• 検索結果がありません。

情報システムの新展開と会計情報システム統合化へのインパクト-香川大学学術情報リポジトリ

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "情報システムの新展開と会計情報システム統合化へのインパクト-香川大学学術情報リポジトリ"

Copied!
34
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

立;G4 :&第 4',;1992司2J J 405-4:18

調 査

情報システムの新展開と会計情報

システム統合化へのインパクト牢

井 上 信

tましカ1き 最近の情報技術の進歩には目覚しいものがあり,いわゆる情報化社会あるいはさら に高度情報化社会の到来がいわれている。このような情報化の波は,当然経済社会の 中核を形成している企業においてその影響がまず最初にみられる。各企業は,新しい 情報技術,とりわけ汎用,オフコンおよびマイコンを含めたコンピュータシステム, 情報の多目的利用を可能にするデータベースシステム,そして企業の経営者の意思決 定をサポートやその代わりをする意思決定支援システムや、エキスパート・システム等 の導入により,情報の多目的・高度利用をめざした情報ネットワークシステムの構築 とその戦略的利用を最近積極的に進めているように思われる。 本稿の目的は,わが国の商業企業を対象にした小生の調査をもとに,企業のコン ピュータシステム,ネットワークシステム,データベースシステム,意思決定支援シ ステムなどの利用形態と,それら情報技術の進歩が企業の会計情報システムの在り方 にどのような影響を与えているかを考察することにより,今後のわが国企業の会計情 (1) 報システムの在り方を探る手懸かりを得ることにある。 2 コンピュータシステム コンピュータシステムは,汎用コンピコ:ータ,オフィス・コンピコータおよびマイ *) 本稿は,文部省教育研究特別経費(王子成元年度〕による『情報処理教育の一層の展開のため に』の一部を構成する「高度情報化社会における「会計教育」の対応J(三浦和夫他稿〉の補 論として密かれたものに補筆したものである。

(2)

ク ロ ・ コ ン ピ ュ ー タ の い ず れ も , 回 答 の あ っ た151社 す べ て の 企 業 で 既 に 導 入 さ れ て い る 。 以 下 で は , 導 入 の 程 度 と 型 式 な ど を , 汎 用 , オ フ コ ン お よ び マ イ コ ン に 分 け て 検討してみたい。 2 - 1 汎 用 コ ン ピ コ ー タ の 導 入 汎 用 コ ン ピ ュ ー タ の 導 入 状 況 は , 大 規 模 卸 売 業 で は14社 全 部 , 小 規 模 卸 売 業 で も82 社 す べ て , 大 規 模 小 売 業 も20社 , そ し て 小 規 模 小 売 業35社 の す べ て に 導 入 さ れ て い る ことは,前述したとおりである。 わ が 国 商 企 業 に お け る 汎 用 コ ン ピ ュ ー タ の 型 別 の 導 入 状 況 は , 表- Hこ 示 す と お り,大型 (074台), 中 型 (L75台), 小 型 (214台 〉 で あ る 。 ま た , 全 体 で の 一 社 平 (J) 本稿は,もともとは企業の会計情報システムの変化とそれが大学の会計情報システム教育 の在り方にどのような影響を与えてきているのかを検討しようとするものであった。その理 由は,本来大学での会計情報システムの教育は,直接的には各大学で行われている会計情報 システムの教育の実態を調査t,より理想的な在り方を探ることが出来るであろう。このこ とは,アメリカ会計学会の情報システム委員会,会計教育委員会などで精力的になされてお り,小生も一度統計的な調査を試みたことがある(例えば,AAAの情報システム委員会の機 関紙τheJournal of Information Systemsや会計教育委員会の機関紙Issuesin Accounting Educationという雑誌が毎年何号か出版され,会計情報システムの教育内容も幾っか紹介さ れている。小生のものは,拙稿 [1987],同[1988Jを参考のこと。〉 同時に,会計情報システム教育の前提になる企業の突務が,コンピュータシステム等の技 術の進展によりどのように変化してきているかを明らかにすることも,会計情報システムの 教育にとって同様に重要なことである。とりわけ現在の上うに情報技術の進歩がはげしい時 代には,常に現実の実務の動向を十分認識しておくことは,大学における会計情報システム の教育にとって不可欠なことである。 会計情報システムの教育を考える場合,常に上述の二つのことを平行して進める必要があ る。今回は,時間,紙幅等の関係で後者の場合に筒題を限って,わが因企業における最近の 情報技術の進歩とその会計情報システムへの影響のみについて検討してみた。従って,両者 を同時に検討し,大学:における会計情報システムの教育内容を構築するという作業は,今後 に残された課題である。(なお,試論的なものであるが,わが国でも日本会計研究学会の特別 委員会が二度にわたり研究報告f与を公表している。最初のものは,日本会計研究学会特別委 員会(委員長 井上達雄) [1966],二度目は日本会計研究学会特別委員会(委員長大山政 雄) [1983Jである。〕 (2) なお,ここで企業規模は,昭和60年度の資本金で, 50億円以上を大規模, 50億円未満を小規 模と分類した。以下,本文中および表中でのタイプ分類の表記は,大規模卸売業は卸売 (大),小規模卸売業は卸売〔小),大規模小売業は小売(大),そして小規模小売業は小売 (小)と略記する。

(3)

表-1 汎用コンピュータ(型別)導入状況 (台) 大型-A 大型-B 中型一A 中型一B 小 型 合計 卸売(大) 79 .57 l “50 2.29 5.64 10.79 卸売(小) .18 28 .70 .68 1..79 3..63 小売(大〉 1 10 川75

1

.

55 L10 2..65 7.15 小売(小〕 .20 .34 .71 .57

1

.

26 3.09 全 体 .36 .38 .89 .86 2.14 4.64 *)全体 (n=151)。 (3) 均の総台数は464台である。タイプ別には,卸売(大)で10.79,小売(大)で7..15 と,規模の大きい企業でコンピzータの導入台数が多くなっていることは,表からも 明らかである。企業規模と汎用コンピョータの導入台数の聞には,深い相闘があると いえる。卸売業と小売業を比較すると,小売業での大型の導入台数が卸売業の場合に 較べて多くなっており,卸売業での小型の導入台数が相対的に多くなっている。これ (4) は,小売業での支庖数や営業所数の多さと関係しているためであろう。 2-2 オフコンおよびマイコンの導入 次に,オフィス・コンピコータ,マイクロ・コンピュータともすべての企業で導入 されているが 1企業あたりの導入台数は表一2のとおりである。 全体では,オフコンが14.50台,マイコンが5873台であり,この場合もやはり企業 規模との関係が非常に高いことが表から理解出来る。 (3) 汎用コンピュータの型式区分は,通産省の区分にしたがって以下のとおりにした。(なお, ミニコンを事務用に使用している場合には,汎用として記入してもらった。また, 1千万円 以下の場合には,ミニコンあるいはマイコンとして記入してもらった。〉 区分 売価換算 1 大型-A 5億円以上 2 大型-8 2億5千万円以上一5億円未満 3 中型-A 億円以上一2億5千万円未満 4 中型-8 4千万円以上-1億円未満 5 小型 l千万円以上 -4千万円未満 *)日本情報処理開発協会『コンピュータ白密(1986 年)1による。 (4) 付録一2を参照のこと。

(4)

表-2 オフコンおよびマイコンの導入(台) オフコン マイコン 卸売(大〕 25..67 120.36 卸売(小) 7.92 31 51 小売(大〕 41..00 123“35 小売(小〕 9リ92 62.65 全 体 14..50 58..73 *)全体(オフコンn= 112,マイコンn=123)。 2-3 使用しているプログラム言語 各企業で,事務処理システム,とりわけ経営・会計システム用に使用しているプロ グラム言語は表-3のとおりである。それによると,事務用言語といわれるコボルが 圧倒的に多く,全体で3/4を越えている。他の言語では,簡易言語が71%と比較的 多くなっている。 表

-3

使用しているプログラム言語 COBOL FORTRAN Asse血bler P/L 1 卸売(大) 59 9% 0% 12.7% 3.4% 卸売(小) 74.0 0 3.8 2.9 小売(大 93.2 1.0 3り2 0 小売(大 76.9 0 2.1

1

.

8 全体 75.7 0* 4.2 2.3 *)全体(n = 160)0

r

0 * Jは正確には0.02である。 2-4 コンピュータの分散化の程度 BASIC 75%

L5

4 2.7 2.2 簡易言語 8、1% 8..2 2.8 6.7 7.1 その他 8.0% 9.6

.

