱の横 引張 強 度 (割 裂 強 度 )を超え て し まい,
柱に割 れ が 生 ず る。
こ の 場合,
接 合ブロ ッ ク の強 度と剛 性の増 加が接合部全体の耐 力・
靱 性の 向 上に寄 与して い ない。BX2
に比べ て初 期 剛 性 は 40%,
最 大 耐 力は 50% 低 下し てい る。
[BX3 ];BX2 試 験 体に曲 げせ ん断ボ ル トを2
本加え た場 合である。
本 報告の6
種 類の試 験体の う ちで最 も高 い耐 力と靱 性 を持つ と考え られた。し
か し,
初期 剛性はBX2
と 同 様 な傾 向を示すもの の,P =7SO− IOOO
kgf
で 接 合B
の柱 部分にBX1
と 同 じ繊 維 方向の割裂が発生 し て荷 重が急 激に低下し た。
そ の後,
引張 ボル トへ 力の再 配 分が行わ れ て荷 重P
は上 昇す る。
θ,/θ は初 期 段 階か ら ほ ぼ一
定の 60% を示 す。 3.
2 接 合 部の終 局 破 壊 状態 図一
7は 6 種類の 試験 体の接 合B
に お ける柱お よ び 接 合ブロ ックの終局変形・
破壊状態を示す。 これに よっ て,EP1
はエ ン ドプレー
トの曲 げ.
EP2
はエ ン ドプレー
トの曲げ とそ の木柱へ のめ り込み,EP3
お よ びB
文2 は エ ン ドプレー
トの木 柱へ の め り込み ,BXI
お よ びBX3
は曲 げせん断 ボル トによ る柱の割 裂 が,
そ れ ぞ れ,
主た る破 壊素因である と言え る。 こ こ で,EPI
は前 述の よ うにエ ン ドプレー
トの上下 端 部の曲 げ剛性が低い ことが, またBXI
は 接 合 ブロ ッ ク の剛 性が高 過ぎ て ほ かの部 分と均 衡 を失っ てい ること 餌 鰻et 2 P3「
3
「7
! めりこ5 めリニゐ 「 1 助 こみ 十一
一
一
,
早
一
一
.
.
■
凾
曾
臨 詣計によ関駐1
卩
1
+211
+ 「1
+i
;幽
1十 1L.
ザ
.
十」
k
脚響
曼 II1
+2
旨 1幽
十r一
一
一
1宀
需
一
一
一
■
一
卩
」
1; 覇.
由イ・
渦 鰰 (d )BXl (e )BX2 塵 ’(f)BX一 44 一
図一
7 変形・
破 壊 状 態図 に加えて 曲げせん断ボル トの使用によ る柱の割裂の発生 が, そ れぞれ , 耐 力ある い は靱性を低下させ た原因で あ る。 3.
3 履 歴ルー
プの性 状 構 造 物の履歴ルー
プが 示 す性 状は 地震 力の ような繰返 し荷重 時に お け る構 造 物のエネル ギー
吸 収お よ.