5

9.8 8.3 前述したように,現在では汎用コンピコータを始めとして複数のコンピュータが各 企業に導入されている。それらのコンピュータ・システムがどのように連携され,ま た利用されているのか。集中処理システムなのか,分散処理システムになっているの (5) かは,企業の情報処理システムを考察するのに大変重要である。各企業における実情 (5) 分散処理システムとは,コンピュ一声。システムが地理的(物理的〉に別々の場所に分散設 置されており,専用的な業務処理を独立で行っているが,その相互間はデータ通信網などで 連携されており(論理的には1つ),共同して目的の業務処理が行えるシステムをいう。

(5)

を尋ねたのが表

-4

である。 全体では,集中処理が

447%

,集中と分散の中聞の形態が

428%

であり,このこと は導入の初期の段階では集中処理であり,複数のコンピュータが導入されるにつれ て,処理形態がある程度分散化してきているといえる。ただ,完全に分散処理システ ムになっているという企業は,

12.6%

であり,今後に進展が期待されるが,現状はま だ一部の企業で分散処理が定着しているに過ぎないようである。 表

-4

コンピュータの分散化の程度 分 散 中程度 集中 卸売(大

200%

33.3%

467%

卸売(小)

1

5

.

7

4

1

.

6

4

2

.

7

小売(大

5

o

6

0

.

0

3

5

O

小売(小

5

.

7

4

0

.

0

5

4

.

3

全 体

1

2

.

6

4

2

.

8

4

4

.

7

*)全体 (n=159)。分散度は,分散c1あるいは2に 0をしている場合,中程度(3.4,5)にOをし ている場合,集中 (6あるいは7にOをしている 場合〉として集計した。(以下,リクカ-I・ス ケ}ノレによる結果を分類集計する場合は同様にし た。〉 3 ネットワークシステム (6) ネットワークシステム (networksystem)は,本社,支庖,営業所など複数の事業 所や職場聞の情報のやりとりをオンライン・リアルタイムで可能にするために,不可 欠なシステムである。また,専用回線はある特定の事業所聞で常時それを可能にする ために大変重要なものである。 本節では,商企業におけるネットワーク化の現状,その動機と効果,専用回線の利 用状況,およびローカルエリア・ネットワーク (LAN)と販売時点管理 (POS)の利 用の実態をも併せて考察した。 (6) ネットワークシステムとは,電気通信回線とコンピュータおよび端末機等によって構成さ れ,オンラインで様々の業務がコンピュータ処理されるシステムをいう。郵政省ネグトワー ク化推進懇談会編[1

9

8

6

J

による。

(6)

香川大学経済論叢 1102 3-1 ネットワークイヒのレベル ここでは,ネットワーク化の実態を企業内(国内と海外)と企業間(仕入先,販売 先および関係会社間〉に分けて検討した。 表-5は,企業内の本社一支庖聞のネットワーク化のレベルを示している。まず圏 内の場合は,全体で56,.3%の企業で既に全面的にネットワーク化がなされており,ま た,タイプ別には小売(大〉で最も進展しており,卸売(大).卸売(小)そして小売 (小〕となっており,企業規模との関係が高くなっている。 表

-5

ネットワーク化のレベル(企業内) 本社一支j吉間(圏内〕 本社一支庖間(海外〕 未導入 中程度 全面的 未導入 中程度 全面的 卸売(大) 26ゎ7% 13 3% 60 0% 60,0% 30 0% 10,0% 卸売(小 25.0 20,4 54,8 93.3 4,4 22 小売(大 10,0 20,0 70ゎ

o

100伽0 0 0 小売(小) 2

1

.

9 28.1 50.0 100.0 0 0 全体 22.5 2

1

.

2 56.3 90.3 6.9 2.8 *)閣内 (n=151).海外 (n=72)。導入なしC1.2),中程度 (3.4,5),全面的 (6,7)。 海外支j古との場合は,いまだほとんどネットワーク化がなされていなく,タイプ別 には卸売(大〕で若干進んでおり,卸売(小)でも一部企業である程度のネットワー クが進行しているが,小売業ではネットワーク化が全くなされていない。 次に,企業聞のネットワーク化を表

-6

によって検討してみよう。まず購買先との ネットワーク化は,全体では. ['全面的にしている」が8,7%.['半分位jが226%そし て「導入してない」が687%と,購買先とのネットワーク化は3割強といまだ十分に は進展していない。タイプ別には,ネvトワーク化は小売(小)で最も高く,小売 表

-6

ネットワーク化のレベル(企業間〉 購 買 先 販 売 先 関係会社 未 導 入 中 程 度 全 面 的 未 導 入 中 程 度 全 面 的 未 導 入 中 程 度 全面的 卸売(大)58 3% 4L 7% 0% 83 3% 16 7% 0% 66 7% 8ゎ3% 25.0% 卸売(小)81 7 141 4,2 82.9 12,9 4,3 75.8 14.5 9ゎ7 小売(大)53.3 33.3 13,3 100.0 0 0 69,2 15,4 15.4 小売(小)35.3 35.3 29.4 100.0 0 0 46.2 7.7 46.2 全体 68.7 22.6 8.7 86.1 10.9 3.0 70.0 13.0 17.0 *)購買先 (n=115),販売先 (n=101).関係会社 (n=100)。導入なしC1, 2),中程度 (3, 4. 5),全面的 (6,7)。

(7)

(大),卸売(大〕が続き,卸売(小)では最も進展していない。 販売先とのネッ Tワーク化は,全体では「全面的

J

が3%,I中程度

J

109%といま だネγ トワーク化は進展していなく,今後に展開が期待されるようである。また,タ イフ。別には,卸売業で

17%

佼の企業で導入されているが,小売業は販売先が最終消費 者であるためか, I導入なしJが100%になっている。 最後に,関係会社との場合を検討してみよう。関係会社とは,

I

全 面 的 」 が17%, 「中程度」が13%と,併せて30%の企業で、関係会社との問でネットワーク化がなされ ており,ある程度ネットーワーク化が進展してきていることが理解できる。タイプ別 には,小売(小)での導入が最も進展しているが,卸売(大),小売(大)でもかなり 進んでいる。 3-2 専用回線の使用 ネットワーク化の方法にも色々あるが,その関係が閤定的/永続的に重要な場合に は,両者間の専用回線によるネッ}ワークシステムで結ぶことが考えられる。そこ で,その実状を尋ねた結果が,表-7である。 表 7は,企業内の専用回線の使用の現状である。それによると,園内の本社一支 広間では,すでに「全面的」が44..3%,I中程度」が19.3%と,両者をあわせると60% 以上の企業で,本一支広聞はすでに専用回線で結ぼれていることがわかる。タイフ。別 には,小売業での専用回線の利用が進展しており,小売(大)ではほとんどの企業 で,ついで小売(小),卸売〔大)そして卸売(小)という"僚に利用が少なくなってい る。 卸売(大) 卸売(小) 小売(大〉 小売(小) 全体 表

-7

専用回線の使用(企業内〉 本社一支庖間(国内〉 本社一支店開(海外) 未導入 中程度 全面的 未導入 中程度 全面的 36 5% 23.1% 38内5% 100“0% 0% 0% 43.4 14 5 421 97 4 0 2 6 5.6 33..3 6L1 100..0 0 0 36.4 21.2 42.4 100.0 0 0 36.4 19.3 44.3 98.5 0 1.5 *)園内 (n=140),海外 (n=65)。導入なしC1, 2),中程度 (3,4,5),全面的 (6,7)。

(8)

次に,これが海外支陪との間の専用回線の利用になると,ほとんど利用されていな いというのが現状である。 次に,企業聞の専用回線の利用の実態は,表

-8

のとおりである。 まず¥購貿先と の間では,全体で「全面的

J

7.7%

r

中程度」が

58%

と,

13.5%

の企業で専用回線 が利用されている。 販売先との間では,卸売業で大規模の企業を中心に利用されているのみであり,小 売の場合には,ネットワーク化の場合にした説明が同様にあてはまる。 最後に,関係会社との間では,全体で「全面的」が

1

4

.

.

4

%

r

中程度」が

1

13%

と, 企業間では最も専用回線が利用されている。 また,タイプ別の利用は,卸売(大)と 小売(小)が比較的利用が多く,その他は若干L遅れているようである。 表

-8

専用回線の使用(企業間) 購 買 先 販 売 先 関孫会社 未 導 入 中 程 度 全 面 的 未 導 入 中 程 度 全 面 的 未 導 入 中 程 度 全 面 的 卸売(大)

833% 0% 167% 769% 154% 77% 583% 167% 250%

卸売(小)

9

0

.

3

4

.

9

4

.

8

9

3

.

1

52 1

.

7

7

9

3

103

1

0

.

3

小売(大)

8

6

.

7

6

.

7

6

7

1

0

0

.

.

0

0

0 7

6

.

9

1

5

.

4

7.

7

小売(大)

7

3

.

3

1

3

.

3

1

3

.

3

1

0

0

.

0

0 6

4

.

3

7

.

1

2

8

.

6

全体

8

6

.

5

5

.

8

7

.

7

9

2

.

2

5

.

6

2

.

2

7

4

.

2

1

1

.

3

1

4

.

4

*)購買先

(

n=

1

4

0

)

,販売先

(

n

=

6

5

)

,関係会社

(

n=

9

7

)

。導入なしC1,

2

)

,中程度 (3, 4, 5),全面的 (6,7)。

3-3

ネットワーク化の動機と効果 企業内を中心にネ'y}ワーク化が比較的進展してきていることは,これまでに見て きたとうりである。それでは,その動機とその効果全企業の担当者はどのように考え ているのであろうか。それを尋ねた結果が,以下の表

-9

と表

-10

である。 1) ネットワーク化の動機 まず表

-9

により,ネットワーク化の動機を,全体の場合について検討してみよう。 表によると,ネットワーク化の動機は,。迅速正確なデータ処理 (3

5

9

)

, 2)事務処理 の省力化

(

3

2

0

)

そして

3

)

データの有効利用

(

2

2

8

)

が飛び抜けてポイントが高く, それだけネットワーク化の重要な動機になっていることが理解できる。 4位以下の項 自は, 4)顧客サービスの改善Cl,

3

9

)

5

)

企業競争力の強化

c

l2

1)が

l

点台であり,

(9)

体 一 回

m

m

m

初 幻 貯 河 川 叩 犯 は

M

一 日 全 一 3 3 2 1 1 川 ゆ 一 油 一 一 点 -F o r k z I F O A U τ q J q L A 性 004 ‘ 0 0 ρ o q o 一 歩 す A 官民 v q u n o n L O U R v n x u n L 1 i n v 一 一 売 一 3 2 1 1 I H -位 一 一 ら た 大 一 一 も し (一氏以託公口氏ど引川氏荻︹一て出 自 国 売 一 3 2 Z I -け 努 程 一 小 一 一 付 て 動 一 , 一 一 を し の 一 一 一 位 除 ー

ι

-1

一 一 順 て -列 一

ι

一白日必お

ω

w

m

m

ω ω

一 肌 耕 一 一 売 一 3 3 2 1 1 p リ リ -一 い ワ 一 卸 一 一 高 答 ト 一 一 一 の 回 y 一 一 一 性 を ト 一 ∞ 一 4 3 0 1 3 1 7 3 9 4 4 一 醸 制 -一 ρ o n u n u n L n u 内 LAU 泊 川 宮 内 Lti 唱 i 一色コ 9 一 t 2 3 2 2 L I l -一 氏 町 一 一 卸 一 よ 一 市 そ 表 回 大 拡 一 K L 理 拡 化 の 一 ポ 叫 処 善 の 速 域 一 夙

M

タ 化 用 改 化 引 迅 地 化 一 b ↓ 一 力 活 の 強 取 の ' 率 一 J 佼 デ 省 効 ス の ' 定 問 化 効 一

D

5

な の 有 ビ カ 保 決 時 速 の 一

u

確 理 の 一 争 確 略 ス 迅 用 一 ; 正処タサ競の戦ピの運他一印、 速 務 一 客 業 客 営 一 済 金 の 一 体 点 迅 事 デ 顧 企 顧 経 サ 決 資 そ 一 全 4

ω ω

ω

伺 倒 的

ω ω

ω ω

一 船 つづいて

6

)

顧客の確保,取引の拡大

(

09

7)および

7

)

経営戦略決定の迅速化

(

0

.

7

0

)

のウェイトが高くなっている。 タイプ別の特徴は,卸売(大〕で,企業競争力,顧客の確保,取引の拡大および経 営戦略決定の迅速化等の事項が,他の場合に較べて,より重要性のポイントが増して いることである。 2) ネvトワーク化の効果 次に,ネットワーク化の効果を,表

-10

によってみてみよう。ネットワーク化の効 L P Z o n H ヴ t A U o o n o η I 内 d n 性 ヴ t o o -↓ h v -m y A ‘ っ d u q d n t n t a U F b A 1 4 つ 士 E J 全 一 3 3 2 1 引 H -一 間 一 一 点 -R u f よ O O G U 1 A つ ん 句 t 戸 b 1 A F D 1 4 q υ つ 土 参 -R M 宮 内 4 n口作品。 on006FD ハ onL 凋川唯一一 一 売 一 3 3 L l リ リ ・ 一 一 一 ら た 大 一 2 一 も し ( 一 日 む 町 42 袋 K L M U 引 H Z M U 4 2 一 て 出

E-売 一 3 3 2 l l . -け 算 界 一 ト 一 一 付 て 効 一 ノ 一 一 の 一 一 一 位 除 七 台 J 一 一 順 で

- d

一 9 一 に 数 ク 一 ( 一 mCM 叩 お 邸 ∞ ∞

ω

必 必

ω

l

一 順 業 一 一 売 一 3 3 2 1 " ・ 一 い ワ 一 卸 一 一 応 答 ト 一 一 一 の 回 J 一 一 一 性 を れ 一 対 一 l ' l l i l i -一 腰 制 一 一 引 hS4 鉱 山 町 れ 3 7 日 2 白 山 一 -ト 合

O

写 2 3 3 2 1 引 h ・ 一 は の 叶 一 卸 一 ; 一 引 そ 表 -大 動 一 m L 理 拡 の 化 一

4

4

H

処 善 の 域 速 一 同 念 日 夕 化 用 改 化 引 地 迅 化 一 回 十 一 力 活 の 強 取 ' の 率 一 い 位 デ 省 効 ス の ' 間 化 定 効 一 め 5 な の 有 ピ カ 保 持 速 決 の 一 日 確 理 の 一 争 確 ス 迅 略 用 一 = 正処タサ競のピの戦運他一印、 速 務 一 客 業 客 一 済 営 金 の 一 体 点 迅 事 デ 顔 全 額 サ 決 経 資 そ 一 全 4

1 ω

ω ω

印 刷 制 的 川 間 的 問 帥

ω

一 糾

(10)

果も,動機とほぼ似た順位になっており,1)迅速正確なデータ処理 (373), 2)事務処 理の省力化 (3,44),3)データの有効活用 (227)が,三大効果でありまたそのポイン トが動機の場合に較べて,若干高くなっている(データの有効活用は,小売(小)は 除く〉。逆に,企業競争力の強化,顧客の確保,取引の拡大,経営戦略決定の迅速化や サービス時間,地域の拡大という,より高度で間接的な利用は, ["動機」の場合のポイ ントに較べると低く,現実には期待したほど十分な成果は挙がっていないようである。 以上,上述の1位から3伎の3項目は,企業内の情報システムの効率化および情報 利用の高度化をもたらすものであり,ネットワーク化から期待される直接的かつ一次 的なものである。それに対して, 4位以下の項目は,ネットワーク化により得られる 二次的かつ間接的なものであり,今後その重要性が増加していくと思われる。しか し,現実には,これまでにみてきたように,いまだその導入の動機および効果は一次 的かつ直接的なものが中心的であり,企業競争力の強化,顧客管理,経営戦略等への 高度な利用は,今後に残されている場合が多いようである。 3-4 ネットワーク化の主要業務 それでは次に,ネッ}ワーク化の主要業務を表一 11によって検討してみよう。表か らもわかるように,まず販売管理 (400)が第一義的に重要な業務である。次に,購 買管理 (252)および在庫管理 (249)である。第三集団としては,物流管理と会計 表-11 ネ'Ytワーク化の主要業務 卸売(大〉 卸売(小〉 小売(大) 小売(小) 全体 (1) 販売管理 329 4,,31 380 3.73 4,00 (2)購買管理 336 237 2,95 2,26 2,,52 (3) 在庫管理 214 3,,05 1 90 L74 2,,49 (4)物流管理 L71 1 51 1 65 2,94 1,,89 (5) 会計管理 1 43 I“79 1 55 1,,06 L55 (6) 経営情報管理 1,,00 44 95 ,79 ,,65 (7) 資金管理 86 32 40 ,06 32 (8) 人事管理 .21 .23 .50 .47 .32 *)全体(n=143)。なお,ポイントは,重要性の高い順に順位を付けてもらい.1位→5 点.2位→4点, . 5位→1点とし,その合計点を回答企業数で除して算出した。

(11)

管理である。

3-5

ローカルエリア・ネットワーグの利用 ネットワーク化の一環として,企業内でのローカルエリア・ネットワーク(l

o

c

a

l

a

r

e

a

n

e

t

w

o

r

k

:

LAN)

の利用状況を尋ねた。結果は,表

-12

にあるとおり,本社内で 「全面的

J5

.