び靱性の 指 標と して有効であ る。
正 負交番載荷は 6 種類の試 験体 につ いて各一
体つ つ (* *〜3
の記 号の もの )実施」
た。
各試 験 体の履 歴ルー
プを θ,e
。お よ びe
,につ い て描い た もの を図一
8に示す。
こ こ で,
θ,
e.お よ び e,,
は (2
) 式か ら求め た値で あ る。 な お,
図一・
9に載 荷 プログラム を示 す。 履 歴ルー
プの特 徴とし て一
般 的に鋼 構 造は紡 錘 形を,
木材,
木 質 構造ではス リッ プ形 を示すことは既 往の実験 研究で報告さ れて いる。
木柱・
鋼 梁 接 合 部の耐 力と変形 を決 定す る 因子は,1
)鋼材 (エ ン ドプレー
ト)の曲 げ 変 形。
2>木柱へ のエ ン ドプレー
トの め り込み。
3)木柱 の割 裂 とその進 展。
に大 別で き, こ れらの因子1による現 象が各 試 験 体の特 性に応じて履 歴ルー
プの形に表れて く る。 す な わ ち,
上の 3つ の因 子の割 合によ・
っ て紡 錘 形お よ びス リップ形が複 合 的に各 試 験 体の履 歴ルー
プの特 徴 を規定して いる。 [EP1
];履 歴ルー
プP〜
θは初 期 (1/120 rad )か ら終 局 (1/15rad} まで紡 錘 形 を示 す。
P
一
e
,は ル・
一
プ面 積 の無い無 減 衰の直 線を描き,
初 期か ら1/15rad まで繰 り返 し載 荷に よる影 響は出て こない。
[EP2 ];エ ン ドブレー
トの 曲 げ 変 形 を 示す紡 錘 形 を1
/60rad
の段 階まで描く。 取り付 けア ングル の補 剛 効 果 に よっ てEPI
に比べ て初期剛性が高い。1/15【ad の ルー
プに なっ てス リップ形の傾 向が表れて く る。 これ は接 合B
の領 域で のエ ン ドプレー
トに よる木 柱の横 圧 縮め り 込み変 形を示す。 [EP3 ];履 歴 性 状はEP2
と同 様で あ る。
しか し, エ ン ドプレー
トがウェ ブ継 手 板で さ らに補 剛さ れ ているの でエ ン ドプレー
トに曲 げはほ と んど 生じ ない。
そ して,
繰り返 し載 荷 時に お け るエ ン ドプレー
ト端の木柱へ の横 圧 縮め り込み (押 し) と 引 張 ボル ト+座 金に よ る引 張り とに よっ て生 ずる偶 力の モー
メ ン トに よっ て木柱に縦方 向の割裂 (曲げに伴うせん断ずれ が.
原因)が生じ た。 し か し, これ に よ る荷重の低下は顕著で は ない。 そ の 理由 は繰 返し載 荷 時に交 互に 引張 力を受け る ボル トが柱 を締 め付けて割 裂の進 展 を防ぐ か らで あ る。
この現 象を 「引 張り締 め付 け効 果 」と呼ぶことにす る。
[BX1
】;変 形 挙 動の 主 要な因 子は ボ ック ス型 接 合 ブ ロ ックの端部の木 柱へ の横圧縮め り込みお よ び柱の曲げ 変形であ る。 この こと か ら木材の 履 歴特性で あるス リッ プ形 を1/120 rad の段 階か ら は っ き り と示す。
単調載 荷 の場 合と 同様にP
≒500kgf
(θ≒1/30
rad )で柱の割裂鴨oP {匡3r}
凄
5 叩 茎 259
一
口一
2 胡髄
2里 θ (x 冊幽
5r・
の一
ら且且.
P僧
θ一
7 ワ Pl医8の 舳 2田一
印一
4n一
2口 o o θ.
1刈 『3r 薗‘1一
P聞
θ.
一
(a )EPl一
sv唸
一
4nn 伽 棚 踟 棚一
7 兇 P{ksr) 四 4n 69 θ (x 且『コ
n の・
(b )EP2.
’
図一
8 履 歴ルー
プ (EP ) r加 P(k8r}ぞ
鄭5
−
2切一
zoo 40 60一
凸一
40 θ (×10−
3r 趨の.
.
zち寧.
.
.
一
1
町恥 P{kgn5 阻噛
2戛一
6ロ ニ嬬〕一
四 如 θ6
〔xIr η 8dl.
も血一
弧一
7切 P〔賦醒n 鄭 踟 o一
6】−
40−
20 四 4{} 田 θ。
(XIo−’
n の一
本皿一
鄲u 袖 (C )EP3 ムb
怖 口P【k8r} 蜘 2一
一
釦四 θ
.
{x 田一
3n o P御
θ.
一
鋤 (d )BX1 d) △ レ P〔聡8r適 肪勁 切u.