.

3

%

I

中程度

J8.0%

と最も多く利用されており,園内支宿では「全面 的

J4

.

.

2

%

, I中程度

J42%

と若干その利用が少なくなっている。また,海外支庖で は,卸売(大〉のl社で「中程度」利用しているだけで,他の企業ではいまだ利用さ れていない。このことは,

LAN

はまず本社で導入され,園内支屈そして海外支庖とい うIJ闘に導入が進められていくようである。また,タイプ別には,いずれの場合がとは 言い難いが,大規模な企業でその導入が進んでいるといえよう。 表一

1

2

ローカルエリア・ネッ}ワークの利用 本 社 内 圏 内 支 応 内 未導入 中 程 度 全 面 的 未 導 入 中 程 度 全 面 的 卸売(大

714% 2L4% 71%

86.7% 133%

0%

卸売(小

8

9

.

2

6

.

0

4

.

8

9

3

.

7

2

.

5

3

.

8

小売(大

850

5

.

0

100

8

5

.

0

5

.

0

1

0

.

0

小売(小

8

7

.

9

9

.

1

3

.

0

9

3

.

1

3

.

5

3

.

5

全体

8

6

.

7

8

.

0

5

.

3

9

1

.

6

4

.

2

4

.

2

*)本社内 (n

=

1

5

0

)

,園内支庖内 (n

=

1

4

3

)

。導入なしC1,

2

)

,中程度

(

3

4

, 5) ,全面的 (6, 7)。

3-6

販売時点管理 販売時点管理

(

p

o

i

n

to

f

s

a

l

e

s

management :

POS)

は,企業の売上関係の情報の有 効活用のために,大変重要な役割を果たしている。そこで,その導入状況を尋ねたの が表

-13

である。 これは,消費者ニーズを如何にうまく早くキャッチし,経営戦略や経営管理に迅速 かつ有効に利用するかに大変貢献するものである。表からもわかるように,小売業で の導入が圧倒的に高く,とりわけその導入は大規模な場合に

50%

(1全面的J) と高く なっている。卸売業では導入割合が低く,今後導入がある程度進められていくものと 思われる。

(12)

4

1

i

i

i

i

表-13 販売時点管理 (POS)の導入 未導入 中 程 度 全 面 的 卸売(大〉 93.3% 0% 6..7% 卸売(小) 83..9 12 6 3.5 小売(大〉 350 15 0 50.0 小売(小) 57.1 8.6 34.3 全 体 72.6 10.8 16.6 *)全体(n = 157)。導入なしC1, 2),中程度 (3, 4,5),全面的 (6,7)。 4 データベース、ンステム データベースシステム (databasesystem : DBS)は,ネッ Tワークシステムととも (7) に,現代の企業情報システムの中核的な役割を担っている。そこで,本節ではDBSの 導入の実状,その目的,利用分野およびその分散化の程度を検討する。また,併せて 汎用コンピュータをデータベースマシンとしてどの程度使用しているかも尋ねた。 4 -1 データベースシステムの利用 まず最初に, DBSの利用状況を,表-14によって検討しよう。汎用コンピョータに おけるDBSは,

r

全面的」に利用が22.2%,

r

中程度」が392%と,両者を含めると 614%の企業ですでにDBSが利用されており,かなり重要な役割を果たしていること 表-14 データベースシステムの利用 汎用コンピュータ マイクロ・コンピュータ 未 導 入 中 程 度 全 面 的 未導入 中程度 全面的 卸売(大 333% 26 7% 40.0% 100 0% 0% 0% 卸売(小 38..6398 21.6 896 105 0 小売(大 20..0 55..0 25.0 86.7 6..7 6.7 小売(小 51.4 34.3 14.3 92.0 8.0 0 全 体 38.6 39.2 22.2 90.8 8.4 .8 *) (汎用n=158,マイクロn=119)。 導入なしC1, 2),中程度 (3,4,5),全面的 (6, 7)。 (7) DBSとは, DBMS (自社開発及び商用のDBMSの両者を含む〉を利用して,情報相互の関 係を関連させて蓄積したデ‘ータ構造をもち,一箇所のデータパンクからニーズに応じてダイ レタト。アクセスあるいはランダム。アクセスの出来る装置を備えた、ンステムをいう。

(13)

がわかる。タイフ。別には, DBSの利用は小売(大)80.0%,卸売(大)667%,卸売 (小)61. 6%そして小売(小)48.6%となっており,大規模な小売業でとりわけ利用 が高くなっている。 次に,マイクロ・コンピュータの場合は, DBSの利用は,全体で「全商的」利用は l社のみであり, I中程度」に利用も84%と,汎用コンピコータの場合に較べると, その普及が限られたものになっている。これは, DBSそのものがもともと大最の情報 をl箇所に集めて利用することにその意義があり,汎用コンピzータはそれが可能で あるが,マイクロ・コンピコータではいまだ十分でないことをも示している。すなわ ち,企業でのDBSの利用そのものが,汎用コンピコータから出発し,現在ょうやくマ イクロ・コンピュータでのDBSの利用可能性と意義を模索している段階にあるようで ある。 4-2 データベース・マネジメント・システム そ れ で は , 利 用 し て い る デ ー タ ベ ー ス ・ マ ネ ジ メ ン ト ・ シ ス テ ム (database management system : DBMS)はどうであろうか。汎用コンピュータの場合とマイク ロ・コンピzータの場合に分けて検討してみよう。 まず¥汎用コンピコータにおける場合のDBMSは,表-15からわかるとおり,階層 型 (hierarchicalDBMS)のものが500%と半分を占め,関係型 (relationalDBMS)が 266%そしてネットワーク型 (networkDBMS)が21..3%となっている。 次に,マイクロ・コンピュータの場合には,上述のようにDBSを利用している企業 そのものが10%弱といまだ十分に普及していないので,回答企業数も10社にすぎない。 表-15 データベース・マネジメント・システム(汎用〉 DBMS 階 層 型 ネ ッ ト ワ ー ク 型 関係型 その他 卸売(大 60.0% 10.0% 30.0% 0% 卸売(小 5L9 19..2 26..9 1.9 小売(大 500 31引3 18凶8 0 小売(小 37.5 25.0 31.3 6.3 全体 50.0 21.3 26.6 2.1 *)全体 (n=94)。導入なし(1, 2),中程度 (3,4, 5),全面的(6, 7)。

(14)

その内訳は,関係裂が700%であり,ネッ}ワーク型が20%そしてその他が10%と, 良くいわれているようにリレーショナル型DBMSを中心に利用されていることがわか る。 4 - 3 DBMSの開発 DBMSの開発主体は,汎用コンピコータの場合には,表-16にあるとおり,全体で 自社開発58.4%と最も多くを占め,商用DBMSの利用が30 3%,そしてその他が 1L2%になっている。 マイクロ・コンピュータの場合は,前述のように回答企業が10社;と少ないが,自社 開発が500%,商用DBMSの利用が40..0%,その他が10.0%という比率になっている。 表-16 DBMSの研究開発(汎用) DBMS 自社開発 商用利用

ぞあ面

卸売(大 77.8% 1L 1% 111% 卸売(小 52..9 35.3 118 小売(大 62.5 313 6.3 小売(小 61.5 23.1 15.4 全体 58.4 30.3 11.2 *)全体(ロ=89)。導入なしC1, 2),中程度 (3,4,5), 全面的 (6,7)。 4-4 データベースシステム利用の目的 DBS利用の目的は,表-17に示すとおり,全体では↑青報の多目的・高度利用が3.90 表-17 データベースシステム利用の目的 目 的 卸売(大〉 卸売(小〉 小売(大〉 小売(小) 全体 (1)情報の多目的・高度利用 375 372 3.89 442 390 (2)業務の統合・合理化 2..25 243 2.47 246 2..43 (3) 処理パーフォマンスの改善 1 42 1 40 126 Ll7 1. 33 (4) システム開発時間の短縮 75 92 ..42 17 制66 (5) システム運用・保守費用 .50 20 十37 13 .24 (人員〉の削減 (紛 システム開発費用(要員) .17 05