2 恥一
4n一
加 蛇.
一
z 弧 θ。
(Xlo『
3 口己〕 姻r
鳴n (f)BX3’
図一
8 履 歴ルー
プ(BX)レ15 レ301 /60
______一
_一
一_
.
曹一
一一一
一
一
一
一
」
い2Q ’ T o一
1戸2・1
一
1喧o■
,
曾
曾
,
,
( 冒 %。一
雪層,盟一一一
一
悶
」
〉 Φ一
1 凶5一
一_一
曽曽胛一一一
一一一
図一
9 正 負交 番 載荷プロ グラム が生 じて 荷 重は約 250kgf に低 下 する。 そ の後,
θ≒ 1/25rad で再び上 昇に転 ずるけ れ ども割 裂 発生時の荷重 値に は回復 し な い。[
BX2
,BX3
];エ ン ドプレー
ト端 部の曲 げは生じない,
柱へ のめ り込み が履 歴ルー
プの性 状 を 決める。
し たがっ て, 履 歴ルー
プは ス リッ プ形を示す。
特に柱の曲げ成 分 を除 外した P一
e,ルー
プで こ の傾 向が顕 著である。 な おBX3
で は単 調 載 荷の場 合と同 じくP ≒750kgf
で柱 に割 裂が発生 してP
が 100kgf 程 度 低 下 す る け れ ど も 「引 張 り締め付け効 果」に よっ て荷重P
は再び上 昇す る。
4.
ま と め (1) 接 合B (木 柱 と 接 合ブロ ックとの 結 合 部 分 ) のボル トを引 張 力 を受 ける ように設 計した場 合,
すな わ ち,
引 張ボル トと し て用い た場 合 (た とえばBX2
)と,
接 合 ブロ ックの構 成 がそれ と同じ であって曲 げせん 断 ボ ル トを使用 し た場 合 (例えばBX1
)との 初 期 剛 性の比 は θ=1
/120 rad (8.
33×IO”
3)を 規 準に した とき 約 2 : 1で あ る。 ま た,
塑性 (非線 形)域に お け る耐 力比 も1
/30rad
(33.3
×10−
3}に おい て約 1.
8: 玉 で ある。
こ れ は引張ボル トの効果によるもの である。
(2) ボル トを従 来の一
般 的な接 合 手 法である せん断 (曲げ)を受け る 工法で用い た場 合 (曲げ・
せ ん断ボル ト,
た と え ばBXI
}は,
ボル ト穴内の ボル トと木との 接 触 面におい てボル ト側 面の木へ の横圧縮め り込み に よ る ボル トの梁状曲 げ変形の影 響が強く出て初 期剛性が低 い。
さ らに荷重が増 加し て ゆ けば,
木 柱に繊 維 方 向の割 裂が発生す る。BX1
の場合で θ ≒1/30 rad の時で あっ た。
(3
} 木材の一
方向異方性 を有効に利用す るに は,
接 合B
に引 張ボル トが効 果的で あ る。 曲げ・
せ ん断ボル ト は木 材に繊維 方 向の割 裂を発生さ せ る の で曲げ・
せ ん 断ボル ト接 合に よっ て構 成される接 合 部は耐力,
靱 性と もに期待でき ない 。 (4
) 柱,
接 合ブロ ック お よび梁の3
つ の部 分か ら組 み 立て ら れている木 質 系柱梁 接 合 部の耐力 と靱 性を保 持 するには,
接 合 A お よ び接 合 B,
そ れ ぞ れの相 対 的 変 形を考慮して,
柱と接 合 ブロ ッ ク,
接 合 ブロ ッ クと梁と をつ りあい よ く 設 計 して組 み 合 わ せ るこ と が重要であ る。 た と えばBX
タイ プは 「接合ブロ ック」の 剛性が柱, 梁に比べて 過度に高いので,
軟ら かい (弾 性 係 数が小さ い )木 材と 接 触 する接 合B
の領域で木 柱に局部 的め り 込み,
割 裂 等の応 力 集 中 的 破 壊 を発 生さ せ る。
これ が接 合 部の靱 性 ある い は耐 力の低 下の主 要な因 子と なる。 (5) 木 質 系 骨 組 構 造で は,
木 材の高い変形 許 容 性と 変 形の復 元 性と を活 用し た接 合 方 式,
た と え ば,
接 点の 相 対 的 回 転,
ずれ を あ る程度許 容して しかも靱性の高い 接 合 部が耐 震 性 能の観点か らも望ま しい。 本実験の結果 で は EP タ イ プがこ れに属する。 参 考 文献 1>定 方 啓;木 造 筋 違 壁 要 素のせ ん断 耐 力お よび変 形エ ネ ルギー
吸 収 性 状に関 する実 験 的 研 究 〔接 合 仕口が壁の耐 力・
変 形 挙 動に及ぼ す効 果につ い て)構 造工学 論 文 集,
Vo且.