.13 制07 の削減 (7) その他

.05 .16

.05 *) 全体 (n=115)。なお,ポインTは,重要性の高い)煩に順位を付けてもらい, 1位→5点, 2位→ 4点, , 5位→l点とし,その合計点を回答企業数で除して算出した。

(15)

ポイントと圧倒的に高くなっている。第二{立は,業務の統合・合理化(243)であ り,処理パーフォーマンスの改善

o

33) が第三位。であり,重要な目的は上述の 3つ に絞られるようである。 上記のことは,いずれのタイプでも同様の傾向にあり,タイプ聞に特に差異はみら れない。 4 -5 データベースシステムの利用業務 それでは,データベースシステムの利用業務はどのようになっているのであろう か,表-18によって検討しよう。 表-18 データベースシステムの利用業務 卸売(大〉 卸売(小) 小売(大〕 小売(小) 全 体 (1) 販売管理 12 094%) (2) 在庫管理 7 01 3 ) (3) 人事管理 10(16.1 ) (4) 購買管理 6 ( 9..7 ) (5) 資金会計 13 (21 0 ) (6) 財務会計 8 02 9 ) (7) 管理会計 4 (6.5 ) (8)固定資産会計 1( 1 6 ) (9) その他 1 (1.6 ) *)全体 (n=160)。複数回答可。 54 (20.2%) 47

075 )

27 00 1 ) 37 03 8 ) 50 08 7 ) 28 00 5 ) 18 ( 6..7 ) 7 ( 2..6 )

o

(

0

8 040%) 4 (7..0 ) 11 093 ) 6 00 5 ) 13 (22 8 ) 5 ( 8 8 ) 8 04 0 )

0(0

2 (3.5 ) 18 (220%) 11 03 4 ) 10 02恥2 ) 7 (8..5 ) 18(22 0 ) 8 ( 9..8 ) 7 ( 8.5 ) 1 ( 1 2 ) 2 (2.4 ) 92 09“6%) 69 04 7 ) 58 02 4 ) 56

c

l

1

9 ) 94 (200 ) 49 00 5 ) 37 ( 8 7 ) 9 ( 1 9 ) 5 (1.1 ) 全体では,債権・債務管理を含めた資金会計が200%でもっとも高く,ついで得意 先,受注管理を含めた販売管理が196%とほぼ同様の比率を示している。あとは利用 の多い11即こ,在庫管理 047%),人事管理 (12.4%),購買管理 (119%) という経 営の業務管理の分野が続いている。会計の分野では,財務会計が105%,管理会計が 87%と,業務管理関係ほど利用されていない。 4-6 データベースシステムの分散度 データベースシステム

(

D

B

S

)

は,歴史的にはばらばらに処理していたファイル群 を一つに統合したデータベースという集中型の

DBS

から出発したが,今後は分散型の (8)

DBS

に移っていくといわれている。すなわち,

I

データを論理的に統合せよ,しかるの (8) 植 村 俊 苑 口979J,183ベージによる。

(16)

ちに物理的に分散させよ」という命題である。その分散化の技術動向は,

D I

複数の 計算機群を組み合わせた分散型データベースシステム」と, 2) Iデータベースシステ (9) ム専用のハードウェア

J

,すなわちデータベースマシンである。 ここでは,まずDBSの分散化の程度を表-19により検討し,次項でデータベースマ シンの利用の現状を検討する。 理論的には, DBSは 分 散 化 の 傾 向 に あ る が , 現 実 に は , 現 在 の と こ ろ 全 体 で は 676%が集中型システムであり,中間形態が198%そして分散耳目システムは126% と,やはり主流はいまだ集中型DBSが中心である。 表-19 データベースシステムの分散度 分散型 中間型 集中型 卸売(大 167% 83% 75れ0% 卸売(小 15.8 22.8 61.4 小売(大

o

158 842 小売(小 13.0 21.7 65.2 全体 12.6 19.8 67.6 *)全体 (n=lll)o (分散型=1. 2.中 間 型 =3. 4. 5.集 中 型 =6. 7)。 4-7 データベースマシンの利用 それで、は,データベース専用機であるデータベースマシン

(

d

a

t

a

b

a

s

em

a

c

h

i

n

e

:

DBM)の利用はどうであろうか。表-20によると,すでに専用目的に使用しているが 表一20 データベースマシンの利用 導入済 計闘中 予定なし 卸売(大) 7.4% 21..4% 71..4% 卸売(小〕 27.0 20.6 52.4 小売(大) 10.5 15.8 73..7 小売(小) 3.7 40.7 55.6 全体 17.1 24.4 58.5 *)全体 (n=123)。 (9) なお,分散捜データベースシステムは,広域分散処理システム〔物理的に分散〉上の複数の 直接アクセス記憶装置に格納されているデータの集まりであり,分散データベースに対して 一貫性のある原則〔論理的に統一〕により,検索,更新,追加,削除などのデータ操作が可能 なデータベースシステムをいう,と定義している。付録の調査票を参照のこと。(なお,この 定義は,永田元康口983J.17ベージによる。〕

(17)

1

7

1%

であり,使用を計画中が

2

4

4%

,そして使用予定なしが

585%

となっている。 導入済と計画中を合わせると41.

5%

とかなりの企業で,汎用コンピョータをデータ ベース専用機として利用していこうという方向が読み取れる。 意思決定支援システム 5 企業の意思決定は,企業活動のなかでも特に重要であり中心的なものである。その コンピコータを用いた意思決定支援シス (10) テム (decisionsupport systems ; DSS)が開発,利用されるようになってきた。そこ ような企業の意思決定活動を支援するため, で,本節では, DSSの利用の現状,その利用分野,および意思決定への有効(貢献度) また,対話型のDSSとして現在特に注目を浴びているエキスパー を検討してみたい。 ト・システム(専門家システム〕の利用の現状をも併せて考察した。 意思決定支援システムの利用 5 - 1 まず経営,会計業務でのDSSの利用の状況を,汎用コンピコータとマイクロ・コン ピコータの場合について,表

-21

により検討しよう。 汎用コンピコータでは,全体では

2

,,

6%

,I中程度」が

1

5

6%

と,すでになんらかの 形で導入しているのは

20%

弱と,ネットワークシステムやDBSに較べるともう一つ進 行していない。またタイプ別には,卸売業で利用が進んでおり,小売業では

10%

前後 に過ぎない。 意思決定支援システムの利用(経営管理/会計業務〕 表一21 マイクロ・コンピョータ 未導入 中 程 度 全 面 的

9

2

3% 7

7%

0%

9

3

5

6

,,

5

0

933

0

6

,,

7

9

0

.

0

1

0

.

0

0

9

2

.

6

6

.

7

.

7

汎用コンピzータ 未導入 中 程 度 全 面 的 卸売(大

66.7% 3

3

3%

0%

卸売(小

7

9

3

1

6

1

4

.

6

小売(大) 印刷

5

1

0

.

5

0

小売(小

9

0

.

9

9

.

1

0

全体

8

1

.

2

1

5

.

6

2

.

6

*)全体(汎用n

=

1

5

4

,マイクロn

=

1

3

5

)

。 (10)怠思決定支援システムとは,経営窓思決定問題の解決のため,各種のデータと財務,統計, 確率,管理科学等のモデルを利用して意思決定を支援する対話型のコンピュータを用いた経 営情報システムをいう。なおこの定義は,加登豊[1

9

8

5

-

a]による。

-l

i

t

i

-i

l

i

l

l

i

b

-i

I

1

i

i

(18)

また,マイクロ・コンピョータの場合には, I全面的

J

(0 7%), I中程度

J

(6 7%) と,何らかの形で導入している企業は7.4%と, DBSの場合と同様に,マイクロ・コン ピュータではより遅れていることが理解できる。 5-2 意思決定支援システムの利用業務 DSSの利用業務は,汎用コンピュータおよびマイクロ・コンピョータの場合につい ては,表-22に示すとおりである。 汎用コンピュータでは, 37のDSSがすでに利用されており,最も多いのは販売管理 (顧客管理を含む)であり, 8社で利用されている。次に,利益管理(売上管理,経 営分析,予算管理を含む〕が7社,そして購買管理(市場分析を含む)が5社で利用 (11) されており,比較的利用が盛んな分野である。 マイクロ・コンピzータでは,利益管理で3社,販売管理,財務会計,人事管理お よびその他で,各1社利用しているだけである。 以上, DSSが特に有用な役割を果たすのは,販売管理および利益管理の分野である ことがわかる。 表-22 意思決定支援システムの利用業務 汎用コンピュータ (1) 販売管理 8 (21 6%) 包) 利益管理 7 (18 9 ) (3) 購買管理 5 (13 5 )

ω

)

在庫管理 2 (5.4 ) (日財務会計 3 ( 8リ1 )

(

6

)

人事管理

3

(81 )

(

η

経営計画 2 ( 5..4 ) (8) 信用管理 2 (5.4 ) (9)その他 5 (13.5 ) *)全体(汎用n=37,マイクロn=7)。 5-3 意思決定支援システムの有効性 マイクロ・コンピュータ 1 (143%) 3 (429 )

o

(

0 )

o

(

0 )

1

(143 )

1

(

1

4

3 )

o

(

0 )

o

(

0 ) 1 ( 0 ) それでは次に, DSSは経営管理のレベル別にどの程度有効なのであろうか。戦略的 (11)なお,その他の業務の内訳は,次のとおりである。財務会計〔経理,損益計算書),経営計 画(商品別の計画,中・長期のシミュレーション),信用管理(依権,債務の時系列推移,手 形管理,得意先経営分析),その他〔引合管理,為替業務,生産計画,薬効評価〉などが記入 されていた。在庫管理,人事管理はそれのみである。

(19)

j

(12) に分けて検討したのが,表

-

2

3

.

-24

である。 汎用コンピュータにおける

DSS

の有効性は,表

-23

にみるように.

r

貢献大」と「中 程 度jを合わせると,いずれの場合にも

80%

を越えており.

r

貢 献 大 」 は 戦 略 的 計 画

(

2

8

"

8

%

)

.

マネジメン

r

(275%)

そしてオベレーショナル

(

3

6

.

7

%

)

と,オベレー ショアル・コントロールでの貢献が相対的に大であるという結果になっている。「中 程度」を含めると,マネジメント・コントロールが

9

3

7%

と最も高くなっており,つ いでオベレーショナル・コントロール

(

8

8

6%)

そして戦略的計画

(

8

1

2%)

と,や はりマネジメント・コントロールとオベレーショナル・コントロ}ルでの貢献度が比 較 的 高 く な っ て い る 。 本 来 は , 戦 略 的 計 画 へ の 貢 献 が 最 も 期 待 さ れ て い る の で あ る が,現状では戦略的意思決定には,意思決定プロセス等の復雑な問題の解明が不十分 なため,いまだ十分に活用されていないようである。 表

-23

意思決定支援システムの有効性(汎用コンピョータ〕

D

s

s

貢献なし 中程度 貢献大 戦略的計画

188%

525%

288%

マネジメント・コントロール

6

3

6

6

3

275

オベレーショアル・コントロール

1

1

.

4

5

1

.

9

3

6

.

7

*)全体(戦略的 n=80. マネジメント n=80.オベレーショナル n=79)。 次にマイクロ・コンピュータの場合は,表

-24

にあるとおり,全体的に

DSS

の 貢 献 度 は 小 さ く な っ て い る 。 と り わ け , 戦 略 的 計 画 で の 有 用 性 が 低 く な っ て い る 。 オ ベ 表

-24

意思決定支援システムの有効性(マイクロ・コンピコータ)

D

s

s

貢 献 な し 中程度 戦略的計画

3

9

7%

4

9

.

2

%

マネジメン}・コントロール

1

9

1

6

3

5

オベレーショナル・コントロール

1

4

.

3

5

8

.

7

*)全体(戦略的 n=63,マネジメント n=63,オベレーショナノレ n=63)。 貢 献 大 11け

1%

1

7

.

5

2

7

.

0

(12)戦略的計画は,組織の進む方向を規定し変更する長期的な計画策定のプロセスであり,具 体的には設備投資計画や新製品開発計画等をいう。マネジメント・コントロールとは,組織 目標の達成のために資源を能率的に取得・利用するプロセスであり,利益計画や総合的予算 編成等をいう。オベレーショナノレ・コントロールとは,特定業務を一定の手l慣に従って遂行 するプロセスのことで,具体的には在庫管理等をいう。なお,この定義も,加主主[1

9

8

5

-

a

J

による。

(20)

レーショナル・コントロールでの有効性が最も高く(1貢献大と中」を合わせると 857%) ,マネジメント・コントロールでの貢献も(同81..0%)と, 80%を越えている が,戦略的計画では,6L3%に過ぎない。このことは, DBSと同様にDSSの場合も,本 来汎用コンピュータの特性を生かしてまずそこで利用されたため,いまだマイクロ・ コンビョータでは限界があり,十二分に機能しているとはいえない。そのため,現在 はオベレージョナル・コントロールを中,c.,\~.こ,マネジメント・コントロールにもある 程度利用されているが,戦略的計画には汎用の場合以上にうまく活用されていない, というのが笑状であろう。 5-4 エキスパート・システムの利用 対話型の意思決定支援システムとしてエキスパート・システム (expertsystem) は,将来の経営意思決定において重要な役割を演じるであろうと期待されている。そ こで,企業では経営管理,会計の分野でエキスパート・システムをどのように利用し ているかは重要な課題でゐる。各企業における利用の実態は,表-25のとおりである。 現実に企業の経営管理,会計業務に導入され稼働しているエキスパート・システム は,現在のところないようである。開発中が23%,計画中が15十6%であり,約18%近 (13) くの企業で導入の動きがあるといえる。しかし, 73%近くの企業はエキスパート・ 1ン ステムの導入の計画は現在のところないようである。 表-25 エキスパート・システムの利用 Expert system 導入済 開発中 計画中 計 画 な し そ の 他 卸売(大〕 0% 77% 15.4% 61 5% 15.4% 卸売(小)

lο4 16.2 75..7 6..8 小売(大〕

。 。

10.5 790 10.5 小売(小〉

4.6 18.2 63.6 13.6 全体

2.3 15.6 72.7 9.4 *)全体 (n=128)。 (13)企業の回答によると,実際に利用をめざして開発中あるいは計画中の具体的な業務は,管 理会計,市場予測,経営管理シミュレーション,資金管理および相手先与信管理〔相手先経 営分析〕等が考えられているようである。

(21)

6 統合的会計情報システム 最後に,会計情報システム (accoutinginformation systems AIS) :: の現在の問題点 と今後のAISの在り方を探ってみた。具体的には, AISのブラックボvクス化,月次報 告書の作成日数の変化とその有用性,およびAIS統 合 化 の 現 状 と 将 来 の 方 向 を 尋 ね た。本節では,その結果を検討しよう。 6 - 1 ブラックボvクス化とその対策 コンピコータ導入以前には,月次および年度決算をマニュアルで日常的に現場教育 (on the job training : OJT)を行うことにより,会計情報システムを新人の経理担当 の従業員は理解していくことができた。しかし,コンピョータを導入することによ り,一度システムが出来上がってしまうと,経理業務の知識なしにA胞を運用するこ とが可能になった。そこで,いわゆる経理業務のブラックボックス化という問題が生 じてきた。経理知識のない経理マンの発生である。ブラックボックス化の現状は,表 -26のとおりである。 ブラックボックス化が「大いに問題である」というのは10%であり,

r

ある程度」あ るというのが印刷7%であり,また「問題なし」というのが293%である。この数字を どう解釈するかであるが, 707%の企業が何らかの点で問題が生じているとはいえよ う。 表-26 会計情報システムのブラックボックス化 卸売(大) 卸売(小) 小売(大) 小売(小〕 全 体 *)全体 (n=150)。 問題なし 26ゎ7% 26れ5

3

5

,,

0

3

4

.

4

29.3 ある程度 600% 61,,5 60ゎ0

5

9

.