33B,
pp.
125〜
136,
1987年 3月 2) 鉄 骨 木 造 併 用 構 造 設 計施 工指 針 〔改 訂 版 ),
(社 )鋼 材倶 楽部,
1975年9月 3) 定 方 啓,
石 井 富 士 男,
園 山博 之 ;複 合 構 造 物に おける 柱一
は り接 合 部の半剛節挙動に関す る実験的研究 (木質系 柱一
はり接 合 部の場 合,
そ の 1>日本 建 築 学 会 東 海 支 部 研 究報 告 集,
第22号,
pp,
105〜
10S,
1984年2月 4) 定方 啓,
園山博 之 :木 質系柱一
は り接 合 部の半 剛 節 挙 動 に関す る実 験 的研 究 〔第一
報 )・
(第2報 ),
日本 建 築 学 会 大 会 学 術 講 演 梗概 集,
(21068関東 )1984年9月・
(21249 東 海 )1985年10 月 5) 成 田寿一
郎,
江 波 戸和正 :木 柱一
鋼ばり併 用構 造に関 す る 基 礎 的研究,
日本 建 築 学 会 大 会学 術 講 演 梗 概 集 〔北 陸 ) 2830,
1983年9月 6) 後藤一
雄 :貫 通仕口 に よ る木 造ラー
メン (大黒柱 )構造 の研 究 (その 2.
実 大 試 験 体による加 力テ ス ト},
日本 建 築 学 会 構 造 系 論 文 報 告 集,
No.
378,
pp.
75〜
8],
1987年 8月 7) 定 方 啓 ;正 負 交番載 荷 時にお け る木 質系構 造要素の変 形エ ネルギー
吸収 性 状につ い ての研 究 (そ の 5), [は り, はり一
柱 接 合 部の場 合].
日本 木 材 学 会 大 会 (静 岡 ) 研 究 発表 要 旨 集,
ICI6,
1986年4月 8) 定 方 啓 :木 質 系構 造 要 素の減衰 靱 性につ いての実 験 的 研 究,
第7回 地 震工学シ ンポ ジ ウム (コ986) 講 演 集,
pp.
1399−
1404,
1986年12月 9) 定方 啓:木質構造系建物の耐震性能にっ い て (正負交 番載荷下の減衰靱 性指標によ る評価 }第37回 応 用 力学連 合 講 演 会 予 稿 集,
pp.
281〜
284,
1987年12月 10} 石 井 富士男:修士学 位 論 文 (豊 橋 技 術 科 学 大 学,
昭 和59 年度 )SYNOPSIS
UDC:624.014.2:62-423:624.011:624.078
DEFORMATION
PATTERN
AND
FAILURE
BEHAVIOR
OF
THE
EP-TYPa
BX-TYPE
BEAM
TO
COLUMN
CONNECTIONS
UNDER
ALTERNATE
CYCLIC
LOADING
(Experimental
study on strength and toughness of the steel-beam to wooden column connectionPart
'1)
byDr, KE[ SADAKATA, MembeT ofA.I.