4

60.7 問題あり 133% 12,1 5,0 6.3 10.0 以上のようなAISのブラックボックス化に対する対応策として,各企業が実施して いる方策は以下のようなことである。最も多いのは, AISを理解するための基礎教育 の徹底,研修,再教育をする(マニョアルの部分を残しておくも含む〉というのが

2

8

(22)

社 (60引9%)と最も多くなっている。次は,社外講習,研究会,通信教育および簿記 の検定を受けるなどの方法であり, 6社 (130%)である。また,経理処理マニコア ルの作成,経理部との共同開発というのも3社 (65%)ある。しかしこれといった決 定的な方法はないようであり,色々の方法が併用されていくであろうが,とりわけ

OJT

が出来なくなる分それだけ基礎教育がより重要になってくるであろう。また, 「問題なし」も293%あったことを考えると,それら企業の対応の仕方をケース・ス タディ等により検討することによりAISのブラックボックス化の問題は解消できるか もしれない。 6-2 月次報告書の作成 月次損益計算書や月次貸借対照表などの月次報告書は,企業の経営者が翌月以降の 経営計画の見直し,修正にとり最も重。要な経営情報である。従って,月次報告書を経 営者に報告するまでに報告書締切後どの位の日数を要するかは,報告書の経営意思決 定への有用性にとり大変重要な関係がある。すなわち,締切後20日以上(実働日〉も 報告書の作成に要するようでは,翌月の経営活動の見直しにはほとんど有効ではない。 そこで,コンピュータ・システムが月次報告書の作成臼数の短縮にどれだけ貢献して いるかは大変興味のあることでるる。結果は,表-27のとおりである。 表からもわかるように,コンピュータを導入する以前は平均で14日弱であり,導入 後は平均で7日弱とほぼ半分になってし、る。これは月次報告割乍成に要する日数とし ては,非常な短縮であり,経営者の意思決定にとっては大変重要な意義をもつものと 思われる。 表-27 月次報告書作成に要する日数 導入前 導入後 卸売(大) 15.1日 6.9日 卸売(小 13.8 6.4 小売(大 13.5 7.7 小売(小) 13.4 7.6 全体 13.8 6.9 *)全体(導入前n= 115,塁手入後n= 148)。

(23)

6-3 月次報告書の意思決定への有効性 それでは,月次報告書は現実にどの程度経営怠思決定の見直しに有効なのであろう か,コンピュータの導入前と導入後にわけて検討してみた。その結果が表一28のとお りである。 コンピュータの導入前には, I非常に有用J というのは23.0%,Iある程度有用Jが 62.0%,そして「有用でない」が150%と, Iある程度有用jが過半数を占めており, ほどほどに活用されていたということであろうか。それが,コンビュータ導入後にな ると, I非常に有用Jが500%と過半数を占め, Iある程度有用」も46.3%になり, I有 用でないJは3.7%に過ぎなくなってきている。このことは,コンピュータの導入によ り,前述のように報告書の作成日数が半分になり,その結果月次報告書が月次計画の 修正,見直しを始めとして,経営意思決定に多面的に利用されてきていることを示し ている。 表-28 月次報告書の意思決定への有効性 コンピコータ導入前 コンピコータ導入後 有 用 で な い あ る 程 度 非常に有用 有用でない あ る 程 度 非 常 に 有 用 卸売〈大 44..4% 222% 333% 7.1% 2L4% 71 4% 卸売(小 16..9 63.4 19 7 5..1 46.8 48 1 小売(大 8..3 667 25.0

o

46.7 53.3 小売(小

o

71.4 28.6 0 5 7 . 7 42.3 全体 15.0 62.0 23.0 3.7 46.3 50.0 *)全体(導入前n=114.導入後n= 135)。 6-4 会計情報システムの統合化 最後に,企業のAISの現状と将来の方向性を尋ねてみた。企業のAISは,大きくは次 の5つに分類されると思われる。 1つは,企業の利害関係者への外部報告を中心にし たAIS,すなわち財務会計中心のシステム。第2は,経営管理目的のための内部会計 中心のシステム,すなわち管理会計中心のシステム。第3に,企業内に財務会計のシ ステムと管理会計システムが別々に独立して並存している場合。第

H

こ,各種業務管 理システム(購買,販売管理等〕の一部に組み込まれている場合,すなわち業務管理 中心のシステム。そして第 5に,会計情報(データ〕は, DBS等により統一的に保持 され,利用目的,必要に応じてランダムアクセスのできる総合的なシステムになって

(24)

いる場合,すなわち統合的AISである。 以上のようにAISを分類して,各企業における現在のシステムと将来のシステム (方向〉を尋ねてみた。表-29が現在のAISについての結果である。 表-29 会計情報システムの統合化(現在) 財 面 会 計 中 心 管 理 会 計 中 心 独 立 に 並 存 業 務 管 理 中 心 統 合 的AIS その他 卸売(大 133% 200% 467% 1303% 67% 0% 卸売(小) 182 250 29..6 171 80 2..3 小売(大 20.0 40.0 250 10引

o

500 0 小売(小 28.6 20. 0 37. 1 11. 4 2. 9 0 全体 20.3 25.3 32.3 14.6 6.3 1.3 *)全体 (n=158)。 現在のAISは,財務会計システムと管理会計システムが独立に並存が32.3%と最も 多く,ついで管理会計中心のシステムが25.3%,そして財務会計中心のシステムが 203%になっている。また,業務管理中心のシステムは14.6%,統合的AISは63%と 比較的少なくなっている。 それでは,企業は,将来のAISとして,どのようなものをめざしているのであろう か。表-30によると,統合的AISが850%を占め,圧倒的にDBSをベースにした総合 的/統合的AISの方向であることが理解できる。 表-30 会計情報システムの統合化(将来) 扇務委

H

z

、 管 理 会 計 中 心 独 立 に 並 存 業 務 管 理 中 心 統 語 的AIS 卸売(大 67% 0% 6.7% 0% 867% 卸売(小 24 4.7 3..5 2..4 84.7 小売(大

o

0 15川8 5..3 68..4 小売(小

o

5.9 0 0 94.1 全体 2.0 3.9 4.6 2.0 85.0 *)全体 (n=153)。 7 結びにかえて その他 0% 24 10..5 0 2.6 以上5節にわたって,コンピュータシステム,ネットワークシステム,データベー スシステム,意思決定支援システムおよび統合的会計情報システムについて,その実 態と動向を考察してきた。

(25)

まず,コンピコータシステムについては,汎用コンピュータのみならず,オフコ ン,マイコンがいずれの企業で、も多数導入されている。また,プログラム言語につい ては,コボルが

3/4

を占め,その他簡易言語などがある程度使用されていた。 ネvトワークシステムについては,企業内では本社一支広間(圏内)は

80%

近くの企 業ですでに利用されているが,海外支j古との聞では,その導入はいまだ一部に過ぎな い。また,企業聞になると,関係会社,購買先との間のネットワーク化はある程度進 んでいるが,販売先との聞はいまだ不十分で司あることが理解できた。 また,ネットワーク化の動機,効果はいずれも迅速正確なデータ処理,事務処理の 省力化,データの有効活用が中心であり,動機と効果のいずれでも結果は同様である。 ネットワーク化のおこなわれている主たる業務は,販売管理,購買管理,在庫管理と いう業務管理が中心であり,会計管理は二次的になっている。

LAN

も園内の本社,支 !苫で一部利用されているが,いまだ一部にしか導入されておらず,今後導入の進展が 期待される。また,

POS

は小売業では半数近くの企業がすでに利用しており,卸売業 での利用はいまだ一部企業に過ぎない。

DBS

は,汎用コンピュータでの利用が

60%

を越えているが,マイコンではまだ一部 に導入されているに過ぎない。

DBS

の利用目的は,情報の多目的・高度利用が最も重 要な理由であり,業務の統合化,処理パーフォマンスの改善などがそれに続いて意図 されている。また,利用業務は,業務管理の分野では販売管理が最も重要であり,つ いで在庫管理,人事管理および購買管理の分野でまんべんなく利用されている。会計 の分野では資金会計がとりわけ重要であり,財務会計,管理会計でも

10%

前後利用さ れている。

DBS

の処理形態は,現在のところ集中処理が中心であるが,分散型処理も 13%近く,今後分散化の方向に進むであろうことが予想される。また,データベース 専用機であるデータベースマシンの利用も,現在のところ17%であるが,計画中も 25%近くあり,今後利用が進展していくであろうと思われる。 意思決定支援システムについては,汎用コンピコータでの利用がマイクロ・コン ピュータの場合に較べて多くなっているが,それでも20%弱である。利用業務は,汎 用コンピュータの場合,販売管理,利益管理および購買管理で多くなっている。また

DSS

の有効性は,本来は戦略的計画への有用性が特に期待されているが,現在のとこ

(26)

ろはオベレーショナル・コントロールでの有効性が高いようである。とりわけ,マイ クロ・コンピョータの場合に,そのことがし、えるようである。また、エキスパート・シ ステムも経営,会計業務でのその利用が期待されており一部で開発,計画中の企業が あるが,実際にすでに利用している企業はいまのところないようである。 最後に, AISの現状は,財務会計中心,管理会計山中心,両者が独立に並存そして業務 管理中心とその形態は多様であるが,将来の方向としてはデータベースを基礎にして 統合的なAISをめざしていることが調査結果から明らかになった。ただ,統合的な AISが構築されるまでには,かなりの時聞が掛かる企業が多いであろうことは,現在 統合的AISはわずか6“3%の企業でしか構築できていないことからも類推できる。 099L 11 30) [参考文献]

[ 1 ] American Accounting Association, lssu辺sin Accounting Education [ 2] American Accounting Association, The Journal of lnformation Systems

[ 3 ] 井上信一「大学におけるEDP会 計 教 育 の 国 際 比 較 ー オ ー ス Tラリア,カナ タ¥インド,韓国,英国,米国,西ドイツそして日本の比較研究一

J

~香川大 学経済論叢~, Vol60 N

.

o

1, 1987年。

[ 4 ] Inoue, S,“International Studies of EDP Accounting Education in the University - Comparison among Canada, U K, USA, West Germany and Japanー,"~研究年報~ (香川大学経済学部), Vol 27, 1987年。

[

5

]

加登 豊「管理会計・原価計算における計量的技法の利用に関する質問票

L

1985年一乱。 [ 6 ] 加登 豊「管理会計活動における計量的技法の活用J~産業経理~, Vol 45 N

.

o

1, 1985年一b。

[7J

)11 島譲 ~POS システムー第二次流通革命のカギー』ダイヤモンド社, 1981年。 [ 8 ] 永田元康『分散形データベースシステム』綜文館, 1983年。 [ 9] 日本会計研究学会特別委員会『会計教育と EDP~ , 1966年。 [10] 日本会計研究学会特別委員会『わが国大学における EDP会計教育~, 1966年。

1

]

植村俊亮『データベースシステムの基礎』オーム社, 1979年。 [1

2

]

郵政省ネッ}ワーク化推進懇談会編『図説/日本のネットワークーネッ

T

(27)

ワーク化・VAN・プロトコルの実態(昭和 61年版)~コンピコータ・エイジ社, 1986年。 [13J 郵政省ネットワーク化推進懇談会編『図説/日本のネvト ワ ー ク ー ネ ッ T ワーク化・VAN・プロトコルの実態(昭和 62/63年版)~コンピュータ・エイジ 社, 1987年。 [付録] 付録一1 調査方法,調査対象および回収状況 本稿で使用した調査の概要は,次のとおりである。本調査は, w有価証券提出会社名 簿 0986年版)~に掲載されている全商業企業(卸売業と小売業) 270社を対象に, 19 87年l月から3月にかけて郵送調査により実施された。調査票は,最初1月初旬に発 送し,以後二回 (2月, 3月)の督促をおこなった。その結果, 162社の企業から回答 があった。従って,回収率は599% 06l+269x 100=59 9%) である。 業種別の有効回答企業数は,卸売業(大規模)は15社,卸売業(小規模〕は90社, 小売業(大規模〕は20社および小売業(小規模〉は35社の合計160社である。 付録一2 回答企業の概要 調査結果の解釈の前提として,回答者の所属部門,回答企業の上場証券取引所,支 !古数,営業所数,および会社の規模を表す指標を以下検討しておきたい。 L 回答者の所属部門 回答者の所属部門 部門 情報システム経理 総務 管理 経営企画その他 卸売(大 333% 53.3% 0% 0% 0% 6..7% 卸売〔小 46..7 30..0 6..7 3..3 33 10引O 小売(大 35.0 50.0 0 100 10.0 50 小売(小 35.3 41.2 5.9 5.9 5.9 11.8 全体 41.5 37.1 2.5 4.4 4.4 9.4 *)全体 (n= 159),情報システム部 (n=66),経理部 (n=59),総務部 (n= 4) ,管理部 (n=8),経営企画部 (n= 7),その他 (n=わである。卸売 (大〕は卸売業(大規模),卸売(小)は卸魔業(小規模),小売(大〕は小売業 (大規模〕そして小売(小〕は小売業(小規模〕を示す。

(28)

2" 3, 4., 上場証券取引所 上場証券取引所 東 証 一 部 東 証 二 部 大 証 一 部 大 証 二 部 そ の 他 非 上 場 卸売(大 800% 13.3% 0% 0% 0% 67% 卸売(小 24.4 14.4 L1 67 7..5 45..6 小売(大 90.0 10 0 0 0 0 0 小売(小 37.11.4 8.6 8.6 8.6 25.7 全体 40.6 13.1 2.5 5.6 6.2 31.9 *)ある会社が,二つ以上の証券取引所に上場している場合には,次のように分類し た。もし,それに東京証券取引所(東証〕グミ含まれている場合には,東証として 分類した。また,それに:東:証が含まれず,大阪証券取引所(大証)が含まれる場 合には,大証として分類した。全体 (n=160), 東証(一部)(n=65),東証 (二部)(n=21),大証(一部)(n=4),大証(二部)(n=9),その他 (n =10)そして非上場 (n=51)。 支庖・営業所数 支庖・営業所数 園内 海外 卸商(大 217 4 0 卸商(小 12.9 9 小売(大 76..7 4,6 小売(小 56.5 0 全体 31.3 1.4 *)全体(国内 n=160,海外 n= 160)。 企業規模 4 - 1 資 本 金 資本金 1980 平均値 標準偏差 卸売(大 8,100 10,687 卸 売 ( 小 1 .211 1.227 小売(大 7,317 7,216 小売(小 963 696 全体 2,575 4,969 *)全体 (1980 n = 160, 1985 n = 159)。 〔単位:百万円〕 1985 平均値 標準偏差 14,426 12,315 1.488 1,140 12,402 11,302 l,959 1.402 4,168 7,305

(29)

4-2 売 上 高 売上高 (単位:百万円〉 1980 1985 平均値 標準偏差 平均値 標準備差 卸売(大) 1.853,372 2,851. 986 2,676,441 4,042,617 卸売(小〉 359,378 129,127 128,545 157,685 小売(大) 863,547 2,783,580 1.062,545 3,526,748 小売〔小〉 49,866 36,833 73,719 59,404 全体 353,979 1.396,649 476,858 183,947 *)全体 0980n = 160, 1985n = 158)。 4-3 売 上 原 価 売上原価 (百万円〉 1980 1985 平均値 標準偏差 平均値 標準偏差 卸売(大) 2,521.531 3,153,059 2,817,245 4,083,538 卸売(小) 106,807 126,443 111.662 128,208 小売(大〕 796,062 2,748,810 1.000,862 3,486,008 小売(小〕 38,295 29,267 60,597 51,845 全体 373,138 1.472,496 560,702 2,126,571 *)全体 0980n =143, 1985n =120。 4-4 一 般 管 理 費 お よ び 販 売 費 一般管理費および販売費 (百万円) 1980 1985 平均値 標準偏差 平均値 標準偏差 卸売(大〉 36,045 31.762 41.059 34,566 卸売(小) 7,129 7,046 9,484 9,561 小売(大〕 56,732 41.282 71.058 47,070 小売〔小〉 11.183 8,044 19,076 14,251 全体 17,226 25,561 25,376 32,890 *)全体 0980n = 143, 1985n = 120。

(30)

4 - 5 経常利益 経 常 利 益 (百万円) 1985 平 均 値 標準偏差 卸売(大 1, 0168 1, 6107 卸 売 ( 小 1 , 607 , 6126 小売(大 10,402 10,448 小 売 ( 小 1 , 977 2,124 全体 4,235 7,109 *)全体(19唱5n =121)。 4 - 6 従業員数 従業員数 〔人〉 1980 1985 平 均 値 標準偏差 平均値 標準偏差 卸売(大) 2,425 2,645 2,283 1.979 卸売(小〕 770 808 761 790 小売(大〉 5,538 3,901 5,889 3,774 小売(小) 1.985 2,019 , 9194 1.880 全体 7,191 2,475 , 819 1 2,440 *)全体 (1980n

=

157, 1985n

=

157)。

参照

関連したドキュメント

1)まず、最初に共通グリッドインフラを構築し、その上にバイオ情報基盤と

テキストマイニング は,大量の構 造化されていないテキスト情報を様々な観点から

東京大学 大学院情報理工学系研究科 数理情報学専攻. hirai@mist.i.u-tokyo.ac.jp

「系統情報の公開」に関する留意事項

2 学校法人は、前項の書類及び第三十七条第三項第三号の監査報告書(第六十六条第四号において「財

(ECシステム提供会社等) 同上 有り PSPが、加盟店のカード情報を 含む決済情報を処理し、アクワ

・沢山いいたい。まず情報アクセス。医者は私の言葉がわからなくても大丈夫だが、私の言

23)学校は国内の進路先に関する情報についての豊富な情報を収集・公開・提供している。The school is collecting and making available a wealth of information